JPH07189635A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH07189635A
JPH07189635A JP33661393A JP33661393A JPH07189635A JP H07189635 A JPH07189635 A JP H07189635A JP 33661393 A JP33661393 A JP 33661393A JP 33661393 A JP33661393 A JP 33661393A JP H07189635 A JPH07189635 A JP H07189635A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機関弁に連動、連結された駆動ロッカアームの
両側に、相互に交差するカムプロフィルのカムに個別に
対応した自由ロッカアームが隣接配置され、駆動ロッカ
アームの両自由ロッカアームに対する連結および連結解
除を切換可能な内燃機関の動弁装置において、両自由ロ
ッカアームが同時に駆動ロッカアームに連結されないよ
うにしてバルブジャンプ等の異常挙動が生じることを防
止する。 【構成】第1および第2カム22,23よりも小さなカ
ムプロフィルの第3カム24が駆動ロッカアーム25に
対応して配設され、連結切換手段321 は、両自由ロッ
カアーム26,27の駆動ロッカアーム25への対向側
面間の間隔よりも短く形成されて駆動ロッカアーム25
に摺動自在に嵌合される切換ピン33と、該切換ピン3
3を両側から付勢することを可能として両自由ロッカア
ーム26,27に配設される第1および第2付勢機構3
1 ,351 とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関弁に連動、連結さ
れた駆動ロッカアームと、前記機関弁に対して自由とな
ることを可能として駆動ロッカアームの両側に隣接配置
される第1および第2自由ロッカアームと、相互に交差
するカムプロフィルをそれぞれ有するとともに両自由ロ
ッカアームに個別に対応してカム軸に設けられる第1お
よび第2カムと、駆動ロッカアームの両自由ロッカアー
ムに対する連結および連結解除を切換可能な連結切換手
段とを備える内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる動弁装置は、たとえば特公
平3−75729号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、機
関弁が連動、連結されている駆動ロッカアームに第1自
由ロッカアームを連結して第1カムで機関弁を開閉駆動
する状態と、前記駆動ロッカアームに第2自由ロッカア
ームを連結して第2カムにより機関弁を開閉駆動する状
態とを切換えることにより、機関の高速運転域では機関
弁を比較的緩やかに開閉作動させて機関の要求する充分
な開口面積を確保し、機関の低速運転域では機関弁を比
較的急激に開閉させて充分な機関要求開口面積を得るよ
うにしている。しかるに、駆動ロッカアームを第1自由
ロッカアームに連結する状態と、駆動ロッカアームを第
2自由ロッカアームに連結する状態との切換えにあたっ
て、第1および第2自由ロッカアームが第1および第2
カムのベース円部により静止した1回のタイミングで切
換作動が終了すればよいが、切換作動タイミングがずれ
て前記両連結切換機構がともに連結作動状態となった場
合には、第1および第2自由ロッカアームを揺動駆動す
る第1および第2カムのカムプロフィルが交差している
ことにより、機関弁にバルブジャンプ等の異常挙動が発
生することがある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、駆動ロッカアームが第1および第2自由ロッ
カアームにともに連結されてしまうことを回避し、バル
ブジャンプ等の異常挙動が生じることを防止した内燃機
関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、機関弁に連動、連結された
駆動ロッカアームと、前記機関弁に対して自由となるこ
とを可能として駆動ロッカアームの両側に隣接配置され
る第1および第2自由ロッカアームと、相互に交差する
カムプロフィルをそれぞれ有するとともに両自由ロッカ
アームに個別に対応してカム軸に設けられる第1および
第2カムと、駆動ロッカアームの両自由ロッカアームに
対する連結および連結解除を切換可能な連結切換手段と
を備える内燃機関の動弁装置において、第1および第2
カムよりも弁リフト量および開角を小さくしたカムプロ
フィルを有する第3カムが駆動ロッカアームに対応して
カム軸に設けられ、連結切換手段は、第1および第2自
由ロッカアームの駆動ロッカアームへの対向側面間の間
隔よりも短く形成されて駆動ロッカアームに摺動自在に
嵌合される切換ピンと、該切換ピンを軸方向一側に付勢
する付勢力を発揮可能として第1自由ロッカアームに配
設される第1付勢機構と、前記切換ピンを軸方向他側に
付勢する付勢力を発揮可能として第2自由ロッカアーム
に配設される第2付勢機構とを備えることを特徴とす
る。
【0006】また請求項2記載の発明は、機関弁に連
動、連結された駆動ロッカアームと、前記機関弁に対し
て自由となることを可能として駆動ロッカアームの両側
に隣接配置される第1および第2自由ロッカアームと、
相互に交差するカムプロフィルをそれぞれ有するととも
に両自由ロッカアームに個別に対応してカム軸に設けら
れる第1および第2カムと、駆動ロッカアームの両自由
ロッカアームに対する連結および連結解除を切換可能な
連結切換手段とを備える内燃機関の動弁装置において、
第1および第2カムよりも弁リフト量および開角を小さ
くしたカムプロフィルを有する第3カムが駆動ロッカア
ームに対応してカム軸に設けられ、連結切換手段は、第
1の油圧力の作用に応じて駆動ロッカアームに嵌合する
ことを可能として第1自由ロッカアームに摺動自在に嵌
合される第1切換ピストンと、第1切換ピストンに当接
