JP3379912B2 - 物品の整列供給装置 - Google Patents

物品の整列供給装置

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JP3379912B2
JP3379912B2 JP29175398A JP29175398A JP3379912B2 JP 3379912 B2 JP3379912 B2 JP 3379912B2 JP 29175398 A JP29175398 A JP 29175398A JP 29175398 A JP29175398 A JP 29175398A JP 3379912 B2 JP3379912 B2 JP 3379912B2
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安弘 横崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品の整列供給装置に関
する。より詳しくは、本発明は、桃、葡萄若しくはみか
ん等の果実、トマト、馬鈴薯、若しくは人参等の野菜、
椎茸等の茸類または魚、海老、牡蠣や鮑等の貝類若しく
は帆立貝等の貝柱等の海産物等の物品を1つずつ整列し
て、例えば後続する重量選別装置に供給するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から物品を搬送するためにはベルト
コンベアなどが広く使われている。しかしながら、ベル
トコンベアでは搬送物間の区別ができず、まとめて供給
された物品を1つずつ次工程に供給することが非常に難
しいという問題がある。
【0003】従来から鋼材、コイル、棒材などの移送に
ウォーキング・ビームと呼ばれている装置が用いられて
いる。この装置では一方のアームを停止させており、他
方のウォーキング・ビームをそのアームに対して揺動さ
せることにより、停止アームの上に置かれた移送物品を
ウォーキング・ビームにより持上げ移動させ、それを繰
返すことにより物品を移送するようにしている。
【0004】上述したウォーキング・ビームと似た機構
を採用したものとして、実公昭53−19091号公報
には、断面がU字型をした多数の板からなる中間ホッパ
ーと、物品の移送方向にこの中間ホッパーの横に同じく
断面がU字型をした多数の板からなる計量ホッパーを並
列し、中間ホッパーと計量ホッパーの間をV字状のアー
ムからなる搬送体をクランクにより円運動をするように
した装置が開示されている。この装置においては、中間
ホッパーに計量物を受入れ、これを搬送体の円運動によ
って計量ホッパーに移動させ、衝撃を少なくして被計量
物の重量を測定するようにしている。しかしながら、こ
の装置においては、中間ホッパーに1つずつ被計量物を
供給する必要があり、中間ホッパーに物品がまとめて供
給された場合に、多数の供給物を1つずつ整列させて供
給することには適さない。
【0005】また、実公昭62−19613号公報に
は、送り方向に対して下傾をした上面を有する移送板を
2組に分け、その2組の移送板を送り方向に交互に配設
し、この移送板をクランクにより交互に円運動をさせ、
一方の移送板の上面から隣接した移送板を下降した際
に、その上を転動して搬送物品が隣の移送板に移動し、
その移動した物品が載った移送板を上昇することによ
り、また隣の移送板へ移送するようにした果実等の移送
供給装置が開示されている。
【0006】この装置においては、下傾した移送板上で
搬送物が転動して移送されていることを予定しており、
搬送物の大きさ、形状に制限があり、種々の大きさの物
品を整列搬送することができない。また、物品が移送板
状を転動中に搬送物が傷が付くようなこともある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
装置においては、まとめて供給された物品を整列した状
態で1つずつ次工程に供給することができない。また、
供給装置の上に置いて物品が傷を付けたり、また供給装
置に適合できる物品の大きさや形状に制限を受けること
があるとの問題がある。
【0008】
【発明の目的】本発明は上述したような従来装置の問題
