JP3375697B2 - 耐油性樹脂組成物 - Google Patents

耐油性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、水添ブロック共重合体
及び熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物に関するもので、
有機溶剤に対する耐性に優れた特性を有し、柔軟で、し
かも低温特性、力学強度等に良好な性質を有する成形体
が得られる樹脂組成物を提供する。 【0002】 【従来の技術】ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物
とからなるブロック共重合体の水素添加物は、加熱する
ことにより可塑化する所謂熱可塑性エラストマーであ
り、これによる成形体は、耐候性、耐熱性等に優れ、か
つ柔軟性のあるゴム弾性を有し、加硫ゴムと同等の強度
及び弾性を有する。 【0003】これらの特性により、水添ブロック共重合
体は従来の加硫ゴムに代わり、日用雑貨品、自動車用部
品、弱電部品、各種の工業用品等の成形原料として広範
囲に使用されている。 【0004】なお、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化
合物とからなるブロック共重合体の水素添加物(水添ブ
ロック共重合体)は、ビニル芳香族化合物と共役ジエン
化合物とのブロック共重合体を水素添加することによっ
て得られる(特公昭42−4704号公報、特公昭42
−8933号公報、特公昭43−6636号公報、特公
昭48−3555号公報、特開昭46−7291号公報
等)。 【0005】しかして、ビニル芳香族化合物と共役ジエ
ン化合物とからなるブロック共重合体の水素添加物を種
々の熱可塑性樹脂と混合することにより、該組成物によ
る成形体の耐衝撃性、柔軟性、低温特性等を改善する方
法が試みられている。 【0006】また、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化
合物とからなるブロック共重合体の水素添加物種々の
熱可塑性樹脂や鉱物油系軟化剤を混合することにより、
加硫ゴムの代替として使用することも試みられている。 【0007】しかしながら、これらのビニル芳香族化合
物と共役ジエン化合物とからなるブロック共重合体の水
素添加物による成形体は、鉱物油、有機溶剤あるいはア
スファルトのような石油精製物の留分と接触したり、あ
るいはそれらの蒸気と接したりすると、溶解あるいは膨
潤するという欠点を有し、その用途が自ら制限されてい
る。 【0008】なお、耐有機溶剤性を改良するために、ビ
ニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とからなるブロッ
ク共重合体の分子鎖の両末端に、1,4−結合量が75
%以上のブタジエン重合体ブロックを導入した共重合体
にし、これを80%以上の水素添加率で水素添加したも
のが提案されている(米国特許第367054号明細
書)。そして、このブロック共重合体にゴム弾性を発現
させるためには、分子中央のブロックにイソプレン重合
体またはブタジエン重合体を利用したブロック共重合体
とすることが説明されている。 【0009】ところが、分子中央のブロックにイソプレ
ン重合体を用いたブロック共重合体は、有機溶剤に対す
る耐性は良好であるが、力学強度が不十分であることの
欠点を有する。 【0010】また、分子中央のブロックにブタジエン重
合体を用いたブロック共重合体は、ブタジエン重合体ブ
ロックのミクロ構造により、柔軟性及び低温特性が大き
く影響する。例えば、分子中央のブタジエン重合体ブロ
ックの1,2−結合量が少ない場合には、ゴム弾性が発
現されず、またブタジエン重合体ブロックの1,2−結
合量を多くすると低温特性が不十分になる。このことに
より、ゴム弾性と低温特性とを同時に満足させるために
は、分子中央のブタジエン重合体ブロックの1,2−結
合量を35〜55%にしなければならない。 【0011】分子中央のブタジエン重合体ブロックの
