JPH11102138A - 画像形成装置に具備される定着装置 - Google Patents

画像形成装置に具備される定着装置

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JPH11102138A
JPH11102138A JP9263320A JP26332097A JPH11102138A JP H11102138 A JPH11102138 A JP H11102138A JP 9263320 A JP9263320 A JP 9263320A JP 26332097 A JP26332097 A JP 26332097A JP H11102138 A JPH11102138 A JP H11102138A
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roller
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fixing device
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教博 越智
久 ▲吉▼村
Hisashi Yoshimura
Masaru Horinaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートローラによるオフセットを防止するた
めに離型剤を塗布する時に、離型剤の過剰供給を阻止
し、同時に過剰供給さらた離型剤の垂れ落ちを阻止す
る。 【解決手段】 ヒートローラ41の芯金31の内部には
加熱源であるヒータランプ43が設けられており、該ヒ
ータランプ43に供給する電力を制御することで、加熱
定着を行える温度に維持する定着装置において、離型剤
51を均一塗布するために、塗布ローラ54をヒートロ
ーラ42に接触させ、この塗布ローラ54に離型剤51
を供給塗布する塗布部材53を接触させる一方、塗布後
の離型剤を規制するブレード55を設け、この塗布部材
53とブレード55とが対向する端面を近接配置する。
これにより、塗布部材53の先端部の塗布領域を飽和状
態にし、離型剤51の過剰供給を規制し、よって供給量
安定させて余剰離型剤51aを無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式を利用した複写機、レーザービームプリンタ、ファ
クシミリ装置等の画像形成装置に備えられる被記録媒体
であるシート(用紙)上の未定着トナーを加熱定着して
なる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用してなる画像形成装
置は、記録媒体である感光層を有する感光体上に形成さ
れ潜像を、粉体トナーにて顕像化し、該顕像化したトナ
ー像を被記録媒体であるシート状の用紙上に転写してお
り、該トナーが未定着であることから、用紙上に定着す
るため、熱によりトナーを溶融させて加圧することで用
紙上に融着させている。そのため、画像形成領域を通過
する用紙の搬送経路中の下流側、例えば用紙の排出部の
手前に定着装置が設けられている。
【0003】この定着装置の一例としては、例えば特開
平6−202518号公報等に開示されているものがあ
り、その一例を図9に示している。該図9において、加
熱源であるハロゲンランプからなるヒータランプ81を
内部に有したヒートローラ82と、該ヒートローラ82
に、所定の加圧力でもって加圧されてなる加圧ローラ8
3とから定着装置80が構成されている。
【0004】図9に示す定着装置80は、画像形成部を
通る搬送経路中の排出部の手前に配置されており、画像
形成部にて形成されるシート状の用紙上のトナー画像
を、ヒートローラ82に密着させ、このヒートローラ8
2の熱、及び加圧力の作用により加熱定着するものであ
る。
【0005】ここで、図9における定着装置80におて
いは、用紙上のトナーを定着する時に、ヒートローラ8
2がトナーに接触するため、定着するトナーが付着す
る。このトナーを定着後に除去するためにクリーニング
ウエブ84等を設けている。この場合、クリーニングの
負担を軽減するためにも、ヒートローラ82表面にシリ
コンオイル等の離型剤を塗布する塗布装置85を設け、
トナーがヒートローラ82に付着するのを積極的に阻止
するようにして定着を行うようにしている。
【0006】上記塗布装置85は、例えばヒートローラ
82の表面に圧接されて回転される塗布ローラ86に離
型剤を貯蔵したタンク87内の離型剤88を塗布部材8
9にて吸い上げ供給塗布し、この塗布ローラ86に塗布
された離型剤88をヒートローラ82に塗布するように
している。塗布部材89は、一端部分がタンク87の離
型剤88に浸漬されており、先端が塗布ローラ86に圧
接されている。そして、塗布部材86は、離型剤を毛細
管現象を利用して吸い上げ、塗布ローラ86との圧接部
分で塗布するようにしている。そのため、塗布部材86
は、フェルト等から構成されている。
【0007】上記フェルト等からなる塗布部材86は、
その塗布量が一定しないために、塗布ローラ86への塗
布量が均一にならず、ヒートローラ82に塗布する時
に、過剰塗布等が生じ、これにより用紙が離型剤で汚れ
ることや、過剰離型剤が垂れ落ち定着装置を含めて画像
形成装置内を汚すことがある。そのため、塗布部材86
による塗布後の余分な離型剤88を除去し、塗布ローラ
86表面の離型剤が均一な層(膜厚)になるように規制
するブレード90を塗布ローラ86の回転方向の下流側
に設けている。
【0008】ブレード90は、例えば弾性を有するゴム
ブレードであって、先端部分が塗布ローラ86表面に圧
接されている。そのため、塗布ローラ86表面には、ブ
レード90を通過後、回転軸方向においても均一に規制
された離型剤による層(膜)が形成されることになる。
【0009】ブレード90にて塗布ローラ86表面より
除去された余分な離型剤88は、塗布部材89に吸引さ
れタンク87に戻されるか、塗布部材89上を乗り越え
てタンク87へと戻される。このようにして離型剤88
の不要なものは回収され循環供給されるようになってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の上述した公報に
記載した図9に示すような定着装置80によれば、ヒー
トローラ82に塗布される離型剤88を均一塗布できる
ため、離型剤のヒートローラ82への過剰塗布といった
ことがなくなり、用紙を離型剤で汚すことはなくなる。
【0011】しかし、ブレード90にて余分な離型剤を
除去した時、該離型剤88aは例えば図10示すように
塗布部材89上を乗り越えてタンク87に回収され再利
用される一方、ブレード90の両側端部分より一部の離
型剤88aが垂れ落ちることがあり、上記タンク87に
回収されずに、定着装置80内を離型剤で汚すことがあ
る。
【0012】これは、図9等に示すように、ブレード9
0と塗布部材89との間に十分な除去した過剰離型剤8
8aを確保しておくスペースを設けて両者を配置してい
