JP2006234453A - 自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法 - Google Patents

自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法 Download PDF

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Shin Asano
伸 浅野
Ken Onishi
献 大西
Yoshihiro Furuyui
義浩 古結
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Abstract

【課題】 ランドマーク位置を手作業により測定する必要がなく、簡単にかつ短時間で前記ランドマークの三次元位置を測定して登録することが可能で、任意にランドマークの設置を行うことができる自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法を提供する。
【解決手段】 移動体の走行環境内に複数配置されたランドマークの三次元位置を自動登録する自己位置標定標用ランドマーク位置の登録方法において、前記移動体を基準座標系の原点から複数のランドマークが認識できる初期位置Pに移動させ、該初期位置から任意の距離移動させたときの移動状態量と該移動体から撮像したランドマーク画像のずれ量とを取得した後、前記移動状態量と前記ランドマーク画像のずれ量から前記初期位置を基準としたランドマークの相対三次元位置を算出し、該相対三次元位置を、基準座標系を基準とした三次元位置に座標変換して該基準座標系における三次元位置座標を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自律走行する移動体の自己位置標定技術において、移動体位置の標定に用いられるランドマークが移動体走行環境内に複数配置された状態にて、基準座標系を基準としたランドマークの三次元位置を自動的に登録する自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法に関する。
従来より、自律的に行動する移動体に関する技術は種々提案されており、またこのような移動体は各種工業にて広く利用されている。さらに近年においては、一般家庭や各種施設等においても移動体の導入が要望されており、あらゆる動作環境に対応できる移動体が必要とされている。
移動体を円滑に自律走行させるには、移動体の自己位置を正確に把握させる必要がある。そこで、移動体の主要な技術の一つとして、移動体の自己位置標定に関する技術が種々提案されている。
移動体の自己位置を検出する方法として、走行環境内に離散的にランドマークを配置し、このランドマークを特徴量として移動体に認識させ、該認識したランドマークの幾何学的な位置関係から相対的に移動体の現在位置を標定する方法がある。
例えば特許文献1(特開平8−178654号公報)では、移動体に搭載された視覚センサにより既知の特定目標の相対方位角を検出させ、予め記憶させた特定目標の絶対位置から自己位置と移動方位を演算により求めて自己位置を標定する方法が開示されている。
また、特許文献2(特開2002−213920号公報)には、絶対空間において、床面から略同一の高さに設けた発光色の異なる3つのLEDを、移動体に搭載したCCDカメラによって撮像し、この撮像画像をもとに絶対空間の所定位置を原点とした絶対座標系における移動体の絶対座標を求める方法を開示している。
しかし、これらの方法では、広い範囲の天井のランドマークマップが必要であったり、視野範囲ごとに蛍光灯やマーカなどのランドマークを配置してその識別を行う必要があり、さらに移動体の自己位置標定を行うため、基準となる座標系に対するランドマークの三次元位置を事前に正確に測定しておく必要がある。
これらは非常に手間のかかる面倒な作業であるとともに、例えばロボットのような移動体を一般家庭に導入する場合、ランドマークの設置だけで長時間を費やす結果が生じてしまい、ユーザに非常な負担を強いることとなる。
特開2004−12429号公報 特開2002−213920号公報 特開平11−250364号公報
