JPS6320645Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は物品供給装置に関するもので、特に農
産物例えばジヤガイモのように大小各種寸法の大
きさのものが混在する物品を等級別に選別する選
別機構に使用して効果大なるものである。

すなわち、本考案は、適宜の手段で振動を付与
せしめられる供給テーブルと、上記供給テーブル
の一側に互いに独立に並列配置した状態で複数個
設けられ、各々個別に振動が付与される供給トラ
フとで構成し、上記各供給トラフの夫々の搬入端
を平坦面に連接形成すると共に各供給トヤフの搬
送路をＶ型溝状に形成し、上記各搬入端上にハ字
型の突条を形成することにより、供給テーブルか
らの物品を搬入端上で分散させて各供給トラフに
供給し、物品を次工程に円滑に送給し得るように
なしたものである。

以下本考案の一実施例を、例えばバケツトに落
下投入された農産物例えばジヤガイモを例えばテ
レビカメラにより画像処理してその面積計算を
し、その面積に基づいてＳ級（小玉）、Ｍ級（中
玉）、Ｌ級（大玉）等に等級分けする選別機構の
物品供給装置として用いられる場合につき図面に
より説明すると次の通りである。

第１図乃至第３図において、１は物品例えばジ
ヤガイモ２を集積しておくための容器、３は容器
１より上方の位置に設けられた適宜の手段で直線
往復振動せしめられる供給テーブル、４は容器１
と供給テーブル３間に傾斜橋架させた搬送コンベ
アである。５は供給テーブル３の一側に搬入端６
が当該供給テーブル３に接触しないように並設し
且つ電磁振動装置（図示省略）により個別的に直
線往復振動するように支承した供給トラフで、こ
の各供給トラフ５は、その搬入端６を平坦面７に
連接形成すると共に、搬送路８をＶ型溝状とし、
又平坦面７を構成する各搬入端６上には突条９，
９をハ字型にそれぞれ形成したものである。１０
は上記供給トラフ５のジヤガイモ２の送り方向隣
接位置に並列に配置した複数の整列コンベアで、
この整列コンベア１０は例えば一対の各回転軸に
刷子を螺旋状に巻装したもので、これによつて供
給トラフ５より送られてくるジヤガイモ２を一列
に整列させて搬送する。上記各整列コンベア１０
は、その一対の回転軸を所定の回転速度で回転さ
せ、整列コンベア１０上をを搬送せしめられるジ
ヤガイモ２の搬送速度は供給トラフ５による搬送
速度より速いものとし、これによつてジヤガイモ
２は整列コンベア１０上で離間せしめられるよう
に構成する。１１は上記各整列コンベア１０の搬
出端に設けたプールホツパーで、これはカム機構
によつて開閉動作させる。１２は上記プールホツ
パー１１の直下の位置を走行するバケツトコンベ
アで、これは無端状チエーン１２ａ，１２ａにバ
ケツト１３を枢着したもので、前記整列コンベア
１０と直交状態に設置する。

尚、前記供給トラフ５の平坦面７を挾んで投光
器と受光器とからなる光学式センサー（図示省
略）を設け、これによつて平坦面７上のジヤガイ
モ２の溜り量を検出し、供給テーブル３から供給
トラフ５へのジヤガイモ２の供給制御を行なう。
また、前記各整列コンベア１０の搬出端側の先端
位置には投光器と受光器とからなる光学式センサ
ー（図示省略）を設け、この光学式センサーによ
つて整列コンベア１０よりプールホツパー１１へ
のジヤガイモ２の通過が検出されると、整列コン
ベア１０はその駆動を停止し、また、プールホツ
パー１１からバケツトコンベア１２のバケツト１
３へのジヤガイモ２の落下投入はカム機構（図示
省略）でタイミングを合わせて行なうと共に、い
ずれのプールホツパー１１からどのバケツト１３
にジヤガイモ２が投入されるかは予め決定されて
おり、そして、プールホツパー１１，１１が開い
てバケツト１３にジヤガイモ２を投入した後、当
該プールホツパー１１が閉じると前記整列コンベ
ア１０が再び駆動するように構成されている。

