JPH04223917A - 作物の選別用搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば人参、大根その
他の根菜類等の被搬送作物を順次載置搬送して所定姿勢
で次工程に送り出すよう構成した作物の選別用搬送装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記作物の選別用搬送装置において、従
来では、例えば無端回動ベルトの外周面に所定ピッチで
係止突起を形成して、被搬送作物を順次各係止突起によ
り載置係止して、１個づつ載置搬送するよう構成したも
の、あるいは、左右一対の無端回動帯に亘り、所定ピッ
チで遊転自在なローラを支承して各ローラの間に１個づ
つ作物を載置して搬送するよう構成したもの等が考えら
れた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記したような従来構
造は、作物を順次１個づつ載置搬送して、作物の重量や
長さ等の計測、計測結果に基づく自動振り分け選別等の
後の作業工程に送り込み、この種作物の自動選別を可能
にするようにしたものである。

【０００４】ところが、上記従来構造においては、上記
各係止突起や各ローラ間に確実に作物が所定姿勢で１個
づつ載置案内されるとは限らず、前者の従来構造におい
ては、係止突起に２個以上載る場合あるいは作物が載置
されない場合等の不具合が発生するおそれが大であり、
又、後者の従来構造においては、複数のローラに亘り跨
がって作物が載置される等のおそれが大であり、結局、
所定ピッチをあけて１個づつ確実に載置搬送することが
できないものであった。

【０００５】本発明は構造の大幅な複雑化を招くことな
く、上記不具合点を解消することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した作物の選別用搬送装置において、前記被搬
送作物の幅と略同一幅を有する上部側の作物載置面を、
被搬送作物の搬送方向下手側ほど下方に位置する傾斜姿
勢に構成した搬送体を被搬送作物の搬送方向に沿って複
数並列配備し、かつ、各搬送体を所定ピッチで上下動す
る駆動機構を設けるとともに、隣接する各搬送体同士が
背反的に上下動するよう駆動タイミングを設定してある
点にある。

【０００７】

【作用】前記各搬送体が上下動して、その搬送体におけ
る傾斜姿勢の作物載置面により載置作物が順次搬送下手
側の搬送体に乗り移りながら、作物が移動して行く。前
記搬送体の幅がほぼ作物の幅と等しいことから、上記し
たような送り作動を繰り返すことで、上下に重なり合っ
た作物が崩れて均され、搬送終端部においては、各搬送
体上には１個の作物だけが載置された状態となる。その
結果、搬送上手側から被搬送作物が複数個重なり合って
送り込まれた場合であっても、搬送終端部では、常に１
個づつ次工程に送り出されることになる。しかも、各搬
送体の上下駆動は、隣合うもの同士の移動タイミングだ
けを考慮すればよく、簡単な駆動構造で済むのである。 又、このような搬送装置を用いて、多数の作物が貯溜さ
れる貯溜部から被搬送作物を順次載置して搬出するよう
にすると、重なり合った作物の均し作用が特に顕著に現
れ、１個毎の単体分離取り出しが有効に行える。そして
、搬送始端部側における前記搬送体の搬送ピッチを、搬
送終端部側の搬送ピッチよりも大に設定しておくと、搬
送上手側に搬送コンベア等の強制送り装置を用いる場合
であっても、搬送始端部において作物の受け渡し時に滞
留が生じるおそれを少なくできる。さらに、前記貯溜部
から載置搬出された後の被搬送作物を、順次所定姿勢に
して上記各搬送体により１個づつ送り出すようにすると
、前記貯溜部からの載置搬出時には１個毎の順次取り出
しを考慮する必要がなく、全体的な作業処理能率が向上
する。

