JP3372712B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3372712B2
JP3372712B2 JP15667395A JP15667395A JP3372712B2 JP 3372712 B2 JP3372712 B2 JP 3372712B2 JP 15667395 A JP15667395 A JP 15667395A JP 15667395 A JP15667395 A JP 15667395A JP 3372712 B2 JP3372712 B2 JP 3372712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影者の作画意図をプ
リント仕上がりに反映させることのできる基準露光量焼
付をオートプリンタに指定することが可能なカメラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、現像済みのネガフィルムからオー
トプリンタの焼付処理によりプリントを得る場合、各撮
影駒毎の透過光から各撮影駒全体の積算透過濃度を求
め、この積算透過濃度と基準濃度との差に基づいてスロ
ープコントロールとカラーコレクションとを行って各撮
影駒毎に焼付露光量を決定し、焼付処理を行っている。
これにより、撮影時の露出のばらつきやカラーフェイリ
アが補正され、適正な濃度及びカラーバランスのプリン
トを得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記オートプ
リンタによる方法は、画一的なプリント仕上がりを前提
にしているため、撮影者の作画意図を反映することがで
きず、例えば、逆光条件で撮影された人物の写真では、
カメラによる撮影時に人物に対して適正な露出が与えら
れていたとしても、プリント時に人物周辺の高輝度部分
に影響された露光量が決定され、プリント上の人物が影
(黒くつぶれる)になるという不都合が生じることがあ
った。
【0004】この欠点を解決するものとして、例えば、
特開平3−72338号公報があり、カメラがフィルム
上に“補正不要マーク”を記録し、プリンタがこのマー
クを識別した場合、オートプリンタによる各撮影駒毎の
自動補正を行わず、焼付露光量(通常にコントロールさ
れたネガを適正な濃度とカラーバランスに写真プリント
するのに要する焼付露光量)によって焼き付けを行う技
術が示されている。
【0005】また、特開平4−319933号公報で
は、上記公報における基準焼付露光量に相当するものと
して、フィルム1本の全撮影駒の積算透過濃度を求め、
この平均値に基づいて焼付露光量を決定する方法が開示
されている。
【0006】更に、特開平4−319933号公報にお
いては、基準焼付露光量による焼き付けは、カメラが撮
影時にいわゆる多点測光方式により露出量を決定したこ
とを示す情報、或いはオートフォーカスにより合焦した
ときの測光値から露出量を決定したことを示す情報がフ
ィルム上に記録されている場合に露出量が最適であると
している。
【0007】しかし、いずれの技術も使用者(ユーザ)
によって基準焼付露光量によるプリントの可否を指定す
ることができない。このため、使用者が意図した作品に
仕上がらない場合が生じる。
【0008】そこで、本発明は、プリント仕上がりに撮
影者の作画意図を反映させることができるようにしたカ
メラを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本出願に係る発
明の目的を実現する構成は、請求項1に記載のように、
プリント時の処理に関する情報をフィルムに記録可能な
カメラにおいて、プリントのための基準露光量に関する
情報の読み出しをフィルムの巻き戻し開始前に行う認識
手段と、この認識手段による認識結果が前記基準露光量
による焼き付けを前記フィルムの全駒に対して行う指示
内容であるとき、その指示内容に応じた情報の記録を前
記フィルムに対して行う記録手段とを備えた構成にして
いる。
【0010】この構成によれば、フィルムの巻き戻しが
行われる前に、使用者によって基準露光量による焼き付
け(基準露光量焼付)を行うか否かの設定変更が可能に
なる。この結果、撮影者の作画意図を反映したプリント
仕上がりにすることが可能になる。
【0011】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項2に記載のようにフィルムの各駒に設けら
