JP3378007B2 - 高密度を持つセシウム及びルビジウム塩の溶液を調製する方法 - Google Patents
高密度を持つセシウム及びルビジウム塩の溶液を調製する方法Info
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Description
温浸によって、1.6〜3.3g/cm3の範囲の高密度を持つセ
シウム及びルビジウム塩の溶液を調製する方法に関す
る。
TNYE METALLURGY』、II巻、5号(1961)は、57〜59頁
にポリューサイト・リチア輝石濃縮を温浸して炭酸セシ
ウムを回収する熱水方法を開示している。この方法にお
いてカ焼された鉱物は、220℃及び20気圧下で4時間Ca
(OH)2の水溶液と熱水的に温浸される。最適な温浸状
態は1モルのSiO2毎に3モルのCa(OH)2の存在下で達
成される。鉱物に含まれるセシウムの88.3%を回収し
て、>99%の純度を持つセシウム塩を形成するために、
アルミノ・セシウム・ミョウバンを再結晶することは可
能である。更に、ケミカルアブストラクトの報告79/494
9v(1973)は、炭酸塩が水中の蟻酸と反応する方法にお
けるCsHCO2へのCs2CO3の転換を開示している。
ム塩の溶液が、出発鉱物に含まれたセシウム及びルビジ
ウム値を高収率で調製することができる経済的方法を形
成することは本発明の目的である。
ポリューサイト及び/又はカ焼されたレピドライトは、
1〜3時間及びSiO2対CaOのモル比率≧1:2で4〜15重量
%の密度を持つ懸濁液において20〜40バールの圧力下か
つ200〜280℃の温浸温度で熱水的に温浸され、その後温
浸された懸濁液から未溶解の固体が濾過されて洗滌さ
れ、前記懸濁液から得られた濾液が二酸化炭素を通して
吹送されて沈澱した炭酸塩が濾別され、カルシウム及び
リチウムが残りの溶液に含まれ、残りの溶液は蒸発によ
って濃縮されて、酸又は酸性の無水物がpHを約6の値に
調節するために加えられて、セシウム及びルビジウムの
塩が形成され、温浸後に分離された濾液が繰り返して熱
水温浸のために用いることで、本発明に従って達成され
る。懸濁液の密度は、水中の未溶解されたCaO及び又はC
a(OH)2及びポリューサイト又はレピドライトの濃度
として定義される。
%以上が回収され、未溶解の固体の分離後の残された濾
液が熱水温浸の間少くとも3回用いられたならば、粒子
サイズ<0.1mmに粉砕された未カ焼ポリューサイト及び
/又はカ焼されたレピドライトは、4〜15重量%の密度
を持つ懸濁液において1〜3時間の間200〜280℃の温浸
温度でCa(OH)2によって熱水的に温浸される方法にお
いて高密度を持つセシウム及びルビジウム塩の溶液に経
済的に変換したことは、驚くべきことである。
ための濾液の反復使用は、1.6〜3.3g/cm3の範囲の高密
度を持つセシウム及びルビジウム塩の溶液の調製毎に、
水酸化セシウム及びルビジウムの内容が蒸発によってよ
り低濃度にのみ濃縮する必要があるものより少くとも3
倍高くなって、費用が節約できる。
にセットされる。
よる沈殿及び浮遊が防止されるように温浸間に撹拌され
る。これは、撹拌器の回転を時折反転させ、或は撹拌器
を温浸の間に断続的に操作することによって有効とな
る。
液からカルシウム及びリチウムの分離後に、残った溶液
は、蟻酸、酢酸、クエン酸、塩酸、臭化水素酸又は硫酸
から成る酸の追加或は一酸化炭素、三酸化モリブデン又
は三酸化タングステンから成る無水酸の追加によって中
和されて望ましく形成される。
水温浸後に分離された濾液が温浸されるべき6回までの
追加の懸濁液に用いる特に有利な方法で調製することが
できる。また、全方法にとっては、リチウムを生産する
ために分離された炭酸塩を用い、熱水温浸後の未溶解固
体をセメントの原料を粉砕する添加物として用いるため
に望ましいと判明した。この場合、提案した方法は、無
駄な材料の生成なしでほとんど実行することができる。
