JP3366196B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP3366196B2
JP3366196B2 JP30825596A JP30825596A JP3366196B2 JP 3366196 B2 JP3366196 B2 JP 3366196B2 JP 30825596 A JP30825596 A JP 30825596A JP 30825596 A JP30825596 A JP 30825596A JP 3366196 B2 JP3366196 B2 JP 3366196B2
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,内燃機関の動弁装
置に関し,特に,油圧室の油圧が変化するのに応じて軸
方向に移動するピストンを備える連結切換手段が複数の
カムフォロアに設けられ,動弁カムに転り接触するロー
ラを支持するローラ軸が,各カムフォロアの連結状態で
連結切換手段と同軸になる配置で各カムフォロアの少な
くとも1つに装着される内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かかる動弁装置は,たとえば特公
平2−50286号公報等により既に知られており,ロ
ーラによる転り接触によってカムフォロアおよび動弁カ
ムの接触部の摩擦損失を低減するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記従来の
ものでは,全てのカムフォロアにローラ軸が装着されて
おり,油圧室ならびに該油圧室を支持部材の給油路に通
じさせる連通路が形成されるカムフォロアでは,ローラ
軸を避けて連通路を形成することに起因してカムフォロ
アの大型化が避けられない。またカムフォロアの大型化
を避けて連通路および油圧室間を結ぶ通路をローラ軸に
形成することも可能であるが,その場合には,ローラ軸
の周方向位置を一定に位置決めする必要が生じてローラ
軸のカムフォロアへの組付作業が煩雑になり,そのよう
な位置決めを不要としてローラ軸の周方向位置にかかわ
らず連通路および油圧室間を通じさせる通路構成とした
場合には通路構成が複雑となる。
【0004】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,カムフォロアの大型化,組付作業の煩雑化,
ならびに通路構成の複雑化を避けた上で,ローラを用い
て動弁負荷を極力低減させ得るようにした内燃機関の動
弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,カム軸の回転に応じて作動する複数のカ
ムフォロアが,給油路を有する共通の支持部材に支持さ
れて前記カム軸の軸線と平行な方向に配列され,前記給
油路に通じる油圧室が,各カムフォロアの配列方向に沿
う一端側に配置された一端側カムフォロア内に形成さ
れ,該油圧室の油圧変化に応じて作動するピストンを含
む連結切換手段が,各カムフォロアを連結する状態なら
びにその連結を解除する状態を切換可能として前記複数
のカムフォロアに設けられ,前記連結切換手段の連結状
態で前記ピストンと同軸になる配置で各カムフォロアの
少なくとも1つに装着される円筒状のローラ軸に,前記
カム軸に設けられた動弁カムに転り接触するローラが回
転自在に支持される内燃機関の動弁装置において,連結
切換手段が連結解除状態にあるときの作動量が全てのカ
ムフォロアのうちで最も小さいカムフォロアが,一端側
カムフォロアとして各カムフォロアの配列方向に沿う一
端側に配置され,該一端側カムフォロアに,前記給油路
を油圧室に通じさせる連通路が形成され,前記ローラ軸
が,その軸線まわりの回転を可能として,該一端側カム
フォロア以外の全てのカムフォロアに装着され,前記一
端側カムフォロアが,前記連結切換手段の連結解除状態
で該一端側カムフォロアの作動を休止あるいは実質的に
休止させるようにしてカム軸に設けられる休止カムに直
接接触せしめられることを第1の特徴とする。
【0006】このような第1の特徴の構成によれば,ロ
ーラ軸およびローラが装着されない一端側カムフォロア
に油圧室および連通路が形成されることで,連通路の形
成にあたってローラ軸が邪魔になることがなく,したが
って一端側カムフォロアの大型化,組付作業の煩雑化,
ならびに通路構成の複雑化を避けて一端側カムフォロア
に連通路を容易に形成することができる。しかもローラ
を支持するローラ軸が装着されるカムフォロアは,連結
切換手段の連結解除時に一端側カムフォロアよりも作動
量が大きなものであり,動弁カムに直接接触したのでは
摩擦抵抗が大きくなるところをローラによる転り接触と
して摩擦抵抗を減少せしめ,動弁負荷を軽減することが
できる。さらに上記ローラ軸を,その軸線まわりの回転
を可能として,一端側カムフォロア以外のカムフォロア
に装着したことにより,隣接するカムフォロアをピスト
ンで連結した状態で該ピストンがローラ軸の内面の特定
個所のみに強く接触することを回避することが可能であ
り,特定個所への強い接触によってローラ軸の内面に偏
摩耗が生じることがないようにすることができ,偏摩耗
の発生によって連結切換手段の切換作動が不確実となる
ことを防止することができる。また連結切換手段の連結
解除状態で一端側カムフォロアは休止あるいは実質的に
休止状態となるので,休止カムおよび一端側カムフォロ
アの直接接触による摩擦抵抗が大きくなることはない。
【0007】
【0008】また本発明は,上記第1の特徴の構成に加
えて,前記連結切換手段が,油圧室の油圧変化に応じて
軸方向に移動して隣接カムフォロアの連結および連結解
除を切換えるピストンと,隣接カムフォロアを連結する
位置側への前記ピストンの移動を規制する規制部材と,
該規制部材および前記ピストンを前記油圧室側に向けて