るため、この部分に収集された離型剤88の容量が増す
ことで、図10に示すようにブレード90の両側端部よ
り余剰の離型剤88aが垂れ落ちることになる。
【0013】上述のことを詳細に説明すれば、定着装置
の運転開始により塗布ローラ86が回転し、塗布部材8
9の毛細管力により吸い上げされた離型剤88は、その
粘性により回転する塗布ローラ86へと供給される。塗
布部材89は塗布ローラ86へと離型剤88の供給を行
うことで、その先端部では離型剤88が不飽和状態とな
り、この不足分を補うようにさらに毛細管力により離型
剤88が吸い上げられ塗布ローラ86へと供給する。こ
のような離型剤88の供給が継続すると、塗布部材89
から塗布ローラ86表面への付着量(供給量)は、塗布
ローラ86の物性、表面粗さなどによって多少異なるも
のの、概ね10-3g/cm2程度のオーダとなる。
【0014】しかし、画像の定着に必要な離型剤の量、
すなわちブレード90を通過した後の離型剤88の付着
量は、その1/10程度である。そのため、実際には塗
布部材89によって塗布された離型剤88のほとんど
は、ブレード90にて掻き落とされる。このようにして
発生した過剰、つまり余剰の離型剤88aは図10に示
すように、塗布ローラ86とブレード90との接触部分
であるエッジ部を伝い、やがてはブレード90の両側端
部から離型剤滴となって垂れ落ちる。この垂れ落ちる離
型剤88aを回収しなければ、定着装置及び画像形成装
置内が離型剤で汚されることになる。
【0015】そのため、図9に示すように塗布ローラ8
6の下部全域に余剰離型剤88aを回収するような大き
なのタンク形状にすると同時に、塗布ローラ86の回転
軸方向の両側端部よりタンク87が突出するように配置
しておく必要がある。そのため、塗布装置85全体が大
きくなり、定着装置80全体がどうしても大きくなって
くる。また、離型剤88を回収するための手段を設ける
必要があり、コストアップ等を余儀なくされている。
【0016】そこで、塗布ローラ86に離型剤88を塗
布する塗布部材89に供給量を規制するようにして、余
分な離型剤88aが塗布ローラ86に塗布されないよう
に工夫することが考えられている。例えば、上述した特
開平6−202518号公報には、塗布部材89の塗布
先端の塗布ローラ86との接触部分に多孔質のフッ素樹
脂等のフィルタカバーを設け、離型剤88の塗布量の安
定化を図っている。
【0017】しかし、このように塗布部材89自体にフ
ッ素樹脂等のカバーを設けることは非常に面倒であり、
多孔質状態が不均一になれば、供給量が大きく変化し、
供給不良により均一塗布が損なわれることもある。ま
た、塗布部材89が高価なものとなる。
【0018】また、上記公報には、さらに塗布部材89
を無くし、離型剤88の供給ポンプを設け、離型剤88
を汲み上げ、塗布ノズルを介して離型剤88を塗布ロー
ラ86へと噴射供給するようにすることも提案されてい
る。この構成によれば、供給ポンプによる離型剤88の
供給量を簡単に調整できるため、余分な離型剤88aの
供給を制限でき、ブレード90にて除去される離型剤8
8aの量を少なくすることで、離型剤88aの垂れ落ち
等を制限することが可能となる。
【0019】しかしながら、供給ポンプや塗布ノズルと
いった大かがりな手段が必要となるため、装置が大きく
なるだけでなく、大幅なコストアップになり、小型化及
びコスト低減に不向きである。
【0020】一方、ブレード90にて余分な離型剤88
を除去し、この除去した離型剤88をタンク87へと回
収し、再使用する場合には、長期の使用により離型剤8
8の劣化が生じる。近年では使用する離型剤として非常
に化学的に安定したシリコーン系のオイルが使用される
ようになり劣化の問題はある程度解消されるようになっ
た。
【0021】しかし、離型剤88が循環され再使用され
ることにより、トナー中に含まれる添加剤やトナーその
もの異物が離型剤88の回収と同時に回収されることが
ある。つまり、定着処理を行ったヒートローラ82に付
着した上述した異物が、塗布ローラ86に付着し、塗布
部材89を擦り抜けてブレード90に除去され、タンク
87へと回収される。その結果、離型剤88に多くの不
純物が混在し、離型性や画像の光沢性が損なわれ、オフ
セットの原因を作り出す。
【0022】これは、上述したいずれの方法においても
解消できるものではなく、離型剤を循環し、再使用する
場合には、どうしても解消できない問題ともなってい
る。
【0023】そのため、離型剤88を再使用することな
く供給ポンプを設け、その供給量を規制することで、減
少した離型剤に見合った量の離型剤を供給制御できる。
しかし、このような場合には、上述したように装置が大
きくなり、コストアップを解消できなくなる。
【0024】本発明の目的は、上述の問題点を解消する
ために、簡単な構成により離型剤の塗布量を制限すると
同時に、離型剤の循環を行うことなく、離型剤の垂れ落
ちによる汚れを解消することにある。
【0025】また本発明の目的は、離型剤の回収による
再使用を行う循環供給を行うことなく、異物等の混在に
よる不具合を解消することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するための画像形成装置に具備される定着装置は、加
熱源を介して表面を所望の温度に加熱されるヒートロー
ラと、該ヒートローラに加圧され送られてくる未定着像
を担持した被記録媒体をヒートローラ側へと密着させる
ための加圧ローラとを備え、上記ヒートローラ及び加圧
ローラの間を上記未定着像を担持した被記録媒体を通過
させることで画像形成を行う画像形成装置に具備される
定着装置において、上記ヒートローラに上記被記録媒体
に担持された未定着像が付着するのを阻止する離型剤を
塗布する塗布部材を設け、塗布後の余分な離型剤を除去
し均一塗布する規制部材を設け、該規制部材を塗布部材
に近接して配置したことを特徴とする。
【0027】このような構成によれば、塗布部材にて離
型剤が供給されヒートローラへと離型剤の塗布量、つま
り離型剤の膜厚を均一にするために余分は離型剤が規制
部材にて規制される。この余分な離型剤は、塗布部材と
規制部材とが近接配置されされているため、塗布部材の
先端、つまり塗布領域に吸収される。これにより、塗布
部材の塗布領域が離型剤にて飽和状態となり、塗布部材
自身が自発的に離型剤の供給と停止を調整するため、過
剰な離型剤の供給を行うことがなくなる。これにより、
余剰離型剤が垂れ落ち、これが装置内を汚すといった不
具合を解消できると同時に、均一塗布を行える。そのた
め、離型剤を貯蔵するタンクの配置や大きさに制限を受
けることがなく、装置の小型化及びコスト低減に貢献で
きると同時に、自由度の高い設計が可能となる。
【0028】また、離型剤の供給、回収とした循環が行
われることがなくなり、離型剤の劣化や不純物の混入を
断ち、オフセット現象を長期において防止できる。
【0029】上述した構成による定着装置、特に離型剤
を塗布する装置においては、上記塗布部材が多孔質材あ
るいは不繊布の繊維束であり、その厚みが2mm以上
で、目付が250〜700g/m2の範囲に設定すれ
