JP3354251B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP3354251B2 JP32841793A JP32841793A JP3354251B2 JP 3354251 B2 JP3354251 B2 JP 3354251B2 JP 32841793 A JP32841793 A JP 32841793A JP 32841793 A JP32841793 A JP 32841793A JP 3354251 B2 JP3354251 B2 JP 3354251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,揺動軸線を共通にして
隣接配置される複数のロッカアームと,それらのロッカ
アームに個別に対応してカム軸に設けられる複数のカム
と,各ロッカアームの連結および連結解除の組合せを切
換可能な連結切換手段とを備える内燃機関の動弁装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かかる動弁装置は,たとえば特開
昭63−100210号公報等により既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものの連結
切換手段は,各ロッカアームに摺動自在に嵌合されると
ともに相互に連接された切換部材の軸方向一側から油圧
を作用せしめるとともに,前記油圧室に作用せしめる油
圧を複数段に切換えることにより各切換部材の摺動スト
ロークを複数段に切換えることを可能とすべく各切換部
材の軸方向他側に作用する戻しばねのばね特性を複数段
階に変化させるようにしており,この場合に,切換部材
の各摺動ストローク段で隣接ロッカアームとの連結およ
び連結解除を切換えることを可能とすべく,切換部材を
段付き形状に形成する必要があったため,加工が煩雑と
なる問題があった。
【0004】また従来の内燃機関の休止機構付き動弁装
置においては,一部の機関弁だけを休止させるように構
成されていたので,該一部の機関弁に偏って燃料やカー
ボンが堆積し易い問題があった。
【0005】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,切換部材を単純形状に形成して加工容易とし
た上で,更に休止可能な機関弁を選択的に切換制御可能
として,一部の機関弁だけに燃料やカーボンが偏って堆
積するのを抑制できるようにした,内燃機関の動弁装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記的を達成するため
に,請求項1記載の発明は,第1機関弁に連動,連結さ
れた第1ロッカアームと,この第1ロッカアームに隣接
配置された第2ロッカアームと,第2機関弁に連動,連
結されて第1ロッカアームとは反対側で第2ロッカアー
ムに隣接配置された第3ロッカアームとが,揺動軸線を
共通にして機関本体に揺動可能に支持され,その第1ロ
ッカアームに対応した第1の休止カムと,第2ロッカア
ームに対応した作動カムと,第3ロッカアームに対応し
た第2の休止カムとが共通のカム軸に設けられ,各ロッ
カアームの連結および連結解除の組合せを連結切換手段
により切換可能とした内燃機関の動弁装置であって,連
結切換手段は,第1ロッカアームのガイド孔に摺動自在
に嵌合されて一端を油圧室に臨ませた切換ピストンと,
第2ロッカアームの両端開放のガイド孔よりも長く 形成
されてそのガイド孔に摺動自在に嵌合されると共に切換
ピストンの他端に一端を当接させる切換ピンと,第3ロ
ッカアームのガイド孔に摺動自在に嵌合されるとともに
切換ピンの他端に当接される規制部材と,切換ピスト
ン,切換ピン及び規制部材が,油圧室の油圧解放状態で
は油圧室33側に最大限後退した第1切換位置に,また
油圧室への比較的低圧の油圧作用状態では第1切換位置
から所定距離前進移動した第2切換位置に,更に比較的
高圧の油圧作用状態では第2切換位置から更に前進移動
した第3切換位置にそれぞれ切換わることを可能とした
ばね力で規制部材を油圧室側に付勢して第3ロッカアー
ムに設けられるばね付勢機構とを備え,切換ピストン,
切換ピン及び規制部材は,それらが第1切換位置にある
ときには,切換ピンの一端が第1ロッカアームのガイド
孔に嵌合し且つ切換ピンの他端および規制部材の当接面
が第2および第3ロッカアーム間に位置しており,また
第2切換位置にあるときには,切換ピンの一端および切