従って、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、移動体の走行環境内に複数配置されたランドマークの三次元位置を自動登録する方法において、ランドマーク位置を手作業により測定する必要がなく、簡単にかつ短時間で前記ランドマークの三次元位置を測定して登録することが可能で、任意にランドマークの設置を行うことができる自己位置標定用ランドマーク位置の自動登録方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、移動体の走行環境内に複数配置されたランドマークの三次元位置を自動登録する自己位置標定標用ランドマーク位置の登録方法において、
前記複数のランドマークを認識できる初期位置に設置した移動体を、任意の距離移動させたときの移動状態量と該移動体から撮像したランドマーク画像のずれ量とを取得する移動情報取得ステップと、
前記移動量と前記ランドマーク画像のずれ量から前記初期位置を基準とした前記ランドマークの相対三次元位置を算出する相対三次元位置算出ステップと、
前記相対三次元位置を、基準座標系を基準とした三次元位置に座標変換して該基準座標系におけるランドマークの三次元位置座標を算出する三次元位置算出ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、移動体を任意の距離移動させるだけで自動的に複数のランドマークの三次元位置を登録できるため、簡単にかつ短時間で登録処理を行うことが可能となる。これにより、任意の位置にランドマークを設置することができるようになるため、移動体の導入が非常に簡便となり一般ユーザにも手軽に行えるようになる。
尚、前記移動状態量は、移動体が具備するオドメトリにより検出することが好ましく、これにより得られる移動状態量は、該移動体の移動距離及び姿勢方位を表す情報であると良い。
また、本発明において、任意位置への移動体の移動を複数回行い、前記ランドマークの相対三次元位置を繰り返し求め、これにより得られた複数の相対三次元位置の平均値を採用することが好ましい。
また、前記移動情報取得ステップにて、前記移動体を直線経路に沿って移動させるようにしたことを特徴とする。これにより、廊下等の狭隘部においても移動体を円滑に移動させ、ランドマーク位置を登録することが可能となる。
さらに、前記移動情報取得ステップにて、前記移動体から撮像したランドマーク画像の移動軌跡が、2以上の直線成分を含むように該移動体を移動させることを特徴とする。
これは、移動体の進行方向延長線上にランドマークが存在する場合、移動体の移動によるランドマーク画像の画素位置の変化が小さくなり、ランドマーク画像位置の取りこぼしや三次元位置精度の劣化の懸念されるが、本発明によれば、前記ランドマークの移動軌跡が2以上の直線成分を含むように移動させることにより、確実にランドマーク画像の画素変化を抽出でき、精度の高い移動状態量情報を検出することが可能となる。
さらにまた、前記移動情報取得ステップにて、前記移動体を直線経路と折曲部からなるL字型経路に沿って移動させるようにしたことを特徴とする。このように、L字型経路上を移動させることにより、前記ランドマークの画素変化量が大きくなり、正確なランドマーク位置を検出することが可能となる。
また、前記移動情報取得ステップにて、前記移動体が折曲部を有する経路上を移動する場合に、折曲部通過時にはランドマーク画像を取得しないようにしたことを特徴とする。
前記移動体の旋回時には、処理速度の関係からランドマーク画像を鮮明に取り込むことができないため、ランドマーク位置の三次元位置の誤差が大きくなってしまう。従って、本発明のように旋回時にランドマーク画像を取り込まないようにすることにより、より精度の高い三次元位置を測定できるようになる。
以上記載のごとく本発明によれば、、移動体を任意の距離移動させるだけで自動的に複数のランドマークの三次元位置を登録できるため、簡単にかつ短時間で登録処理を行うことが可能となり、延いては、任意の位置にランドマークを設置できるようになり、移動体の導入が非常に簡便で一般ユーザにも手軽に行えるようになる。
また、移動体を直線経路に沿って移動させることにより、廊下等の狭隘部においても移動体を円滑に移動させ、ランドマーク位置を登録することが可能となる。