【０００８】

【発明の効果】従って、本発明によれば、搬送構造の大
幅な複雑化を招くことなく、被搬送作物の確実な１個づ
つの送り出しが可能な選別用搬送装置を提供できるもの
となり、この種の作物の自動選別作業が精度よく行うこ
とができるようになった。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図２、図３に本発明に係る作物の選別用搬送装置を
備えた作物自動選別装置を示している。この選別装置は
、人参等の多数の被搬送作物を貯溜するホッパー２（貯
溜部の一例）から、被搬送作物Ａを係止して斜め上方に
載置搬出する搬出部３、搬出部３の搬送終端部から送り
出された被搬送作物Ａを、順次１個づつ、かつ、所定姿
勢で次工程に送り出す整列搬送部４、整列搬送部４から
送り出された被搬送作物Ａを受け止め支持して、１個づ
つその重量を計測する計測部５、計測部５の計測結果に
基いて各重量ランク毎に対応する複数の回収部６に仕分
け回収する選別部７とから成る。

【００１０】前記搬出部３は、一対のプーリ８，８に亘
って巻回される無端回動ベルト９の外周部に一定ピッチ
で係止突起１０を形成した搬出コンベア１１を、その始
端部がホッパー２の横一側から底部に臨む状態で配設し
て構成してあり、前記各係止突起１０上に被搬送作物Ａ
を１個づつ横向きに載置して搬出するよう構成してある
。又、前記計測部５は、１個づつ送り込まれた被搬送作
物Ａを、前記搬出部３及び整列搬送部４の搬送方向と直
交する方向、つまり、作物Ａの長手方向が搬送方向に沿
う姿勢で搬送ベルト１２上を載置搬送しながら、被搬送
作物Ａの重量に基づく搬送ベルト１２の下方変移量を差
動トランス式の計量装置を備えて構成され、前記選別部
７は、計測部５と同じ方向に搬送しながら、前記計量装
置の計量結果に基いて、各重量ランクに対応する重量の
被搬送作物Ａが近接すると、案内シュート１３を介して
当該重量ランク用の回収部６に落下回収させる複数の押
し出し具１４を、搬送方向に沿って並列配備して構成し
てある。

【００１１】前記整列搬送部４は、被搬送作物Ａの幅と
略同一幅を有する上部側の作物載置面１５ａを、被搬送
作物Ａの搬送方向下手側ほど下方に位置する傾斜姿勢に
構成した搬送体１５を被搬送作物Ａの搬送方向に沿って
複数並列配備し、かつ、各搬送体１５を所定ピッチで上
下動する駆動機構１６を設けるとともに、隣接する各搬
送体１５同士が背反的に上下動するよう駆動タイミング
を設定して構成してある。つまり、図１に示すように、
６個の搬送体１５を搬送方向に沿って並列配備し、１、
３、５番目の搬送体１５を第１グループとして一体的に
一定ピッチで往復上下動駆動するよう構成するとともに
、２、４、６番目の搬送体１５を第２グループとして一
体的に往復上下動駆動するよう構成してある。そして、
各搬送体１５の下方位置にクランク軸１８を設け、この
クランク軸１７に各搬送体１５を各クランクロッド１７
を介して連動連結して、第１グループの搬送体１５が上
方に移動している時は、第２グループの搬送体１５が下
方に向けて移動するようその駆動タイミングを設定して
前記駆動機構１６を構成してある。従って、前記搬出部
３から案内シュート１９を介して送り込まれた被搬送作
物Ａは、搬送体１５の上方移動に伴って、傾斜姿勢の作
物載置面１５ａにより搬送方向下手側の搬送体１５に乗
り移ることになり、このような乗り移り移動を順次繰り
返して被搬送作物Ａを搬送して行く。このとき、下方に
移動する搬送体１５に載置され次の搬送体１５に乗り移
る前の被搬送作物Ａは、当該次の搬送体１５の前面によ
り受け止め支持されるので、被搬送作物Ａの分離が確実
に行われる。しかも、各搬送体１５の載置幅は被搬送作
物の幅とほぼ等しいので、このような乗り移り移動が複
数回繰り返されると、２個以上重なり合った被搬送作物
Ａは１個づつに均されて、搬送終端部では、１個づつ確
実に送り出されることになる。

