JP3367747B2 - 絶縁ゲート型半導体素子 - Google Patents
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Description
る大電力用の絶縁ゲート型半導体素子に関する。
れているようにオン状態でPNPNサイリスタがラッチ
アップするために低いオン抵抗(したがって小さいオン
電圧)が実現できる反面、最大遮断電流密度は小さい。
特に、絶縁ゲート構造を利用してターンオフを行なう絶
縁ゲート付きサイリスタでは、通常のGTOサイリスタ
に比べて電流遮断能力が低くなる。
を内蔵するがこれがラッチアップしない条件で使用する
ように設計されているため、最大遮断電流密度は比較的
大きいが、ラッチアップしないためにオン抵抗が高い。
力用半導体素子にあっては、低いオン抵抗を得るために
はPNPNサイリスタをラッチアップすることが必要で
あったが、PNPNサイリスタがラッチアップすると電
流遮断能力が低くなるという問題があった。
ので、その目的とするところは、(ターン)オン特性を
損なわずに、最大遮断電流密度を大きくできる絶縁ゲー
ト型半導体素子を提供することにある。
めに、本発明の絶縁ゲート型半導体素子(請求項1)
は、第1導電型エミッタ層と、この第1導電型エミッタ
層に接して形成された第2導電型ベース層と、この第2
導電型ベース層に接して形成された第1導電型ベース層
と、この第1導電型ベース層内に前記第2導電型ベース
層に達する深さに形成された溝にゲート絶縁膜を介して
埋め込み形成されたゲート電極と、前記溝の側面に接す
るように前記第1導電型ベース層の表面に選択的に形成
された第2導電型ソース層と、この第2導電型ソース
層、前記第1導電型ベース層、前記第2導電型ベース
層、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極とで構成さ
れた第1のMOSトランジスタとは異なる場所に設けら
れ、前記第1導電型エミッタ層の多数キャリアと同極性
のキャリアを、素子外に排出するための第2のMOSト
ランジスタと、前記第1導電型エミッタ層に設けられた
第1の主電極と、前記第2導電型ソース層および前記第
1導電型ベース層にコンタクトする第2の主電極とを備
えた構成になっている。
子(請求項2)は、第1導電型エミッタ層と、この第1
導電型エミッタ層に接して形成された第2導電型ベース
層と、この第2導電型ベース層に接して形成された第1
導電型ベース層と、この第1導電型ベース層内に前記第
2導電型ベース層に達する深さに形成された溝にゲート
絶縁膜を介して埋め込み形成されたゲート電極と、前記
溝の側面に接するように前記第1導電型ベース層の表面
に選択的に形成された第2導電型ソース層と、前記第2
導電型ソース層、前記第1導電型ベース層、前記第2導
電型ベース層、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極
とで構成された第1のMOSトランジスタとは異なる場
所に設けられ、且つ前記ゲート電極が前記第1導電型エ
ミッタ層のゲート電極と共通であって、前記第1導電型
エミッタ層の多数キャリアと同極性のキャリアを、素子
外に排出するための第2のMOSトランジスタと、前記
第1導電型エミッタ層に設けられた第1の主電極と、前
記第2導電型ソース層および前記第1導電型ベース層に
コンタクトする第2の主電極とを備えた構成になってい
る。
子(請求項3)は、基板上に絶縁膜を介して形成された
第2導電型ベース層と、この第2導電型ベース層に選択
的に形成された第1導電型エミッタ層と、前記第2導電
型ベース層に選択的に形成された第1導電型ベース層
と、この第1導電型ベース層内に前記絶縁膜に達する深
さに形成された溝に第1のゲート絶縁膜を介して埋込み
形成された第1のゲート電極と、前記溝の側面に接する
ように前記第1導電型ベース層の表面に選択的に形成さ
れ、前記第1導電型ベース層、前記第2導電型ベース
層、前記第1のゲート絶縁膜および前記第1のゲート電
極とともに、MOSトランジスタを構成する第2導電型
ソース層と、前記第1導電型ベース層から前記第2導電
型ソース層の表面にかけて選択的に形成された第1導電
型ドレイン層と、前記第1導電型エミッタ層に設けられ
た第1の主電極と、前記第1導電型ドレイン層および前
記第2導電型ソース層にコンタクトする第2の主電極
と、前記第1導電型ベース層上から前記第2導電型ベー
ス層上にかけて、第2のゲート絶縁膜を介して選択的に
配設され、前記第1導電型ベース層、前記第2導電型ベ
ース層および前記第2のゲート絶縁膜とともに、前記第
1導電型エミッタ層の多数キャリアと同極性のキャリア
を、素子外に排出するためのMOSゲートを構成する第
2のゲート電極とを備えた構成になっている。
ば、エミッタ層の注入効率、溝の深さ等を最適設計する
ことにより、PNPNサイリスタをラッチアップするこ
となく、サイリスタ並に低いオン抵抗が得られる。ま
た、PNPNサイリスタはラッチアップしていないの