弾発するばね力を発揮する戻しばねとを備え,前記複数
のカムフォロアの配列方向に沿って前記一端側カムフォ
ロアとは反対側に配置された他端側カムフォロアに装着
されるローラ軸に,前記規制部材が嵌合されるとともに
前記戻しばねが収納され,該ローラ軸の内面に,当該ロ
ーラ軸で支持されるローラの軸方向中間部に対応した位
置で半径方向内方に張出した支持壁部が一体に設けら
れ,該支持壁部で,前記戻しばねが受けられるとともに
隣接カムフォロアを連結する位置側への前記ピストンの
移動に伴なう規制部材の移動が規制されることを第
特徴とする。
【0009】この第の特徴によれば,前記第の特徴
による前記効果に加えて,支持壁部がローラ軸の中間部
内面に設けられることで,規制部材および戻しばねの軸
方向長さを,規制部材の必要ストロークを確保した上で
比較的短く形成することが可能であり,それにより規制
部材および戻しばね,ひいては連結切換手段の重量軽減
を図ることが可能となるとともに,規制部材の信頼性を
向上することができる。しかも支持壁部でローラ軸の剛
性向上を図ることが可能であり,ローラ軸の剛性向上に
伴ってローラの円滑な回転を保証することができる。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
すものであり,図1は動弁装置の縦断側面図,図2は連
結切換手段が連結解除状態にあるときの図1の2−2線
に沿う断面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は連
結切換手段が連結状態にあるときの図2に対応した断面
図,図5はローラ軸に偏摩耗が生じたときの作用を説明
するための連結切換手段の一部概略図である。
【0013】先ず図1において,シリンダヘッド11に
は,燃焼室12の天井面に開口する一対の吸気弁口13
…が設けられるとともに,それらの吸気弁口13…をそ
れぞれ開閉可能な吸気弁14…のステム14a…を軸方
向移動自在に案内するガイド筒15…が圧入される。こ
れらのガイド筒15…から突出した各ステム14a…の
上端部にはリテーナ16…が固定されており,シリンダ
ヘッド11および各リテーナ16…間にはコイル状の弁
ばね17…が設けられ,それらの弁ばね17…によるば
ね力が上方すなわち閉弁方向に向けて各吸気弁14…に
付与される。
【0014】図2および図3を併せて参照して,シリン
ダヘッド11と,該シリンダヘッド11に結合されるカ
ムホルダ(図示せず)とで,燃焼室12の上方に位置す
るカム軸18が回転自在に支持されており,該カム軸1
8の回転に応じて作動する複数のカムフォロアとして,
たとえば対をなす第1および第2ロッカアーム191
201 がカム軸18の軸線と平行な方向に配列される。
またカム軸18の上方位置には,該カム軸18と平行な
軸線を有する支持部材としてのロッカアーム軸22が固
定配置されており,前記両ロッカアーム191 ,201
はロッカアーム軸22に共通にかつ揺動可能に支持され
る。而して両ロッカアーム191 ,201 には,両吸気
弁14…の上方位置側に延びる連結腕23…がそれぞれ
一体に設けられており,それらの連結腕23…の先端に
進退位置を調整可能としてそれぞれねじ込まれたタペッ
トねじ24…が,各吸気弁14…のステム14a…の上
端にそれぞれ接触し,各吸気弁14…は,対応のロッカ
アーム191 ,201 の揺動作動に応じて開閉作動する
ことになる。
【0015】カム軸18には,第1ロッカアーム191
に対応した休止カム25と,第2ロッカアーム201
対応した動弁カム26とが設けられる。休止カム25
は,機関の低速運転域で両吸気弁14…の一方を休止あ
るいは実質的に休止せしめるように形成され,また動弁
カム26は,機関の低速運転域で両吸気弁14…の他方
を開閉作動せしめるとともに機関の高速運転域で両吸気
弁14…をともに開閉作動せしめるカムプロフィルを有
するように形成される。
【0016】一方,両ロッカアーム191 ,201 の配
列方向に沿う一端側に配置されている一端側カムフォロ
アとしての第1ロッカアーム191 において,その揺動
軸線すなわちロッカアーム軸22の軸線に関して吸気弁
14とは反対側の端部には,休止カム25に直接接触す
るカムスリッパ27が一体に設けられる。また両ロッカ
アーム191 ,201 の配列方向に沿う他端側に配置さ
れている他端側カムフォロアとしての第2ロッカアーム
201 において,その揺動軸線に関して吸気弁14とは
反対側の端部には円筒状のローラ軸331 が装着されて
おり,そのローラ軸331 で回転自在に支持された円筒
状のローラ281 が動弁カム26に転り接触する。しか
もロッカアーム軸22の軸線に沿うカムスリッパ27の
幅は,ローラ281 の長さよりも小さく設定されるもの
であり,ロッカアーム軸22の軸線に沿う第1ロッカア
ーム191 の幅も第2ロッカアーム201 の幅よりも小
さく設定される。
【0017】而して機関の低速運転域では,第1ロッカ
アーム191 が休止カム25によって休止あるいは実質
的に休止し,一方の吸気弁14が閉弁休止あるいは実質
的に閉弁休止せしめられるとともに,第2ロッカアーム
201 が動弁カム26によって揺動作動し,その第2ロ
ッカアーム201 で他方の吸気弁14が開閉作動せしめ
られる。したがって第1ロッカアーム191 が休止カム
25に直接接触していても,第1ロッカアーム191
休止あるいは実質的に休止状態となっていることによ
り,休止カム25および第1ロッカアーム191 の直接
接触による摩擦抵抗が大きくなることはない。
【0018】第2ロッカアーム201 には,第1ロッカ
アーム191 側に開放した有底の嵌合穴31がロッカア
ーム軸22と平行に設けられ,該嵌合穴31の閉塞端中
央部には挿通孔32が同軸に設けられる。この嵌合穴3
