JPH11198848A - 全方向移動用車両 - Google Patents

全方向移動用車両

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JPH11198848A
JPH11198848A JP734598A JP734598A JPH11198848A JP H11198848 A JPH11198848 A JP H11198848A JP 734598 A JP734598 A JP 734598A JP 734598 A JP734598 A JP 734598A JP H11198848 A JPH11198848 A JP H11198848A
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JP
Japan
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crawlers
base
transmission mechanism
wheels
gear
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JP734598A
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Inventor
Mamoru Egi
守 恵木
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1つの駆動源により複数の車輪又はクローラを
駆動することにより、車両に備えるべき駆動源の数を削
減することができ、コストの低廉化及び装置の小型化を
実現する。 【構成】全方向移動用車両1は、移動平面における基台
2の移動中心回りに4個のクローラ3a〜3dを軸支し
て構成されている。クローラ3a及びクローラ3cはモ
ータ4aから伝達機構8aを介して直進動作時には基台
2の移動中心回りについて反対方向の駆動力の供給を受
け、回転動作時には基台2の移動中心回りについて同一
方向の駆動力の供給を受ける。また、クローラ3b及び
クローラ3dはモータ4bから伝達機構8bを介して直
進動作時には基台2の移動中心回りについて反対方向の
駆動力の供給を受け、回転動作時には基台2の移動中心
回りについて同一方向の駆動力の供給を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、介護用移動器、倉庫
・工場内で床面を移動する搬送機器、又は、駐車場にお
ける車両搬送機器等の移動用車両に関し、特に狭い場所
において全方向に移動できるようにした全方向移動用車
両に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭、倉庫又は工場内等の狭い床面を走
行する移動用車両では、切り返し動作を行うことなく任
意の方向に移動できる運動性能が要求される。そこで、
特開平7−17442号公報には、円筒形状の複数のフ
リーローラを互いの回転軸が常に平行になるように連結
して1個のクローラを構成し、3個以上のクローラを互
いに異なる方向に基体の底面に配置することにより、十
分な接地面を確保しつつ平面内での3自由度の移動を可
能にした移動用車両が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−17442号公報に開示された構成では、基体の底
面に配置された3個以上のクローラのそれぞれを駆動す
るために各クローラに個別のモータ等の駆動源が必要と
なり、車両に多数の駆動源を設けなければならず、コス
トの上昇や車両の大型化を招く問題があった。
【0004】この発明の目的は、1つの駆動源により複
数の車輪又はクローラを駆動することにより、車両に備
えるべき駆動源の数を削減することができ、コストの低
廉化及び装置の小型化を実現できる全方向移動用車両を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、基台に軸支された3個以上の車輪又はクローラに対
して駆動力を供給する単一又は複数の駆動源のうちの少
なくとも1つの駆動源の駆動力を複数の車輪又はクロー
ラのそれぞれに伝達する伝達機構であって、2個以上の
車輪又はクローラのそれぞれに対する駆動力の伝達方向
を移動平面における基台の移動中心回りについての同一
方向又は反対方向に選択的に切り換える伝達機構を設け
たことを特徴とする。
【0006】請求項1に記載した発明においては、3個
以上の車輪又はクローラのうちの2個以上の車輪又はク
ローラに対し、駆動力が、1つの駆動源から伝達機構を
介して、移動平面における基台の移動中心回りについて
の同一方向又は反対方向に選択的に切り換えて伝達され
る。基台に備えられた3個以上の車輪又はクローラのう
ちの2個以上の車輪又はクローラの駆動方向を移動平面
