JP3380181B2 - 車両スライド扉の動力スライド装置の安全制御方法 - Google Patents

車両スライド扉の動力スライド装置の安全制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両スライド扉の動力
スライド装置の安全制御方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、車体に対してスライド移動すること
により開閉するスライド扉をモータ動力によりスライド
させる動力スライド装置は種々のものが公知であり、こ
れらの動力スライド装置には、動力でスライド扉をスラ
イドさせているときに、スライド扉と車体の間で身体や
その他のものが挟まったときに(以下、異常スライドと
言う)、スライド扉を緊急停止させるか若しくはスライ
ド扉を反対方向に移動させるようにした安全装置(安全
制御)が設けられている。従来の安全装置では、殆どの
ものが、動力スライド装置の動力源である電気モータの
電流値(モータ負荷)を監視して、電流値が設定値より
大きくなったときは、スライド扉に予期せぬ抵抗が付加
されたことにより異常スライドが生じたと看做してい
る。しかし、モータの電流値の変化は異常スライドの発
生に対して遅れて生じる問題を備えている。これに対し
て、従来公知の特開平9−273358号公報には、車
体に対してスライド移動することにより開閉するスライ
ド扉にワイヤーケーブルを介して連結されたワイヤード
ラムと、前記ワイヤードラムを回転させるためのモータ
と、前記モータの電源となるバッテリーと、前記スライ
ド扉のスライド速度を検出するセンサーと、前記モータ
の負荷を検出する電流計と、全体の制御を司る制御部と
を備えた車両スライド扉の動力スライド装置の安全制御
方法において、前記制御部は、前記電流計で測定したモ
ータ負荷の大きさおよび前記センサーで測定したスライ
ド速度の低下に基づいて前記スライド扉の異常スライド
を検出する安全制御方法について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知公報には、ス
ライド扉のスライド速度を用いて異常スライドを検出す
る点については記載されているが、測定したスライド速
度をどのように加工してこれを用いるかについては記載
されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車
1に対してスライド移動することにより開閉するスライ
ド扉2にワイヤーケーブル9を介して連結されたワイヤ
ードラム8と、前記ワイヤードラム8を回転させるため
のモータ7と、前記モータ7の電源となるバッテリー6
6と、前記スライド扉2のスライド速度SSを検出する
センサー76と、全体の制御を司る制御部45とを備え
た車両スライド扉の動力スライド装置の安全制御方法に
おいて、前記制御部45は、前記モータ7を回転させて
から所定時間経過した時のスライド速度SSを基準スラ
イド速度RSとして記憶し、その後に前記センサー76
で測定されたスライド速度SSを前記基準スライド速度
RSと比較し、スライド速度SSが前記基準スライド速
度RSに対して所定減速幅を越えて遅くなった時は異常
スライドが発生したと看做し、前記減速幅は前記基準ス
ライド速度RSがい時は小さく遅い時は大きくなるよ
うにした安全制御方法としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
図1において、1は自動車の車体、2は車体1にスライ
ド自在に取付けられたスライド扉であり、スライド扉2
は車体1のガイドレール65に案内されて車体1の側面
と略平行にスライドすることにより開閉が行われる。5
は前記車体1のクォータパネル(アウターパネル)6の
内側に設けられた動力スライド装置であり、モータ動力
により前記スライド扉2を閉扉方向および開扉方向にス
ライドさせる。動力スライド装置5は、リバーシブルモ
ータ7と、モータ7の動力で回転するワイヤードラム8
とを備える。ワイヤードラム8とスライド扉2とはワイ
ヤーケーブル9により連結され、モータ動力でワイヤー
ドラム8がいずれかの方向に回転すると、ワイヤーケー
ブル9がいずれかの方向に牽引され、スライド扉2は閉
扉方向又は開扉方向にスライドする。
【0006】図3および図4は、前記動力スライド装置
5のワイヤードラム8の断面を示しており、ワイヤード
ラム8は、ベースプレート10とベースプレート10に
所定の間隔を置いて固定されたカバープレート11とか
らなる動力スライド装置5のケース61内に、ドラム軸
12で支持されている。ワイヤードラム8は閉塞した一
側と開放した他側を有する円筒状に形成され、その外周
面には前記ワイヤーケーブル9が係合するワイヤー溝1
3が形成される。ワイヤードラム8の内部には比較的広
い内部空間14が形成され、内部空間14内にはクラッ
チ機構15が実質的に収納される。クラッチ機構15
は、前記モータ7の出力をワイヤードラム8に伝える連
結状態と、ワイヤードラム8の回転をモータ7に伝達し
ない非連結状態と、ワイヤードラム8の回転をモータ7
に伝達するブレーキ状態とに切り替わる。これらの切替
については、おって詳細に説明する。なお、動力スライ
ド装置5のクラッチ機構15の詳細な構造は、本願発明
の要旨を構成するものではないが、前記クラッチ機構1
5は、従来公知のクラッチ機構に対して斬新で新規なも
のであるため、その構造および作用を容易に理解できる
ように以下において詳細に説明する。
【0007】前記ドラム軸12の端部には前記モータ7
に減速機構(図示なし)を介して連結される駆動歯車1
6と、該駆動歯車16に連結ピン17で固定されて一体
的に回転するガイドプレート18とがそれぞれ回転自在
に取付けられている。ガイドプレート18は駆動歯車1
6と一体的に回転するものであるため、駆動歯車16は
図4(および図4に類似する図面)では省略して図の簡
素化を図っている。前記ドラム軸12の外周の一部には
バネ支持体19を回転自在に装着し、バネ支持体19の
外周には円盤状の支持プレート20を回転自在に装着す
る。支持プレート20とバネ支持体19の環状フランジ
21との間には受皿22を介してバネ23を設ける。バ
ネ23は、支持プレート20に多少の回転抵抗を付与す
る目的で設けたものである。
【0008】前記支持プレート20の外周部にはボス部
24、25が形成され、ボス部24、25にはそれぞれ
揺動アーム26、27が前記ドラム軸12と平行の取付
軸28、29により回転自在に取付けられる。揺動アー
ム26、27の先端側には、前記ドラム軸12と平行に
伸びるスライドピン30、31がそれぞれ設けられる。
前記ガイドプレート18には、前記スライドピン30、
31がそれぞれスライド自在に係合する一対のガイドス
ロット32、33が形成される。ガイドスロット32、
33は、図5のように左右対称で、ドラム軸12を中心
とする円弧状の内側スロット34、35と、内側スロッ
ト34、35の端部に連接され前記ドラム軸12から離
れる方向に伸長する延長スロット36、37と、延長ス
ロット36、37の先端に連通しドラム軸12を中心と
する円弧状を呈する外側スロット38、39とからそれ
ぞれ構成される。延長スロット36、37の内壁36
A、37Aと外壁36B、37Bとの間隔は、ドラム軸
12から離れるに従い拡大させてある。外側スロット3
8、39の一方の端部は半円状の係合面38A、39A
に形成し、他方の端部は外壁36B、37Bと段差なく
連通する当接面38B、39Bに形成する。外側スロッ
ト38、39の長さは、クラッチ機構15の後述する手
動解除に必要な長さであり、外側スロット38、39内
を前記スライドピン30、31が移動できる長さを移動
距離Tと表現する。
【0009】前記ワイヤードラム8の筒状の内面(内