れた磁気記録部に対して情報を記録するカメラにおい
て、全駒に対して基準露光量による焼き付け処理を行わ
せるための全駒指定情報をマニュアル設定する設定手段
と、フィルムの各駒に対する露光終了後巻き戻しを行う
給送手段と、該給送手段による巻き戻し開始直前におけ
る前記設定手段の設定状態に応じて全駒指定情報が設定
されている際に該情報をフィルムに記録する記録手段を
設けたものである。
【0012】この構成によれば、例えば、全駒指定情報
が設定されている際に、この情報をフィルムに記録する
ことが可能である。
【0013】また、本出願に係る発明の目的を実現する
具体的な構成は、前記記録手段はフィルムの巻き戻し動
作にてフィルムのリーダ部に設けられた磁気記録部に対
して前記全駒指定情報を記録するものである。
【0014】さらに、本出願に係る発明の目的を実現す
る他の具体的な構成は、前記カメラはフィルムの各駒に
対する露光終了後から巻き戻し開始前までの間に前記設
定手段による設定状態を検知する検知手段と、該検知手
段にて全駒指定情報が設定されていることが検知された
際に前記全駒指定情報の記録を許容する処理手段を有す
るものである。
【0015】また、本出願に係る発明の目的を実現する
さらに他の具体的な構成は、前記カメラは各駒の露光終
了後における1駒巻き上げ動作にて各駒の磁気記録部に
対して情報を記録するものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は本発明によるカメラの一実施例の構
成を示すブロック図である。
【0018】図中、1はマイクロプロセッサであり、カ
メラにおける撮影に必要な全ての動作、表示、その他の
処理が内蔵のプログラムに基づいて制御する機能を有し
ている。2は測光部であり、その測光値はマイクロプロ
セッサ1内のA/Dコンバータに入力され、デジタル値
に変換される。3は被写体までの距離を測る測距部、4
はシャッタの開閉を制御するシャッタ制御回路、5は絞
り値を制御する絞り制御回路であり、いずれも公知の回
路によって構成されている。
【0019】6は情報を磁気記録するための磁気記録回
路、7はフィルムのパーフォレーションを検知するパー
フォレーション検知回路である。また、8はモータ駆動
回路であり、正転でフィルム巻き上げ、逆転でフィルム
巻き戻しを行うように構成されている。9はシャッタ制
御値、絞り制御値等の他に各種情報設定の状態を表示す
る表示部である。
【0020】10は測光測距開始スイッチ(SW1)、
11は露光開始スイッチ(SW2)であり、測光測距開
始スイッチ10は不図示のレリーズ操作部材の第1の操
作状態でオンになり、露光開始スイッチ11はレリーズ
操作部材の第2の操作状態でオンになる。12は1駒毎
に焼付露光を固定時間にするための情報を記録するか否
かを選択する記録スイッチである。
【0021】更に、13は情報の記録方法を選択するた
めの選択スイッチであり、記録のオフ、全駒指定の記
録、1駒毎の手動入力の記録、1駒毎の自動記録入力の
記録の4つの状態に変化し、或いは、記録のオフ、全駒
指定の記録、1駒毎の自動記録入力の記録の3つの状態
に変化するスイッチである。14は測光範囲切換スイッ
チであり、評価測光またはスポット測光のいずれかを選
択するために用いられる。15は露出制御切換スイッチ
であり、自動露出(AE)または手動露出(マニュア
ル)のいずれかを選択するために用いられる。16は露
出補正スイッチであり、このスイッチを押しながら、情
報入力回路19(ダイアルの情報をデコード及びカウン
トするための回路)で露出補正量を入力する。17は自
動露出ずらし機能(AEB機能)選択スイッチであり、
このスイッチを押しながら、情報入力回路19で露出ず
らし量を入力する。18はフィルム感度設定スイッチで
あり、このスイッチを押しながら情報入力回路19でフ
ィルム感度を入力する。
【0022】また、20は手動によって巻き戻しの開始
を行うためのマニュアルリワインドボタン(手動巻き戻
し用のスイッチ)であり、21は撮影枚数が規定駒数に
なった場合、自動的に巻き戻しを行うかマニュアルリワ
インドボタン20の操作に連動して巻き戻しを行うかを
選択するためのスイッチである。
【0023】次に、図2、図3及び図4のフローチャー
トを参照して上記構成による実施例の動作について説明
する。図3は図2に続く処理を示し、図4は図3に続く
処理を示している。なお、図中の“#”はステップを意
