JP3369405B2 - 通話装置 - Google Patents

通話装置

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JP3369405B2
JP3369405B2 JP16760196A JP16760196A JP3369405B2 JP 3369405 B2 JP3369405 B2 JP 3369405B2 JP 16760196 A JP16760196 A JP 16760196A JP 16760196 A JP16760196 A JP 16760196A JP 3369405 B2 JP3369405 B2 JP 3369405B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は通話装置に係わり、
特に親機から子機へ通話用の2線を介し直流電源を供給
する場合、2線が短絡され過電流が流れたとき直ちに、
この過電流を遮断し発熱等による各回路の破壊を防止で
きる通話装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のテレビ通話装置は、図2に示すよ
うに、テレビカメラ51、マイク52、スピーカ53、
通話回路54、呼出釦55aが接続された呼出回路55
を備えたカメラ付玄関子機BQ11と、1回目呼出検出回
路56、リレー駆動回路57、リレー駆動回路57に設
けられ切換接点59c、常閉接点59b、常開接点59
aからなる一組の接点59を有するリレー58、短絡保
護回路60、AC100Vを整流し電源+Bの直流電源
を各回路へ供給するスイッチングレギュレータ61、C
PU62を備えたモニター親機AQ11で構成される。 【0003】カメラ付玄関子機BQ11の端子T11と端子
T12はラインL11、L12を介してモニター親機AQ11の
端子T13と端子T14とそれぞれ接続され、カメラ付玄関
子機BQ11に設けられたテレビカメラ51の出力側は端
子T11と接続されている。 【0004】通話回路54の入力側はマイク52、出力
側はスピーカ53がそれぞれ接続され、通話回路54の
ライン側および呼出回路55の出力側は端子T11と接続
されている。 【0005】一端が基準電位点に接続されたコイルBL
11の他端は端子T12と接続されている。 【0006】モニター親機AQ11の端子T14には、一端
が基準電位点に接続されたコイルAL11の他端が接続さ
れ、端子T13には1回目呼出検出回路56の入力側が接
続されている。1回目呼出検出回路56の出力側はCP
U62の制御入力側と接続され、CPU62の制御出力
側はリレー駆動回路57と接続されている。 【0007】リレー駆動回路57に設けられたリレー5
8の接点59の切換接点59cは端子T13と接続され、
常開接点59aは映像信号阻止用のコイルAL12を介し
て短絡保護回路60の端子60aと接続されている。 【0008】短絡保護回路60は電源供給用トランジス
タQ11、過電流検出用トランジスタQ12、過電流値設定
用抵抗R21、破壊防止用抵抗R22を有し、短絡保護回路
60の端子60aは電源供給用トランジスタQ11のコレ
クタと接続され、エミッタは過電流値設定用抵抗R21を
介して電源+Bと接続されている。 【0009】電源供給用トランジスタQ11のベースは一
端が基準電位点と接続された破壊防止用抵抗R22の他端
と共に、過電流検出用トランジスタQ12のコレクタと接
続されている。 【0010】過電流検出用トランジスタQ12のベースは
電源供給用トランジスタQ11のエミッタと接続され、過
電流検出用トランジスタQ12のエミッタは電源+Bと接
続されている。 【0011】このようなテレビ通話装置において、カメ
ラ付玄関子機BQ11とモニター親機AQ11間が正常に接
続されている場合は、モニター親機AQ11の短絡保護回
路60に設けられた電源供給用トランジスタQ11がオン
となり、リレー58の常開接点59aにはスイッチング
レギュレータ61で生成されている電源+Bが短絡保護
回路60を介して供給される。 【0012】ここで、カメラ付玄関子機BQ11に設けら
れた呼出釦55aを押下すると、呼出回路55が動作
し、ラインL11、L12間の電圧が降下する。 【0013】ラインL11、L12間の電圧が降下すると、
モニター親機AQ11の1回目呼出検出回路56が動作