されて駆動ロッカアームに摺動自在に嵌合される第1規
制部材と、第1規制部材との当接を可能として駆動ロッ
カアームに摺動自在に嵌合される第2規制部材と、第1
および第2規制部材を相互に離間させる方向のばね力を
発揮して両規制部材間に介設される戻しばねと、第1の
油圧力とは異なる第2の油圧力の作用に応じて駆動ロッ
カアームに嵌合することを可能として第2自由ロッカア
ームに摺動自在に嵌合されるとともに第2規制部材に当
接される第2切換ピストンとを備えることを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は縦断側面図、図2は図1の2−2
線矢視平面図、図3は図1の3−3線断面図、図4はカ
ムプロフィルの組合せを示す図である。
【0009】機関本体Eに設けられた一対の機関弁とし
ての吸気弁V,Vは、機関の回転に同期して1/2の回
転比で駆動されるカム軸21に一体に設けられた第1カ
ム22、第2カム23および第3カム24と、カム軸2
1と平行である共通な揺動軸線まわりに揺動可能として
隣接配置される駆動ロッカアーム25ならびに第1およ
び第2自由ロッカアーム26,27との働きによって開
閉作動される。
【0010】カム軸21は機関本体Eの上方で回転自在
に配設されており、このカム軸21には、第1カム2
2、第2カム23および第3カム24が、第1および第
2カム22,23間に第3カム24を挟むようにして一
体に設けられる。而して第1〜第3カム22〜24は、
図4で示すようなカムプロフィルをそれぞれ有する。す
なわち第1および第2カム22,23は相互に交差する
カムプロフィルを有するものであり、第3カム24は、
第1および第2カム22,23よりも弁リフト量および
開角を小さくしたカムプロフィルを有する。
【0011】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27は、第1および第2自
由ロッカアーム26,27間に駆動ロッカアーム25を
挟むようにして相互に隣接配置され、カム軸21よりも
下方で機関本体Eに回転自在に支承される共通なロッカ
アーム軸28に揺動自在に支承される。しかも第1およ
び第2自由ロッカアーム26,27に個別に対応して第
1および第2カム22,23がカム軸21に設けられ、
駆動ロッカアーム25に対応して第3カム24がカム軸
21に設けられる。
【0012】駆動ロッカアーム25には、両吸気弁V,
V側に延びる二股状の連結腕部25aが一体に設けられ
ており、該連結腕部25aには、各吸気弁V,Vの上端
に当接し得るタペットねじ29,29が進退可能に螺着
される。一方、両吸気弁V,Vの上部には鍔部30,3
0が設けられており、これらの鍔部30,30と機関本
体Eとの間には吸気弁V,Vを囲繞する弁ばね31…が
それぞれ介装されており、弁ばね31…により、両吸気
弁V,Vは閉弁方向すなわち上方に向けて付勢されてい
る。さらに駆動ロッカアーム25は、機関本体Eとの間
に設けられるロストモーション機構(図示せず)によ
り、第3カム24に接触する方向に弾発付勢されてい
る。
【0013】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27は、それらの連結およ
び連結解除の組合せを連結切換手段321 で切換えられ
るものであり、該連結切換手段321 は、駆動ロッカア
ーム25に摺動自在に嵌合される切換ピン33と、該切
換ピン33を軸方向一側に付勢する付勢力を発揮可能と
して第1自由ロッカアーム26に配設される第1付勢機
構341 と、前記切換ピン33を軸方向他側に付勢する
付勢力を発揮可能として第2自由ロッカアーム27に配
設される第2付勢機構351 とを備える。
【0014】駆動ロッカアーム25には、ロッカアーム
軸28と平行なガイド孔36が両端を開放させて穿設さ
れており、このガイド孔36に円柱状の切換ピン33が
摺動自在に嵌合される。而して該切換ピン33の軸方向
長さL1 は、第1および第2自由ロッカアーム26,2
7の駆動ロッカアーム25への対向側面間の間隔L2
りも小さく設定される。
【0015】第1自由ロッカアーム26には、前記ガイ
ド孔36に対応した有底のガイド穴37がロッカアーム
軸28と平行に穿設されており、第1付勢機構34
1 は、ガイド穴37の閉塞端との間に形成される油圧室
38に一端を臨ませた切換ピストン39がガイド穴37
に摺動自在に嵌合されて成る。該切換ピストン39は、
ガイド穴37に摺動自在に嵌合される大径部39aの油
圧室38とは反対側に、切換ピン33に当接する小径部
39aが同軸にかつ一体に連設されて成るものであり、
切換ピストン39の軸方向長さは、油圧室38の容積を
図3で示すように最小とする位置まで切換ピストン39
が摺動している状態で、該切換ピストン39の他端が第
1自由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム25間
からガイド穴39側に引っ込んだ位置に在るように設定
される。また第1自由ロッカアーム26には油圧室38
に連通する連通路40が穿設され、ロッカアーム軸28
に設けられた油路41(図1参照)が、第1自由ロッカ
アーム26の揺動状態にかかわらず前記連通路40すな
わち油圧室38に常時連通する。
【0016】第2自由ロッカアーム27には、駆動ロッ
カアーム25のガイド孔36に対応する有底のガイド穴
42がロッカアーム軸28と平行にして設けられてお
り、第2付勢機構351 は、該ガイド穴42に摺動自在
に嵌合される規制部材43と、ガイド穴42の閉塞端お
よび規制部材43間に縮設される戻しばね44とを備え
る。規制部材43は、ガイド穴42に摺動自在に嵌合さ
れる有底円筒部43aと、該有底円筒部43aの閉塞端
に同軸に連接されて切換ピン33に当接される小径軸部
43bとから成る。またガイド穴42の閉塞端には開放
孔45が穿設される。
【0017】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、油圧室38の油圧を解放した状態すなわち第1付