味している。
【0024】まず、情報記録の方法を選択するための選
択スイッチ13の状態が入力される(#100)。この
とき、「S=0」では記録オフ、「S=1」では全駒基
準露光指定の記録モード、「S=2」では1駒毎の手動
入力の記録モード、「S=3」では1駒自動入力の記録
モードになる。ついで、マニュアルリワインドボタン2
0が押されたか否かが判定(#101)され、押されて
いれば図4の#145へ移行し、押されていない場合に
は#102へ移行する。
【0025】ついで、測光測距開始スイッチ(SW1)
10のオン/オフが判定(#102)され、オンであれ
ばスポット測光モードが選択されているか否かを判定す
る(#103)。また、測光測距開始スイッチ10のオ
フが判定された場合、#100へ戻され、これ以降の処
理が繰り返し実行される。また、#103でスポット測
光モードの不使用が判定された場合、評価測光値が決定
される(#104)。また、スポット測光モードの使用
が判定された場合には、スポット測光値が決定される
(#105)。この後、露出制御モードがマニュアルで
あるか否かが判定される(#106)。
【0026】また、#106で自動露出モードが判定さ
れた場合には、露出補正がオンであるかオフであるかが
判定され(#107)、露出補正オンが判定されれば、
露出補正がセットされる(#108)。また、#106
で露出制御モードがマニュアルである旨の判定がなされ
た場合、測光値と、マニュアルでセットされた制御設定
値(マニュアルセット絞り値とのアペックス演算値)と
の差が演算される(#109)。なお、ここでは演算の
みが行われ、制御の実行は設定値を用いて行われる。
【0027】この後、自動露出ずらし(AEB)が設定
されているか否かが判定され(#110)、AEBの設
定無しの場合、AEBを「0」にする(#111)。ま
た、AEBの設定有りの場合には、2枚目、3枚目の撮
影を行うための制御値が記憶され(#112)、AEB
フラグは「1」にセットされる(#113)。ついで、
測距(AF)が実行され(#114)、レリーズスイッ
チ(SW2)がオンであるか否かが判定される(#11
5)。更に、レリーズスイッチのオンが判定された場
合、処理は図3のフローAへ移され、シャッタ駆動によ
る露光(#116)が行われる。
【0028】ついで、#100における選択結果がS=
2(1駒毎の手動入力)であるか否かが判定され(#1
17)、S=2であれば、記録スイッチ12が操作され
たか否かが判定される(#118)。記録スイッチ12
のオフが判定された場合にはP=0(情報記録を選択す
るスイッチのオフを意味する)にセットされ(#11
9)、オンが判定された場合にはP=1(基準露光指定
情報の記録を選択するスイッチのオンを意味する)にセ
ットされる(#120)。
【0029】また、#117でS≠2が判定された場
合、S=3(1駒毎の自動入力)であるか否かが判定さ
れる(#121)。S=3であれば、スポット測光を行
うモードか否か(#122)、マニュアルモードか否か
(#123)、露出補正が設定されているか否か(#1
24)、AEBが設定されているか否か(#125)の
判定が順次実行され、該当するものが1つでもあれば#
127でP=1(情報記録を選択するスイッチをオン)
にセットされる。また、#122〜#125のいずれに
も該当しない場合、P=0(情報記録を選択するスイッ
チをオフ)にセットされる。更に、#121でS=3で
ないことが判定された場合、P=0にセットされる(#
128)。
【0030】ついで、#129において、設定したPの
内容を各フレーム毎の情報F(N)(但し、Nはフレー
ムナンバー)とし、モータ駆動回路8を起動して巻き上
げが開始される(#130)。更に、磁気記録回路6に
より、#129で得た情報がフィルム上に記録(フィル
ムの各駒に形成されている磁気トラック上)される(#
131a)。
【0031】次に、パーフォレーション検知回路7によ
って1駒分の給送が行われたことが検知(#132)さ
れると、モータ駆動回路8が停止し(#133)、巻き
上げが終了する。ついで、フレーム数Nを1だけ増加
(#134)させた後、巻き戻しを行うか否か(つま
り、フィルムが規定駒数(例えば12、24、36のい
ずれか)に達したか否か)が判定され(#135)、規
定駒数に達していればAEBフラグ(AEBF)は0に
され(#136)、処理は図4のフローCへ移行する。