し、CPU62に呼出釦55aが押下されたことを知ら
せる。 【0014】CPU62はこれにより制御出力側をHレ
ベルとしてリレー駆動回路57を制御し、リレー58を
動作させる。 【0015】リレー58が動作すると、接点59の切換
接点59cと常開接点59aが閉成され、ラインL11へ
過電流値設定用抵抗R21、オンとなっている電源供給用
トランジスタQ11を介して電源+Bを供給する。 【0016】ラインL11へ電源+Bが供給されると、カ
メラ付玄関子機BQ11のテレビカメラ51が動作し、来
訪者の映像を撮像する。 【0017】テレビカメラ51が動作しているとき、再
度呼出釦55aが押下されてもラインL11、L12間の電
圧は降下しないように設定されている。 【0018】配線工事等でラインL11、L12間が短絡さ
れた場合、ラインL11、L12間の電圧が降下し、モニタ
ー親機AQ11の1回目呼出検出回路56が動作する。1
回目呼出検出回路56が動作するとCPU62がこのこ
とを知りリレー駆動回路57への制御出力側をHレベル
とし、リレー駆動回路57を制御する。 【0019】制御によりリレー駆動回路57が動作する
とリレー58が動作し、接点59の切換接点59cと常
開接点59aが閉成される。 【0020】切換接点59cと常開接点59aが閉成さ
れると、過電流値設定用抵抗R21に過電流が流れ過電流
検出用トランジスタQ12がオンとなる。 【0021】過電流検出用トランジスタQ12がオンとな
ると、電源供給用トランジスタQ11がオフとなり、ライ
ンL11への電流の供給が一瞬止る。 【0022】短絡状態が継続すると、電源供給用トラン
ジスタQ11と過電流検出用トランジスタQ12が交互にオ
ン、オフする。 【0023】また、この場合1回目呼出検出回路56が
予め定めた時間以上、動作を継続するとCPU62がこ
のことを知りリレー駆動回路57への制御入力側をLレ
ベルとし、閉成された切換接点59cと常開接点59a
を開成し、カメラ付玄関子機BQ11への電源+Bの供給
を停止するようになっている。 【0024】 【発明が解決しようとする課題】従来のテレビ通話装置
において、ラインL11、L12間が短絡された場合、短絡
保護回路60に設けられた電源供給用トランジスタQ1
1、過電流検出用トランジスタQ12、過電流値設定用抵
抗R21及び破壊防止用抵抗R22に発熱等の現象を惹起
し、電源供給用トランジスタQ11、過電流検出用トラン
ジスタQ12が破壊するおそれがあるという難点がある。 【0025】また、前述したソフト的な過電流防止機能
もCPU62に内蔵するプログラムの暴走により十分機
能しない場合があるという難点がある。 【0026】本発明は、このよう難点を解消するために
なされたもので、親機から玄関子機へ通話用の2線を介
し直流電源を供給する場合、2線が短絡され過電流が流
れたとき直ちに、この過電流を遮断し発熱等による各回
路の破壊を防止できる通話装置を提供することを目的と
する。 【0027】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の通話装置は、直流電源の供給を受け動作す
る親機通話部を備えた親機と、親機と2線で接続され親
機の親機通話部と相互に通話可能な子機通話部を備えた
子機とから成り、親機は、子機からの呼出として2線間
のライン電圧降下を検出する呼出検出回路と、呼出検出
回路の呼出検出により親機から子機へ直流電源を供給す
るリレー接点をオンし、終話後にオフするリレーを含む
リレー駆動回路とを備え、2線が短絡されてリレー駆動
回路でオンされたリレー接点を介して直流電源から過電
流が流れたとき電流を遮断し、遮断状態を保持する過電
流検出用トランジスタ、遮断状態保持用トランジスタ、
電源供給用トランジスタ、ベースバイアス制御用トラン
ジスタを含む電流遮断保持回路と、2線の短絡が所定時
間以上継続したときリレー接点をオフするリレー駆動回
路へのオフ信号により電流遮断保持回路をリセットする
リセット回路とを有している。 【0028】このような通話装置において、親機と2線
で接続され親機のモニター部へ伝送する映像信号を子機
のテレビカメラで生成し、親機の親機通話部と子機の子
機通話部で相互に通話する。子機からの呼出として2線
間のライン電圧降下を親機の呼出検出回路で検出する。