点に鑑みて、まとめて供給された物品を1つずつ整列さ
せて次工程へ供給することができる物品の整列供給装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述し
た課題を、請求項1に記載のように、長手方向に延在す
る複数枚の送り板部材を少なくとも2組に分け、各組の
送り板部材を1枚ずつ幅方向に順番に重ねて配置すると
ともに幅方向の両端の送り板部材の上辺を他の送り板部
材の上辺より高くし、該幅方向の両端の送り板部材によ
り挟まれた送り板部材の上辺を鋸歯状とし、各組の複数
枚の送り板部材を一群として円周に沿う軌跡を描くよう
駆動部材に連結したことを特徴とする物品の整列供給装
置により達成する。
【0010】特に、この態様の本発明においては、請求
項2に記載のように、複数枚の送り板部材は反送り方向
側の送り板部材の上辺が平坦とされていることが好まし
い。また、請求項3に記載のように、複数枚の送り板部
材の上辺が鋸歯状とされた部分の下方に該送り板部材の
円周に沿う軌跡を描く運動により排除された非整列物品
を収納する部材を設けることが好ましい。
【0011】これらの本発明においては、複数枚の送り
板部材を少なくとも2組に分け、それらの送り板部材を
一群として各組の複数枚の送り板部材を一群として円周
に沿う軌跡を描くよう駆動部材に連結している。このた
め、この複数の送り板部材の上に置かれた物品は送り板
部材の駆動部材による運動により下から突き上げられ、
この際に両側の送り板部材は高い位置にあるとともに真
中は凹んでいるために通常は送り板部材の形成する幅方
向断面で見た場合の凹部形状部に収納される。このよう
にして、凹部形状部に収納された物品は、1つの組の送
り板部材の上昇運動により、持ち上げられ、この状態で
その送り板部材の送り方向運動により、前進される。つ
いで、その組の送り板部材の下降運動中に、他の組の送
り板部材が上昇してくる。そして、物品は下降している
最初の組の送り板部材から上昇している他の組の送り板
部材へ受け渡され、その他の組の送り板部材により、上
述と同様に前進される。このようにして、送り板部材が
円周に沿う軌跡を描くよう連動することにより、物品は
徐々に送り方向に送られて行く。
【0012】なお、上述の場合に、送り板部材の形成す
る凹状部分にうまく収納されなかった物品は、送り板部
材の上辺が平坦とされた前方部分において、その重心が
幅方向に重ねられた送り板部材の幅方向の外側となり、
複数枚の送り板部材から外側へ落下して排除される。こ
のようにして排除される物品は、その下側に設けている
収納部材、例えば箱またはコンベアなどに収納し、再度
送り板部材に供給するようにする。このようにして本発
明装置によれば物品を1つずつ整列し供給することがで
きる。
【0013】特に移送物品が帆立貝の貝柱等の冷凍食品
の場合には、冷凍状態から室温とされた物品同士がくっ
つき易い性質があり、物品が互いにくっつくと大きな塊
となって移送されることになり易い。このような場合に
は、複数枚の送り板部材の、反送り方向側の上辺を平坦
とすることが好ましい。このようにすることにより、上
辺を平坦とした部分で冷凍物品同士がくっつくことを防
止しつつ送り板部材の上辺が鋸歯状とされた部分に送る
ことにより、帆立貝の貝柱等の冷凍食品も確実に移送す
ることができる。
【0014】更に本発明は、請求項4に記載のように、
幅方向に所定間隔をあけて互いに対向しその間に長手方
向に延在する空隙を形成する一対の垂直壁およびそれぞ
れ該垂直壁に連結し前記空隙と反対方向に斜め上方に延
在する一対の傾斜壁からなる案内部材、並びに該案内部
材の空隙部内に幅方向に重ねて設けられた複数枚の送り
板部材からなり、該送り板部材のうち前記垂直壁に隣接
する2枚の送り板部材の上辺は平坦であるとともに残り
の送り板部材の上辺は鋸歯状とされており、前記幅方向
に重ねられた送り板部材を幅方向に1枚ずつ順番に少な
くとも2組に分け、各組の前記平坦な上辺を有する送り
板部材の上辺を前記鋸歯状の上辺を有する送り板部材の
上辺より高く配置しており、各組の複数枚の送り板部材
を一群として円周に沿う軌跡を描くよう駆動部材に連結