1,2−結合量を35〜55%に制御するためには、ビ
ニル芳香族化合物を重合し、次いでブタジエンを重合す
る際に、重合系にテトラメチルエチレンジアミンやジエ
チレングリコールジメチルエーテル等のルイス酸基を少
量添加する必要がある。 【0012】しかしながら、この方法を利用すると、末
端に導入されるブタジエン重合体ブロックの1,2−結
合量が増加してしまうことから、1,4−結合量が75
%以上のブタジエン重合体ブロックを末端に導入する所
期の共重合体を得ることができなくなり、有機溶剤に対
する耐性の不十分なものになる。 【0013】このことから、分子中央のブロックにブタ
ジエン重合体を用いたブロック共重合体を得るには、
1,4−結合量が75%以上のブタジエン重合体ブロッ
ク、ビニル芳香族化合物重合体ブロック、及び1,2−
結合量の多いブタジエン重合体ブロックを逐次重合した
後に、カップリング剤を用いてカップリングする方法を
利用しなければならないが、カップリングの際のカップ
リング反応の効率に限界があり、十分な力学強度を有す
る水添ブロック共重合体は得られない。 【0014】すなわち現段階においては、有機溶剤に対
する耐性、力学強度、及び柔軟性等を同時に満足する水
添ブロック共重合体は得られていない。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】これに対して本発明
は、特定の水添ブロック共重合体及び熱可塑性樹脂によ
る組成物とすることにより、有機溶剤に対する耐性、力
学強度、及び柔軟性等において十分に満足し得る成形体
が得られる樹脂組成物を提供することを目的とする。 【0016】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、分子中に下記の重合体ブロック(A)の2個以上
と、重合体ブロック(B)の1個以上と、重合体ブロッ
ク(C)の1個以上とを有する水添ブロック共重合体
(イ)1〜99重量%、及び熱可塑性樹脂(ロ)99〜
1重量%とによる耐油性樹脂組成物からなる。 【0017】(1) 重合体ブロック(A):ビニル芳香族
化合物の重合体ブロック (2) 重合体ブロック(B):水素添加前の1,4−結合
量が80%以上のブタジエン重合体ブロックを水素添加
率85%以上で水素添加してなり、水素添加後の結晶融
点が85℃以上の水添重合体ブロック (3) 重合体ブロック(C):水素添加前の1,4−結合
量が80%以上のイソプレンとブタジエンとのランダム
共重合体ブロックを水素添加率85%以上で水素添加し
てなり、水素添加後の結晶融解熱が35mJ/mg以下
の水添重合体ブロック 【0018】前記水添ブロック共重合体(イ)におい
て、重合体ブロック(A)を構成するビニル芳香族化合
物は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、o−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビ
ニルアントラセン等であり、特にスチレン及びα−メチ
ルスチレンが好適である。なお、これらのビニル芳香族
化合物は2種以上を併用しても良い。 【0019】水添ブロック共重合体(イ)における重合
体ブロック(B)は、水素添加前の1,4−結合量が8
0%以上のブタジエン重合体の水添重合体ブロックであ
り、数平均分子量1500以上のものが好適である。 【0020】重合体ブロック(B)の水素添加前の1,
4−結合量が80%未満のブタジエン重合体は、水素添
加後の重合体ブロックの結晶性が劣り、水添ブロック共
重合体及び熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物による成形
体の耐溶剤性が不十分になる。 【0021】また、重合体ブロック(B)の数平均分子
量が1500未満になると、重合体ブロック(B)の結
晶性が小さくなり、水添ブロック共重合体(イ)の耐溶
剤性の改良効果が得られなくなり、水添ブロック共重合
体及び熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物による成形体の