さらに、前記移動情報取得ステップにて、前記移動体から撮像したランドマーク画像の移動軌跡が、2以上の直線成分を含むように移動させることにより、確実にランドマーク画像の画素変化を抽出でき、精度の高い移動状態量情報を検出することが可能となる。
さらにまた、前記移動体をL字型経路に沿って移動させることにより、前記ランドマークの画素変化量が大きくなり、正確なランドマーク位置を検出することが可能となる。
また、前記移動体の折曲部通過時にはランドマーク画像を取得しないようにすることにより、より精度の高い三次元位置を測定できるようになる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本実施例に示す移動体の走行空間としては、一般家庭、各種施設、工場内等が挙げられるが、特に前記移動体は一般家庭内にてユーザの生活を補助、支援、介護するロボットであることが好適である。
図1は本実施例に係るランドマーク位置の自動登録アルゴリズムを示すフロー、図2はランドマーク配置の一例を示す図、図3はランドマーク位置の登録時における走行方法の具体例を示す図、図4はランドマーク位置標定の原理を示す図、図5は本実施例に係る移動体の概略構成図、図6〜図8はランドマーク位置登録処理における具体的な操作方法を示すフローである。
まず、図5を参照して本実施例に適用できる移動体の一例につき説明する。尚、本実施例では以下に示す移動体に限定されるものではなく、移動手段と移動状態量検出手段(オドメトリ)と撮像手段とを有する装置であれば何れの構成であっても良い。
図5に示されるように、本実施例1に係る移動体10は、頭部11と胴部12と台車部13からなる。前記台車部13に装備された車輪14は、駆動制御装置15の指令に基づき制御される車輪モータ16により操舵、走行可能であり、該車輪14の回転量を検出する回転計測装置17により移動体10の移動距離、姿勢方位変化量からなる移動状態量を表すオドメトリ情報を検出可能としている。
前記頭部11には、前記移動体10の上方空間を広視野範囲で撮像する全方位カメラ18と、該移動体10の前方空間を狭視野範囲で撮像する前方カメラ19と、これらのカメラからの撮像画像を基に各種画像処理を行なう画像処理装置20と、天井方向に光を放射するLED照明21と、該LED照明21の点滅等を制御する照明制御装置22が設けられている。
前記全方位カメラ18は公知のカメラであって、例えば双曲面ミラーとカメラから構成され、周囲360°から双曲面に届く光をミラーで反射して丸画像を生成し、該丸画像を画像処理することにより、移動体の周囲360°に亘る全方位の動画像が取得できる。尚、前記全方位カメラ18は、このような構成のカメラに限定されるものではなく、例えば魚眼レンズのような広角カメラであれば何れでも良い。
前記前方カメラ19は、狭視野範囲内にて歪みの少ない画像を撮像可能で、移動体10の周囲に存在する移動対象物、特に人物を認識可能であることが好ましい。尚、本実施例の自己位置標定に際しては、前記前方カメラ19を具備しない構成とすることもできる。
前記画像処理装置20は、前記全方位カメラ18等で取得した撮像画像に対して、二値化処理、差分処理等の画像の基本的な処理を行なうプログラムが格納されており、本実施例では移動体10から撮像されたランドマーク画像の画素位置変化量の検出等を行う。
前記LED照明21は、可視光領域若しくは赤外領域の波長の光を発するLEDが好適であり、前記照明制御装置22により発光間隔等が制御される。尚、前記LED照明21及び照明制御装置22は具備しない構成とすることもできる。
また、前記胴部12には、前記頭部11と該胴部12を回動自在に連結する頭部傾倒モータ23と、該頭部傾倒モータ23の動作を制御するとともに、該頭部傾動モータ23の動作を検出することにより頭部11の姿勢角、姿勢方位を検出する頭部傾倒制御装置24と、該頭部傾倒制御装置24、前記駆動制御装置15、前記回転計測装置17、及び前記画像処理装置20に接続された制御装置25が設けられている。
前記制御部25は、自己位置標定部、記憶部等を具備している。
