JPS6012629Y2 - 果物等の選別コンベヤ用被選別物供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温州みかん、ネーブルあるいはナシやリンゴ等
の丸い被選別物を規格等に合せて大きさ別に複数階級に
選別するようにした選別コンベヤに用いる被選別物供給
装置に関するものである。

従来選別孔を有する受板を複数積層して成る積層体を移
送する間に選別孔の小さな下部の受板から順に異なる位
置で下向きに回動させることにより積層体の選別孔内の
被選別物を大きさ別に選別するようにした選別コンベヤ
が用いられている。

しかしこの選別コンベヤは被選別物の供給装置としてロ
ーラコンベヤ等により被選別物を単に選別コンベヤの積
層体の上面に落下供給するようにしているだけであり各
積層体に合せて規則正しく供給できないうえに落下方向
を規制できないがら被選別物を選別コンベヤ上にまっす
ぐ正確に落下させることができず、特に大きく変形して
いる被選別物では横に大きくそれて落下する等して選別
コンベヤ上の所定位置に正確に落下させることができず
、そのために被選別物が選別孔に嵌まり込むまでに時間
がかかり、選別能率が低下するばかりでなく被選別物が
選別孔に嵌まり込まないまま選別されることもあって正
確な選別が行なえない等の問題点があった。

そこで本考案は被選別物を選別コンベヤに供給する供給
コンベヤより供給される被選別物を所定位置に正確に落
下させるための繰出し機構を設けることにより上記欠点
を解決した被選別物供給装置を提供しようとするもので
ある。

゛以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図〜第７図において１は選別コンベヤであって、被
選別物２を乗せるための第１、第２、第３の受板３ａ、
３ｂ、３ｃを上玉下方向に積層して戊る積層体３，３・
・・と積層体３，３・・・を無端の移送径路上で移送す
るための移送体４と、受板３ａ、３ ｂｑ ３ ｃの
下向き回動開始位置を設定するためのガイド５とから構
成している。

上記の各積層体３の第１、第２、第３受板３ａ、 ３
ｂｔ ３ｃはそれぞれ金属板から戊り、矢印Ｒで示し
た移送方向の前方側縁３′をリング８ａ？ ８ ａ、
８ ａ９ ８ ａにより軸８に対して回動可能に連結し
ている。

そして各受板３ａｔ ３ｂ、３ｃの後方側の左右両端
縁には下部より上部の受板はと左右両側に順次大きく突
出した突片９ａｗ ９ａｔ ９ｂｔ ９ｃｔ９ｃ
を一体的に設けている。

さらに第１〜第３受板３ａ、３ｂ、３ｃには下部の第１
受板３ａより上部の受板はど径の大きな第１、第２、第
３選別孔１０ａ、９ｂｔ １０ｃを上下に同芯状に対応
した状態に設けている。

移送体４の左右両側のコンベヤフレーム１１゜１１の前
後両側には一対の平行な回転軸１２，１２を配設し、各
回転軸１２の外周にはそれぞれ一対のスポロケラトホイ
ール１３．１３を装着し、スポロケラトホイール１３，
１３，１３，１３には無端状チェーン１４．１４を巻掛
け、両チェン１４．１４間には前記各積層体３の軸８を
適当間隔おきに掛は渡して枢着している。

ガイド５は積層体３の移送方向Ｒに平行な第１〜第３ガ
イド杆５ａ、 ５ａ、 ５ｂｔ ５ｂ、 ５ｃ。

５ｃを順次端部がオーバーラツプした連続状態で左右に
相対向して設けるとともに相対向した左右のガイド杆の
間隔を移送方向に沿って段階的に拡大するように配設し
たものであり、前記移送体４の無端状チェノ１４，１４
の上側移送部のやや内側下部に配設し、コンベヤフレー
ム１１に固定している各組のガイド杆は矢印Ｒに示す方
向前方のものほど左右の間隔が拡大するように配置して
おり１．従って移送体４の供給側の第１ガイド杆５ａ、
５ａは積層体３の最下部の第１受板３ａの左右両端の突
片９ａ、９ａの下面に係合し得る巾に設定され、次の第
２ガイド５ｂ、５ｂは各積層体３の第２受板５ｂの左右
両端の突片９ｂ、９ｂの下面に係合し得る巾に設定され
、同様に第３ガイド杆５ｃ、５ｃは第３受板３ｃの突片
９ｃｖ９ｃにそれぞれ係合し得る巾に設定されている。