で、最大遮断電流密度は大きくなる。
オンのために、第1のMOSトランジスタをオン状態に
し、第2導電型ソース層から第2導電型ベース層に第1
極性のキャリア(第2導電型ソース層の多数キャリアと
同極性のもの)を注入する際に、第2のMOSトランジ
スタまたはMOSゲートのチャネルを消滅することによ
り、素子内の第2極性のキャリアが素子外に排出される
のを防止でき、低いオン抵抗を実現できる。
第2のMOSトランジスタまたはMOSゲートにより、
第1のMOSトランジスタにより誘起されるチャネルを
介さずに、第2極性のキャリアを素子外に排出できるた
め、第2導電型ソース層、第1導電型ベース層、第2導
電型ベース層(ターンオン時に第1極性のキャリアを注
入する第1のMOSトランジスタ)および第1導電型エ
ミッタ層で形成された寄生サイリスタのラッチアップを
防止できる。
第1のMOSトランジスタのゲート電極と上記第2のM
OSトランジスタのゲート電極とが共通のものとなって
いるので、構成の簡略化が図れる。
ンオフの際に、第2のゲート電極の下部の第2導電型ベ
ース層の表面にチャネルが形成され、このチャネル、第
1導電型ベース層、第1導電型ドレイン層、第2の主電
極という経路で、つまり、第2導電型ソース層を介さず
に、素子外に第2極性のキャリアを排出できるので、第
2導電型ソース層からなる寄生素子のラッチアップを防
止でき、耐圧の向上を図れるようになる。
る。
ゲート型半導体素子(特願平4−231513号に示し
たIEGT:Injection Enhanced Gate Bipolar Transi
storの改良)の構成(1/2セル分)を示す模式図であ
る。
このP型エミッタ層1上には、N型バッファ層2を介し
て、N- 型高抵抗ベース層3が設けられている。このN
- 型高抵抗ベース層3上にはP型ベース層4が形成さ
れ、このP型ベース層4内には、N- 型高抵抗ベース層
3に達する深さの複数のトレンチ溝が設けられている。
これらトレンチ溝内には、ゲート絶縁膜6を介してゲー
ト電極7が埋込み形成されている。
溝の側壁に接するN型ソース層5が形成されている。こ
のN型ソース層5と、N- 型高抵抗ベース層3と、P型
ベース層4と、ゲート絶縁膜6と、ゲート電極7とで第
1のN型MOSトランジスタが構成されている。
型高抵抗ベース層4は、N型ソース層5と伴にカソード
電極8にコンタクトしている。また、アノード電極9が
P型エミッタ層1に設けられている。
されていない側のN- 型高抵抗ベース層3との間には、
第2のP型MOSトランジスタ10が設けられている。
素子の動作は以下の通りである。
に対して正の電圧を与えると、P型ベース層4にN型チ
ャネルが形成され、N型ソース層5から電子がN- 型高
抵抗ベース層3に注入され、ターンオンする。このと
き、第2のP型MOSトランジスタ10のゲートには正
または0Vの電圧を与えてオフ状態にし、素子内の正孔
が排出されないようにする。このようにすることによ
り、素子内に正孔が蓄積され、オン抵抗が低くなる。
に負または0Vの電圧を与え、上記チャネルを消滅させ
ると同時に、P型MOSトランジスタ10のゲートに負
電圧を与えてオン状態にする。この結果、N- 型高抵抗
ベース層3への電子の供給が途絶えるとともに、素子内
の正孔がP型MOSトランジスタ10を介して素子外に
排出され、素子はターンオフする。
ベース層4、カソード電極8の経路での正孔の排出がP
型MOSトランジスタ10に分割されるために減少し、
P型エミッタ層1、N- 型高抵抗ベース層3、P型ベー
ス層4およびN型ソース層5で構成されたサイリスタの
ラッチアップを防止できる。
2のP型MOSトランジスタのゲートに与える電圧の大
きさおよびタイミングを変えることによって、例えば、
第2のMOSトランジスタを第1のMOSトランジスタ
より数μs〜数10μsから前にターンオフしておくこ
とで、オン状態のN- 型高抵抗ベース層3中のキャリ
ア、特にカソード側キャリアを少なくすることができ
る。また、オン状態のN-型高抵抗ベース層3内のキャ
リアの濃度プロファイルを最適化することにより、より
いっそうターンオフ損失を小さくでき、また、最大可制
御電流を大きくすることができる。
のエミッタ層とは、N型ソース層5、P型ベース層4、
N- 型高抵抗ベース層3、ゲート絶縁膜6およびゲート
電極7で構成されたMOS構造部分である)と、トレン
チ溝の深さDと、エミッタ幅Wとを以下のように最適設
計することによって、サイリスタ並みの低いオン抵抗が
得られる。
い場合、例えば、広義のエミッタ層の中でn〜pの伝導
変調を生じる部分がある場合など、正孔の拡散電流
Ip 、特に縦方向(素子のアノード−カソード方向に平
行に流れる拡散電流)と電子電流In (=I−Ip ,
I:全電流)の比を大きくするような構造を広義のエミ
ッタ層中に設けることで、広義のエミッタ層の注入効率
を増加し、素子のオン抵抗を減少させることができる。
(A/cm2 )、広義のエミッタ層側のN- 型高抵抗ベ
