JP3374058B2 - 画像形成装置に具備される定着装置 - Google Patents
画像形成装置に具備される定着装置Info
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Description
方式を利用した複写機、レーザービームプリンタ、ファ
クシミリ装置等の画像形成装置に備えられる被記録媒体
であるシート(用紙)上の未定着トナーを加熱定着して
なる定着装置に関する。
置は、記録媒体である感光層を有する感光体上に形成さ
れた潜像を、粉体トナーにて顕像化し、該顕像化したト
ナー像を被記録媒体であるシート状の用紙上に転写して
おり、該トナーが未定着であることから、用紙上に定着
するため、熱によりトナーを溶融させて加圧することで
用紙上に融着させている。そのため、画像形成領域を通
過する用紙の搬送経路中の下流側、例えば用紙の排出部
の手前に定着装置が設けられている。
平6−202518号公報等に開示されているものがあ
り、その一例を図9に示している。該図9において、加
熱源であるハロゲンランプからなるヒータランプ81を
内部に有したヒートローラ82と、該ヒートローラ82
に、所定の加圧力でもって加圧されてなる加圧ローラ8
3とから定着装置80が構成されている。
通る搬送経路中の排出部の手前に配置されており、画像
形成部にて形成されるシート状の用紙上のトナー画像
を、ヒートローラ82に密着させ、このヒートローラ8
2の熱、及び加圧力の作用により加熱定着するものであ
る。
ては、用紙上のトナーを定着する時に、ヒートローラ8
2がトナーに接触するため、定着するトナーが付着す
る。このトナーを定着後に除去するためにクリーニング
ウエブ84等を設けている。この場合、クリーニングの
負担を軽減するためにも、ヒートローラ82表面にシリ
コンオイル等の離型剤を塗布する塗布装置85を設け、
トナーがヒートローラ82に付着するのを積極的に阻止
するようにして定着を行うようにしている。
82の表面に圧接されて回転される塗布ローラ86に離
型剤を貯蔵したタンク87内の離型剤88を塗布部材8
9にて吸い上げ供給塗布し、この塗布ローラ86に塗布
された離型剤88をヒートローラ82に塗布するように
している。塗布部材89は、一端部分がタンク87の離
型剤88に浸漬されており、先端が塗布ローラ86に圧
接されている。そして、塗布部材89は、離型剤を毛細
管現象を利用して吸い上げ、塗布ローラ86との圧接部
分で塗布するようにしている。そのため、塗布部材89
は、フェルト等から構成されている。
その塗布量が一定しないために、塗布ローラ86への塗
布量が均一にならず、ヒートローラ82に塗布する時
に、過剰塗布等が生じ、これにより用紙が離型剤で汚れ
ることや、過剰離型剤が垂れ落ち定着装置を含めて画像
形成装置内を汚すことがある。そのため、塗布部材89
による塗布後の余分な離型剤88を除去し、塗布ローラ
86表面の離型剤が均一な層(膜厚)になるように規制
するブレード90を塗布ローラ86の回転方向の下流側
に設けている。
ブレードであって、先端部分が塗布ローラ86表面に圧
接されている。そのため、塗布ローラ86表面には、ブ
レード90を通過後、回転軸方向においても均一に規制
された離型剤による層(膜)が形成されることになる。
除去された余分な離型剤88は、塗布部材89に吸引さ
れタンク87に戻されるか、塗布部材89上を乗り越え
てタンク87へと戻される。このようにして離型剤88
の不要なものは回収され循環供給されるようになってい
る。
記載した図9に示すような定着装置80によれば、ヒー
トローラ82に塗布される離型剤88を均一塗布できる
ため、離型剤のヒートローラ82への過剰塗布といった
ことがなくなり、用紙を離型剤で汚すことはなくなる。
除去した時、図10に示すように、該離型剤88aは例
えば塗布部材89上を乗り越えてタンク87に回収され
再利用される一方、ブレード90の両側端部分より一部
の離型剤88aが垂れ落ちることがあり、上記タンク8
7に回収されずに、定着装置80内を離型剤で汚すこと
がある。
0と塗布部材89との間に除去した過剰離型剤88aを
確保しておく十分なスペースを設けて両者を配置してい
るため、この部分に収集された離型剤88の容量が増す
ことで、図10に示すようにブレード90の両側端部よ
り余剰の離型剤88aが垂れ落ちることになる。
の運転開始により塗布ローラ86が回転し、塗布部材8
9の毛細管力により吸い上げられた離型剤88は、その
粘性により回転する塗布ローラ86へと供給される。塗
布部材89は塗布ローラ86へと離型剤88の供給を行
うことで、その先端部では離型剤88が不飽和状態とな
り、この不足分を補うようにさらに毛細管力により離型
剤88が吸い上げられ塗布ローラ86へと供給される。
このような離型剤88の供給が継続すると、塗布部材8
9から塗布ローラ86表面への付着量(供給量)は、塗
布ローラ86の物性、表面粗さなどによって多少異なる
ものの、概ね10-3g/cm2程度のオーダとなる。
すなわちブレード90を通過した後の離型剤88の付着
量は、その1/10程度である。そのため、実際には塗
布部材89によって塗布された離型剤88のほとんど
は、ブレード90にて掻き落とされる。このようにして
発生した過剰、つまり余剰の離型剤88aは図10に示
すように、塗布ローラ86とブレード90との接触部分
であるエッジ部を伝い、やがてはブレード90の両側端
部から離型剤滴となって垂れ落ちる。この垂れ落ちる離
型剤88aを回収しなければ、定着装置及び画像形成装
置内が離型剤で汚されることになる。
6の下部全域に余剰離型剤88aを回収するような大き