親機の呼出検出回路で呼出を検出すると、親機から子機
へ直流電源を供給するリレー接点がリレー駆動回路によ
りオンする。このリレー接点は終話後にリレー駆動回路
がオフすると復旧する。2線が短絡されてリレー駆動回
路がオンしたとき、リレー接点を介して直流電源から過
電流が流れると、電流遮断保持回路が電流を遮断し、遮
断状態を保持する。2線の短絡が所定時間以上継続する
と、オフ信号によりリレー駆動回路はオフされ、同時に
電流遮断保持回路はリセット回路でリセットされる。 【0029】 【発明の実施の形態】以下、本発明の通話装置をテレビ
通話装置に適用した一実施例について図面にしたがって
詳述する。 【0030】本発明のテレビ通話装置は、図1に示すよ
うに、直流電源+Bの供給を受け動作するモニター部1
2および親機通話部14を備えたモニター親機AQ1、
モニター親機AQ1と2線L1、L2で接続されモニター
親機AQ1のモニター部12へ伝送する映像信号f1を生
成するテレビカメラ1およびモニター親機AQ1の親機
通話部14と相互に通話可能な子機通話部4を備えたカ
メラ付玄関子機BQ1から成る。 【0031】モニター親機AQ1は、カメラ付玄関子機
BQ1からの呼出として2線L1、L2間のライン電圧降
下を検出する1回目呼出検出回路6と、1回目呼出検出
回路6の呼出検出によりモニター親機AQ1からカメラ
付玄関子機BQ1へ直流電源+Bを供給するリレー接点
9をオンし、終話後にオフするリレー駆動回路7と、2
線L1、L2が短絡されてリレー駆動回路7でオンされた
リレー接点9を介して直流電源+Bから過電流が流れた
とき電流を遮断し、遮断状態を保持する電流遮断保持回
路11と、2線L1、L2の短絡が所定時間以上継続した
ときリレー接点9をオフするリレー駆動回路7へのオフ
信号f2により電流遮断保持回路11をリセットするリ
セット回路10とを有している。 【0032】通話装置は図1に示すように、テレビカメ
ラ1、マイク2とスピーカ3が接続されたハイブリット
回路18からなる子機通話部4、呼出釦5aが接続され
た呼出回路5とを備えたカメラ付玄関子機BQ1と、1
回目呼出検出回路6、切換接点9c、常閉接点9b、常
開接点9aからなる一組の接点9を有するリレー8を設
けたリレー駆動回路7、リセット回路10、電流遮断保
護回路11、復調回路13a、映像アンプ13b及びモ
ニター13cを有するモニター部12、ハイブリット回
路15および送受器16を有する親機通話部14、AC
100Vを整流し電源+Bの直流電源を各回路へ供給す
るスイッチングレギュレータ17、CPU20を備えた
モニター親機AQ11で構成される。 【0033】カメラ付玄関子機BQ1の端子T1と端子T
2はラインL1、L2を介してモニター親機AQ1の端子T
3と端子T4とそれぞれ接続され、カメラ付玄関子機BQ
1に設けられたテレビカメラ1の出力側は端子T1と接続
されている。 【0034】子機通話部4のハイブリット回路18の4
線入力側はマイク2、4線出力側はスピーカ3がそれぞ
れ接続され、ハイブリット回路18のライン側および呼
出回路5の出力側は端子T1と接続されている。 【0035】一端が基準電位点に接続されたコイルBL
1の他端は端子T2と接続されている。 【0036】モニター親機AQ1の端子T4には一端が基
準電位点に接続されたコイルAL1の他端が接続され、
端子T3には1回目呼出検出回路6の入力側が接続され
ている。1回目呼出検出回路6の出力側はCPU20の
制御入力側と接続され、CPU20の制御出力側はリレ
ー駆動回路7の端子7a及びリセット回路10の端子1
0aとそれぞれ接続されている。 【0037】リレー駆動回路7に設けられたリレー8の
切換接点9cは端子T3と接続され、常開接点9aは映
像信号阻止用のコイルAL2を介して電流遮断保護回路
11の端子11aと接続されている。 【0038】常開接点9aはモニター部12の端子12
aと接続され、端子12aは復調回路13a、映像アン
プ13bを介してモニター13cと接続されている。 【0039】モニター部12の制御入力側は端子12b
を介してCPU20の制御出力側と接続されている。 【0040】電流遮断保護回路11の端子11aは、親
機通話部14の端子14aと接続され、端子14aはハ
イブリット回路15と接続されている。 【0041】ハイブリット回路15の4線出力側は送受