ース層3のキャリア濃度nとし、広義のエミッタ層に流
れる正孔電流Jp が縦方向のキャリアの拡散電流のみと
すると、Jp =2・μp ・k・T・W・n/(C・D)
と表すことができる。ここで、μp はホール移動度、k
はボルツマン定数、Tは温度、Cは1/2サイズであ
る。
-21 ,J=100A/cm2 とすると、γp の値は、 γp =2×(500×4.14×10-21 /100)×
1×1016×Y =4.14×10-4・Y となる。
である。
ときは、 γp <0.3 ということであり、この条件を満たすYは、 4.14×10-4・Y<0.3 Y<0.3/4.14×10-4 Y<7.25×102 (cm-1) となる。
7×1015のときは、 Y=1.0×103 (cm-1) となる。
計することによって、カソード電極8にコンタクトして
いる不純物拡散層の注入効率が低くても、カソード側領
域の注入効率を増加できる。したがって、N- 型高抵抗
ベース層3のオン状態におけるキャリアの蓄積を増加さ
せることができ、素子のオン抵抗を小さくすることがで
きる。つまり、本発明による素子は、アノード側から注
入された正孔がカソード側のN型エミッタ層以外の構造
(ここではトレンチ溝構造)によってカソード電極への
排出が妨げられ、これにより、カソード電極からの電子
の注入量が増加して、N- 型高抵抗ベース層3のカソー
ド側で高注入状態になる結果、素子のオン抵抗が小さく
なる。
が示されており、本発明の場合、IGBT構造の場合と
比べて、N- 型ベース層のカソード側にキャリア濃度分
布のピークを持つことが分かる。
ゲート型半導体素子の構成を示す模式図である。
実施例のそれと異なる点は、第1のMOSトランジスタ
と第2のMOSトランジスタのゲート端子が共通になっ
ていることにある。この場合、第1のMOSトランジス
タと第2のMOSトランジスタとを独立に制御できない
ので、N- 型高抵抗ベース層3内のキャリアの濃度プロ
ファイルの最適化によるターンオフ損失の改善は期待で
きないが、その他の効果は同じである。
係る絶縁ゲート型半導体素子の具体的な構成を示す図
で、図3(a)は平面図、図3(b)は断面図である。
を、P型ベース層4上に設けられ、層間絶縁膜14によ
りカソード電極8と絶縁されたP+ 型ドレイン11と、
N-型ウェル層12と、P+ 型ソース層13とで構成し
ている。
る2つのN型ソース層5間に3つの第2のP型MOSト
ランジスタが形成されている。このようにカソード電極
8と絶縁されたP+ 型ドレイン11からなる第2のP型
MOSトランジスタを複数個形成することにより、幅の
広いトレンチ溝(2C−2W)を形成するという技術的
な困難を回避し、幅の広いトレンチ溝と同等の効果を上
げることが可能である。カソード電極8のP+ 型ソース
層13への“間引かれた”コンタクトは、正孔のバイパ
ス電流の減少、つまり、減少されたオン抵抗の実現に貢
献している。
例に係る絶縁ゲート型半導体素子の具体的な構成を示す
断面斜視図である。第2のMOSトランジスタは先の実
施例のそれと同様な構成になっており、トレンチ溝には
2重構造のゲート部が形成されている。
ゲート型半導体素子の具体的な構成を示す平面図、図6
はその断面図である。
例で、シリコン基板21上にSiO2 膜22を介して、
先の実施例と同様な絶縁ゲート型半導体素子本体が形成
されている。
ト型半導体素子の平面図である。
ート型半導体素子において、埋込み酸化膜に到達するト
レンチ溝30によりP型ベース層4を短冊状に分割した
構造になっている。
く、長方体の側面を覆うような形状のものである。この
ようなトレンチ溝30を用いることにより、ソース電極
32に流れ込む正孔電流が減少する。一方、電子電流
は、表面のポリシリコンゲート電極31によるチャネル
およびトレンチ溝30の側面に形成されるチャネル中に
流れ、電子電流の減少は小さくなる。
合が増加し、ソース側のキャリアの蓄積が増加するの
で、オン電圧が低くなる。
している。
ト型半導体素子の構成を示す図で、図8(a)は平面
図、図8(b)はその断面図である。なお、図中、ゲー
ト電極31とソース電極32とを絶縁するための絶縁膜
は省略してある。
第4の実施例のそれと異なる点は、ソース電極32の一
部がP型ベース層4内に埋め込まれていることにある。
この結果、正孔がソース電極32に至までの抵抗が減少
し、ラッチアップ電流が大きくなる。
ト型半導体素子の構成を示す図で、図9(a)は平面
図、図9(b)はその断面図である。なお、図中、ゲー
ト電極31とソース電極32とを絶縁するための絶縁膜
は省略してある。
第4の実施例のそれと異なる点は、P型ベース層4の表
面にP+ 型拡散層33が形成され、且つソース電極32
がP+ 型拡散層33上まで延在していることにある。こ
のような構成であれば、正孔がN型ソース層5の下部を
通らずに直接ソース電極32に至り、N型ソース層5か
らN- 型高抵抗ベース層3への電子注入を防止できる結
果、N型ソース層5、P型ベース層4およびN- 型高抵