また、#135において巻き戻しが行われない場合、A
EBフラグが1であるか否かが判定され(#137)、
AEBF=1が判定されたときにAEBFが2にされ
(#138)、更に#112で記憶したマイナス補正値
の呼び出し(#139)が行われた後、処理は#116
へ移行する。
【0032】更に、#137でAEBF≠1が判定され
た場合、AEBF=2であるか否かの判定が行われ(#
140)、AEBF=2であればAEBF=3にする処
理を行い、プラス補正値の呼び出し(#141)が行わ
れた後、処理は#116へ移行する。更に、#140で
AEBF≠2が判定された場合、AEBF=3であるか
否かの判定が行われ(#143)、AEBF=3であれ
ばAEBF=1(#144)にした後、及び#143で
AEBF≠3であることが判定されたとき、処理は図2
の#100へ戻され、以降の処理が繰り返し実行され
る。
【0033】フローCにおいては、まず、スイッチ21
のオン/オフ状態を検知してオートリワインドが禁止さ
れているか否かが判定される(#145)。禁止されて
いない場合、処理は#147へ移行し、禁止されている
場合には選択スイッチ13の状態の読み出しが行われ
(#146)、マニュアルリワインドボタン20が押さ
れたことが検知されると(#147)、#100におけ
る選択結果がS=1(フィルム全駒に対しての情報入
力)であるか否かが判定される(#148)。S=1が
判定された場合、FALL=1(但し、FALLは全駒に対す
るフラグ)にセットされ(#149)、1駒毎に対する
情報F(N=1〜MAX)が「1」にされる(#15
1)。また、#148でS≠1が判定された場合、F
ALL=0にセットされる(#150)。
【0034】#150または#151の処理の後、巻き
戻しが開始される(#152)。ついで、パーフォレー
ション検知回路7でフィルムのパーフォレーションが検
知され、フィルムが1駒ずつ巻き戻されていることが検
知されると(#153)、フレーム数Nから1駒戻され
る毎に1づつ減数が行われる(#154)。この後、フ
レーム数Nが1になったか否かが判定され(#15
5)、N≠0であれば#153に戻って以降の処理が繰
り返し実行される。また、N=0であれば、#149ま
たは#151でセットされた全駒に対するFALL情報
(FALL=1の時は全駒基準露光指定情報)が、磁気記
録回路6を介してフィルムに記録(フィルムリーダ部に
設けられた磁気トラック上に記録される)される(#1
56)。ついで、巻き戻しが停止され(#157)、こ
の後、フィルムを取り出せば(#158)、全ての動作
は終了する。
【0035】次に、図5、図6及び図7を参照して本発
明の第2実施例を説明する。図6は図5に続く処理を示
し、図7は図6に続く処理を示している。なお、図5〜
図7においては、図2〜図4における処理内容と同一で
あるステップには同一符合を付し、この部分についての
説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0036】この実施例においては、巻き上げ時に焼付
露光時間を固定にするか否か等の情報が記憶され、巻き
戻し時に情報記録が行われる。ここで、図5における処
理は図2の処理と全く同一である。図6においては、図
3における#131がF(N)情報記録をフィルム上に
記録する処理であったのに対し、本実施例では、F
(N)情報をマイクロプロセッサ1に付属するメモリに
記憶(#131B)するようにしたところに特徴があ
る。#131Bでは、各フレーム毎にフレームナンバー
を対応付けて記憶する。
【0037】また、図7においては、#152と#15
3との間に#152Bを設け、#131Bで記憶してお
いたF(N)情報記録をフィルム上に記録するようにし
ている。この場合、各駒のトラックに対して#131B
に記憶されている情報がフレームナンバーに応じて夫々
記録が行われる。また、#147でS=1のとき、#1
51で各フレームの情報を全て「1」にするので、#1
52における記録は各駒とも「1」になり、各駒のトラ
ックに「1」が記録される。
【0038】次に、図8、図9及び図10を参照して本
発明の第3実施例を説明する。図9は図8に続く処理を
示し、図10は図9に続く処理を示している。なお、図
8〜図10においては、図2〜図4における処理内容と
同一であるステップには同一符合を付し、この部分につ