1には,円筒状であるローラ軸331 が,嵌合穴31内
での軸線まわりの回転を可能として嵌合され,ローラ軸
331 は嵌合穴31の閉塞端内面で受けられる。しかも
ローラ軸331 には,挿通孔32を同軸に貫通する小径
円筒部34が同軸にかつ一体に設けられており,小径円
筒部34の外周に装着された止め輪35が前記閉塞端外
面に係合される。
【0019】また第2ロッカアーム201 には,嵌合穴
31の中間部を横断するようにしてスリット36が設け
られており,このスリット36にはローラ軸331 を同
軸に囲繞するようにしてローラ281 が配置され,該ロ
ーラ281 とローラ軸331との間に複数のニードルベ
アリング37…が介在せしめられる。したがってローラ
281 がローラ軸331 で回転自在に支持されることに
なる。
【0020】相互に隣接配置されている第1および第2
ロッカアーム191 ,201 には,両ロッカアーム19
1 ,201 の連結および連結解除を切換可能な連結切換
手段381 が設けられており,この連結切換手段381
により,機関の低速運転域で両ロッカアーム191 ,2
1 を相対作動させる状態と,機関の高速運転域で両ロ
ッカアーム191 ,201 を連動して作動させる状態と
が切換えられる。
【0021】連結切換手段381 は,両ロッカアーム1
1 ,201 の連結および連結解除を切換えるピストン
39と,両ロッカアーム191 ,201 を連結する位置
側への前記ピストン39の移動を規制する規制部材40
と,該規制部材40および前記ピストン39を連結解除
側に向けて弾発するばね力を発揮する戻しばね41とを
備える。
【0022】第2ロッカアーム201 のローラ軸331
に対応する部分で第1ロッカアーム191 には,第2ロ
ッカアーム201 側に開放した有底の摺動穴42がロッ
カアーム軸22と平行に延びるようにして設けられてお
り,ピストン39が該摺動穴42に摺動可能に嵌合され
る。このピストン39の一端と摺動穴42の閉塞端との
間で第1ロッカアーム191 内には油圧室431 が形成
されており,ピストン39は,油圧室431 の油圧増大
に応じて第2ロッカアーム201 のローラ軸331 に他
端部を嵌合せしめることを可能として摺動穴42に摺動
可能に嵌合される。
【0023】ところで,ロッカアーム軸22内には給油
路44が同軸に設けられており,この給油路44は制御
弁手段45を介して油圧源46に接続される。而して油
圧源46からの作動油は,制御弁手段45により低油圧
および高油圧に切換えられて給油路44に供給される。
しかも第1ロッカアーム191 に対応する部分でロッカ
アーム軸22の外周には給油路44に通じる環状溝47
が設けられており,第1ロッカアーム191 には,その
第1ロッカアーム191 の揺動状態にかかわらず,前記
環状溝47すなわち給油路44を油圧室431 に通じさ
せる連通路481 が形成される。
【0024】規制部材40はピストン39とは反対側を
開放した帽状に形成されるものであり,この規制部材4
0の一端がピストン39の他端に同軸に連接される。し
かも規制部材40の開口端側すなわち他端側には半径方
向外方に張出したフランジ部40aが設けられており,
ローラ軸331 の内面で前記フランジ部40aを案内す
るようにして規制部材40がローラ軸331 に摺動可能
に嵌合される。
【0025】ローラ軸331 の内面には,該ローラ軸3
1 で支持されるローラ281 の軸方向中間部に対応し
た位置で半径方向内方に張出す支持壁部49が一体に設
けられており,この支持壁部49と規制部材40との間
に設けられるようにして戻しばね41がローラ軸331
内に収納される。而して両ロッカアーム191 ,201
を連結する位置側へのピストン39の移動に伴なう規制
部材40の移動は,該支持壁部49に規制部材40が接
触することにより規制される。またローラ軸331 の一
端側内面には,規制部材40がローラ軸331 から離脱
するのを阻止すべく,該規制部材40のフランジ部40
aに係合可能な止め輪50が装着されるが,この止め輪
50は,後述のように省略されてもよい。
【0026】このような連結切換手段381 において,
機関の低速運転域では油圧室431の油圧は低圧に制御
されており,ピストン39および規制部材40の接触端
面は,図2および図3で示すように,第1および第2ロ
ッカアーム191 ,201 間に対応する位置に在る。し
たがって両ロッカアーム191 ,201 は相対揺動可能
な状態にあり,一方の吸気弁14が休止カム25によっ
て閉弁休止あるいは実質的な閉弁休止状態とされるとと
もに,他方の吸気弁14が動弁カム26に応じた作動特
性で開閉駆動されることになる。
【0027】また機関の高速運転域では,油圧室431
の油圧が高圧に制御され,図4で示すように,ピストン
39は規制部材40を押圧しながら第2ロッカアーム2
1のローラ軸331 に嵌合する。したがって両ロッカ
アーム191 ,201 はピストン39を介して一体的に
連結された状態となり,両吸気弁14…は動弁カム26
に応じた作動特性で開閉駆動されることになる。
【0028】このようにして機関の低速運転域および高
速運転域で両吸気弁14…の開閉作動特性を変化させる
ことにより,機関の運転状態に適合した動弁特性として
機関出力の向上を図ることができる。
【0029】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると,第1および第2ロッカアーム191 ,201 のう
ち,ローラ軸331 およびローラ281 が装着されない
一端側カムフォロアすなわち第1ロッカアーム19
1 に,油圧室431 および連通路481 が形成されるこ
とにより,連通路481 の形成にあたってローラ軸33
1が邪魔になることがない。したがって第1ロッカアー
