JP3379119B2 - インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に用いる撥水撥油特性のすぐれたインクジェット記録
ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録ヘッドにはガラス、
金属、樹脂などの材質が用いられている。
【0003】しかし、インクジェット記録ヘッドにおい
て水性または油性のインクを用いる場合、ノズル表面の
撥水性が不十分であるとインクの液滴が付着し易くな
り、そのため吐出するインク滴の直進性が損なわれ、印
字乱れなどのトラブルによって記録不能となることがあ
る。
【0004】そこで従来、インクが吐出する部分である
ノズルの表面を、水性または油性のインクの付着をなく
すために撥水撥油化処理することが行われており、撥水
撥油材料を溶媒へ溶かし溶液へ基材を浸漬して塗布する
方法やスプレーで塗布する方法や、特開昭60−183
161号、特開昭59−176059号公報のような、
真空蒸着やプラズマ重合によりノズル表面に撥水性材料
粒子を付着させ撥水化するという方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術による撥水撥油処理では、ピンホールなどの欠陥の
ない平滑な撥水化表面を得ることは必ずしも容易ではな
い。そのため個々の製品間の特性にばらつきが生じ、さ
らに経時的にも特性が変化するという課題があった。ま
た真空蒸着法等を用いた場合、大がかりな装置が必要で
工程管理が難しく、しかもこの方法では密着強度が不足
するため、耐摩耗性の低いものしか得られないという課
題があった。また撥水撥油材料を溶かした溶液へ浸漬す
る方法やスプレーする方法は、工程管理は容易である
が、ノズル内部も撥水撥油膜が塗布されるため、ノズル
孔をふさぎ、インクの飛行が阻害されるという課題があ
った。
【0006】本発明は前記課題を解決するものであり、
インクジェット記録ヘッドのノズル表面の撥水特性に優
れしかもその撥水効果の持続性、耐久性に優れ、長期間
にわたって高い印字品質を維持し得るインクジェット記
録ヘッドの撥水撥油膜を容易に塗布できる方法及びその
インクジェット記録ヘッドの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドの製造方法は、撥水撥油材料を溶解した溶液
でインクジェット記録ヘッドのノズルプレートに撥水撥
油膜を塗布し、その後紫外線をノズルプレートの裏側か
ら照射することを特徴とする。
【0008】また本発明のインクジェット記録ヘッドの
製造方法は、撥水撥油材料が溶解した溶液でインクジェ
ット記録ヘッドのノズルプレートに撥水撥油膜を塗布
し、その後ノズルプレートの裏側からプラズマガスをあ
てることを特徴とする。
【0009】本発明の撥水撥油材料には、撥水撥油性能
を有する材料であればよく、弗素、弗素シリコン化合
物、シリコ−ン化合物及びそれらを側鎖にもった高分子
化合物がある。また撥水撥油膜の塗布方法は、工程管理
を容易にするため、撥水撥油材料を溶解した溶液へ浸漬
する方法やスプレーにより塗布する方法を用いる。また
インクジェット記録ヘッドのノズルプレート及びノズル
表面は、ステンレス、ニッケル、ニッケル合金、ポリサ
ルフォン、ポリカーボネイト等からなる。
【0010】本発明のインクジェット記録ヘッドの撥水
撥油膜の塗布方法は、ノズル孔をセルフマスクとしてノ
ズルプレートの裏側や内部へ形成された撥水撥油膜を撥
水撥油材料分子の中のC−FやSi−O等の結合より大
きなエネルギーの紫外線やプラズマガスをあてることに
より破壊し、また紫外線照射やプラズマ環境で生ずるオ
ゾンの働きで酸化して、ノズルプレート表面へ限定した
撥水撥油膜の塗布を実現するのである。そして紫外線
は、約250nm以下の波長が撥水撥油膜分子の中のC
−F結合より大きなエネルギーをえられるので望まし
い。またノズルプレートの裏側は、撥水撥油処理する必
要がないため、撥水撥油材料の消費量を少なくする目的
から、ノズルプレートの裏側へ粘着剤のついたテープを
貼付して、撥水撥油処理してもよい。
【0011】また紫外線やプラズマによる撥水撥油膜の
除去方法では、室温でも可能であるが、膜を加熱して紫
外線照射することにより除去処理時間が短縮できる。紫
外線によるC−F結合等の破壊反応が、外部から熱を加
えることにより促進されるためである。そしてその加熱
温度は、摂氏150度以上が望ましい。
【0012】また本発明では、撥水撥油膜を塗布した
後、加熱処理を行うことが望ましい。撥水撥油膜の応力
が加熱処理により緩和され、基板と撥水撥油膜の密着性