ば、装置の運転開始直後の離型剤の供給不足を十分に解
消でき、離型剤の塗布ムラにより定着画像の劣化を防止
し、高品位の画質を維持できる。また、画像形成装置の
電源投入の立ち上がりから画像形成動作が開始するまで
の時間を短縮できる。つまり、離型剤の供給が安定する
のを待つ必要がなくなるため、その待ち時間を必要とし
なくなる分、時間短縮が可能となる。
【0030】また、上述した構成による定着装置、つま
り塗布装置において、塗布部材が不繊布などの繊維束で
あり、少なくとも離型剤を塗布する領域が熱処理され、
短繊維の除去加工が施しておけば、不用意に繊維が規制
部材の間に介在されて塗布ムラを生じるのを解消でき
る。つまり、塗布部材の塗布領域に突出する繊維がなく
なり、規制部材の間に繊維が介在されることがなくなる
ため、塗布部材の取り付け時の配慮が必要なくなり、よ
って組み立て作業が簡単になる。
【0031】さらに、上述した構成による定着装置、つ
まり塗布装置において、離型剤を塗布する塗布部材に、
部分的に切り欠いた切り欠き部を複数箇所に等間隔に設
けるようにしておければ、余剰離型剤が発生した時に、
その余剰離型剤を切り欠き部の領域で吸収でき、余剰離
型剤が漏れ落ちるといった不都合を解消できる。特に、
余剰離型剤が発生するのは、画像形成装置の運転、運転
停止が頻繁に生じ、特に停止後、即座に運転再開される
ような場合であるが、このような場合において上述した
ように余剰離型剤による不具合を解消でき、常に均一塗
布を可能にした安定した定着、及び画質状態を維持でき
る。
【0032】ここで、上述した構成による定着装置のヒ
ートローラへの離型剤の塗布構造としては、上記ヒート
ローラに圧接し回転する塗布ローラを設け、該塗布ロー
ラに上記塗布部材を圧接させ、また規制部材を塗布部材
に近接配置してなり、上記塗布ローラに離型剤を均一塗
布して後、ヒートローラへと間接的に塗布するような構
成を採ることで、ヒートローラへの離型剤の塗布量が安
定する一方、余剰離型剤にて被記録媒体を汚すことはな
くなる。つまり、塗布ローラを介して離型剤を塗布する
ようにしているため、余分は離型剤は塗布ローラにて吸
収される。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を参照して詳細に説明する。特に図1は本発明
による第1の実施形態を説明するための定着装置、特に
定着装置を構成するトナーと接触するヒートローラへの
離型剤の塗布装置を備えた定着装置の構造を示す断面図
である。
【0034】また、図2は本発明における塗布装置の外
観状態を示す斜視図、図3は側断面図、図4は塗布装置
の動作を説明するものであって、(a)は本発明による
塗布状態の説明図、(b)は従来例によるも塗布状態の
説明図である。さらに図5は図1に示す本発明による定
着装置を備えた画像形成装置の全体構造を示す図であ
る。
【0035】まず図5に従って、本発明の定着装置を備
えてなる画像形成装置の全体構造について説明する。
【0036】図5に示す画像形成装置は、最終的にトナ
ーによる画像が形成される被記録媒体であるシート用紙
をストックし供給する給紙部1、トナー像を上記シート
用紙に転写する転写部2、トナー画像を形成する現像装
置等を備える画像形成部3、およびシートに転写された
トナー像を溶融させて融着させて定着させる本発明によ
る定着装置4から構成されている。
【0037】上記給紙部1には、画像形成装置本体の最
下部に着脱可能、特に図において手前側、あるいは右側
(装置の正面側)より引き出し可能に配置され、シート
用紙をストックする給紙カセット5、及び装置本体正
面、つまり図において右側に設けられてシート用紙を手
差しで挿入する手差し挿入部6が設けられている。そし
て、上記給紙カセット5にストックされたシート用紙の
最上部のものから1枚ずつ送り出すためのピックアップ
ローラ7、ピックアップローラ7により送り出されたシ
ート用紙を搬送するPFローラ8、及び手差し挿入部6
から挿入されるシート用紙を搬送する手差しローラ9が
設けられている。さらに、上記PFローラ8、手差しロ
ーラ9により搬送されたシート用紙を事前にカールさせ
るプリカールローラ10が設けられている。
【0038】これらにより上述した給紙部1が構成され
ている。この給紙部1にてシート用紙が転写部2へと画
像形成の指令に従って送り出される。
【0039】上記給紙カセット5には、図において上方
にバネ等により付勢された押し上げ部材、つまりシート
載置台5aが設けられており、このシート載置台5a上
にシート用紙が載置されるようになっている。これによ
り、給紙カセット5にストックされているシート用紙
は、最上部がピックアップローラ7に対向し、該ピック
アップローラ7の矢印方向の1回転駆動により、最上部
のシート用紙に当接し、1枚のシート用紙の送り出しが
行われる。そして、送り出されたシート用紙は、PFロ
ーラ8を介して、プリカールローラ10へと搬送され
る。
【0040】また、手差し挿入部6から挿入されたシー
ト用紙も、手差しローラ9によりプリカールローラ10
に搬送される。
【0041】上記プリカールローラ10は、上述したよ
うに搬送されてくるシート用紙を、事前にカールさせる
が、これは、シート用紙が、転写部2に備えられた円筒
状の転写ドラム11の表面に吸着、保持され易いように
するためであり、そのために設けられている。
【0042】上記転写部2には、転写手段として上述し
たように円筒状の転写ドラム11が設けられている。こ
の転写ドラム11の周囲には、接地された電極部材とし
てのグランドローラ12、転写ドラム11から落ちない
ようにシートをガイドするガイド部材13、転写ドラム
11に吸着されたシートを強制的に剥離する剥離爪14
等が配置されている。なお、剥離爪14は、転写ドラム
11表面に接離自在に設けられ、転写終了後にシートを
転写ドラム11から剥離する。
【0043】また、画像形成部3には、上記転写ドラム
11に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設
けられており、この感光体ドラム15は、接地された導
電性のアルミニウム素管15aからなり、その表面に例
えばOPC膜(有機光導電膜)が塗布されている。
【0044】また、上記感光体ドラム15の回りには、
イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各トナーを収
容した現像器16,17,18,19が放射状に順次配
置されると共に、感光体ドラム15表面を帯電する帯電
器20、感光体ドラム15表面の残留トナーを掻き取り
除去するクリーニングブレード21等が設けられてい
る。この画像形成部3においては、上記各トナー毎に、
感光体ドラム15上にトナー像が形成され、上述した転
写ドラム11に巻き付けられたシート用紙に順次転写さ
れることになる。そのため、上記感光体ドラム15によ
れば、一色毎に、帯電、露光、現像、転写を繰り返し行
うことで、シート用紙上に所望の色の画像が形成され
る。
【0045】したがって、カラー画像をシート用紙に形