における基台の移動中心回りについて同一方向又は反対
方向に切り換えると、各車輪又はクローラの駆動方向の
関係により基台が回転または直進する。したがって、基
台に備えられた車輪又はクローラ数より少ない数の駆動
源から駆動力を供給することにより、基台が全方向に移
動する。
【0007】請求項2に記載した発明は、前記伝達機構
が、基台に軸支された2対の車輪又はクローラの各対の
車輪又はクローラのそれぞれに対する駆動力の伝達方向
を移動平面における基台の移動中心回りについての同一
方向又は反対方向に選択的に切り換える2つの伝達機構
であることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載した発明においては、2個
の伝達機構のそれぞれにより、2個の車輪又はクローラ
のそれぞれの駆動方向が移動平面における基台の移動中
心回りについての同一方向又は反対方向に切り換えられ
る。基台の移動平面においてそれぞれの駆動方向によっ
て平行四辺形を形成するように4個の車輪又はクローラ
を配置した場合、互いに平行又は平行でない2個の車輪
又はクローラの駆動方向を移動平面における基台の移動
中心回りについての同一方向又は反対方向に切り換える
と、残る2個の車輪又はクローラの移動平面における基
台の移動中心回りについての駆動の有無又は駆動方向と
の関係により基台が回転又は直進する。したがって、基
台に備えられた4個の車輪又はクローラに対して2個の
駆動源から駆動力を供給することにより、基台が全方向
に移動する。
【0009】請求項3に記載した発明は、前記伝達機構
が、基台に軸支された3個以上の車輪又はクローラのそ
れぞれに対する駆動力の伝達方向を移動平面における基
台の移動中心回りについての同一方向又は反対方向に選
択的に切り換える1つの伝達機構であることを特徴とす
る。
【0010】請求項3に記載した発明においては、3個
以上の車輪又はクローラのそれぞれに対する駆動力の伝
達方向が1つの伝達機構により、移動平面における基台
の移動中心回りについての同一方向又は反対方向に切り
換えられる。したがって、多方向に移動可能な基台に備
えられる車輪又はクローラに対して単一の駆動源から駆
動力が供給される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る全方向移動用車両の構成を示す図である。この実施形
態に係る全方向移動用車両1は、移動平面における基台
2の移動中心回りに4個のクローラ3a〜3dを軸支し
て構成されており、2個のモータ4a及び4bを備えて
いる。クローラ3a及びクローラ3cの駆動方向とクロ
ーラ3b及びクローラ3dの駆動方向とは、基台2の移
動平面において直交する。この互いに直交する2方向を
それぞれx方向及びy方向とする。クローラ3a及びク
ローラ3cはモータ4aから伝達機構8aを介して駆動
力の供給を受け、クローラ3b及びクローラ3dはモー
タ4bから伝達機構8bを介して駆動力の供給を受け
る。
【0012】なお、クローラ3a〜3dのそれぞれは、
特開平7−17442号公報に開示されている構成と同
様の構成とすることができる。即ち、各クローラは、複
数のフリーローラをその回転軸をクローラの駆動方向に
一致させるとともに、各フリーローラの回転軸が常に移
動平面に平行になるように構成されている。
【0013】基台2には、操作者による全方向移動用車
両1の移動方向の指示入力を受け付ける方向指示レバー
5が備えられている。この方向指示レバー5は、下端を
支点として360度の範囲内の任意の方向に揺動自在に
されており、かつ、上端をレバーの上下方向を軸として
正逆両方向に回転自在にされている。基台2の内部に
は、方向指示レバー5の操作量を検出するセンサ6が設
けられている。このセンサ6は、方向指示レバー5の揺
動方向をx方向及びy方向に分解した際のそれぞれの変
位量xd,ydを直進動作の指示量として検出する。ま
た、センサ6は、方向指示レバー5の上端の時計方向を
正、反時計方向を負にとった回転角ωdを回転動作の指
示量として検出する。
【0014】センサ6が検出した指示量xd,yd,ω
dは、モータ速度演算部7に供給される。モータ速度演
算部7は、所定の演算により指示量xd,yd,ωdに
基づいてモータ4a及び4bの回転速度va,vbを算
出する。即ち、図2に示すように、それぞれの駆動方向
が互いに直交するように4個のクローラ3a〜3bを配
置した全方向移動用車両1において、クローラ3a〜3
dの駆動速度v1〜v4は、全方向移動用車両1の直進
移動のベクトルのx方向及びy方向の成分となる指示量
をxd,ydとし、回転動作の回転角の指示量をωdと
して、
【0015】
【数1】
【0016】によって求められる。上記第1式における
右辺の第1行列が全方向移動用車両1の移動制御のため
のヤコビ行列であり、このヤコビ行列において第1列及