壁)には、前記ドラム軸12に向かって突出する複数の
凸部40が一定の間隙Yを置いて形成される。前記揺動
アーム26、27の先端側にはドラム軸12から離れる
方向に突出するクラッチ爪41、42を形成する。クラ
ッチ爪41、42の一方の面はドラム軸12の放射方向
と略平行の連結面41A、42Aに形成し、他方の面に
はブレーキ凹部41B、42Bを形成する。連結面41
A、42Aとブレーキ凹部41B、42Bとの間の幅Z
は間隙Yより狭くなっており、クラッチ爪41、42
は、揺動アーム26、27が、後述するように取付軸2
8、29を中心に外方に(矢印A方向に)揺動すると間
隙Y内に進入する。
【0010】60はスライド扉2を全開位置に保持する
全開ストッパーであり、種々の構成のものが公知である
が、本願では、屈曲させた板バネ若しくは弾性ゴムまた
はバネ弾力を備えたローラ等の弾性を有するものを用い
る。これらのものは、いずれもその弾性力を用いてスラ
イド扉2を全開位置に保持するもので、安価で簡単な構
造を有するものである。全開ストッパー60は、車体1
若しくはスライド扉2のいずれにも取付けることが可能
である。図1では、車体1のガイドレール65内に配設
された板バネからなる全開ストッパー60が示されてい
る。図1のストッパー60は、スライド扉2が所定位置
まで開扉方向にスライドすると、スライド扉2の所望部
分に当接する。更にスライド扉2が開扉方向にスライド
すると、スライド扉2はストッパー60を弾力的に変形
させながら乗り越えて全開位置に至り、その後は、弾力
的に復元したストッパー60によりスライド扉2は全開
位置に弾力的に保持される。なお、ここでの全開位置と
は、ストッパー60を乗り越えた位置(弾性体の死点を
越えた位置)からスライド扉2が開扉方向にスライドし
て機械的に突き当たる位置との間を示すものであり、数
センチ程度の幅Xがあるものである。
【0011】前記スライド扉2には、スライド扉2を閉
扉位置に保持するためのラッチアッシー4が取付けられ
る。ラッチアッシー4は、図2のように、前記車体1に
固定されたストライカ3と係合するラッチ50と、ラッ
チ50と係合するラチェット51とを備えている。ラッ
チ50はバネ52の弾力で時計回転方向に付勢され、ラ
チェット51はバネ53の弾力で反時計回転方向に付勢
される。スライド扉2が閉扉方向に移動すると、ラッチ
50はストライカ3に当接して、実線で示された開扉位
置(アンラッチ位置)からラチェット51がラッチ50
のハーフラッチ段部54に係合するハーフラッチ位置を
介してラチェット51がラッチ50のフルラッチ段部5
5に係合するフルラッチ位置(点線で示された位置)ま
で回転し、ラッチ50がフルラッチ位置になるとスライ
ド扉2は完全に閉扉される。ラッチ50にはラッチ50
の位置を検出するスイッチ56を接続する。63は前記
ラチェット51を前記ラッチ50から離脱させるオープ
ンハンドル、64はオープンハンドル63の作動を検出
するスイッチ、57は動力で前記ラチェット51を前記
ラッチ50から離脱させる動力オープン装置である。
【0012】58は前記スライド扉2の内部に取付けら
れた動力クローズ装置であり、動力クローズ装置58の
動力は、ワイヤーケーブル59を介して前記ラッチアッ
シー4のラッチ50に伝達される。動力クローズ装置5
8は、スライド扉2の閉扉方向への移動によりラッチ5
0がハーフラッチ位置になると、前記スイッチ56から
の信号により作動してワイヤーケーブル59を牽引し、
ラッチ50をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回
転させ、スライド扉2を完全に閉扉させる。動力クロー
ズ装置58の構成およびワイヤーケーブル59をラッチ
50に関連的に連結する構成は、本願の直接の要旨とは
無関係であるため詳細は省略するが、一例としては、特
開平7−177417号公報や、特開平7−34743
号公報に記載された構成がある。なお、本明細書におい
ては、ラッチ50がハーフラッチ位置およびフルラッチ
位置にあるときのスライド扉2の位置も、同様にハーフ
ラッチ位置およびフルラッチ位置と表現する。
【0013】前記スライド扉2の前端部には、図13に
示したように、スライド扉2の内部に設けられた前記動
力クローズ装置58および前記動力オープン装置57に
接続されたターミナル81が取付けられ、車体1には制
御部45を介してバッテリー66に接続される別のター
ミナル82が設けられる。ターミナル81は、スライド
扉2が閉扉方向に移動すると、スライド扉2がハーフラ
ッチ位置になる前に車体1のターミナル82と互いに接
触し、この接触により、動力クローズ装置58および前
記動力オープン装置57にバッテリー66の電力が供給
される。なお、スライド扉2内に設けられる各種スイッ
チ56、64からの信号も、前記ターミナル81、82
を介して制御部45に送出される。
【0014】図14は本発明のブロック回路を示してお
り、46はモータ7の電流計、47は前記クラッチ機構
15を連結状態から非連結状態に復帰させるための手動
操作ボタン、80はバッテリー66の電源電圧BVを測
定するバッテリー電圧計、67はバッテリー66の電源
電圧BVをモータ7に供給されるモータ電圧MVに変圧
する変圧回路であり、好適には、パルス幅変調回路であ
る。76は前記スライド扉2のスライド速度SSを検出
する速度センサーであり、センサー76は、スライド扉
2の移動を直接検出するものでもよいが、スライド扉2
と連動して回転するワイヤードラム9の回転を検出する
構成のものが実用的であり、好適には、特開平9−27
3358号公報で開示されている光センサーを例示でき
る。光センサーはワイヤードラム8の回転量(=スライ
ド扉の移動量)・回転速度(=スライド扉のスライド速
度)・回転方向(=スライド扉2の移動方向)を検出で
き、これによりワイヤードラム8の回転量および回転方
向を検出するための別個のセンサーを不要にできる。
【0015】
【作用】(クラッチ機構15の非連結状態)図4のよう
に、支持プレート20に取付軸28、29で軸支された
揺動アーム26、27のスライドピン30、31が、双
方とも、ドラム軸12から一定の距離に形成されたガイ
ドプレート18の内側スロット34、35に係合してい
ると、揺動アーム26、27のクラッチ爪41、42
は、双方ともワイヤードラム8の凸部40から離間して
非係合となる。このように、両方のクラッチ爪41、4
2が共に凸部40から離間した状態が、前記クラッチ機
構15の非連結状態であり、この状態では、ワイヤード
ラム8がどの方向に回転しても、その回転はクラッチ爪
41、42(モータ7)には伝わらないから、スライド
扉2を手動で開閉させるときに、余計な抵抗が掛からな
い(なお、ワイヤードラム8の回転がガイドプレート1
8に伝わる状態では、スライド扉2を手動で開閉させる
ことは困難である)。
【0016】(クラッチ機構15の連結状態)クラッチ
機構15の連結状態への切替について説明する。図4の
非連結状態において、モータ7を閉扉方向に回転させる
と、ガイドプレート18は時計回転(閉扉回転)する。
すると、支持プレート20にはバネ23の弾力で回転抵
抗が付与されているため、当初は、支持プレート20に
取付けられた揺動アーム26、27自体は動かずに、揺
動アーム26、27のスライドピン30、31のみが、
回転するガイドプレート18のガイドスロット32、3
3に対して相対的に移動して、一方のスライドピン31
はガイドスロット33の内側スロット35から延長スロ
ット37に進入し、他方のスライドピン30は、ドラム
軸12を中心とする内側スロット34内のみを移動す
る。すると、一方のスライドピン31は延長スロット3
7の内壁37Aに案内されて徐々にドラム軸12から離