耐溶剤性が不十分になる。 【0022】重合体ブロック(B)は、分子鎖中の不飽
和結合の85%以上が水素添加されている必要がある
が、この水素添加率が85%未満になると、該水添ブロ
ック共重合体の耐溶剤性の改良効果、耐候性、耐熱性等
が得られなくなることから、水添ブロック共重合体及び
熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物による成形体の耐溶剤
性、耐候性、耐熱性等が不十分になる。 【0023】重合体ブロック(B)は、分子鎖中の不飽
和結合部分が水素添加されることにより結晶性になる
が、この結晶化に起因する結晶融点が85℃未満になる
と、水添ブロック共重合体の耐溶剤性の改良効果が十分
ではなく、水添ブロック共重合体及び熱可塑性樹脂から
なる樹脂組成物の耐溶剤性が不十分になる。 【0024】なお、重合体ブロック(B)の結晶融点
は、示差走査型熱測定法(differential scanning calo
rimetry )により求められるもので、その測定は例えば
「高分子分析ハンドブック(日本分析化学会編)」に従
って行なうことができる。 【0025】水添ブロック共重合体(イ)における重合
体ブロック(C)は、水素添加前の1,4−結合量が8
0%以上のイソプレンとブタジエンとのランダム共重合
体を水素添加率85%以上で水素添加してなるもので、
イソプレンとブタジエンとの両者の組成は、イソプレン
/ブタジエン=80/20〜20/80(重量比)、好
ましくは70/30〜30/70(重量比)である。 【0026】重合体ブロック(C)の水素添加前の1,
4−結合量が80%未満のものは、水素添加後の重合体
ブロック(C)のガラス転移温度が高くなり、低温特性
が損なわれることから、水添ブロック共重合体及び熱可
塑性樹脂からなる樹脂組成物による成形体の低温特性が
不十分になる。 【0027】重合体ブロック(C)は、分子鎖中の不飽
和結合の85%以上が水素添加されている必要がある
が、この水素添加率が85%未満になると、水添ブロッ
ク共重合体の耐熱性、耐候性等が得られなくなることか
ら、水添ブロック共重合体及び熱可塑性樹脂からなる樹
脂組成物との溶融、混練の際に劣化を起こしたり、ある
いは、水添ブロック共重合体及び熱可塑性樹脂からなる
樹脂組成物による成形体の耐熱性、耐候性等が不十分に
なる。 【0028】重合体ブロック(C)は、分子鎖中の不飽
和結合部分が水素添加されることにより結晶性になる
が、この結晶化の程度を、結晶融解熱が35mJ/mg
以下にする必要がある。結晶融解熱が35mJ/mgを
超えると、水添ブロック共重合体の柔軟性及び低温特性
が不十分になり、水添ブロック共重合体及び熱可塑性樹
脂からなる樹脂組成物による成形体の柔軟性及び低温特
性が不十分になる。 【0029】なお、重合体ブロック(C)の結晶融解熱
は、示差走査型熱測定法(differential scanning calo
rimetry )により求められる。 【0030】イソプレンとブタジエンとの共重合体ブロ
ック(C)の結晶融解熱は、該共重合体ブロックにおけ
るブタジエンの重合量、イソプレンとブタジエンとの連
鎖のランダム性、イソプレンとブタジエンとの共重合体
の水素添加率等により影響する。 【0031】イソプレンとブタジエンとの完全なブロッ
ク状の共重合体ブロックの場合や、テーパード状の共重
合体ブロックの場合には、イソプレンとブタジエンの共
重合体ブロックにおけるブタジエン連鎖が長くなり、こ
れを水素添加した場合には、その結晶性により柔軟性及
び低温特性が損なわれるようになる。 【0032】したがって、水添ブロック共重合体(イ)
における重合体ブロック(C)は、イソプレンとブタジ
エンとのランダム共重合体ブロックでなければならな
い。 【0033】重合体ブロック(A)の2個以上と、重合
体ブロック(B)の1個以上と、重合体ブロック(C)
の1個以上とを有する水添ブロック共重合体(イ)の結
合形態の具体例は、(B)−(A)−(C)−(A)−
(B)、(B)−(C)−(A)−(C)−(B)−
(A)、(A)−(B)−(C)−(B)−(A)、