び第2列が車両の直進成分であり、第3列が車両の回転
成分である。但し、r0は任意の定数である。ここに、
全方向移動用車両1が介護用移動器等の狭所で使用され
る場合を考慮すると、直進しつつ同時に回転を行うこと
は走行安定性の観点から妥当でなく、全方向移動用車両
1において直進動作又は直進動作のいずれか一方のみが
行われることとすると、第1式における右辺の第2行列
においてxd及びydの値が“0”でない場合にはωd
の値が“0”になり、ωdの値が“0”でない場合には
xd及びydの値が“0”になる。
【0017】したがって、直進時及び回転時におけるク
ローラ3a〜3dの駆動速度v1〜v4は、それぞれ第
2式及び第3式によって求められる。
【0018】
【数2】
【0019】上記第2式に明らかなように、全方向移動
用車両1の直進時において駆動方向が互いに平行なクロ
ーラ3a及びクローラ3cの駆動速度v1及びv3は大
きさが同じで符号が逆になり、これはクローラ3b及び
クローラ3dの駆動速度v2及びv4についても同様で
ある。したがって、全方向移動用車両1を直進させる場
合には、クローラ3a〜3dのうち互いに対向するクロ
ーラに大きさが同じで方向が逆の駆動力を供給すればよ
いことになり、モータ4aの回転をクローラ3a及びク
ローラ3cのそれぞれに逆方向に伝達し、モータ4bの
回転をクローラ3b及びクローラ3dのそれぞれに逆方
向に伝達すればよいことになる。
【0020】また、上記第3式に明らかなように、全方
向移動用車両1の回転時においてクローラ3a〜3dの
駆動速度v1〜v4は大きさ符号ともに同一である。し
たがって、全方向移動用車両1を回転させる場合には、
クローラ3a〜3dのそれぞれに大きさ及び方向が同じ
駆動力を供給すればよいことになり、モータ4a及び4
bを同一速度で回転せさつつ、モータ4aの回転をクロ
ーラ3a及びクローラ3cのそれぞれに同方向に伝達
し、モータ4bの回転をクローラ3b及びクローラ3d
のそれぞれに同方向に伝達すればよいことになる。
【0021】以上のことから、全方向移動用車両1に直
進動作及び回転動作を選択的に行わせるためには、モー
タ4aの回転とモータ4bの回転とをクローラ3a及び
クローラ3cのそれぞれとクローラ3b及びクローラ3
dのそれぞれとに同一方向又は反対方向に選択的に伝達
すればよいことになる。
【0022】そこで、モータ速度演算部7は、方向指示
レバー5がいずれかの方向に揺動され、全方向移動用車
両1を直進させる場合には、センサ6が検出した指示量
xd,ydを用いて下記第4式によりモータ4a,4b
の回転速度Va,Vbを算出する。また、モータ速度演
算部7は、方向指示レバー5の上端部が回転され、全方
向移動用車両1を回転させる場合には、センサ6が算出
した指示量ωdを用いて下記第5式によりモータ4a,
4bの回転速度Va,Vbを算出する。これとともに、
全方向移動用車両1は、モータ4aの回転をクローラ3
a及びクローラ3cのそれぞれに同一方向又は反対方向
に選択的に伝達する伝達機構8aと、モータ4bの回転
をクローラ3b及びクローラ3dのそれぞれに同一方向
又は反対方向に選択的に伝達する伝達機構8bと、を備
えている。
【0023】
【数3】
【0024】なお、全方向移動用車両1の直進方向は、
va′(モータ4aの回転速度vaに後述する伝達機構
に固有の減速比を乗算した値であり、クローラ3a及び
クローラ3cの駆動速度v1及びv3のそれぞれに等し
い。)とvb′(モータ4bの回転速度vbに後述する
伝達機構に固有の減速比を乗算した値であり、クローラ
3b及びクローラ3dの駆動速度v2及びv4のそれぞ
れに等しい。)との比によって定まる。
【0025】図3は上記全方向移動用車両に備えられる
伝達機構の構成を示す図であり、図3(A)は平面図、
図3(B)は一方の伝達機構の側面図である。モータ4
aの回転をクローラ3a及びクローラ3cのそれぞれに
同一方向又は反対方向に選択的に伝達する伝達機構8a
は、クローラ3aの駆動軸14に固定された傘歯ギア1
3に噛合する傘歯ギア12を一端に固定した第1出力軸
11と、クローラ3cの駆動軸18に固定された傘歯ギ
ア17に噛合する傘歯ギア16を一端に固定した第2出
力軸15と、を備えている。第1出力軸11の他端に
は、モータ4aの回転軸21に固定されたギア20に中
間ギア31を介して常時噛合するギア19が固定されて
いる。
【0026】モータ4aの回転軸21には、ギア20と
ともにギア22が固定されている。ギア22は、摺動軸
23の一端に固定されたギア24に常時噛合する。ギア
24は、摺動軸23とともにギア22との噛合状態を維
持しつつ摺動軸23の軸方向に移動し、中間軸26の一
端に固定されたギア25、第2出力軸15に固定された
ギア29、又は、第2出力軸15に固定されたギア30
のいずれかに選択的に噛合する。中間軸26の他端に