１５は被選別物の供給装置であり、この供給装置におい
て１６はローラコンベヤであり、左右一対のチェノ１８
，１８間に架設したバー１９の外周にローラ２０を適宜
の駆動手段によって駆動するように構成したものであっ
て、シュータ１７よりこのローラコンベヤ１６に被選別
物が供給されたとき、この被選別物は前方に移送される
と同時に横方向にも拡散されて均一に広げられて移送さ
れる。

２１はローラコンベヤ１６に連絡した供給用の振動コン
ベヤであり被選別物を一列に整列するための条溝２２を
複数条形成した移送板２３を、基台２４に突設した一対
の傾斜バネ２５．２５の上端に取付け、上述の移送板２
３の下面には振動モーターなどにより構成された振動発
生体２６を装着して移送板２３上の被選別物を矢印Ｙ方
向に移送するように構成したものである。

２７は振動コンベヤ２１より排出される被選別物２を選
別コンベヤ１の各積層体３に噛合せて順次落下供給する
ための繰出し機構であり、振動コンベヤ２１の金山にわ
たって設けたの回転軸２８の外周に振動コンベヤ２１の
各条１２２．２２・・・と対向する位置の区割体２９．
２９の間に左右に一対を組とするアーム３０．３０を４
等分の位置に植設し、各組のアーム３０．３０を先端に
いくにしたがって次第の間隔が左右に均等に拡大するよ
うに傾けている。

そして回転軸２８が矢印Ｘ方向に回転したとき移送板２
３上の被選別物をアーム３０．３０ですくい上げて前方
に落下させるようにしている。

この場合回転軸２８は各積層体３の選別孔に略対応して
供給タイミングを取るべく回転する。

３１はゴム規制板であり、繰出し機構２７より落下する
被選別物を前方に飛び出させることのないように下方に
ガイドするためのものである。

３２は仕切板であり、選別コンベヤ１上面の供給装置１
５の繰出し機構２７より落下供給される供給位置Ｐにお
ける積層体３の各選別孔の各移送径路にの間に設けられ
、移送径路Ｋを挾んで左右に相対応している。

３３はゴムより成るかき板であり、各仕切板３２の中間
に上端を枠Ｗに支持させて吊る状態に設け、積層体３の
上面の被処理物に接当して選別孔に落ち込ませるように
している。

上記のように構成した被選別物供給装置の作用を説明す
る。

供給装置１５の振動コンベヤ２１から繰出し機構２７の
アーム３０．３０にてすくい上げられた被選別物２は落
下する際アーム３０．３０に案内されて降下するが、こ
のアーム３０．３０が先端にいくほど間隔が拡大してい
るので、アーム３０．３０に沿って降下するにしたがっ
て両アームによる支受位置の間隔が拡大し安定度が増す
ので変形している被選別物でもアーム３０．３０の側方
へ脱落することが全くなくアーム３０．３０の中間方向
へまっすぐ正確に落下する。

そして落下した被選別物は仕切板３２にガイドされるこ
とによって前方へ飛び出すことなく選別コンベヤ１上の
選別孔の移送径路に上に落下することになる。

被選別物２は積層体３とともに移送される間に第７図の
ようにかき板３３に接当して移動がある程度阻止される
ため減速して後続の選別孔に落ち込むこととなる。

一旦選別孔に完全に嵌った被選別物２はかき板３３によ
る移動阻止作用を受けても選別孔から脱出することがな
く積層体３とともに移送される。

また一つの選別孔に２個の被選別物が嵌っている場合に
は嵌まり込みが不完全であるから一方又は両方の被選別
物がかき板３３によって押し出され、後続の選別孔へ落
し込まれる。

このようにして積層体３の選別孔に嵌め込まれた被選別
物は前方に移送される。

そして積層体３が第１ガイド杆５ａ上を通過すると、第
１ガイド杆５ａ、５ａによる最下部の第１受板３ａの両
側の突片９ａ、９ａの下動制止作用が解かれ、第１受板
３ａは自己の重力により軸８を中心として下方へ回動し
、第２受板３ｂの第２選別孔１０ｂより小さなサイズの
被選別物が第２選別孔１０ｂを通過して第１受板３ａと
ともに下向きに回動する。