勢機構341 が付勢力を発揮していない状態では、第2
付勢機構351 における戻しばね44のばね付勢力によ
り、規制部材44、切換ピン33および切換ピストン3
9は油圧室38側に最大限移動した状態に在り、切換ピ
ン33の一端部は第1自由ロッカアーム26のガイド穴
37に嵌合され、切換ピン33の他端は、駆動ロッカア
ーム25のガイド孔36内で規制部材43の小径軸部4
3bに当接している。このような状態では、切換ピン3
3により第1自由ロッカアーム26および駆動ロッカア
ーム25が連結されるが、ガイド孔36内への挿入状態
に在る前記小径軸部43bが駆動ロッカアーム25およ
び第2自由ロッカアーム27の相対揺動を許容するので
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
は連結解除状態にある。したがって両吸気弁V,Vは、
第1カム22のカムプロフィルに応じた特性で開閉作動
せしめられる。
【0018】次いで油圧室38に第2付勢機構351
おける戻しばね44のばね力に打ち勝つだけの比較的低
圧の油圧を作用せしめると、切換ピストン39は、戻し
ばね44を圧縮しつつ駆動ロッカアーム25および第2
自由ロッカアーム27間を連結するように切換ピン33
を押圧していく。而して切換ピン33の軸方向長さL 1
が、第1および第2自由ロッカアーム26,27の駆動
ロッカアーム25への対向側面間の間隔L2 よりも小さ
く設定されていることにより、第1付勢機構341 の付
勢力発揮に応じて切換ピン33は、第1自由ロッカアー
ム26および駆動ロッカアーム25間を連結した状態か
ら、駆動ロッカアーム25を第1および第2自由ロッカ
アーム26,27のいずれとも連結しない状態を経て、
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
間を連結する状態へと移動していくことになる。この切
換ピン33の移動が、各カム22〜24のベース円部に
より各ロッカアーム25〜27が静止している間に終了
しないときには、各カム22〜24が1回転する間だけ
駆動ロッカアーム25が両自由ロッカアーム26,27
のいずれとも連結されていない状態が生じ、両吸気弁
V,Vは第3カム24のカムプロフィルに応じた特性で
開閉駆動されることになる。
【0019】次いで切換ピン33が第2自由ロッカアー
ム27のガイド穴42に嵌合すると、駆動ロッカアーム
25および第2自由ロッカアーム27間が連結された状
態となり、両吸気弁V,Vは第2カム23のカムプロフ
ィルに応じた特性で開閉駆動されるようになる。
【0020】このように、連結切換手段321 による連
結および連結解除の切換作動時には、第1および第2自
由ロッカアーム26,27がともに駆動ロッカアーム2
5に連結される状態が生じることが回避され、第1およ
び第2カム22,23が相互に交差するカムプロフィル
を有していても、吸気弁V,Vにバルブジャンプ等の異
常挙動が生じることはない。しかも連結切換手段321
による連結および連結解除の切換作動途中で、駆動ロッ
カアーム25が第1および第2自由ロッカアーム26,
27のいずれとも連結されていない状態が生じたときに
は、第3カム24により吸気弁V,Vが駆動されるの
で、吸気弁V,Vが休止してしまうことはない。
【0021】図5および図6は本発明の第2実施例を示
すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0022】駆動ロッカアーム25の両側に第1および
第2自由ロッカアーム26,27が配置され、カム軸2
1には、第1自由ロッカアーム26に対応する第1カム
22と、第2自由ロッカアーム27に対応する第2カム
23と、駆動ロッカアーム25に対応する第3カム24
とが設けられる。しかも図6で示すように、第1および
第2カム22,23は相互に交差するカムプロフィルを
有するものであり、第3カム24は、第1および第2カ
ム22,23よりも弁リフト量および開角を小さくした
カムプロフィルを有する。
【0023】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27の連結および連結解除
の組合せは連結切換手段322 で切換えられるものであ
り、該連結切換手段322 は、駆動ロッカアーム25に
摺動自在に嵌合される切換ピン33と、該切換ピン33
を軸方向一側に付勢する付勢力を発揮可能として第1自
由ロッカアーム26に配設される第1付勢機構34
2 と、前記切換ピン33を軸方向他側に付勢する付勢力
を発揮可能として第2自由ロッカアーム27に配設され
る第2付勢機構352 とを備える。
【0024】駆動ロッカアーム25に摺動自在に嵌合さ
れる切換ピン33の軸方向長さL1は、第1および第2
自由ロッカアーム26,27の駆動ロッカアーム25へ
の対向側面間の間隔L2 よりも小さく設定される。
【0025】第1付勢機構342 は、第1自由ロッカア
ーム26に摺動自在に嵌合されるスリーブ481 と、該
スリーブ481 に相対摺動可能に嵌合されるとともにス
リーブ481 と協働して第1自由ロッカアーム26との
間に油圧室501 を形成するピストン491 と、油圧室
501 に収納されてスリーブ481 および第1自由ロッ
カアーム26間に縮設される戻しばね511 とを備え
る。
【0026】第1自由ロッカアーム26には、駆動ロッ
カアーム25のガイド孔36に対応した直径にして駆動
ロッカアーム25側側面に開口する小径ガイド孔521
と、該小径ガイド孔521 に同軸に連なる有底の大径ガ
イド穴531 とが相互間に段部541 を形成して設けら
れる。またスリーブ481 は、段付きの円筒状に形成さ
れており、前記段部541 により駆動ロッカアーム25
側への移動端を規制されるようにして小径ガイド孔52
1 および大径ガイド穴531 に摺動自在に嵌合される。
而して段部541 によって移動端を規制された状態でス
リーブ481 の駆動ロッカアーム25側端部は、第1自