したことを特徴とする物品の整列供給装置により上述し
た課題を達成する。
【0015】この場合に、上辺が平坦な送り板部材は、
上昇時に前記案内部材の垂直壁と傾斜壁との連結部とほ
ぼ同高さに達するように設定されていることが好まし
い。
【0016】このようにした本発明においては、垂直壁
と傾斜壁により挟まれた空隙部を有する案内部材を形成
し、その案内部材の間で複数枚の送り板部材を円運動す
るように設けている。そして、案内部材の垂直壁に隣接
する送り板部材は上面が平坦となっており、その間の送
り板部材は鋸歯状となっている。
【0017】物品が案内部材の傾斜面に置かれると、案
内部材の傾斜面を滑り送り板部材の上方に落ちる。この
場合に、上辺が平坦な送り板部材は、上昇時に前記案内
部材の垂直壁と傾斜壁との連結部とほぼ同高さに達する
ように設定されている。このため、案内部材の傾斜面か
ら送り板部材の鋸歯状部の上への物品の移動が、上辺が
平坦な送り板部材により妨げられることがなく、全ての
物品が案内部材の傾斜面から送り板部材の鋸歯状部の上
へ移動される。
【0018】送り板部材の鋸歯状部の上へ移動された物
品は、送り板部材が円運動をすることにより、前進され
る。すなわち、1つの組の送り板部材の上昇運動によ
り、物品は持ち上げられ、この状態でその送り板部材の
送り方向運動により、前進される。ついで、その組の送
り板部材の下降運動中に、他の組の送り板部材が上昇し
てくる。そして、物品は下降している最初の組の送り板
部材から上昇している他の組の送り板部材へ受け渡さ
れ、その他の組の送り板部材により、上述と同様に前進
される。
【0019】なお、案内部材の傾斜面から送り板部材の
鋸歯状部の上への物品の移動と、送り板部材の鋸歯状部
による物品の前進運動とは、或る程度の時間に亘り平行
して行われる。
【0020】本発明の送り板部材の鋸歯状形状は、複数
のほぼ垂直辺と隣接する垂直辺間に位置する傾斜辺から
なる。鋸歯状の上辺を有する送り板部材が上昇して横方
向へ移動するときの前側に前記ほぼ垂直辺があり、垂直
辺の頂点から後方向に隣接する垂直辺の根元に向けて前
記傾斜辺が延在していることが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説
明する。図1は本発明に係る第1実施例の斜視図であ
り、特に冷凍食品の整列供給装置として適するものであ
る。図2は図1のII−II矢視図、図3はその正面断面図
である。
【0022】図1に示すように、長手方向に延在する複
数枚(図1では6枚)の送り板部材10、10′が幅方
向に重ねて設けられている。この実施例においては送り
板部材10、10′は6枚であり、その6枚の送り板部
材10、10′は1枚おきに2組に分離されている。
【0023】この実施例の送り板部材10、10′は図
1の左側の上辺が鋸歯状10b、10′bに形成され、
右側の上辺は平坦10a、10′aとなっている。な
お、図示していないが、送り板部材10、10′のう
ち、幅方向の両側の2枚は、長さ方向の全域に亘りその
上辺が平坦10aとし、内側の4枚は図1の左側の上辺
が鋸歯状10bに形成され、右側の上辺は平坦10aと
なっていてもよい。
【0024】この実施例においては、送り板部材10、
10′の鋸歯状10b、10′bの形状は、図2に示す
ように、前側(図2において左側)に垂直壁があり、そ
の垂直壁から近接する後ろ側の垂直壁に向って斜めに傾
斜した斜面があり、それの繰返しにより鋸歯状10b、
10′bが形成されている。なお、場合によっては、前
側(図2において右側)に垂直壁があり、その垂直壁か
ら近接する後ろ側の垂直壁に向って斜めに傾斜した斜面
があり、それの繰返しにより鋸歯状10b、10′bが
形成されていてもよい。
【0025】図2に示すように、それぞれ各組の送り板
部材10、10′は、長さ方向の両端部近傍において、
それぞれ幅方向に伸びる2つの架台11、11′に支持
されている。各架台11、11′に支持された送り板部
材10、10′を長手方向の前方から見た場合には、図
3に示すように、幅方向の端部が高く真中部分が低くな
るようにしている。