抗ベース層3で構成されたトランジスタのラッチアップ
を抑制できる。
ート型半導体素子の構成を示す図で、図10(a)は平
面図、図10(b)はその断面図である。
ト型半導体素子に適用した例である。SOI構造を構成
する酸化膜22に達する複数のトレンチゲート電極7を
平行に設け、P型ベース層4およびN型ソース層5を短
冊状に分けている。そのうちのいくつかにソース電極3
2に設けるとともに、ソース電極32とコンタクトする
P型ベース層4の表面にP+ 型拡散層33が形成されて
いる。
縁ゲート型半導体素子の平面図、図12、図13、図1
4、図15、図16は、それぞれ、図11の絶縁ゲート
型半導体素子のA−A´断面図、B−B´断面図、C−
C´断面図、D−D´断面図、E−E´断面図である。
り、このP型エミッタ層41上には、N型バッファ層4
2を介して、N- 型ベース層43が設けられており、こ
のN- 型ベース層43の表面には、P型ベース層44が
形成されている。このP型ベース層44内には、N- 型
ベース層43に達する深さの複数のトレンチ溝が形成さ
れ、これらトレンチ溝には第1のゲート絶縁膜46を介
してゲート電極47が埋込み形成されている。
の側壁に接するようにN+ 型ソース層45が選択的に形
成され、このN+ 型ソース層45、P型ベース層44、
N-型ベース層43、第1のゲート絶縁膜46およびゲ
ート電極47により、第1のMOSトランジスタが構成
されている。
膜51を介して、P型ポリシリコン層48が設けられて
おり、このP型ポリシリコン層48は、第1のコンタク
トホール52を介して、P型ベース層44に選択的にコ
ンタクトしている。
第2のゲート絶縁膜51に達するN型ポリシリコン層4
0が選択的に形成されている。このN型ポリシリコン層
40により、P型ポリシリコン層48は、第2のコンタ
クトホール53を介してカソード電極49にコンタクト
するP型ポリシリコン層48aと、カソード電極49に
コンタクトせず、P型ベース層44とコンタクトするも
のとに区分される。そして、これらP型ポリシリコン
膜、N型ポリシリコン層40、ゲート電極47、第2の
ゲート絶縁膜51により、ターンオフの際に正孔を素子
外に排出するための第2のMOSFETが構成されてい
る。
8aの他にN+ 型ソース層45にもコンタクトしてい
る。P型エミッタ層41にはアノード電極50が設けら
れている。また、図中、56はP型ポリシリコン層48
とP型ベース層44とのコンタクト部を示し、その材料
としては例えばAl、W、Ti等の金属を用いることが
低抵抗化のためには望ましい。
ば、第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジ
スタとの間でゲート電極47が共通になっているので、
構成の簡略化が図れる。
縁ゲート型半導体素子の平面図、図18、図19、図2
0、それぞれ、図17の絶縁ゲート型半導体素子のA−
A´断面図、B−B´断面図、C−C´断面図である。
は、ゲート電極47の側部に第2のMOSトランジスタ
を形成したことにある。
散層55、P+ 型拡散層54を設け、これらとゲート絶
縁膜46、ゲート電極47とにより、第2のMOSトラ
ンジスタを構成している。第2のMOSトランジスタ
は、トレンチ溝間に複数個形成されることになる。各第
2のMOSトランジスタのゲート電極は共通接続されて
いる。
にはオフ状態で、P型ベース層44とカソード電極49
とは電気的に接続しないので、幅の広いトレンチ溝と同
等の効果が得られる。
ン膜の代わりに、単結晶シリコン膜を用いても良いし、
シリコン以外の半導体を用いても良い。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図で、図21(a)は平
面図、図21(b)、図21(c)はそれぞれ図21
(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、B
−B´断面図である。
中、69はシリコン基板を示し、このシリコン基板69
上には、絶縁膜70を介して、以下のような絶縁ゲート
型半導体素子が形成されている。
膜70に達するP+ 型エミッタ層61およびP型ベース
層63とが選択的に形成されている。このP型ベース層
63内には絶縁膜70に達する深さの溝が形成され、こ
の溝には第1のゲート絶縁膜60を介して第1のゲート
電極67が埋込み形成されている。
するようにN型ソース層64が選択的に形成されてい
る。このN型ソース層64は、P型ベース層63、N-
型ベース層62、第1のゲート絶縁膜60および第1の
ゲート電極67とともに、第1のMOSトランジスタを
構成している。
64の表面にかけてはP+ 型ドレイン層65が選択的に
形成され、このP+ 型ドレイン層65、N型ソース層6
4およびP型ベース層63にはカソード電極72が設け
られ、また、P+ 型エミッタ層61にはアノード電極7
1が設けられている。
2上には、第2のゲート絶縁膜66を介して、第2のゲ
ート電極68が配設されている。この第2のゲート電極