由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム25間の中
間部に位置する。またピストン491 および第2自由ロ
ッカアーム26間には、ピストン491 の軸方向がたつ
きを抑えるための比較的弱いばね力の保持ばね551
介装される。
【0027】第2付勢機構352 は、第1付勢機構34
2 と基本的に同一の構成を有するものであり、第1付勢
機構342 に対応する部分に添字「2 」を付した同一参
照符号を付して図示するのみとする。
【0028】この第2実施例の作用について説明する
と、第1および第2付勢機構342 ,352 における油
圧室501 ,502 の油圧をともに解放している状態で
は、両戻しばね511 ,512 のばね力が切換ピン33
に両側から作用し、切換ピン33の一端は第1自由ロッ
カアーム26および駆動ロッカアーム25間でスリーブ
481 およびピストン491 に当接し、切換ピン33の
他端は、第2自由ロッカアーム27および駆動ロッカア
ーム27間でスリーブ482 およびピストン49 2 に当
接している。したがって各ロッカアーム25〜27は相
対揺動可能な状態に在り、駆動ロッカアーム25に連
動、連結されている吸気弁は第3カム24のカムプロフ
ィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0029】また第2付勢機構352 における油圧室5
2 の油圧を解放した状態で、第1付勢機構342 にお
ける油圧室501 に油圧を作用せしめると、第1付勢機
構342 では、そのピストン491 が第2付勢機構35
2 における戻しばね512 および保持ばね552 を圧縮
しつつ切換ピン33を押圧し、切換ピン33が第2自由
ロッカアーム27の小径ガイド孔522 に嵌合する。こ
の際、第1付勢機構342 のピストン491 は駆動ロッ
カアーム25内に挿入されるが、ピストン49 1 は駆動
ロッカアーム25のガイド孔36よりも小径であるの
で、駆動ロッカアーム25に第1自由ロッカアーム26
が連結されることはない。したがって駆動ロッカアーム
25に連動、連結されている吸気弁は第1カム22のカ
ムプロフィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0030】さらに第1付勢機構342 における油圧室
501 の油圧を解放した状態で、第2付勢機構352
おける油圧室502 に油圧を作用せしめると、第2付勢
機構352 では、そのピストン492 が第1付勢機構3
2 における戻しばね511および保持ばね551 を圧
縮しつつ切換ピン33を押圧し、切換ピン33が第1自
由ロッカアーム26の小径ガイド孔521 に嵌合する。
この際、第2付勢機構352 のピストン492 は駆動ロ
ッカアーム25内に挿入されるが、ピストン492 は駆
動ロッカアーム25のガイド孔36よりも小径であるの
で、駆動ロッカアーム25に第2自由ロッカアーム27
が連結されることはない。したがって駆動ロッカアーム
25に連動、連結されている吸気弁は第2カム23のカ
ムプロフィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0031】この連結切換手段322 においても、駆動
ロッカアーム25に第1および第2自由ロッカアーム2
6,27がともに連結される状態が生じることはなく、
したがて第1および第2カム22,23が相互に交差す
るカムプロフィルを有していても、吸気弁にバルブジャ
ンプ等の異常挙動が生じることはない。
【0032】図7は本発明の第3実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0033】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27の連結および連結解除
の組合せは連結切換手段323 で切換えられるものであ
り、該連結切換手段323 は、駆動ロッカアーム25に
摺動自在に嵌合される切換ピン33と、該切換ピン33
を軸方向一側に付勢する付勢力を発揮可能として第1自
由ロッカアーム26に配設される第1付勢機構34
3 と、前記切換ピン33を軸方向他側に付勢する付勢力
を発揮可能として第2自由ロッカアーム27に配設され
る第2付勢機構352 とを備える。
【0034】駆動ロッカアーム25に摺動自在に嵌合さ
れる切換ピン33の軸方向長さL1は、第1および第2
自由ロッカアーム26,27の駆動ロッカアーム25へ
の対向側面間の間隔L2 よりも小さく設定される。
【0035】第1付勢機構343 は、第1自由ロッカア
ーム27に設けられた有底のガイド穴37に摺動自在に
嵌合されるピストン49と、ガイド穴37の閉塞端およ
びピストン49間に縮設される戻しばね48とを備え、
ガイド穴37の閉塞端およびピストン49間には油圧室
38が形成され、戻しばね48は油圧室38に収納され
る。
【0036】ピストン49は、ガイド穴37に摺動自在
に嵌合される大径部49aの油圧室38とは反対側に、
切換ピン33に当接する小径部49aが同軸にかつ一体
に連設されて成るものである。
【0037】しかも第1付勢機構343 の戻しばね4
8、ならびに第2付勢機構352 の両戻しばね512
552 のばね力は、戻しばね512 ,552 のばね力>
戻しばね47のばね力>戻しばね512 のばね力となる
ように設定される。
【0038】この第3実施例によると、第1および第2
付勢機構343 ,352 における油圧室38,502
油圧をともに解放している状態では、戻しばね47,5
2のばね力が切換ピン33に両側から作用し、切換ピ
ン33の一端は第1自由ロッカアーム26および駆動ロ
ッカアーム25間でピストン49に当接し、切換ピン3
3の他端は、第2自由ロッカアーム27および駆動ロッ
カアーム27間でスリーブ482 およびピストン492
に当接している。したがって各ロッカアーム25〜27
は相対揺動可能な状態に在り、駆動ロッカアーム25に
