JP3377137B2 - 半導体装置及びその製造方法、並びに薄膜トランジスタ及びその製造方法、並びに液晶表示装置 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法、並びに薄膜トランジスタ及びその製造方法、並びに液晶表示装置Info
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Description
尺イメージセンサ等に好適に用いられる半導体装置及び
その製造方法、並びに薄膜トランジスタ及びその製造方
法、並びに液晶表示装置に関するものである。
ージセンサ等においては、外部実装駆動回路の薄膜トラ
ンジスタ(TFT)をディスプレイやイメージセンサに
備わった基板上に作り込む、つまり同一基板上に作製す
る必要性が高まっている。このようなTFTを作製する
にあたり、ゲート電極をマスクにしてイオン注入し、自
己整合的にソース/ドレイン部を形成する技術は、トラ
ンジスタのチャネル長を短くでき、高性能化が容易なこ
とから開発が進んでいる。
なガラス基板を用いようとすると、通常600℃以下、
好ましくは500℃以下の温度プロセスにする必要があ
り、このような低温で低抵抗なソース/ドレイン部を形
成することは難しい。
シリコン膜の場合、n型の抵抗率は103〜105Ω・c
mと極めて高い抵抗率であるため、ソース/ドレイン部
の抵抗が高くなり問題となっている。一方、トランジス
タの半導体膜が多結晶シリコン膜の場合、n型の抵抗率
は通常10-2Ω・cm程度であり、膜厚が100nmで
あれば、面抵抗は1kΩ/□となり比較的高抵抗であっ
た。特に、電界移動度が150cm2/V・sを超える
ようなTFTを作製しようとすると、500Ω/□以下
の面抵抗であることが必要であり、問題となっていた。
ド膜を形成することによって実質的な抵抗を低減する方
法として、以下の3つが提案されている。第1の提案方
法は、n型またはp型不純物イオンを導入するイオン導
入工程後、シリコンと反応する金属膜を積層して加熱反
応させることによってシリサイド膜を形成する方法であ
る(特開平4−94133号)。通常、加熱処理を高温
で行わなければ低抵抗なシリサイドを形成することが困
難であり、この提案の場合、250〜300℃程度の低
温で処理しているため、面抵抗が10kΩ/□程度であ
り、かなり高抵抗なシリサイド膜しか形成できない。
イン部の非晶質半導体に不純物導入を行った後、シリコ
ンと反応する金属膜を積層してシリサイド膜を形成する
方法である(特開昭63−168052号)。通常、加
熱処理を高温で行わなければ低抵抗なシリサイドを形成
することが困難であり、明細書中には150℃、20分
程度のアニール処理を行ったほうが好ましいとあるが、
この場合も低温で処理されているため、面抵抗が約10
kΩ/□と、かなり高抵抗なシリサイド膜しか形成でき
ていない。
ス/ドレイン部のシリコン半導体膜を金属膜を形成した
後、金属膜に強光を照射して金属とシリコンを化合させ
ることによりシリサイド膜を形成する方法である(特開
平6−124962号)。この場合は、金属とシリコン
を化合させてシリサイド化する方法として、レーザー等
の強光を照射して反応させている。通常はこのように反
応させる部分を高温に上げてシリサイド化するのが普通
であり、強光を照射したり熱アニールを行ったりする余
分な工程が必要であった。
決すべくなされたものであり、低抵抗なシリサイド層を
有する半導体装置およびその製造方法、並びに低抵抗な
ソース/ドレイン部を有する薄膜トランジスタおよびそ
の製造方法、並びに表示品位の高い液晶表示装置を提供
することを目的としている。
リンまたはボロン元素を含み、かつ1×1019〜4×1
021個/cm3濃度の水素元素を含むシリサイド層が、
イオン注入および前記イオン注入後の熱処理を伴わない
処理によって形成されており、そのことにより上記目的
が達成される。
イド層が、2×1019〜2×1021個/cm3濃度のリ
ンまたはボロン元素を含むようにするのが好ましい。
含む半導体膜と、ゲート絶縁膜と、陽極酸化された酸化
膜によって被覆されたゲート電極とを有する薄膜トラン
ジスタにおいて、不純物ドーピングされたソース部およ
びドレイン部の各表面に、リンまたはボロン元素を含
み、かつ1×1019〜4×1021個/cm3濃度の水素
元素を含むシリサイド層が、イオン注入および前記イオ
ン注入後の熱処理を伴わない処理によって形成されてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
シリサイド層が、2×1019〜2×1021個/cm3濃
度のリンまたはボロン元素を含むようにするのが好まし
い。
ン半導体膜の上に金属膜を被覆する工程と、該シリコン
半導体膜と該金属膜との間に、リンまたはボロン元素と
水素元素とを含むシリサイド層を、水素イオンと共にリ
ンまたはボロンイオンをイオン注入し、前記イオン注入
後の熱処理を行わない処理によって、設ける工程とを含
み、そのことにより上記目的が達成される。
前記シリサイド層が2×1019〜2×1021個/cm3