ム191 が大型化することを回避して第1ロッカアーム
191 に連通路481 を容易に形成することができ,し
かもローラ軸が第1ロッカアーム191 に設けられない
ので組付作業を簡略化することができ,さらに連通路4
1 および油圧室431 の通路構成が複雑化することも
ない。
【0030】しかもローラ軸331 およびローラ281
が装着される第2ロッカアーム201 は,連結切換手段
381 の連結解除時に第1ロッカアーム191 よりも作
動量が大きなものであり,動弁カム26に直接接触した
のでは摩擦抵抗が大きくなるところをローラ281 によ
る転り接触によって摩擦擦抵を減少せしめ,動弁負荷を
軽減することが可能である。
【0031】また第2ロッカアーム201 に装着される
ローラ軸331 の内面に,該ローラ軸331 で支持され
るローラ281 の軸方向中間部に対応した位置で半径方
向内方に張出した支持壁部49が一体に設けられ,該支
持壁部49で,戻しばね41が受けられるとともに両ロ
ッカアーム191 ,201 連結する位置側へのピストン
39の移動に伴なう規制部材40の移動端が規制される
ようにしている。そのため,規制部材40および戻しば
ね41の軸方向長さを,規制部材40の必要ストローク
を確保した上で比較的短く形成することができ,規制部
材40および戻しばね41ひいては連結切換手段381
の重量軽減を図ることが可能となるとともに,規制部材
40の信頼性を向上することができる。しかもローラ軸
331 の剛性を支持壁部49により向上することがで
き,ローラ軸331 の剛性向上に伴ってローラ281
円滑な回転を保証することができる。
【0032】ところで,第2ロッカアーム201 に装着
されているローラ軸331 の小径円筒部34には,第2
ロッカアーム201 の嵌合穴31からローラ軸331
離脱することを阻止するための止め輪35が装着されて
いるが,連結切換手段381の戻しばね41が発揮する
ばね力によりローラ軸331 は嵌合穴31の閉塞端に押
付けられるので,連結切換手段381 の組付完了時には
ローラ軸331 が嵌合穴31から離脱することはない。
すなわち前記止め輪35は,連結切換手段381 の組付
過程でローラ軸331 の嵌合穴31からの離脱を阻止す
る働きをするものであり,連結切換手段381 の組付完
了時には止め輪35を取り外してもよい。
【0033】さらにローラ軸331 は,その軸線まわり
の回転を可能として第2ロッカアーム201 に装着され
ており,それにより,両ロッカアーム191 ,201
相対作動に伴ってローラ軸331 の内面の特定個所にピ
ストン39が強く接触することを回避することができ
る。すなわち,両ロッカアーム191 ,201 のピスト
ン39による連結時に,動弁カム26による第2ロッカ
アーム201 の作動力がピストン39を介して第1ロッ
カアーム191 に伝達されるのであるが,摺動穴42の
内面およびローラ軸331 の内面と,ピストン39の外
面との間にわずかな間隙が存在することにより,図5
(a)で示すように,ピストン39がローラ軸331
第1ロッカアーム191 側の端縁の一部に強く接触する
ものであり,ローラ軸331 が軸線まわりの回転を不能
として第2ロッカアーム201 に装着されている場合に
は,特定個所でピストン39がローラ軸331 に強く接
触し,ローラ軸331 の特定個所に,図5(b)で示す
ような偏摩耗部51が生じることになる。このような偏
摩耗部51が生じると,両ロッカアーム191 ,201
を連結すべくピストン39が作動し始めたときに,休止
カム25および動弁カム26による両ロッカアーム19
1 ,201 の相対作動が始まった場合には,ピストン3
9の先端が偏摩耗部51に接触して第1ロッカアーム1
1 側に押し戻され,ピストン39による両ロッカアー
ム191 ,201 の連結が達成されないことがある。し
かるに,ローラ軸331 が軸線まわりに回転可能である
と,ローラ軸331 の特定個所にピストン39が強く接
触することがなく,したがって偏摩耗部51が形成され
ることはないので,ピストン39による両ロッカアーム
191 ,201 の連結を確実に行なうようにして,連結
切換手段381 による連結および連結解除の切換精度を
向上することができる。
【0034】上記実施例では,支持壁部49に規制部材
40が直接接触することにより該規制部材40の移動を
規制するようにしたが,支持壁部49に規制部材40が
直接接触しなくても,戻しばね41が最大限縮少するこ
とにより規制部材40の移動が規制されるようにしても
よい。
【0035】図6はローラ軸の第1変形例を示すもので
あり,中間部内面に支持壁部49を有して円筒状に形成
されるローラ軸332 が,第2ロッカアーム201 の嵌
合穴31に,該嵌合穴31の閉塞端で受けられるように
して嵌合され,ローラ281が複数の二ードルベアリン
グ37…を介してローラ軸332 に支持される。また連
結切換手段381 の規制部材40がローラ軸332 に摺
動自在に嵌合されるとともに,ローラ軸332 内に収納
される戻しばね41が規制部材40および支持壁部49
間に設けられる。さらに嵌合穴31の閉塞端には外部に
開放した開放孔52が設けられる。
【0036】この第1変形例では,連結切換手段381
の戻しばね41が発揮するばね力によりローラ軸332
が嵌合穴31の閉塞端に押付けられるので,ローラ軸3
2が嵌合穴31から離脱することはなく,ローラ軸3
2 の嵌合穴31からの離脱を阻止するための特別の手
段を設ける必要がない。
【0037】図7はローラ軸の第2変形例を示すもので
あり,中間部内面に支持壁部49を有して円筒状に形成
されるローラ軸333 が,第2ロッカアーム201 の嵌
合穴31に嵌合され,ローラ軸333 の一端には,嵌合
