JP3369132B2 - 自転車用ペダル及び自転車靴クリート - Google Patents

自転車用ペダル及び自転車靴クリート

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JP3369132B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M3/00Construction of cranks operated by hand or foot
    • B62M3/08Pedals
    • B62M3/086Attachments between shoe and pedal other than toe clips, e.g. cleats
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2164Cranks and pedals
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    • Y10T74/217Pedals with toe or shoe clips

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用ペダル及
び自転車靴用クリートに関する。より詳しくは、本発明
は、クリップレス又はステップ−イン型の自転車用ペダ
ル及び該自転車用ペダルに係合する自転車靴用クリート
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車用ペダル(以下、単に、ペ
ダルと言う)は、娯楽、オフロード、ロードレース等の
特定の目的に合わせて設計されている。より一般に普及
している,ペダルの一つの特殊なタイプとして、自転車
用靴のソールに固定されたクリートに着脱自在に係合す
るクリップレス又はステップインペダルがある。該クリ
ップレスペダルは、自転車のクランクに支持可能なペダ
ル軸と、該ペダル軸に回動自在に支持されるペダル本体
と、クリート係合機構とを備えている。オフロード用の
ペダルにおいては、前記クリート係合機構は、クリート
の前部及び後部と係合するためにペダル本体の両側に固
定される前部及び後部クリートクランプ部材を有してい
る。ロードレース用ペダルは、一般的に、ペダル本体の
一方側だけにクリート係合機構を有している。この種の
ペダルにおいては何れのタイプにおいても、操縦者がペ
ダルに足を掛けると、クリート係合機構が自動的に操縦
者の靴の底部に固定されたクリートを把持する。
【0003】より詳しく説明すると、操縦者の靴をクリ
ートを介してステップ−インペダルに取り付ける際に
は、操縦者は靴をペダル本体に対し斜め下方且つ前方へ
移動させ、クリートの前端部をペダル本体の前方フック
又は前方クランプ部材に係合させる。クリートの前端部
がペダル本体の前方フックに係合すると、操縦者はクリ
ートの後端部をペダル本体の後方フック又は後方クラン
プ部材のガイド部に当接させる。この状態において、操
縦者は、靴をペダルに向けて下方に押圧して、後方フッ
ク又は後方クランプ部材をまずスプリングの付勢力に抗
して後方へ揺動させ、該後方フック又は後方クランプ部
材をクリート解除位置に移動させる。その後、クリート
の後端部は、後方フック又は後方クランプ部材の背面と
向き合う部分に挿入される。そして、後方フック又は後
方クランプ部材は、付勢部材又はスプリングの付勢力に
よって引き戻され、後方フック又は後方クランプ部材が
クリートの後端部と係合する。この係合によって、操縦
者の靴がクリートを介してペダルに固定される。
【0004】ペダルから靴を解除する場合、操縦者は、
回動支点としてクリートの前端部を用いながら、主とし
て、ペダルの踏み体(tread)に直交又は略直交する軸回
りに靴を回動させる。この回動動作の結果として、後方
フック又は後方クランプ部材は、スプリングの付勢力に
抗して、靴を解除するクリート解除位置へ向かって後方
へ回動させられる。ロードタイプ型自転車用としてステ
ップ−インペダルが使用された場合、該ペダルは、一般
的に、単一の締結機構だけを備え、自転車用靴がペダル
の両側部の一方とだけ結合し得るようになっている。他
方、オフロード又はマウンテンバイク型は、通常、一対
の締結機構を有し、自転車用靴はペダルの両側部と結合
し得るようになっている。何れのケースにおいても、可
能な限り、小型化及び軽量化するようにペダルを設計す
ることが望まれている。
【0005】多くのクリップレスペダルにおける一つの
問題は、クリップレスペダルが大変小さく、その為、ペ
ダル本体のほんの一部しか操縦者の靴と係合しないこと
である。即ち、ペダル本体は、クリート係合機構の両側
部に配された踏み面を有している。通常、ペダル本体は
軽量化を図るべく可能な限り小型に作られている為、前
記踏み面の表面積はごく小さいものである。この種のク
リップレスペダルでは、クリートがクリートクランプ部
材と係合すると、靴とペダルとは一定の係合状態とな
り、これにより、踏力は効率的にペダルに伝達される。
その為、クリップレスペダルはロードレース及びマウン
テンバイクレースにおいて使用されるレース用自転車に
広く適用されている。
【0006】この種のクリップレスペダルでは、靴及び
ペダルがクリートクランプ部材の周辺で左右にがたつい
た場合、操縦者の足が左右にぐらつき、操縦者の踏力は
ペダルに効率的に伝達されない。それ故、靴及びペダル
の間の左右のぐらつきは、クリートの左右において、ペ
ダル本体に備えられた踏み面と当接する靴底部の弾性部
分を有することによって、最小限に抑えられべきであ
る。
【0007】前述した従来の構成は、靴の左右のぐらつ
きを抑える為に、靴底部の弾性部を、小さい表面積の踏
み面と当接するように構成しているに過ぎない。それ
故、当接長さが短く、左右のがたつきを有効に抑えるこ
とが困難である。さらに、踏み面と当接する靴底部の部
分は、操縦者が歩行する際には地面と当接する部分とな
るから、磨耗し易い。靴底部の斯かる部分が磨耗する
と、踏み面と靴底部とは均一に当接しなくなり、靴とペ
ダルとの間のがたつきを抑えるのが困難となる。
【0008】マウンテンバイク及びBMX(自転車モト
クロス)用の滑降競技、二重スラローム競技、クロスカ
ントリー競技及び他のオフロード競技が、近年、広く行
われている。この種のオフロードレースにおいては、ロ
ードレースと違って、操縦者は舗装されていないコース
を横断する。即ち、この種のオフロードレースにおいて
は、操縦者は、コーナリングの間、足をペダルから外
し、コーナーの出口が過ぎるとペダル上に再び置くこと
を繰り返し行わなければならない。不運にも、前記レー
スは、舗装されていない道路上で行われるから、泥がペ
ダルに付着して、クリートクランプ部材を詰まらせる恐
れがある。一旦、クリートクランプ部材に泥が詰まる
と、クリートはクリートクランプ部材と係合できなくな
り、靴がペダルに装着できなくなる。さらに、泥が付勢
機構を詰まらせ、クランプ部材が有効に動作しなくな
る。
【0009】前記観点から、従来技術における前記問題
点を克服する自転車用ペダルに対する要望が存在する。
本発明は、前記技術分野におけるこれらの要望及びその
他の要望に応えるものであり、その内容はこの開示に接
したいわゆる当業者にとって明らかになるであろう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、靴とペダルとの間のがたつきを抑え得る自転車用ペ
ダルを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、ペダル本体上でクリ
ートを支持する自転車用ペダルを提供することである
【0012】本発明の他の目的は、比較的、軽量な自転
車用ペダルを提供することである。
【0013】本発明のさらに他の目的は、製造コストが
比較的安価な自転車用ペダルを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的は、主として、
クリートを介して靴を取り付けるようにされた自転車用
ペダルであって、自転車のクランク軸に取り付けられる
第1端部及び操縦者の足を支持する第2端部を有するペ
ダル軸と、前端部及び後端部を有し、前記ペダル軸の第
2端部に回転自在に連結されるペダル本体と、靴のソー
ルから離れる方向を向く第1クリート係合面及び靴のソ
ールへ向かう方向を向く第2クリート係合面を有し、前