68は、アノード電極71、カソード電極72および第
1のゲート電極67と電気的に分離され、また、P型ベ
ース層63、N- 型ベース層62および第2のゲート絶
縁膜66とともに、正孔を素子外に排出するためのMO
Sゲートを構成している。
2のゲート電極68の下部のN- 型ベース層62の表面
にPチャネルを形成でき、このPチャネル、P型ベース
層63、P+ 型ドレイン層65、カソード電極72とい
う経路で、つまり、N型ソース層64を介さずに、素子
外に正孔を排出できるので、N型ソース層64からなる
寄生素子のラッチアップを防止でき、耐圧の向上を図れ
るようになる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図22(a)
は平面図、図22(b)、図22(c)はそれぞれ図2
2(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
実施例の変形例であり、N型ソース層64の領域が広く
なっていることが異なっている。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図23(a)
は平面図、図23(b)、図23(c)はそれぞれ図2
3(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
0の実施例のそれと異なる点は、N- 型ベース層62内
にN型拡散層73を設けたことにある。
孔を蓄積できるので、ターンオン特性を改善できるよう
になる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図24(a)
は平面図、図24(b)、図24(c)はそれぞれ図2
4(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
0の実施例のそれと異なる点は、アノード電極側にもカ
ソード側と同様なMOSトランジスタを設けたことにあ
る。図中、74はN型拡散層を示している。なお、P型
ベース層63は絶縁膜70に達していなくても良い。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図25(a)
は平面図、図25(b)、図25(c)はそれぞれ図2
5(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
3の実施例のそれの変形例であり、P型エミッタ層61
が絶縁膜70に達していることにある。すなわち、N-
型ベース層62が薄い場合(0.1〜20μm)の例で
ある。なお、P型ベース層63は絶縁膜70に達してい
なくても良い。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図26(a)
は平面図、図26(b)、図26(c)はそれぞれ図2
6(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
3の実施例のそれと異なる点は、N型拡散層74内にN
+ 型拡散層75、P型ドレイン層76を設けていること
にある。すなわち、アノード側にもカソード側の正孔排
出機構と同様な機構を設けてある。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図27(a)
は平面図、図27(b)、図27(c)はそれぞれ図2
7(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
5の実施例のそれの変形例であり、N+ 型拡散層75を
省いた構造になっていることが相違点である。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図28(a)
は平面図、図28(b)、図28(c)はそれぞれ図2
8(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
5の実施例のそれと異なる点は、アノード側のN- 型ベ
ース層62内にはP型拡散層77を設け、カソード側の
N-型ベース層62内にはN型拡散層78を設けたこと
にある。
ア(正孔、電子)の蓄積量を増加できるので、ターンオ
ン特性を更に改善できるようになる。なお、P型拡散層
77およびN型拡散層78のどちらか一方だけでも良
い。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図29(a)
は平面図、図29(b)、図29(c)はそれぞれ図2
9(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
中、89はシリコン基板を示し、このシリコン基板89
上には、絶縁膜88を介して、以下のような絶縁ゲート
型半導体素子が形成されている。
形成されており、このN- 型ベース層81の表面には、
P型ベース層82、P+ 型エミッタ層85が選択的に形
成されている。P型ベース層82の表面には、N型ソー