間し、これにより揺動アーム27は取付軸29を中心に
矢印A方向に外方に向けて揺動する。スライドピン31
が延長スロット37から外側スロット39に至ると、揺
動アーム27のクラッチ爪42は最外方に突出して、凸
部40同士の間隙Y内に進入し、その後、スライドピン
31は外側スロット39の係合面39Aに係合する。こ
の間、他方の揺動アーム26のスライドピン30は、ド
ラム軸12を中心とする内側スロット34内を移動する
だけであるから、揺動アーム26は取付軸28を中心に
は揺動しない。スライドピン31が外側スロット39の
係合面39Aに係合した後も、ガイドプレート18がモ
ータ7の動力で閉扉回転を継続すると、係合面39Aが
スライドピン31を押すため、揺動アーム27は支持プ
レート20と共にドラム軸12を中心として時計回転
し、図7のように、クラッチ爪42の連結面42Aがワ
イヤードラム8の凸部40に係合する。このように、ク
ラッチ爪42の連結面42Aが凸部40に係合した状態
が、前記クラッチ機構15の前記連結状態(第1連結状
態)となる。なお、揺動アーム27は、スライドピン3
1が半円状の係合面39Aに係合しているため、反矢印
A方向に戻されることはない。図7の第1連結状態で、
更にガイドプレート18が時計回転を継続すると、クラ
ッチ爪42はワイヤードラム8の凸部40を押してワイ
ヤードラム8を時計回転させ、これにより、ワイヤード
ラム8に巻回されたワイヤーケーブル9は閉扉方向に巻
き取られ、スライド扉2を閉扉方向にスライドさせる。
また、図4において、モータ7を開扉方向に回転させて
ガイドプレート18を反時計回転(開扉回転)させる
と、別の揺動アーム26のクラッチ爪41の連結面41
Aが凸部40に係合して、クラッチ機構15は別の連結
状態(第2連結状態・図11参照)となり、スライド扉
2は開扉方向にスライドする。
【0017】(クラッチ機構15のブレーキ状態) モータ7の動力によりスライド扉2を閉扉方向または開
扉方向にスライドさせるとき、クラッチ機構15は、ク
ラッチ爪42の連結面42Aがワイヤードラム8の凸部
40に当接した第1連結状態(図7)、若しくは、別の
クラッチ爪41の連結面41Aがワイヤードラム8の凸
部40に当接した第2連結状態(図11)となって、ワ
イヤードラム8にモータ7の動力が伝達され、スライド
扉2はモータ7(およびその減速機構)により設定され
た所定の速度でスライドする。しかし、モータ7の動力
でスライド扉2をスライドさせているときでも、スライ
ド扉2に強い外力が作用すると、スライド扉2は前記所
定速度を越えたオーバースピードでスライドしようとす
る。このような外力の一例は、車体1の傾斜によりスラ
イド扉2に作用する重力が挙げられる。本実施例のクラ
ッチ機構15は、このような外力がスライド扉2に作用
すると、以下に説明するようにブレーキ状態に切り替わ
って、スライド扉2のオーバースピードを防止する。以
下、クラッチ機構15のブレーキ状態への切替について
説明する。スライド扉2を閉扉方向にスライドさせる第
1連結状態(図7)において、スライド扉2に閉扉方向
のオーバースピードをもたらす外力が作用すると、スラ
イド扉2にワイヤーケーブル9を介して連結されたワイ
ヤードラム8は、モータ7の動力により一定速度で閉扉
方向に回転するガイドプレート18よりい速度で閉扉
回転する。すると、クラッチ爪42の1つ手前に位置し
ていた別の凸部40が、図8のように、クラッチ爪42
の背面側に追いついてブレーキ凹部42Bに当接し、更
にワイヤードラム8がオーバースピードで閉扉(時計)
回転すると、揺動アーム27(および支持プレート2
0)はワイヤードラム8に押されてワイヤードラム8と
同じオーバースピードの速度でドラム軸12を中心に時
計回転し、もって揺動アーム27のスライドピン31は
係合面39Aから押出される。揺動アーム27は、スラ
イドピン31が係合面39Aから押出されても、揺動ア
ーム27のブレーキ凹部42Bと別の凸部40との係合
により、反矢印A方向には揺動しないから、ワイヤード
ラム8がオーバースピードで更に時計回転すると、スラ
イドピン31は外側スロット39内を移動して、図9の
ように外側スロット39の当接面39Bに当接する。こ
の状態でも、取付軸29を中心とする揺動アーム27の
反矢印A方向の揺動は、別の凸部40とブレーキ凹部4
2Bとの係合により依然として防止されるから、クラッ
チ爪42は最外方に突出した状態に継続して保持され
る。図9の状態になると、オーバースピードをもたらす
外力はワイヤードラム8およびスライドピン31を介し
てガイドプレート18に伝達される。しかしながら、ガ
イドプレート18は減速機構を介してモータ7に接続さ
れていて、実質的にモータ7および減速機構により設定
された所定の速度以上では回転しないものであるから、
スライド扉2にはガイドプレート18によるブレーキ抵
抗が働き、以後は前記所定の速度でスライド扉2はスラ
イドすることになる。このように、凸部40がブレーキ
凹部42Bに係合してワイヤードラム8のオーバースピ
ードが規制される状態が、前記クラッチ機構15の前記
ブレーキ状態(第1ブレーキ状態)となる。同様に、ワ
イヤードラム8が反時計回転しているときに、ワイヤー
ドラム8がオーバースピードで回転すると、凸部40が
別の揺動アーム26のブレーキ凹部41Bに係合し、こ
れにより同様の原理でスライド扉2のスライド速度は一
定に保たれる。この状態は、前記クラッチ機構15の別
のブレーキ状態(第2ブレーキ状態)となる。したがっ
て、本実施例のクラッチ機構15によると、スライド扉
2にオーバースピードをもたらす外力が作用しても、ス
ライド扉2のオーバースピードは瞬時に防止される。こ
のように、前記動力スライド装置5が作動しているとき
は、前記クラッチ機構15は、クラッチ爪41、42の
連結面41A、42Aがワイヤードラム8の凸部40に
当接した連結状態か(図7参照)、若しくはブレーキ凹
部41B、42Bに凸部40が当接したブレーキ状態
(図9参照)のいずれかの状態となって、スライド扉2
は一定速度で開閉移動する。
【0018】(モータ7による連結状態から非連結状態
への復帰)本発明のクラッチ機構15は、モータ7を停
止させる前に、いったんモータ7を逆方向に所定時間
(所定量)Rだけ回転させることにより、連結状態から
非連結状態に復帰するように構成されている。以下、ク
ラッチ機構15の連結状態から非連結状態への復帰につ
いて説明する。モータ7の閉扉回転によりガイドプレー
ト18を時計回転させて図7の第1連結状態になったと
きは、いったん、モータ7を逆転(開扉回転)させる。
すると、ガイドプレート18は反時計回転して、揺動ア
ーム27のスライドピン31は、外側スロット39の係
合面39Aから引き抜かれて反対側の当接面39Bに当
接し、図10の状態となる。この状態では、ブレーキ凹
部42Bは凸部40に係合していないから、揺動アーム
27は反矢印A方向に揺動可能であり、このため、更に
ガイドプレート18が反時計回転すると、スライドピン
31は当接面39Bから外壁37Bに案内されて延長ス
ロット37に戻されて、クラッチ爪42は凸部40から
離間し、ガイドプレート18(モータ7)の所定量Rの
反時計回転が終了すると、スライドピン31は図4の位
置に戻され、クラッチ機構15は非連結状態に復帰す
る。なお、モータ7を逆転(開扉回転)させている最中
は、モータ7には実質的な負荷は掛からないから、電流
計46で測定されるモータ7の電流値には実質的な変化
は起こらない。第2連結状態から非連結状態に復帰させ
るときも、同様の原理で行える。
【0019】(モータ7によるブレーキ状態から非連結
状態への復帰)前項で説明したように、クラッチ機構1
5の第1連結状態は、モータ7によりガイドプレート1
8を所定量Rだけ反時計回転させることにより、また、