器16の受話器16aと接続され、4線入力側は送受器
16の送話器16bと接続されている。 【0042】親機通話部14の制御出力側は端子14b
を介してCPU20の制御入力側と接続され、受話器1
6をオフフックすると制御出力はHレベル、オンフック
するとLレベルとなる。 【0043】電流遮断保護回路11は、電源供給用トラ
ンジスタQ1、過電流検出用トランジスタQ2、ベースバ
イアス制御用トランジスタQ3、遮断状態保持用トラン
ジスタQ4、リセット用トランジスタQ5、遮断状態保持
用ダイオードD1、ベースバイアス制御用ダイオードD
2、過電流値設定用抵抗R1、破壊防止用抵抗R2を有
し、電流遮断保護回路11の端子11aは電源供給用ト
ランジスタQ1のコレクタと接続され、エミッタは過電
流値設定用抵抗R1を介して電源+Bと接続されてい
る。 【0044】電源供給用トランジスタQ1のベースは破
壊防止用抵抗R2を介してベースバイアス制御用トラン
ジスタQ3のコレクタと接続され、ベースバイアス制御
用トランジスタQ3のエミッタは基準電位点と接続され
ている。 【0045】電源供給用トランジスタQ1のエミッタは
抵抗R3の一端と接続され、他端はベースバイアス制御
用ダイオードD2のアノード、カソードを介してベース
バイアス制御用トランジスタQ3のコレクタと接続され
ている。 【0046】ベースバイアス制御用ダイオードD2のア
ノードは遮断状態保持用ダイオードD1のアノードと接
続され、遮断状態保持用ダイオードD1のカソードは遮
断状態保持用トランジスタQ4のベースと接続されてい
る。 【0047】電源供給用トランジスタQ1のエミッタ
は、過電流検出用トランジスタQ2のベースと接続さ
れ、過電流検出用トランジスタQ2のエミッタは電源+
Bと接続されている。 【0048】過電流検出用トランジスタQ2のコレクタ
は、抵抗R6を介して遮断状態保持用トランジスタQ4の
ベースと接続されている。 【0049】遮断状態保持用トランジスタQ4のエミッ
タは基準電位点と接続され、コレクタはベースバイアス
制御用トランジスタQ3のベースと接続されている。 【0050】ベースバイアス制御用トランジスタQ3の
ベースは一端が基準電位点に接続された抵抗R5の他端
と接続され、ベースバイアス制御用トランジスタQ3の
ベースと過電流検出用トランジスタQ2のベースは抵抗
R4を介して接続されている。 【0051】遮断状態保持用トランジスタQ4のベース
は一端が基準電位点に接続された抵抗R7及びコンデン
サC1の他端が共に接続されている。 【0052】遮断状態保持用トランジスタQ4のベース
は抵抗R8を介してリセット用トランジスタQ5のコレク
タと接続され、リセット用トランジスタQ5のエミッタ
は基準電位点と接続されている。 【0053】リセット用トランジスタQ5のベースは、
一端が基準電位点に接続された抵抗R10の他端と共に電
流遮断保護回路11の端子11bと接続され、リセット
用トランジスタQ5のベースと電源+Bの間には抵抗R9
が接続されている。 【0054】このような通話装置において、カメラ付玄
関子機BQ1とモニター親機AQ1間が正常に接続されて
いる場合は、モニター親機AQ1の電流遮断保護回路1
1に設けられたベースバイアス制御用トランジスタQ3
がオンとなり、電源供給用トランジスタQ1もオンとな
る。 【0055】なお、ベースバイアス制御用トランジスタ
Q3は、電源+B、過電流値設定用抵抗R1、抵抗R4、
抵抗R5の経路により、抵抗R5の両端に発生する電圧に
よるベースバイアスによりオンとなり、遮断状態保持用
トランジスタQ4がオンとなると抵抗R5の両端の電圧は
基準電位点となるのでベースバイアス制御用トランジス
タQ3はオフとなる。 【0056】また、電源供給用トランジスタQ1は電源
+B、過電流値設定用抵抗R1、抵抗R3、ベースバイア
ス制御用ダイオードD2、ベースバイアス制御用トラン
ジスタQ3のコレクタ、エミッタおよび基準電位点にい
たる経路における破壊防止用抵抗R2の両端の電圧によ
るベースバイアスによりオンとなつている。このためベ
ースバイアス制御用トランジスタQ3がオフとなると電
源供給用トランジスタQ1もオフとなる。 【0057】電源供給用トランジスタQ1がオンとなる
とリレー8の接点9における常開接点9aにはスイッチ
ングレギュレータ17で生成されている電源+Bが供給