ス層83が選択的に形成されており、このN型ソース層
83、P型ベース層82およびN- 型ベース層81内に
は、絶縁膜88に達し、幅xの複数のトレンチ溝90が
間隔yを持って形成されている。
1を介してゲート電極92が形成されている。また、ト
レンチ溝90の外にはゲート電極92と接続した電極9
3が設けられている。この電極93は絶縁膜84により
カソード電極86、アノード電極87と絶縁されてい
る。
り低抵抗化された多結晶シリコンを用いてゲート電極9
2と一体的に形成する。あるいはゲート電極92と電極
93とを別個に形成し、これらを金属(例えばAl)や
シリサイドにより接続しても良い。また、トレンチ溝9
0の空き領域94は絶縁体などにより埋め込まれてい
る。
素子でも、ターンオンのためにゲート電極92に正の電
圧を印加すると、他の絶縁ゲート型半導体素子と同様に
N-型ベース層81のトレンチ溝90で挟まれた部分9
5では正孔は拡散により流れるので、正孔の排出速度が
遅くなる。また、トレンチ溝90によって正孔電流の経
路が狭くなっていることも、正孔の排出速度の低下の原
因になっている。このようにして素子内の正孔の蓄積量
が増加する。
を含むようにトレンチ溝90を形成しているため、N型
ソース層83はトレンチ溝間で挟まれた領域まで長さz
に渡って入り込んでいる。その結果、トレンチ溝90の
長辺側にもn型チャネルが形成され、チャネル幅が大き
くなる。換言すれば、従来構造であれば2xであったが
チャネル幅が、2x+2zに増加する。また、x,y,
zの取り方によっては単位面積当たりのチャネル幅を従
来のIGBTのそれよりも大きくできる。したがって、
N型ソース層83からN- 型ベース層81への電子の注
入効率をより高くでき、これにより更にオン抵抗を下げ
ることができる。
Nサイリスタをラッチアップしなくても、オン状態にお
ける素子内のキャリア蓄積量をサイリスタ並にでき、ま
た、オン状態において素子のPNPNサイリスタはラッ
チアップしていないことにより、最大遮断電流密度は大
きくなる。
は高抵抗のものであったが、その厚さが薄い場合には、
必ずしも高抵抗である必要はない。また、本実施例で
は、トレンチ溝90の形状を長方体としたが、それ以外
の形状でも良い。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図30(a)
は平面図、図30(b)、図30(c)はそれぞれ図3
0(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。電極93の下部の絶縁膜94が
薄くなっていることにある。このため、電極93のう
ち、P型ベース層82の表面のゲート絶縁膜91に接し
た部分がゲート電極として機能するようになり、ゲート
幅が更に大きくなる。したがって、電子の注入効率、キ
ャリア蓄積量が更に高くなり、よりオン抵抗が低くな
る。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図31(a)
は平面図、図31(b)、図31(c)はそれぞれ図3
1(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
9の実施例のそれと異なる点は、トレンチ溝90の幅x
を狭くし、そして、トレンチ溝90の空き領域94を絶
縁体で埋めず、そのまま残してある。すなわち、ゲート
絶縁膜91の内側にはゲート電極92だけが埋め込まれ
ている。
ンチ溝数を増やすことができ、これにより単位面積当た
りの全チャネル幅はより大きいものとなる。したがっ
て、電子の注入効率、キャリア蓄積量が更に高くなり、
よりオン抵抗を下げることができる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図32(a)
は平面図、図32(b)、図32(c)はそれぞれ図3
2(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
は、トレンチ溝90を図中の横方向に長くし、トレンチ
ゲート側壁からのチャネルの注入量を多くしたことにあ
る。これにより電子の注入効率をより低くできる。ま
た、N型ソース層83中にP+ 型拡散層101を設けて
PN構造を形成することにより、N型ソース層83のラ
ッチアップ耐圧の改善を図っている。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図33(a)
は平面図、図33(b)、図33(c)はそれぞれ図3
3(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
1の実施例のそれと異なる点は、絶縁膜88とN- 型ベ
ース層81との間にN+ 型バッファ層102を設けたこ
とにある。このN+ 型バッファ層102によって、特に
N型ソース層83から注入された電子のN- 型ベース層
81への拡散が容易になり、素子のオン抵抗を更に改善