成する場合、転写ドラム11に静電吸着させたシート用
紙に対して、転写ドラム11が一回転する毎に、一色ず
つトナー像が転写され、最大4回転で各色を重ね合わせ
た1つのカラー画像を得ることができる。
【0046】なお、感光体ドラム15と転写ドラム11
とは、転写効率および画質から転写部位、特に接触部で
例えば8kg程度の圧力が加わるように圧接されてい
る。
【0047】そこで、上述したようにしてシート用紙上
に形成されたトナー像は、未定着であり、これを永久像
として仕上げるために、転写ドラム11の剥離爪14が
設けられてた位置に対応して、本発明の加熱定着を行う
定着装置4が設けられている。
【0048】この定着装置4は、後に詳細に説明する
が、所定の温度及び圧力によりシート用紙上の担持され
たトナー像を定着させるヒートローラ41、転写ドラム
11から剥離爪14を介して剥離されたシートをヒート
ローラ41へと案内するための定着ガイド22が設けら
れている。
【0049】また、上記定着装置4のシートの出口、つ
まりシート搬送下流側には、排出ローラ23が設けられ
ており、定着後のシート用紙は、画像形成装置本体の外
部に設けられている排出トレイ24上に排出される。排
出トレイ24は、図に示すように画像形成装置の上部に
位置し傾斜状態に設けれている。
【0050】そこで、本発明の定着装置4は、その詳細
を図1に従って説明すれば、アルミニュウムAl等から
なる円筒形状の芯金31の表面に、トナーに対して離型
性に優れた例えばシリコーンゴム等のゴム被覆層32
を、例えばプライマーと称する接着剤にて接着固定され
て構成されるヒートローラ41を備えている。このヒー
トローラ41の芯金31の内部には、ヒートローラ41
の表面温度を定着可能な温度(設定温度)に維持するた
めの加熱源であるハロゲンランプ等から構成されるヒー
タランプ43が設けらている。
【0051】上記ヒートローラ41には、ヒートローラ
41との間でシート用紙P上のトナー像33を効率よく
定着するために接触幅(ニップ幅)を相当量形成すると
共に、シート用紙Pをヒートローラ41側へと密着させ
るために、回転可能に支持されてなる芯金34に肉厚又
は低硬度もしくは両方のシリコンゴムもしくはスポンジ
にPFAチュウーブ35を被覆して構成された加圧ロー
ラ42が設けられている。この加圧ローラ42は、上述
のように肉厚の被覆層35を設けることで断熱性を向上
させ、画像面側のヒートローラ41表面の温度の落ち込
みを少なくするように考慮されており、さらに上述した
ようにヒートローラ41と接触する搬送方向のニップ幅
を大きくするようにしている。
【0052】一方、上記ヒートローラ41の表面温度を
予め決められた設定温度に維持させるために、上述した
ヒータランプ43への電力供給の制御が行われる。その
ために、ヒートローラ41表面に接触するように配置さ
れたサーミスタ等からなる図示しない温度検出センサが
設けられている。この温度検出センサの出力に応じて、
ヒータランプ43への電力供給の制御が行われる。
【0053】なお、定着装置4のヒートローラ41内の
ヒータランプ43として、ハロゲンランプを利用してい
るが、このような加熱手段としては、他に面状発熱体、
セラミックヒータ、キセノンランプ、自己温度制御型の
セラミックヒータ(PTC)等を利用できる。
【0054】上記面状発熱体は、ニクロム線等の発熱素
子が面状に形成された発熱体であり、その表面を四フッ
化エチレンあるいはポリイミド等の絶縁性の材料で被覆
され、表面の絶縁性と平滑性が確保できる形態のものが
好適である。本発明の定着装置の加熱源として適用する
場合には、加熱するためのヒートローラ41と直接接触
させることで最も伝熱効率がよくなるが、数mm程度離
間させて配置させてもよい。例えば、面状発熱体はヒー
トローラ41を構成する芯金31の内周面に直接貼り付
けて設けられる。
【0055】セラミックヒータは、アルミナセラミック
基板にMO系の面状の発熱抵抗体を印刷し、その上にガ
ラスコートを印刷積層して構成されている。このセラミ
ックヒータは、発熱抵抗体への通電によって、所定の加
熱温度まで迅速に昇温することができ、この加熱面がヒ
ートローラ41の外周面に近接、もしくは接触して配置
される。
【0056】キセノンランプは、キセノンガスを含むフ
ラッシュランプであり、管内の両端の電極間に高い直流
パルス電圧を印加すると、566nmの波長で強いピー
クを持つ放射エネルギーを発生するたものであり、ヒー
トローラ41を外部から加熱する効率が高い。そのた
め、ヒートローラ41の内部に設けることなく、ヒート
ローラ41の外周面に対向するように配置される。
【0057】また、自己温度制御型セラミックヒータ
は、セラミックヒータであり、電圧を印加した時に自己
に流れる電流が一定値までは発熱する素子である。その
ため、材料を選択することにより、所定電圧印加時の発
熱素子の表面温度を所定温度に維持することができる。
この自己温度制御型セラミックヒータをヒートローラ4
1に近接もしくは接触させることにより、ヒートローラ
41を外部から加熱することができる。
【0058】(本発明の一実施形態)本発明による定着
装置4の一対のヒートローラ41及び加圧ローラ42
は、高画質、特にカラー画像の高画質化を可能にするた
めに、未定着のトナー画像と接し定着を行うヒートロー
ラ41が、上述したようにシリコンゴム等を被覆32し
て、高画質化を可能にしている。
【0059】また、定着を行うためには、ヒートローラ
41の表面温度を一定に保つ必要があり、さらに一対の
ローラ41,42間における圧接部のニップ幅(互いの
ローラが接触する幅)も必要となる。これらの設定、つ
まりヒートローラ41の表面の設定温度、上記ニップ幅
等は、画像形成装置のシート用紙Pを搬送する搬送速
度、使用しているトナー特性によっても異なるが、通常
ヒートローラ41の設定温度は定着不良が発生しない温
度であり、また高温オフセットが発生しない温度で制御
されている。
【0060】以上説明したような構成による定着装置4
において、ヒートローラ41表面にトナーが付着するの
を積極的に阻止し、オフセット現象が生じないようにす
るための、本発明における塗布装置50の第1実施形態
の構造について、図1乃至図3を参照して詳細に説明す
る。
【0061】塗布装置50は、シリコーンオイル等の離
型剤51をヒートローラ41表面に塗布するものであっ
て、離型剤51をタンク52に貯蔵しており、該タンク
52内の離型剤51を毛細管現象を利用して吸い上げる
塗布部材53をヒートローラ41と圧接されて回転され
る塗布ローラ54に圧接させる構造である。
【0062】特に、塗布部材53はタンク52に貯蔵さ
れた離型剤51に一端が浸漬されており、その反対側の
端部が塗布ローラ54表面に接触するようにして圧接さ
れている。また塗布部材53の塗布ローラ54への接触
位置は、塗布ローラ54がヒートローラ41に圧接する
位置とは反対側になるように設定されている。
【0063】そして、塗布ローラ54は、例えばヒート
ローラ41の回転に従動するように回転可能に設けられ