穴31の開口端周縁で第2ロッカアーム201 に係合す
るようにして半径方向外方に張出したフランジ部53が
一体に設けられ,ローラ281 が複数の二ードルベアリ
ング37…を介してローラ軸333 に支持される。
【0038】この第2変形例では,連結切換手段381
の戻しばね41が発揮するばね力によりローラ軸333
のフランジ部53が第2ロッカアーム201 に押付けら
れてローラ軸333 が嵌合穴31から離脱することはな
く,ローラ軸333 の嵌合穴31からの離脱を阻止する
ための特別の手段を設ける必要がない。
【0039】図8はローラ軸の第3変形例を示すもので
あり,複数の二ードルベアリング37…を介してローラ
281 を支持するローラ軸334 が,中間部内面に支持
壁部49を有して円筒状に形成されて第2ロッカアーム
201 の嵌合穴31に嵌合される。このローラ軸334
の一端側外周には第1ロッカアーム191 側に臨む環状
の段部54が設けられ,嵌合穴31の一端側内面に装着
された止め輪55が該段部54に係合される。
【0040】この第3変形例においても,連結切換手段
381 の戻しばね41が規制部材40および支持壁部4
9間に設けられているので,戻しばね41が発揮するば
ね力によりローラ軸334 が嵌合穴31の閉塞端に押付
けられる。したがって連結切換手段381 の組付完了時
にはローラ軸334 が嵌合穴31から離脱することはな
く,連結切換手段381 の組付完了時には止め輪55を
取り外してもよい。
【0041】図9はローラ軸の第4変形例を示すもので
あり,中間部内面に支持壁部49′を有して円筒状に形
成されるローラ軸335 が,第2ロッカアーム201
嵌合穴31に,該嵌合穴31の閉塞端で受けられるよう
にして嵌合され,ローラ281 が複数の二ードルベアリ
ング37…を介してローラ軸335 に支持される。また
連結切換手段381 の規制部材40がローラ軸335
摺動自在に嵌合されるとともに,ローラ軸335 内に収
納される戻しばね41が規制部材40および支持壁部4
9′間に設けられる。しかも支持壁部49′は,ローラ
281 の軸方向ほぼ全長にわたるようにしてローラ軸3
5 の軸方向に沿う厚みが比較的大きくなるようにロー
ラ軸335 に形成されている。
【0042】この第4変形例では,ローラ軸335 の剛
性を支持壁部49′によってより一層向上することがで
き,ローラ軸335 の剛性向上に伴ってローラ281
円滑な回転を保証することができる。
【0043】図10および図11は本発明の第2実施例
を示すものであり,図10は連結切換手段が連結解除状
態にあるときの動弁装置の一部を示す横断面図,図11
は連結切換手段が連結状態にあるときの図10に対応し
た断面図である。
【0044】ロッカアーム軸22に,カムフォロアとし
ての第1ロッカアーム192 と,カムフォロアとしての
第2ロッカアーム202 と,カムフォロアとしての第3
ロッカアーム21とが,第1および第2ロッカアーム1
2 ,202 間に第3ロッカアーム21を挟むようにし
て,揺動可能に支持される。而して第1および第2ロッ
カアーム192 ,202 には,吸気弁がそれぞれ個別に
連動,連結される。
【0045】図示しないカム軸には,第1ロッカアーム
192 に対応した休止カムと,第2および第3ロッカア
ーム202 ,21にそれぞれ対応した動弁カムとが設け
られており,第1ロッカアーム192 には休止カムが直
接接触し,第2および第3ロッカアーム202 ,21に
装着されたローラ軸62,65に,対応の動弁カムにそ
れぞれ転り接触するローラ282 ,61が回転自在に支
持される。
【0046】しかも第2および第3ロッカアーム2
2 ,21に対応した動弁カムは,各ロッカアーム19
2 ,202 ,21が相対作動するときに第3ロッカアー
ム21の作動量が最も大きくなるように設定されてお
り,休止カムに接触することにより第1ロッカアーム1
2 の作動量が最も小さくなる。
【0047】第2ロッカアーム202 には,第3ロッカ
アーム21側に開放した有底の嵌合穴31がロッカアー
ム軸22と平行に設けられ,該嵌合穴31の閉塞端中央
部には開放孔63が同軸に設けられる。この嵌合穴31
には,有底円筒状であるローラ軸62が,嵌合穴31内
での軸線まわりの回転を可能として嵌合され,嵌合穴3
1の閉塞端内面でローラ軸62の閉塞端が受けられる。
【0048】また第2ロッカアーム202 には,嵌合穴
31の中間部を横断するようにしてスリット36が設け
られており,このスリット36にはローラ軸62を同軸
に囲繞するようにしてローラ282 が配置され,該ロー
ラ282 とローラ軸62との間に複数のニードルベアリ
ング37…が介在せしめられる。したがってローラ28
2 がローラ軸62で回転自在に支持されることになる。
【0049】第3ロッカアーム21には,両端を開放し
た有底の嵌合孔64がロッカアーム軸22と平行に設け
られ,該嵌合孔64に,円筒状であるローラ軸65が嵌
合される。しかもローラ軸65の一端側外周には環状溝
66が設けられており,第3ロッカアーム21には,該
環状溝66に一部を係合させるピン67が圧入される。
したがってローラ軸65は,その軸線方向の移動を阻止
されるが軸線まわりの回転を可能として嵌合孔64に嵌
合されることになる。
【0050】第3ロッカアーム21には,嵌合孔64の
中間部を横断するようにしてスリット68が設けられて
おり,このスリット68にはローラ軸65を同軸に囲繞
するようにして円筒状のローラ61が配置され,該ロー
ラ61とローラ軸65との間に複数のニードルベアリン
グ69…が介在せしめられる。したがってローラ61が
ローラ軸65で回転自在に支持されることになる。
【0051】第1ないし第3ロッカアーム192 ,20
2 ,21には,各ロッカアーム192 ,202 ,21の