図2に移動体10の走行環境に配置されたランドマークの一例を示す。図2に示されるように、該走行環境は天井を有する部屋30であり、xyz直交座標系(基準座標系)が定められている。xy面は、部屋30の床と同一平面を有し、z軸は該床面に垂直な高さ方向と規定される。前記部屋30内における移動体10の位置は、座標(x,y)によって表現され、原点(X、Y、Z)を有する。このとき、前記原点は例えば移動体10の充電ステーションとすることが好ましい。
前記屋内30には、天井面若しくは壁面上方に添付された、またはポール等で空間上方に設置された、ランドマークとしてマーカ31が複数設けられている。該マーカ31は、少なくとも3個以上設けるものとする。
次に、図1を参照して、前記移動体10を用いたランドマーク位置登録の主要な処理を示すフローにつき説明する。
まず、移動体10を自己位置標定の基準座標系の原点(X、Y、Z)に設置し(S1)、ランドマークとなるマーカ31を移動体の走行環境内の任意の位置に複数設置する(S2)。前記マーカ31は予め設置されているものであっても良い。
前記原点に設置された移動体10を、移動体走行環境の中で複数のマーカ31が前記移動体10の全方位カメラにて検出できる初期位置Pに移動させる(S3)。このとき、前記マーカ31の全てが検出できる走行環境略中央位置に移動させることが好ましい。そして、初期位置Pにおけるオドメトリ値(Xod_ref,Yod_ref,Zod_ref)を取得し、登録する(S4)。
登録後に、初期位置Pから移動体10を任意の距離だけ移動させる(S5)。該移動体10の位置登録時における走行においては、該移動体10により得られるマーカの相対移動軌跡が、2以上の直線成分を有するように走行させることが好ましい」。この移動体の走行方法の具体的な方法については後述する。
このようにして得られた移動後のオドメトリ値と、初期位置Pにおけるオドメトリ値を比較して、移動状態量のオドメトリ値を取得する(S6)。該移動状態量とは、前記オドメトリ情報にて構成され、移動体の移動距離と姿勢方位角とからなる。
前記移動状態量のオドメトリ値を取得する際に、該オドメトリ値の変化に対するマーカ画像のずれ量を前記全方位カメラにより取得する(S7)。これは、画像中心からの方位角変化、即ち、マーカ画像の画素位置の変化より得られる。そして、前記オドメトリ値の変化に対するマーカ画像のずれ量から、マーカ31の相対三次元位置を計算する(S8)。
このようにして、任意位置での移動体10により得られるマーカ31の相対三次元位置を計算する毎に走行完了か否かを判断し(S9)、完了していない場合には移動体を任意の距離だけ移動させ(S5)、上記と同様にしてマーカ31の相対三次元位置を繰り返し求める。走行が完了したら、マーカ31の相対三次元位置の平均を計算し、計算結果をマーカ31の相対三次元位置として登録する。
前記相対三次元位置は、前記位置Pを原点とした座標系として定義されているため、これを原点(X、Y、Z)を有する基準座標系に対する三次元位置とするため、前記位置Pでのオドメトリ情報に基づいて前記相対三次元位置を座標変換し、基準座標系を基準としたマーカ31の最終的な三次元座標位置を求める(S11)。
上記した方法によれば、移動体10を任意の距離移動させるだけで、オドメトリを用いて複数マーカ31の三次元位置を自動的に登録できる。本実施例では、マーカ31の三次元位置を事前に計測する必要がないため、任意の位置にマーカ31を設置することができるようになり、移動体10の導入が非常に簡便となり、また準備に際して時間がかかることなく一般ユーザにも手軽に導入することが可能となる。
ここで、前記移動体10の登録時の走行方法の具体例を図3を参照して説明する。
具体的な移動体10の走行方法としては、例えば図3(a)に示されるように、移動体10を直線経路を往復移動させる方法が挙げられる。これは、廊下などの狭隘部においてマーカ31の三次元位置を登録する際に有効に用いることができる。
また別の方法として、直線方向に所定距離移動させた後に右に約90°旋回させてさらに所定距離だけ直線移動させる方法、直線方向に所定距離移動させた後に左に約90°旋回させてさらに所定距離だけ直線移動させる方法、が挙げられる。直線経路の場合には、移動体10の進行方向延長線上にマーカが存在する場合、移動体の移動によるマーカ画像の画素位置の変化が小さくなり、マーカ画像位置の取りこぼしや三次元位置精度の劣化が生じる場合がある。従って、本実施例のように直角方向へ曲がる経路を加えることにより、走行方向によって画像変化が少ないマーカ配置に対しても対応できるようになる。また右L字経路と左L字経路の両方を備えることが好ましく、これにより屋内環境の様々な家具などの設置環境に対しても対応できるようになる。