(A)−(B)−(C)−(A)−(B)、(B)−
(A)−(C)−(A)、(A)−(B)−(C)−
(A)等であるが、特に(B)−(A)−(C)−
(A)−(B)、及び(B)−(A)−(C)−(A)
が、強度及び耐溶剤性において極めて優れた性質を有す
る成形体が得られることから好ましい。 【0034】水添ブロック共重合体(イ)は、平均分
子量が20000未満になると機械的強度が低くなり、
水添ブロック共重合体(イ)及び熱可塑性樹脂(ロ)か
らなる樹脂組成物による成形体の力学強度が低下するこ
とから、平均分子量20000以上のものを利用する
のが好適である。 【0035】水添ブロック共重合体(イ)の平均分子
量の上限は特に無いが、製法上、及び水添ブロック共重
合体(イ)及び熱可塑性樹脂(ロ)からなる樹脂組成物
の加工性の点で、平均分子量400000程度までの
ものが好ましい。 【0036】また、水添ブロック共重合体(イ)は、分
子鎖中あるいは分子末端に、カルボキシル基、水酸基、
酸無水物、アミノ基、エポキシ基等の官能基を有してい
ても良い。 【0037】水添ブロック共重合体(イ)の未水素添加
物は、公知のアニオン重合法により容易に得られる。 【0038】例えば、アルキルリチウム化合物を重合開
始剤として、ビニル芳香族化合物、ブタジエン、ビニル
芳香族化合物、イソプレンブタジエンの混合物を逐次
重合させる方法、またはジリチウム系化合物を重合開始
剤として、ビニル芳香族化合物、イソプレンブタジエ
の混合物、ビニル芳香族化合物、ブタジエンを逐次重
合する方法等を利用して得られる。 【0039】アルキルリチウム化合物としては、アルキ
ル残基の炭素数が1〜10のアルキル化合物、特にエチ
ルリチウム、n−プロピルリチウム、sec−ブチルリ
チウム、tert−ブチルリチウム等が好適である。 【0040】ジリチウム系化合物としては、ヘキサメチ
レンジリチウム、ナフタレンジリチウム、オリゴスチル
ジリチウム、ジリチオスチルベンゼン等が好適である。 【0041】重合開始剤の使用量は、目的とする水添ブ
ロック共重合体(イ)の分子量によって決定するが、一
般には、重合に利用する全モノマー100重量部に対し
0.01〜0.3重量部が適当である。 【0042】水添ブロック共重合体(イ)の未水素添加
物の重合の際に使用し得る有機溶剤は、ブタン、ペンタ
ン、n−ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタン
等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、メチルシクロペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂
環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素等である。 【0043】この未水素添加物の重合は、いずれの重合
法による場合でも、−20〜80℃の範囲で、1〜50
時間程度で行なわれ、重合液をメタノール等の貧溶媒中
に添加し、凝固させた後、加熱あるいは減圧乾燥させる
か、あるいは重合液を沸騰水中に滴下し、溶剤を共沸さ
せた後、加熱あるいは減圧乾燥することにより、水添ブ
ロック共重合体(イ)の未水素添加物が得られる。 【0044】この水添ブロック共重合体(イ)の未水素
添加物を水素添加して水添ブロック共重合体(イ)を得
るには、公知の水素添加方法を利用し得る。 【0045】例えば、ブロック共重合体の水素添加反応
及び水添触媒に対して不活性な溶媒に、ブロック共重合
体を溶解させ、分子状水素を反応させる方法を利用し得
る。このときの水添触媒としては、白金、パラジウム等
の貴金属系触媒、ラネーニッケル、有機ニッケル化合
物、有機コバルト化合物、あるいはこれらの化合物と他
の有機金属化合物との複合系触媒等を利用し得る。 【0046】水素添加反応は、常圧〜200kg/cm
2 程度の水素圧力、常温〜250℃程度の反応温度、
0.1〜100時間程度の反応時間で行なわれる。 【0047】水素添加反応後にメタノール等によりブロ
ック共重合体を凝固させた後、加熱あるは減圧乾燥させ