さのタンク形状にすると同時に、塗布ローラ86の回転
軸方向の両側端部よりタンク87が突出するように配置
しておく必要がある。そのため、塗布装置85全体が大
きくなり、定着装置80全体がどうしても大きくなって
くる。また、離型剤88を回収するための手段を設ける
必要があり、コストアップ等を余儀なくされている。
布する塗布部材89に供給量を規制するようにして、余
分な離型剤88aが塗布ローラ86に塗布されないよう
に工夫することが考えられている。例えば、上述した特
開平6−202518号公報には、塗布部材89の塗布
先端の塗布ローラ86との接触部分に多孔質のフッ素樹
脂等のフィルタカバーを設け、離型剤88の塗布量の安
定化を図っている。
ッ素樹脂等のカバーを設けることは非常に面倒であり、
多孔質状態が不均一になれば、供給量が大きく変化し、
供給不良により均一塗布が損なわれることもある。ま
た、塗布部材89が高価なものとなる。
を無くし、離型剤88の供給ポンプを設け、離型剤88
を汲み上げ、塗布ノズルを介して離型剤88を塗布ロー
ラ86へと噴射供給するようにすることも提案されてい
る。この構成によれば、供給ポンプによる離型剤88の
供給量を簡単に調整できるため、余分な離型剤88aの
供給を制限でき、ブレード90にて除去される離型剤8
8aの量を少なくすることで、離型剤88aの垂れ落ち
等を制限することが可能となる。
いった大かがりな手段が必要となるため、装置が大きく
なるだけでなく、大幅なコストアップになり、小型化及
びコスト低減に不向きである。
aを除去し、この除去した離型剤88aをタンク87へ
と回収し、再使用する場合には、長期の使用により離型
剤88の劣化が生じる。近年では使用する離型剤として
非常に化学的に安定したシリコーン系のオイルが使用さ
れるようになり劣化の問題はある程度解消されるように
なった。
ることにより、トナー中に含まれる添加剤やトナーその
ものからなる異物が離型剤88の回収と同時に回収され
ることがある。つまり、定着処理を行ったヒートローラ
82に付着した上述した異物が、塗布ローラ86に付着
し、塗布部材89を擦り抜けてブレード90により除去
され、タンク87へと回収される。その結果、離型剤8
8に多くの不純物が混在し、離型性や画像の光沢性が損
なわれ、オフセットの原因を作り出す。
解消できるものではなく、離型剤を循環し、再使用する
場合には、どうしても解消できない問題ともなってい
る。
く供給ポンプを設け、その供給量を規制することで、減
少した離型剤に見合った量の離型剤を供給制御すること
も有効である。しかし、このような場合には、上述した
ように装置が大きくなり、コストアップを解消できなく
なる。
ために、簡単な構成により離型剤の塗布量を制限すると
同時に、離型剤の循環を行うことなく、離型剤の垂れ落
ちによる汚れを解消することにある。
再使用を行う循環供給を行うことなく、異物等の混在に
よる不具合を解消することにある。
めの本発明の画像形成装置に具備される定着装置は、加
熱源を介して表面を所望の温度に加熱されるヒートロー
ラと、該ヒートローラに加圧され送られてくる未定着像
を担持した被記録媒体をヒートローラ側へと密着させる
ための加圧ローラとを備え、上記ヒートローラおよび上
記加圧ローラの間を上記未定着像を担持した上記被記録
媒体を通過させることで画像形成を行う画像形成装置に
具備される定着装置において、上記ヒートローラに上記
被記録媒体に担持された上記未定着像が付着することを
阻止する離型剤を塗布する塗布部材を設け、塗布後の余
分な該離型剤を除去し均一塗布する規制部材を設け、該
規制部材を上記塗布部材に近接して配置し、上記塗布部
材の先端部に、部分的に切り欠いた切り欠き部を複数箇
所設けたことを特徴とする。
型剤が供給されるヒートローラへの離型剤の塗布量、つ
まり離型剤の膜厚を均一にするために余分な離型剤が規
制部材にて規制される。すなわち、余剰離型剤が発生し
た時に、その余剰離型剤を切り欠き部の領域で吸収で
き、余剰離型剤が漏れ落ちるといった不具合を解消でき
る。特に、余剰離型剤が発生するのは、画像形成装置の
運転、運転停止が頻繁に生じ、そして停止後、即座に運
転再開されるような場合であれが、このような場合にお
いても上述したように余剰離型剤の漏れ落ちによる不具
合を解消でき、常に均一塗布を可能にした安定した定
着、及び画質状態を維持できる。これにより、余剰離型
剤が垂れ落ち、これが装置内を汚すといった不具合を解
消できると同時に、均一塗布を行える。そのため、離型
剤を貯蔵するタンクの配置や大きさに制限を受けること
がなく、装置の小型化及びコスト低減に貢献できると同
時に、自由度の高い設計が可能となる。
行われることがなくなり、離型剤の劣化や不純物の混入
を断ち、オフセット現象を長期において防止できる。
ートローラへの離型剤の塗布構造としては、上記ヒート
ローラに圧接して回転する塗布ローラを設け、該塗布ロ
ーラに上記塗布部材を圧接させ、また、上記規制部材を
上記塗布部材に接触して又は2mm以内に近接して配置
してなり、上記塗布ローラに上記離型剤を均一塗布して
後、上記ヒートローラへと間接的に上記離型剤を塗布す
るような構成を採ることで、ヒートローラへの離型剤の
塗布量が安定する一方、余剰離型剤にて被記録媒体を汚
すことはなくなる。つまり、塗布ローラを介して離型剤
を塗布するようにしているため、余分な離型剤は塗布ロ
ーラにて吸収される。
下に図面を参照して詳細に説明する。特に図1は本発明
による第1の実施形態を説明するための定着装置、特に
定着装置を構成するトナーと接触するヒートローラへの
離型剤の塗布装置を備えた定着装置の構造を示す断面図
である。
観状態を示す斜視図、図3は側断面図、図4は塗布装置