記ペダル本体の前端部に連結される第1クランプ部材
と、靴のソールから離れる方向を向く第3クリート係合
面を有し、前記ペダル本体の後端部に連結される第2ク
ランプ部材とを備え、前記第1クランプ部材及び第2ク
ランプ部材の少なくとも一方は、前記ペダル本体に対し
相対移動自在に連結されている自転車用ペダルを提供す
ることによって達成される。
【0015】前記第1クリート係合面及び第2クリート
係合面は、略単一平面内に位置しているものとすること
ができる。前記第2クリート係合面は、離間された2つ
の部分を有し、前記第1クリート係合面は、前記離間さ
れた2つの部分の間に位置しているものとすることがで
きる。
【0016】前記第1クランプ部材は、前記第1クリー
ト係合面と略直交する第1湾曲停止面を有しているもの
とすることができる。前記第2クランプ部材は、前記第
3クリート係合面と略直交する第2湾曲停止面を有して
いるものとすることができる。
【0017】前記ペダル本体は、一対の側部が連結され
た管状部を有し、前記クランプ部材は前記一対の側部に
連結されているものとすることができる。前記第2クリ
ート係合面の離間部分は、前記第1クリート係合面より
も、ペダル本体の管状部に近接して配されているものと
することができる。前記第1クランプ部材は、前記ペダ
ル本体の側部に揺動自在に連結されているものとするこ
とができる。前記第2クランプ部材は、前記ペダル本体
の側部に揺動自在に連結されているものとすることがで
きる。
【0018】前記第1クランプ部材は、第1付勢部材に
よって締結位置に向かって付勢されており、前記第2ク
ランプ部材は、第2付勢部材によって締結位置に向かっ
て付勢されているものとすることができる。前記第1ク
ランプ部材及び第2クランプ部材は、略同一構成を有し
ているものとすることができる。前記ペダル本体及びペ
ダル軸の少なくとも一方は、着脱可能な間隙調整部材
が連結されており、該間隙調整部材は、ペダル本体とク
リートとの間の相対移動を防止又は制限する為に、靴の
ソールと当接するように構成されているものとすること
ができる。
【0019】本発明の前記目的は、自転車クリートに自
転車靴を着脱可能に連結させる自転車靴用のクリートで
あって、靴のソールと向き合う第1方向を向く上方ソー
ル面及び該第1方向とは略反対方向である第2方向を向
く下方ペダル面を有する取付部と、前記取付部から前方
に延びる第1結合部材であって、前記第1方向を向き且
つ前記上部ソール及び下部ペダル面の間に位置する第
1結合面と前記第2方向を向き且つ前記上部ソール面
及び下部ペダル面の間に位置する第2結合面とを有する
第1結合部材と、前記取付部から後方に延びる第2結合
部材であって、前記第1方向を向く第3結合面を有する
第2結合部材とを備え、前記第1及び第2結合面は、自
転車用ペダルにおける第1クランプ部材の第1及び第2
クリート結合面と係合し、前記第3結合面は、自転車用
ペダルにおける第2クランプ部材のクリート係合面と係
合する自転車靴クリートを提供することによって達成さ
れる。
【0020】前記取付部、第1結合部材及び第2結合部
材は、一体の単一部材として形成されているものとする
ことができる。前記第2結合面は2つの部分からなり、
前記第1結合面は該2つの部分の間に位置しているもの
とすることができる。
【0021】前記第1結合面及び第2結合面は、実質的
に単一平面内に位置しているものとすることができる。
前記第1結合面は、前記第2結合面より、前記取付部か
ら離間しているものとすることができる。
【0022】前記第1及び第2結合部材は、それぞれ、
第1,第2及び第3結合面と略直交する方向に延びる停
止面を備えているものとすることができる。前記第2結
合部材は、傾斜したスロープ面を有しているものとする
ことができる。
【0023】本発明における前記の及び他の目的、特
徴、形態及び効果は、添付の図面を用いて、本発明の好
ましい実施の形態を開示する詳細な説明から、いわゆる
当業者に明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1〜図4を通して、本発明の第1の実施の形態に係る
ペダル10が描かれている。ペダル10は、クリート1
4が取り付けられた自転車用靴と共に使用されるクリッ
プレス又はステップ−イン型である。ペダル10は、特
に、ロード型自転車と相反するオフロード型自転車に使
用されるように設計されている。もちろん、ペダル10
は、必要な場合若しくは要望される場合には、ロード型
自転車又は種々のタイプの自転車に使用することも可能
である。図1に示されるように、ペダル10は自転車の
クランクアーム16に固着され、該クランクアームと共
に回転するようになっている。一方、クリート14は靴
12のソール18の底部に固着されている。
【0025】図1〜図3を通して描かれているペダル1
0は右側のペダルであり、一方、図4及び図5に描かれ
ているペダル10は左側のペダルである。もちろん、左
側ペダル10が右側ペダル10の鏡像である点を除き、
同じペダルが自転車の左側及び右側に備えられている。
よって、左側ペダル及び右側ペダルは共に同じ符号10
で示されている。
【0026】図2〜図4に示すように、ペダル10は、
基本的に、クランクアーム16に連結されるように構成
されたペダル軸20と、操縦者の足を支持する為に前記
ペダル軸20に回動自在に連結されたペダル本体22と
を有している。ペダル本体22は、基本的に、第1クラ
ンプ部材及び第2クランプ部材24を備えている。前記
第1締結部材24及び第2締結部材は互いに同一とされ
ており、後述するように、各締結部材24がそれぞれ前
方クリート係合部及び後方クリート係合部を形成してい
る。各クランプ部材24は、回動ピン26、一対の付勢
部材28及び一対の付勢力調整部材30によって、ペダ
ル本体22に揺動自在に連結されている。このように、
各クランプ部材24が、ペダル本体22の一方側に配さ
れた前方クリート係合機構と、ペダル本体22の他方側
に配された後方クリート係合機構とを備えている。
【0027】図2及び図4に示されるように、間隙調整
機構32が、ペダル10に対する靴12の遊び量又は傾
き量を調整若しくは制限する為に、ペダル本体22に連
結されている。言い換えると、間隙調整機構32は、靴
12のソール18とペダル10との間の間隙若しくはス
ペースを変化させるように構成されている。間隙調整機
構32は、下記においてより詳細に説明する。
【0028】クリート14は、第1クランプ部材及び第
2クランプ部材24によって、靴12のソール18をペ
ダル10に着脱自在に連結させるように構成されてい
る。この種のペダルは、いわゆるステップ−インペダル
又はクリップレスペダルと呼ばれている。より詳しく
は、クリート14を前方及び下方へ移動させながらペダ
ル10に向けて押圧することによって、クリート14は
ペダル10と係合する。斯かる動作によって、クリート
14がペダル10に着脱可能に固定される。クリート1
4は、より詳細には後述するように、靴の踵部をペダル
10の外方へねじることによってペダル10から解除さ
れ得る。
【0029】図に示されるように、ペダル軸20は自転
車のクランク16に締結されており、ペダル本体22は
操縦者の足を支持する為に前記ペダル軸20に回動自在
に連結されている。より詳しくは、クリート14は、自
転車用靴に固着されており、そして、該靴はクランプ部
材24の一つを介してペダル本体22に着脱自在に連結
される。
【0030】ペダル軸20は、ペダル本体22に形成さ
れた段付孔31(図9参照)に受け入れられる複数の段
部を有する多段軸である。ペダル軸20は、通常の方法
に従ってペダル10をクランク16に螺合させる為のね
じが形成された第1端部33を有している。ペダル軸2
0の他端部は、通常の方法に従ってペダル本体22を回
動自在に支持している。ペダル本体22は、ペダル軸2
0の長手軸A回りに回転自在となっている。ペダル軸2
0は比較的よく知られており、さらに、その特定構造が
本発明の要部ではないから、ペダル軸20の構造は詳細
には説明しない。
【0031】図4から図11に示されるように、ペダル
本体22は、前記長手軸A回りの回転の為にペダル軸2
0を受け入れる中央管状部36と、クランプ部材24を
支持するための一対の側部38とを備えている。ペダル
本体22は、好ましくは、アルミニウム合金等の軽量金
属で作製される。クランプ部材24の一つは、ペダル本
体22の各端部に位置している。特に、ペダル本体22