両方の溶液のアニオンが同じであるならば、アルカリ又
はアルカリ土類金属塩の飽和した溶液の混合によって広
範囲に変化することができる。
ビジウム溶液は、好ましく蟻酸カリウムの飽和溶液に混
合されて、1.6〜2.26g/mlの密度に調製される。方法に
よって調製された飽和した臭化セシウム及びルビジウム
溶液が1.68及び1.81g/ml間の密度を持つ塩の溶液を形成
するために、飽和した臭化カルシウム溶液と混合され
る。
される。
レピドライトを有して実施された。
熱ジャケットで高温加熱油によって加熱される高圧釜
は、8.92kgのポリューサイト(粒径<0.08mm)、11.34k
gのCa(OH)2及び232.5kgの水(8重量%の固体内容を
持つ懸濁液に対応)の熱水温浸のために使われた。温度
は熱電対で、圧力が流体圧力計で測定された。230℃の
所望温度に加熱された後に、この温度が3時間維持さ
れ、この間反応混合物が断続的に15分の休止時間と交互
に1分間の間隔で撹拌された。反応時間の後に混合物は
室温に冷却された。懸濁液は、5気圧までの加圧力下で
圧力フィルタを通して濾過させられて濾液を得た。一方
フィルタ・ケーキは水で洗滌されて、合計量251.8kgの
濾液及び洗滌水が得られた。
合計量286.9kgの濾液及び洗滌水が得られた。
される。
た。水の段階的蒸発の間に固体は沈澱させられた。517k
gの水が蒸発された時には、二酸化炭素が残りの懸濁液
を通して泡立てされて、カルシウム及びリチウムを炭酸
塩として沈澱させている。21.35kgの黄茶色の透明な溶
液が吸入フィルタを通す濾過法によって得られて、高温
で1.367g/mlの密度を持っていた。1.742kgの濃縮された
蟻酸(98〜100%)は、6のpHが得られるまで、徐々に
濾液に加えられた。溶液の蒸発がその後続けられた。沸
点は最初108℃であり。蒸発が進行するにつれ増加し
た。
が取り出されて冷却された。サンプルは室温で1.769g/m
lの測定された密度を持っていた。
液の8kgが得られた。
熱水温浸が200℃で実行された以外は実施例1と同様に
実行された。結果は、表1で編集される。
熱水温浸が280℃で実行された以外は実施例1と同様に
実行された。結果は、表2で編集される。
外は2リットルの高圧釜で実施例1と同様に実行され
た。結果は、表3で編集される。
料として使われ、熱水温浸が以下の条件で実行された以
外は2リットル高圧釜で実施例1と同様に実行された。
ポリューサイトまたはカ焼されたレピドライトの温浸は
本発明による方法と置換された。
2リットル高圧釜で実施例1と同様に実行された。結果
は、表5で編集される。
シウム及びルビジウムの量は、前置きの部分及びコラム
2に示す。コラム3において、温浸されるべき次の懸濁
液で用いる濾液の量を示す。濾液に蓄積した相対及び絶
対量のセシウム及びルビジウムがコラム4〜7に示す。
コラム8及び9において、出発鉱物内対懸濁液の温浸に
よって回収された回収物内のセシウム及びルビジウムの
パーセント比率を示す。
するために、実施例6で得られたセシウム及びルビジウ
ムを含む水酸化溶液(6.285kg濃度50重量%)が30%水
素過酸化の追加の後に2.277kgの三酸化タングステンに
よって反応させられた。全体の三酸化タングステンを溶
かすために懸濁液はこの沸点に加熱された。溶液は結晶
化が始まるまで蒸発されて、その後冷却された。沈澱し
た結晶は分離された。20℃において2.95g/mlの密度を持
つタングステン酸セシウム・ルビジウム溶液の6.085kg
が得られた。
ビジウム塩の溶液は、本発明に従って調製された蟻酸セ
シウム・ルビジウム溶液が表6に示すように飽和した蟻
酸カリウム溶液と混合した時に得られた。
ビジウム塩の溶液は、臭化セシウム・ルビジウム溶液が
表7に示すように飽和した臭化カルシウム溶液と混合し
た時に得られた。
Claims (13)
- 【請求項1】粒子サイズ<0.1mmに粉砕された未カ焼ポ