の動作を説明するものであって、(a)は本発明による
塗布状態の説明図、(b)は従来例による塗布状態の説
明図である。さらに図5は図1に示す本発明による定着
装置を備えた画像形成装置の全体構造を示す図である。
えてなる画像形成装置の全体構造について説明する。
ーによる画像が形成される被記録媒体であるシート用紙
をストックし供給する給紙部1、トナー像を上記シート
用紙に転写する転写部2、トナー画像を形成する現像装
置等を備える画像形成部3、およびシートに転写された
トナー像を溶融させて融着させて定着させる本発明によ
る定着装置4から構成されている。
下部に着脱可能、特に図において手前側、あるいは右側
(装置の正面側)より引き出し可能に配置され、シート
用紙をストックする給紙カセット5、及び装置本体正
面、つまり図において右側に設けられてシート用紙を手
差しで挿入する手差し挿入部6が設けられている。そし
て、上記給紙カセット5にストックされたシート用紙の
最上部のものから1枚ずつ送り出すためのピックアップ
ローラ7、ピックアップローラ7により送り出されたシ
ート用紙を搬送するPFローラ8、及び手差し挿入部6
から挿入されるシート用紙を搬送する手差しローラ9が
設けられている。さらに、上記PFローラ8、手差しロ
ーラ9により搬送されたシート用紙を事前にカールさせ
るプリカールローラ10が設けられている。
ている。この給紙部1にてシート用紙が転写部2へと画
像形成の指令に従って送り出される。
にバネ等により付勢された押し上げ部材、つまりシート
載置台5aが設けられており、このシート載置台5a上
にシート用紙が載置されるようになっている。これによ
り、給紙カセット5にストックされているシート用紙
は、最上部がピックアップローラ7に対向し、該ピック
アップローラ7の矢印方向の1回転駆動により、最上部
のシート用紙に当接し、1枚のシート用紙の送り出しが
行われる。そして、送り出されたシート用紙は、PFロ
ーラ8を介して、プリカールローラ10へと搬送され
る。
ト用紙も、手差しローラ9によりプリカールローラ10
に搬送される。
うに搬送されてくるシート用紙を、事前にカールさせる
が、これは、シート用紙が、転写部2に備えられた円筒
状の転写ドラム11の表面に吸着、保持され易いように
するためであり、そのために設けられている。
たように円筒状の転写ドラム11が設けられている。こ
の転写ドラム11の周囲には、接地された電極部材とし
てのグランドローラ12、転写ドラム11から落ちない
ようにシートをガイドするガイド部材13、転写ドラム
11に吸着されたシートを強制的に剥離する剥離爪14
等が配置されている。なお、剥離爪14は、転写ドラム
11表面に接離自在に設けられ、転写終了後にシートを
転写ドラム11から剥離する。
11に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設
けられており、この感光体ドラム15は、接地された導
電性のアルミニウム素管15aからなり、その表面に例
えばOPC膜(有機光導電膜)が塗布されている。
イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各トナーを収
容した現像器16,17,18,19が放射状に順次配
置されると共に、感光体ドラム15表面を帯電する帯電
器20、感光体ドラム15表面の残留トナーを掻き取り
除去するクリーニングブレード21等が設けられてい
る。この画像形成部3においては、上記各トナー毎に、
感光体ドラム15上にトナー像が形成され、上述した転
写ドラム11に巻き付けられたシート用紙に順次転写さ
れることになる。そのため、上記感光体ドラム15によ
れば、一色毎に、帯電、露光、現像、転写を繰り返し行
うことで、シート用紙上に所望の色の画像が形成され
る。
成する場合、転写ドラム11に静電吸着させたシート用
紙に対して、転写ドラム11が一回転する毎に、一色ず
つトナー像が転写され、最大4回転で各色を重ね合わせ
た1つのカラー画像を得ることができる。
とは、転写効率および画質から転写部位、特に接触部で
例えば8kg程度の圧力が加わるように圧接されてい
る。
に形成されたトナー像は、未定着であり、これを永久像
として仕上げるために、転写ドラム11の剥離爪14が
設けられていた位置に対応して、本発明の加熱定着を行
う定着装置4が設けられている。
が、所定の温度及び圧力によりシート用紙上に担持され
たトナー像を定着させるヒートローラ41、転写ドラム
11から剥離爪14を介して剥離されたシートをヒート
ローラ41へと案内するための定着ガイド22が設けら
れている。
まりシート搬送下流側には、排出ローラ23が設けられ
ており、定着後のシート用紙は、画像形成装置本体の外
部に設けられている排出トレイ24上に排出される。排
出トレイ24は、図に示すように画像形成装置の上部に
位置し傾斜状態に設けられている。
を図1に従って説明すれば、アルミニュウムAl等から
なる円筒形状の芯金31の表面に、トナーに対して離型
性に優れた例えばシリコーンゴム等のゴム被覆層32
を、例えばプライマーと称する接着剤にて接着固定され
て構成されるヒートローラ41を備えている。このヒー
トローラ41の芯金31の内部には、ヒートローラ41
の表面温度を定着可能な温度(設定温度)に維持するた
めの加熱源であるハロゲンランプ等から構成されるヒー
タランプ43が設けられている。
41との間でシート用紙P上のトナー像33を効率よく
定着するために接触幅(ニップ幅)を相当量形成すると
共に、シート用紙Pをヒートローラ41側へと密着させ
るために、回転可能に支持されてなる芯金34に肉厚又
は低硬度もしくは両方のシリコンゴムもしくはスポンジ