るか、または水素添加反応後の重合液を沸騰水中に滴下
し、溶剤を共沸させた後、加熱あるいは減圧乾燥させる
ことにより、目的とする水添ブロック共重合体(イ)を
得る。 【0048】水添ブロック共重合体(イ)はそのまま熱
可塑性樹脂と混合しても良いが、さらに、分子鎖中ある
いは分子末端に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物、
アミノ基、エポキシ基等の官能基を具備させる変性を行
なっても良い。 【0049】水添ブロック共重合体(イ)と混合する熱
可塑性樹脂(ロ)は、ポリエチレン、ポリプロピレン、
プロピレンとエチレンあるいは1−ブテン等のα−オレ
フィン類との共重合体等からなるポリオレフィン樹脂、
ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS等
のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイ
ロン6、ナイロン6,6、ナイロン12等のポリアミド
系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂等であり、特に
ポリエチレン、ポリプロピレン、及びプロピレンとエチ
レンとのブロック共重合体等のポリオレフィン樹脂が好
適である。 【0050】本発明の耐油性樹脂組成物は、先の水添ブ
ロック共重合体(イ)と熱可塑性樹脂(ロ)とを100
重量部としたときに、水添ブロック共重合体(イ)1〜
99重量部、及び熱可塑性樹脂(ロ)99〜1重量部か
らなり、好ましくは水添ブロック共重合体(イ)5〜9
5重量部、及び熱可塑性樹脂(ロ)95〜5重量部から
なる。 【0051】水添ブロック共重合体(イ)と熱可塑性樹
脂(ロ)とを100重量部としたときに、水添ブロック
共重合体(イ)が99重量部を超えると、かかる樹脂組
成物による成形体の力学強度が不十分になり、また、1
重量部未満になると、該樹脂組成物による成形体の耐衝
撃性、低温特性の改良効果が得られなくなる。 【0052】したがって、本発明の耐油性樹脂組成物に
おいては、水添ブロック共重合体(イ)と熱可塑性樹脂
(ロ)とを100重量部としたときに、水添ブロック共
重合体(イ)1〜99重量部、及び熱可塑性樹脂(ロ)
99〜1重量部の割合の組成物とすることが必要であ
る。 【0053】本発明の耐油性樹脂組成物は、さらに必要
に応じて、パラフィン系オイルあるいはナフテン系オイ
ル等の鉱物油系軟化剤を添加することにより、該樹脂組
成物の成形加工の際の流動加工性を向上させ、該樹脂組
成物による成形体に柔軟性を付与することができる。 【0054】また、炭酸カルシウム、タルク、カーボン
ブラック、酸化チタン、シリカ、クレー、硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム等の無機質充填材、ガラス繊維、
カーボン繊維等の無機質あるいは有機質繊維、さらに
は、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、粘着付
与剤、帯電防止剤、発泡剤等を添加することも可能であ
る。 【0055】本発明の耐油性樹脂組成物の製造は、従来
公知の方法によって行なえる。最も均質な混合樹脂組成
物を得るには、一軸押出し機、二軸押出し機、バンバリ
ーミキサー、ブラベンダー、オープンロール、ニーダー
等の混練機により、加熱溶融により混練するのが良い。 【0056】なお、溶融混練する前に、配合物をヘンシ
ルミキサー、タンブラーのような混合機を用いて予めド
ライブレンドし、この混合物を溶融混練するようにすれ
ば、より均質な混合樹脂組成物が得られる。 【0057】本発明の耐油性樹脂組成物の成形体は、例
えば押出し成形、射出成形、中空成形、圧縮成形、カレ
ンダー成形等により、フィルム、シート、他のフィルム
やシートとの積層体、チューブ、ホース、ベルト、スポ
ーツシューズ、ファッションサンダル、テレビやステレ
オ等のキャビネット、掃除機のハウジング等による家庭
用品の部品、自動車のバンパーやボディーパネル等の自