換ピストンの当接面が第1および第2ロッカアーム間に
位置し且つ切換ピンの他端が第3ロッカアームのガイド
孔に嵌合しており,さらに第3切換位置にあるときに
は,切換ピストンの他端が第2ロッカアームのガイド孔
に嵌合し且つ切換ピンの他端が第3ロッカアームのガイ
ド孔内に嵌合していることを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の発明は,第1機関弁に
連動,連結された第1ロッカアームと,この第1ロッカ
アームに隣接配置された第2ロッカアームと,第2機関
弁に連動,連結されて第1ロッカアームとは反対側で第
2ロッカアームに隣接配置された第3ロッカアームと
が,揺動軸線を共通にして機関本体に揺動可能に支持さ
れ,その第1ロッカアームに対応した第1の休止カム
と,第2ロッカアームに対応した作動カムと,第3ロッ
カアームに対応した第2の休止カムとが共通のカム軸に
設けられ,各ロッカアームの連結および連結解除の組合
せを連結切換手段により切換可能とした内燃機関の動弁
装置であって,連結切換手段は,第1ロッカアームに
動自在に嵌合されて外端を第1油圧室に臨ませる第1切
換ピストンと,第3ロッカアームに摺動自在に嵌合され
て外端を第2油圧室に臨ませる第2切換ピストンと,第
2ロッカアームに摺動自在に嵌合されて第1切換ピスト
の内端に一端が当接する第1切換部材と,同じく第2
ロッカアームに摺動自在に嵌合されて第2切換ピストン
の内端に一端が当接する第2切換部材と,第2ロッカア
ームに設けられて第1切換部材を第1切換ピストン側へ
付勢し,また第2切換部材を第2切換ピストン側へ付勢
するばね付勢手段と,第2ロッカアームに設けられて第
1切換部材の第2切換部材側への移動限界位置を規定
し,また第2切換部材の第1切換部材側への移動限界位
置を規定するストッパ手段とを備え,第1油圧室の油圧
解放状態では,ばね付勢手段の付勢力で,第1切換部材
が第1及び第2ロッカアームの両方に嵌合する位置に保
持され,また第1油圧室の油圧作用状態では,その油圧
で第1切換部材がそれの前記移動限界位置に保持され
て,該第1切換部材と第1切換ピストンとの当接面を第
1および第2ロッカアーム間に位置させ,更に第2油圧
室の油圧解放状態では,ばね付勢手段の付勢力で,第2
切換部材が第2及び第3ロッカアームの両方に嵌合する
位置に保持され,更にまた第2油圧室の油圧作用状態で
は,その油圧で第2切換部材がそれの前記移動限界位置
に保持されて,該第2切換部材と第2切換ピストンとの
当接面を第2及び第3ロッカアーム間に位置させるよう
にしたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下,図面により本発明の実施例について説
明する。
【0009】図1ないし図3は本発明の第1実施例を示
すものであり,図1は縦断側面図であって図2の1−1
線断面図,図2は図1の2−2線矢視平面図,図3は図
1の3−3線断面図である。
【0010】機関本体Eに設けられた一対の機関弁とし
ての吸気弁V1 ,V2 は,機関の回転に同期して1/2
の回転比で駆動されるカム軸21に一体に設けられた休
止カム22,実質休止カム23および作動カム24と,
カム軸21と平行である共通な揺動軸線まわりに揺動可
能として隣接配置される第1,第2および第3ロッカア
ーム25,26,27との働きによって開閉作動され
る。而して前記休止カム22は本発明の第2の休止カム
を,また前記実質休止カム23は本発明の第1の休止カ
ムをそれぞれ構成する。
【0011】カム軸21は機関本体Eの上方で回転自在
に配設されており,このカム軸21には,休止カム2
2,実質休止カム23および作動カム24が,休止カム
22および実質休止カム23間に作動カム24を挟むよ
うにして一体に設けられる。而して休止カム22は,吸
気弁V2 を閉弁休止させるプロフィルを有するものであ
り,カム軸21の軸線からの距離を一定とした形状に形
成される。また作動カム24は,休止カム22と同一半
径のベース円部24aと,該ベース円部24aから半径
方向外方に張出した高位部24bとを有する。さらに実
質休止カム23は,吸気弁V1 を実質的に休止させるプ
ロフィルを有するものであり,前記作動カム24のベー
ス円部24aに対応したベース円部23aと,作動カム
24の高位部24bに対応する部分でベース円部23a
から半径方向外方にわずかに張出した高位部23bとを