にPFAチューブ即ち被覆層35を被覆して構成された
加圧ローラ42が設けられている。この加圧ローラ42
は、上述のように肉厚の被覆層35を設けることで断熱
性を向上させ、画像面側のヒートローラ41表面の温度
の落ち込みを少なくするように考慮されており、さらに
上述したようにヒートローラ41と接触する搬送方向の
ニップ幅を大きくするようにしている。
予め決められた設定温度に維持させるために、上述した
ヒータランプ43への電力供給の制御が行われる。その
ために、ヒートローラ41表面に接触するように配置さ
れたサーミスタ等からなる図示しない温度検出センサが
設けられている。この温度検出センサの出力に応じて、
ヒータランプ43への電力供給の制御が行われる。
ヒータランプ43として、ハロゲンランプを利用してい
るが、このような加熱手段としては、他に面状発熱体、
セラミックヒータ、キセノンランプ、自己温度制御型の
セラミックヒータ(PTC)等を利用できる。
子が面状に形成された発熱体であり、その表面を四フッ
化エチレンあるいはポリイミド等の絶縁性の材料で被覆
され、表面の絶縁性と平滑性が確保できる形態のものが
好適である。本発明の定着装置の加熱源として適用する
場合には、加熱するためのヒートローラ41と直接接触
させることで最も伝熱効率がよくなるが、数mm程度離
間させて配置させてもよい。例えば、面状発熱体はヒー
トローラ41を構成する芯金31の内周面に直接貼り付
けて設けられる。
基板にMO系の面状の発熱抵抗体を印刷し、その上にガ
ラスコートを印刷積層して構成されている。このセラミ
ックヒータは、発熱抵抗体への通電によって、所定の加
熱温度まで迅速に昇温することができ、この加熱面がヒ
ートローラ41の外周面に近接、もしくは接触して配置
される。
ラッシュランプであり、管内の両端の電極間に高い直流
パルス電圧を印加すると、566nmの波長で強いピー
クを持つ放射エネルギーを発生するものであり、ヒート
ローラ41を外部から加熱する効率が高い。そのため、
ヒートローラ41の内部に設けることなく、ヒートロー
ラ41の外周面に対向するように配置される。
は、セラミックヒータであり、電圧を印加した時に自己
に流れる電流が一定値までは発熱する素子である。その
ため、材料を選択することにより、所定電圧印加時の発
熱素子の表面温度を所定温度に維持することができる。
この自己温度制御型セラミックヒータをヒートローラ4
1に近接もしくは接触させることにより、ヒートローラ
41を外部から加熱することができる。
加圧ローラ42は、高画質、特にカラー画像の高画質化
を可能にするために、未定着のトナー画像と接し定着を
行うヒートローラ41が、上述したようにシリコーンゴ
ム等のゴム被覆層32により被覆されて、高画質化を可
能にしている。
41の表面温度を一定に保つ必要があり、さらに一対の
ローラ41,42間における圧接部のニップ幅(互いの
ローラが接触する幅)も必要となる。これらの設定、つ
まりヒートローラ41の表面の設定温度、上記ニップ幅
等は、画像形成装置のシート用紙Pを搬送する搬送速
度、使用しているトナー特性によっても異なるが、通常
ヒートローラ41の設定温度は定着不良が発生しない温
度であり、また高温オフセットが発生しない温度で制御
されている。
において、ヒートローラ41表面にトナーが付着するの
を積極的に阻止し、オフセット現象が生じないようにす
るための、本発明における塗布装置50の第1実施形態
の構造について、図1乃至図3を参照して詳細に説明す
る。
型剤51をヒートローラ41表面に塗布するものであっ
て、離型剤51をタンク52に貯蔵しており、該タンク
52内の離型剤51を毛細管現象を利用して吸い上げる
塗布部材53をヒートローラ41と圧接されて回転され
る塗布ローラ54に圧接させる構造である。
れた離型剤51に一端が浸漬されており、その反対側の
端部が塗布ローラ54表面に接触するようにして圧接さ
れている。また塗布部材53の塗布ローラ54への接触
位置は、塗布ローラ54がヒートローラ41に圧接する
位置とは反対側になるように設定されている。
ローラ41の回転に従動するように回転可能に設けられ
ている。そのため、画像形成装置が画像形成を行うため
に動作を開始すれば、定着装置4も運転が開始され、ヒ
ートローラ41も回転される。これにより、塗布ローラ
54もそれに従動して回転される。なお、この塗布ロー
ラ54は、従動することなく、同一方向に回転駆動さ
れ、その回転速度等を任意に設定するようにしてもよ
い。
接触する塗布部材53の先端部分より塗布ローラ54の
回転方向下流側に、塗布部材53にて塗布された余分な
離型剤51を除去し、塗布ローラ54に一定量の均一な
離型剤51の層(膜厚)を形成するために規制用のブレ
ード55を設けている。このブレード55は、その先端
のエッジ部分が塗布ローラ54と当接するように設けら
れており、塗布ローラ54に供給された離型剤51を掻
き取り、該ブレード55を通過した塗布ローラ54表面
に塗布、つまり付着する離型剤51の膜厚を回転軸方向
全域において均一にする。
(芯金)31の表面に、ややゴム硬度が高く熱伝導率を
高めたシリコーンゴム被覆層32を被覆している。さら
に、さらにその表面には離型性の良いLTV(low temp
erature vulcanizing)ゴム層が形成されている。この
ヒートローラ41表面に、上述した塗布装置50の離型
剤51が均一状態に規制されて塗布された塗布ローラ5
4が接触することで、均一に離型剤51が塗布されるこ
とになる。ヒートローラ41の表面がシートPのトナー
画像33と接触し、加圧ローラ42の圧接作用により、
トナー画像33がヒートローラ41の熱で溶融され定着
される。