濃度のリンまたはボロン元素を含み、かつ、1×1019
〜4×1021個/cm3濃度の水素元素を含むようにイ
オン注入を行うのが好ましい。本発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、シリコン半導体膜を形成する工程と、
ゲート絶縁膜を形成する工程と、陽極酸化された酸化膜
によって被覆されたゲート電極を形成する工程とを有す
る薄膜トランジスタの製造方法において、該シリコン半
導体膜の上に金属膜を被覆する工程と、該シリコン半導
体膜と該金属膜との間に、リンまたはボロン元素と水素
元素とを含むシリサイド層を、水素イオンと共にリンま
たはボロンイオンをイオン注入し、前記イオン注入後の
熱処理を行わない処理によって、設ける工程とを含み、
そのことにより上記目的が達成される。
いて、前記シリサイド層が2×1019〜2×1021個/
cm3濃度のリンまたはボロン元素を含み、かつ、1×
101 9〜4×1021個/cm3濃度の水素元素を含むよ
うにイオン注入を行うのが好ましい。
いて、前記ソース部およびドレイン部の上のシリサイド
層を、前記ゲート電極をマスクにして前記ゲート絶縁膜
をエッチングすることによって自己整合的に形成するの
が好ましい。
いて、前記シリサイド層を設ける工程およびそれ以降の
工程が、450℃以下の温度で行う工程であるようにす
るのがよい。
ランジスタを、絵素部の薄膜トランジスタに用いた構成
とすることにより、上記目的が達成される。
ロン元素を含み、かつ1×1019〜4×1021個/cm
3濃度の水素元素を含むシリサイド層を有する。このシ
リサイド層は低抵抗であるため、半導体装置の電極や配
線の上に形成される。この場合、シリサイド層が2×1
019〜2×1021個/cm3濃度のリンまたはボロン元
素を含むようにすると、より低抵抗にできる。
に金属膜を被覆する工程と、該シリコン半導体膜と該金
属膜との間に、リンまたはボロン元素と水素元素とを含
むシリサイド層を、水素イオンと共にリンまたはボロン
イオンをイオン注入することにより設ける工程とにより
製造できる。よって、高温のアニール処理やレーザー等
の強光を照射することなく、450℃以下、たとえば3
00℃以下の低温でシリサイド層を形成することができ
る。
述の半導体装置と同様であるが、ソース部およびドレイ
ン部の上のシリサイド層を、ゲート電極をマスクにして
自己整合的に形成されている構造とすることにより、ソ
ース部およびドレイン部の抵抗値を極めて小さくするこ
とができる。
膜トランジスタを用いることにより、電極配線部分の抵
抗による電圧降下やCRの時定数による遅延が解消さ
れ、表示品位の高い液晶表示装置とすることができる。
細に説明する。
装置の一例である薄膜トランジスタに適用した場合であ
る。
ンジスタの製造方法を示す工程断面図であり、図1
(g)が本実施例の薄膜トランジスタを示す断面図であ
る。この薄膜トランジスタの構成を、工程順に説明す
る。
絶縁性基板1の上に、SiO2膜等の絶縁膜からなる、
膜厚が100〜500nmのコーティング膜2を形成
し、続いて、このコーティング膜2を改善するために、
N2雰囲気中600℃で12hのアニールを行った。こ
のコーティング膜2は、常圧CVD法により430℃で
SiH4ガスとO2ガスを用いて成膜したSiO2膜を用
いた。なお、本実施例では、常圧CVD法を用いたが、
スパッタ法、減圧CVD法、プラズマCVD法、および
リモートプラズマCVD法のいずれかによる膜厚100
〜500nmのSiO2膜を用いても良いことは言うま
でもない。また、本実施例ではSiO2膜を用いたが、
SiNX膜、Al2O3膜、Ta2O5膜またはこれらを2
以上で組み合わせた複数膜からなる膜を用いても良いこ
とは言うまでもない。
0〜150nmである島状に加工した半導体膜3を形成
する。半導体膜3の材質は、例えばシリコン(Si)や
シリコンゲルマニウム(SiGe)等の非晶質、微結
晶、多結晶または単結晶体を使用する。
て行われる。即ち、非晶質シリコン半導体の場合、プラ
ズマCVD法によりSiH4ガスとH2ガスとを用いて、
基板温度200〜300℃で成膜する。また、微結晶シ
リコン半導体の場合には、プラズマCVD法によりSi
H4/H2のガス比率を1/30〜1/100の範囲と
し、基板温度200〜400℃で成膜する。
減圧CVD法により基板温度450℃で成膜した非晶質
シリコン膜または前述のプラズマCVD法により成膜し
た非晶質シリコン膜を、N2ガス中550〜600℃で
24時間アニールすることにより多結晶シリコン膜を形
成する。ここで、原料ガスはSiH4以外にSi2H6も
用いることができる。また、最初から多結晶シリコン膜
を成膜しても構わない。また、前述の非晶質シリコン膜
にレーザー照射やランプによる光照射により、多結晶シ
リコン膜を形成してもよい。また、単結晶体の場合は、
サファイア基板等を用いてシリコンを高温でエピタキシ
ャル成長させることによって基板上にシリコン膜を形成
するか、レーザー照射によって非晶質または多結晶シリ
コン膜から単結晶シリコン膜を形成する。または、単結