第2連結状態は、モータ7によりガイドプレート18を
所定量Rだけ時計回転させることによりそれぞれ解除さ
れて、クラッチ機構15は非連結状態に復帰するが、第
1ブレーキ状態または第2ブレーキ状態を解除するとき
は、次に説明するように、モータ7の動力でそれぞれを
第1連結状態または第2連結状態に切り替えてから、前
記した連結状態の解除を行って非連結状態に復帰させ
る。以下、クラッチ機構15のブレーキ状態から非連結
状態への復帰について具体的に説明する。スライド扉2
にオーバースピードの外力が掛かったままの状態でスラ
イド扉2が所定位置まで閉扉したときは、クラッチ機構
15は、図9のように、凸部40がブレーキ凹部42B
に係合した第1ブレーキ状態になっている。このとき、
制御部45は、クラッチ機構15が第1連結状態のまま
閉扉したのか、第1ブレーキ状態で閉扉したのかを区別
していない。そこで、制御部45は、電流計46で計測
するモータ7の電流値を監視しながら、まず、モータ7
を閉扉回転から開扉回転に所定量Rだけ反転させる制御
を開始する。このとき、仮にクラッチ機構15が第1連
結状態であったならば、既に説明したように、モータ7
の所定量Rの開扉回転によりクラッチ機構15は非連結
状態に戻され、この間、モータ7の電流値に実質的な変
化は起こらない。このように電流値が変化しないままモ
ータ7の所定量Rの回転が終了したときは、制御部45
はクラッチ機構15は第1連結状態であったと看做し
て、非連結状態への復帰制御を終了する。しかし、クラ
ッチ機構15が第1ブレーキ状態(図9)であったとき
は、モータ7の開扉回転によりガイドプレート18が反
時計回転すると、ブレーキ凹部42Bが凸部40に当接
しているため、直ちに、モータ7には実質的な負荷が掛
かり、モータ7の電流値は増大する。このように、モー
タ7の所定量Rの開扉回転が終了する前にモータ7の負
荷が検出されたときは、制御部45は、クラッチ機構1
5は第1ブレーキ状態にあると看做し、今度は、モータ
7を閉扉方向に再反転させる。すると、図9において、
ガイドプレート18のみが時計回転して図8のように外
側スロット39の係合面39Aがスライドピン31に係
合する。更に、ガイドプレート18が時計回転すると、
揺動アーム27はドラム軸12を中心に時計回転して、
クラッチ爪42の連結面42Aが凸部40に当接する。
この状態は、図7の第1連結状態と同じである。ここか
ら更にガイドプレート18が時計回転すると、モータ7
にはワイヤードラム8を回転させるための負荷が掛か
る。この2回目の負荷が電流計46で検出されると、制
御部45は、クラッチ機構15が第1ブレーキ状態から
第1連結状態に切り替わったと看做すことができ、これ
により、制御部45は、モータ7を開扉方向に所定量R
だけ再々反転させる。これにより、前記したように、第
1連結状態から非連結状態に復帰する。なお、第1ブレ
ーキ状態から第1連結状態への切替は、モータ7を回転
させる時間の制御でも行える。また、第2ブレーキ状態
を非連結状態に復帰させるときも同様の原理である。
【0020】(手動によるブレーキ状態から非連結状態
への復帰)前記クラッチ機構15のブレーキ状態および
連結状態を非連結状態に復帰させるときは、モータ7の
動力を使用するのが基本となるが、クラッチ機構15が
ブレーキ状態または連結状態にあるときに、モータ7が
故障したときは、手動によりブレーキ状態または連結状
態を解除する。クラッチ機構15のブレーキ状態から非
連結状態への手動復帰を、第1ブレーキ状態を示してい
る図9を用いて具体的に説明する。図9では、揺動アー
ム27のスライドピン31が外側スロット39の当接面
39Bに当接しているため、ワイヤードラム8を時計回
転(閉扉回転)させることはできないが、反時計回転
(開扉回転)させることは可能である。そこで、スライ
ド扉2を手動で開扉方向にスライドさせ、ワイヤードラ
ム8を反時計回転させる。すると、ブレーキ凹部42B
に係合していたワイヤードラム8の凸部40は、ブレー
キ凹部42Bから離脱し、ついで、図10のように、別
の凸部40がクラッチ爪42の連結面42Aに当接す
る。図10の状態で、更にワイヤードラム8を反時計回
転させると、連結面42Aは外方に至るに従い取付軸2
9から離れる面になっているから、揺動アーム27には
凸部40との当接により反矢印A方向への力が作用し、
かつ、延長スロット37の外端部の間隔が相当に幅広に
形成されているため、揺動アーム27は取付軸29を中
心に反矢印A方向に揺動して、クラッチ爪42は凸部4
0とは係合しない位置に戻され、クラッチ機構15は第
1ブレーキ状態から非連結状態に戻される。この状態を
示したのが図12である。第2ブレーキ状態の解除も同
様である。
【0021】(手動による連結状態から非連結状態への
復帰)クラッチ機構15の連結状態から非連結状態への
手動復帰を、第1連結状態を示している図7を用いて説
明する。図7では、スライドピン31が外側スロット3
9の係合面39Aに係合しているため、ワイヤードラム
8は反時計回転(開扉回転)できないが、時計回転(閉
扉回転)は可能となっている。そこで、スライド扉2を
閉扉方向に手動でスライドさせ、ワイヤードラム8を時
計回転させる。すると、連結面42Aに当接していた凸
部40は連結面42Aから離間し、ついで、別の凸部4
0がクラッチ爪42のブレーキ凹部42Bに当接し、図
8の状態となる。図8の状態で、更に、ワイヤードラム
8を時計回転させると、揺動アーム27は凸部40とブ
レーキ凹部42Bとの当接によりドラム軸12を中心に
時計回転して図9の第1ブレーキ状態となる。第1ブレ
ーキ状態になると、揺動アーム27のスライドピン31
は外側スロット39の当接面39Bに当接するから、ス
ライド扉2は重たく動かなくなる。そこで、スライド扉
2が重くなったら、今度は開扉方向に手動でスライド扉
2をスライドさせ、以後、前記した第1ブレーキ状態の
解除と同じ操作を行えば、クラッチ機構15は非連結状
態に復帰する。第2連結状態の解除も同様の原理であ
る。このように、連結状態から非連結状態への手動解除
では、スライド扉2を手動でスライドさせることになる
が、このとき解除に必要なスライド扉2のスライド量S
は、「凸部40同士の間隙Y」−「クラッチ爪42の幅
Z」+「外側スロット39内を移動できるスライドピン
31の移動距離T」に等しい。このスライド量Sは、後
述する動力スライド装置5によるスライド扉2の全開位
置への保持との関係で重要になる。
【0022】(全開ストッパー60によるスライド扉2
の全開位置への保持)モータ7の開扉回転によりクラッ
チ機構15を第2連結状態にしてスライド扉2を開扉方
向に所定位置まで移動させと、スライド扉2は全開スト
ッパー60に当接し、更に、スライド扉2を移動させる
と、スライド扉2は全開ストッパー60を弾力的に変形
させながらこれを乗り越えて全開位置に移動する。スラ
イド扉2が全開位置に移動したら、制御部45はモータ
7を所定量Rだけ逆転させて、クラッチ機構15を非連
結状態に復帰させる。このようにして、スライド扉2を
全開位置に移動させた後は、弾力的に復元した全開スト
ッパー60によりスライド扉2は全開位置に保持され
る。
【0023】(動力スライド装置5によるスライド扉2
の全開位置への保持)前記全開ストッパー60は、板バ
ネ等の弾力を利用してスライド扉2を全開位置に保持す
るものであるから、その保持力はそれほど強いものでは
なく、一般的には車体1が約10%を越えて前下がり状
態に傾斜すると、スライド扉2は重力により全開ストッ
パー60を乗り越えて閉扉方向(前方方向)にスライド
してしまうことがある。しかし、本発明では、このよう
な傾斜地においても、確実にスライド扉2を全開位置に
保持できる。まず、前記のような傾斜地において、モー