連動、連結されている吸気弁は第3カム24のカムプロ
フィルに応じた特性で開閉駆動されることになる。
【0039】また第2付勢機構352 における油圧室5
2 の油圧を解放した状態で、第1付勢機構343 にお
ける油圧室38に油圧を作用せしめると、第1付勢機構
34 3 では、そのピストン49が第2付勢機構352
おける戻しばね512 および保持ばね552 を圧縮しつ
つ切換ピン33を押圧し、切換ピン33が第2自由ロッ
カアーム27の小径ガイド孔522 に嵌合する。この
際、ピストン49の小径部49bが駆動ロッカアーム2
5内に挿入されるが、小径部49bが駆動ロッカアーム
25のガイド孔36よりも小径であることにより、駆動
ロッカアーム25に第1自由ロッカアーム26が連結さ
れることはない。したがって駆動ロッカアーム25に連
動、連結されている吸気弁は第1カム22のカムプロフ
ィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0040】さらに第1付勢機構343 における油圧室
38の油圧を解放した状態で、第2付勢機構352 にお
ける油圧室502 に油圧を作用せしめると、第2付勢機
構352 では、そのピストン492 が第1付勢機構34
3 における戻しばね47を圧縮しつつ切換ピン33を押
圧し、切換ピン33が第1自由ロッカアーム26のガイ
ド穴37に嵌合する。この際、第2付勢機構352 のピ
ストン492 は駆動ロッカアーム25内に挿入される
が、ピストン492 は駆動ロッカアーム25のガイド孔
36よりも小径であるので、駆動ロッカアーム25に第
2自由ロッカアーム27が連結されることはない。した
がって駆動ロッカアーム25に連動、連結されている吸
気弁は第2カム23のカムプロフィルに応じた特性で開
閉駆動される。
【0041】この連結切換手段323 においても、駆動
ロッカアーム25に第1および第2自由ロッカアーム2
6,27がともに連結される状態が生じることはなく、
したがて第1および第2カム22,23が相互に交差す
るカムプロフィルを有していても、吸気弁にバルブジャ
ンプ等の異常挙動が生じることはない。
【0042】またピストン49の油圧室38に臨む受圧
面積が、第2付勢機構352 におけるピストン492
油圧室502 に臨む受圧面積よりも大きいので、両油圧
室38,502 に同時に同圧の油圧が作用したときに
は、ピストン492 で切換ピン33が第1自由ロッカア
ーム26に嵌合する方向に押圧駆動されることを回避す
ることができる。
【0043】図8は本発明の第4実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0044】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27の連結および連結解除
の組合せは連結切換手段324 で切換えられるものであ
り、該連結切換手段324 は、駆動ロッカアーム25に
摺動自在に嵌合される切換ピン33と、該切換ピン33
を軸方向一側に付勢する付勢力を発揮可能として第1自
由ロッカアーム26に配設される第1付勢機構34
1 と、前記切換ピン33を軸方向他側に付勢する付勢力
を発揮可能として第2自由ロッカアーム27に配設され
る第2付勢機構353 とを備える。
【0045】駆動ロッカアーム25に摺動自在に嵌合さ
れる切換ピン33の軸方向長さL1は、第1および第2
自由ロッカアーム26,27の駆動ロッカアーム25へ
の対向側面間の間隔L2 よりも小さく設定される。
【0046】第2付勢機構353 は、第2自由ロッカア
ーム27に摺動自在に嵌合される段付き円筒状の第1規
制部材56と、第1規制部材56に相対摺動可能に嵌合
される短円柱状の第2規制部材57と、第1規制部材5
6および第2自由ロッカアーム27間に縮設される第1
戻しばね58と、第2規制部材57および第2自由ロッ
カアーム27間に縮設される第2戻しばね59とを備え
る。
【0047】第2自由ロッカアーム27には、駆動ロッ
カアーム25のガイド孔36に対応した直径にして駆動
ロッカアーム25側側面に開口する小径ガイド孔60
と、該小径ガイド孔60に同軸に連なる大径ガイド孔6
1とが相互間に段部62を形成して設けられ、大径ガイ
ド孔61の外端部にはリテーナ63が固定的に配設され
る。また第1規制部材56は、段付きの円筒状に形成さ
れており、前記段部62により駆動ロッカアーム25側
への移動端を規制されるようにして小径ガイド孔60お
よび大径ガイド孔61に摺動自在に嵌合される。而して
段部62によって移動端を規制された状態で第1規制部
材56の駆動ロッカアーム25側端部は、第2自由ロッ
カアーム27および駆動ロッカアーム25間の中間部に
位置する。また第1戻しばね58は第1規制部材56お
よびリテーナ63間に縮設され、第2戻しばね59は第
2規制部材57およびリテーナ63間に縮設され、第1
戻しばね58のばね力は第2戻しばね59のばね力より
も大きく設定される。
【0048】この第4実施例によると、油圧室38の油
圧を解放した状態すなわち第1付勢機構341 が付勢力
を発揮していない状態では、第2付勢機構353 におけ
る第2戻しばね59のばね付勢力により、第2規制部材
57、切換ピン33および切換ピストン39は油圧室3
8側に最大限移動した状態に在り、切換ピン33の一端
部は第1自由ロッカアーム26のガイド穴37に嵌合さ
れ、切換ピン33の他端は、駆動ロッカアーム25のガ
イド孔36内で第2規制部材57に当接している。この
ような状態では、切換ピン33により第1自由ロッカア
ーム26および駆動ロッカアーム25が連結されるが、
ガイド孔36内への挿入状態に在る第2規制部材57が
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
の相対揺動を許容するので駆動ロッカアーム25および
第2自由ロッカアーム27は連結解除状態にある。した
がって駆動ロッカアーム25に連動、連結された吸気弁