晶体であるシリコンウェハーそのものでもよい。
をエッチングによりパターニングして島状のシリコン半
導体膜3を形成する。
状態でコーティング膜2の上に、例えば膜厚が50〜1
50nmのゲート絶縁膜4を形成し、続いて、ゲート絶
縁膜4を改善するために、N2雰囲気中600℃で12
hのアニールを行った。このゲート絶縁膜27は、常圧
CVD法により430℃でSiH4ガスとO2ガスとを用
いて成膜したSiO2膜を用いた。本実施例では常圧C
VD法を用いたが、スパッタ法、減圧CVD法、プラズ
マCVD法、およびリモートプラズマCVD法のいずれ
かによっても良い。更には、段差の被覆性良好な、TE
OS(Tetra−Ethyl−Ortho−Sili
cate,Si(OC2H5)4)ガスを用いた常圧CV
D法、プラズマCVD法を用いてもよい。また、本実施
例では、ゲート絶縁膜4としてSiO2膜を用いたが、
SiNX膜、Al2O3膜、Ta2O5膜またはこれらを2
以上組み合わせた複数膜からなる膜を用いても良い。
ン半導体膜3の上方に、膜厚が200〜400nmのゲ
ート金属電極5を形成する。ゲート金属電極5は、スパ
ッタ法により形成し、材料はTaまたは、Al、AlS
i、AlTiもしくはAlSc等のAlを含む金属を用
いた。特に、Alを含む金属のほうが低抵抗電極配線を
形成できるので好ましい。
ト金属電極5を陽極酸化した陽極酸化膜6を形成する。
陽極酸化膜6の膜厚は50nm〜1μmとする。以上の
ようにして、図1(a)の断面図に示す構造を作製し
た。
極5と陽極酸化膜6とをマスクにして自己整合でゲート
絶縁膜4をエッチングし、シリコン半導体膜3のソース
/ドレイン部となる部分を露出させる。エッチングには
エッチングにはエッチング液を用いたウェットエッチン
グやプラズマを用いたドライエッチングを用いることが
できる。
に自然酸化膜等の酸化膜が形成されると、後のシリサイ
ド化が不安定になる場合があるので、自然酸化膜等のシ
リコン酸化膜ができるだけない状態で、図1(c)に示
すように金属膜7をスパッタ法により被覆する。この金
属膜7の形成は、例えばシリコン半導体膜3を露出させ
た後、真空中またはN2ガス雰囲気中等の酸化しない雰
囲気に保った状態で、金属膜7の被覆工程を行うことが
好ましい。または、シリコン半導体膜3の表面に酸化膜
ができてしまった場合は、酸化膜をフッ酸系のエッチン
グ液等によるウェットエッチングで除去するか、または
CHF3等のフッ素系ガスを原料とするプラズマによる
ドライエッチングで除去してもよい。被覆する金属膜7
の膜厚は、後で注入する不純物イオンが透過できる程度
の膜厚であればよく、10〜30nmとした。金属膜7
の材料は、Mo、W、Cr、Ti、Ni、Pt、Pd、
CoまたはTa等のシリコンと化合する金属材料を用い
ることができる。
すように水素イオンを含む不純物イオン8を、以下に説
明するイオン注入装置を用いて注入する。この不純物イ
オンとしては、たとえばリンまたはボロン元素を含むイ
オンが該当する。
概略構成を示す正面断面図である。このイオン注入装置
は、ガス導入口101と、プラズマ源を生成するプラズ
マ室を構成するチャンバー102と、プラズマ源を励起
するための高周波電源103と、プラズマ源に高周波電
力を供給するための高周波電極104と、イオン化効率
を上げプラズマ形状を整えるための磁石105とを備
え、これらによってプラズマ源が形成される。また、こ
のイオン注入装置は、プラズマ源からイオンを引き出す
ための1段目のイオン加速用電源106と、引き出され
たイオンをさらに加速するための2段目のイオン加速用
電源107と、2次電子抑制用の抑制電源108と、多
孔状の電極板109と、それぞれの電極板を絶縁するた
めの絶縁体110とを備え、これらによってイオン加速
部が構成される。更に、このイオン注入装置は、注入す
る基板112を装着する基板ホルダ111を備える。こ
の基板ホルダ111は、均一性向上のため回転機構を有
している。
以下のようにして行われる。ガス導入口101より水素
希釈の原料ガス、例えば水素希釈のPH3やB2H6を導
入し、高周波電極104に高周波電力を印加することに
より励起したプラズマ源を形成し、加速電極板109間
で加速した後、基板ホルダ111に装着した基板112
にイオン注入する。この場合の注入条件の一例として
は、水素希釈5%のPH3ガス導入口より導入し、プラ
ズマ形成のための高周波パワーは100〜200W、イ
オンのトータル加速電圧は10〜60kV、イオン電流
密度は5〜20μA/cm2、全イオン注入量は2×1
014〜5×1016個/cm2とした。
より励起したプラズマ源を用いるものを使用している
が、これに限らず、熱フィラメントからの電子放出によ
って生成するプラズマ源を用いるもの等を使用できる。
した後に行うので、イオンビームによるチャージアップ
を防止することができる。イオンビームの持っていた電
荷は表面の金属膜7を通して放出される。これにより、
通常、イオン注入によって起こるチャージアップによる
デバイスの絶縁破壊を防ぐことができる利点がある。次
に、図1(e)に示すように、未反応の金属膜7部分を