【0026】複数枚の送り板部材10、10′の上流
側、すなわち、図1において右側には物品供給ホッパー
25が設けられており、供給ホッパー25から送り板部
材10、10′の右側端部に供給物品Mが供給されるよ
うになっている。
【0027】複数枚の送り板部材10、10′の幅方向
両側には、一対の案内部材30をトラフ形状に設けてい
る。本実施例の案内部材30の長さは送り板部材10、
10′の長さの約半分であり、一組の案内板部材30が
互いに間隙をあけて長手方向に延在する空隙を形成する
ように位置し、案内板部材30は一対の垂直壁30a
と、この垂直壁30aの上面から外側に向けて斜め上方
に延在する一対の傾斜壁30bからなっている。送り板
部材10、10′の送り方向、すなわち、図1の左側に
は、重量選別装置(図示せず)等が設置されており、供
給ホッパー25から供給され本発明の整列供給装置で整
列されたた物品Mを1つずつ受け入れるようになってい
る。
【0028】各組の複数枚の送り板部材10、10′を
一群として円周に沿う軌跡を描くよう駆動部材12に連
結している。図示した実施例における駆動部材12を図
2〜図4に基づき説明する。
【0029】送り板部材10、10′の長手方向の両端
部近傍に設けられた1組の架台11、11′は、それぞ
れ回転軸13a、13b、13′a、13′bの回りに
回転運動するクランク14a、14b、14′a、1
4′bからなる駆動部材12にピン15a、15b、1
5′a、15′b連結されている。回転軸13a、13
bにはそれぞれプーリ16a、16bが取着され、プー
リ16a、16bにベルト15が巻き掛けられている。
同様に、回転軸13′a、13′bにはそれぞれプーリ
16′a、16′bが取着され、プーリ16′a、1
6′bにベルト15′が巻き掛けられている。更に、モ
ータ17(図3)の出力軸にプーリ18が取着され、回
転軸13′a、13bにはプーリ19、20が取着さ
れ、プーリ18、19および20にはベルト21が巻き
掛けられている。これにより、駆動部材12の回転軸1
3a、13b、13′a、13′bはモータ17により
一方向に回転されるようになっている。ここに、1組の
架台11および11′の長手方向間隔と回転軸13aと
13bおよび13′aと13′bの長手方向間隔とを等
しく設定している。これにより、1組のクランク14
a、14bと送り板部材10を載置した1組の架台11
とは平行クランク機構を構成し、同様に他の1組のクラ
ンク14′a、14′bと送り板部材10′を載置した
1組の架台11′とは平行クランク機構を構成してい
る。上述したクランク14とクランク14′とは180
°の角度(位相)をなしている(図4参照)。
【0030】なお、2つの回転軸13a、13bは図示
した実施例のようにチェーン、ベルト等で連結してもよ
いし、場合によってはリンクによって連結してもよい。
また、本発明の実施例においては回転する、クランクに
より駆動部材を構成しているが、各組の複数枚の送り板
部材を一群として円周に沿う軌跡を描くよう移動させる
ことができれば、カムなどの他の公知の構造とすること
もできる。
【0031】なお、この実施例においては、送り板部材
を2組10、10′に分けているが、3組以上に分ける
こともでき、この場合にクランクの位相を組数で等分す
る。例えば3組の場合には、クランクの位相を120°
の角度をなすようにする。
【0032】モータ17の回転により、一方の組の2つ
のクランク14a、14bはそれぞれ連動して回転運動
する。このクランク14a、14bと送り板部材10を
載置した架台11、11は平行クランク機構を構成して
いるため、一方の組の送り板部材10に着目すると、こ
の送り板部材10はクランク14a、14bの回転によ
り、複数枚の送り板部材10の上面は平行状態を保った
まま円運動を行い、送り板部材10は下から上に上昇
し、上昇状態で図2の右から左へ移動し、それから下降
し、下降状態で図2の左から右へ元の位置へ移動する。
また、他方の組の送り板部材10′は、上述した組の送
り板部材10と180°の位相差で同様の運動を行う。
【0033】これにより、供給ホツパー20からまとめ