【００１２】〔別実施例１〕図４に、別実施例の自動選
別装置を示す。この選別装置は、前記計測部５及び選別
部７の搬送方向を、前記搬出部３の搬送方向と同一方向
に設定するとともに、前記整列搬送部４を次のように構
成してある。つまり、図５に示すように、前記搬出コン
ベア１１の終端部から受け継がれた被搬送作物Ａを、中
央に分離用仕切り部材２０を設けて左右に振り分けなが
ら広幅のベルトコンベア２１により載置搬送して、横送
り螺旋体２２により左右側部に寄せながら横送り整列部
２３に送り込む。そして、この横送り整列部２３を、被
搬送作物Ａの幅と略同一幅を有する上部側の作物載置面
１５ａを、被搬送作物Ａの搬送方向（左右両側部から中
央に向かう方向）の下手側、すなわち、左右端部側ほど
下方に位置する傾斜姿勢に構成した搬送体１５を被搬送
作物Ａの搬送方向に沿って複数並列配備し、かつ、各搬
送体１５を所定ピッチで上下動する駆動機構１６を設け
るとともに、隣接する各搬送体同士が背反的に上下動す
るよう駆動タイミングを設定して構成してある。そして
、各搬送体１５の並列方向中央部には、一定間隔で上下
揺動して被搬送作物Ａを計測部５に送り出す送り出し具
２４を配設してある。

【００１３】〔別実施例２〕図６に、他の別実施例の自
動選別装置を示す。この選別装置は、前記ホッパー２の
底部に被搬送作物Ａを載置搬送する平ベルト式搬送コン
ベア２５を配設するとともに、掻き送り回転体２６を介
して、搬送コンベア２５の終端部に連なる状態で、ホッ
パー２底部から適性な作業高さの計測部５まで持ち上げ
搬出する搬出用搬送装置４を、前記搬送体１５の並列配
備構成としている。そして、その搬送始端部と搬送終端
部とをほぼ水平姿勢に構成し、かつ、搬送始端部の搬送
ピッチを搬送終端部の搬送ピッチよりも大に設定して被
搬送作物Ａの受け継ぎを円滑に行えるように構成してあ
る。尚、図７に示すように、前記搬送装置４は左右一対
設けてあり、搬送コンベア２５はそれらに対応する広幅
に構成し、搬出作業能率を向上させてある。

【００１４】〔別実施例３〕図８、図９に示すように、
搬送始端側の下方側に、この搬送装置４からこぼれ落ち
た被搬送作物Ａを受け止め始端部に還元する案内シュー
ト２７を設ける構成としてもよい。

【００１５】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の側面図

【図２】選別装置の全体側面図

【図３】選別装置の全体平面図

【図４】別実施例１の選別装置の平面図

【図５】別実施
例１の要部の正面図

【図６】別実施例２の選別装置の側面図

【図７】別実施
例２の平面図

【図８】別実施例３の側面図

【図９】別実施例３の平面図

【符号の説明】

２　　　　　　　　貯溜部 １５　　　　　　搬送体 １５ａ　　　　作物載置面 １６　　　　　　駆動機構

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　被搬送作物を順次載置搬送して所定姿
   勢で次工程に送り出すよう構成した作物の選別用搬送装
   置であって、前記被搬送作物の幅と略同一幅を有する上
   部側の作物載置面（１５ａ）を、被搬送作物の搬送方向
   下手側ほど下方に位置する傾斜姿勢に構成した搬送体（
   １５）を被搬送作物の搬送方向に沿って複数並列配備し
   、かつ、各搬送体（１５）を所定ピッチで上下動する駆
   動機構（１６）を設けるとともに、隣接する各搬送体（
   １５）同士が背反的に上下動するよう駆動タイミングを
   設定してある作物の選別用搬送装置。
2. 【請求項２】　　前記被搬送作物が多数貯溜される貯溜
   部（２）から被搬送作物を順次載置して搬出するもので
   ある請求項１に記載の作物の選別用搬送装置。
3. 【請求項３】　　搬送始端部側における前記搬送体（１
   ５）の搬送ピッチを、搬送終端部側の搬送ピッチよりも
   大に設定してある請求項１又は２に記載の作物の選別用
   搬送装置。
4. 【請求項４】　　前記被搬送作物が多数貯溜される貯溜
   部（２）から載置搬出された後の被搬送作物を、順次所
   定姿勢にして１個づつ送り出すものである請求項１に記
   載の作物の選別用搬送装置。