有する。
【0012】第1,第2および第3ロッカアーム25,
26,27は,第1および第3ロッカアーム25,27
間に第2ロッカアーム26を挟むようにして相互に隣接
配置され,カム軸21よりも下方で機関本体Eに回転自
在に支承される共通なロッカアーム軸28に揺動自在に
支承される。しかも第1ロッカアーム25に対応して実
質休止カム23がカム軸21に設けられ,第2ロッカア
ーム26に対応して作動カム24がカム軸21に設けら
れ,第3ロッカアーム27に対応して休止カム22がカ
ム軸21に設けられる。
【0013】第1および第3ロッカアーム25,27は
一対の吸気弁V1 ,V2 の上方位置まで延設されてお
り,第1および第3ロッカアーム25,27の端部に
は,各吸気弁V1 ,V2 の上端に当接し得るタペットね
じ29,29が進退可能に螺着される。一方,両吸気弁
1 ,V2 の上部には鍔部30,30が設けられてお
り,これらの鍔部30,30と機関本体Eとの間には吸
気弁V1 ,V2 を囲繞する弁ばね31…がそれぞれ介装
されており,弁ばね31…により,各吸気弁V1 ,V2
は閉弁方向すなわち上方に向けて付勢されている。さら
に第2ロッカアーム26は,機関本体Eとの間に設けら
れるロストモーション機構(図示せず)により,作動カ
ム24に接触する方向に弾発付勢されている。
【0014】第1,第2および第3ロッカアーム25,
26,27は,それらの連結および連結解除の組合せを
連結切換手段32で切換えられるものであり,該連結切
換手段32は,一端を油圧室33に臨ませて第1ロッカ
アーム25に摺動可能に連結される切換ピストン34
と,切換ピストン34の他端に一端を当接させて第2ロ
ッカアーム26に摺動可能に嵌合される切換ピン35
と,切換ピン35の他端に当接して第3ロッカアーム2
7に摺動自在に嵌合される規制部材36と,前記油圧室
の油圧が2段階に増大するのに応じて切換ピストン
34,切換ピン35および規制部材36の摺動ストロー
クを2段階に変化させることを可能としたばね力で規制
部材36を前記油圧室3側に付勢して第3ロッカアー
ム27に設けられるばね付勢機構37とを備える。
【0015】第1ロッカアーム25には,第2ロッカア
ーム26側に開放した有底のガイド38がロッカアー
ム軸28と平行に穿設されており,このガイド38に
切換ピストン34が摺動可能に嵌合され,切換ピストン
34の一端とガイド38の閉塞端との間に油圧室33
が画成される。しかも切換ピストン34の軸方向長さ
は,油圧室33の容積を図3で示すように最小とする位
置まで摺動している状態で,該切換ピストン34の他端
が第1および第2ロッカアーム25,26間からガイド
38側に引っ込んだ位置に在るように設定される。ま
た第1ロッカアーム25には油圧室33に連通する連通
路39が穿設され,ロッカアーム軸28に設けられた油
路40(図1参照)が,第1ロッカアーム25の揺動状
態にかかわらず前記連通路39すなわち油圧室33に常
時連通する。
【0016】第2ロッカアーム26には,前記ガイド
38に対応して両端を開放したガイド孔41がロッカア
ーム軸28と平行に穿設されており,円柱状に形成され
た切換ピン35が該ガイド孔41に摺動自在に嵌合され
る。しかも該切換ピン35の軸方向長さLは,その軸方
向一端部を第1ロッカアーム25のガイド38に距離
1 だけ嵌合させた状態では,他端が第3ロッカアーム
27と第2ロッカアーム26との中間部に在るように設
定される。
【0017】第3ロッカアーム27には,前記ガイド孔
41に対応する小径ガイド孔42と,段部44を介して
小径ガイド孔42に同軸に連なる大径ガイド孔43とが
ロッカアーム軸28と平行にして第2ロッカアーム26
側から順に設けられ,有底円筒状に形成された規制部材
36が小径ガイド孔42に摺動自在に嵌合される。
【0018】ばね付勢機構37は,有底円筒状に形成さ
れて第3ロッカアーム27の大径ガイド孔43に摺動自
在に嵌合される補助規制部材45と,前記規制部材36
および補助規制部材45間に縮設される第1戻しばね4
6と,大径ガイド孔43の外端寄りに嵌着されている止
め輪47および補助規制部材45間に縮設されている第
2戻しばね48とを備え,第2戻しばね48のばね力は
第1戻しばね46のばね力よりも大きく設定されてい
る。また切換ピン3との当接面を第2および第3ロッ
カアーム26,27の中間部に対応させた状態に在る規
制部材36と,段部44に当接した状態に在る補助規制