ラ41には、上述したように離型剤51が均一塗布され
ているため、トナーがヒートローラ41に付着するのを
積極的に阻止することができる。
織布等の繊維束構造、あるいは多孔質材から構成されて
いる。ここでは、例えば繊維束構造とすることで、繊維
間の毛細管現象を利用して離型剤51を吸い上げるよう
にしている。これは、従来より周知のものを利用してい
る。また、ブレード55は、ステンレスを母材とした弾
性がある支持板56の先端部分の側を覆うようにフッ素
ゴムが一体成型されて構成されている。そして、支持板
56の反対側の端部は、定着装置4を構成する外装等の
フレームに固定されている。そのため、支持板56の弾
性力により、ブレード55の先端が塗布ローラ54に適
度の圧力で圧接される。特に、ブレード55の塗布ロー
ラ54と接触する先端面は、離型剤51を均一な膜厚に
するためにも、平滑処理されている。
な特徴は、図3の拡大図に示すように、塗布部材53の
先端が、ブレード55の先端に接触又は近接して配置さ
れている。特に、塗布部材53先端とブレード55先端
とを接触、又は、両者の離間距離は少なくとも2mm以
内程度、好ましくは1mm以内に設定して近接配置して
いる。
塗布部材53にて吸い上げ(引き上げ)、塗布ローラ5
4を介してヒートローラ41表面に均一塗布する一方、
該離型剤51を従来のように供給、回収といった循環を
行うことなく、必要な量の離型剤51の供給が可能とな
り、過剰な離型剤51の供給による離型剤の垂れ落ち、
つまり漏れ等を解消している。
して詳細に説明する。特に、従来においては、図4
(b)に示すように、塗布部材53とブレード55とが
大きく離れている場合には、余分な離型剤51aはブレ
ード55に除去されるが、その量が徐々に多くなり、図
10の余剰離型剤88aに示したように余分な離型剤5
1aが漏れ落ち、定着装置4及び画像形成装置内を離型
剤で汚す。
されると、塗布ローラ54が回転され、塗布部材53の
毛細管力によって吸い上げられた離型剤51は、その粘
性により塗布ローラ54表面に塗布される。続いて、塗
布部材53は塗布ローラ54表面への離型剤51の供給
を行うと、その先端部では離型剤が不飽和状態となり、
この不足分を補う量の離型剤51が更に毛細管力によっ
て吸い上げられ、これが塗布部材53に供給される。こ
のようにして、順次離型剤51が供給され、この時の塗
布部材53から塗布ローラ54への付着量は、離型剤5
1や塗布ローラ54の物性、表面粗さなどによって異な
るが、概ね10-3g/cm2のオーダとなる。しかし、
画像の定着に必要な離型剤51の量としては、上記付着
量の1/10程度であるため、供給された離型剤51の
ほとんどがブレード55にて掻き落とされ、図4(b)
に示すように余剰離型剤51aとなる。
剰離型剤51aは、徐々にその量が増加する一方であ
り、定着処理が継続することで塗布ローラ54も回転を
継続し、ブレード55の先端部に余剰離型剤51aが残
留する。この残留した余剰の離型剤51aは、塗布ロー
ラ54の回転が停止すれば、塗布部材53に再度吸収さ
れ問題とはならないが、塗布ローラ54が回転を停止し
ない間は、離型剤51の粘性のため下方に流れ落ちるこ
となく、ブレード55の先端部に溜まり、次第に蓄積さ
れる。その後に保持し切れなくなった、蓄積された余剰
の離型剤51aは、ブレード55の両側端部より垂れ落
ち、装置内部を汚す結果となる。
4(a)に示すように、塗布部材53先端とブレード5
5先端とが2mm以内に近接、又は、接触していること
から、定着処理動作の開始により、塗布ローラ54が回
転され、塗布部材53にて吸い上げられた離型剤51
は、直ちにブレード55によって、塗布ローラ54上に
均一な離型剤51の膜を形成する。この時、ブレード5
5にて掻き取られた余分な離型剤51aは、塗布部材5
3の先端に含浸された状態で存在し、その部分、特に塗
布ローラ54上に離型剤51を塗布する塗布領域53−
1(斜線部で示す領域)は、離型剤51が飽和した状態
となる。
先端の塗布領域53−1が、飽和状態となっているた
め、それ以上は毛細管力によって離型剤51を吸い上げ
て供給することがなくなる。これにより、自発的に離型
剤51の供給と停止とが調節され、余分な離型剤51を
塗布ローラ54の回転が継続する間、供給することがな
くなる。これにより、余剰の離型剤51aがブレード5
5の接触領域に溜まることなく、自己調節機能が作用
し、供給と停止とのバランスによって離型剤51が垂れ
落ちるといった不具合を解消できる。
なるため、回収されることによる不具合も合わせて解消
できる。
れる塗布装置50によれば、特別の手段を別途設けるこ
となく、非常に簡単な構成、つまり塗布部材53先端と
ブレード55先端とを接触又は2mm以内の離間距離に
近接配置した構成とすることにより、離型剤51の循環
供給を解消し、自己調節機能により、常に必要とする量
のみの離型剤51を供給することを可能とし、離型剤5
1の漏れ落ちといった不具合をも解消することができ
る。
確認するために以下に示す実験を行った。
しては、厚み(塗布ローラ54に圧接される方向の厚
み)が2mm以上で、かつ繊維束密度を示す目付が25
0〜700g/m2の範囲の繊維束を使用した。該繊維
束の構造は、塗布ローラ54の回転が長時間に亘り停止
されていた場合など、回転開始直後の離型剤51による
塗布量不足をも考慮したものである。該実験結果によれ
ば、常に安定した離型剤51の供給と同時に、上述した
ように離型剤51の余分な供給を防止し、余剰離型剤5
1aの発生を阻止し、余剰離型剤51aによる漏れ落ち
の解消を確認することができた。
1として使用するシリコーンオイルは、その表面張力が