その回動途中で第１受板３ａ上の被選別物は自重で第１
受孔３ｂより落下する。

そして落下した小サイズの被選別物は排出ベルトコンベ
ヤ４０．４０により横に送り出される。

つづいて第２選別孔１０ｂより大きな被選別物は積層体
３とともに更に前方に移送され、第２受板３ｂが第２ガ
イド杆５ｂから外れる。

従って第２受板３ｂは下向きに回動味このとき第３選別
孔１０ｃより小さな中サイズの選別物は第２選別孔１０
ｂに嵌った状態で下動し、第３選別孔１０ｃより大きな
大サイズの被選別物は第３受板３ｃ上に残る。

そして第２選別孔１０ｂに嵌って下動する中サイズの被
選別物は第２受板３ｂが最下部に達するまでに自重によ
り確実に落下する。

落下した中サイズの被選別物は排出ベルトコンベヤ４１
．４１により横に送り出される。

つづいて第３選別孔１０ｃより大きな大サイズの被選別
物は積層体３とともに更に前方に移送され、第３受板３
ｃが第３ガイド杆５ｃから外れる。

すると第３受板３ｃは下向きに回動する。そして第３選
別孔１０ｃに嵌って下動する大サイズの被選別物は第３
受板３ｃが最下部に達するまでに自重で確実に落下する
。

落下した大サイズの被選別物は排出ベルへコンベヤ４２
．４２により横に送り出される。

以上実施例に示すように本考案の果物等の選別コンベヤ
用被選別供給装置は左右の方向の回転軸の外周に左右に
一対を組とし供給コンベヤから供給される被選別物を受
けるアームを選別孔に対応して複数組周方向に植設して
なる繰出し機構を設けたので供給コンベヤより供給され
る各被選別物を左右に一対を組とするアームにて受けて
選別コンベヤの各積層体に合せて規則正しく落下供給さ
せることができ、しかも左右に一対を組とするアームを
先端にいくにしたがって次第に間隔が左右に均等に拡大
するように傾けたのでアームに沿って降下するにしたが
って両アームによる支持位置の間隔が拡大し安定度が増
すので変形している被選別物でもアームの側方へ脱落す
ることが全くなく、両アームの中間方向へまっすぐ正確
に落下させて積層体の選別孔に向けて落下させることが
でき、従って被選別物が選別孔に嵌まり込むまでに時間
がかからず選別能率が向上するばかりでなく、被選別物
が選別孔に嵌まり込まないまま選別されることもなく正
確な選別が行なえる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視図、第２
図は縦断面図、第３図は第２図の部分拡大図、第４図は
第２図のＡ−Ａ断面図、第５図は第４図のＢ−Ｂ断面図
、第６図は第２図の部分拡断面図、第７図は第２図のＣ
−Ｃ断面図である。 ２・・・・・・被選別物、３・・・・・・積層体、３ａ
・・・・・・第１受板、３ｂ・・・・・・第２受板、３
ｃ・・・・・・第３受板、４・・・・・・移送体、６・
・・・・・誘導手段、１０ａ・曲・第１選別孔、１０ｂ
・・・・・・第２選別孔、１０ｃ・・・・・・第３選別
孔、２１・・・・・・振動コンベヤ、ｐ・・曲供給位置
、２８・・・・・・回転軸、３ｏ・・曲アーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被選別物を乗せるための受板を上下方向に複数積層して
   成る積層体を、移送体の移送方向に沿って適当間隔おき
   に配設し、移送体に対して積層体の各受板を一側縁を中
   心として下向きに回動し得るように装着し、各積層体の
   各受板には下部の受板より上部の受板はど径の大きな選
   別孔を上下に対応した状態に前記受板の長さ方向に複数
   個設け、該積層体の移送途中に下部の受板から順に異な
   る位置で下向きに回動すべく構成して成る果物等の選別
   コンベヤにおいて、前記選別コンベヤの被選別物の供給
   位置に向けて被選別物を供給するための供給用コンベヤ
   を設け、選別コンベヤの供給位置の上方には該選別コン
   ベヤの金山にわたって回転軸を設け、回転軸の外周には
   左右に一対を組として供給コンベヤから供給される被選
   別物を受けるアームを前記選別孔に対応して複数組周方
   向に植設し、各組のアームを先端にいくにしたがって次
   第に間隔が左右に均等に拡大させて成る繰り出し機構を
   設けたことを特徴とする果物等の選別コンベヤ用被選別
   物供給装置。