部材44との間には,前記切換ピン3の第1ロッカア
ーム25への嵌合距離L1 と同一距離の間隔があけられ
ている。
【0019】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると,油圧室33の油圧を解放した状態では,ばね付勢
機構37が発揮するばね力により切換ピストン34,切
換ピン35および規制部材36は油圧室33側に最大限
移動した状態に在り,切換ピン35の一端部は第1ロッ
カアーム25のガイド38に嵌合され,切換ピン35
の他端および規制部材36の当接面は第2および第3ロ
ッカアーム26,27間に在る。したがって第1および
第2ロッカアーム25,26は連結状態にあり,一方の
吸気弁V1 が作動カム24のプロフィルに応じた特性で
開閉駆動されるのに対し,第2および第3ロッカアーム
26,27は連結解除状態に在るので,他方の吸気弁V
2 は休止カム22により閉弁休止されている。
【0020】次いで油圧室33にばね付勢機構37にお
ける第1戻しばね46のばね力に打ち勝つだけの比較的
低圧の油圧を作用せしめると,切換ピストン34は,第
1戻しばね46を圧縮することにより段部44に当接し
ている補助規制部材45に規制部材36を当接させるま
ですなわち距離L1 だけ移動し,それにより切換ピン3
5の一端および切換ピストン34の当接面は第1および
第2ロッカアーム25,26間に位置し,切換ピン35
の他端部は第3ロッカアーム27の小径ガイド孔42に
嵌合する。したがって第1および第2ロッカアーム2
5,26は連結解除状態となり,一方の吸気弁V1 が実
質休止カム23により実質休止状態となるのに対し,第
2および第3ロッカアーム26,27が連結されるのに
応じて他方の吸気弁V2 は作動カム24のプロフィルに
応じた特性で開閉駆動されることになる。従って,油圧
室33の油圧を解放するか或いは同油圧室33に前記比
較的低圧の油圧を作用させるかに応じて,休止させるべ
き吸気弁V1 ,V2 を選択的に切換制御することが可能
となるので,一方の切換弁のみを休止にした場合に該弁
に燃料やカーボンが堆積してしまう不都合を効果的に抑
制できる。
【0021】さらに油圧室33にばね付勢機構37にお
ける第1および第2戻しばね46,48のばね力に打ち
勝つだけの比較的高圧の油圧を作用せしめると,切換ピ
ストン34は,第1戻しばね46を圧縮して補助規制部
材45に当接している規制部材36を小径ガイド孔42
にさらに押込むまで移動し,切換ピストン34の他端部
が第2ロッカアーム26のガイド孔41に嵌合し,切換
ピン35は,小径ガイド孔42内にさらに押込まれるこ
とになる。したがって第1,第2および第3ロッカアー
ム25,26,27が全て連結されることになり,両吸
気弁V1 ,V2は作動カム24のプロフィルに応じた特
性で開閉駆動されることになる。
【0022】このような動弁装置によると,吸気弁
1 ,V2 に連結されている第1および第3ロッカアー
ム25,27の少なくとも一方は,第2ロッカアーム2
6に連結されるものであり,連結切換手段32が何らか
の理由によって不作動となっても両吸気弁V1 ,V2
両方とも実質休止および休止となってしまうことはな
い。また切換ピン36は,円柱状の単純形状を有すれば
よく,加工が簡単となる。
【0023】上記第1実施例において,実質休止カム2
3に変えて休止カム22を用いるようにしても同様の効
果を奏することができる。
【0024】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
り,上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0025】ッカアーム軸28には,第1,第2およ
び第3ロッカアーム25,26,27がこの順に隣接し
て揺動可能に支承されており,第1および第3ロッカア
ーム25,27には吸気弁V1 ,V2 がそれぞれ連動,
連結される。またカム軸21には,第1,第2および第
3ロッカアーム25,26,27にそれぞれ個別に対応
して,第1の休止カム22a,作動カム24及び第2の
休止カム22bが一体に設けられる。
【0026】1〜第3ロッカアーム25〜27の連結
および連結解除の組合せは連結切換手段842 で切換え
られるものであり,該連結切換手段842 は,第1ロッ
カアーム25のガイド孔に摺動可能に嵌合されて外端を