エッチングして除去する。このようにして、不純物注入
されたソース部であるシリコン半導体3Sの表面にシリ
サイド層9Sと、不純物注入されたドレイン部であるシ
リコン半導体3Dの表面にシリサイド層9Dとを形成す
る。
層中のリン元素の濃度を測定した値とシリサイド層の面
抵抗との関係を示すグラフである。この図3の関係は、
例えば被覆する金属膜7に膜厚20nmのMoを用い
て、30kVの加速電圧で水素イオンを含むリン系イオ
ンを注入した場合である。
濃度が2×1019個/cm3以上の領域では従来よりも
面抵抗を小さくできるが、リン元素濃度が2×1019個
/cm3未満の領域では面抵抗が10kΩ/□以上と高
くなり、あまり大きなメリットがない。但し、リン元素
濃度が2×1021個/cm3を越えると面抵抗がほとん
ど飽和状態になり、これ以上多量に注入してもスループ
ットが悪くなるばかりでメリットがない。従って、リン
元素濃度を上記2×1019個/cm3以上、好ましくは
2×1019〜2×1021個/cm3とすることにより、
容易に低抵抗なシリサイド層を形成できる。
いて不純物元素であるリンのみを上記と同じリン濃度に
なるように注入しても、本発明による5〜10倍程度の
抵抗値にしかできなかった。従って、不純物イオンと同
時に水素イオンを注入することが望ましい。特に、SI
MS分析によってシリサイド層中の水素元素の濃度を測
定したところ、上記範囲のリン濃度であり、かつ1×1
019〜4×1021個/cm3濃度の水素元素が含まれて
いることが、このような低抵抗なシリサイド層を形成で
きるポイントであることがわかった。水素元素がこの濃
度の範囲をはずれると、図3に示したシリサイド層の抵
抗の2倍以上高くなることがわかった。従って、1×1
019〜4×1021個/cm3濃度の水素元素が含まれて
いることが非常に好ましい。
様の実験を行ったところ同様の結果が得られたので、リ
ンでもボロンでも不純物元素はかまわない。シリコン半
導体をN型にしたいときはリンを、P型にしたいときは
ボロンを用いれば良い。
あり、熱アニールを行ったりレーザー等の強光を照射し
てシリサイド化反応を起こさせる必要がある。450℃
以下の低温では10kΩ/□程度の抵抗にしかならない
が、本実施例ではイオン注入後の熱アニール処理やレー
ザー等の強光の照射処理は必要とせず、以降の工程にお
いて温度が450℃以下、特に300℃以下でも10k
Ω/□〜100Ω/□の低抵抗なシリサイド層の形成が
できる。
(f)に示すように層間絶縁膜10を成膜する。層間絶
縁膜10は、断差の被覆性が良好な常圧CVD法による
SiO2膜、またはTEOS(Tetra−Ethyl
−Ortho−Silicate,Si(OC
2H5)4)ガスを用いた常圧CVD法、プラズマCVD
法によるSiO2膜を膜厚300〜500nmで成膜し
た。または、プラズマCVD法により200〜250℃
で窒化シリコン膜を形成しても良い。
部であるシリコン半導体3Sおよびドレイン部であるシ
リコン半導体3Dの上の層間絶縁膜10部分にコンタク
トホールを形成する。続いて、このコンタクトホールに
一部を充填した状態の引出し電極11S、11Dを、スパ
ッタ法により成膜した後にパターニングすることにより
形成する。以上のようにして、薄膜トランジスタを作製
した。
ート電極等をマスクして自己整合で低抵抗なソース/ド
レイン部を作製することができるので、ソース/ドレイ
ン部の寄生抵抗によるオン電流の低下を最小限に抑える
ことができる。また、シリコン半導体膜に非晶質シリコ
ンを用いた場合、シリコンのダンジリングボンドをター
ミネイトするために水素を含んだ非晶質シリコンとなっ
ている。このような非晶質シリコン膜は、通常、プラズ
マCVD法により基板温度200〜300℃で成膜して
いるので、300℃以上の温度を経ると構造変化や水素
の脱離を起こしてしまうために、トランジスタ特性の劣
化を起こしてしまう。従って、通常は低抵抗なシリサイ
ド層やソース/ドレイン部を作ることができなかった
が、本発明によれば特別なアニール処理を必要とせず、
例えば300℃以下の低温で、10k〜100Ω/□程
度の低抵抗なシリサイド層を形成することができ、容易
に良好なソース/ドレイン部を形成できる。また、30
0℃以下の低温工程でトランジスタの全工程を完了でき
るから、上記のようなトランジスタ特性の劣化もなく、
良好なトランジスタ特性が得られた。
で被覆されていることにより、ソース/ドレイン部上の
シリサイド層とゲート電極とが短絡することを防ぐこと
ができる。また、通常最終工程までのアニール工程やイ
オン注入工程によって、A1系のメタルはヒロックと呼
ばれる突起が発生して層間絶縁膜を突き抜け、上部配線
との短絡またはリーク電流の増大等の問題があるが、陽
極酸化された酸化膜で被覆された構造とすることによ
り、陽極酸化膜がAlからヒロックが成長することを抑
え、Alの問題点であるヒロックの発生を抑制すること
ができる。更に、ゲート電極にAlを含む金属を用いる
と、低抵抗なゲート電極及びバスラインを形成すること
ができる。液晶ディスプレイに適用する場合は、CR時