は、H形状の部材である(図8及び図9参照)。ペダル
本体22は、一方の回動ピン26を介して揺動自在に連
結された一方のクランプ部材24を備えた前方端部又は
第1端部と、他方の回動ピン26を介して揺動自在に連
結された他方のクランプ部材24を備えた後方端部又は
第2端部とを有している。
【0032】一対の側部38は、それぞれ、中央管状部
36から前方及び後方へ延びており、クランプ部材24
の幅方向両側に位置している。回動ピンをしっかりと受
け入れ、該回動ピンにクランプ部材24を揺動自在に連
結する為に、回動孔40が側部38の各端部に形成され
ている。ペダル本体22の外方側に位置する側部38
は、その上表面及び下表面のそれぞれに形成されたねじ
付取付孔42を有している(図8及び図9参照)。該取
付孔42は、後述するように、間隙調整機構32の一部
を取り付けるように構成されている。ペダル本体22の
内方側に位置する側部38は、該側部から外方へ延びる
管状部36の一部を有している。
【0033】図3及び図4に良く示されるように、ペダ
ル本体22は、ペダル軸20の中央長手軸A回りに回転
するように、前記ペダル軸20に回動自在に連結されて
いる。ペダル本体22は、図2及び図4に示されるよう
に、前端部及び後端部間に前後方向に沿って延びる中央
長手軸Bを有している。ペダル本体22の中央長手軸B
は、ペダル軸20の中央長手軸Aとほぼ直交している。
クリート14を受け入れ且つ支持する為のクリート受入
領域が、ペダル本体の各サイドに形成されている。より
詳しくは、クリート受入領域は、クランプ部材24の間
で画されている。
【0034】クランプ部材24は、自転車用靴12のソ
ールをペダル10に取り付ける為に、自転車用靴12の
クリート14と選択的に係合する。クランプ部材24
は、回動ピン26を介して、ペダル本体22の端部に揺
動自在に連結されている。クランプ部材24は、平面視
略U字形状をなしており、その二つの開放端部はペダル
本体22における一対の側部38間に亘って延びる回動
ピン26(図7及び図8参照)によって、揺動自在に支
持されている。
【0035】各付勢部材28は、好ましくは、一対の巻
きばねによって形成されるものとすることができる。な
お、図5においては、一対の巻きまねのうちの一つが示
されている。付勢部材28を構成する巻きばねは、回動
ピン26に支持されたコイル部を有し、後述するよう
に、一端部がペダル本体22の一部に係合され、他端部
が付勢力調整機構30の一部に係合されている。付勢部
材28は、通常、クランプ部材24を各回動ピン26回
りにクリート解除位置からクリート係合又は締結位置へ
回転させる為に、前記クランプ部材24を付勢してい
る。言い換えると、付勢部材28は、通常、クランプ部
材24をクリート係合位置に維持する。付勢部材28の
クランプ部材24に対する保有付勢力は、付勢力調整機
構30によって調整される。
【0036】図12〜図17にクランプ部材24の一を
示す。なお、前記一方のクランプ部材及び他方のクラン
プ部材は略同一とすることができ、図5に示すように、
中央回転軸を中心として点対称に配されている。クラン
プ部材24の各々は、連結部50を有している。該連結
部50は、回動ピン26を介してクランプ部材24をペ
ダル本体22に連結させる為に、該連結部から後方に延
びる一対の足部52を有している。より詳しくは、クラ
ンプ部材24の足部52の各々は、回動ピン26を回動
自在に支持するブッシュ(図示せず)を受け入れる装着
孔54を有している。このように、各クランプ部材24
は、クリート締結位置とクリート解除位置との間で移動
すべく、それぞれの回動ピン26回りに揺動自在に支持
されている。各足部52は、さらに、停止部又はフラン
ジ58を有している。該停止部又はフランジ58は、ペ
ダル本体22と係合し、付勢部材28によるクランプ部
材24の揺動移動を制限する。
【0037】各クランプ部材24は、前方クリート係合
部60と後方クリート係合部62とを有している。前方
クリート係合部60は連結部50の垂直方向一方側から
延びており、他方、後方クリート係合部62は連結部5
0の垂直方向他方側から延びている。前方クリート係合
部60はクリート14の前方部と係合し、他方、後方ク
リート係合部62はクリート14の後方部と係合する。
即ち、本実施の形態においては、一方のクランプ部材2
4の前方クリート係合部60及び他方のクランプ部材2
4の後方クリート係合部62が、それぞれ、クリート1
4の前方部及び後方部と係合するようになっている。各
クランプ部材24の前方クリート係合部60は、第1の
方向を向く第1クリート係合面64と、前記第1の方向
と略反対方向である第2の方向を向く第2クリート係合
面66とを有している。
【0038】第1クリート係合面64は、湾曲された停
止面68を有する膨出された中央フランジ67によって
形成されている。前記停止面68は、ペダル本体22に
対するクリート14の長手方向の動きを制限するために
クリート14と係合するものである。湾曲された停止面
68は、第1クリート係合面64と略直交するように延
びている。第2クリート係合面66は、一対の側部フラ
ンジ又は側部セクション69によって形成されている。
前記側部フランジ又は側部セクション69は、膨出され
た中央フランジ67の両側に配置されている。即ち、第
2クリート係合面66は、一対の側部フランジ又は側部
セクション69によって構成された,2つの離間セクシ
ョンを備えており、前記第1クリート係合面64は、前
記2つの離間セクションの間に位置している。第2クリ
ート係合面66を形成する側部フランジ又は側部セクシ
ョン69は、第1クリート係合面64よりも、ペダル本
体22の管状部36に近接されている。従って、間隙
が、ペダル本体22の管状部36と第1クリート係合面
64との間に形成される。即ち、第2クリート係合面6
6を形成する側部フランジ又は側部セクション69は、
第1クリート係合面64よりも、ペダル本体22の管状
部36に近接されている。
【0039】第1及び第2クリート係合面64,66
は、好ましくは、ほぼ同一の平面内に位置し、互いに反
対方向を向くものとすることができる。より詳しくは、
第1クリート係合面64は、靴12のソール18から離
れるように下方を向いており、他方、第2クリート係合
面66は、靴12のソール18へ向かって上方を向いて
いる。このように、一方のクランプ部材24は、互いに
反対方向を向く第1及び第2クリート係合面64,66
によって、ペダル本体22の管状部36上にクリート1
4を保持する。
【0040】図12及び図17に良く示されるように、
後方クリート係合部62は、前方クリート係合面64と
向き合うクリート係合面70を有している。即ち、前述
のように、一方のクランプ部材24と他方クランプ部材
24とは中央長手軸Aを基準に点対称とされているか
ら、一方のクランプ部材24のクリート係合面70は、
他方のクランプ部材24の前方クリート係合部60の第
1クリート係合面64とほぼ同一方向を向いている。さ
らに、後方クリート係合部64には湾曲された停止面7
2が形成されており、該停止面72は、後述するよう
に、ペダル本体22に対するクリート14の長手方向の
移動を制限する為にクリート14と係合するようになっ
ている。湾曲された停止面72は、クリート係合面70
と略直交する方向に延びている。
【0041】ペダル10の動作について、図1,図2及
び図5を参照しつつ、簡単に説明する。自転車用靴12
をペダル10に取り付ける際には、靴の先端が一方のク
ランプ部材24の前方クリート係合部60に向かって前
方へ動かされ、これにより、クリート14の先端が一方
のクリートクランプ部材24に挿入される(図2参
照)。
【0042】クリート14の先端が一方のクランプ部材
24の前方クリート係合部60に挿入されると、靴12
の踵部に力が加えられ、これにより、靴12がペダル1
0に向かって下方へ押動される。この状態からさらに踵
部が下方へ押動されると、クリート14の後方端部は他
方のクランプ部材24の後方クリート係合部62をスプ
リング28の付勢力に抗して後方へ回転させる。これに
より、クリート14は、一方のクランプ部材24の前方
クリート係合部60と他方のクランプ部材24の後方ク
リート係合部62との間に滑らされる。クリート14
が、一旦、2つのクリート係合部60,62の間に滑ら
されると、後方クリート係合部62はスプリング28に
よって元の位置へ付勢される。後方クリート係合部62