できるようになる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図34(a)
は平面図、図34(b)、図34(c)はそれぞれ図3
4(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
らカソード電極86へ排出される正孔の抵抗となり、且
つ注入効率を上げるトレンチ溝とは別の場所に、電子注
入用のMOSチャネルを設けたことにある。このMOS
チャネルはゲート電極103からなる縦型MOSFET
により形成されている。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図35(a)
は平面図、図35(b)、図35(c)はそれぞれ図3
5(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
3の実施例のそれと異なる点は、絶縁膜88とN- 型ベ
ース層81との間にN+ 型バッファ層102を設けたこ
とにある。このN+ 型バッファ層102によって、特に
N型ソース層83から注入された電子のN- 型ベース層
81への拡散が容易になり、素子のオン抵抗を更に改善
できるようになる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図36(a)
は平面図、図36(b)、図36(c)はそれぞれ図3
6(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
4の実施例のそれと異なる点は、トレンチ溝がSOI基
板の絶縁膜88にまで達していないことにある。このよ
うな構成であれば、トレンチ溝によるキャリアの拡散の
妨げが少なくなる。したがって、N型ソース層83から
注入された電子のN- 型ベース層81への拡散が容易に
なり、素子のオン抵抗を更に改善できる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図37(a)
は平面図、図37(b)は図37(a)の絶縁ゲート型
半導体素子のA−A´断面図である。
5の実施例のそれと異なる点は、トレンチ溝のパターン
を図中の上下方向に走るストライプ状にしたことにあ
る。このようなストライプ状のトレンチ溝を用いると、
素子のオン状態ではN- 型ベース層81からの正孔がカ
ソード電極86へ排出されなくなる。この場合、N+ 型
バッファ層102のn型不純物濃度は、ターンオフ時に
ゲート電極93に電圧を印加すると、正孔バイパス用の
MOSチャネルが形成されるような値にすることが望ま
しい。このようにn型不純物濃度を設定することにより
更に素子のオン抵抗を改善できる。
絶縁ゲート型半導体素子を示す断面斜視図である。
ミッタ幅Wをできる限り小さくし、且つN型ソース層8
3とカソード電極86とのコンタクトを確実にするため
に、N型ソース層83の高さをゲート電極93とカソー
ド電極86との間のゲート絶縁膜84のそれよりも高く
していることにある。
絶縁ゲート型半導体素子を示す図であり、図39(a)
は平面図、図39(b)、図39(c)はそれぞれ図3
9(a)の絶縁ゲート型半導体素子のA−A´断面図、
B−B´断面図である。
例である。すなわち、第27の実施例の縦型の絶縁ゲー
ト型半導体素子を横型にし、これに第21の実施例を適
用した例である。
半導体素子(IEGT)および従来のBi−MOSトラ
ンジスタの(順方向)電圧−電流特性を比較して示す特
性図である。
って電流飽和特性(電流飽和領域)を自由に設計するこ
とができる。例えば、W,Dを同じにしてCを大きくす
ると、図40に示すように、飽和電流値を小さくするこ
とができる。
絶縁ゲート型半導体素子のカソード側の概略構成を示す
模式図である。本実施例の絶縁ゲート型半導体素子の特
徴は過電流保護機能を備えていることである。
メータC,W,Dによって電流飽和領域を自由に設計す
ることができ、更に、トレンチ溝を用いたことにより、
素子耐圧も設計パラメータC,W,Dによって自由に設
計できる。
合、過電圧、過電流に強い素子を設計することが非常に
重要である。ここで、本発明の素子の場合、電流飽和領
域における順方向電圧降下は主として、トレンチ溝部分
(電子を注入するMOSチャネル部分)で起こるという
特徴がある。
機能を実現している。すなわち、図41に示すように、
過電流(電流飽和領域のトレンチMOSゲート部分で起
こる電圧降下)を電極104により検出し、この検出し
た過電流によりMOSトランジスタMOSTr をオンにす
る。この結果、主素子のゲート電極7の電位がカソード
電位と同じになり、主素子がターンオフすることによ
り、主素子が過電流から保護される。なお、図中、Rは
抵抗体を示している。
絶縁ゲート型半導体素子のカソード側の概略構成を示す
模式図である。
にして実現している。すなわち、トレンチ溝間の幅がW
X の領域に、主素子の耐圧よりも低い順方向電圧でブレ
ークダウンする場所を形成し、このブレークダウンの際
に生じる電流を電極104により検出し、この検出電流