定数による遅延を小さくすべくゲート電極およびバスラ
インは低抵抗材料を用いることが好ましく、低抵抗材料
であるAl系の材料が使用できれば非常に有利である。
構成の薄膜トランジスタに適用した場合である。図4
(a)〜(e)は、本実施例の薄膜トランジスタの製造
方法を示す工程断面図であり、図4(e)が本実施例の
薄膜トランジスタを示す断面図である。この薄膜トラン
ジスタの構成を、工程順に説明する。
絶縁性基板21の上に、膜厚が200〜400nmのゲ
ート金属電極22を形成する。このゲート金属電極22
は、スパッタ法により形成し、材料はTaまたはAlS
i、AlTi、AlSc等のAlを含む金属を用いた。
特に、Alを含む金属の方が低抵抗電極配線を形成でき
るのが好ましい。
のゲート金属電極22を陽極酸化した、膜厚が20nm
〜1μmの陽極酸化膜23を形成する。
21の上に、膜厚が50〜300nmのゲート絶縁膜2
4を形成する。このゲート絶縁膜24は、プラズマCV
D法により200〜300℃で成膜した窒化シリコン膜
を用いた。ここでは窒化シリコン膜を用いたが、常圧C
VD法、スパッタ法、減圧CVD法、プラズマCVD
法、およびリモートプラズマCVD法のいずれかによる
膜厚50〜300nmのSiO2膜を用いてもよいこと
は言うまでもない。また、Al2O3、Ta2O5またはこ
れらの組み合わせを用いても良いことは言うまでもな
い。また、段差の被覆性が良好な、TEOS(Tetr
a−Ethyl−Ortho−Silicate,Si
(OC2H5)4)ガスを用いた常圧CVD法、プラズマ
CVD法によるSiO2膜を用いてもよい。また、窒化
シリコン膜またはSiO2膜を単独で用いる必要はな
く、これらの膜を組み合わせて用いても良いことは言う
までもない。 次に、ゲート絶縁膜24の上に、膜厚が
30〜200nmである島状に加工した半導体膜25を
形成する。この半導体膜25は、例えばSiやSiGe
等の非晶質、微結晶、多結晶、単結晶体を使用する。
して行われる。即ち、非晶質シリコン半導体の場合、プ
ラズマCVD法によりSiH4ガスとH4ガスとを用い
て、基板温度200〜300℃で成膜する。また、微結
晶シリコン半導体の場合には、プラズマCVD法によ
り、SiH4/H4のガス比率が1/30〜1/100の
範囲で、基板温度200〜400℃で成膜する。また、
多結晶シリコン半導体の場合には、減圧CVD法により
基板温度450℃で成膜した非晶質シリコン膜、または
前述のプラズマCVD法によって成膜した非晶質シリコ
ン膜をN2ガス中550〜600℃で24時間アニール
することにより多結晶シリコン膜を形成する。ここで、
原料ガスはSiH4以外にSi2H6も用いることができ
る。また、最初から多結晶シリコン膜を成膜しても構わ
ない。また、前述の非晶質シリコン膜にレーザー照射や
ランプによる光照射を行って多結晶シリコン膜を形成し
てもよい。また、単結晶体の場合は、サファイア基板等
を用いてシリコンを高温でエピタキシャル成長させるこ
とによって基板上にシリコン膜を形成するか、レーザー
照射によって非晶質または多結晶シリコン膜から単結晶
シリコン膜を形成する。または、単結晶体であるシリコ
ンウェハーそのものでもよい。
はエッチングによりパターニングして島状のシリコン半
導体膜25を形成する。
コン半導体膜25の上に、膜厚が50〜300nmの絶
縁膜26を形成する。この絶縁膜26は、プラズマCV
D法により200〜300℃で成膜した窒化シリコン膜
を用いた。ここでは窒化シリコン膜を用いたが、常圧C
VD法、スパッタ法、減圧CVD法、プラズマCVD
法、およびリモートプラズマCVD法のいずれかによる
膜厚50〜300nmのSiO2膜を用いても良いこと
は言うまでもない。また、Al2O3、Ta2O5またはこ
れらの組み合わせを用いても良いことは言うまでもな
い。特に、この絶縁膜26のパターニング時には、絶縁
膜26を成膜した後フォトレジストを被覆し、基板21
側から紫外光を照射してゲート電極22をマスクにして
フォトレジストを感光させ、ゲート電極22とほぼ同じ
形状に絶縁膜26を加工すると、以降の工程でのソース
/ドレイン部の形成がゲート電極に対して自己整合的に
行えて好ましい。
により最終的に形成されるが、そのとき、シリコン半導
体膜25のソース/ドレイン部と成る部分を露出させ
る。この場合のエッチングには、エッチング液を用いた
ウェットエッチングやプラズマを用いたドライエッチン
グを用いることができる。以上のようにして、図4
(a)の断面図に示す構造を作製した。
面に自然酸化膜等の酸化膜が形成されると、後のシリサ
イド化が不安定になる場合があるので、自然酸化膜等の
シリコン酸化膜ができるだけない状態で、図4(b)に
示すように金属膜27をスパッタ法により被覆する。金
属膜27の形成は、例えばシリコン半導体膜25を露出
させた後、真空中またはN2ガス雰囲気中等の酸化しな
い雰囲気に保った状態で、金属膜27の被覆工程を行う
ことが好ましい。または、シリコン半導体膜25の表面
に酸化膜ができてしまった場合は、酸化膜をフッ酸系の
エッチング液等によるウェットエッチングで除去する