の回転は、ペダル本体22の側部38に係合するフラン
ジ58によって、停止される。その結果、クリート14
は、一方のクランプ部材24のクリート係合部60と他
方のクランプ部材24のクリート係合部62との間に係
合される(図1及び図5参照)。
【0043】靴12がペダル10から外される際には、
靴12の踵部は外方へ少しねじられる。このねじれ動作
によって、後方クリート係合部62がスプリング28の
保有付勢力に抗して回転させられ、クリート14の後端
部の係合が直ちに解除される。
【0044】図5を参照すると、付勢力調整機構30の
各々は、好ましくは、調整ボルト74及び調整ナット7
6を有している。調整ボルト74は、クランプ部材24
の孔90に回転自在に受け入れられている。さらに、調
整ナット76は、調整ボルト74に螺合し、且つ、付勢
部材28のスプリングの一端部と係合する一対のフラン
ジを有している。従って、調整ボルト74を回転させる
と、調整ナット76が調整ボルト74の軸に沿って軸線
方向に移動する。好ましくは、調整ボルト74の時計回
りの回転によってクランプ部材24に対する付勢部材又
はスプリング28の付勢力が増大し、他方、調整ボルト
74の反時計回りの回転によってクランプ部材24に対
する付勢部材又はスプリング28の付勢力が減少するも
のとすることができる。調整ナット76の耳部(tab)は
クランプ部材24の長溝又はスロット(slot)内に位置さ
れている。好ましくは、調整ナット76はクランプ部材
24の長溝を通して目視可能とすることができ、これに
より、調整ナット76は、使用者が付勢部材28によっ
てクランプ部材24に掛かる付勢力を判断する付勢力指
示器として機能する。これは、使用者が互いに等しい付
勢力を持つように一対のペダル10を調整することを容
易にする。
【0045】次に、図5及び図18〜図22を参照する
と、カバー部材80は、泥及びその他の付着物から付勢
部材28及び付勢力調整機構30を保護し、付勢力調整
機構30及び/又は付勢部材28の動作不良を防止する
ように構成されている。好ましくは、各カバー部材80
は、プラスティック等の軽量部材で形成され得る。カバ
ー部材80は、クランプ部材24に嵌合し、且つ、回動
ピン26及び付勢部材28を囲繞するように、形成され
ている。より詳しくは、各カバー部材80は、左右方向
の端部が共働するクランプ部材24の足部52と当接
し、且つ、上下方向の端部が共働する前方及び後方クリ
ート係合部60,62と当接している。このように、付
勢部材28及び付勢力調整機構30は、カバー部材80
及びクランプ部材24の間に囲まれている。好ましく
は、各カバー部材80は、ペダル本体22の管状部36
から離間させることができ、これにより、泥及び/又は
その他の付着物をその間部分を通して通過させることが
できる。
【0046】各カバー部材80は、一方の回動ピン26
及び該回動ピンが挿通される一方の付勢部材28を受け
入れる為の貫通孔81を有している。各カバー部材80
は、さらに、調整ボルト74を受け入れる為の第2横孔
82を有している。このようにして、カバー部材80
は、回動ピン26及び調整ボルト74によって、クラン
プ部材24に固定される。カバー部材80は、それぞれ
のクランプ部材24と共に移動するように構成されてい
る。
【0047】各カバー部材80の後面には、調整ナット
76を受け入れる矩形開口83が形成されている。従っ
て、調整ナット76は、カバー部材80内において、調
整ボルト74に支持される。各カバー部材80の前面に
は一対の切れ目(notch)84が形成され、これにより、
スプリング28の一端部がカバー部材80から外方へ延
び且つペダル本体22の管状部36と係合するようにな
っている。スプリング28の他端部は、カバー部材80
内に収容されており、調整ナット76と係合している。
【0048】好ましくは、間隙調整機構32は、第1間
隙調整部材92と第2間隙調整部材90とを備えるもの
とすることができる。そして、第1間隙調整部材92
は、その一部がペダル軸20の中央長手軸Aと交差する
U字形状とされている。一方、第2間隙調整部材90
は、ペダル軸20の長手軸Aに沿って配されている。間
隙調整機構32を構成する第1間隙調整部材92及び第
2間隙調整部材90は共に、クリート受入領域の外側へ
位置しており、これにより、クリート14が間隙調整機
構32と当接しないようになっている。好ましくは、間
隙調整機構32は、ペダル本体22とクリート14との
間の相対移動を防止又は制限する為に、靴12のソール
18と当接するものとすることができる。
【0049】前記第2及び第1間隙調整部材90,92
は、ソール18とペダル本体22との間の間隙を変化さ
せる為に、異なるサイズの調整部材と交換可能とされて
いる。即ち、クリート14とペダル本体22のクリート
受入領域との間の間隙の調整は、調整部材90及び/又
は92を異なるサイズのものと交換することによって、
なされ得る。さらに、描かれている間隙調整機構32に
おいてさえも、調整部材90,92が磨耗した場合に新
しい調整部材と交換可能であること、若しくは、必要な
及び/又は望まれる違ったサイズ又は形状の間隙調整部
材に交換可能であることは、本明細書及び図面の開示に
接した当業者にとって明白な事項である。
【0050】図4,図23及び図24に示されるよう
に、第2間隙調整部材90は、好ましくは、プラスティ
ック等の弾性軽量物質で構成された切り欠き付の環状部
材とすることができる。第2間隙調整部材90の長手方
向の切り欠きは、該第2間隙調整部材90が弾性的に変
形することを許容し、これにより、異なるサイズの調整
部材がペダル軸20を取り巻く管状部36上に配され得
る。即ち、環状調整部材90は、ペダル軸20に対し着
脱可能に連結する為に、部分的に開き得るように、十分
な弾性を有する剛性物質で形成されている。特に、種々
のサイズの調整部材90が同じ内径を有し、且つ、環状
壁の厚さの変化に応じて異なる外径を有するようにでき
る。第1調整部材90の外径を変えることによって、靴
12のソール18とペダル本体22の上表面との間の間
隙が変化する。従って、操縦者がペダル本体22に対す
る靴12のがたつきを少なくすることを望む場合には、
大きな直径の調整部材90が選択される。
【0051】第2間隙調整部材90の外表面は、靴12
のソール18と係合するソール当接面を形成する。この
ように、第2間隙調整部材90のソール当接面は、ペダ
ル本体22の内方近傍において着脱可能に連結され、管
状部36上でソール18を支持する為に回転長手軸Aに
沿って配されている。
【0052】図2,図4及び図25〜図28に示される
ように、第1調整部材92は、好ましくは、スチール等
の剛性部材で形成されたU字状部材とすることができ
る。第1調整部材92は、ペダル本体22の孔42に螺
合する一対のクランプ部材又はねじ94によってペダル
本体22に取り付けられる。第1間隙調整部材92が締
結部材又はねじ92によってペダル本体22に連結され
ると、該第1間隙調整部材92はペダル本体22に対し
移動不能となる。ねじ94は、ペダル軸20の長手軸A
に対し略直交する方向に延びる長手軸を有している。従
って、第1間隙調整部材92は、要求及び/又は要望に
応じて、異なるサイズの調整部材92に容易に交換可能
である。
【0053】第1間隙調整部材92は、孔97が形成さ
れた一対の平行なソール当接部材又はパッド96と、ソ
ール当接パッド96に連結された中間部材98とを備え
ている。前記パッドの厚さを変えることにより、操縦者
は、ペダル本体22と靴12のソール18との間隙を調
整することができる。特に、種々の調整部材92におい
て、パッド96の厚さが変わる点を除き、他の部分は実
質的に同一とし得る。調整部材92のソール当接パッド
96は、ペダル本体22の外方部近傍において着脱可能
に連結される互いに反対方向を向く一対の第1ソール当
接面及び第2ソール当接面を形成する。該一対のソール
当接面は、好ましくは、管状部36の上部でソール18
を支持する為に、少なくとも一部が回転長手軸Aに沿っ
て配された略平面とすることができる。
【0054】図29〜図34を参照すると、自転車用靴
のクリート14は、基本的に、取付部100と、該取付
部100の一端部から前方に延びる第1結合部又は結合
部材102と、前記取付部100の他端部から後方に延
びる第2結合部又は結合部材104とを備えている。取
付部100は、靴12のソール18と係合するように、