て供給された物品Mは、案内部材30の傾斜壁30bお
よび送り板部材10、10′の上に載る。傾斜壁30b
に供給された物品Mは、上述の運動に伴う振動により、
案内部材30の傾斜壁30b上を滑り、送り板部材10
の上に載る。この際に、供給物品Mが冷凍食品であって
も、上述の振動により、互いにくっつくことが防止され
つつ、送り板部材10、10′の平坦な部分上を移送さ
れて送り板部材10、10′の鋸歯状10b、10′b
部に移送される。送り板部材10、10′の鋸歯状10
b、10′b部に載った物品Mは、先ず下から上に突き
上げられ、その際に上述したように送り板部材10の上
面は幅方向の端部が高く、真中が低いために重力により
幅方向の真中方向に移動しつつ安定状態となり(図5参
照)、送り板部材10上をその上辺が平坦とされた部分
10aを経て送られ、重量選別装置などの次工程へ移送
される。
【0034】仮に、このようにうまく送り板部材10、
10′の形成する凹部上に収納されなかった物品Mは、
図6(a)に示すように、案内部材30の傾斜壁30b
と送り板部材10、10′の間に跨がった状態で送り板
部材10の前方向へ移動され、図6(b)に示すように
案内部材30のない前方位置において物品Mの幅方向の
重心位置が送り板部材10、10′の外に位置すると、
自重によって送り板部材10、10′から外に転落す
る。このようにして転落した物品Mを収納するための収
納部材40(図1)を複数枚の送り板部材10、10′
の上辺を鋸歯状とした部分の下方に設けている。収納部
材40である箱内の物品Mが所定量に溜った場合には再
度この送り板部材10、10′の上流側に設けてあるホ
ッパー25に戻す。この箱を移動する代りに、収納部材
としてホッパー25に連なるコンベア(図示せず)を用
いてもよい。
【0035】上述のようにして本発明のにおいては、送
り板部材10、10′の円運動により、まとめて供給さ
れた物品Mが整列されて次工程へ1つずつ移送されて行
く。上述した実施例においては送り板部材10、10′
の枚数が6枚であり、これを2組に分離していたが、送
り板部材10、10′の枚数は4枚以上であればよく、
また分ける組数も上述した実施例のように2組に限ら
ず、3組以上としてもよいが、実用上からは2〜3組と
し、送り板部材10、10′の合計枚数も4〜6枚とす
ることが構造が簡単であり好ましい。
【0036】上述した実施例においては、整列されなか
った物品Mを送り板部材10の下方に設けた非整列物品
Mを収納する収納部材40に収納するようにしていた。
しかしながら、落下すると物品Mが損傷され易いなどの
理由で、このように供給物品Mを落として収納すること
に抵抗がある場合、または、上述のようにして収納する
物品Mをまたホッパー25に戻す作業が面倒な場合に
は、次の実施例が好ましい。この実施例は、椎茸等の茸
類、魚、海老、牡蠣等多数の物品の整列供給に適するも
のである。前述した実施例と同様な部品には同様の符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0037】この実施例においては、図7に示すよう
に、トラフ形状をした案内部材30を送り板部材10、
10′のほぼ全長に亘り設けている。この案内部材30
は互いに間隙をあけて長手方向に延在する空隙を形成す
るようにした一対の垂直壁30aと、この垂直壁30a
の上面から外側に向けて斜め上方に延在する一対の傾斜
壁30bからなっている。このトラフ形状をした案内部
材30の上流側には、上述した実施例と同様に、物品M
供給用のホッパー25が設けられている。なお、本実施
例においては、整列されなかった物品Mを収納する収納
部材40は設けられていない。
【0038】送り板部材10の送り方向、すなわち、図
1の左側には、前述した実施例と同様に、重量選別装置
(図示せず)等が設置されており、供給ホッパー25か
ら供給され本発明の整列供給装置で整列された物品Mを
1つずつ受け入れるようになっている。
【0039】この実施例においては、案内部材30の空
隙部には物品Mを搬送する送り板部材10、10′が設
けられている。この実施例における送り板部材10、1