か、またはCHF3等のフッ素系ガスを原料とするプラ
ズマによるドライエッチングで除去してもよい。被覆す
る金属膜27の膜厚は、後で注入する不純物イオンが透
過できる程度の膜厚であればよく、10〜30nmとし
た。金属膜27の材料はMo、W、Cr、Ti、Ni、
Pt、Pd、CoまたはTa等のシリコンと化合する金
属材料を用いることができる。 次に、金属膜27の被
覆後、図4(c)に示すように水素イオンを含む不純物
イオン28を、例えば図3に示したイオン注入装置を実
施例1と同様に用いて注入する。上記不純物イオン28
としては、リンまたはボロン元素を含むイオンが該当す
る。このようにする場合は、実施例1と同様に金属膜2
7によりイオン注入によって起こるチャージアップを防
止し、デバイスの絶縁破壊を防ぐことができる利点があ
る。
金属膜27部分をエッチングして除去する。このように
して、不純物注入されたソース部であるシリコン半導体
25Sの表面にシリサイド層29Sと、不純物注入された
ドレイン部であるシリコン半導体25Dの表面にシリサ
イド層29Dとを形成する。
27に膜厚20nmのMoを用いて、30kVの加速電
圧で水素イオンを含むリン系イオンを注入したとき、S
IMS分析によってシリサイド層中のリン元素の濃度を
測定した値とシリサイド層の面抵抗との関係は、前述の
図3と同一となった。
/cm3以上の領域では従来よりも面抵抗を小さくでき
るが、リン元素濃度が2×1019個/cm3未満の領域
では面抵抗が10kΩ/□以上と高くなり、あまり大き
なメリットがない。但し、リン元素濃度が2×1021個
/cm3を越えると面抵抗がほとんど飽和状態になり、
これ以上多量に注入してもスループットが悪くなるばか
りでメリットがない。従って、リン元素濃度を上記2×
1019個/cm3以上、好ましくは2×1019〜2×1
021個/cm3とすることにより、容易に低抵抗なシリ
サイド層を形成できる。
いて不純物元素であるリンのみを上記と同じリン濃度に
なるように注入しても、本発明による抵抗値よりも5〜
10倍程度の抵抗値にしかできなかった。従って、不純
物イオンと同時に水素イオンを注入することが望まし
い。特に、SIMS分析によってシリサイド層中の水素
元素の濃度を測定したところ、上記範囲のリン濃度であ
り、かつ1×1019〜4×1021個/cm3濃度の水素
元素が含まれていることが、このような低抵抗なシリサ
イド層を形成できるポイントであることがわかった。水
素元素がこの濃度の範囲をはずれると、図3に示したシ
リサイド層の抵抗の2倍以上高くなることがわかった。
従って1×1019〜4×1021個/cm3濃度の水素元
素が含まれていることが非常に好ましい。
同様の実験を行ったところ同様の結果が得られたので、
リンでもボロンでも不純物元素はかまわない。シリコン
半導体をN型にしたいときはリンを、P型にしたいとき
はボロンを用いれば良い。
あり、熱アニールを行ったりレーザー等の強光を照射し
てシリサイド化反応を起こさせる必要がある。450℃
以下の温度では10kΩ/□程度の抵抗にしかならない
が、上記の本発明ではイオン注入後の熱アニール処理や
レーザー等の強光の照射処理は必要とせず、以降の工程
における温度が450℃以下、特に300℃以下でも1
0kΩ/□〜100Ω/□の低抵抗なシリサイド層を形
成できる。
電極30S、30Dをスパッタ法により成膜した後パター
ニングして形成する。以上のようにして、薄膜トランジ
スタを作製した。
ート電極等をマスクにして自己整合的にソース/ドレイ
ン部を作製することができるので、ソース/ドレイン部
の寄生抵抗によるオン電流の低下を最小限に抑えること
ができる。また、シリコン半導体に非晶質シリコンを用
いた場合、シリコンのダングリングボンドをターミネイ
トするために水素を含んだ非晶質シリコンとなってい
る。このような非晶質シリコン膜は通常プラズマCVD
法により基板温度200〜300℃で成膜しているの
で、300℃以上の温度を経ると構造変化や水素の脱離
を起こしてしまうため、トランジスタ特性の劣化を起こ
してしまう。従って、通常は低抵抗なシリサイド層やソ
ース/ドレイン部を作ることができなかったが、本発明
によれば特別なアニール処理を必要とせず、例えば30
0℃以下の低温で、10k〜100Ω/□程度の低抵抗
なシリサイド層を形成することができ、容易に良好なソ
ース/ドレイン部を形成できる。300℃以下の低温工
程でトランジスタの全工程を完了できることから、上記
のようなトランジスタ特性の劣化もなく、良好なトラン
ジスタ特性が得られた。
施例2の図4(d)において、未反応の金属膜をエッチ
ングして除去しているが、そのまま電極や配線に利用で
きる部分は除去せずに残してもかまわない。例えば、図
1(d)の工程の後に、金属膜7の上にレジスト等を塗
布し、金属膜7の残したい部分に対応するレジスト等の
部分のみを残した状態にフォトリソグラフィ技術により
パターニングし、図5に示すように上記金属膜7を引出
し配線12S、12Dとしても良い。なお、図5(b)は
平面図であり、図5(a)は図5(b)のA−A’線に
よる断面図である。このことは、図4で示した実施例2