靴のソールと向き合う第1の方向を向く上方ソール面
と、前記第1方向と略反対方向である第2方向を向く下
方ペダル面とを有している。好ましくは、取付部100
及び結合部102,104は、適当な剛性物質によって
形成される,一体部材又は単一部材のような一体成型品
とすることができる。
【0055】取付部100は、比較的慣用手段を用い
て、自転車用靴12のソールにクリート14を固着する
1又は複数のクランプ部材を受け入れる為の孔又はスロ
ット112を有している。クリート14のソール18へ
の相互連結は当該技術分野において比較的良く知られて
いる事項であり、従って、斯かる相互連結に関しては詳
細には説明又は描写しない。
【0056】第1結合部又は前方結合部102は、第1
結合面106を有する突出部105と、第2結合面10
8を有する側部とを備えている。第1結合面106は靴
12のソールの方向を向いており、他方、第2結合面1
08はペダル本体22に向かう略反対方向を向いてい
る。第1結合面106は取付部100の上方ペダル面と
下方ペダル面との間に位置している。好ましくは、第1
結合面106及び第2結合面108は、略同一平面内に
位置するものとすることができる。
【0057】前方結合部102は、取付部100の前端
部から延びる第1結合部材を形成している。前方結合部
102は、第1クランプ部材24の前方クリート係合部
60と係合するように構成された突出部105を備えて
いる。突出部105は、さらに、湾曲停止面113を有
している。該湾曲停止面113は、第1結合面106及
び第2結合面108と略直交する方向に延びている。第
1結合面106及び第2結合面108は、好ましくは、
前記第1クランプ部材24の前方クリート係合部60の
第1クリート結合面64及び第2クリート結合面66と
係合するように構成されたほぼ平坦な平面とすることが
できる。第1結合面106は、湾曲停止面113に沿っ
て湾曲するほぼ平坦又は平面状の表面である。第2結合
面108は、2つのセクションを有する分割表面であ
る。第1結合面106は、第2結合面108間に位置し
ている。第1結合面106は、第2結合面108より、
取付部100から離間している。
【0058】湾曲停止面113は、第1クランプ部材2
4の湾曲停止面68と係合し、ペダル本体22に対する
クリート14の前方への移動を防止するように構成され
ている。湾曲停止面68,113は共に、クリート14
がペダル本体22から解除される際の回動支点として機
能する。
【0059】第2又は後方結合部104は、取付部10
0の第2端部から延びており、且つ、第1結合部102
の第1結合面106とほぼ同一方向を向く一対の第3結
合面110を有する突出部109を備えている。
【0060】後方結合部104の第3結合面110は、
第2クランプ部材24の後方クリート係合部52のクリ
ート係合面70に係合し、第1クランプ部材24と共働
してペダル本体20にクリート14を固定する。後方結
合部104の第3結合面110は、好ましくは、略平坦
な平面状表面とされる。後方結合部104は、さらに、
湾曲された又は傾斜された傾斜(ramp)面114を有して
いる。前記傾斜面114は、クリート14がペダル本体
22へ結合される際に、後方のクランプ部材24の後方
クリート係合部62に係合するように構成されている。
特に、傾斜面114は、クリート14のペダル本体22
に対する下方への相対移動の間、後方のクランプ部材2
4を基準クリート係合位置からクリート解除位置へ向か
って下方へ回転させるように構成されている。後方結合
部104は、さらに、湾曲停止面72と係合し、ペダル
本体22に連結されている際のクリート14の該ペダル
本体22に対する後方への相対移動を防止する為の湾曲
停止面を有している。
【0061】クリート14をペダル10に結合させる
際、操縦者が、ペダル本体22に足を掛けると、クラン
プ部材24が自転車用靴12のソールに固着されたクリ
ートを自動的に把持する。付勢力調整機構30は、ステ
ップ−インペダル10からクリート14を解除する際に
要求される力を変化させる為に、調整され得る。
【0062】より詳しくは、自転車用靴をクリート14
を介してステップ−インペダル10に取り付ける際、操
縦者は靴12をペダル本体に対し斜め下方且つ前方へ移
動させ、これにより、クリート14の前端部又は突出部
105がペダル本体22の第1(前方)のクランプ部材
24の前方クリート係合部60に係合する。一旦、クリ
ート14の前端部が第1のクランプ部材24の前方クリ
ート係合部60と係合すると、操縦者は、クリート14
の後端部を、ペダル本体22の第2(後方)のクランプ
部材24の後方クリート係合部62と当接させるように
位置させる。これにより、傾斜面114が後方クリート
係合部62の傾斜面と係合する。この状態において、操
縦者は、靴12をペダル10に向かって下方に押圧し、
他のクランプ部材24の後端部を付勢部材28の付勢力
に抗してクリート解除位置まで下方へ回動させる。その
後、クリート14の後端部は、他のクランプ部材24の
後方係合部62の背面と向き合う位置に挿入される。そ
して、他のクランプ部材24は、付勢部材28の付勢力
を受けて戻され、他のクランプ部材24の後方係合部6
2がクリート14の後端部と係合する。この係合が、ク
リート14を介して自転車用靴をペダル10に固定させ
る。
【0063】クリート係合位置において、クリート14
の前方結合部102は、前方及び垂直方向の移動を防止
する。即ち、第1クリート係合面64が第1結合面10
6に当接し、且つ、第2クリート係合面66が第2結合
面108に当接する。他のクランプ部材24の後方クリ
ート係合面70は、クリート14の後方結合部の結合面
110に当接し、クリート14の後方結合部104をペ
ダル本体22に固着させる。間隙調整部材90,92
は、クリート14の後方結合部104のペダル本体22
に対する垂直移動を制限する。好ましくは、間隙調整部
材90,92は、クリート14の底面とペダル本体22
との間に空間を維持するものとすることができる。
【0064】靴12をペダル10から解除する際、操縦
者は、主として、靴12をペダル10の軸Bに直交又は
略直交する軸回りに回転させる。この回動操作の結果と
して、他のクランプ部材24は、スプリング28の付勢
力に抗してクリート解除位置まで回動され、靴12がペ
ダル10から解除される。
【0065】実施の形態2. 図35〜図40には、本発明の他の実施の形態に係るペ
ダル210が描かれている。本実施の形態に係るペダル
210は、後述するように、追加の付勢力調整機構が付
勢部材228に備えられている点を除き、前記ペダル1
0と同様である。本実施の形態と前記第1実施の形態と
の共通性に鑑み、ペダル210に関しては詳細には説明
しない。
【0066】ペダル210は、図29〜図34に詳細に
記載されているクリート14と共に使用されるクリップ
レス又はステップ−インペダルである。それ故、クリー
ト14は、前述したペダル10と実質的に同様の方法
で、ペダル210に連結される。従って、ペダル210
の斯かる部分の形態は、詳細には説明しない。さらに、
自転車ペダル210は、主として、クランクアーム16
に連結されるように構成されたペダル軸220(図1参
照)と、操縦者の足を支持する為に前記ペダル軸220
に回転自在に連結されたペダル本体222とを備えてい
る。
【0067】ペダル本体222は、主として、第1クラ
ンプ部材及び第2クランプ部材224と、一対の付勢部
材228と、一対の張力調整機構230とを備えてい
る。前記クランプ部材224の各々は、回動ピン22
6、前記ペダル本体222に回動自在に連結されてい
る。
【0068】ペダル10とペダル210との一つの大き
な相違点は、ペダル210が調整部材又は調整ねじ23
1を備えている点である。この調整部材又は調整ねじ2
31は、最初、付勢部材228の各々を付勢力発生状態
に置く。より詳しくは、クランプ部材224及び付勢部
材228が回動ピン226によってペダル本体222に
連結されている場合、付勢部材228は、一般的に、付
勢力を生じない。調整部材又は調整ねじ231がペダル
本体222に形成されたねじ孔229に挿入されると、
これにより、調整ねじ231の自由端部が共働するクラ
ンプ部材224の一部に当接し、該クランプ部材224
を回転させる。この状態において、共働する付勢部材2
28は付勢力を発生させる状態となる。この配置は、付