動車用内外装用品、日用品、レジャー用品、文房具、玩
具、工業用品等に成形し得る。 【0058】 【実施例】以下、本発明の耐油性樹脂組成物の具体的な
構成を実施例に基づいて説明し、該耐油性樹脂組成物に
よる成形体の物性を、比較例の樹脂組成物による成形体
の物性と比較して説明する。 【0059】なお、水素添加前のブロック共重合体及び
水添ブロック共重合体の性能評価、及び樹脂組成物によ
る成形体の物性等は以下の通りにして測定した。 【0060】(a)分子量 数平均分子量を、低角度レーザー光散乱検出器付きゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(LALLS−G
PC)を用いて測定した。 【0061】(b)ミクロ構造 水素添加前のブロック共重合体を重水素化したトルエン
に溶解し、500メガヘルツの核磁気共鳴装置(NM
R)を用い、1 Hの化学シフトを測定することにより、
共役ジエンからなる重合体ブロック(B)及び重合体ブ
ロック(C)の1,4−結合量を算出した。 【0062】(c)水素添加率 水素添加後のブロック共重合体を重水素化したトルエン
に溶解し、500メガヘルツの核磁気共鳴装置(NM
R)を用い、1 Hの化学シフトを測定することにより、
共役ジエンからなる重合体ブロック(B)及び重合体ブ
ロック(C)の水素添加率を算出した。 【0063】(d)結晶融点、結晶融解熱、及びガラス
転移温度 示差走査型熱測定法(differential scanning calorime
try )により、重合体ブロック(B)の結晶融点、重合
体ブロック(C)の結晶融解熱及びガラス転移温度(T
g)を測定した。 【0064】(e)メルトフローレート(MFR) JIS K7210に準拠して測定した。 【0065】(f)破断強度(kg/cm2 ) JIS K7110に準拠して測定した。 【0066】(g)耐油性 樹脂組成物による厚さ2mmの射出成形シートを2cm
×4cmに切断して試験片とし、該試験片の重量を測定
した。次いで、この該試験片をJIS−1号膨潤油10
0ml中に、室温で24時間浸漬させた後取り出し、試
験片の表面の膨潤油を取り除くためにアセトンによる数
回の洗浄を行なった。さらに、100℃、24時間の真
空乾燥に付した後、試験片の重量を測定した。以上の操
作を行ない、膨潤油の浸漬による試験片の重量の減少率
を以って、耐油性の指標にした。 【0067】(1) 水添ブロック共重合体(No.1)の
製造 撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン2000
g、ブタジエン30g、及びn−ブチルリチウム0.9
gを投入し、50℃で60分間重合した後、スチレン6
5gを投入して60分間重合し、さらに、イソプレン1
75gとブタジエン115gの混合モノマーを投入して
60分間重合した。続いて、スチレン65gを投入して
60分間重合し、ブタジエン30gを投入して60分間
重合した。 【0068】かかる重合操作により、ポリブタジエン−
ポリスチレン−ポリ共役ジエン−ポリスチレン−ポリブ
タジエン型ブロック共重合体(No.)を得た。この
ブロック共重合体(No.)の分析値を[表1]、
[表2]及び[表3]に示す。 【0069】ブロック共重合体(No.)の15重量
%シクロヘキサン溶液を得た後、減圧脱気後に水素置換
し、さらにブロック共重合体(No.)の0.5重量
%のパラジウム触媒を添加し、10kg/cm2 の水素
雰囲気中で水素添加反応を行ない、水素添加率96%の
水添ブロック共重合体(No.1)を得た。 【0070】該水添ブロック共重合体(No.1)の分
析値を[表4]に示す。 【0071】(2) 水添ブロック共重合体(No.2)、
(No.3)、(No.4)、及び(No.6)の製造 モノマーの種類、モノマーの量、重合開始剤の量、重合
温度、重合時間、水素添加温度、水素添加時間等を変え
ることにより、先の水添ブロック共重合体(No.1)
の製造方法に準じ、[表1]、「表2」、[表3]に示
すブロック共重合体(No.)、(No.)、(N