而して、容器１上のジヤガイモ２を搬送コンベ
ア４に載せ、供給テーブル３にジヤガイモ２を順
次供給する。そして、供給テーブル３に供給貯溜
されたジヤガイモ２は、当該供給テーブル３の直
線往復振動によつて各供給トラフ５に供給され、
その平坦面７に、ハ字型の突条９によつて搬送路
８への不要な落下が防止されることにより、推積
充満される。上記供給テーブル３は供給トラフ５
の平坦面７上のジヤガイモ２の溜り量が一定レベ
ル以下になると、前記光学式センサー（図示省
略）からの信号でもつて駆動され、常時一定レベ
ル以上のジヤガイモ２が平坦面７上に溜まるよう
にしてある。このとき各供給トラフ５が振動を停
止すると、各供給トラフ５の搬入端６は平坦面７
に連接形成されているので、ジヤガイモ２は停止
した供給トラフ５の搬入端６上より振動している
供給トラフ５の搬入端６側に転がり、したがつ
て、ジヤガイモ２は特定個所に溜まることなく分
散されジヤガイモ２の供給を円滑に行なうことが
できる。上記各供給トラフ５の平坦面７に供給さ
れたジヤガイモ２は、各電磁振動装置（図示省
略）によつて各供給トラフ５が傾斜直線状往復振
動しているので、平坦面７よりハ字型の突条９の
間を適宜の個数ずつ通つてＶ型溝状の各搬送路８
に落下し、当該搬送路８上を先端部へ向かつて漸
次移送せしめられ、先端部から各整列コンベア１
０上へ順次供給される。こうして各整列コンベア
１０上へ順次供給されたジヤガイモ２は当該各整
列コンベア１０上を先端部へ向かつて一列の整列
状態で漸次移送せしめられ、その先端部から閉状
態の各プールホツパー１１へ投入される。上記プ
ールホツパー１１にジヤガイモ２が落下投入され
ると、当該プールホツパー１１は常時連続回転し
ているバケツトコンベア１２の各バケツト１３の
移動にタイミングを合わせてカム機構（図示省
略）により開き、これによりプールホツパー１１
内のジヤガイモ２は予め決められたバケツト１３
に投入される。バケツト１３に投入されたジヤガ
イモ２はバケツトコンベア１２の移動に伴なつて
次工程に送られる。

尚、上記実施例では農産物特にジヤガイモの場
合について説明したが、これに限定されるわけで
はなく、あらゆる物品の供給装置として使用する
ことができ、また、物品の等級選別以外の目的の
ための物品供給装置として使用することができる
のは勿論である。

以上説明したように、本考案は、適宜の手段で
振動を付与せしめられる供給テーブルと、上記供
給テーブルの一側に互いに独立に並列配置した状
態で複数個設けられ、各々個別に振動が付与され
る供給トラフとで構成され、上記供給トラフは、
夫々の搬入端を平坦面に連接形成すると共に各搬
送路をＶ型溝状に形成し、上記各搬入端上にはハ
字型の突条を形成したから、供給テーブルから供
給された物品を、上記各供給トラフへの移動の付
与を適宜に選別することにより、各供給トラフの
搬入端の相互間で移動させることができるため、
各供給トラフに上記物品を均一に分散供給するこ
とができ、上記物品を各供給トラフの搬送路から
円滑に次工程に供給することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の概略説明図、第２図は第
１図の要部斜視図、第３図は第２図の正面説明図
である。 ２……物品、３……供給テーブル、５……供給
トラフ、６……搬入端、７……平坦面、８……搬
送路、９……突条。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 適宜の手段で振動を付与せしめられる供給テー
   ブルと、 上記供給テーブルの一側に互いに独立に並列配
   置した状態で複数個設けられ、各々個別に振動が
   付与される供給トラフとで構成され、 上記供給トラフは、 夫々の搬入端を平坦面に連接形成すると共に各搬
   送路をＶ型溝状に形成し、 上記各搬入端上にはハ字型の突条を形成したこ
   とを特徴とする物品供給装置。