小さく、粘度が常温で100cs以上の高粘度のものを
使用している。しかし、長時間画像形成装置を運転する
ことなく休止している状態では、図4(a)に示すよう
に、塗布部材53の塗布領域53−1が飽和状態にされ
ている離型剤51も、徐々に塗布部材53の内部を通
り、下方へ移動する。この状態から、再度運転を開始し
た時には、ブレード55の先端付近即ち塗布領域53−
1に残る離型剤51が直ちに消費され、離型剤51の供
給不足が生じることがある。このような事態が発生した
場合、ブレード55を通過した後の離型剤51による膜
厚にばらつきが生じやすく、これを解消するためには、
塗布部材53による離型剤51の供給を速やかに行う必
要がある。
が移動しやすいように、上述した本発明のように、塗布
部材53の厚みを大きくし、繊維束密度をより小さくす
る必要がある。
/cm、150℃での粘度20.5csのジメリルシリ
コーンオイルを用い、塗布ローラ54の周速を88mm
/secとした時に、塗布部材53の厚みが2mm以上
で、かつ目付が700g/m 2以下である必要があっ
た。
小さくなると、その部分に保持される離型剤51の量が
局所毎に不均一になる。特に塗布部材53先端近傍で、
この不均一が生じた場合は、部分的に離型剤51不足と
なり、ブレード55を通過した後の離型剤51の膜厚に
ばらつきが生じやすくなる。そのためにも、繊維束密度
の下限は、上述した条件において目付が250g/m2
とする必要がある。これらの結果を表1にまとめた。
ついては下記の通り、 ○:離型剤の供給が十分で、形成された膜厚も安定、 △:長期放置後の動作開始で離型剤の供給不足が起こ
る、 ×:通常運転時で離型剤の供給不足が発生、 −:形成された離型剤の薄膜の厚みが不均一、 となる。
転が再開された時の離型剤51の供給不足を補い、余分
な離型剤51の供給を規制するためにも、塗布部材53
の厚さを2mm以上にすると同時に、その時の繊維束密
度である目付を250〜700g/m2の範囲に設定す
ることで第1実施形態における定着装置による効果を助
長できる。
塗布部材53とブレード55との先端を接触又は近接
(1mm以内の離間を含む)させることで、適正な離型
剤51の供給を行え、均一塗布を可能にできる反面、塗
布部材53の一部の繊維がブレード55と塗布ローラ5
4との圧接部に介在されることがあり、これにより回転
方向に介在された繊維の部分で筋状の塗布ムラ、つまり
不均一な膜状態になることがある。
レード55が劣化した際、その先端部(塗布ローラ54
と接触するエッジ部分)に傷が生じ、この傷の部分では
塗布ローラ54との隙間が大きくなるため、この部分を
通過する離型剤51が局所的に多くなることで生じてい
た。
ド55と塗布ローラ54とが当接している部分に、塗布
部材53が接触又は近接(2mm以内の離間を含む)配
置されているため、塗布部材53を構成する繊維の短片
が、上記ブレード55と塗布ローラ54との接触部に入
り込みやすくなる。その結果、上述したように、ブレー
ド55の先端に傷があるような場合と同様に離型剤51
の膜厚の不均一な部分が局所的に発生する。
は、装置の組み立て時に起こるばかりか、装置の長期使
用の繰り返し運転により、塗布部材53の先端部の繊維
が移動し、上記接触部に入り込むことがある。
消するために、本発明においては、予め使用する塗布部
材53の表面、特に、少なくとも塗布ローラ54と接す
る領域、即ちブレード55と接触又は近接する先端部分
の領域の表面を、熱処理等の手法を用いて、塗布部材5
3の表面に独立して存在している短繊維を他の繊維に溶
着させる。これにより、短繊維が、ブレード55と塗布
ローラ54との接触部に入り込むのを阻止できる。
に入れて行うようにしてもよいが、塗布部材53の全表
面を熱処理する必要はなく、少なくとも塗布ローラ54
と接触する面、及びブレード55と接触又は近接する先
端面を熱処理すればよく、バーナーやアルコールランプ
等にて加熱し、短繊維を溶着させるようにしてもよい。
部分では、構成する繊維同士が溶着しあって強固に結び
付くため、繊維の“ほつれ”がなくなり、よって、ほつ
れた繊維がブレード55と塗布ローラ54との接触部に
入り込むことにより離型剤51の膜厚の不均一が発生す
るといった不具合を解消できる。
第1実施形態においては、定着装置4が長期運転を行う
場合や、長期の運転停止後の運転再開時の離型剤51の
安定供給及び供給不足を解消し、離型剤51の循環供給
を行うのを阻止するようにしている。
の再開、また長期の継続運転が行われることはまれであ
り、頻繁に運転、停止を繰り返すこともある。このよう
な場合、余分な離型剤51aが徐々に増加し、これらが
回収されることが考えられる。
ラ54が回転しており、その時のブレード55近傍の状
態は図4(a)に示した通り、塗布先端部分は離型剤5
1が飽和状態となっており、離型剤51の供給量が調節
され余剰の離型剤の供給が阻止される。また、定着装置
4の運転が停止すれば、塗布部材53の先端部分の飽和
状態にある離型剤は、先に説明したように徐々に下部に
移動する。その後、飽和状態にある離型剤が十分に下方
に移動していない状態で、定着装置4の運転が再開され
れば、離型剤51が逆に引き上げられる。そして、この
状態から再度運転が停止する等と、上述したように離型
剤51の供給、供給停止が頻繁に断続して繰り返し行わ
れると、塗布部材53の先端部即ち塗布領域53−1に
は、定常運転時以上の離型剤51が存在することにな
る。
な領域で離型剤51が過飽和状態となる。このような状
態になると、第1の実施形態において説明したような毛
細管力を利用した離型剤51の供給量の自己調節効果が
薄まり、塗布部材53の先端部には余剰な離型剤51a