勢部材228を付勢力発生状態とすることなく、クラン
プ部材224及び付勢部材228を該ペダル本体に連結
可能であるから、ペダル210の組立が容易となる。さ
らに、この配置は、調整ねじ231の頭部とペダル本体
222との間に薄いワッシャを使用することによって、
初期付勢力が調整され得ることを許容する。
【0069】間隙調整機構232は、ペダル210に対
する靴12の遊び又はがたつき量を制御又は制限する為
に、ペダル本体222に連結される。即ち、間隙調整機
構232は、靴12のソール18とペダル210との間
の間隙又はスペースを変化させるように構成されてい
る。間隙調整機構232は、詳細には説明しない。ペダ
ル210はU字状の調整部材292のみを備えて描かれ
ているが、第1の実施の形態における環状の間隙調整部
材90と同様に、長手方向のスリットを備えた環状の調
整部材が使用され得ることは、いわゆる当業者にとって
明白な事項である。従って、ペダル210の斯かる形態
に関しては、詳細には説明しない。本実施の形態におけ
るU字状調整部材292と第1の実施の形態との重要な
相違は、中間部材298を貫通して延びる一本のねじ部
材294が使用されていることである。好ましくは、ね
じ部材294の長手軸は、ペダル軸220の軸Aと一致
させることができる。
【0070】ペダル軸220は、ペダル本体22に形成
された段付孔231(図40参照)に受け入れられる複
数の段部を有する複数の段付軸である。ペダル軸220
は、ペダル210を通常の方法でクランク16に連結さ
せる為のねじが形成された第1端部233を有してい
る。ペダル軸220の他端部は、通常の方法で、ペダル
本体222を回動自在に支持している。ペダル本体22
2は、ペダル軸の中央長手軸A回りに回転自在となって
いる。ペダル軸220は比較的一般的であって、その構
造が本発明の要部をなすものではないから、ペダル軸の
構造は詳細には説明しない。
【0071】図35及び図40に示されるように、ペダ
ル本体222は、中央長手軸A回りの回転の為にペダル
軸220を受け入れる中央管状部236と、クランプ部
材224を支持する一対の側部238とを備えている。
ペダル本体222は、好ましくは、アルミニウム合金等
の軽量部材で作製され得る。一のクランプ部材224
は、ペダル本体222の各端部に位置している。特に、
ペダル本体222は、一方の第1クランプ部材224が
回動自在に連結される前方又は第1端部と、他方の第2
クランプ部材224が回動自在に連結される後方又は第
2端部とを備えたH字状部材(図35及び図40参照)
とされている。側部238は、中央管状部236から前
方及び後方に延びており、クランプ部材224の両側に
配されている。回動孔240は、側部238の各端部に
形成されており、クランプ部材224を回動自在に連結
させる回動ピン226を相対回転不能に受け入れる。ペ
ダル本体222の外方側に位置する側部238は、ねじ
付取付孔242を有している。該ねじ付孔242は、そ
の中心が長手軸A上に位置するように該側部238の外
表面に形成されている。取付孔242は、前記間隙調整
機構232のU字状調整部材292を取り付ける為のね
じ部材294を受け入れるように構成されている。
【0072】図35及び図37に良く示されるように、
ペダル本体222は、ペダル軸220の中央長手軸A回
りの回転の為に、ペダル軸に回転自在に連結されてい
る。ペダル本体222は、図35に示されるように、前
端部と後端部との間に延びる中央長手軸Bを有してい
る。ペダル本体222の中央長手軸Bは、ペダル軸22
0の中央長手軸Aと略直交する方向に延びている。クリ
ート14を受け入れ且つ支持するクリート受入領域は、
ペダル本体222の各側部に形成されている。より詳し
くは、クリート受入領域は、一方のクランプ部材224
と他方のクランプ部材224との間によって画されてい
る。
【0073】クランプ部材224は、自転車用靴12を
ペダル210に取り付ける為に、自転車用靴12のクリ
ート14と選択的に係合する。クランプ部材224は、
回動ピン226によって、ペダル本体222の端部に回
転自在に連結されている。クランプ部材224は、略U
型形状に湾曲されている。そして、その2つの開放端部
は、ペダル本体222の側部間を貫通する回動ピン22
6(図36〜図39参照)によって、揺動可能に支持さ
れている。好ましくは、一方のクランプ部材224及び
他方のクランプ部材224は、互いにほぼ同一とされて
おり、実施の形態1におけるクランプ部材24と同様の
構成を有するものとすることができる。従って、ペダル
210の斯かる形態については、詳細には説明しない。
【0074】各付勢部材228は、好ましくは、一対の
巻きばねによって形成され得る。前記一対の巻きばね
は、それぞれ、回動ピン226に装着される巻き部と、
ペダル本体222の一部分に係合する一端部とを有して
いる。付勢部材228のばねの他端部は、後述するよう
に、付勢力調整機構230の一部分に係合している。付
勢部材228は、通常、クランプ部材224をそれぞれ
の回動ピン226回りにクリート解除位置からクリート
係合位置又はクリート締結位置まで回転させるように、
前記クランプ部材224を付勢する。即ち、付勢部材2
28は、通常、クランプ部材224をクリート係合位置
に維持する。クランプ部材224に対する付勢部材22
8の保有付勢力は、付勢力調整機構230によって制御
される。
【0075】図35〜図38を参照すると、クランプ部
材224の各々は、連結部250を有している。連結部
250は、クランプ部材224を回動ピン226を介し
てペダル本体222に連結する為に、該連結部250か
ら下方に延びる一対の足部252を備えている。即ち、
各クランプ部材224は、クリート締結位置とクリート
解除位置との間の移動の為に、それぞれの回動ピンに回
転自在に支持されている。内側(自転車本体側)の足部
252の各々は、さらに、ねじ部材231の端部と係合
し、付勢部材228によるクランプ部材224の回転移
動を制限する停止部又は停止フランジ258を有してい
る。
【0076】各クランプ部材224は、前方クリート係
合部260と、後方クリート係合部262とを有してい
る。前方クリート係合部260は連結部250の一方側
から延びており、一方、後方クリート係合部262は連
結部250の他方側から延びている。前方クリート係合
部260はクリート14の前方部に係合し、一方、後方
クリート係合部262はクリート14の後方部と係合す
る。このように、ペダル210の斯かる点は、実施の形
態1と同様であり、従って、詳細な説明は省略する。実
施の形態1におけると同様に、各クランプ部材224に
おける前方クリート係合部260は、第1の方向に向く
第1クリート係合面264と、前記第1の方向と略反対
方向の第2の方向に向く第2クリート係合面266とを
備えている。前方結合部102は、実施の形態1におけ
ると同様に、クリート係合面264,266によってペ
ダル本体222上で保持される。好ましくは、ペダル本
体222の管状部材とクリート14の底面との間に、最
小約0.35mmの間隙をあけることができる。
【0077】第1クリート係合面264は膨出中央フラ
ンジ267によって形成される。該膨出中央フランジ2
67は、クリート14と係合し、クリート14のペダル
本体222に対する長手方向移動を制限する湾曲停止面
268を備えている。第2クリート係合面266は、膨
出中央フランジ267の両側に位置する一対の側部フラ
ンジ269によって形成される。第1及び第2クリート
係合面264,266は、好ましくは、実質的に同一平
面内に位置し、且つ、反対方向を向くものとすることが
できる。より詳しくは、第1クリート係合面264は靴
12のソール18から離間する方向である下方を向き、
一方、第2クリート係合面266は靴12のソール18
に向かう方向である上方を向いている。このように、第
1及び第2クリート係合面264,266は、ペダル本
体222の管状部236回りにクリート14を保持す
る。
【0078】後方クリート係合部262は、下方を向く
クリート係合面270を有している。該クリート係合面
270は、他方のクランプ部材の前方クリート係合部2
60の第1クリート係合面264とほぼ同じ方向を向い
ている。さらに、後述するように、湾曲停止面272
が、クリート14のペダル本体222に対する長手方向
への移動を制限する為に、後方クリート係合部262に
形成されている。
【0079】図39を参照すると、付勢力調整機構23