第1油圧室85に臨ませる第1切換ピストン872 と,
第3ロッカアーム27のガイド孔に摺動可能に嵌合され
て外端を第2油圧室86に臨ませる第2切換ピストン8
2 と,第2ロッカアーム26のガイド孔に摺動可能
嵌合されて第1切換ピストン872 に連接される第1切
換部材89と,第2ロッカアーム26のガイド孔に摺動
可能に嵌合されて第2切換ピストン882 に連接される
第2切換部材90と,第1および第2切換部材89,9
0間に介設されるばね付勢手段としての戻しばね91と
を備えている。
【0027】2ロッカアーム26のガイド孔内周
は,第1および第2切換部材89,90の相互に近接す
る方向への移動端を規制する止め輪102が嵌着されて
おり,この止め輪102は,その一側面で第1切換部材
89の第2切換部材90側への移動限界位置を規定し,
またその他側面で第2切換部材90の第1切換部材89
側への移動限界位置を規定するもので,本発明のストッ
パ手段を構成する。
【0028】第1および第2切換ピストン872 ,88
2 は,それぞれ短円柱状に形成されており,第1および
第2油圧室85,86の容積を最小とした位置に第1お
よび第2切換ピストン872 ,882 が在るときには,
第1および第2切換部材89,90は,それらの一部を
第1および第3ロッカアーム25,27にそれぞれ嵌合
している。
【0029】而して第1および第2油圧室85,86の
油圧が解放されている状態では,図4で示すように第1
および第2切換部材89,90がそれらの一部を第1お
よび第3ロッカアーム25,27にそれぞれ嵌合した状
態にあって,全ロッカアーム25〜27が連結されてい
る。したがって両吸気弁V1 ,V2 は作動カム24のプ
ロフィルに応じた特性で開閉作動する。また第2油圧室
86の油圧を解放した状態で第1油圧室85に油圧を作
用せしめると,第1切換ピストン872 は,第1切換部
材89との当接面が第1および第2ロッカアーム25,
26間に位置するように第1切換部材89を押圧し,第
1および第2ロッカアーム25,26の連結が解除され
る。したがって,一方の吸気弁V1 が休止カム22によ
って休止されるのに対し,他方の吸気弁V2 は,第2お
よび第3ロッカアーム26,27が連結された状態にあ
るので作動カム24のプロフィルに応じた特性で開閉駆
動される。また第1油圧室85の油圧を解放した状態で
第2油圧室86に油圧を作用せしめると,第2切換ピス
トン882 は,第2切換部材90との当接面が第2およ
び第3ロッカアーム26,27間に位置するように第2
切換部材90を押圧し,第2および第3ロッカアーム2
6,27の連結が解除され,第1および第2ロッカアー
ム25,26は,戻しばね91のばね力により第1切換
部材89の一部が第1ロッカアーム25に嵌合するの
で,連結状態となる。したがって,一方の吸気弁V1
作動カム24のプロフィルに応じた特性で開閉駆動され
るのに対し,他方の吸気弁V2 は休止カム22により休
止される。さらに第1および第2油圧室85,86にと
もに油圧を作用せしめると,第1および第2切換ピスト
ン872 ,882 は,第1および第2切換部材89,9
0を戻しばね91のばね力に抗して止め輪102に当接
するまで押圧移動せしめ,第1切換ピストン872およ
び第1切換部材89の当接面が第1および第2ロッカア
ーム25,26間に位置するようになり,第2切換ピス
トン882 および第2切換部材90の当接面が第2およ
び第3ロッカアーム26,27間に位置するようにな
り,各ロッカアーム25〜27の連結が解除される。し
たがって両吸気弁V1 ,V2 は休止カム22,22によ
りともに休止される。
【0030】かくして,この実施例でも,油圧室85,
86への選択的な油圧供給に応じて,休止させるべき吸
気弁V1 ,V2 を選択的に切換制御することが可能とな
るので,一方の切換弁のみを休止にした場合に該弁に燃
料やカーボンが堆積してしまう不都合を効果的に抑制で
きる。
【0031】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0032】たとえば本発明を排気弁の動弁装置に適用
することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1,2の各発明によ
れば,切換部材(切換ピン,切換ピストン)の形状を単
純形状として加工を容易とすることができ,その上,第
1,第2機関弁のうち休止可能な機関弁を選択的に切換