連結および連結解除を切換可能な連結切換手段382
設けられており,この連結切換手段382 により機関の
低速運転域で各ロッカアーム192 ,202 ,21を相
互に独立して作動させる状態と,機関の高速運転域で各
ロッカアーム192 ,202 ,21を連動して作動させ
る状態とが切換えられる。
【0052】連結切換手段382 は,相互に隣接する第
1および第3ロッカアーム192 ,202 の連結および
連結解除を切換えるピストン39と,相互に隣接する第
3および第2ロッカアーム21,202 の連結および連
結解除を切換えるピストン70と,各ロッカアーム19
2 ,202 ,21を連結する位置側への前記ピストン3
9,70の移動を規制する規制部材40と,該規制部材
40および前記ピストン39,70を連結解除側に向け
て弾発するばね力を発揮する戻しばね41とを備える。
【0053】ピストン39は,第1ロッカアーム192
に設けられた有底の摺動穴42に摺動可能に嵌合され,
ピストン39の一端と摺動穴42の閉塞端との間で第1
ロッカアーム192 内に油圧室432 が形成され,ロッ
カアーム軸22内の給油路44を油圧室432 に通じさ
せる連通路482 が第1ロッカアーム192 に形成され
る。
【0054】またピストン70は,一端を前記ピストン
39に連接させるとともに他端を規制部材40に連接さ
せるようにしてローラ軸65に摺動可能に嵌合される。
【0055】規制部材40は,そのフランジ部40aを
ローラ軸62の内面で案内するようにしてローラ軸62
に摺動可能に嵌合される。ローラ軸62の閉塞端および
規制部材40間に戻しばね41が設けられ,またローラ
軸62の一端側内面には,規制部材40がローラ軸62
から離脱するのを阻止すべく,該規制部材40のフラン
ジ部40aに係合可能な止め輪50が装着される。
【0056】このような連結切換手段382 において,
機関の低速運転域では油圧室432の油圧は低圧に制御
されており,図10で示すように,ピストン39,70
の接触端面は第1および第3ロッカアーム192 ,21
間に対応する位置に在り,またピストン70および規制
部材40の接触端面は第3および第2ロッカアーム2
1,202 間に対応する位置に在る。したがって各ロッ
カアーム192 ,202,21は相対揺動可能な状態に
あり,第1ロッカアーム192 が対応の休止カムで休止
あるいは実質的に休止されるのに応じて一方の吸気弁が
閉弁休止あるいは実質的な閉弁休止状態になるととも
に,第2ロッカアーム202 が対応の動弁カムで揺動駆
動されるのに応じて他方の吸気弁が開閉作動せしめられ
る。この際,第3ロッカアーム21は図示しない弾発手
段により対応の動弁カムに押付けられており,両吸気弁
の開閉作動に関与することはない。
【0057】機関の高速運転域では,油圧室432 の油
圧が高圧に制御され,図11で示すように,ピストン3
9がピストン70を押圧しながら第3ロッカアーム21
のローラ軸65に嵌合し,ピストン70が規制部材40
を押圧しながら第2ロッカアーム202 のローラ軸62
に嵌合する。したがって各ロッカアーム192 ,2
2 ,21が一体的に連結された状態となり,両吸気弁
は,第3ロッカアーム21が対応の動弁カムで揺動駆動
されるのに応じて開閉作動する。
【0058】この第2実施例によれば,各ロッカアーム
192 ,202 ,21のうち,ローラ軸62,65およ
びローラ282 ,61が装着されない一端側カムフォロ
アすなわち第1ロッカアーム192 に,油圧室432
よび連通路482 が形成されるので,上記第1実施例と
同様に,油圧室432 および連通路482 を,第1ロッ
カアーム192 の大型化を回避して第1ロッカアーム1
2 に容易に形成することができ,組付作業の簡略化,
通路構成の単純化を図ることができる。
【0059】またローラ軸62,65およびローラ28
2 ,61が装着される第2および第3ロッカアーム20
2 ,21は,連結切換手段382 の連結解除時に第1ロ
ッカアーム192 よりも作動量が大きなものであり,ロ
ーラ282 ,61による転り接触によって摩擦擦抵を減
少せしめ,動弁負荷を軽減することが可能である。
【0060】ところで,連結切換手段382 の戻しばね
41が発揮するばね力により第2ロッカアーム202
ローラ軸62は嵌合穴31の閉塞端に押付けられるの
で,ローラ軸62が嵌合穴31から離脱することはな
く,ローラ軸62が嵌合穴31から離脱するのを阻止す
るための特別の手段を設ける必要はない。
【0061】しかもローラ軸62,65は,その軸線ま
わりの回転を可能として第2および第3ロッカアーム2
2 ,21に装着されており,上記第1実施例と同様
に,ローラ軸62,65の内面の特定個所にピストン3
9,70が強く接触することを回避することができ,ロ
ーラ軸62,65の特定個所に偏摩耗が生じることを防
止して,連結切換手段382 による連結および連結解除
の切換精度を向上することができる。
【0062】ところで,ロッカアーム軸22の軸線に沿
う第2ロッカアーム202 の幅が,第1実施例における
第2ロッカアーム201 の幅に比べて小さいことによ
り,第2ロッカアーム202 のローラ軸62に支持壁部
が設けられていないが,第2ロッカアーム202 の前記
幅が比較的大きく設定される場合には,ローラ軸62に
支持壁部が設けられてもよく,そのようにすれば,必要
ストロークを確保した上で規制部材40および戻しばね
41の軸方向長さを比較的短くし,規制部材40および
戻しばね41ひいては連結切換手段382 の重量軽減を
図り,規制部材40の信頼性を向上することができると
ともに,ローラ軸62の剛性を向上してローラ282
円滑な回転を保証することができる。
【0063】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0064】たとえば,上記実施例では吸気弁に関連し