される。この状態では過電流検出用トランジスタQ2、
遮断状態保持用トランジスタQ4及びリセット用トラン
ジスタQ5がオフとなっている。 【0058】ここで、カメラ付玄関子機BQ1に設けら
れた呼出釦5aを押下すると、呼出回路5が動作し、ラ
インL1、L2間の電圧が降下する。 【0059】ラインL1、L2間の電圧が降下すると、モ
ニター親機AQ1の1回目呼出検出回路6が動作し、C
PU20に呼出釦5aが押下されたことを知らせる。 【0060】CPU20はこれによりHレベルのオン信
号f3をリレー駆動回路7とリセット回路10へ送出す
る。 【0061】リレー駆動回路7の端子7aにオン信号f
3が入力されると、リレー駆動回路7に設けられたトラ
ンジスタQ7がオンとなる。トランジスタQ7がオンにな
るとリレー8が動作し、切換接点9cと常開接点9aが
閉成されて、ラインL1へ過電流値設定用抵抗R1、オン
となっている電源供給用トランジスタQ1、コイルAL2
及び接点9を介して電源+Bを供給する。 【0062】ラインL1へ電源+Bが供給されると、カ
メラ付玄関子機BQ1のテレビカメラ1が来訪者の映像
を撮像し映像信号f1を出力する。 【0063】テレビカメラ1が動作しているとき、再
度、呼出釦5aが押下されてもラインL1、L2間の電圧
は降下しないように設定されている。 【0064】配線工事等で誤接続等によりラインL1、
L2間が短絡され、1回目呼出検出回路6が動作し、切
換接点9cと常開接点9aが閉成されて、ラインL1、
L2に過電流が流れると過電流値設定用抵抗R1に過電流
が流れ、過電流値設定用抵抗R1による電圧降下が大き
くなって、過電流検出用トランジスタQ2がオンとな
る。 【0065】過電流検出用トランジスタQ2がオンとな
ると、抵抗R7の両端に発生する電圧が大きくなり、遮
断状態保持用トランジスタQ4がオンとなって、電源供
給用トランジスタQ1及びベースバイアス制御用トラン
ジスタQ3がオフとなる。 【0066】一方、CPU20から送出されているオン
信号f3によりリセット回路10の端子10aがHレベ
ルとなっているので、リセット回路10に設けられてい
るトランジスタQ6はオンとなっている。 【0067】トランジスタQ6がオンとなっているとリ
セット回路10の端子10bと電流遮断保護回路11の
端子11bを介して、電流遮断保護回路11に設けられ
たリセット用トランジスタQ5はオフとなっている。 【0068】なお、遮断状態保持用トランジスタQ4の
オンとなる回路は、抵抗R7の両端の電圧によるベース
バイアスによるもので、短絡が解除され過電流検出用ト
ランジスタQ2がオフとなっても、電源+B、過電流値
設定用抵抗R1、抵抗R3、遮断状態保持用ダイオードD
1、抵抗R7および基準電位点に至る経路が形成され、遮
断状態保持用トランジスタQ4は動作状態を維持してい
る。 【0069】これにより、電源供給用トランジスタQ1
及びベースバイアス制御用トランジスタQ3はオフの侭
であり、オンとならない。 【0070】1回目呼出検出回路6が予め定められた時
間以上、動作し続けるとCPU20から送出されていた
オン信号f3がLレベルのオフ信号f2となりリレー駆動
回路7の端子7aはLレベルになる。 【0071】リレー駆動回路7の端子7aがLレベルに
なると、リレー駆動回路7に設けられたトランジスタQ
7がオフなる。トランジスタQ7がオフになるとリレー8
が復旧し、切換接点9cと常開接点9aが開成され、ラ
インL1へ過電流値設定用抵抗R1、電源供給用トランジ
スタQ1を介して供給されていた電源+Bが遮断され
る。 【0072】また、CPU20からリセット回路10の
端子10aへ送出されていたオン信号f3がオフ信号f2
となり制御線がLレベルになると、リセット回路10に
設けられたトランジスタQ6がオフとなる。トランジス
タQ6がオフとなるとリセット回路10の端子10bが
Hレベルとなり、電流遮断保護回路11に設けられたリ
セット用トランジスタQ5のベース、エミッタ間に電圧
がかかりリセット用トランジスタQ5はオンになる。 【0073】リセット用トランジスタQ5がオンになる
と、遮断状態保持用トランジスタQ4がオフとなり、ベ
ースバイアス制御用トランジスタQ3がオンとなる。 【0074】ベースバイアス制御用トランジスタQ3が
オンとなると、電源供給用トランジスタQ1がオンとな