制御可能として,一方の機関弁だけに燃料やカーボンが
偏って堆積することを効果的に抑制できる。
【0034】また請求項1の発明によれば,第1,第2
機関弁に連動,連結される第1および第3ロッカアーム
の少なくとも一方を,その中間の第2ロッカアームに必
ず連結できるため,第1,第2機関弁とも休止状態とな
ってしまう事態を確実に回避できる。
【0035】また請求項2の発明によれば,ロッカアー
相互の連結および連結解除の組合せの自由度を増大さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の縦断側面図である。
【図2】図1の2−2線矢視平面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】第2実施例の図3に対応した断面図である。
【符号の説明】
21・・・カム軸 22・・・休止カム(第2の休止カム) 22a・・休止カム(第1の休止カム) 22b・・休止カム(第2の休止カム) 23・・・実質休止カム(第1の休止カム) 24・・・作動カム 25・・・第1ロッカアーム 26・・・第2ロッカアーム 27・・・第3ロッカアーム 32,842 ・・・連結切換手段 33・・・油圧室 34・・・切換ピストン 35・・・切換ピン 36・・・規制部材 37・・・ばね付勢機 38,41,42・・・ガイド孔 85・・・第1油圧室 86・・・第2油圧室 872 ・・・第1切換ピストン 882 ・・・第2切換ピストン 89・・・第1切換部材 90・・・第2切換部材91・・・ばね付勢手段としての戻しばね 102・・ストッパ手段としての止め輪1 ,V2 ・・・機関弁としての吸気弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−223613(JP,A) 特開 平5−5408(JP,A) 特開 平3−149306(JP,A) 特開 昭63−100210(JP,A) 特開 平2−221611(JP,A) 特開 昭64−45911(JP,A) 実開 昭61−84106(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1機関弁(V1 )に連動,連結された
    第1ロッカアーム(25)と,この第1ロッカアーム
    (25)に隣接配置された第2ロッカアーム(26)
    と,第2機関弁(V2 )に連動,連結されて第1ロッカ
    アーム(25)とは反対側で第2ロッカアーム(26)
    に隣接配置された第3ロッカアーム(27)とが,揺動
    軸線を共通にして機関本体(E)に揺動可能に支持さ
    れ,その第1ロッカアーム(25)に対応した第1の休
    止カム(23)と,第2ロッカアーム(26)に対応し
    た作動カム(24)と,第3ロッカアーム(27)に対
    応した第2の休止カム(22)とが共通のカム軸(2
    1)に設けられ,各ロッカアーム(25〜27)の連結
    および連結解除の組合せを連結切換手段(32)により
    切換可能とした内燃機関の動弁装置であって, 連結切換手段(32)は,第1ロッカアーム(25)
    ガイド孔(38)に摺動自在に嵌合されて一端を油圧室
    (33)に臨ませた切換ピストン(34)と,第2ロッ
    カアーム(26)の両端開放のガイド孔(41)よりも
    長く形成されてそのガイド孔(41)に摺動自在に嵌合
    されると共に切換ピストン(34)の他端に一端を当接
    させる切換ピン(35)と,第3ロッカアーム(27)
    のガイド孔(42)に摺動自在に嵌合されるとともに切
    換ピン(35)の他端に当接される規制部材(36)
    と,切換ピストン(34),切換ピン(35)及び規制
    部材(36)が,油圧室(33)の油圧解放状態では油
    圧室33側に最大限後退した第1切換位置に,また油圧
    室(33)への比較的低圧の油圧作用状態では第1切換
    位置から所定距離(L 1 )前進移動した第2切換位置
    に,更に比較的高圧の油圧作用状態では第2切換位置か
    ら更に前進移動した第3切換位置にそれぞれ切換わる
    とを可能としたばね力で規制部材(36)を油圧室(3
    3)側に付勢して第3ロッカアーム(27)に設けられ
    るばね付勢機構(37)とを備え,切換ピストン(34),切換ピン(35)及び規制部材