は、第1カム22のカムプロフィルに応じた特性で開閉
作動せしめられる。
【0049】次いで第2付勢機構353 における第2戻
しばね59のばね力に打ち勝つだけの比較的低圧の油圧
を油圧室38に作用せしめると、切換ピストン39は、
第2戻しばね59を圧縮しつつ切換ピン33を第2自由
ロッカアーム27側に押圧する。而して第2付勢機構3
3 の第1および第2規制部材56,57に切換ピン3
3が当接したとき、すなわち第1および第2規制部材5
6,57と切換ピン33との当接面が駆動ロッカアーム
25および第2自由ロッカアーム27間に位置したとき
には切換ピン33および切換ピストン39の当接面は駆
動ロッカアーム25および第1自由ロッカアーム26間
に在り、各ロッカアーム25〜27の連結が解除され
る。したがって駆動ロッカアーム25に連動、連結され
ている吸気弁は第3カム24のカムプロフィルに応じた
特性で開閉駆動される。
【0050】さらに第2付勢機構353 における第1お
よび第2戻しばね58,59のばね力に打ち勝つだけの
比較的高圧の油圧を油圧室38に作用せしめると、切換
ピ39は、第2付勢機構353 における両戻しばね5
8,59を圧縮しつつ切換ピン33を押圧し、切換ピン
33が第2自由ロッカアーム27の小径ガイド孔60に
嵌合する。この際、切換ピストン39の小径部39bは
駆動ロッカアーム25内に挿入されるが、小径部39b
は駆動ロッカアーム25のガイド孔36よりも小径であ
るので、駆動ロッカアーム25に第1自由ロッカアーム
26が連結されることはない。したがって駆動ロッカア
ーム25に連動、連結されている吸気弁は第2カム23
のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0051】この連結切換手段324 においても、駆動
ロッカアーム25に第1および第2自由ロッカアーム2
6,27がともに連結される状態が生じることはなく、
したがて第1および第2カム22,23が相互に交差す
るカムプロフィルを有していても、吸気弁にバルブジャ
ンプ等の異常挙動が生じることはない。
【0052】図9は本発明の第5実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0053】図示しない吸気弁に連動、連結された駆動
ロッカアーム25と、該駆動ロッカアーム25の両側に
隣接配置される第1および第2自由ロッカアーム26,
27との連結および連結解除の組合せは連結切換手段6
1 で切換えられるものであり、相互に交差するカムプ
ロフィルを有する第1および第2カム22,23が第1
および第2自由ロッカアーム26,27にそれぞれ対応
してカム軸21に設けられ、第1および第2カム22,
23よりも弁リフト量および開角を小さくしたカムプロ
フィルの第3カム24が駆動ロッカアーム25に対応し
てカム軸21に設けられる。
【0054】連結切換手段651 は、第1油圧室66に
一端を臨ませるとともに駆動ロッカアーム25に他端側
を嵌合することを可能として第1自由ロッカアーム26
に摺動自在に嵌合される第1切換ピストン67と、第1
切換ピストン67の他端に当接されて駆動ロッカアーム
25に摺動自在に嵌合される第1規制部材68と、第1
規制部材68との当接を可能として駆動ロッカアーム2
5に摺動自在に嵌合される第2規制部材691 と、第1
および第2規制部材68,691 を相互に離間させる方
向のばね力を発揮して両規制部材68,691 間に介設
される戻しばね70と、駆動ロッカアーム25への嵌合
を可能とした一端を第2規制部材691に当接させると
ともに他端を第2油圧室72に臨ませて第2自由ロッカ
アーム27に摺動自在に嵌合される第2切換ピストン7
1 とを備える。
【0055】しかも第1切換ピストン67および第1規
制部材68は、第2切換ピストン711 および第2規制
部材691 よりも大径に形成されており、第1切換ピス
トン67の第1油圧室66に臨む受圧面積は、第2切換
ピストン711 の第2油圧室72に臨む受圧面積よりも
大きく設定される。
【0056】この第5実施例によると、第1および第2
油圧室66,72の油圧をともに解放している状態で
は、戻しばね70のばね力により、第1切換ピストン6
7および第1規制部材68の当接面は第1自由ロッカア
ーム26および駆動ロッカアーム25間に在り、第2切
換ピストン711 および第2規制部材691 の当接面は
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
間に在る。したがって各ロッカアーム25〜27は連結
解除状態に在り、駆動ロッカアーム25に連動、連結さ
れている吸気弁は、第3カム24のカムプロフィルに応
じた特性で開閉駆動される。
【0057】次いで第2油圧室72の油圧を解放した状
態で第1油圧室66に油圧を作用すると、第1切換ピス
トン67は、戻しばね70のばね力に抗して第1規制部
材68を第2規制部材691 に当接するまで押圧し、第
1自由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム25間
が第1切換ピストン67で連結されることになり、駆動
ロッカアーム25に連動、連結された吸気弁は第1カム
22のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0058】さらに第1油圧室66の油圧を解放した状
態で第2油圧室72に油圧を作用すると、第2切換ピス
トン711 は、戻しばね70のばね力に抗して第2規制
部材691 を第1規制部材68に当接するまで押圧し、
第2自由ロッカアーム27および駆動ロッカアーム25
間が第2切換ピストン711 で連結されることになり、
駆動ロッカアーム25に連動、連結された吸気弁は第2
カム23のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動され
る。
【0059】このような連結切換手段651 において、
第1および第2油圧室66,72にともに油圧が作用し