0の各々は、好ましくは、調整ボルト274及び調整ナ
ット276を備えている。調整ボルト274は、クラン
プ部材224の孔290に回転可能に受け入れられてい
る。さらに、調整ナット276は、調整ボルト274と
螺合し、且つ、付勢部材228のばねの一端部と係合す
る一対のフランジを有している。従って、調整ボルト2
74を回転させると、調整ナット276が調整ボルト2
74の軸に沿って軸方向に移動するようになっている。
好ましくは、調整ボルト274の時計回りの回転によっ
て、付勢部材又はばね228のクランプ部材224への
付勢力が増加し、一方、調整ボルト274の反時計回り
の回転によって、付勢部材又はばね228のクランプ部
材224への付勢力が減少するものとすることができ
る。調整ナット276の耳部は、クランプ部材224の
スロット内に位置している。好ましくは、調整ナット2
76はクランプ部材224のスロットを通して目視でき
るようにすることができ、調整ナット76は、使用者が
付勢部材228によってクランプ部材224に掛かる付
勢力を判断する付勢力指示器として機能する。これは、
使用者が互いに等しい付勢力を持つように一対のペダル
210を調整することを容易にする。
【0080】ペダル210にクリート14を連結させる
際、操縦者はペダル本体222に足を掛ける。すると、
クランプ部材224が自動的に自転車用靴12のソール
18に固着されたクリート14を把持する。張力調整機
構230は、ステップ−インペダル210からクリート
14を解除する際に要求される力を変化させるように、
調整することができる。クリート14は、実施の形態1
におけると実質的に同一の方法で、ペダル210に連結
される。従って、ペダルへのクリート連結方法は、詳細
には説明しない。
【0081】本発明を説明する為に2つの実施の形態の
みを選択したが、本開示に接した当業者にとって、特許
請求の範囲により画される発明の要旨を逸脱しない範囲
において、種々の変化又は変形が可能であることは明ら
かであろう。さらに、本発明に係る前述した実施の形態
は、本発明を説明する為のみのものであり、特許請求の
範囲及その均等範囲によって画される発明の範囲を制限
するものではない。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る自転車ペダル又は自転車靴
用クリートによれば、靴とペダルとの間のがたつきを抑
えることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る右側
の自転車用クリップレスペダルに、クリートを介して自
転車用靴を取り付けた状態の正面図である。
【図2】図2は、図1に示す右側の自転車用ペダルにク
リートの一部を連結させた状態の正面図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示す右側の自転車用ペ
ダルの背面図である。
【図4】図4は、図1に示す右側の自転車用ペダルと同
様の左側の自転車用ペダルの平面図である。
【図5】図5は、図4におけるV−V線に沿った左側ペ
ダルの縦断面図であり、破線でクリートを示している。
【図6】図6は、図4及び図5に示す自転車用ペダルに
おけるペダル本体の正面図である。
【図7】図7は、図4に示す自転車用ペダルにおけるペ
ダル本体であって、図4〜図6に示されたペダル本体の
背面図である。
【図8】図8は、図4に示す自転車用ペダルにおけるペ
ダル本体であって、図4〜図7に示したペダル本体の平
面図である。
【図9】図9は、図7におけるIX−IX線に沿ったペダル
本体の横断面図である。
【図10】図10は、図8におけるX−X線に沿ったペ
ダル本体の縦断面図である。
【図11】図11は、図8におけるXI−XI線に沿ったペ
ダル本体の縦断面図である。
【図12】図12は、図1〜図5に示す自転車用ペダル
における一のクランプ部材の正面図である。
【図13】図13は、図12に示すクランプ部材の右側
面図である。
【図14】図14は、図12及び図13に示すクランプ
部材の左側面図である。
【図15】図15は、図12〜図14に示すクランプ部
材の平面図である。
【図16】図16は、図12〜図15に示すクランプ部
材の底面図である。
【図17】図17は、図15におけるXVII−XVII線に沿
ったクランプ部材の縦断面図である。
【図18】図18は、図1〜図5に示す自転車用ペダル
における張力調整機構に対する一のカバー部材の正面図
である。
【図19】図19は、図18に示すカバー部材の右側面
図である。
【図20】図20は、図18及び図19に示すカバー部
材の左側面図である。
【図21】図21は、図18〜図20に示すカバー部材
の平面図である。
【図22】図22は、図18〜図21に示すカバー部材
の底面図である。
【図23】図23は、図1〜図5に示す自転車用ペダル
における間隙調整機構の第1間隙調整部材又は第1ソー
ル当接部材の正面図である。
【図24】図23は、図23に示す第1間隙調整部材又
は第1ソール当接部材の側面図である。
【図25】図25は、図1〜図5に示す自転車用ペダル
における間隙調整機構の第2間隙調整部材又は第2ソー
ル当接部材の正面図である。
【図26】図26は、図25に示す第2間隙調整部材又
は第2ソール当接部材の側面図である。
【図27】図27は、図25及び図26に示す第2間隙
調整部材又は第2ソール当接部材の平面図である。
【図28】図28は、図27におけるXXVII−XXVII線に
沿った縦断面図である。
【図29】図29は、図1〜図5及び図35〜図40に
sめす自転車用ペダルと共働するクリートの平面図であ
る。
【図30】図30は、図29に示すクリートの底面図で
ある。
【図31】図31は、図29及び図30に示すクリート
の正面図である。
【図32】図32は、図29におけるXXXII−XXXII線に
沿ったクリートの縦断面図である。
【図33】図33は、図29に示すクリートを右側から
視た図である。
【図34】図34は、図29に示すクリートを左側から
視た図である。
【図35】図35は、本発明の第2の実施の形態に係る
左側の自転車用ペダルの平面図である。
【図36】図36は、図35に示す自転車用ペダルの正
面図である。
【図37】図37は、図35及び図36に示す自転車用
ペダルの背面図である。
【図38】図38は、図35におけるXXXIIX−XXXIIX線
に沿った縦断面図であって、クランプ部材及び調整ねじ
を備えた状態の縦断面図である。
【図39】図39は、図35におけるXXXIX−XXXIX線に
沿った縦断面図である。
【図40】図40は、図37におけるXXXX−XXXX線に沿
った横断面図であって、ペダル本体を示す為に種々の部
材を取り除いた状態の横断面図である。
【符号の説明】
14 クリート 10 ペダル 20 ペダル軸 22 ペダル本体 24 第1クランプ部材,第2クランプ部材 26 第1回動ピン,第2回動ピン 28 第1付勢部材,第2付勢部材 30 第1付勢力調整機構,第2付勢力調整機構 36 管状部 38 一対の側部 74 調整ボルト 76 調整ナット 80 第1カバー,第2カバー

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリートを介して靴を取り付けるように
    された自転車用ペダルであって、 自転車のクランク軸に取り付けられる第1端部及び操縦
    者の足を支持する第2端部を有するペダル軸と、前端部 及び後端部を有し、前記ペダル軸の第2端部に回
    転自在に連結されるペダル本体と、靴のソールから離れる 方向を向く第1クリート係合面及
    靴のソールへ向かう方向を向く第2クリート係合面を
    有し、前記ペダル本体の前端部に連結される第1クラン
    プ部材と、靴のソールから離れる方向を向く 第3クリート係合面を
    有し、前記ペダル本体の後端部に連結される第2クラン
    プ部材とを備え、 前記第1クランプ部材及び第2クランプ部材の少なくと
    も一方は、前記ペダル本体に対し相対移動自在に連結さ
    れていることを特徴とする自転車用ペダル。
  2. 【請求項2】 前記第1クリート係合面及び第2クリー
    ト係合面は、略単一平面内に位置していることを特徴と
    する請求項1に記載の自転車用ペダル。
  3. 【請求項3】 前記第2クリート係合面は、離間された
    2つの部分を有し、前記第1クリート係合面は、前記離