でも同様に行うことができる。
示装置の絵素部に設けられるTFTに適用した場合であ
る。
構成図であり、図7はその液晶表示装置のディスプレイ
部を示す斜視図であり、図8はそのディスプレイ部を示
す断面図である。この液晶表示装置は、図6に示すよう
に、ディスプレイ部1001にゲート線1004および
データ線1005が互いに交差して形成され、各交差部
近傍にはTFT1006が液晶部1007および補助容
量1008に接続して形成されている。また、ディスプ
レイ部1001の周辺にはゲート線駆動回路1002お
よびデータ線駆動回路1003が設けられ、各々ゲート
線1004およびデータ線1005によりTFT100
6と接続されている。
線1004、データ線1005および画素電極2007
は基板2001上に形成されている。また、図8に示す
ように、TFT1006のゲート電極5がゲート線10
04と接続され、ソース部であるシリコン半導体3Sが
間にシリサイド層9Sを介してデータ線1005と接続
され、ドレイン部であるシリコン半導体3Dが間にシリ
サイド層9Dおよびコンタクト用バッファ金属3009
を介して画素電極2007と接続されている。
3012が形成され、共通電極2008、カラーフィル
ター2009および第2の液晶配向膜3015が形成さ
れた対向基板2002と対向配設されている。両基板の
間隙には液晶層2003が設けられて液晶パネルとなっ
ており、画素電極2007と共通電極2008との対向
部分が各絵素(前述の液晶部1007)となっている。
2011が設けられ、基板2001側から白色光201
2が照射されて透過光が表示される。TFT1006
は、基板2001上に前記ソース部、前記ドレイン部、
チャネル部を有する半導体層が形成され、その上にゲー
ト絶縁膜4を間に介してゲート電極5が形成されてい
る。ゲート電極5の上には層間絶縁膜3006が形成さ
れ、その上にはデータ線1005が形成されている。デ
ータ線1005は層間絶縁膜3006に設けられてコン
タクトホールを通ってソース部の上のシリサイド9Sに
接続されている。
膜3008が設けられ、その上にコンタクト用バッファ
金属3009および画素電極2007が設けられてい
る。画素電極2007は層間絶縁膜3006および第2
の層間絶縁膜3008に設けられたコンタクトホールを
通り、コンタクト用バッファ金属3009を介してドレ
イン部の上のシリサイド層9Dに接続されている。ま
た、補助容量用線1005と第2の層間絶縁膜3006
と画素電力2007の重畳部分は補助容量部1008と
なっている。さらに、その上に保護膜3011および液
晶配向膜3012が形成されている。
施例1、2で説明したように、容易に低抵抗化できるの
で、ソース/ドレイン部の寄生抵抗によるオン電流の低
下を最小限に抑えることができ良好なトランジスタ特性
が得られ、表示品位の高い液晶表示装置とすることがで
きる。
装置の絵素部に設けられるTFTに適用しているが、本
発明はこれに限らず、実施例2のTFTを液晶表示装置
の絵素部に設けられるTFTに適用することが可能であ
る。
置にあっては、リンまたはボロン元素を含み、かつ1×
1019〜4×1021個/cm3濃度の水素元素を含む、
低抵抗なシリサイド層を有する。このため、シリサイド
層を半導体装置の電極や配線の上に形成すると、電導特
性の向上を図れる。また、この場合において、シリサイ
ド層が2×1019〜2×1021個/cm3濃度のリンま
たはボロン元素を含むようにすると、より低抵抗にでき
る。
膜の上に金属膜を被覆する工程と、該シリコン半導体膜
と該金属膜との間に、リンまたはボロン元素と水素元素
とを含むシリサイド層を、水素イオンと共にリンまたは
ボロンイオンをイオン注入することにより設ける工程と
により製造できるので、高温のアニール処理やレーザー
等の強光を照射することなく、450℃以下、たとえば
300℃以下の低温でシリサイド層を形成することがで
きる。
も、ソース/ドレイン部の表面に低抵抗なシリサイド層
を備えるため、電導特性の向上を図れる。また、シリサ
イド層が2×1019〜2×1021個/cm3濃度のリン
またはボロン元素を含むようにするとより低抵抗にでき
る。また、このような薄膜トランジスタは、450℃以
下の低温で低抵抗なシリサイド層を形成することができ
る。従来、低温では通常低抵抗なシリサイド層やソース
/ドレイン部を作ることができなかったが、本発明によ
れば特別なアニール処理を必要とせず、例えば300℃
以下の低温で、10k〜100Ω/□程度の低抵抗なシ
リサイド層を形成することができ、容易に良好なソース
/ドレイン部を形成できる。シリコン半導体に非晶質シ
リコンを用いた場合、シリコンのダングリングボンドを
ターミネイトするために水素を含んで非晶質シリコンと
なっている。このような非晶質シリコン膜は通常プラズ
マCVD法により基板温度200〜300℃で成膜して
いるので、300℃以上の温度を経ると構造変化や水素
の脱離を起こしてしまうために、トランジスタ特性の劣
化を起こしてしまう。本発明では300℃以下の低温工
程でトランジスタの全工程を完了できることから、上記
