JPS6216412Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバケツトコンベアにおけるバケツトの
揺動機構に関するものである。

即ち、本考案は適当な手段で駆動せしめられる
一対の無端状チエーンにバケツトを回動可能に等
間隔に枢支すると共に、バケツトの側板外面所定
位置に突設した案内ピンを、上記無端状チエーン
と平行に設置したレール上に摺接可能に載置し、
上記レールの内側面所定部位に上記バケツトの底
面部と摺接する板材をバケツト走行方向に上り傾
斜状態に固設したことにより、バケツトをその走
行中に揺動させ得るようにしたものである。

以下本考案の一実施例を、例えばバケツトに落
下投入された農産物例えばジヤガイモを例えばテ
レビカメラにより画像処理してその面積計算を
し、その面積に基づいてＳ級（小玉）、Ｍ級（中
玉）、Ｌ級（大玉）等に等級分けする選別機構の
物品供給装置に使用されるバケツトコンベの場合
につき図面について説明すると次の通りである。

第１図乃至第４図において、１は物品例えばジ
ヤガイモ２を集積しておくための容器、３は容器
１より上方の位置に設けられた適宜の手段で直線
往復振動せしめられる供給テーブル、４は容器１
と供給テーブル３間に傾斜橋架させた搬送コンベ
ア、５は供給テーブル３の一側に搬入端６が当該
供給テーブル３と接触しないように且つ搬入端６
を平坦面７に連接形成して並列に設置したＶ型溝
状の搬送路８を有する供給トラフで、各供給トラ
フ５は個別に傾斜直線往復振動するように支承さ
れている。９は上記各供給トラフ５のジヤガイモ
２の送り方向隣接位置に並例に配置した複数の整
列コンベアで、この整列コンベア９は例えば一対
の各回転軸に刷子を螺旋状に巻装したもので、こ
れによつて供給トラフ５より送られてくるジヤガ
イモ２を一列に整列させて搬送する。上記各整列
コンベア９は、その一対の回転軸を所定の回転速
度で回転させ、整列コンベア９上を搬送せしめら
れるジヤガイモ２の搬送速度は供給トラフ５によ
る搬送速度より速いものとし、これによつてジヤ
ガイモ２は整列コンベア９上で離間せしめられる
ように構成する。１０は上記各整列コンベア９の
搬出端に設けたプールホツパーで、これはカム機
構によつて開閉動作させる。１１は上記プールホ
ツパー１０の直下の位置を走行するバケツトコン
ベアで、これは上記整列コンベア９と直交状態に
設置する。上記バケツトコンベア１１は、連続回
転せしめられる一対の無端状チエーン１１ａ，１
１ａにバケツト１２の内側板１３，１３の外面所
定部位にそれぞれ突設した枢着ピン１４を回動可
能に枢支して、上記プールホツパー１０の倍数の
個数のバケツト１２を無端状チエーン１１ａ，１
１ａに等間隔に装着すると共に、上記側板１３，
１３の先端所定部位に突設した案内ピン１５を無
端状チエーン１１ａ，１１ａと平行に配置したレ
ール１６上に載置し、無端状チエーン１１ａ，１
１ａの走行時、バケツト１２はその案内ピン５が
レール１６上を摺接して略水平状態に保持された
まま移動し、所定の位置で案内ピン１５がレール
１６より外れると枢着ピン１４を支点に下方に回
動するようにしたものである。上記バケツト１２
は側板１３，１３間に平行に且つ等間隔に橋架固
定した複数本の細い線材１７により底面部を形成
し、画像処理によるジヤガイモ２の面積計算時に
光の通過を容易ならしめ、底面部がジヤガイモ２
の面積計算に算入されるのを防止すると共に、各
側板１３，１３にそれぞれ形成された突出片１８
の先端の少なくとも一方に規制ピン１９を突設
し、バケツト１２の案内ピン１５がレール１６よ
り外れて当該バケツト１２が枢着ピン１４を支点
に下方に回動したとき、規制ピン１９がレール１
６に衝突してバケツト１２が所定角度以上回動し
ないようにしたものである。

尚、前記供給トラフ５の平坦面７を挾んで投光
器と受光器とからなる光学式センサー（図示省
略）を設け、これによつて平坦面７上のジヤガイ
モ２の溜り量を検出し、供給テーブル３から供給
トラフ５へのジヤガイモ２の供給制御を行なう。
また、前記各整列コンベア９の搬出端側の先端位
置には投光器と受光器とからなる光学式センサー
（図示省略）を設け、この光学式センサーによつ
て整列コンベア９よりプールホツパー１０へのジ
ヤガイモ２の通過が検出されると、整列コンベア
９はその駆動を停止し、またプールホツパー１０
からバケツトコンベア１１のバケツト１２へのジ
ヤガイモ２の落下投入はカム機構（図示省略）で
タイミングを合わせて行なうと共にいずれのプー
ルホツパー１０からどのバケツト１２に投入され
るかは予め決定されており、そして、プールホツ
パー１０が開いてバケツト１２にジヤガイモ２を
投入した後、当該プールホツパー１０が閉じると
前記整列コンベア９が再び駆動するように構成さ
れている。２０は前記レール１６の内側面所定部
位にバケツトの走行方向に向つて上り傾斜状態に
取付固定した板材で、バケツトコンベア１１が第
４図矢印方向に向かつて移動するときバケツト１
２の側板１３，１３の底面部が板材２０の上り傾
斜の傾斜面２１上を摺接し、これによりバケツト
１２は枢着ピン１４を支点に上方に揺動してその
後端側が図示の如く持ち上げられ、各バケツト１
２間の間隔がひらいてその間に落下位置していた
ジヤガイモ２が下方に落下排除されるようになさ
れている。２２は上記レール１６の上面に例えば
千鳥状に設けたバケツト走行方向に向かつて上り
傾斜の傾斜面２３を有する部材で、上記バケツト
コンベア１１が第４図矢印方向に向かつて移動す
ると、案内ピン１５が部材２２の傾斜面２３上を
摺接し、これによつてバケツト１２を上下に揺動
させ、バケツト１２の端側に落下したジヤガイモ
２を画像処理の範囲内にはいるようにバケツト１
２の中心部位に位置させる。２４はバケツト１２
に仮に複数個のジヤガイモ２が投入された際これ
を分離するため上記バケツトコンベア１１の移動
途上の所定位置に設けた回転刷子よりなる物品分
離手段である。