    (36)は,それらが第1切換位置にあるときには,切
    換ピン(35)の一端が第1ロッカアーム(25)のガ
    イド孔(38)に嵌合し且つ切換ピン(35)の他端お
    よび規制部材( 36)の当接面が第2および第3ロッカ
    アーム(26,27)間に位置しており,また第2切換
    位置にあるときには,切換ピン(35)の一端および切
    換ピストン(34)の当接面が第1および第2ロッカア
    ーム(25,26)間に位置し且つ切換ピン(35)の
    他端が第3ロッカアーム(27)のガイド孔(42)に
    嵌合しており,さらに第3切換位置にあるときには,切
    換ピストン(34)の他端が第2ロッカアーム(26)
    のガイド孔(41)に嵌合し且つ切換ピン(35)の他
    端が第3ロッカアーム(27)のガイド孔(42)内に
    嵌合している ことを特徴とする,内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 第1機関弁(V1 )に連動,連結された
    第1ロッカアーム(25)と,この第1ロッカアーム
    (25)に隣接配置された第2ロッカアーム(26)
    と,第2機関弁(V2 )に連動,連結されて第1ロッカ
    アーム(25)とは反対側で第2ロッカアーム(26)
    に隣接配置された第3ロッカアーム(27)とが,揺動
    軸線を共通にして機関本体(E)に揺動可能に支持さ
    れ,その第1ロッカアーム(25)に対応した第1の休
    止カム(22a)と,第2ロッカアーム(26)に対応
    した作動カム(24)と,第3ロッカアーム(27)に
    対応した第2の休止カム(22b)とが共通のカム軸
    (21)に設けられ,各ロッカアーム(25〜27)の
    連結および連結解除の組合せを連結切換手段(842
    により切換可能とした内燃機関の動弁装置であって, 連結切換手段(842 )は,第1ロッカアーム(25)
    摺動自在に嵌合されて外端を第1油圧室(85)に臨
    ませる第1切換ピストン(872 )と,第3ロッカアー
    ム(27)に摺動自在に嵌合されて外端を第2油圧室
    (86)に臨ませる第2切換ピストン(882 )と,第
    2ロッカアーム(26)に摺動自在に嵌合されて第1切
    換ピストン(872 の内端に一端が当接する第1切換
    部材(89)と,同じく第2ロッカアーム(26)に
    動自在に嵌合されて第2切換ピストン(882 の内端
    に一端が当接する第2切換部材(90)と,第2ロッカ
    アーム(26)に設けられて第1切換部材(89)を第
    1切換ピストン(87 2 )側へ付勢し,また第2切換部
    材(90)を第2切換ピストン(88 2 )側へ付勢する
    ばね付勢手段(91)と,第2ロッカアーム(26)に
    設けられて第1切換部材(89)の第2切換部材(9
    0)側への移動限界位置を規定し,また第2切換 部材
    (90)の第1切換部材(89)側への移動限界位置を
    規定するストッパ手段(102)とを備え,第1油圧室(85)の油圧解放状態では,ばね付勢手段
    (91)の付勢力で,第1切換部材(89)が第1及び
    第2ロッカアーム(25,26)の両方に嵌合する位置
    に保持され, また第1油圧室(85)の油圧作用状態では,その油圧
    で第1切換部材(89)がそれの前記移動限界位置に保
    持されて,該第1切換部材(89)と第1切換ピストン
    (87 2 )との当接面を第1および第2ロッカアーム
    (25,26)間に位置させ, 更に第2油圧室(86)の油圧解放状態では,ばね付勢
    手段(91)の付勢力で,第2切換部材(90)が第2
    及び第3ロッカアーム(26,27)の両方に嵌合する
    位置に保持され, 更にまた第2油圧室(86)の油圧作用状態では,その
    油圧で第2切換部材(90)がそれの前記移動限界位置
    に保持されて,該第2切換部材(90)と第2切換ピス
    トン(88 2 )との当接面を第2及び第3ロッカアーム
    (26,27)間に位置させるようにした ことを特徴と
    する,内燃機関の動弁装置。
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