た場合を想定すると、第1および第2切換ピストン6
7,712 には、油圧室66,72の容積を増大させる
方向に移動させようとする油圧力がそれぞれ作用する
が、第1切換ピストン67の第1油圧室66に臨む受圧
面積は第2切換ピストン711 の第2油圧室72に臨む
受圧面積よりも大きいので、第1油圧室66側から第1
切換ピストン67に働く油圧力の方が大きく、したがっ
て、第1自由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム
25間が連結されるが、駆動ロッカアーム25および第
2自由ロッカアーム27間は連結されない。すなわち第
1および第2自由ロッカアーム26,27がともに駆動
ロッカアーム25に連結される状態が生じるのを回避す
ることができ、吸気弁にバルブジャンプ等の異常挙動が
生じるのを確実に防止することができる。
【0060】図10は本発明の第6実施例を示すもので
あり、上記第5実施例に対応する部分には同一の参照符
号を付す。
【0061】図示しない吸気弁に連動、連結された駆動
ロッカアーム25と、該駆動ロッカアーム25の両側に
隣接配置される第1および第2自由ロッカアーム26,
27との連結および連結解除の組合せは連結切換手段6
2 で切換えられるものであり、該連結切換手段652
は、第1油圧室66に一端を臨ませるとともに駆動ロッ
カアーム25に他端側を嵌合することを可能として第1
自由ロッカアーム26に摺動自在に嵌合される第1切換
ピストン67と、第1切換ピストン67の他端に当接さ
れて駆動ロッカアーム25に摺動自在に嵌合される第1
規制部材68と、第1規制部材68との当接を可能とし
て駆動ロッカアーム25に摺動自在に嵌合される第2規
制部材692 と、第1および第2規制部材68,692
を相互に離間させる方向のばね力を発揮して両規制部材
68,692 間に介設される戻しばね70と、駆動ロッ
カアーム25への嵌合を可能とした一端を第2規制部材
691 に当接させるとともに他端を第2油圧室72に臨
ませて第2自由ロッカアーム27に摺動自在に嵌合され
る第2切換ピストン712 とを備える。
【0062】第1切換ピストン67、第1規制部材6
8、第2規制部材692 および第2切換ピストン712
は同径に形成される。また第2切換ピストン712
は、第2自由ロッカアーム27を油密にかつ摺動自在に
貫通して外部に突出される小径の軸部73が同軸にかつ
一体に連設されており、その小径軸部73が在ることに
より、第2切換ピストン712 の第2油圧室72に臨む
受圧面積は、第1切換ピストン67の第1油圧室66に
臨む受圧面積よりも小さい。
【0063】この第6実施例によっても上記第5実施例
と同様の作用、効果を得ることができる。
【0064】また第1切換ピストンの第1油圧室に臨む
受圧面積、ならびに第2切換ピストンの第2油圧室に臨
む受圧面積を同一とし、第1および第2油圧室に作用せ
しめる油圧を相互に異ならせるようにしてもよい。
【0065】本発明の第7実施例として、図11に示す
ように、第1自由ロッカアーム26の両側に隣接して駆
動ロッカアーム25,25が配置され、駆動ロッカアー
ム25,25に関して第1自由ロッカアーム26と反対
側に隣接して第2自由ロッカアーム27,27が配置さ
れるようにしてもよく、その場合、隣接配列方向中央部
の第1自由ロッカアーム26に、第1油圧室66を共通
とした第1切換ピストン67,67が摺動自在に嵌合さ
れるようにして、2組の連結切換手段651 ,651
配設されるようにしてもよい。
【0066】ところで、第1、第2および第3カム2
2,23,24のカムプロフィルの組合せは、図12、
図13、図14および図15でそれぞれ示すようなもの
であってもよい。
【0067】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0068】たとえば本発明を排気弁の動弁装置に適用
することも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、第1および第2カムよりも弁リフト量および開角を
小さくしたカムプロフィルを有する第3カムが駆動ロッ
カアームに対応してカム軸に設けられ、連結切換手段
は、第1および第2自由ロッカアームの駆動ロッカアー
ムへの対向側面間の間隔よりも短く形成されて駆動ロッ
カアームに摺動自在に嵌合される切換ピンと、該切換ピ
ンを軸方向一側に付勢する付勢力を発揮可能として第1
自由ロッカアームに配設される第1付勢機構と、前記切
換ピンを軸方向他側に付勢する付勢力を発揮可能として
第2自由ロッカアームに配設される第2付勢機構とを備
えるので、第1および第2自由ロッカアームが駆動ロッ
カアームにともに連結される状態が生じるのを確実に回
避して機関弁にバルブジャンプ等の異常挙動が生じるの
を防止することができるとともに、駆動ロッカアームに
両自由ロッカアームが連結されない状態で第3カムによ
り機関弁を開閉駆動することができる。
【0070】また請求項2記載の発明によれば、第1お
よび第2カムよりも弁リフト量および開角を小さくした
カムプロフィルを有する第3カムが駆動ロッカアームに
対応してカム軸に設けられ、連結切換手段は、第1の油
圧力の作用に応じて駆動ロッカアームに嵌合することを
可能として第1自由ロッカアームに摺動自在に嵌合され
る第1切換ピストンと、第1切換ピストンに当接されて
駆動ロッカアームに摺動自在に嵌合される第1規制部材
と、第1規制部材との当接を可能として駆動ロッカアー
ムに摺動自在に嵌合される第2規制部材と、第1および
第2規制部材を相互に離間させる方向のばね力を発揮し
て両規制部材間に介設される戻しばねと、第1の油圧力
とは異なる第2の油圧力の作用に応じて駆動ロッカアー
ムに嵌合することを可能として第2自由ロッカアームに
摺動自在に嵌合されるとともに第2規制部材に当接され
る第2切換ピストンとを備えるので、第1および第2自
由ロッカアームが駆動ロッカアームにともに連結される
状態が生じるのを確実に回避して機関弁にバルブジャン