ている。そのため、画像形成装置が画像形成を行うため
に動作を開始すれば、定着装置4も運転が開始され、ヒ
ートローラ41も回転される。これにより、塗布ローラ
54をそれに従動して回転される。この塗布ローラ54
は、従動することなく、同一方向に回転駆動され、その
回転速度等を任意に設定するようにしてもよい。
【0064】また、塗布装置50は、塗布ローラ54に
接触する塗布部材53の先端部分より塗布ローラ54の
回転方向下流側に、塗布部材53にて塗布された余分な
離型剤51を除去し、塗布ローラ54に一定量の均一な
離型剤の層(膜厚)を形成するため規制用のブレード5
5を設けている。このブレード55は、その先端のエッ
ジ部分が塗布ローラ54と当接するように設けられてお
り、塗布ローラ54に供給された離型剤51を掻き取
り、該ブレード55を通過した塗布ローラ54表面に塗
布、つまり付着する離型剤の膜厚を回転軸方向全域にお
いて均一にする。
【0065】上記ヒートローラ41は、アルミ等の素管
(芯金)31の表面に、ややゴム硬度が高く熱伝導率を
高めたシリコーンゴム層32を被覆している。さらに、
さらにその表面には離型性の良いLTV(low tempre
rature vulcanizing)ゴム層が形成されている。この
ヒートローラ41表面に、上述した塗布装置50の離型
剤51が均一状態に規制された塗布ローラ54が接触す
ることで、均一に離型剤51が塗布されることになり、
シートPのトナー画像33と接触し、加圧ローラ42の
圧接作用により、トナー画像33がヒートローラ41の
熱で溶融され定着される。
【0066】この場合の定着処理において、ヒートロー
ラ41には、上述したように離型剤51に均一塗布され
ているため、トナーがヒートローラ41に付着するのを
接触的に阻止できる。
【0067】なお、上記塗布部材53はフェルト等の不
繊布等の繊維束構造、あるいは多孔質材から構成されて
いる。ここでは、例えば繊維束構造とすることで、繊維
間の毛細管現象を利用して離型剤51を吸い上げるよう
にしている。これは、従来より周知のものを利用してい
る。また、ブレード55は、ステンレスを母材とした弾
性の支持板56の先端部分の側を覆うようにフッ素ゴム
が一体成型されている。そして、支持板56の反対側
は、定着装置4を構成する外装等のフレームに固定され
ている。そのため、支持板56の弾性力により、ブレー
ド55の先端が塗布ローラ54に適度の圧力で圧接され
る。特に、ブレード55の塗布ローラ54と接触する先
端面は、離型剤51を均一な膜厚にするためにも、平滑
処理されている。
【0068】そこで、本発明による塗布装置50の大き
な特徴は、図3の拡大図に示すように、塗布部材53の
先端が、ブレード55の先端に近接して配置されてい
る。特に、塗布部材53先端とブレード55先端とを接
触、又は少なくとも2mm程度、好ましくな離間距離は
1mm以内に設定して近接配置している。
【0069】このように構成することで、離型剤51を
塗布部材53にて吸い上げ(引き上げ)、塗布ローラ5
4を介してヒートローラ41表面に均一塗布する一方、
該離型剤51を従来のように供給、回収といった循環を
行うことなく、必要な量の離型剤51の供給が可能とな
り、過剰な離型剤51の供給による離型剤の垂れ落ち、
つまり漏れ等を解消している。
【0070】このことを図4を参照して、従来例と比較
して詳細に説明する。特に、従来においては、図4
(b)に示すように、塗布部材53とブレード55とが
大きく離れている場合には、余分な離型剤51aはブレ
ード55に除去され、その量が徐々に多くなり、図10
に示したように離型剤51aが漏れ落ち、定着装置4及
び画像形成装置内を離型剤で汚す。
【0071】つまり、定着装置4による定着処理が開始
されると、塗布ローラ54が回転され、塗布部材53の
毛細管力によって吸い上げられた離型剤51は、その粘
性により塗布ローラ54表面に塗布される。続いて、塗
布部材53は塗布ローラ54表面への離型剤51の供給
を行うと、その先端部では離型剤が不飽和状態となり、
この不足分を補う量の離型剤51が更に毛細管力によっ
て吸い上げられ、これが供給される。このようにして、
順次離型剤51が供給され、この時の塗布部材53から
塗布ローラ54への付着量は、離型剤51やローラ54
の物性、表面粗さなどによって異なるが概ね10-3g/
cm2のオーダとなる。しかし、画像の定着に必要な離
型剤51の量としては、上記付着量の1/10程度であ
るため、供給された離型剤51のほとんどがブレード5
5にて掻き落とされ、図4(b)に示すように余剰離型
剤51aとなる。
【0072】そのため、ブレード55にて除去された離
型剤51aは、徐々にその量が増加する一方であり、定
着処理が継続することで塗布ローラ54も回転を継続
し、ブレード55の先端部に残留する。この残留した余
剰の離型剤51aは、塗布ローラ54の回転が停止すれ
ば、塗布部材53に再度吸収され問題とはならないが、
塗布ローラ54が回転を停止しない間は、離型剤51の
粘性のため下方に流れ落ちることなく、ブレード55の
先端部に溜まり、次第に蓄積される。その後に保持され
なくなった、蓄積された余剰の離型剤51aは、両側端
部より垂れ落ち、装置内部を汚す結果となる。
【0073】これに対し、本発明の塗布装置50、つま
り図4(a)に示すように、塗布部材53先端とブレー
ド55先端とが近接、例えば接触していることから、定
着処理動作の開始により、塗布ローラ54が回転され、
塗布部材53にて吸い上げられた離型剤51は、直ちに
ブレード55によって、均一な離型剤51の膜を形成す
る。この時、ブレード55にて掻き取られた余分な離型
剤51aは、塗布部材53の先端に含浸された状態で存
在し、その部分、特に塗布する領域53−1(斜線部で
示す領域)は、離型剤51が飽和した状態となる。
【0074】そのため、塗布部材53にとっては、その
先端の塗布部分23−1が、飽和状態となっているた
め、それ以上は毛細管力によって離型剤51を吸い上げ
て供給することがなくなる。これにより、自発的に離型
剤51の供給と停止が調整され、余分な離型剤51を塗
布ローラ54の回転が継続する間、供給することがなく
なる。これにより、余剰の離型剤51aがブレード55
の接触領域に溜まることなく、自己調整機能が作用し、
供給のバランスがよって離型剤が垂れ落ちるといった不
具合を解消できる。
【0075】また、離型剤51は回収されることがなく
なるため、回収されることによる不具合も合わせて解消
できる。
【0076】よって、本発明による定着装置4に備えら
れる塗布装置50によれば、特別の手段を別途設けるこ
となく、非常に簡単な構成、つまり塗布部材53先端と
ブレード55先端とを近接配置した構成により、離型剤
51の循環供給を解消し、自己調節機能により、常に必
要な量の離型剤51を供給し、離型剤51の漏れ落ちと
いった不具合をも解消できる。
【0077】次に、塗布装置50によるさらなる塗布効
果を確認するために以下に示す実験を行った。
【0078】ここで、使用する塗布部材53としては、