0′は、垂直壁30aに隣接する送り板部材10、1
0′は上面が長さ方向の全長に亘り平坦10a、10′
aとなっており、その平坦10a、10′aな送り板部
材10、10′の間に位置する送り板部材10、10′
は、それぞれ長さ方向の全長に亘り鋸歯状10b、1
0′bとなっている。
【0040】また、送り方向前方から見た場合に、垂直
壁30aに隣接して位置する上面が平坦10a、10′
aな送り部材の高さが一番高く、真中のその他の鋸歯状
10b、10′bの送り部材はそれよりも上面が低くな
っていることが好ましい。そして送り板部材10、1
0′は幅方向に1枚ずつ異なる組に分けられており、こ
の実施例においては1枚おきに2つの組に分離されてお
り、それぞれの組は長手方向に間隔を開けた2つの架台
11、11′に連結されており、その架台11、11′
は、前述した実施例と同様に、それぞれ左右のクランク
14a、14b、14′a、14′bに連結している。
クランク14a、14bとクランク14′a、14′b
とは180°の位相をなしている。前述の実施例と同様
に、クランク14a、14b、14′a、14′bを取
着した少なくとも一方の回転軸13a他は13bをモー
タ17により回転させることによりクランク14a、1
4b、14′a、14′bは回転運動し、それににより
それぞれの架台11、11′は円運動をし、それに伴い
送り板部材10、10′の上面は平行状態を保った状態
で円運動を行う。
【0041】本実施例においては、送り板部材10、1
0′のうち、幅方向両側に位置する送り板部材10、1
0′が、図9の鎖線で示すように、最も上昇した状態
で、その上面が案内部材30の垂直壁30aと傾斜壁3
0bとの連結部とほぼ同じ高さとなるようにしている。
【0042】上述した構成からなる本実施例において
は、ホッパー25から供給された物品Mは案内部材30
の傾斜壁30bで構成されるトラフ上部と送り板部材1
0、10′の上部の間に供給される。
【0043】送り板部材10、10′の上に供給された
物品Mは、前述した実施例と同様に、そのまま送り板部
材10、10′の円周運動により徐々に前方向に移動さ
れる。一方、案内部材30の傾斜壁30b面上に供給さ
れた物品Mは傾斜壁30b面を滑って送り板部材10、
10′上に移動する。この場合に、幅方向両側の上辺が
平坦な送り板部材10、10′は、上昇時に前記案内部
材の垂直壁30bと傾斜壁30aとの連結部とほぼ同高
さに達するように設定されている。このため、案内部材
30の傾斜面30bから送り板部材10、10′の鋸歯
状部10、10′bの上への物品Mの移動が、上辺が平
坦な送り板部材10、10′により妨げられることがな
い。また、案内部材30の傾斜壁30bと送り板部材1
0、10′の鋸歯状部10b、10′bとの間にまたが
った状態に位置した物品Mは、その下面が案内部材の垂
直壁30bと傾斜壁30aとの連結部より下方に突出し
ているときには、送り板部材10、10′の上面が平坦
10a、10′aとなった部材が上昇したときに突き上
げられることになる。この送り板部材10、10′の上
面が平坦10a、10′aなため、この送り板部材1
0、10′が上昇して前方向へ移動するときに垂直壁3
0aと送り板部材10の間に噛み込まれることなく、ス
ムーズに幅方向に移動して送り板部材10、10′の上
に移送される。かくして、全ての物品Mが案内部材30
の傾斜面30aから送り板部材の鋸歯状部10、10′
bの上へ移動される。
【0044】この状態で、送り板部材10、10′の円
運動により、先ず下から上に持ち上げられ、それが左方
向前方へ送られ下降するごとに物品Mは徐々に送られて
行く。この繰返しにより物品Mが1つずつ整列されて、
重量選別装置などの次工程へ供給されることになる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来の装置に付随す
る、物品を整列した状態で1つずつ次工程に供給するこ
とができなかったり、供給装置の上に置いて物品が傷を
付けたり、また供給装置に適合できる物品の大きさや形
状に制限を受けるという問題を生じることなく、まとめ