て説明したが,本発明は排気弁の動弁装置に適用するこ
とも可能である。また上記各実施例では,連結切換手段
381 ,382 のピストン39を中実として図示してい
るが,軸方向に沿う一端部あるいは中間部を閉塞した円
筒状にピストン39が形成されていてもよく,そうすれ
ば一端側カムフォロアを軽量化して休止カム25との接
触部の摩擦抵抗をより一層低減することができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように請求項1,2の各発明によ
れば,ローラ軸およびローラが装着されない一端側カム
フォロアに油圧室および連通路が形成されることで,一
端側カムフォロアの大型化,組付作業の煩雑化,ならび
に通路構成の複雑化を避けて一端側カムフォロアに連通
路を容易に形成することができ,作動量の比較的大きな
カムフォロアおよび動弁カムの接触部をローラによる転
り接触として摩擦抵抗を減少せしめ,動弁負荷を軽減す
ることができる。さらにローラ軸が軸線まわりに回転可
能であることにより,隣接するカムフォロアをピストン
で連結した状態で該ピストンがローラ軸の内面の特定個
所にピストンが強く接触することを回避し,ローラ軸の
内面に偏摩耗が生じることがないようにして連結切換手
段による連結および連結解除の切換精度を向上すること
ができる。また連結切換手段の連結解除状態で一端側カ
ムフォロアを休止あるいは実質的に休止状態とすること
により,休止カムおよび一端側カムフォロアの直接接触
による摩擦抵抗が大きくなることを防止することができ
る。
【0066】
【0067】また特に請求項2の発明によれば,ローラ
軸に支持壁部が設けられることにより,必要ストローク
を確保した上で規制部材を比較的短く形成することがで
き,規制部材ひいては連結切換手段の重量軽減を図ると
ともに規制部材の信頼性を向上することができる。しか
も支持壁部でローラ軸の剛性向上を図ることが可能であ
り,ローラの円滑な回転を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の動弁装置の縦断側面図である。
【図2】連結切換手段が連結解除状態にあるときの図1
の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】連結切換手段が連結状態にあるときの図2に対
応した断面図である。
【図5】ローラ軸に偏摩耗が生じたときの作用を説明す
るための連結切換手段の一部概略図である。
【図6】ローラ軸の第1変形例を示す図2に対応した断
面図である。
【図7】ローラ軸の第2変形例を示す図2に対応した断
面図である。
【図8】ローラ軸の第3変形例を示す図2に対応した断
面図である。
【図9】ローラ軸の第4変形例を示す図2に対応した断
面図である。
【図10】第2実施例を示すものであって連結切換手段
が連結解除状態にあるときの動弁装置の一部を示す横断
面図である。
【図11】連結切換手段が連結状態にあるときの図10
に対応した断面図である。
【符号の説明】
18・・・カム軸 191 ,192 ・・・一端側カムフォロアとしての第1
ロッカアーム 201 ,202 ・・・他端側カムフォロアとしての第2
ロッカアーム 21・・・カムフォロアとしての第3ロッカアーム 22・・・支持部材としてのロッカアーム軸 26・・・動弁カム 281 ,282 ,61・・・ローラ 331 〜335 ,62,65・・・ローラ軸 381 ,382 ・・・連結切換手段 39,70・・・ピストン 40・・・規制部材 41・・・戻しばね 431 ,432 ・・・油圧室 44・・・給油路 481 ,482 ・・・連通路 49,49′・・・支持壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎木 克昭 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 三浦 啓二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平8−93515(JP,A) 実開 平6−58109(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム軸(18)の回転に応じて作動する
    複数のカムフォロア(191 ,201 ;192 ,2
    2 ,21)が,給油路(44)を有する共通の支持部
    材(22)に支持されて前記カム軸(18)の軸線と平
    行な方向に配列され,前記給油路(44)に通じる油圧
    室(431 ,432 )が,各カムフォロア(191 ,2
    1 ;192 ,202 ,21)の配列方向に沿う一端側
    に配置された一端側カムフォロア(191 ,192 )内
    に形成され,該油圧室(431 ,432 )の油圧変化に
    応じて作動するピストン(39;39,70)を含む連
    結切換手段(381 ,382 )が,各カムフォロア(1
    1 ,201 ;192 ,202 ,21)を連結する状態
    ならびにその連結を解除する状態を切換可能として前記
    複数のカムフォロア(191 ,201 ;192 ,2
    2 ,21)に設けられ,前記連結切換手段(381
    382 )の連結状態で前記ピストン(39;39,7
    0)と同軸になる配置で各カムフォロア(191 ,20
    1 ;192 ,202 ,21)の少なくとも1つ(2
    1 ;202 ,21)に装着される円筒状のローラ軸
    (331 〜335 ;62,65)に,前記カム軸(1
    8)に設けられた動弁カム(26)に転り接触するロー
    ラ(281 ;282 ,61)が回転自在に支持される内