タ7の開扉回転によりクラッチ機構15を第2連結状態
にしてスライド扉2を開扉方向に所定位置まで移動させ
と、スライド扉2は全開ストッパー60に当接し、更
に、スライド扉2を移動させると、スライド扉2は全開
ストッパー60を弾力的に変形させながらこれを乗り越
えて全開位置に移動する。この間、傾斜による特別な影
響はなく、スライド扉2に作用する閉扉方向への強い外
力は、開扉方向に回転するモータ7に対する強い負荷に
なるだけである。スライド扉2が全開位置に変位した
ら、制御部45はクラッチ機構15を非連結状態に復帰
させるためにモータ7を所定量Rだけ閉扉方向に逆転さ
せるが、このとき、スライド扉2には閉扉方向への強い
外力が作用しているため、クラッチ機構15は非連結状
態に復帰しない。つまり、スライド扉2が全開位置に変
位したときは、クラッチ機構15は図11に示された第
2連結状態にあるが、この状態では、スライド扉2に作
用する閉扉方向への外力の影響でワイヤードラム8には
時計回転方向への外力が作用しており、このため、モー
タ7を図11の状態で所定量Rだけ閉扉方向に逆転させ
てガイドプレート18を時計回転させると、同時にワイ
ヤードラム8も外力により追従して時計回転し、スライ
ドピン30は係合面38Aから離間できず、モータ7の
所定量Rの閉扉回転が終了した後も、クラッチ機構15
は図11の第2連結状態まま保持される。これは、落下
防止バネ68、69を備えた第2実施例でも同じであ
る。しかし、この第2連結状態では、ワイヤードラム8
の閉扉回転は、スライドピン30と係合面38Aの係合
によりガイドプレート18に伝達されるから、ワイヤー
ドラム8の閉扉回転は事実上不可能となっており、した
がって、傾斜地の影響によりスライド扉2に閉扉方向へ
の強い外力が作用していても、スライド扉2は全開位置
に確実に保持される。なお、モータ7の所定量Rの閉扉
回転によりスライド扉2が閉扉方向にスライドする距離
Dは全開位置の幅Xより短く設定して、モータ7の所定
量Rの閉扉回転によりスライド扉2が閉扉方向に追従し
てスライドしたときに、スライド扉2が全開ストッパー
60に強く接触しないように(好適には全く接触しない
ように)する。仮に、スライド扉2の前記追従スライド
により、スライド扉2が全開ストッパー60に強く接触
するようなことがあると、この接触により、スライド扉
2に作用する閉扉方向への外力が実質的に減衰されるこ
とになるから、図11に示された第2連結状態が不完全
な状態に変化する惧れがあり、スライド扉2を全開位置
に保持できなくなる。また、図11の状態から、手動で
スライド扉2を閉扉させるときは、前記した連結状態の
手動解除と同じ操作を行ってクラッチ機構15を非連結
状態に復帰させてから、スライド扉2を閉扉方向にスラ
イドさせる。このためには、ワイヤードラム8(スライ
ド扉2)を図11の状態において開扉方向にスライド量
Sだけスライドさせることが必要となり、したがって、
スライド量Sはモータ7の所定量Rの閉扉回転によりス
ライド扉2が閉扉方向にスライドする距離Dより短くし
ておく。これにより、図11の状態でモータ7が故障し
ても手動でスライド扉2を閉扉させることができる。
【0024】(動力クローズ装置58による完全閉扉)
動力スライド装置5のモータ7の閉扉回転によりスライ
ド扉2が閉扉方向へスライドして、スライド扉2のター
ミナル81が車体1のターミナル82に接触すると、ス
ライド扉2内に設けられた動力クローズ装置58にはタ
ーミナル81、82の接触を介してバッテリー66に電
力が供給され、動力クローズ装置58は作動可能状態と
なり、更にスライド扉2が閉扉方向にスライドすると、
ラッチアッシー4のラッチ5がストライカ3との係合に
より回転してハーフラッチ位置になる。すると、これを
スイッチ56が検出し、制御部45はモータ7の閉扉回
転を終了させるとともに、クラッチ機構15を非連結状
態へ戻す復帰制御を行う。なお、スライド扉2のターミ
ナル81が車体1のターミナル82に接触する際に、ク
ラッチ機構15が車体1の傾斜等により第1ブレーキ状
態に切り替わっていても、ターミナル81、82同志が
接触する位置からハーフラッチ位置までの区間では、防
水用ゴムシール等の抵抗によりスライド抵抗が増加する
ため、スライド扉2がハーフラッチ位置に達した時点で
は、クラッチ機構15は第1ブレーキ状態から第1連結
状態に戻されている。しかして、スイッチ56がハーフ
ラッチ位置を検出したら、クラッチ機構15の非連結状
態へ復帰制御と並行して、制御部45は動力クローズ装
置58を作動させてハーフラッチ位置のラッチ50をフ
ルラッチ位置に回転させ、スライド扉2を完全に閉扉さ
せ、スイッチ56がフルラッチ位置を検出したら、動力
クローズ装置58の作動を停止させると共に、再び動力
スライド装置5のモータ7を所定時間だけ、若しくは電
流計46が負荷を検出するまで開扉回転させて、クラッ
チ機構15を第2連結状態(図11参照)にし、制御部
45はモータ7の制御を終了する。このように、スライ
ド扉2が完全閉扉されたら、クラッチ機構15を開扉操
作用の第2連結状態にする。この状態からスライド扉2
のオープンハンドル63を開扉操作すると、ラチェット
51はラッチ50から離脱してスライド扉2はスライド
扉2と車体1との間に設けられるゴムシールの弾力によ
って開扉方向に押出され、同時にオープンハンドル63
の開扉操作がスイッチ64で検出されることにより、制
御部45は動力スライド装置5のモータ7を開扉回転さ
せて、スライド扉2を開扉方向にスライドさせる。この
とき、車体1が傾斜地にあって、開扉と同時にスライド
扉2に開扉方向への強い外力が作用したとしても、クラ
ッチ機構15が完全閉扉状態において予め開扉用の第2
連結状態になっているため、ワイヤードラム8の開扉方
向へのオーバースピードにより、クラッチ機構15は瞬
時に第2ブレーキ状態に切り替わるから、スライド扉2
のオーバースピードでのスライドは瞬間的に防止され
る。また、閉扉状態において、手動操作ボタン47を押
すと、モータ7が所定量閉扉回転してクラッチ機構15
は非連結状態に戻される。なお、前記においては、スラ
イド扉2がフルラッチ状態になったときにクラッチ機構
15を第2連結状態に切り替えているが、第2連結状態
への切替を開扉操作の後に変更することも可能である。
この場合、開扉操作が行われる直前まではクラッチ機構
15は非連結状態としておき、オープンハンドル63の
開扉操作がスイッチ64で検知されたら、まずクラッチ
機構15を第2連結状態に切替え、その後、動力オープ
ン装置57によりラチェット51をラッチ50から離脱
させ、続いて動力スライド装置5を作動させてスライド
扉2を開扉方向にスライドさせる。このような変更を行
っても、開扉時のスライド扉2のオーバースピードでの
スライドはよく防止される。
【0025】(制御部45の安全制御) 制御部45は、スライド扉2の異常スライドを検出する
ための異常検出制御と、スライド速度を制御することに
より品質の向上と部品の耐久性を向上させるための品質
向上制御とを備えた安全制御を実行する。まず、閉扉に
おける安全制御について、図15のタイムチャートおよ
び図17〜19のフローチャートを参照しながら説明す
る。モータ7によりスライド扉2を閉扉スライドさせる
時は、まず、バッテリー電圧計80によりバッテリー6
6の電源電圧BVを測定し(S001)、ついで電源電圧BV
を変圧回路67でスタート電圧(約7V)まで降圧さ
せ、これをモータ電圧MVとしてモータ7に供給してモ
ータ7を閉扉回転させ、タイマーT1をスタートさせる
(S002)。タイマーT1は、約0.15秒と短時間に設定
し、タイマーT1がUPしたら(S004)、モータ電圧MV
を若干(約2ボルト若しくは2ボルト以内で変圧が停止
するまで)昇圧させ(S005)、この時点で変圧回路67に