さらに好ましくは、前記右L字移動、前記左L字移動において、移動方向を直角に切り替える際に、この旋回動作中には画像を取り込まないようにすると良い。これは、旋回時には、処理速度の関係からマーカ画像を鮮明に取り込むことができず、旋回時のマーカ画像データを用いてマーカの三次元座標位置を計算すると、誤差が大きくなるという場合がある。従って、旋回時にはマーカの三次元位置を計算することを回避することにより、より精度の高い三次元位置を測定できるようになる。
図4にランドマーク(マーカ)位置の標定原理について示す。図4に示されるように、ランドマークの三次元座標は、カメラから見たランドマークの方位とカメラの進行距離を、ある直線状に置き直すことで求めている。図4(a)はランドマーク登録時のカメラとランドマークの関係を示し、初期位置からd、dの距離を移動したときのカメラから見たランドマーク方位を、θ、θ、θとする。そして、計測データを、下記数式により進行距離と方位の関係に直す。
(数式)
tan(θ)=b/a ⇒ 0=tan(θ)−a
tan(θ)=b/(a+d) ⇒ d=tan(θ)−a
tan(θ)=b/(a+d) ⇒ d=tan(θ)−a
そして、進行距離dと方位1/tan(θ)を図4(b)のグラフにプロットし、近似直線を求めると、傾きと切片がランドマーク座標を示す値となる。
x、y座標は初期位置からa、bだけ並行移動した場所となり、z座標は天井画像中のランドマーク位置から仰角φを求めると、tan(φ)=z/√(a^2+b^2)から導き出すことができる。
次に、ランドマーク登録処理における具体的な操作方法について図6〜図8を参照して説明する。
ユーザは、移動体10に対してランドマーク登録の指示をだす(S21)。これは、移動体10に搭載されたキーボード又はスイッチ等により指示を入力しても良いし、音声により入力するようにしても良い。ユーザからの指示により、移動体10は「ランドマーク登録モードに入ります。」(S22)と出力する。移動体10からの出力は、該移動体10に搭載された画面に文字表示しても良いし、スピーカにより音声出力しても良い。
移動体10は、「走行方法を教えて下さい。」(S23)、「右L字ですか?左L字ですか?それともまっすぐですか?」(S24)と出力し、ユーザに対して走行方法の指示を仰ぐ。ユーザが、“右L字”(S25)、“左L字”(S26)、“まっすぐ”(S27)の何れかを選択したら、移動体10は誤入力防止のために「“***”ですね。」(S28)と確認を行い、ユーザから“いいえ”と入力されたら「ランドマーク登録を取りやめます。」(S29)と出力し、ランドマーク登録処理を中止する。
一方、ユーザから“はい”と入力されたら、「エリアの中心で“***”に動けるところまで押して移動してください。ランドマーク位置に着いたら登録と言って下さい。全ての登録が終わったら終わりと言って下さい。」(S30)とユーザに処理の流れを教示する。ユーザは移動体10を手押し移動し(S31)、“登録”(S32)と入力する。
移動体10は、「ここでランドマーク登録ですね?」(S33)と確認を行い、ユーザから、“いいえ”と入力があった場合には、再度「エリアの中心で“***”に動けるところまで押して移動してください。ランドマーク位置に着いたら・・・」(S30)、とユーザに指示を出し、上記した(S31)〜(S33)までのステップを繰り返し行う。
前記ランドマーク登録の確認(S33)の際に“はい”と入力があった場合には、ランドマーク登録モードに切り換え、「ランドマーク登録モード、この位置から1m“***”移動します。よろしいですか?」(S34)と確認を行った後、ユーザから“はい”と入力されたら、「頭を真上にしています。」(S36)と移動体の状態を伝え、「移動します。」(S37)と行動予告を行うとともに「登録中です。」(S38)と現在位置におけるランドマーク位置の登録を行った後に、指示された移動を行い(S37)、移動後に「登録中です。」(S38)と伝えるとともに移動後のランドマーク位置の登録を行う。