厚み(塗布ローラ54に圧接される方向の厚み)が2m
m以上で、かつ繊維束密度を示す目付が250〜700
g/m2の範囲の繊維束を使用した。これは、塗布ロー
ラ54の回転が長時間に停止されていた場合など、回転
開始直後の離型剤51による塗布量不足をも考慮し、常
に安定した供給と同時に、上述したように離型剤51の
余分な供給を防止し、余剰離型剤51aの発生を阻止
し、それによる漏れ落ちを解消できた。
【0079】一般に、オフセット防止のための離型剤5
1として使用するシリコーンオイルは、その表面張力が
小さく、粘度が常温で100cs以上の高粘度のものを
使用している。従って、長時間画像形成装置を運転する
ことなく休止している状態では、図4(a)の飽和状態
にある離型剤51は、塗布部材53の内部を通り、下方
へ移動する。この状態から、再度運転を開始した時に
は、ブレード55の先端付近に残る離型剤51が直ちに
消費され、離型剤51の供給不足が生じることがある。
このような不具合によれば、ブレード55を通過した後
の離型剤51による膜厚にばらつきが生じやすく、これ
を解消するために、塗布部材53による離型剤の供給を
速やかに行う必要がある。
【0080】そのためには、塗布部材53中の離型剤が
移動しやすいように上述したように厚みを大きくし、繊
維束密度をより小さくする必要がある。
【0081】実験によれば、表面張力20.9dyne
/cm、150℃での粘度20.5csのジメリルシリ
コーンオイルを用い、塗布ローラ54の周速を88mm
/secとした時に、塗布部材53の厚みが2mm以上
で、かつ目付が700g/m 2以下である必要があっ
た。
【0082】さらに、塗布部材53の繊維束密度があま
り小さいくなると、その部分に保持される離型剤51の
量が局所毎に不均一になるため、特に塗布部材53先端
近傍で、この不均一が生じた場合は、部分的に離型剤5
1不足となり、ブレード55を通過した後の離型剤51
の膜厚にばらつきが生じやすくなる。そのためにも、繊
維束密度の下限は、上述した条件において目付が250
g/m2であって。これらの結果を表1にまとめた。
【0083】
【表1】
【0084】上記表1における離型剤51の供給結果に
ついては下記の通り、 ○:離型剤の供給が十分で、形成された膜厚も安定、 △:長期放置後の動作開始で離型剤の供給不足が起こ
る、 ×:通常運転時で離型剤の供給不足が発生、 −:形成された離型剤の薄膜の厚みが不均一、 となる。
【0085】表1に示すように、長期間の停止から、運
転が再開された時の離型剤51の供給不足を補い、余分
な離型剤51の供給を規制するためにも、塗布部材53
の厚さを2mm以上にすると同時に、その時の繊維束密
度である目付を250〜700g/m2の範囲に設定す
ることで第1実施形態における定着装置による効果を助
長できる。
【0086】(第1実施形態による別の形態)一方、本
発明の第1実施形態において説明したように、塗布部材
53とブレード55との先端を近接(1mm以内の離間
を含む)させることで、適正な離型剤51の供給を行
え、均一塗布を可能にできる反面、塗布部材53の一部
の繊維がブレード55と塗布ローラ54との圧接部に介
在されることがあり、これにより回転方向に介在された
繊維の部分で筋状の塗布ムラ、つまり不均一な膜状態に
なることがある。
【0087】このような離型剤51の筋は、従来ではブ
レード55が劣化した際、その先端部(塗布ローラ54
と接触するエッジ部分)に傷が生じ、この傷の部分では
塗布ローラ54との隙間が大きくなるため、この部分を
通過する離型剤51が局所的に多くなることで生じてい
た。
【0088】ところが、図4(a)に示すようにブレー
ド55と塗布ローラ54とが当接している部分に、塗布
部材53が近接配置されているため、塗布部材53を構
成する繊維の短片が、上記ブレード55と塗布ローラ5
4との接触部に入り込みやすくなる。その結果、上述し
たように、ブレード55の先端に傷があるような場合と
同様の膜厚の不均一な部分が局所的に発生する。
【0089】上記繊維の短片が上記接触部に入り込むの
は、装置の組み立て時に起こるばかりか、装置の長期使
用の繰り返し運転により、塗布部材53の先端部の繊維
が移動し、上記接触部に入り込むことがある。
【0090】そのため、このような不具合も合わせて解
消するために、本発明においては、予め使用する塗布部
材53の表面、特に塗布ローラ54と接する領域、また
ブレード55と近接する先端部分の領域の表面を、熱処
理等の手法を用いて、短繊維を除去する。これにより、
短繊維が、ブレード55と塗布ローラ54との接触部に
入り込むのを阻止できる。
【0091】上記熱処理は、塗布部材53をオーブン等
に入れて行うようにしてもよいが、塗布部材53の全表
面を熱処理する必要はなく、塗布ローラ54と接触する
面、及びブレード55と対向する先端面を処理すればよ
く、バーナーやアルコールランプ等にて加熱し、短繊維
を除去するようにしてもよい。
【0092】このように、塗布部材53の熱処理された
部分では、構成する繊維同士が溶着しあって強固に結び
付くため、繊維の“ほつれ”がなくなり、よってこれに
よる離型剤51の膜厚の不均一とった不具合を解消でき
る。
【0093】(本発明の第2の実施形態)以上説明した
第1実施形態においては、定着装置4が長期運転を行う
場合や、長期の運転停止後の運転再開時の離型剤51の
安定供給及び供給不足を解消し、離型剤51の循環供給
を行うのを阻止するようにしている。
【0094】しかし、定着装置4は長期の運転停止の後
の再開、また長期の継続運転が行われることはまれでで
あり、頻繁に運転、停止を繰り返すこともある。このよ
うな場合、余分な離型剤51が徐々に増加し、これらが
回収されることが考えられる。
【0095】つまり、定着装置4の運転中は、塗布ロー
ラ54が回転しており、その時のブレード55近傍の状
態は図4(a)に示した通り、塗布先端部分は離型剤5
1が飽和状態となっており、離型剤51の供給量が調整
され余剰の離型剤の供給が阻止される。また、定着装置
4の運転が停止すれば、塗布部材53の先端部分の飽和
状態にある離型剤は、先に説明たように下部に移動す
る。その後、飽和状態にある離型剤が十分に下方に移動
していない状態で、定着装置4の運転が再開されれば、
離型剤51が引き上げされる。そして、この状態から再
度運転が停止すれば上述したように離型剤51の供給、
供給停止が頻繁に断続して繰り返し行われると、塗布部
材53の先端部には、定常運転時以上の離型剤51が存
在することになる。
【0096】これにより、塗布部材53の先端部の微小
な領域で離型剤51が過飽和状態となる。このような状
態になると、第1の実施形態において説明したような毛
細管力を利用した離型剤の供給量の自己調節効果が薄ま
り、余剰な離型剤51aが発生する。
【0097】この時の様子を図6に示した。図6に示す
ように塗布部材53先端領域35−1は離型剤51が過
飽和の状態であり、かつその範囲は図4(a)に示した
定常運転時より広い領域となっている。また、この場