リューサイト及び/又はカ焼されたレピドライトは、1
〜3時間の間及びSiO2対CaOのモル比率≧1:2で4〜15重
量%の密度を持つ懸濁液において20〜40バールの圧力下
かつ200〜280℃の温浸温度で熱水的に温浸され、その後
未溶解の固体は濾過されて洗滌され、カルシウム及びリ
チウムイオンは、二酸化炭素が濾液を通して泡立たれ、
沈澱した炭酸塩が濾別されることで、温浸された懸濁液
から得られた前記濾液から除去され、残りの溶液が蒸発
によって濃縮され、セシウム及びルビジウムの塩が形成
されて、酸又は酸性の無水物がpHを約6の値に調節する
ために加えられ、温浸後に分離された濾液が繰り返して
熱水温浸のために用いられる、セシウム及びルビジウム
含有鉱物の熱水温浸によって、高密度を持つセシウム及
びルビジウム塩の溶液を調製する方法。 - 【請求項2】未カ焼ポリューサイト及び又はカ焼された
レピドライトは、<0.04mmの粒子サイズに粉砕されるこ
とを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】セシウム及びルビジウム含有鉱物がCa(O
H)2によって200℃で温浸されることを特徴とする請求
の範囲第1項又は第2項に記載の方法。 - 【請求項4】セシウム及びルビジウム含有鉱物が1時間
の間に温浸されることを特徴とする請求の範囲第1〜3
項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】セシウム及びルビジウム含有鉱物が15重量
%の密度を持つ懸濁液で温浸されることを特徴とする請
求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】懸濁液は温浸中に撹拌され、撹拌器の回転
が時折反転され、或は、懸濁液は、温浸されるように、
断続的に撹拌されることを特徴とする請求の範囲第1〜
5項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】蟻酸、酢酸、クエン酸、塩酸、臭化水素酸
又は硫酸は酸か一酸化炭素として使われ、三酸化モリブ
デンか三酸化タングステンは無水酸として用いることを
特徴とする請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項8】温浸後分離された濾液は、追加のセシウム
及びルビジウム含有鉱物の熱水温浸毎に多くとも6回用
いることを特徴とする請求の範囲第1〜7項のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項9】分離された炭酸塩がリチウムを生産するた
めに用いることを特徴とする請求の範囲第1〜8項のい
ずれかに記載の方法。 - 【請求項10】熱水温浸後に未溶解の固体がセメントを
作る原料を粉砕する添加物として用いることを特徴とす
る請求の範囲第1〜8項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】蒸発によって濃縮されたセシウム及びル
ビジウム塩の飽和溶液は、両方の塩の溶液のアニオンが
同じであるならば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金
属の飽和溶液と混合することによって前もって決定され
た密度に調製されることを特徴とする請求の範囲第1〜
10項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】蟻酸セシウム及び蟻酸ルビジウムの飽和
溶液は蟻酸カリウムの飽和溶液に混合されることを特徴
とする請求の範囲第11項に記載の方法。 - 【請求項13】臭化セシウム及び臭化ルビジウムの飽和
溶液は、臭化カルシウムの飽和溶液に混合されることを
特徴とする請求の範囲第11項に記載の方法。
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