尚、移動体10が「ランドマーク登録モード、この位置から・・・」(S34)と出力した際に、ユーザが“いいえ”を選択した場合には、「移動を終了します。」(S35)と出力して登録処理を終了する。
前記移動体10により登録処理が正確に行われた場合は「“**個”のマーカが認識できました。」(S41)と伝えるとともに、「**個目のマーカはX**Y**Z**です。」(S43)と登録されたマーカの位置を伝える。ここで移動体10はユーザに対して「登録しますか?」(S44)と登録の要否を確認し、ユーザから“はい”と入力された場合には、「登録するランドマーク名を言って下さい。」(S54)とユーザに問いかけ、ユーザから“****”(S55)と入力されたら、「“****”でよろしいですか?」と確認を行い(S55)、ユーザから“はい”と入力されたら「ランドマーク****、座標登録番号****を登録しました。」(S58)と伝えるとともに、ランドマーク位置座標に関連づけてランドマーク名及び座標登録番号を登録する。ここで、ユーザから“いいえ”と入力されたら、「言い直して下さい。」(S57)と伝え、再度ランドマーク名の登録処理を行う(S55〜)。
一方、「登録しますか?」(S44)と伝えた際に、ユーザから“いいえ”と入力された場合には、「登録をやり直しますか?」(S45)と伝え、“はい”と入力されたら「走行方法を教えて下さい。」と出力し(S23〜)、登録をやり直す。ユーザから“いいえ”と入力された場合には、「ランドマーク登録をキャンセルします。」(S46)と表示し、ランドマーク登録モードを解除する。
また、前記移動体10により登録処理が正確に行われなかった場合には、「ランドマーク登録に失敗しました。」(S42)と出力し、「再度登録を試みますか?」(S50)と問いかけ、“はい”が選択された場合には「ランドマーク登録モード、この位置から・・・」(S34〜)とランドマーク登録処理を再度行う。“いいえ”が選択された場合には、「この位置での登録を中止します。」(S51)と伝え、「まだ登録箇所がありますか?」(S52)とユーザに問いかけ、“はい”が選択されたら再度走行方法を確認して登録処理を行う(S23〜)。“いいえ”が選択されたら、「ランドマーク登録を終了します。」(S53)と出力してランドマーク登録処理を終了する。
また、登録処理中にユーザから“おわり”(S47)と入力された場合には、「ランドマーク登録を終了しますか?」(S48)と確認し、“はい”と入力されたら「ランドマーク登録を終了します。」(S49)と出力してランドマーク登録モードを解除する。ここで、“いいえ”と入力されたら、「走行方法を教えて下さい。」と出力して再度登録処理を行う(S23〜)。
上記したランドマーク登録処理により取得したランドマーク位置座標を用いて、移動体10の自己位置同定を行う方法につき以下に例示する。尚、自己位置同定方法については、以下の方法に限定されるものではない。
図9に、本実施例にて自動登録したランドマークを用いて自己位置同定を行う場合のアルゴリズムを示すフローを示す。同図に示されるように、まず、前記ランドマーク位置の自動登録により絶対座標系を基準としたランドマーク31の2次元位置座標を取得し、前記画像処理装置20の記憶部(不図示)に事前登録しておく(S61)。
そして、前記移動体10の概略の自己位置を予測し、探索範囲を設定する。この自己位置の予測には、例えば車輪14の回転量と操舵角からなるオドメトリデータを前記回転計測装置17により検出し、これを積分して自己位置と方位を検出する方法等を用いると良い。
このようにして自己位置を予測したら、前記移動体10に搭載された前記全方位カメラ18により天井画像(天井近傍の壁、空間を含む)を撮像する(S62)。
前記撮像した天井画像に対して、前記画像処理装置20にて二値化処理等により前記ランドマーク候補点を抽出し、該抽出したランドマーク候補点の2次元の候補点座標を算出する(S63)。さらに、前記予測した探索範囲内において、絶対座標系上の移動体走行領域内に複数の仮想点をランダムに設定し、該仮想点に移動体10の自己位置が存在すると仮定し、夫々の仮想点にて得られる画像上の前記ランドマーク31の2次元座標を、前記3次元の登録位置座標から計算する(S64)。