よる降圧が継続している時は(S006)、再度タイマーT1
をスタートさせ(S007)、0.15秒経過したらモータ電
圧MVを再度昇圧させる(S005)。これを変圧回路67に
よる降圧が停止するまで繰り返えす。これにより、スラ
イド扉2は、約7ボルトの低いスタート電圧によりゆっ
くりスライドを開始し、その後、モータ電圧MVが昇圧
されることで徐々に加速するから、スライド扉2や動力
スライド装置5に掛かるスタート時の負荷を緩やかにで
きる。変圧回路67による変圧が終了してもしばらく
は、それまでの変圧の影響を受けて、スライド扉2のス
ライド速度SSは不安定な状態となるから、タイマーT
2により約0.5秒の速度安定期間を設定し(S008, S01
1)、タイマーT2がUPしてスライド扉2のスライド速
度SSが安定したら、この時に測定したスライド速度S
Sを(S013)、基準スライド速度RSとして保存する(S01
5)。スライド扉2が、閉扉位置の間際から閉扉方向にス
ライドを開始した時には、モータ7を回転させてから短
時間の間に、スライド扉2のターミナル81が車体1の
ターミナル82と接触するターミナル接触位置より約1
0cm開扉方向にずらした場所に設定される閉扉減速位
置CPに、スライド扉2が達することがある(S003、 S00
9)。この場合には、制御部45の制御は図18のステッ
プS031に移行する。しかして、スライド扉2のスラ
イド速度SSは、電源電圧BVの強さと、スライド扉2
に作用するスライド抵抗(スライド扉2と車体1との間
の機械的摩擦抵抗+車体1の傾斜等によりスライド扉2
に作用する減速方向の外力)の強さの影響を受けて、電
源電圧BVが強いとスライド速度SSは速く、スライド
抵抗が強いとスライド速度SSは遅くなる。ここで、機
械的摩擦抵抗の強さは、全開位置近傍および閉扉位置近
傍においては大きく、これらの中間位置では低くなる
が、その位置毎における摩擦抵抗は固定値と看做すこと
ができるものであり、また、スライド速度SSと電源電
圧BVは、それぞれ実際の速度および大きさがそれぞれ
測定されるものである。したがって、これらのファクタ
ーを測定または記憶しておくことにより、その時にスラ
イド扉2に作用している減速方向の外力の大きさを求め
ることができる。更に、予め外力の強さを仮定しておけ
ば、電源電圧BVの強さに応じたスライド速度SSを想
定することもできる。なお、図15において実線で示さ
れたスライド速度SSは、電源電圧BVが平均的な電圧
であって、車体1が平坦地にあってスライド扉2に外力
が作用していない状態のときに想定される速度である。
そこで、制御部45は、スライド扉2に作用する減速方
向の外力を最大とした条件において、タイマーT2がU
Pするときに想定されるスライド速度を予定最低速度E
Sとして設定する。予定最低速度ESは、図15におい
て点線で示したように、電源電圧BVの強さに応じて変
動する。しかして、制御部45は、タイマーT2がUP
してスライド速度SSが安定した状態になったと看做す
ことができる時点になったら(S011)、その時のスライド
速度SSを、電源電圧BVの強さに応じた予定最低速度
ESと比較し(S017)、スライド速度SSが予定最低速度
ESに達していない時は、想定される最大外力より大き
な外力がスライド扉2に作用したことにより、スライド
扉2が正常範囲で加速できなかったと看做すことがで
き、このため、制御部45はスライド扉2に異常スライ
ドが生じたと判断して、モータ7を停止若しくは逆転さ
せる(S045)。このように、測定した電源電圧BVを用い
て、制御部45はスライド扉2のスライド開始時の異常
検出制御を行うから、バッテリー66の電圧の高低にか
かわらず、正確な異常検出が行える。なお、モータ電圧
MVは、モータ7に掛かる負荷やモータ7からバッテリ
ー66に至る回路抵抗の大きさにより著しく変動するた
め、電源電圧BVの代わりにモータ電圧MVを使用して
異常検出制御を行うことは困難である。タイマーT2が
UPした時点において異常スライドが認められなかった
時は(S017)、そのまま通常の変圧していないモータ電圧
MVによりモータ7を閉扉回転させてスライド扉2を移
動させ、この間においては、随時スライド速度SSを監
視し(S021)、これを基準スライド速度RSと比較し(S02
3)、スライド速度SSが基準スライド速度RSに対して
所定減速幅を越えて遅くなった時は、異常スライドが発
生したと看做す(S025)。ここで、前記所定減速幅は基準
スライド速度RSの速さに応じて変更し、基準スライド
速度RSがい時は小さく、基準スライド速度RSが遅
い時は大きくし、例えば、基準スライド速度RSが比較
い「100」のときの所定減速幅は「5」として、
スライド速度SSが「95」未満になった時は異常と看
做し、また、基準スライド速度RSが比較的遅い「8
0」のときの所定減速幅は「10」として、スライド速
度SSが「70」未満になった時は異常と看做す。この
ように、所定減速幅を基準スライド速度RSの速さに応
じて変更すると、より正確な異常スライドの検出が行え
る。つまり、手や荷物がスライド扉2に挟まってモータ
7に所定の負荷が掛かったときにおけるスライド速度の
減速幅は、スライド速度が速い時には、スライド扉2の
慣性が大きいので小さくなり、スライド速度が遅い時に
は、スライド扉2の慣性が小さいので大きくなるが、本
発明では、基準スライド速度RSがい時には、異常ス
ライドの基準が厳しくなるので僅かな異常でも直ちに検
出でき、異常時のスライド扉2の移動量を最小限に留め
ることができ、基準スライド速度RSが遅い時には、異
常スライドの基準が緩くなるので、正常範囲の減速に対
する誤検出を抑制できる。ステップS025で異常スラ
イドが認められなかった時は、スライド扉2の位置を確
認し閉扉減速位置CPに至っていない時は(S027)、ステ
ップS021に戻ってスライドを継続する。ステップS
023において、スライド速度SSが基準スライド速度
RSに対してくなった時は、スライド扉2に加速方向
の外力が作用したことになるが、本実施例で開示したク
ラッチ機構15は、ブレーキ状態を備えていて前述のよ
うにスライド扉2を加速(オーバースピード)させる外
力は直ちに吸収されるため、特別な処理は不要となり破
線内に示したステップS029は無視してそのままステ
ップS027に制御は流れる。しかし、本出願人に掛か
る特開平9−273358号公報に記載されたクラッチ
機構やその他の公知のクラッチ機構のようにブレーキ状
態を備えていないクラッチ機構を使用した時は、基準ス
ライド速度RSを、スライド扉2に作用した加速方向の
外力により速くなったスライド速度SSに更新する(S02
9)。ステップS027において、スライド扉2が閉扉減
速位置CPに至った時は、制御部45は、変圧回路67
によりモータ電圧MVを最低電圧まで降圧させてスライ
ド速度SSを減速させる(S031)。最低電圧によりモータ
7は、スライド扉2を閉扉減速位置CPからハーフラッ
チ位置に移動させるのに必要な最低限の動力を発生す
る。最低限の動力とは、この区間の最大の機械的摩擦抵
抗と、スライド扉2が閉扉減速位置CPに至るまでに求
められている減速方向の外力とからなるスライド抵抗に
抗することができる動力であり、したがって、減速方向
の外力の大きさによって前記最低電圧は変更される。な
お、この区間の機械的摩擦抵抗は、閉扉減速位置CPか
らハーフラッチ位置にかけて徐々に増加し、スライド扉
2がハーフラッチ位置に至る瞬間において最大になる。
このため、スライド扉2がハーフラッチ位置になる瞬間
において、前記最低限の動力は前記スライド抵抗により
殆どが消耗されて、モータ7の動力の余裕は最低となっ
てスライド扉2のスライド速度は極低速となる。ここで
注意することは、前記最低電圧はスライド扉2に作用す