り遮断状態の保持が解除される。 【0075】このように1回目呼出検出回路6とCPU
20によるソフト的な短絡保護と、電流遮断保護回路1
1によるハード的な短絡保護が実行できる。 【0076】なお、カメラ付玄関子機BQ1のテレビカ
メラ1から出力された映像信号f1は、モニター親機A
Q1の端子T3に入力され、端子T3に接続された切換接
点9cと閉成された常開接点9aを経由してモニター部
12の端子12aへ送出される。 【0077】この映像信号f1はCPU20の制御によ
りモニター部12が端子12bを介して制御されると、
モニター13cに電源が入りモニター13cは映像信号
f1を出画する。 【0078】カメラ付玄関子機BQ1とモニター親機A
Q1との間の通話はハイブリット回路18に設けられた
マイク2、スピーカ3と、ハイブリット回路15に設け
られた送受器16でおこなわれ、送受器16をオフフッ
クすると制御出力がCPU20に送出され通話が開始さ
れる。 【0079】送受器16をオンフックすると制御出力が
CPU20に送出されて、総ての回路はもとの状態に復
帰する。 【0080】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の通話装置によれば、親機から子機へ通話用の2線を介
し直流電源を供給する場合、2線が短絡され過電流が流
れたとき直ちに、この過電流を遮断し発熱等による各回
路の破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるテレビ通話装置の一実施例を示す
ブロック図。 【図2】従来のテレビ通話装置のブロック図。 【符号の説明】 4・・・・・・通話部(子機通話部) 6・・・・・・呼出検出回路 7・・・・・・リレー駆動回路 8・・・・・・リレー 9・・・・・・リレー接点 10・・・・・・リセット回路 11・・・・・・電流遮断保護回路 Q2・・・・・・過電流検出用トランジスタ Q4・・・・・・遮断状態保持用トランジスタ Q1・・・・・・電源供給用トランジスタ Q3・・・・・・ベースバイアス制御用トランジスタ 14・・・・・・通話部(親機通話部) AQ1・・・・・・モニター親機(親機) BQ1・・・・・・カメラ付玄関子機(子機) L1、L2・・・・・・ライン(2線) +B・・・・・・直流電源 f2・・・・・・オフ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−183655(JP,A) 特開 平8−154142(JP,A) 実開 平3−51584(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/08 - 3/10 H04M 9/00 - 9/10 B04N 7/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】直流電源(+B)の供給を受け動作する親
    機通話部(14)を備えた親機(AQ1)と、前記親機
    と2線(L1、L2)で接続され前記親機の前記親機通話
    部と相互に通話可能な子機通話部(4)を備えた子機
    (BQ1)とから成り、 前記親機は、前記子機からの呼出として前記2線間のラ
    イン電圧降下を検出する呼出検出回路(6)と、前記呼
    出検出回路の呼出検出により前記親機から前記子機へ前
    記直流電源を供給するリレー接点(9)をオンし、終話
    後にオフするリレー(8)を含むリレー駆動回路(7)
    とを備え、 前記2線が短絡されて前記リレー駆動回路でオンされた
    前記リレー接点を介して前記直流電源から過電流が流れ
    たとき電流を遮断し、遮断状態を保持する過電流検出用
    トランジスタ(Q2)、遮断状態保持用トランジスタ
    (Q4)、電源供給用トランジスタ(Q1)、ベースバイ
    アス制御用トランジスタ(Q3)を含む電流遮断保持回
    路(11)と、前記2線の短絡が所定時間以上継続した
    とき前記リレー接点をオフする前記リレー駆動回路への
    オフ信号(f2)により前記電流遮断保持回路をリセッ
    トするリセット回路(10)とを有することを特徴とす
    通話装置
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