のようなトランジスタ特性の劣化もなく、良好なトラン
ジスタ特性が得られる。
を行うので、イオン注入によって起こるチャージアップ
を防止することができ、デバイスの絶縁破壊を防いで良
品率を向上することができる。
サイド層は前記ゲート電極をマスクにして前記ゲート絶
縁膜をエッチングすることによって自己整合で形成され
ている構造とすることにより、ソース/ドレイン部の抵
抗値を極めて小さくすることができる。
に上記薄膜トランジスタを用いることにより、電極配線
部分の抵抗による電圧降下やCRの時定数による遅延が
解消され、表示品位の高い液晶表示装置とすることがで
きる。
する半導体装置およびその製造方法、並びに低抵抗なソ
ース/ドレイン部を有する薄膜トランジスタおよびその
製造方法、並びに表示品位の高い液晶表示装置を提供す
ることができる。
タの製造方法を示す工程断面図である。
す正面断面図である。
層の面抵抗との関係を示すグラフである。
タの製造方法を示す工程断面図である。
工程を示す平面図であり、(a)は(b)のA−A′線
による断面図である。
ある。
視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 リンまたはボロン元素を含み、かつ1×
1019〜4×1021個/cm3濃度の水素元素を含むシ
リサイド層が、イオン注入および前記イオン注入後の熱
処理を伴わない処理によって形成されている、半導体装
置。 - 【請求項2】 前記シリサイド層が、2×1019〜2×
1021個/cm3濃度のリンまたはボロン元素を含む請
求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 シリコンを含む半導体膜と、ゲート絶縁
膜と、陽極酸化された酸化膜によって被覆されたゲート
電極とを有する薄膜トランジスタにおいて、 不純物ドーピングされたソース部およびドレイン部の各
表面に、リンまたはボロン元素を含み、かつ1×1019
〜4×1021個/cm3濃度の水素元素を含むシリサイ
ド層が、イオン注入および前記イオン注入後の熱処理を
伴わない処理によって形成されている、薄膜トランジス
タ。 - 【請求項4】 前記シリサイド層が、2×1019〜2×
1021個/cm3濃度のリンまたはボロン元素を含む請
求項3に記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項5】 シリコン半導体膜の上に金属膜を被覆す
る工程と、 該シリコン半導体膜と該金属膜との間に、リンまたはボ
ロン元素と水素元素とを含むシリサイド層を、水素イオ
ンと共にリンまたはボロンイオンをイオン注入し、前記
イオン注入後の熱処理を行わない処理によって、設ける
工程と、 を含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記シリサイド層が2×1019〜2×1
021個/cm3濃度のリンまたはボロン元素を含み、か
つ、1×1019〜4×1021個/cm3濃度の水素元素
を含むようにイオン注入を行う請求項5に記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項7】 シリコン半導体膜を形成する工程と、ゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、陽極酸化された酸化膜に
よって被覆されたゲート電極を形成する工程とを有する
薄膜トランジスタの製造方法において、 該シリコン半導体膜の上に金属膜を被覆する工程と、 該シリコン半導体膜と該金属膜との間に、リンまたはボ
ロン元素と水素元素とを含むシリサイド層を、水素イオ
ンと共にリンまたはボロンイオンをイオン注入し、前記
イオン注入後の熱処理を行わない処理によって、設ける
工程とを含む薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項8】 前記シリサイド層が2×1019〜2×1
021個/cm3濃度のリンまたはボロン元素を含み、か
つ、1×1019〜4×1021個/cm3濃度の水素元素
を含むようにイオン注入を行う請求項7に記載の薄膜ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項9】 前記ソース部およびドレイン部の上のシ
リサイド層を、前記ゲート電極をマスクにして前記ゲー
ト絶縁膜をエッチングすることによって自己整合的に形
成する請求項7または8に記載の薄膜トランジスタの製
造方法。 - 【請求項10】 前記シリサイド層を設ける工程および
それ以降の工程が、450℃以下の温度で行う工程であ
る請求項7、8または9に記載の薄膜トランジスタの製
造方法。 - 【請求項11】 請求項3または4に記載の薄膜トラン
ジスタを、絵素部の薄膜トランジスタに用いた液晶表示
装置。
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1994
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