て供給された物品を1つずつ整列させて次工程へ供給す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】本発明の第1実施例の正面図である。
【図4】本発明の物品整列供給装置の駆動系を示す斜視
図である。
【図5】本発明の第1実施例における物品を送り板部材
上に受け入れる状態を時系列的に示す図である。
【図6】本発明の第1実施例における物品を送り板部材
上から排除する状態を時系列的に示す図である。
【図7】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例の正面図である。
【図9】図7のIX−IX矢視図である。
【符号の説明】
10、10′ 送り板部材 10a、10′a 平坦な上辺 10b、10′b 鋸歯状とした上辺 12 駆動部材 13a、13b、13′a、13′b 回転軸 14a、14b、14′a、14′b クランク 30 案内部材 30a 垂直壁 30b 傾斜壁 M 物品

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延在する複数枚の送り板部材
    を少なくとも2組に分け、各組の送り板部材を1枚ずつ
    幅方向に順番に重ねて配置するとともに幅方向の両端の
    送り板部材の上辺を他の送り板部材の上辺より高くし、
    少なくとも該幅方向の両端の送り板部材により挟まれた
    送り板部材の上辺を鋸歯状とし、各組の複数枚の送り板
    部材を一群として円周に沿う軌跡を描くよう駆動部材に
    連結したことを特徴とする物品の整列供給装置。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の送り板部材は反送り方向側
    の送り板部材の上辺が平坦とされていることを特徴とす
    る請求項1に記載の物品の整列供給装置。
  3. 【請求項3】 前記複数枚の送り板部材の上辺が鋸歯状
    とされた部分の下方に該送り板部材の円周に沿う軌跡を
    描く運動により排除された非整列物品を収納する部材を
    設けたことを特徴とする請求項2に記載の物品の整列供
    給装置。
  4. 【請求項4】 幅方向に所定間隔をあけて互いに対向し
    その間に長手方向に延在する空隙を形成する一対の垂直
    壁およびそれぞれ該垂直壁に連結し前記空隙と反対方向
    に斜め上方に延在する一対の傾斜壁からなる案内部材、
    並びに該案内部材の空隙部内に幅方向に重ねて設けられ
    た複数枚の送り板部材からなり、該送り板部材のうち前
    記垂直壁に隣接する2枚の送り板部材の上辺は平坦であ
    るとともに残りの送り板部材の上辺は鋸歯状とされてお
    り、前記幅方向に重ねられた送り板部材を幅方向に1枚
    ずつ順番に少なくとも2組に分け、各組の前記平坦な上
    辺を有する送り板部材の上辺を前記鋸歯状の上辺を有す
    る送り板部材の上辺より高く配置しており、各組の複数
    枚の送り板部材を一群として円周に沿う軌跡を描くよう
    駆動部材に連結したことを特徴とする物品の整列供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記上辺が平坦な送り板部材は、上昇時
    に前記案内部材の垂直壁と傾斜壁との連結部とほぼ同高
    さに達するように設定されていることを特徴とする請求
    項4に記載の物品の整列供給装置。
  6. 【請求項6】 前記鋸歯状形状は複数のほぼ垂直辺と隣
    接する垂直辺間に位置する傾斜辺からなり、該鋸歯状の
    上辺を有する送り板部材が上昇して横方向へ移動すると
    きの前側に前記ほぼ垂直辺があり、該垂直辺の頂点から
    後方向に隣接する垂直辺の根元に向けて前記傾斜辺が延
    在していることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項
    に記載の物品の整列供給装置。
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