る減速方向の外力の大きさによって変更されるから、減
速方向の外力の大きさに拘らずモータ7の動力に残され
た余裕は一定となり、したがって、前記極低速も減速方
向の外力の大きさに拘らず一定になることである。この
ように、本発明では、スライド扉2のスライド速度SS
をハーフラッチ位置になる際に減速させるため、異常ス
ライドが生じ易い場所での安全性が向上し、かつ、ラッ
チ50がストライカ3と係合する際の異音発生を低減で
き、極めて静寂な閉扉が行える。また、スライド扉2の
スライド速度SSをハーフラッチ位置になる際に減速さ
せても、スライド扉2がハーフラッチ位置に至る時にお
いて減速方向の外力の大きさに拘らず最低限のスライド
速度が確保されるので、スライド扉2を確実にハーフラ
ッチ位置に移動させることができる。しかして、モータ
電圧MVを前記最低電圧に降圧させると(S031)、最初は
降圧によるモータ7の動力低下分だけ減速し、その後は
機械的摩擦抵抗の増加に伴って減速し、やがてターミナ
ル81、82同士が互いに接触する(S037)。この間にお
いては、測定したスライド速度SS(S033)はハーフラッ
チ移動速度HSと比較して、ハーフラッチ移動速度HS
より遅くなった時は、制御部45はスライド扉2に異常
スライドが生じたと看做す(S035)。ターミナル81、8
2同士が互い接触する地点での機械的摩擦抵抗は、ハー
フラッチ位置における機械的摩擦抵抗より抵抗α分だけ
小さく、この抵抗αは予め想定された値であるから、モ
ータ7に前記最低電圧を供給していても、ターミナル接
触位置ではモータ7には抵抗α分だけ余裕が生じている
ことになる。前記ハーフラッチ移動速度HSは、抵抗α
分の余裕によりもたらされる速度、若しくは、これより
若干速い速度に設定される。ターミナル81、82同志
が接触した後は(S037)、スライド扉2の防水用ゴムシー
ル等により機械的摩擦抵抗が極端に大きくなるから、ス
ライド扉2は更に減速して前記極低速となる。このた
め、以後は、測定したスライド速度SS(S039)がゼロに
なった時に、制御部45はスライド扉2に異常スライド
が生じたと看做し(S041)、異常が発生しない時には、や
がてハーフラッチ位置となって(S043)、制御は終了す
る。ステップS003またはS009において、タイマ
ーT1またはタイマーT2がUPする前に、スライド扉
2が閉扉減速位置CPに達した時は、スライド扉2を閉
扉位置の間際から閉扉方向にスライドさせたことにな
り、この場合には、ステップS031に移行して、モー
タ電圧MVを降圧させるが、この段階では、測定した電
源電圧BVによって得られる安定したスライド速度SS
が求められていないため、スライド扉2に作用する外力
の大きさを判定できない状態である。したがって、制御
の安全性を考慮して、スライド扉2には外力が作用して
いない、つまり、車体1が平坦地にあると看做して、モ
ータ電圧MVを降圧させる。
【0026】次に、開扉における安全制御について、図
16のタイムチャートおよび図20、21のフローチャ
ートを参照しながら説明する。モータ7によりスライド
扉2を開扉スライドさせる時は、まず、バッテリー電圧
計80によりバッテリー66の電源電圧BVを測定し(S
101)、ついで電源電圧BVを変圧回路67でスタート電
圧(約7V)まで降圧させ、これをモータ電圧MVとし
てモータ7に供給してモータ7を開扉回転させ、タイマ
ーT3をスタートさせる(S102)。タイマーT3は、約
0.15秒と短時間に設定し、タイマーT3がUPした
ら(S104)、モータ電圧MVを若干(約2ボルト若しくは
2ボルト以内で変圧が停止するまで)昇圧させ(S105)、
この時点で変圧回路67による降圧が継続している時は
(S106)、再度タイマーT3をスタートさせ(S107)、0.
15秒経過したらモータ電圧MVを再度昇圧させる(S10
5)。これを変圧回路67による降圧が停止するまで繰り
返えす。これにより、スライド扉2は、約7ボルトの低
いスタート電圧によりゆっくりスライドを開始し、その
後、モータ電圧MVが昇圧されることで徐々に加速する
から、スライド扉2や動力スライド装置5に掛かるスタ
ート時の負荷を緩やかにできる。変圧回路67による変
圧が終了してもしばらくは、それまでの変圧の影響を受
けて、スライド扉2のスライド速度SSは不安定な状態
となるから、タイマーT4により約0.5秒の速度安定
期間を設定し(S108, S111)、タイマーT4がUPしてス
ライド扉2のスライド速度SSが安定したら、この時に
測定したスライド速度SSを(S113)、基準スライド速度
RSとして保存する(S115)。スライド扉2が、全開位置
の間際から開扉方向にスライドを開始した時には、モー
タ7を回転させてから短時間の間に、全開ストッパー6
0が設置された地点から約10cm閉扉方向にずらした
場所に設定される開扉減速位置OPに、スライド扉2が
達することがある(S103、 S109)。この場合には、制御部
45の制御は図21のステップS131に移行する。し
かして、制御部45は、スライド扉2に作用する減速方
向の外力を最大とした条件において、タイマーT4がU
Pするときに想定されるスライド速度を予定最低速度E
Sとして設定する。予定最低速度ESは、図16におい
て点線で示したように、電源電圧BVの強さに応じて変
動する。制御部45は、タイマーT4がUPしてスライ
ド速度SSが安定した状態になったと看做すことができ
る時点になったら(S111)、その時のスライド速度SS
を、電源電圧BVの強さに応じた予定最低速度ESと比
較し(S117)、スライド速度SSが予定最低速度ESに達
していない時は、想定される最大外力より大きな外力が
スライド扉2に作用したことにより、スライド扉2が正
常範囲で加速できなかったと看做すことができ、このた
め、制御部45はスライド扉2に異常スライドが生じた
と判断して、モータ7を停止させる(S145)。タイマーT
4がUPした時点において異常スライドが認められなか
った時は(S117)、そのまま通常の変圧していないモータ
電圧MVによりモータ7を閉扉回転させてスライド扉2
を移動させ、この間においては、随時スライド速度SS
を監視し(S121)、これを基準スライド速度RSと比較し
(S123)、スライド速度SSが基準スライド速度RSに対
して所定減速幅を越えて遅くなった時は、異常スライド
が発生したと看做す(S025)。所定減速幅の設定は、閉扉
における安全制御と同じである。ステップS125で異
常スライドが認められなかった時は、スライド扉2の位
置を確認し開扉減速位置OPに至っていない時は(S12
7)、ステップS121に戻ってスライドを継続する。ス
テップS123において、スライド速度SSが基準スラ
イド速度RSに対してくなった時は、スライド扉2に
加速方向の外力が作用したことになるが、本実施例で開
示したクラッチ機構15は、ブレーキ状態を備えていて
前述のようにスライド扉2を加速(オーバースピード)
させる外力は直ちに吸収されるため、特別な処理は不要
となり破線内に示したステップS129は無視してその
ままステップS127に制御は流れる。しかし、ブレー
キ状態を備えていないクラッチ機構を使用した時は、基
準スライド速度RSを、スライド扉2に作用した加速方
向の外力により速くなったスライド速度SSに更新する
(S129)。ステップS127において、スライド扉2が開
扉減速位置OPに至った時は、制御部45は、変圧回路
67によりモータ電圧MVを最低電圧まで降圧させてス
ライド速度SSを減速させる(S131)。最低電圧によりモ
ータ7は、スライド扉2を開扉減速位置OPから全開ス
トッパー60を乗り越えて全開位置に移動させるのに必
要な最低限の動力を発生する。このため、スライド扉2
は、スライド抵抗の大きさに拘らず、全開ストッパー6