が向上し、耐久性が向上するためである。
【0013】また本発明のインクジェット記録ヘッドの
製造方法は、撥水処理を施す前にノズル表面の裏側から
表面に向かって気体を放出し、気体を放出した状態を維
持しながらノズル表面を撥水撥油材料を溶解した溶液へ
浸漬し、その後、前記気体を放出しながら前記ノズル表
面を溶液より離し、放置して撥水撥油膜を塗布すること
を特徴とする。
【0014】撥水撥油材料を溶解した溶液は表面張力が
非常に低いので、インクジェット記録ヘッドのノズル孔
を溶液に接触させると、毛細管現象により、ノズル孔内
部へ向かって溶液が浸透し、ノズル内部が撥水撥油処理
されてしまう。本発明のノズルの裏側より表面に向かっ
てガスを放出しながら撥水撥油膜を塗布するインクジェ
ット記録ヘッドの撥水撥油膜の塗布方法は、この毛細管
現象を防止することができ、ノズル表面のみ撥水撥油処
理ができる。
【0015】また撥水撥油膜を塗布した後も、ガスを放
出する本発明の撥水撥油処理方法は、撥水撥油膜の塗布
直後、未乾燥の撥水撥油材料がノズル孔内部へ侵入する
ことを防ぐ作用がある。
【0016】また本発明のインクジェット記録ヘッド
は、インクが吐出するノズル孔周辺の表面に撥水撥油膜
を塗布することを特徴とする。
【0017】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
【0018】(実施例1)図1は、本実施例のインクジ
ェット記録ヘッドの斜視図である。このようにインクジ
ェット記録ヘッドは、第一プレート8と第二プレート9
の積層により、インクの供給部1とPZTなどの振動に
よりインクを吐出する圧力室2とインクが通れる流路3
を形成し、流路3と垂直方向にノズル孔6を形成したノ
ズルプレート4を接合した構造である。そして撥水撥油
膜は、このノズルプレート4の表面へ塗布する。
【0019】図2は、図1のステンレス製のノズルプレ
ート4へ撥水撥油膜5を塗布する本実施例における工程
別のノズルプレート断面図である。この図に沿って本実
施例を説明する。
【0020】まず図2(a)のようなノズル孔6を加工
したステンレス製のノズルプレート4を、アルコール溶
剤を使い超音波洗浄した。そして次の組成の撥水撥油材
料を溶かした溶液へ、ノズルプレート4を浸漬して、図
2(b)のように撥水撥油膜5を塗布した。
【0021】<組成> 旭硝子社製「サイトップ」 1部 3M社製「フロリナートFC−75」 99部 このときノズル孔6は、撥水撥油膜5でふさがれてい
た。
【0022】続いて、図2(c)のようにノズルプレー
トの裏側7から約185nmの波長を含む紫外線10を
60分照射し、図2(d)のようにノズルプレートの裏
側7及びノズル孔6の内部につまった撥水撥油膜を除去
した。
【0023】最後にこのノズルプレート4を摂氏150
度で加熱処理して、インクジェット記録ヘッドを完成さ
せ、インクの飛行特性を評価した。その結果、飛行曲が
りの発生がなく良好な印字特性を示した。
【0024】(実施例2)図3は、実施例1と同様のイ
ンクジェット記録ヘッド構造で、ニッケル・リン製のノ
ズルプレート14へ撥水撥油膜15を塗布する本実施例
における工程別のノズルプレート断面図である。この図
に沿って本実施例を説明する。
【0025】まず図3(a)のようなノズル孔16を加
工したニッケル・リン製のノズルプレート14を、界面
活性剤を含む洗剤を使い超音波洗浄した。そして次の組
成の撥水撥油材料を溶かした溶液をノズルプレート14
の表面へスプレーして、図3(b)のように撥水撥油膜
15を塗布した。
【0026】<組成> デュポン社製「AF1600」 2部 3M社製「フロリナートFC−75」 98部 このときノズル孔16は、撥水撥油膜15でふさがれて
いた。
【0027】続いて、図3(c)のようにノズルプレー
ト14をホットプレート17で摂氏150度に加熱し、
ノズルプレートの裏側18から約185nmの波長を含
む紫外線19を30分照射し、図3(d)のようにノズ
ルプレートの裏側18及びノズル孔16の内部の撥水撥
油膜を除去した。
【0028】最後にこのノズルプレート14を摂氏18
0度で加熱処理して、インクジェット記録ヘッドを完成
させ、インクの飛行特性を評価した。その結果、飛行曲
がりの発生がなく良好な特性を示すことができた。
【0029】(実施例3)図4は、実施例1と同様のイ
ンクジェット記録ヘッド構造で、ノズルプレート24へ
撥水撥油膜25を塗布する本実施例における工程別のノ
ズルプレート断面図である。この図に沿って本実施例を
説明する。
【0030】まず図4(a)のようなノズル孔26を加
工したニッケル製ノズルプレート24を、アルゴンプラ