而して、容器１上のジヤガイモ２を搬送コンベ
ア４に載せ、供給テーブル３にジヤガイモ２を順
次供給する。そして、供給テーブル３に供給貯溜
されたジヤガイモ２は、当該供給テーブル３の直
線往復振動によつて各供給トラフ５に供給され、
その平坦面７に堆積充満される。そして、上記供
給トラフ５の平坦面７に供給されたジヤガイモ２
は、各電磁振動装置（図示省略）によつて各供給
トラフ５が傾斜直線状往復振動しているので、平
坦面７よりＶ型溝状の各搬送路８に落下し、当該
搬送路８上を先端部へ向かつて漸時移送せしめら
れ、先端部から各整列コンベア９上へ順次供給さ
れる。こうして各整列コンベア９上へ順次供給さ
れたジヤガイモ２は当該整列コンベア９上を先端
部へ向かつて一列の整列状態で漸時移送せしめら
れ、その先端部から閉状態の各プールホツパー１
０に投入される。上記プールホツパー１０にジヤ
ガイモ２が落下投入されると、当該プールホツパ
ー１０は常時連続回転しているバケツトコンベア
１１の各バケツト１２の移動にタイミングを合わ
せてカム機構（図示省略）により開き、これによ
りプールホツパー１０内のジヤガイモ２は予め決
められたバケツト１２に投入される。バケツト１
２に投入されたジヤガイモ２はバケツトコンベア
１１の移動に伴なつて次工程に送られる。そし
て、バケツト１２へのジヤガイモの投入時に各バ
ケツト１２間にジヤガイモ２が落下位置した場
合、バケツト１２は図示矢印方向に向かつて移動
するときその側板１３，１３が板材２０の上り傾
斜の傾斜面２１上を摺接するので、当該バケツト
１２は枢着ピン１４を支点に上方に揺動してその
後端側が持ち上げられ、これにより各バケツト１
２間の間隔が広げられてバケツト１２間に落下位
置したジヤガイモ２は下方に落下排除される。ま
たバケツト１２の移動途上においてはその案内ピ
ン１５が例えば千鳥状に設けた部材２２の傾斜面
２３上を摺接移動するので、これによりバケツト
１２は上下に揺動し、仮にジヤガイモ２がバケツ
ト１２の側板１３より外方にはみ出していても中
央部分に位置せしめられるから、画像処理による
ジヤガイモ２の面積計算に支障をきたすようなこ
とはない。更に、移動せるバケツト１２に仮に複
数個のジヤガイモ２が投入された場合は、投入さ
れたジヤガイモ２が接触した状態のままでは、面
積計算の際１個のジヤガイモと判定されるので、
これを分離することが必要であるが、その分離は
バケツトコンベア１１の移動途上の所定位置に設
けられた回転刷子よりなる物品分離手段２４によ
り行なわれる。また、次工程においてバケツト１
２の案内ピン１５がレール１６より外れ、バケツ
ト１２が枢着ピン１４を支点に下方に回動してジ
ヤガイモ２が次工程において投入される際、線材
１７間にジヤガイモ２が挾まつている場合はバケ
ツト１２の下方への回動時、規制ピン１９がレー
ル１６に衝突し、その衝撃力によつてバケツト１
２内のジヤガイモ２は線材１７間より離脱し、次
工程に落下投入される。

尚、上記実施例では農産物特にジヤガイモの場
合について説明したが、これに限定されるわけで
はなく、あらゆる物品の供給装置におけるバケツ
ト揺動機構として使用することができ、また物品
の等級選別以外の目的のためにも使用できるのは
勿論である。

以上説明したように、本考案は適当な手段で駆
動せしめられる一対の無端状チエーンにバケツト
を回動可能に等間隔に枢支すると共に、バケツト
の側板外面所定位置に突設した案内ピンを、上記
無端状チエーンと平行に設置したレール上に摺接
可能に載置し、上記レールの内側面所定部位に上
記バケツトと摺接する板材をバケツト走行方向に
上り傾斜状態に固設したから、各バケツトはその
移動途上において上方に揺動し、従つて各バケツ
ト間に物品が落下位置してもこれを排除すること
ができ、物品の搬送供給に支障をきたすようなこ
とはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は物品供給装置の概略説明図、第２図は
本考案に係るバケツト揺動機構の斜視説明図、第
３図はバケツトの斜視図、第４図はバケツトの揺
動要領を示した正面説明図である。 １１……バケツトコンベア、１１ａ，１１ａ…
…無端状チエーン、１２……バケツト、１３，１
３……側板、１５……案内ピン、１６……レー
ル、２０……板材、２１……傾斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適当な手段で駆動せしめられる一対の無端状チ
   エーンにバケツトを回動可能に等間隔に枢支する
   と共に、バケツトの側板外面所定位置に突設した
   案内ピンを、上記無端状チエーンと平行に設置し
   たレール上に摺接可能に載置し、上記レールの内
   側面所定部位に上記バケツトと摺接する板材をバ
   ケツト走行方向に上り傾斜状態に固設したことを
   特徴とするバケツト揺動機構。