によりツェナーダイオードZDをオンにする。これによ
り、ゲート電極7の電位がカソード電位と同じになり、
主素子がターンオフすして、主素子が過電流から保護さ
れる。
ーンオンの際に素子内にキャリアが従来より蓄積され、
一方、ターンオフの際には寄生トランジスタがラッチア
ップしない経路でキャリアを素子外に排出できるので、
ターンオン特性およびターンオフ特性の両方を改善でき
るようになる。
体素子の構成を示す模式図
体素子の構成を示す模式図
ト型半導体素子の具体的な構成を示す図
ゲート型半導体素子の具体的な構成を示す断面斜視図
体素子の具体的な構成を示す平面図
子の平面図
子の構成を示す図
子の構成を示す図
素子の構成を示す図
導体素子の平面図
断面図
断面図
断面図
断面図
断面図
導体素子の平面図
断面図
断面図
断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す平面図および断面図
半導体素子を示す断面斜視図
半導体素子を示す平面図および断面図
トランジスタの電圧−電流特性を比較して示す特性図
半導体素子のカソード側の概略構成を示す模式図
半導体素子のカソード側の概略構成を示す模式図
Claims (3)
- 【請求項1】第1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層に接して形成された第2導電
型ベース層と、 この第2導電型ベース層に接して形成された第1導電型
ベース層と、 この第1導電型ベース層内に前記第2導電型ベース層に
達する深さに形成された溝にゲート絶縁膜を介して埋め
込み形成されたゲート電極と、 前記溝の側面に接するように前記第1導電型ベース層の
表面に選択的に形成された第2導電型ソース層と、 この第2導電型ソース層、前記第1導電型ベース層、前
記第2導電型ベース層、前記ゲート絶縁膜および前記ゲ
ート電極とで構成された第1のMOSトランジスタとは
異なる場所に設けられ、前記第1導電型エミッタ層の多
数キャリアと同極性のキャリアを、素子外に排出するた
めの第2のMOSトランジスタと、 前記第1導電型エミッタ層に設けられた第1の主電極
と、 前記第1導電型ベース層および前記第2導電型ソース層
にコンタクトする第2の主電極とを具備してなることを
特徴とする絶縁ゲート型半導体素子。 - 【請求項2】第1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層に接して形成された第2導電
型ベース層と、 この第2導電型ベース層に接して形成された第1導電型
ベース層と、 この第1導電型ベース層内に前記第2導電型ベース層に
達する深さに形成された溝にゲート絶縁膜を介して埋め
込み形成されたゲート電極と、 前記溝の側面に接するように前記第1導電型ベース層の
表面に選択的に形成された第2導電型ソース層と、 前記第2導電型ソース層、前記第1導電型ベース層、前
記第2導電型ベース層、前記ゲート絶縁膜および前記ゲ
ート電極とで構成された第1のMOSトランジスタとは
異なる場所に設けられ、且つ前記ゲート電極が前記第1
導電型エミッタ層のゲート電極と共通であって、前記第
1導電型エミッタ層の多数キャリアと同極性のキャリア
を、素子外に排出するための第2のMOSトランジスタ
と、 前記第1導電型エミッタ層に設けられた第1の主電極
と、 前記第1導電型ベース層および前記第2導電型ソース層
にコンタクトする第2の主電極とを具備してなることを
特徴とする絶縁ゲート型半導体素子。 - 【請求項3】基板上に絶縁膜を介して形成された第2導
電型ベース層と、 この第2導電型ベース層に選択的に形成された第1導電
型エミッタ層と、 前記第2導電型ベース層に選択的に形成された第1導電
型ベース層と、 この第1導電型ベース層内に前記絶縁膜に達する深さに
形成された溝に第1のゲート絶縁膜を介して埋め込み形
成された第1のゲート電極と、 前記溝の側面に接するように前記第1導電型ベース層の
表面に選択的に形成され、前記第1導電型ベース層、前
記第2導電型ベース層、前記第1のゲート絶縁膜および
前記第1のゲート電極とともに、MOSトランジスタを
構成する第2導電型ソース層と、 前記第1導電型ベース層から前記第2導電型ソース層の
表面にかけて選択的に形成された第1導電型ドレイン層
と、 前記第1導電型エミッタ層に設けられた第1の主電極
と、 前記第1導電型ドレイン層および前記第2導電型ソース
層にコンタクトする第2の主電極と、 前記第1導電型ベース層上から前記第2導電型ベース層
上にかけて、第2のゲート絶縁膜を介して選択的に配置
され、前記第1導電型ベース層、前記第2導電型ベース
層および前記第2のゲート絶縁膜とともに、前記がエミ
ッタ層の多数キャリアと同極性のキャリアを、素子外に
排出するためのMOSゲートを構成する第2のゲート電
極とを具備してなることを特徴とする絶縁ゲート型半導
体素子。
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