    間された2つの部分の間に位置していることを特徴とす
    る請求項1又2に記載の自転車用ペダル。
  4. 【請求項4】 前記第2クリート係合面の離間部分は、
    前記第1クリート係合面よりも、ペダル本体の管状部に
    近接して配されていることを特徴とする請求項3に記載
    の自転車用ペダル。
  5. 【請求項5】 前記第1クランプ部材は、前記第1クリ
    ート係合面と略直交する第1湾曲停止面を有しているこ
    とを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の自転車
    用ペダル。
  6. 【請求項6】 前記第2クランプ部材は、前記第3クリ
    ート係合面と略直交する第2湾曲停止面を有しているこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の自転車
    用ペダル。
  7. 【請求項7】 前記ペダル本体は、一対の側部が連結さ
    れた管状部を有し、 前記クランプ部材は前記一対の側部に連結されているこ
    とを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の自転車
    用ペダル。
  8. 【請求項8】 前記第1クランプ部材は、前記ペダル本
    体の側部に揺動自在に連結されていることを特徴とする
    請求項に記載の自転車用ペダル。
  9. 【請求項9】 前記第2クランプ部材は、前記ペダル本
    体の側部に揺動自在に連結されていることを特徴とする
    請求項に記載の自転車用ペダル。
  10. 【請求項10】 前記第1クランプ部材は、第1付勢部
    材によって締結位置に向かって付勢されており、 前記第2クランプ部材は、第2付勢部材によって締結位
    置に向かって付勢されていることを特徴とする請求項
    に記載の自転車用ペダル。
  11. 【請求項11】 前記第1クランプ部材及び第2クラン
    プ部材は同一構成を有していることを特徴とする請求項
    10に記載の自転車用ペダル。
  12. 【請求項12】 前記ペダル本体及びペダル軸の少なく
    とも一方は、着脱可能な間隙調整部材が連結されてお
    り、 該間隙調整部材は、ペダル本体とクリートとの間の相対
    移動を防止又は制限する為に、靴のソールと当接するよ
    うに構成されている ことを特徴とする請求項1から11
    の何れかに記載の自転車用ペダル。
  13. 【請求項13】 自転車クリートに自転車靴を着脱可能
    に連結させる自転車靴用のクリートであって、靴のソールと向き合う第1方向を向く上方ソール面及び
    該第1方向とは略反対方向である第2方向を向く下方ペ
    ダル面 を有する取付部と、前記取付部から前方に延びる第1結合部材であって、
    記第1方向を向き且つ前記上部ソール及び下部ペダル
    面の間に位置する第1結合面と前記第2方向を向き且
    つ前記上部ソール面及び下部ペダル面の間に位置する
    2結合面とを有する第1結合部材と、前記取付部から後方に延びる第2結合部材であって、
    記第1方向を向く第3結合面を有する第2結合部材とを
    備え 前記第1及び第2結合面は、自転車用ペダルにおける第
    1クランプ部材の第1及び第2クリート結合面と係合
    し、 前記第3結合面は、自転車用ペダルにおける第2クラン
    プ部材のクリート係合面と係合する ことを特徴とする自
    転車靴クリート。
  14. 【請求項14】 前記取付部、第1結合部材及び第2結
    合部材は、一体の単一部材として形成されていることを
    特徴とする請求項13に記載の自転車靴クリート。
  15. 【請求項15】 前記第2結合面は2つの部分からな
    り、前記第1結合面は該2つの部分の間に位置している
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の自転車靴
    クリート。
  16. 【請求項16】 前記第1結合面及び第2結合面は、実
    質的に単一平面内に位置していることを特徴とする請求
    項13から15の何れかに記載の自転車靴クリート。
  17. 【請求項17】 前記第1結合面は、前記第2結合面よ
    り、前記取付部から離間していることを特徴とする請求
    項13から16の何れかに記載の自転車靴クリート。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2結合部材は、それぞ
    れ、第1,第2及び第3結合面と略直交する方向に延び
    る停止面を備えていることを特徴とする請求項13から
    17の何れかに記載の自転車靴クリート。
  19. 【請求項19】 前記第2結合部材は、傾斜したスロー
    プ面を有していることを特徴とする請求項13から18
    の何れかに記載の自転車靴クリート。
  20. 【請求項20】 前記第1クランプ部材は、前方クリー
    ト係合部及び後方クリート係合部を一体的に有し、且
    つ、前記ペダル本体の前端部に揺動自在に連結され、 前記第2クランプ部材は、後方クリート係合部及び前方
    クリート係合部を一体的に有し、且つ、前記ペダル本体
    の後端部に揺動自在に連結されており、 前記自転車用ペダルは、さらに、 前記ペダル本体及び第1クランプ部材の間に連結され
    該第1クランプ部材をクリート係合位置へ向けて付勢す
    第1付勢部材と、前記ペダル本体及び第2クランプ部材の間に連結され、
    該第2クランプ部材をクリート係合位置へ向けて付勢す
    る第2付勢部材と、 前記第1付勢部材の付勢力を調整する第1付勢力調整部
    材と、 前記第2付勢部材の付勢力を調整する第2付勢力調整部
    材と を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    転車用ペダル。
  21. 【請求項21】 前記第1付勢力調整部材は、第1クラ
    ンプ部材を回転させ且つ第1付勢部材を付勢力発生状態
    とさせる為に、該第1クランプ部材と係合する自由端を
    有するねじ部材とされていることを特徴とする請求項2
    0に記載の自転車用ペダル。
  22. 【請求項22】 前記ペダル本体は、前記ペダル軸を受
    け入れる管状部と、該管状部の両側に連結された一対の
    側部とを有していることを特徴とする請求項20又は2
    1に記載の自転車用ペダル。
  23. 【請求項23】 前記第1クランプ部材は、前記一対の
    側部の前端部間に揺動自在に連結されていることを特徴
    とする請求項22に記載の自転車用ペダル。
  24. 【請求項24】 前記第1付勢部材は、第1回動ピン上
    に配された少なくとも一つの巻きばねを備えていること
    を特徴とする請求項20から23の何れかに記載の自転
    車用ペダル。
  25. 【請求項25】 前記第1付勢力調整機構は、調整ボル
    ト及び調整ナットを備えていることを特徴とする請求項
    24に記載の自転車用ペダル。
  26. 【請求項26】 前記第2クランプ部材は、前記ペダル
    本体及び該第2クランプ部材の間に連結された第2付勢
    部材と、前記第2クランプ部材を回転させ且つ第2付勢
    部材を付勢力発生状態下におくべく、第2クランプ部材
    から離間した第1位置及び前記第2クランプ部材と係合
    する第2位置の間で移動可能に前記ペダル本体に連結さ
    れた第2調整部材とを備え、さらに、前記ペダル本体に
    揺動自在に連結されていることを特徴とする請求項20
    から26の何れかに記載の自転車用ペダル。
  27. 【請求項27】 前記第2付勢力調整部材は、第2クラ
    ンプ部材を回転させ且つ第2付勢部材を付勢力発生状態
    とさせる為に、該第2クランプ部材と係合する自由端を
    有するねじ部材とされていることを特徴とする請求項
    に記載の自転車用ペダル。
  28. 【請求項28】 前記第2付勢部材は、第2回動ピン上
    に配された少なくとも一つの巻きばねを備えていること
    を特徴とする請求項27に記載の自転車用ペダル。
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