ズマを使い洗浄した。そしてノズルプレートの裏側に粘
着剤の付いたテープ27を貼付し、図4(b)のように
次の撥水撥油材料を溶かした溶液へ、ノズルプレート2
4を浸漬し引き上げた。
【0031】<組成> 信越化学工業社製「KP801M」 10部 3M社製「フロリナートFC−75」 90部 そして粘着剤の付いたテープ27を剥離し、撥水撥油膜
25を塗布した。
【0032】このときノズル孔26は、撥水撥油膜25
でふさがれていた。
【0033】続いて、ノズルプレートの裏側から酸素圧
が0.2トール、200Wの酸素プラズマを10分あ
て、図4(c)のようにノズル孔26の内部の撥水撥油
膜を除去した。
【0034】最後にこの撥水撥油膜を塗布したノズルプ
レート24を摂氏80度で加熱処理して、インクジェッ
ト記録ヘッドを完成させ、インクの飛行特性を評価し
た。その結果、飛行曲がりの発生がなく良好な特性を示
すことができた。
【0035】なおプラズマガスには、酸素以外にアルゴ
ン・酸素混合ガスやアルゴンガス等を用いても撥水撥油
膜が除去できる。またプラズマの発生条件は、本実施例
以外の範囲でも撥水撥油膜除去効果に変わりがなかっ
た。
【0036】(実施例4)図5は、実施例1と同様のイ
ンクジェット記録ヘッド構造で、ノズルプレート34へ
撥水撥油膜35を塗布する本実施例における工程別のノ
ズルプレート断面図である。この図に沿って説明する。
【0037】まず図5(a)のような、ノズル孔36を
加工したステンレス製のノズルプレート34を、界面活
性剤を含む洗剤を使い超音波洗浄した。そして図5
(b)のように治具37へノズルプレート34をセット
した。この治具37は、ノズルプレート34の外周部分
を両面から樹脂等で密着させ、ノズル孔36のみから加
圧されたガスが放出できる構造になっている。
【0038】続いて東レダウコーニング・シリコーン社
製「SR2410」の溶液へ治具37にセットしたノズ
ルプレート34を、ノズル孔36よりガスを出しながら
浸漬し、引き上げて図5(c)のように撥水撥油膜35
を塗布した。その後、約1分間ノズル孔からガスを放出
しながら放置した。このときノズル孔のつまりは見られ
ず、ノズル形状の変化も見られなかった。
【0039】なお放出するガスは、溶液と化学反応しに
くい材料がよく、空気、窒素、アルゴン、水素、酸素な
どがある。
【0040】最後にこのノズルプレート34を摂氏10
0度で加熱処理した後、インクジェット記録ヘッドを完
成させ、インクの飛行特性を評価した。その結果、全て
のノズルにおいて、飛行曲がりの発生がなく良好な特性
を示した。
【0041】(実施例5)図6は、本実施例のインクジ
ェット記録ヘッドの斜視図である。このように本実施例
のインクジェット記録ヘッドは、第一プレート46にイ
ンク供給部分41と圧力室42とノズル流路43とノズ
ル孔44を形成し、第二プレート50を積層した構造で
ある。そして撥水撥油膜は、ノズル孔44の表面上へ塗
布する。
【0042】図7は、撥水撥油膜45を塗布する本実施
例における工程別のインクジェット記録ヘッドの上面図
である。
【0043】まず、図7(a)のようにヘッド組立が終
了したポリサルフォン製のインクジェット記録ヘッドを
界面活性剤を含む洗剤を使い超音波洗浄し、乾燥させ
た。そしてシランカップリング剤をインクジェット記録
ヘッドのノズル表面へ塗布した。
【0044】続いてインク供給部41へチューブ47を
通しガスを送り込み、図7(b)のように次の組成の撥
水撥油材料を溶媒へ溶解させた溶液48へ、気泡49が
出ているノズル孔44表面を浸漬した。
【0045】<組成> 旭硝子社製 「サイトップ」 1部 3M社製 「フロリナート FC−75」 9部 その後、図7(c)のようにガスを発生させながら引き
上げ、撥水撥油膜45を塗布した。
【0046】そして約1分間ノズル孔44からガスを出
して放置した。
【0047】なお放出するガスは、溶液と化学反応しに
くい材料がよく、空気、窒素、アルゴン、水素、酸素な
どがある。
【0048】この撥水撥油膜45を塗布したインクジェ
ット記録ヘッドを加熱処理し、インク飛行特性を評価し
た。その結果、飛行曲がりの発生がなく良好な特性を示
すことができた。
【0049】ヘッド材料は、ポリサルフォン以外にガラ
ス、アクリル、ポリカーボネイト等でも同様の良好な印
字特性であった。
【0050】(比較例)実施例1記載の撥水撥油膜が、
ポリ弗化エチレンの真空蒸着法で形成した以外、実施例
1と同様の方法によりインクジェット記録ヘッドを製造
した。飛行の曲がりは、全てのノズルにおいて発生しな
かった。しかしながら真空蒸着装置は、大がかりで、生
産性及び工程管理に問題があった。