いての説明は省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0039】本実施例は、情報の1駒毎の手動入力を撮
影前に行えるようにしたところに特徴がある。このため
に、図8に示すように、#160〜#164を設けた処
理手順に特徴がある。
【0040】まず、選択スイッチ13の状態が#100
で読み出され、#160でS=2(1駒毎の手動入力)
を行うモードか否かが判定される。判定の結果、S=2
であれば#161で記録スイッチ12の入力(すなわち
ON)が可能になる(#161)。記録スイッチ12が
オフであれば、#162でP=0がセットされる(示す
162)。また、記録スイッチ12がオンであれば、P
=0がセットされる(#163)。
【0041】#162または#163の処理が終了し、
或いは#160でS≠2が判定された場合、マニュアル
リワインドボタン20がオンであるか否かが判定(#1
64)される。マニュアルリワインドボタン20がオン
であれば、図10のフローI′へ処理を移行させ、オフ
であれば測光測距開始スイッチ(SW1)10のオン/
オフが判定される(#102)。以降の処理は、図2で
説明したと同じであるので、説明を省略する。また、図
9は図3に、図10は図4に夫々同じであるので、いず
れも処理についての説明は省略する。
【0042】図11は本発明の第4実施例を示すフロー
チャートである。
【0043】まず、焼付露光時間を固定にするか否か等
の情報記録の方法の選択を実行する(#200)。この
選択は選択スイッチ13を用いて行われ、S=0では記
録オフ、S=1では全駒指定の記録モード、S=2では
1駒毎の手動入力の記録モードになる。ついで、S=2
(1駒毎の手動入力)が成立しているか否かが判定され
(#201)、S≠2であればP=0(情報記録を選択
するスイッチのオフを意味する)がセットされる(#2
05)。#201でS=2が成立した場合、記録スイッ
チ12の動作状態がチエックされ、オフであればP=0
がセットされ(#203)、記録スイッチ12がオンで
あれば、P=1(情報記録を選択するスイッチのオンを
意味する)がセットされる(#204)。
【0044】#203〜205のいずれかの処理が終了
すると、マニュアルリワインドボタン20の動作状態が
チエックされる(#206)。マニュアルリワインドボ
タン20がオンであれば、図4に示した#148へ処理
を移行し、以降の処理を実行する。また、マニュアルリ
ワインドボタン20がオフであれば、測光測距開始スイ
ッチ(SW1)10の動作状態がチエックされる。測光
測距開始スイッチ10がオフの場合、処理は#200へ
戻され、以降の処理が繰り返し実行される。また、測光
測距開始スイッチ10がオンの場合、AE及びAF(#
208,209)を実行した後、露光開始スイッチ(S
W2)11の動作状態をチエックする(#210)。そ
して、露光開始スイッチ11がオフであれば、処理は#
206へ戻され、また、露光開始スイッチ11がオンで
あれば、シャッタ及び絞り制御値に基づいてフィルム露
光が行われる(#211)。各フレーム毎の情報F
(N)がF(N)=Pにされ(#212)、巻き上げが
開始される(#213)。ついで、F(N)情報の記録
が行われ(#214)、パーフォレーション検知回路7
によってフィルムの1駒が給送されたことを検知(#2
15)したことをもって、フィルムの巻き上げが停止さ
れ(#216)、N(フレームナンバー)が1つインク
リメント(#217)される。この後、巻き戻しが行わ
れる(#218)。更に、図4に示したと同一の処理が
行われる。
【0045】図12は本発明の第5実施例を示すフロー
チャートである。図12においては、図11に示したと
同一処理内容のステップには同一符合を付すと共に、重
複する説明は省略する。
【0046】本実施例は、1駒毎の手動入力を撮影後に
行うようにしたところに特徴がある。図12において、
#200〜#211まで、及び#212以降は図11と
同一であるので説明を省略し、#219〜#223まで
についてのみ説明する。
【0047】露光(#211)の後、S=2(1駒毎の
手動入力の記録モード)になっているか否かを判定する
(#219)。S=2であれば、記録スイッチ12の動
作状態が判定される(#220)。スイッチオフであれ
ばP=0にセットされ(#221)、スイッチオンであ
ればP=1がセットされる(#222)。また、#21
1でS≠2が判定された場合、P=0がセットされる
(#223)。#221〜#223のいずれかの処理が