が発生する。
ように塗布部材53の先端部即ち塗布領域53−1は離
型剤51が過飽和の状態であり、かつその範囲は図4
(a)に示した定常運転時より広い領域となっている。
また、この場合、塗布部材53とブレード55との間に
は僅かな隙間しかなく(又は全く隙間がなく)、余剰の
離型剤51aは、ブレード55の上面へと移動する。そ
して、この余剰離型剤51aは、塗布部材53にて保持
し切れず、自由に移動できる状態となり、その結果、ブ
レード55の両側端部より図10にて説明したように垂
れ落ちる。
との間を1〜2mm程度離間しておくと、その隙間に余
剰離型剤51aを確保、つまり保持できるためある程度
の余剰離型剤51aによる垂れ落ちを解消でき、運転停
止時間が長くなればその余剰離型剤51aが塗布部材5
3に吸収される。
じれば、上述したようにブレード55の両側端部から垂
れ落ちる。
がある場合には、図7に示すように塗布部材53を構成
するとよい。つまり、図7に示すように、塗布部材53
の先端部は、塗布ローラ54の回転軸方向において、適
当な間隔例えば等間隔(b)毎に一定幅(a)の矩形状
の切り欠き部53aを形成している。
り欠き部53aを設けることで、この切り欠き部53a
においては塗布部材53とブレード55との間に空間
(凹部)が生じる。そのため、余剰離型剤51aは、こ
の切り欠き部53aに集まり、ブレード55の両側端部
からの離型剤51の垂れ落ちを防止できる。つまり、余
剰離型剤51aは、塗布部材53とブレード55とが近
接した先端面を伝わり、切り欠き部53aに集まる。
離型剤51aは、その量が増すと、やがて塗布部材53
の表面(切り欠き部53aの側面53b)を伝わって下
方へと移動する。この時、塗布部材53はブレード55
と近接する先端部即ち塗布領域53−1以外では離型剤
51が飽和状態でないため、下方への移動途中で余剰離
型剤51aが塗布部材53に徐々に吸収されることにな
る。従って、余剰離型剤51aが垂れ落ちるといった不
具合を解消できる。
53の先端部即ち塗布領域53−1近傍で繰り返される
余剰離型剤51aの発生と吸収は、実際には非常に狭い
領域で起こり、事実上余剰離型剤51aが発生すること
はない。もし発生したとしても、先に説明した通り、塗
布部材53とブレード55の先端部の近接部分、即ち塗
布部材53の先端部に設けられた切り欠き部53aの側
面53bの部分で確保でき、定着装置4の運転の停止中
に十分に吸収できる。
明においては、定着装置4を短時間に運転、停止が頻繁
に繰り返される場合にかかるが、一般的な画像形成装置
の使用では、このような状態は起こらない。つまり、短
時間の休止後に運転再開を繰り返すことはあまり考えら
れない。
装置においては、カラー画像データを受けて画像形成動
作が開始されるまでに時間がかかる。この時間におい
て、定着装置4を停止状態に保っており、カラー画像デ
ータを受け、画像処理した後、記録動作を開始させる時
に定着装置4を運転させる。この時、カラー画像の処理
においては、少なくとも3色の画像を重ね合わせて行う
ため、しかる後に、定着装置4へ、未定着の3色が重畳
されたトナー像を担持した用紙Pが送られてくる。その
間、定着装置4の運転を停止、つまりヒートローラ42
の回転を停止させるようにしている。この場合、ヒート
ローラ42は定着可能な温度に維持されている。
4が運転を再開されるといったことはなく、即座に画像
形成を行う必要がある場合には、一度停止させて運転す
ることなく、継続して運転を行うようにしている。その
ため、運転が継続することは考えられるが、頻繁に運転
停止後に直ちに運転開始が行われるようなことは考え難
い。
に生じ、特に停止後に即座に運転再開されるような画像
形成装置によれば、第2の実施形態において説明した複
数の切り欠き部53aを有した塗布部材53を設けるこ
とで、余剰離型剤51aが発生した時の対処が可能であ
り、これによる不具合を完全に解消できる。
3を設けて、定着装置を長時間に亘り連続運転させた場
合について考える。この時、塗布部材53の切り欠き部
53aの位置に相当する部分(塗布領域)では、余剰離
型剤51a等が吸収され存在しないため、一見するとこ
の部分での離型剤51の供給不足が生じ、ブレード55
を通過した後の離型剤51の均一塗布が行われないこと
が懸念される。
ローラ54とブレード55との当接によって生じるエッ
ジ部分に毛細管力により離型剤51が保持されているた
め、実際にはこの離型剤51が塗布されることになり、
塗布不良といったことはなくなる。
3の切り欠き部53aを有した部分での断面図を示して
いる。この図8において、ブレード55の先端エッジ部
分に保持された離型剤51bは、特に切り欠き部53a
の両側53bの塗布部材53から供給されたものであ
り、上述の点を合わせても切り欠き部53aを設けてい
ても離型剤51の供給を十分に行える。
あまりにも大きいと、離型剤51の供給に問題が生じ
る。そのため、切り欠き部53aの幅aは、各切り欠き
部53aに隣接する塗布部材53の部分bの幅以下にす
ることが必要となる。本発明に係る構成においては、切
り欠き部53aの幅aは塗布ローラ54の回転速度や塗
布部材53による離型剤51の供給量にもよるが、20
mm程度であり、好ましくは10mm以下に設定するこ
とが好適である。しかし、供給量に応じてそれ以上にす
ることもできる。
3aを塗布部材53の先端部に例えば等間隔に設けるこ
とで、塗布ローラ54に対する塗布部材53による離型
剤51の供給を安定して行なうことができ、余剰離型剤
51aが生じたときには、その余剰離型剤51aを切り
欠き部53aにて吸収でき、ブレード55の両側端部か
らの垂れ落ちを簡単に阻止できる。