図10に、前記仮想点におけるランドマーク位置L、L、L、L、Lと、前記天井画像から抽出したランドマーク候補点位置M、M、Mを示す。
前記ランドマーク位置L、L、L、L、Lの2次元座標値と、これに最も近いランドマーク候補点M、M、Mの候補点座標値との距離を計算して(S65)距離評価値を計算する(S66)。すなわち、全ての仮定した自己位置に対して、前記距離評価値を計算し、最も距離が小さくなる位置を移動体10の同定位置と推定する(S67)。そして、前記制御装置25に結果を出力する(S68)。
本実施例に係るランドマーク位置の自動登録アルゴリズムを示すフローである。 ランドマーク配置の一例を示す図である。 ランドマーク位置の登録時の走行方法を示す具体例で、(a)は直線走行を示す図、(b)は右L字走行を示す図、(c)は左L字走行を示す図である。 ランドマーク位置標定の原理を示す図である。 本実施例に係る移動体の概略構成図である。 ランドマーク位置登録処理における具体的な操作方法を示すフロー(I)である。 ランドマーク位置登録処理における具体的な操作方法を示すフロー(II)である。 ランドマーク位置登録処理における具体的な操作方法を示すフロー(III)である。 本実施例にて自動登録したランドマーク位置を用いて自己位置同定を行う場合のアルゴリズムを示すフローである。 ランドマーク位置とランドマーク候補点の位置を夫々示す図である。
符号の説明
10 移動体
11 頭部
14 車輪
15 駆動制御装置
16 車輪モータ
17 回転計測装置
18 全方位カメラ
19 前方カメラ
20 画像処理装置
21 LED照明
22 照明制御装置
23 頭部傾倒モータ
24 頭部傾倒制御装置
25 制御装置
31 ランドマーク

Claims (5)

  1. 移動体の走行環境内に複数配置されたランドマークの三次元位置を自動登録する自己位置標定標用ランドマーク位置の登録方法において、
    前記複数のランドマークを認識できる初期位置に設置した移動体を、任意の距離移動させたときの移動状態量と該移動体から撮像したランドマーク画像のずれ量とを取得する移動情報取得ステップと、
    前記移動状態量と前記ランドマーク画像のずれ量から前記初期位置を基準とした前記ランドマークの相対三次元位置を算出する相対三次元位置算出ステップと、
    前記相対三次元位置を、基準座標系を基準とした三次元位置に座標変換して該基準座標系におけるランドマークの三次元位置座標を算出する三次元位置算出ステップと、を備えたことを特徴とする自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法。
  2. 前記移動情報取得ステップにて、前記移動体を直線経路に沿って移動させるようにしたことを特徴とする請求項1載の自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法。
  3. 前記移動情報取得ステップにて、前記移動体から撮像したランドマーク画像の移動軌跡が、2以上の直線成分を含むように該移動体を移動させることを特徴とする請求項1記載の自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法。
  4. 前記移動情報取得ステップにて、前記移動体を直線経路と折曲部からなるL字型経路に沿って移動させるようにしたことを特徴とする請求項1若しくは3記載の自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法。
  5. 前記移動情報取得ステップにて、前記移動体が折曲部を有する経路上を移動する場合に、折曲部通過時にはランドマーク画像を取得しないようにしたことを特徴とする請求項1、3若しくは4の何れかに記載の自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法。
JP2005046456A 2005-02-23 2005-02-23 自己位置標定用ランドマーク位置の登録方法 Withdrawn JP2006234453A (ja)

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