は、第2出力軸の他端に固定されたギア28に噛合する
ギア27が固定されている。第1出力軸11、第2出力
軸15、回転軸21、摺動軸23及び中間軸26は、互
いに平行に配置されている。
【0027】以上の構成により、図4(A)に示すよう
に、伝達機構8aにおいてギア24が中間軸26に固定
されたギア25に噛合している状態では、モータ4aの
回転は、ギア20から中間ギア31及びギア19を介し
て第1出力軸11に伝達され、さらに、傘歯ギア12か
ら傘歯ギア13を介してクローラ3aの駆動軸12に伝
達されるとともに、ギア22からギア24及びギア25
を介して中間軸26に伝達され、ギア27からギア28
を介して第2出力軸15に伝達され、さらに傘歯ギア1
6から傘歯ギア17を介してクローラ3cの駆動軸18
に伝達される。このとき、第1出力軸11と第2出力軸
15とは互いに逆方向に回転するが、伝達機構8aを挟
んで配置されたクローラ3aとクローラ3cとは全方向
移動用車両1の移動平面において移動中心回りについて
同一方向に駆動される。
【0028】一方、図4(B)に示すように、伝達機構
8aにおいてギア24が第2出力軸に固定されたギア2
9に噛合している状態では、モータ4aの回転は、ギア
20からギア19を介して第1出力軸11に伝達され、
さらに、傘歯ギア12から傘歯ギア13を介してクロー
ラ3aの駆動軸12に伝達されるとともに、ギア22か
らギア24及びギア29を介して第2出力軸15に伝達
され、さらに傘歯ギア16から傘歯ギア17を介してク
ローラ3cの駆動軸18に伝達される。このとき、第1
出力軸11と第2出力軸15とは互いに同方向に回転す
るが、伝達機構8aを挟んで配置されたクローラ3aと
クローラ3cとは全方向移動用車両1の移動平面におい
て移動中心回りについて反対方向に駆動される。
【0029】したがって、伝達機構8aにおいて摺動軸
23を軸方向に移動させてギア24をギア25、ギア2
9又はギア30のいずれかに選択的に噛合させることに
より、クローラ3aとクローラ3cとを全方向移動用車
両1の移動平面において移動中心回りについて同一方向
又は反対方向に駆動することができる。
【0030】さらに、摺動軸23を方向指示レバー5に
係止し、方向指示レバー5が全方向移動用車両1のx方
向の移動方向について中立位置にある場合にはギア24
がギア25に噛合し、方向指示レバー5が全方向移動用
車両1のx方向の移動方向のいずれかに操作された場合
にはギア24がギア29又はギア30に噛合するように
されている。
【0031】したがって、中立位置にある方向指示レバ
ー5の上端部が回転操作された場合には、伝達機構8a
は図4(A)に示した状態にされ、モータ4aの回転が
伝達機構8aを介してクローラ3a及びクローラ3cの
それぞれに全方向移動用車両1の移動平面において移動
中心回りについて同一方向に伝達される。また、方向指
示レバー5がx方向に揺動操作された場合には、伝達機
構8aは図4(B)に示す状態にされ、モータ4aの回
転が伝達機構8aを介してクローラ3a及びクローラ3
cのそれぞれに全方向移動用車両1の移動平面において
移動中心回りについて反対方向に伝達される。
【0032】以上の伝達機構8aの構成及び動作は、モ
ータ4bの回転をクローラ3b及びクローラ3dのそれ
ぞれに伝達する伝達機構8bにおいても同様である。ま
た、中立位置にある方向指示レバー5の上端部が回転操
作された場合にはモータ4a及び4bは同一の速度で回
転し、方向指示レバー5のx方向及びy方向のそれぞれ
についての揺動量に応じてモータ4a及びモータ4bの
回転速度が増減される。
【0033】上述した伝達機構8a及び8bを備えたこ
とにより、この実施形態に係る全方向移動用車両1は、
2個のモータ4a及び4bによって4個のクローラ3a
〜3dを駆動することにより、任意の方向への直進動
作、又は、回転動作を行うことができ、全方向移動用車
両1が備えるクローラの数よりも少ない数のモータによ
って全方向移動動作を実現することができ、コストの削
減及び装置の小型化を図ることができる。
【0034】なお、上記の実施形態に係る全方向移動用
車両1が備える伝達機構8a,8bにおいては、方向指
示レバー5の揺動を摺動軸23を介して直接的にギア2
4に伝達するようにしたが、方向指示レバー5の揺動を
検出するセンサ6の検出信号に基づいて駆動されるソレ
ノイド等を介してギア24を移動させるようにしてもよ
い。
【0035】また、伝達機構8a,8bとして、単一の
モータの回転を一対のクローラのそれぞれに同一方向又
は反対方向に伝達するクラッチ機構を備えたものを用い
ることもできる。
【0036】さらに、駆動方向が互いに異なる3個のク
ローラを備えた全方向移動用車両においても、いずれか
2個のクローラに対して単一のモータの回転を同一方向
又は反対方向に伝達する伝達機構を備えることにより、
各クローラにモータを備える場合に比較して、コストの