実施形態において、定着装置4に採用される離型剤5
1、例えばシリコーンオイルは、25℃での表面張力が
25dyne/cm以下であり、その塗布量が用紙Pで
ある被記録媒体上で8×10-6〜5×10-5g/cm2
の範囲内であることが好ましい。
イルなどは、一般的に樹脂材やゴム材に対する接触角が
10°以下という極めて小さい値をもっており、各種の
材料に対して濡れやすい性質をもっているためである。
一方、表面張力が25dyne/cmを越えるオイルを
使用した場合、そのオイルの各部への広がりは本発明の
実施形態で説明した範囲に留まらず、例えば塗布部材5
3から塗布ローラ54の端面に広がっていくことが考え
られる。即ち、表面張力が25dyne/cmを越える
オイルを使用した場合は、本発明に係る定着装置の第1
及び第2実施形態において説明した構造のみでは離型剤
51の漏れを完全に防止することができなくなる危惧が
ある。
ンオイル等を、上述したような条件にすることで、上述
した離型剤51の漏れ等を完全に解消できる。これは、
従来より一般的に使用されるものである。
に多い定着装置等では、塗布部材53による離型剤51
の吸い上げ量等が多く必要となるため、これも同様、離
型剤51の挙動が本発明において説明したように理論通
りにはならないことが予測される。逆に、極端に離型剤
51の塗布量が少ない場合には、ブレード55に接触又
は近接された塗布部材53自身の持つ繊維束密度のばら
つきや、予め設けた切り欠き部53aの影響により、ブ
レード55を通過した離型剤51の膜厚にわずかなばら
つきが生じ、これが画像上の離型剤の塗布ムラとして目
立ちやすくなる。そのためにも、離型剤51に関して上
述した表面張力条件および塗布量条件を満たすことが好
適となる。
ては、ヒートローラ41に離型剤51を均一塗布する際
に塗布ローラ54に一旦離型剤51を塗布した後、間接
的にヒートローラ41へと離型剤51を塗布するように
した。このような構成を採ることで、ヒートローラ41
への離型剤51の塗布量が安定する一方、余剰離型剤5
1aにて被記録媒体である用紙Pを汚すことはなくな
る。つまり、塗布ローラ54を介して離型剤51を塗布
するようにしているため、余分な離型剤51aの塗布は
生じることなく、また余分な離型剤51aが塗布されて
も塗布ローラ54側に吸収される。
ては、余剰の離型剤51の塗布が発生することを軽減す
るために、直接ヒートローラ41に離型剤51を塗布す
るようにすることも可能である。つまり、塗布部材53
を直接ヒートローラ41に圧接させ、この塗布部材53
の先端に接触又は近接させて配設させたブレード55の
先端エッジをヒートローラ41に圧接させればよい。こ
れは、図2及び図3等において塗布ローラ54がヒート
ローラ41に代えればよいことである。
を防止するための離型剤の塗布において、過剰な離型剤
の供給塗布を制限し、余剰離型剤を無くし、これにより
離型剤の垂れ落ち等により、装置内部を汚すことを簡単
な構成により阻止できる。そのため、定着装置を含む画
像形成装置を大型化することはなく、コスト低減に大き
く貢献できる。また、均一塗布により定着画像が劣化す
るのを阻止でき、よって画質を常時安定させることがで
きる。
が頻繁に繰り返し行われるような場合、連続運転時によ
る余剰離型剤が生じる場合があったとして、複数の切り
欠き部を塗布部材の先端部に設けることで、余剰離型剤
の発生を簡単に解消でき、また供給不良が生じて離型剤
の不均一塗布が発生することもなくなる。
うようにすることで、余剰離型剤にて用紙を汚すことは
なく、カラー画像の定着においてはトナーがヒートロー
ラに付着するといったことを極力防止でき、定着後の画
質を安定させることができる。
明するための塗布装置を備えた定着装置の概略構造を示
す断面図である。
ある。
離型剤の塗布状態を説明するための図であり、(a)は
本発明による塗布部材の塗布状態を、(b)は従来の塗
布部材による塗布状態を示す断面図である。
るカラー画像形成を行う画像形成装置の概略構造を示す
構成図である。
態を説明するための説明図である。
際形態を説明するための塗布装置の構成を示す斜視図で
ある。
の要部断面を示した断面図である。
構成図である。
剤が垂れ落ちる状態を説明するための斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱源を介して表面を所望の温度に加熱
されるヒートローラと、該ヒートローラに加圧され送ら
れてくる未定着像を担持した被記録媒体をヒートローラ
側へと密着させるための加圧ローラとを備え、上記ヒー
トローラおよび上記加圧ローラの間を上記未定着像を担
持した上記被記録媒体を通過させることで画像形成を行
う画像形成装置に具備される定着装置において、 上記ヒートローラに上記被記録媒体に担持された上記未
定着像が付着することを阻止する離型剤を塗布する塗布
部材を設け、塗布後の余分な該離型剤を除去し均一塗布
する規制部材を設け、該規制部材を上記塗布部材に近接
して配置し、上記塗布部材の先端部に、部分的に切り欠
いた切り欠き部を複数箇所設けたことを特徴とする画像
形成装置に具備される定着装置。 - 【請求項2】 上記ヒートローラに圧接して回転する塗
布ローラを設け、該塗布ローラに上記塗布部材を圧接さ
せ、また、上記規制部材を上記塗布部材に接触して又は
2mm以内に近接して配置してなり、上記塗布ローラに
上記離型剤を均一塗布して後、上記ヒートローラへと間
接的に上記離型剤を塗布するように構成したことを特徴
とする請求項1記載の画像形成装置に具備される定着装
置。
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