o.)、及び(No.)、及びこれを水素添加し、
[表4]に示す水添ブロック共重合体(No.2)、
(No.3)、(No.4)、及び(No.6)を得
た。 【0072】(3) 水添ブロック共重合体(No.5)の
製造 重合開始前にジエチルエーテルを添加し、モノマーの種
類、モノマーの量、重合開始剤の量、重合温度、重合時
間、水素添加温度、水素添加時間等を変えることによ
り、先の水添ブロック共重合体(No.1)の製造方法
に準じ、[表1]、「表2」及び[表3]に示すブロッ
ク共重合体(No.)、及びこれを水素添加し、[表
4]に示す水添ブロック共重合体(No.5)を得た。 【0073】 【表1】 【0074】 【表2】 【0075】 【表3】【0076】 【表4】 (4) 樹脂組成物による成形体の製造 水添ブロック共重合体(No.1)〜(No.6)と、
ポリプロピレン樹脂「三菱油化 (株) :MA−3(ホモ
ポリプロピレン、M.I.=11g/10分)」とを利
用し、[表5]及び[表6]に示す重量組成による樹脂
配合物を、東芝機械 (株) 製の二軸押出し機(TEM−
35)を用いてペレット化した。 【0077】このペレットを使用して厚さ2mmのシー
トを射出成形し、これを所定のサイズに裁断し、試験片
を得た。該試験片による破断強度、硬度、耐油性の試験
結果を[表7]に示す。 【0078】 【表5】【0079】 【表6】 【0080】 【表7】【0081】[表7]の結果から、本発明の樹脂組成物
による成形体は、力学強度及び耐油性において優れた特
性を有することが確認できる。 【0082】これに対して、比較例1、比較例3及び比
較例4の樹脂組成物は、流動性に優れており、また該樹
脂組成物による成形体は、力学強度に優れた特性を有す
るものの、耐油性が不十分である。 【0083】また、比較例2の樹脂組成物による成形体
は、耐油性、及び力学強度に優れた特性を有するもの
の、水添ブロック共重合体における重合体ブロック
(C)の部分の結晶融解熱が高く、低温特性において不
十分である。 【0084】 【発明の効果】本発明の耐油性樹脂組成物は、従来のビ
ニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とによる共重合体
を水素添加した水添ブロック共重合体、及び熱可塑性樹
脂の組成物と同様に、力学強度、柔軟性、低温特性等に
おいて優れた特性を有する成形体になり、しかも、従来
のこの種の樹脂組成物では得られなかった有機溶剤に対
する耐性においても優れた特性を具備する成形体にな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−262836(JP,A) 特開 平5−194821(JP,A) 特開 平5−98086(JP,A) 特開 平5−70699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 53/02 C08F 297/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 分子中に下記の重合体ブロック(A)の
    2個以上と、重合体ブロック(B)の1個以上と、重合
    体ブロック(C)の1個以上とを有する水添ブロック共
    重合体(イ)1〜99重量%、及び熱可塑性樹脂(ロ)
    99〜1重量%からなる耐油性樹脂組成物。 (1) 重合体ブロック(A):ビニル芳香族化合物の重合
    体ブロック (2) 重合体ブロック(B):水素添加前の1,4−結合
    量が80%以上のブタジエン重合体ブロックを水素添加
    率85%以上で水素添加してなり、水素添加後の結晶融
    点が85℃以上の水添重合体ブロック (3) 重合体ブロック(C):水素添加前の1,4−結合
    量が80%以上のイソプレンとブタジエンとのランダム
    共重合体ブロックを水素添加率85%以上で水素添加し
    てなり、水素添加後の結晶融解熱が35mJ/mg以下
    の水添重合体ブロック
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