合、塗布部材53とブレード55との間には僅かな隙間
しかなく、余剰の離型剤51aは、ブレード55の上面
へと移動する。そして、この余剰離型剤51aは、塗布
部材53に保持しきれず、自由に移動できる状態とな
り、その結果、ブレード55の両側端部より図10にて
説明したように垂れ落ちる。
【0098】特に、塗布部材53とブレード55の先端
間を1mm程度離間しておくと、その隙間に余剰離型剤
51aを確保、つまり保持できるためある程度の余剰離
型剤51aによる垂れ落ちを解消でき、運転停止時間が
長くなればその余剰離型剤51aが塗布部材53に吸収
される。
【0099】しかし、それ以上の余剰離型剤51aが生
じれば、上述したようにブレード55の両側端部から垂
れ落ちる。
【0100】このような事態が生じるのを阻止する必要
がある場合には、図7に示すように塗布部材53を構成
するとよい。つまり、図7に示すように、塗布部材53
は、塗布ローラ54の回転軸方向において、等間隔
(b)毎に一定幅(a)の矩形状の切り欠き部53aを
形成している。
【0101】塗布部材53に部分的に複数の切り欠き部
53aを設けることで、この部分で塗布部材53とブレ
ード55との間に空間(凹部)が生じる。そのため、余
剰離型剤51aは、この部分に集まり、ブレード55の
両側端部からの離型剤51の垂れ落ちを防止できる。つ
まり、余剰離型剤51は、塗布部材53とブレード55
とが近接した先端面を伝わり、切り欠き部53aに集ま
る。
【0102】また、切り欠き部53aに集められた余剰
離型剤51は、その量が増すと、やがて塗布部材53の
表面(切り欠き部53aの側面53b)を伝わって下方
へと移動する。この時、塗布部材53はブレード55と
近接する先端部領域以外では離型剤51が飽和状態でな
いため、下方への移動途中で余剰離型剤51aが塗布部
材53に徐々に吸収されることになる。従って、余剰離
型剤51aが垂れ落ちるといった不具合を解消できる。
【0103】この実施形態において説明した、塗布部材
53の塗布先端近傍で繰り返される余剰離型剤51aの
発生と吸収は、実際には非常に狭い領域で起こり、事実
上余剰離型剤は、発生することはない。もし発生したと
しても、先に説明した通り、塗布部材53とブレード5
5の先端部の近接部分で確保でき、停止中に十分に吸収
できる。
【0104】以上説明したように、第2の実施形態の説
明においては、定着装置4を連続的に運転、停止が頻繁
に繰り返される場合にかかるが、一般的な画像形成装置
の使用では、このような状態は起こらない。つまり、短
時間の休止後に運転再開を繰り返すことはあまり考えら
れない。
【0105】例えば、図5に示すようなカラー画像形成
装置においては、カラー画像データを受けて画像形成動
作が開始されるまでに時間がかかる。この時間におい
て、定着装置4を停止状態に保っており、カラー画像デ
ータを受け、画像処理した後、記録動作を開始させる時
に定着装置4を運転させる。この時、カラー画像におい
て、少なくとも3色の画像を重ね合わせて行うため、定
着装置4へと未定着の3色が重畳されたトナー像を担持
した用紙Pが送られてくるため、その間、定着装置4の
運転を停止、つまりヒートローラ42の回転を停止さる
ようにしている。この場合、ヒートローラ42は定着可
能な温度に維持されている。
【0106】従って、運転の停止後に、即座に定着装置
4が運転を再開されるといったことはなく、即座に画像
形成を行う必要がある場合には、一度停止させて運転す
ることなく、継続して運転を行うようにしている。その
ため、運転が継続することは考えられるが、頻繁に運転
停止後に直ちに運転開始が行われるようなことは考え難
い。
【0107】しかしながら、運転の停止及び再開が頻繁
に生じ、特に停止後に即座に運転再開されるような画像
形成装置によれば、第2の実施形態において説明した複
数の切り欠き部53aを有した塗布部材53を設けるこ
とで、余剰離型剤51aが発生した時の対処でき、これ
による不具合を完全に解消できる。
【0108】そこで、図7に示すような構成の塗布部材
53を設けて、装置を長時間の連続運転させた場合につ
いて考える。この時、塗布部材53の切り欠き部53a
の位置に相当する部分では、余剰離型剤51a等が吸収
され存在しないため、一見するとこの部分での離型剤5
1の供給不足が生じ、ブレード55を通過した後の離型
剤51の均一塗布が行われないことが懸念される。
【0109】しかし、この切り欠き部53aでは、塗布
ローラ54とブレード55との当接によって生じるエッ
ジ部分に毛細管力により離型剤51が保持されているた
め、実際にはこの離型剤51が塗布されることになり、
塗布不良といったことはなくなる。
【0110】また、図8には、図7に示した塗布部材5
3の切り欠き部53aを有した部分での断面図を示して
いる。この図8において、ブレード55の先端エッジ部
分に保持された離型剤51bは、特に切り欠き部53a
の両側53bの塗布部材53から供給されたものであ
り、上述の点を合わせても切り欠き部53aを設けてい
ても離型剤51の供給を十分に行える。
【0111】しかし、この切り欠き部53aの幅aは、
あまりにも大きいと、離型剤51の供給に問題が生じ
る。そのため、各切り欠き部53aに隣接する塗布部材
53の部分bの幅以下にすることことが必要となる。し
かも、その幅aは塗布ローラ54の回転速度や塗布部材
53により供給量にもよるが、20mm程度であり、好
ましくは10mm以下に設定することが好適である。し
かし、供給量に応じてそれ以上にすることもできる。
【0112】従って、複数の小さな幅aの切り欠き部5
3aを等間隔に設けることで、塗布部材53による離型
剤51の供給を安定でき、余剰離型剤51aが生じたと
きには、その余剰離型剤aを切り欠き部53aに吸収で
き、ブレード55の両側端部からの垂れ落ちを簡単に阻
止できる。
【0113】(離型剤の態様)上述した第1及び第2の
実施形態において、定着装置4に採用される離型剤5
1、例えばシリコーンオイルは、25℃での表面張力が
25dyne/cm以下であり、その塗布量が用紙Pで
ある被記録媒体上で8×10-6〜5×10-5g/cm2
の範囲内であることが好ましい。
【0114】これは、離型剤51としてのシリコーンオ
イルなどは、一般的に樹脂材やゴム材に対する接触角が
10°以下という極めて小さい値をもっており、各種の
材料に対して濡れやすい性質をもっている。それに加え
て、表面張力が25dyne/cmを越えるオイルを使
用した場合、そのオイルの各部への広がりは本発明の実
施形態で説明した範囲に留まらず、例えば塗布部材53
から塗布ローラ54の端面に広がっていくことが考えら
れる。そのため、本発明において第1及び第2実施形態
において説明した構造のみでは十分に離型剤51の漏れ
を完全に防止することができなくなる危惧がある。
【0115】そのため、使用する離型剤51のシリコー
ンオイル等を、上述したような条件にすることで、上述
した離型剤51の漏れ等を完全に解消できる。これは、
従来より一般的に使用されるものである。
【0116】また、被記録媒体へのオイル塗布量が極端