削減及び装置の小型化を図ることができる。
【0037】加えて、移動用車両の直進方向を前後方
向、左右方向及びその中間方向の8方向に限定すれば、
2対のクローラの各対について駆動速度を変化させる必
要がなくなることから、4個のクローラを単一のモータ
によって駆動することができる。この場合には、備える
べき伝達機構も1つでよく、例えば、図3に示した構成
において、第1出力軸11及び第2出力軸15の回転
を、一方の対のそれぞれのクローラに対して傘歯ギアを
介して伝達するとともに、他方の対のそれぞれのクロー
ラに対して直接伝達する。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、3個
以上の車輪又はクローラのうちの2個以上の車輪又はク
ローラに対し、駆動力を1つの駆動源から伝達機構を介
して、移動平面における基台の移動中心回りについての
同一方向又は反対方向に選択的に切り換えて伝達するこ
とにより、基台に備えられた車輪又はクローラ数より少
ない数の駆動源から駆動力を供給して基台を全方向に移
動させることができ、駆動源の必要数を削減して装置の
小型化及びコストダウンを実現することができる。
【0039】請求項2に記載した発明によれば、2個の
伝達機構のそれぞれにより、2個の車輪又はクローラの
それぞれの駆動方向を移動平面における基台の移動中心
回りについての同一方向又は反対方向に切り換えること
により、基台に備えられた4個の車輪又はクローラに対
して2個の駆動源から駆動力を供給して基台を全方向に
移動させることができ、駆動源の必要数を削減して装置
の小型化及びコストダウンを実現することができる。
【0040】請求項3に記載した発明によれば、3個以
上の車輪又はクローラのそれぞれに対する駆動力の伝達
方向を1つの伝達機構により、移動平面における基台の
移動中心回りについての同一方向又は反対方向に切り換
えることにより、多方向に移動可能な基台に備えられる
車輪又はクローラに対して単一の駆動源から駆動力を供
給することができ、駆動源の必要数を削減して装置の小
型化及びコストダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る全方向移動用車両の
構成を示す図である。
【図2】同全方向移動用車両におけるクローラの駆動速
度と移動方向との関係を示す図である。
【図3】同全方向移動用車両に備えられる伝達機構の構
成を示す図である。
【図4】同全方向移動用車両の直進時及び回転時におけ
る伝達機構の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1−全方向移動用車両 2−基台 3a〜3d−クローラ 4a,4b−モータ 5−方向指示レバー 6−センサ 7−モータ速度演算部 8a,8b−伝達機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に軸支された3個以上の車輪又はクロ
    ーラに対して駆動力を供給する単一又は複数の駆動源の
    うちの少なくとも1つの駆動源の駆動力を2個以上の車
    輪又はクローラのそれぞれに伝達する伝達機構であっ
    て、複数の車輪又はクローラのそれぞれに対する駆動力
    の伝達方向を移動平面における基台の移動中心回りにつ
    いての同一方向又は反対方向に選択的に切り換える伝達
    機構を設けたことを特徴とする全方向移動用車両。
  2. 【請求項2】前記伝達機構が、基台に軸支された2対の
    車輪又はクローラの各対の車輪又はクローラのそれぞれ
    に対する駆動力の伝達方向を移動平面における基台の移
    動中心回りについての同一方向又は反対方向に選択的に
    切り換える2つの伝達機構である請求項1に記載の全方
    向移動用車両。
  3. 【請求項3】前記伝達機構が、基台に軸支された3個以
    上の車輪又はクローラのそれぞれに対する駆動力の伝達
    方向を移動平面における基台の移動中心回りについての
    同一方向又は反対方向に選択的に切り換える1つの伝達
    機構である請求項1に記載の全方向移動用車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000127776A (ja) * 1998-10-26 2000-05-09 Fuji Electric Co Ltd 全方向移動車両、及びその駆動機構制御方法
JP2014201239A (ja) * 2013-04-06 2014-10-27 国立大学法人東京工業大学 全方向移動車両
CN105835968A (zh) * 2016-05-27 2016-08-10 河北工业大学 一种全方位履带移动平台结构

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