終了した後、#212以降の処理が実行される。#21
2以降の処理については、図11で説明した通りである
ので説明を省略する。
【0048】図13及び図14は本発明の第6実施例を
示すフローチャートである。なお、本実施例において
は、上記した各フローチャートに示したと同一であるも
のには同一符合を付している。
【0049】本実施例はフィルム全駒に対する情報入力
と、1駒毎の自動入力とを任意に選択できるようにした
ところに特徴がある。まず、情報記録の方法を選択する
ための選択スイッチ13の状態が入力される(#100
B)。このとき、S=0では記録オフ、S=1では全駒
指定の記録モード、S=2では1駒毎の手動入力の記録
モードになる。ついで、マニュアルリワインドボタン2
0が押されたか否かが判定され(#101)、押されて
いれば#145(以降の処理は図4と同一)へ移行し、
押されていない場合には#102へ移行する。#102
以降、#115までの処理は、図2と全く同じであるの
で、ここでは説明を省略する。#115の処理が終了す
ると、処理は図14の#116へ移行する。
【0050】図14の処理においては、まず、シャッタ
駆動による露光(#116)が実行される。ついで、#
100における選択結果がS=2(1駒毎の手動入力)
であるか否かが判定され(#117)、S=2であれば
スポット測光モードか否かが判定される(#122)。
スポット測光モードでない場合、マニュアルモードか否
かが判定(#123)され、マニュアルモードでない場
合には露出補正が設定されているか否か(#124)、
AEBが設定されているか否か(#125)の判定が順
次実行される。また、#117でS≠2が判定されれば
P=0のセットが行われ(#128)、#122〜#1
25でオン状態が判定された場合にはP=1がセットさ
れる(#127)。ついで、#129において、設定し
たPの内容を各フレーム毎の情報F(N)とし、モータ
駆動回路8を起動して巻き上げを開始する(#13
0)。
【0051】更に、#131〜138、#140、#1
41、#143及び#144の処理を、例えば図6で示
した様にして実行する。また、#136以降の処理につ
いては、図4に示したフローに従って実行される。
【0052】なお、上記各実施例においては、1駒毎に
自動による記録モードの中で、露出補正の有無を取り上
げたが、これはフィルム感度をシフトした状態でも同様
であり、これらの設定は、全て撮影者(使用者)が意図
的にコントロールしたものと見ることができる。
【0053】また、上記各実施例では、各フレーム毎の
情報及び全フレーム共通の情報を共に1ビット(1と
0)の情報としたが、これは更にビット数を増やした情
報にしてもよい。例えば、本情報を発生しないカメラを
考慮して、以下のようにすれば、意図的にプリンタAE
(自動補正)を行ったものであるのか否かを判断するこ
とができる。
【0054】 00 ・・・ 不指示 10 ・・・ プリンタAE(自動補正) 11 ・・・ 焼付露光時間固定 〔発明と実施例の対応〕以上の実施例において、マイク
ロプロセッサ1、選択スイッチ13、マニュアルリワイ
ンドボタン20及び巻き戻し方法選択スイッチ21が認
識手段に相当し、マイクロプロセッサ1及び磁気記録回
路6が記録手段に相当する。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に記載の発
明によれば、プリントのための基準露光量に関する情報
の読み出しをフィルムの巻き戻し開始前に行う認識手段
と、この認識手段による認識結果が前記基準露光量によ
る焼き付けを前記フィルムの全駒に対して行う指示内容
であるとき、その指示内容に応じた情報の記録を前記フ
ィルムに対して行う記録手段とを備えた構成にしたの
で、フィルムの巻き戻しが行われる前に、使用者によっ
て基準露光量焼付を行うか否かの設定変更が可能にな
り、プリント仕上がりに撮影者の作画意図を反映させる
ことが可能になる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、給送手段
による巻き戻し開始直前における前記設定手段の設定状
態に応じて全駒指定情報が設定されている際に該情報を
フィルムに記録する記録手段を設けることができる。ま
た、請求項3に記載の発明によれば、フィルムの巻き戻
し動作にてフィルムのリーダ部に設けられた磁気記録部
に対して前記全駒指定情報を記録することができる。請