0を乗り越える時に(スライド抵抗が最大になる時)に
極低速となり全開位置に至る。このように、本発明で
は、スライド扉2のスライド速度SSを全開位置になる
際に減速させるため、全開ストッパー60を乗り越える
際の質感が向上し、また、スライド扉2が全開位置の終
端に突き当たる時の衝撃を弱めるから、異音発生を低減
でき、極めて静寂な開扉が行え、突き当たる部分の負担
が軽減されるから、耐久性が向上する。スライド扉2が
全開位置の終端に突き当たってスライド速度SSがゼロ
になったら(S133)、制御は終了する。ステップS103
またはS109において、タイマーT3またはタイマー
T4がUPする前に、スライド扉2が開扉減速位置OP
に達した時は、スライド扉2を全開位置の間際から開扉
方向にスライドさせたことになり、この場合には、ステ
ップS131に移行して、モータ電圧MVを降圧させる
が、この段階では、測定した電源電圧BVによって得ら
れる安定したスライド速度SSが求められていないた
め、スライド扉2に作用する外力の大きさを判定できな
い状態である。このような時には、確実にスライド扉2
を全開位置に移動させることができるように、判定でき
なかった外力は最大値と看做してモータ電圧MVを降圧
させる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車体1に対し
てスライド移動することにより開閉するスライド扉2に
ワイヤーケーブル9を介して連結されたワイヤードラム
8と、前記ワイヤードラム8を回転させるためのモータ
7と、前記モータ7の電源となるバッテリー66と、前
記スライド扉2のスライド速度SSを検出するセンサー
76と、全体の制御を司る制御部45とを備えた車両ス
ライド扉の動力スライド装置の安全制御方法において、
前記制御部45は、前記モータ7を回転させてから所定
時間経過した時のスライド速度SSを基準スライド速度
RSとして記憶し、その後に前記センサー76で測定さ
れたスライド速度SSを前記基準スライド速度RSと比
較し、スライド速度SSが前記基準スライド速度RSに
対して所定減速幅を越えて遅くなった時は異常スライド
が発生したと看做し、前記減速幅は前記基準スライド速
度RSがい時は小さく遅い時は大きくなるようにした
安全制御方法としたため、基準スライド速度RSが
時には、異常スライドの基準が厳しくなるので僅かな異
常でも直ちに検出でき、異常時のスライド扉2の移動量
を最小限に留めることができ、基準スライド速度RSが
遅い時には、異常スライドの基準が緩くなるので、正常
範囲の減速に対する誤検出を抑制できる。また、本発明
は、前記方法において、前記その後に測定されたスライ
ド速度SSが、前記基準スライド速度RSより速くなっ
た時は、前記基準スライド速度RSを速くなったスライ
ド速度SSに更新する安全制御方法としたため、ブレー
キ状態を備えていないクラッチ機構においても、正確な
制御が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スライド扉を備えた車両の側面図。
【図2】 ラッチアッシーの断側面。
【図3】 第1実施例のクラッチ機構を備えた動力スラ
イド装置の縦断側面図。
【図4】 前記動力スライド装置の縦断正面図。
【図5】 前記クラッチ機構のガイドプレートの正面
図。
【図6】 前記クラッチ機構の揺動アームの正面図。
【図7】 前記クラッチ機構が連結状態(第1連結状
態)にあるときの断面図。
【図8】 図7の第1連結状態からワイヤードラムがオ
ーバースピードで回転して凸部がブレーキ凹部に係合し
た状態を示す断面図。
【図9】 図8の状態からワイヤードラムがオーバース
ピードで回転してスライドピンが当接面に当接した状態
を示す断面図。
【図10】 図9の状態からワイヤードラムを手動で反
時計回転させて凸部がクラッチ爪に当接した状態を示す
断面図。
【図11】 前記クラッチ機構の第2連結状態を示す断
面図。
【図12】 前記クラッチ機構を手動によりブレーキ状
態から非連結状態に復帰させた状態を示す断面図。
【図13】 ターミナルを示す略図。
【図14】 本発明のブロック回路図。
【図15】 閉扉時のスライド速度を示すタイムチャー
ト図。
【図16】 開扉時のスライド速度を示すタイムチャー
ト図。
【図17】 閉扉時の安全制御を示すフローチャート
図。
【図18】 閉扉時の安全制御を示すフローチャート
図。
【図19】 閉扉時の安全制御を示すフローチャート
図。
【図20】 開扉時の安全制御を示すフローチャート
図。
【図21】 開扉時の安全制御半を示すフローチャート
図。
【符号の説明】
1…車体、2…スライド扉、3…ストライカ、4…ラッ
チアッシー、5…動力スライド装置、6…クォータパネ
ル、7…モータ、8…ワイヤードラム、9…ワイヤーケ
ーブル、10…ベースプレート、11…カバープレー
ト、12…ドラム軸、13…ワイヤー溝、14…内部空
間、15…クラッチ機構、16…駆動歯車、17…連結
ピン、18…ガイドプレート、19…バネ支持体、20
…支持プレート、21…環状フランジ、22…受皿、2
3…バネ、24、25…ボス部、26、27…揺動アー
ム、28、29…取付軸、30、31…スライドピン、
32、33…ガイドスロット、34、35…内側スロッ
ト、36、37…延長スロット、36A、37A…内
壁、36B、37B…外壁、38、39…外側スロッ
ト、38A、39A…係合面、38B、39B…当接
面、40…凸部、41、42…クラッチ爪、41A、4
2A…連結面、41B、42B…ブレーキ凹部、45…
制御部、46…電流計、47…手動操作ボタン、50…
ラッチ、51…ラチェット、52、53…バネ、54…
ハーフラッチ段部、55…フルラッチ段部、56…スイ
ッチ、57…動力オープン装置、58…動力クローズ装
置、59…ワイヤーケーブル、60…全開ストッパー、
61…ケース、63…オープンハンドル、64…スイッ
チ、65…ガイドレール、66…バッテリー、67…変
圧回路、76…速度センサー、80…バッテリー電圧
計、81、82…ターミナル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 B60J 5/00 H02P 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1に対してスライド移動することに
    より開閉するスライド扉2にワイヤーケーブル9を介し
    て連結されたワイヤードラム8と、前記ワイヤードラム
    8を回転させるためのモータ7と、前記モータ7の電源
    となるバッテリー66と、前記スライド扉2のスライド
    速度SSを検出するセンサー76と、全体の制御を司る
    制御部45とを備えた車両スライド扉の動力スライド装
    置の安全制御方法において、前記制御部45は、前記モ
    ータ7を回転させてから所定時間経過した時のスライド
    速度SSを基準スライド速度RSとして記憶し、その後
    に前記センサー76で測定されたスライド速度SSを前
    記基準スライド速度RSと比較し、スライド速度SSが
    前記基準スライド速度RSに対して所定減速幅を越えて
    遅くなった時は異常スライドが発生したと看做し、前記
    減速幅は前記基準スライド速度RSがい時は小さく遅
    い時は大きくなるようにした安全制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記その後に測定さ
    れたスライド速度SSが、前記基準スライド速度RSよ
    り速くなった時は、前記基準スライド速度RSを速くな
    ったスライド速度SSに更新する安全制御方法。
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