プ等の異常挙動が生じるのを防止することができるとと
もに、駆動ロッカアームに両自由ロッカアームが連結さ
れない状態で第3カムにより機関弁を開閉駆動すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の縦断側面図である。
【図2】図1の2−2線矢視平面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】カムプロフィルの組合せを示す図である。
【図5】第2実施例の図3に対応した断面図である。
【図6】カムプロフィルの組合せを示す図である。
【図7】第3実施例の図3に対応した断面図である。
【図8】第4実施例の図3に対応した断面図である。
【図9】第5実施例の図3に対応した断面図である。
【図10】第6実施例の図3に対応した断面図である。
【図11】第7実施例の横断平面図である。
【図12】カムプロフィルの組合せの変形例を示す図で
ある。
【図13】カムプロフィルの組合せの変形例を示す図で
ある。
【図14】カムプロフィルの組合せの変形例を示す図で
ある。
【図15】カムプロフィルの組合せの変形例を示す図で
ある。
【符号の説明】
21・・・カム軸 22・・・第1カム 23・・・第2カム 24・・・第3カム 25・・・駆動ロッカアーム 26・・・第1自由ロッカアーム 27・・・第2自由ロッカアーム 321 ,322 ,323 ,324 ,651 ,652 ・・
・連結切換手段 33・・・切換ピン 341 ,342 ,343 ・・・第1付勢機構 351 ,352 ,353 ・・・第2付勢機構 67・・・第1切換ピストン 68・・・第1規制部材 691 ,692 ・・・第2規制部材 70・・・戻しばね 711 ,712 ・・・第2切換ピストン V・・・機関弁としての吸気弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関弁(V)に連動、連結された駆動ロ
    ッカアーム(25)と、前記機関弁(V)に対して自由
    となることを可能として駆動ロッカアーム(25)の両
    側に隣接配置される第1および第2自由ロッカアーム
    (26,27)と、相互に交差するカムプロフィルをそ
    れぞれ有するとともに両自由ロッカアーム(26,2
    7)に個別に対応してカム軸(21)に設けられる第1
    および第2カム(22,23)と、駆動ロッカアーム
    (25)の両自由ロッカアーム(26,27)に対する
    連結および連結解除を切換可能な連結切換手段(3
    1 ,32 2 ,323 ,324 )とを備える内燃機関の
    動弁装置において、第1および第2カム(22,23)
    よりも弁リフト量および開角を小さくしたカムプロフィ
    ルを有する第3カム(24)が駆動ロッカアーム(2
    5)に対応してカム軸(21)に設けられ、連結切換手
    段(321 ,322 ,323 ,324 )は、第1および
    第2自由ロッカアーム(26,27)の駆動ロッカアー
    ム(25)への対向側面間の間隔よりも短く形成されて
    駆動ロッカアーム(25)に摺動自在に嵌合される切換
    ピン(33)と、該切換ピン(33)を軸方向一側に付
    勢する付勢力を発揮可能として第1自由ロッカアーム
    (26)に配設される第1付勢機構(341,342
    343 )と、前記切換ピン(33)を軸方向他側に付勢
    する付勢力を発揮可能として第2自由ロッカアーム(2
    7)に配設される第2付勢機構(35 1 ,352 ,35
    3 )とを備えることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 機関弁(V)に連動、連結された駆動ロ
    ッカアーム(25)と、前記機関弁(V)に対して自由
    となることを可能として駆動ロッカアーム(25)の両
    側に隣接配置される第1および第2自由ロッカアーム
    (26,27)と、相互に交差するカムプロフィルをそ
    れぞれ有するとともに両自由ロッカアーム(26,2
    7)に個別に対応してカム軸(21)に設けられる第1
    および第2カム(22,23)と、駆動ロッカアーム
    (25)の両自由ロッカアーム(26,27)に対する
    連結および連結解除を切換可能な連結切換手段(6
    1 ,65 2 )とを備える内燃機関の動弁装置におい
    て、第1および第2カム(22,23)よりも弁リフト
    量および開角を小さくしたカムプロフィルを有する第3
    カム(24)が駆動ロッカアーム(25)に対応してカ
    ム軸(21)に設けられ、連結切換手段(651 ,65
    2 )は、第1の油圧力の作用に応じて駆動ロッカアーム
    (25)に嵌合することを可能として第1自由ロッカア
    ーム(26)に摺動自在に嵌合される第1切換ピストン
    (67)と、第1切換ピストン(67)に当接されて駆
    動ロッカアーム(25)に摺動自在に嵌合される第1規
    制部材(68)と、第1規制部材(68)との当接を可
    能として駆動ロッカアーム(25)に摺動自在に嵌合さ
    れる第2規制部材(691 ,692 )と、第1および第
    2規制部材(68:691 ,692 )を相互に離間させ
    る方向のばね力を発揮して両規制部材(68:691
    692 )間に介設される戻しばね(70)と、第1の油
    圧力とは異なる第2の油圧力の作用に応じて駆動ロッカ
    アーム(25)に嵌合することを可能として第2自由ロ
    ッカアーム(27)に摺動自在に嵌合されるとともに第
    2規制部材(691 ,692 )に当接される第2切換ピ
    ストン(711 ,71 2 )とを備えることを特徴とする
    内燃機関の動弁装置。
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