求項4に記載の発明によれば、検知手段にて全駒指定情
報が設定されていることが検知された際に前記全駒指定
情報の記録を許容することができる。さらに、請求項5
に記載の発明によれば、各駒の露光終了後における1駒
巻き上げ動作にて各駒の磁気記録部に対して情報を記録
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明によるカメラの第1の実施例に相当する
処理を示すフローチャートである。
【図3】図2に続く処理を示すフローチャートである。
【図4】図3に続く処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明によるカメラの第2の実施例に相当する
処理を示すフローチャートである。
【図6】図5に続く処理を示すフローチャートである。
【図7】図6に続く処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明によるカメラの第3の実施例に相当する
処理を示すフローチャートである。
【図9】図8に続く処理を示すフローチャートである。
【図10】図9に続く処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明によるカメラの第4の実施例に相当す
る処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明によるカメラの第5の実施例に相当す
る処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明によるカメラの第6の実施例に相当す
る処理を示すフローチャートである。
【図14】図13の処理に続く処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ 6 磁気記録回路 7 パーフォレーション検知回路 8 モータ駆動回路 12 記録スイッチ 13 選択スイッチ 19 情報入力回路 20 マニュアルリワインドボタン 21 スイッチ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント時の処理に関する情報をフィル
    ムに記録可能なカメラにおいて、 プリントのための基準露光量に関する情報の読み出しを
    フィルムの巻き戻し開始前に行う認識手段と、この認識
    手段による認識結果が前記基準露光量による焼き付けを
    前記フィルムの全駒に対して行う指示内容であるとき、
    その指示内容に応じた情報の記録を前記フィルムに対し
    て行う記録手段とを具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 フィルムの各駒に設けられた磁気記録部
    に対して情報を記録するカメラにおいて、 全駒に対して基準露光量による焼き付け処理を行わせる
    ための全駒指定情報をマニュアル設定する設定手段と、
    フィルムの各駒に対する露光終了後巻き戻しを行う給送
    手段と、該給送手段による巻き戻し開始直前における前
    記設定手段の設定状態に応じて全駒指定情報が設定され
    ている際に該情報をフィルムに記録する記録手段を設け
    たことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記記録手段はフィルムの巻き戻し動作
    にてフィルムのリーダ部に設けられた磁気記録部に対し
    て前記全駒指定情報を記録することを特徴とする請求項
    2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記カメラはフィルムの各駒に対する露
    光終了後から巻き戻し開始前までの間に前記設定手段に
    よる設定状態を検知する検知手段と、該検知手段にて全
    駒指定情報が設定されていることが検知された際に前記
    全駒指定情報の記録を許容する処理手段を有することを
    特徴とする請求項2,3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記カメラは各駒の露光終了後における
    1駒巻き上げ動作にて各駒の磁気記録部に対して情報を
    記録することを特徴とする請求項2〜4記載のカメラ。
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