【0051】また実施例1から実施例5及び比較例のイ
ンクジェット記録ヘッドについて、耐薬品性及びゴムこ
すりによる耐摩耗性を評価した。表1は、○を良好、×
を膜の剥離または摩滅として耐薬品性及び耐摩耗性を評
価した結果である。
【0052】
【表1】
【0053】このように実施例1から実施例5のインク
ジェット記録ヘッドは、耐薬品性、耐摩耗性が良好であ
った。しかし比較例のインクジェット記録ヘッドは、耐
薬品性、耐摩耗性が劣っていた。また本実施例は、比較
例に比べて工程管理が容易であった。
【0054】またこれらの実施例の撥水撥油膜の塗布方
法は、再現性があり、製品間の印字品質ばらつきが少な
かった。
【0055】なお本実施例は、本発明の一部について記
したものであり、他の弗素系撥水撥油剤やシリコーン系
の撥水撥油剤を用いても、また撥水撥油剤の濃度が異な
っても同様の効果がえられた。
【0056】
【発明の効果】以上記したように本発明は、撥水撥油材
料を溶解した溶液へインクジェット記録ヘッドのノズル
プレートを浸漬して撥水撥油膜を塗布し、その後紫外線
またはプラズマを前記ノズルプレートの裏側から照射す
ることにより、撥水撥油塗布時に発生したノズル孔のつ
まりが解消され、撥水撥油処理による印字品質の向上効
果を示した。また撥水撥油処理を行う前にノズル表面の
裏側から表面に向かって気体を放出し、気体を放出した
状態を維持しながらノズル表面を撥水撥油樹脂を溶解し
た溶液へ浸漬して撥水撥油膜を塗布し、前記気体を放出
しながら前記ノズル表面を溶液より離し、放置したこと
により、ノズル孔が撥水撥油膜でふさがれることなく撥
水撥油膜が塗布でき、撥水撥油処理による印字品質が向
上した。さらに製品間の印字品質ばらつきが少なく、ま
た工程管理が容易であった。
【0057】さらにこれらのインクジェット記録ヘッド
は、耐薬品性と耐摩耗性ともに良好で、長期間に渡って
高い印字品質を維持することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のインクジェット記録ヘッドの斜視
図。
【図2】 実施例1における工程別のノズルプレートの
断面図。
【図3】 実施例2における工程別のノズルプレートの
断面図。
【図4】 実施例3における工程別のノズルプレートの
断面図。
【図5】 実施例4における工程別のノズルプレートの
断面図。
【図6】 実施例5のインクジェット記録ヘッドの斜視
図。
【図7】 実施例5における工程別のインクジェット記
録ヘッドの上面図。
【符号の説明】
1 インクの供給部 2 圧力室 3 流路 4 ノズルプレート 5 撥水撥油膜 6 ノズル孔 7 ノズルプレートの裏側 8 第一プレート 9 第二プレート 10 紫外線 14 ノズルプレート 15 撥水撥油膜 16 ノズル孔 17 ホットプレート 18 ノズルプレートの裏側 19 紫外線 24 ノズルプレート 25 撥水撥油膜 26 ノズル孔 27 粘着剤の付いたテープ 34 ノズルプレート 35 撥水撥油膜 36 ノズル孔 37 治具 41 インクの供給部 42 圧力室 43 流路 44 ノズル孔 45 撥水撥油膜 46 第一プレート 47 チューブ 48 撥水撥油材料を溶媒へ溶解させた溶液 49 気泡 50 第二プレート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドのノズルプレ
    ートに撥水撥油膜を形成し、その後このノズルプレート
    の裏側から紫外線を照射することを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録ヘッドのノズルプレ
    ートに撥水撥油膜を形成し、その後このノズルプレート
    の裏側からプラズマガス処理することを特徴とするイン
    クジェット記録ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 ノズル裏側から表面に向かって気体を放
    出した状態を維持しながらノズル表面を撥水撥油材料を
    溶解した溶液へ浸漬して、その後前記気体を放出しなが
    ら前記ノズル表面を溶液より離し、放置して撥水撥油膜
    を塗布することを特徴とするインクジェット記録ヘッド
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録ヘッドの製造方法を用いて撥水撥油膜が
    ノズルプレート表面に形成されてあることを特徴とする
    インクジェット記録ヘッド。
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