    燃機関の動弁装置において, 連結切換手段(381 ,382 )が連結解除状態にある
    ときの作動量が全てのカムフォロア(191 ,201
    192 ,202 ,21)のうちで最も小さいカムフォロ
    アが,一端側カムフォロア(191 ,192 )として各
    カムフォロア(191 ,201 ;192 ,202 ,2
    1)の配列方向に沿う一端側に配置され,該一端側カム
    フォロア(191 ,192 )に,前記給油路(44)を
    油圧室(431 ,432 )に通じさせる連通路(4
    1 ,482 )が形成され,前記ローラ軸(331 〜3
    5 ;62,65)が,その軸線まわりの回転を可能と
    して,該一端側カムフォロア(191 ,192 )以外の
    全てのカムフォロア(201 ;202 ,21)に装着さ
    ,該一端側カムフォロア(19 1 ,19 2 )が,前記
    連結切換手段(38 1 ,38 2 )の連結解除状態で該一
    端側カムフォロア(19 1 ,19 2 )の作動を休止ある
    いは実質的に休止させるようにしてカム軸(18)に設
    けられる休止カム(25)に直接接触せしめられること
    を特徴とする,内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 カム軸(18)の回転に応じて作動する
    複数のカムフォロア(191 ,201 ;192 ,2
    2 ,21)が,給油路(44)を有する共通の支持部
    材(22)に支持されて前記カム軸(18)の軸線と平
    行な方向に配列され,前記給油路(44)に通じる油圧
    室(431 ,432 )が,各カムフォロア(191 ,2
    1 ;192 ,202 ,21)の配列方向に沿う一端側
    に配置された一端側カムフォロア(191 ,192 )内
    に形成され,該油圧室(431 ,432 )の油圧変化に
    応じて作動するピストン(39;39,70)を含む連
    結切換手段(381 ,382 )が,各カムフォロア(1
    1 ,201 ;192 ,202 ,21)を連結する状態
    ならびにその連結を解除する状態を切換可能として前記
    複数のカムフォロア(191 ,201 ;192 ,2
    2 ,21)に設けられ,前記連結切換手段(381
    382 )の連結状態で前記ピストン(39;39,7
    0)と同軸になる配置で各カムフォロア(191 ,20
    1 ;192 ,202 ,21)の少なくとも1つ(2
    1 ;202 ,21)に装着される円筒状のローラ軸
    (331 〜335 ;62,65)に,前記カム軸(1
    8)に設けられた動弁カム(26)に転り接触するロー
    ラ(281 ;282 ,61)が回転自在に支持される内
    燃機関の動弁装置において, 連結切換手段(381 ,382 )が連結解除状態にある
    ときの作動量が全てのカムフォロア(191 ,201
    192 ,202 ,21)のうちで最も小さいカムフォロ
    アが,一端側カムフォロア(191 ,192 )として各
    カムフォロア(191 ,201 ;192 ,202 ,2
    1)の配列方向に沿う一端側に配置され,該一端側カム
    フォロア(191 ,192 )に,前記給油路(44)を
    油圧室(431 ,432 )に通じさせる連通路(4
    1 ,482 )が形成され,前記ローラ軸(331 〜3
    5 ;62,65)が,その軸線まわりの回転を可能と
    して,該一端側カムフォロア(191 ,192 )以外の
    全てのカムフォロア(201 ;202 ,21)に装着さ
    れ,該一端側カムフォロア(191 ,192 )が,前記
    連結切換手段(381 ,382 )の連結解除状態で該一
    端側カムフォロア(191,192 )の作動を休止ある
    いは実質的に休止させるようにしてカム軸(18)に設
    けられる休止カム(25)に直接接触せしめられ,前記
    連結切換手段(381 )は,油圧室(431 )の油圧変
    化に応じて軸方向に移動して隣接カムフォロア(1
    1 ,201 )の連結および連結解除を切換えるピスト
    ン(39)と,隣接カムフォロア(191 ,201 )を
    連結する位置側への前記ピストン(39)の移動を規制
    する規制部材(40)と,該規制部材(40)および前
    記ピストン(39)を前記油圧室(431 )側に向けて
    弾発するばね力を発揮する戻しばね(41)とを備え,
    前記複数のカムフォロア(191 ,201 )の配列方向
    に沿って前記一端側カムフォロア(191 )とは反対側
    に配置された他端側カムフォロア(201 )に装着され
    るローラ軸(331 〜335 )に,前記規制部材(4
    0)が嵌合されるとともに前記戻しばね(41)が収納
    され,該ローラ軸(331 〜335 )の内面に,当該ロ
    ーラ軸(331 〜335 )で支持されるローラ(2
    1 )の軸方向中間部に対応した位置で半径方向内方に
    張出した支持壁部(49,49′)が一体に設けられ,
    該支持壁部(49,49′)で,前記戻しばね(41)
    が受けられるとともに隣接カムフォロア(191 ,20
    1 )を連結する位置側への前記ピストン(39)の移動
    に伴なう規制部材(40)の移動が規制されることを特
    徴とする,内燃機関の動弁装置。
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