に多い定着装置等では、塗布部材53による離型剤51
の吸い上げ量等が多く必要となるため、これも同様、離
型剤の挙動が本発明におて説明したように理論通りには
ならないことが予測される。さらに、極端に離型剤の塗
布量が少ない場合には、ブレード55に近接された塗布
部材53自身の持つ繊維束密度のばらつきや、予め設け
た切り欠き部53aの影響により、ブレード55を通過
した離型剤51の膜厚にわずかなばらつきが生じ、これ
が画像上の離型剤の塗布ムラとして目立ちやすくなる。
そのためにも、上述したように上述した表面張力条件お
よび塗布量条件を満たすことが好適となる。
【0117】なお、本発明における塗布装置50におて
いは、ヒートローラ41に離型剤51を均一塗布する際
に塗布ローラ54に一旦離型剤51を塗布した後、間接
的にヒートローラ41へと塗布するようにした。このよ
うな構成を採ることで、ヒートローラ41への離型剤5
1の塗布量が安定する一方、余剰離型剤にて被記録媒体
である用紙Pを汚すことはなくなる。つまり、塗布ロー
ラ54を介して離型剤51を塗布するようにしているた
め、余分は離型剤の塗布は生じることなく、また余分は
離型剤が塗布されても塗布ローラ54側に吸収される。
【0118】これは、一例であり、本発明においては余
剰の離型剤51の塗布を軽減できるため、直接ヒートロ
ーラ41に離型剤51を塗布するようにすることも可能
となる。つまり、塗布部材53を直接ヒートローラ41
に圧接させ、この塗布部材53の先端に近接させてブレ
ード55とヒートローラ41に先端エッジを圧接させれ
ばよい。これは、図2及び図3等において塗布ローラ5
4がヒートローラ41に代えればよいことである。
【0119】
【発明の効果】本発明の定着装置によれば、オフセット
防止のための離型剤の塗布において、過剰な離型剤の供
給塗布を制限し、余剰離型剤を無くし、これにより離型
剤の垂れ落ち等により、装置内部を汚すことを簡単な構
成により阻止できる。そのため、定着装置を含む画像形
成装置を大型化することはなく、コスト低減に大きく貢
献できる。また、均一塗布により定着画像が劣化するの
を阻止でき、よって画質を常時安定させることができ
る。
【0120】また、均一塗布のために塗布部材の繊維が
悪影響することもなく、熱処理しておくことでブレード
等にて均一塗布を可能にしている。
【0121】さらに、断続して運転、停止が頻繁に繰り
返し行われるような場合、連続運転時による余剰離型剤
が生じてたとしても、複数の切り欠き部を塗布部材に設
けることで、簡単に解消でき、また供給不良が生じて離
型剤の不均一塗布が発生することもなくなる。
【0122】しかも、塗布ローラを介して均一塗布を行
うようにすることで、余剰離型剤にて用紙を汚すことは
なく、カラー画像の定着においてはトナーがヒートロー
ラに付着するといったことを極力防止でき、定着後の画
質を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置における第1の実施形態を説
明するための塗布装置を備えた定着装置の概略構造を示
す断面図である。
【図2】本発明にかかる塗布装置の概略を示す斜視図で
ある。
【図3】図1の塗布装置の拡大断面図である。
【図4】本発明の定着装置を構成する塗布装置における
離型剤の塗布状態を説明するための図であり、(a)は
本発明による塗布部材の塗布状態を、(b)は従来の塗
布部材による塗布状態を示す断面図である。
【図5】図1に示す塗布装置を備えた定着装置を具備す
るカラー画像形成を行う画像形成装置の概略構造を示す
構成図である。
【図6】塗布装置において、余剰の離型剤が発生する状
態を説明するための説明図である。
【図7】本発明の塗布装置を備えた定着装置の第2の実
際形態を説明するための塗布装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図8】図7における離型剤の塗布状態を説明するため
の要部断面を示した断面図である。
【図9】従来の塗布装置を備えた定着装置の構造を示す
構成図である。
【図10】図9による離型剤の過剰供給により余剰離型
剤が垂れ落ちる状態を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 転写部 3 画像形成部 4 定着装置 11 転写ドラム 15 感光体ドラム 31 芯金 32 ゴム被覆層 33 トナー画像 34 芯金 35 被覆層 41 ヒートローラ 42 加圧ローラ 43 ヒータランプ(加熱源) 50 塗布装置 51 離型剤 52 離型剤の貯蔵タンク 53 塗布部材 54 塗布ローラ 55 ブレード P 用紙(被記録媒体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱源を介して表面を所望の温度に加熱
    されるヒートローラと、該ヒートローラに加圧され送ら
    れてくる未定着像を担持した被記録媒体をヒートローラ
    側へと密着させるための加圧ローラとを備え、上記ヒー
    トローラ及び加圧ローラの間を上記未定着像を担持した
    被記録媒体を通過させることで画像形成を行う画像形成
    装置に具備される定着装置において、 上記ヒートローラに上記被記録媒体に担持された未定着
    像が付着するのを阻止する離型剤を塗布する塗布部材を
    設け、塗布後の余分な離型剤を除去し均一塗布する規制
    部材を設け、該規制部材を塗布部材に近接して配置した
    ことを特徴とする画像形成装置に具備される定着装置。
  2. 【請求項2】 上記塗布部材が多孔質材あるいは不繊布
    の繊維束であり、その厚みが2mm以上で、目付が25
    0〜700g/m2の範囲に設定されていることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置の定着装置。
  3. 【請求項3】 塗布部材が不繊布などの繊維束であり、
    少なくとも離型剤を塗布する領域が熱処理され、短繊維
    の除去加工が施されていることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置に具備される定着装置。
  4. 【請求項4】 離型剤を塗布する塗布部材に、部分的に
    切り欠いた切り欠き部を複数箇所に等間隔に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置に具備される
    定着装置。
  5. 【請求項5】 上記ヒートローラに圧接し回転する塗布
    ローラを設け、該塗布ローラに上記塗布部材を圧接さ
    せ、また規制部材を塗布部材に近接配置してなり、上記
    塗布ローラに離型剤を均一塗布して後、ヒートローラへ
    と間接的に塗布するように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置に具備される定着装置。
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