JP3299366B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP3299366B2
JP3299366B2 JP33661393A JP33661393A JP3299366B2 JP 3299366 B2 JP3299366 B2 JP 3299366B2 JP 33661393 A JP33661393 A JP 33661393A JP 33661393 A JP33661393 A JP 33661393A JP 3299366 B2 JP3299366 B2 JP 3299366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,機関弁に連動,連結さ
れた駆動ロッカアームと,前記機関弁に対して自由とな
ることを可能として駆動ロッカアームの両側に隣接配置
される第1および第2自由ロッカアームと,相互に交差
するカムプロフィルをそれぞれ有するとともに両自由ロ
ッカアームに個別に対応してカム軸に設けられる第1お
よび第2カムと,駆動ロッカアームの両自由ロッカアー
ムに対する連結および連結解除を切換可能な連結切換手
段とを備える内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かかる動弁装置は,たとえば特公
平3−75729号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは,機
関弁が連動,連結されている駆動ロッカアームに第1自
由ロッカアームを連結して第1カムで機関弁を開閉駆動
する状態と,前記駆動ロッカアームに第2自由ロッカア
ームを連結して第2カムにより機関弁を開閉駆動する状
態とを切換えることにより,機関の高速運転域では機関
弁を比較的緩やかに開閉作動させて機関の要求する充分
な開口面積を確保し,機関の低速運転域では機関弁を比
較的急激に開閉させて充分な機関要求開口面積を得るよ
うにしている。しかるに,駆動ロッカアームを第1自由
ロッカアームに連結する状態と,駆動ロッカアームを第
2自由ロッカアームに連結する状態との切換えにあたっ
て,第1および第2自由ロッカアームが第1および第2
カムのベース円部により静止した1回のタイミングで切
換作動が終了すればよいが,切換作動タイミングがずれ
て前記両連結切換機構がともに連結作動状態となった場
合には,第1および第2自由ロッカアームを揺動駆動す
る第1および第2カムのカムプロフィルが交差している
ことにより,機関弁にバルブジャンプ等の異常挙動が発
生することがある。
【0004】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,第1,第2自由ロッカアームに対応した第
1,第2カムのカムプロフィルが相互に交差する動弁装
置であっても,駆動ロッカアームが第1および第2自由
ロッカアームにともに連結されてしまうことを回避し,
バルブジャンプ等の異常挙動が生じることを簡単な構造
防止できるようにした内燃機関の動弁装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1記載の発明は,機関弁に連動,連結された
駆動ロッカアームと,前記機関弁に対して自由となるこ
とを可能として駆動ロッカアームの両側に隣接配置され
る第1および第2自由ロッカアームと,相互に交差する
カムプロフィルをそれぞれ有するとともに両自由ロッカ
アームに個別に対応してカム軸に設けられる第1および
第2カムと,駆動ロッカアームの両自由ロッカアームに
対する連結および連結解除を切換可能な連結切換手段と
を備える内燃機関の動弁装置において,第1および第2
カムよりも弁リフト量および開角を小さくしたカムプロ
フィルを有する第3カムが駆動ロッカアームに対応して
カム軸に設けられ,連結切換手段は,第1油圧室に一端
を臨ませるとともに,該第1油圧室への導入油圧に応じ
駆動ロッカアームに他端側が嵌合することを可能とし
て第1自由ロッカアームに摺動自在に嵌合される第1切
換ピストンと,その第1切換ピストンの他端に当接され
て駆動ロッカアームに摺動自在に嵌合される第1規制部
材と,その第1規制部材との当接を可能として駆動ロッ
カアームに摺動自在に嵌合される第2規制部材と,第1
および第2規制部材を相互に離間させる方向のばね力を
発揮して両規制部材間に介設される戻しばねと,第2油
圧室に一端を臨ませるとともに,該第2油圧室への導入
油圧に応じて駆動ロッカアームに他端側が嵌合すること
を可能として第2自由ロッカアームに摺動自在に嵌合さ
,且つ第2規制部材に当接される第2切換ピストンと
を備えていて,第1,第2油圧室の油圧を共に解放して
いる状態では,戻しばねのばね力により,第1切換ピス
トンおよび第1規制部材の当接面が第1自由ロッカアー
ムおよび駆動ロッカアーム間に,また第2切換ピストン
および第2規制部材の当接面が駆動ロッカアームおよび
第2自由ロッカアーム間にそれぞれ在って,各ロッカア
ーム相互を連結解除状態に保持するようにし,駆動ロッ
カアームが第1及び第2自由ロッカアームに対し共に連
結されてしまう状態を回避するために,第1切換ピスト
ンの第1油圧室に臨む受圧面積を第2切換ピストンの第
2油圧室に臨む受圧面積よりも大きくしたことを特徴と
している。
【0006】また請求項2の発明は,請求項1の発明の
上記特徴に加えて,第1自由ロッカアームに対応する第
1カムの最大リフト量を,第2自由ロッカアームに対応
する第2カムのそれよりも大きくし,第1切換ピストン
の外径を第2切換ピストンのそれよりも大きくしたこと
を特徴としている。
【0007】
【実施例】先ず,図1ないし図4を参照して参考例の構
造を説明する。図1は縦断側面図,図2は図1の2−2
線矢視平面図,図3は図1の3−3線断面図,図4はカ
ムプロフィルの組合せを示す図である。
【0008】機関本体Eに設けられた一対の機関弁とし
ての吸気弁V,Vは,機関の回転に同期して1/2の回
転比で駆動されるカム軸21に一体に設けられた第1カ
ム22,第2カム23および第3カム24と,カム軸2
1と平行である共通な揺動軸線まわりに揺動可能として
隣接配置される駆動ロッカアーム25ならびに第1およ
び第2自由ロッカアーム26,27との働きによって開
閉作動される。
【0009】カム軸21は機関本体Eの上方で回転自在
に配設されており,このカム軸21には,第1カム2
2,第2カム23および第3カム24が,第1および第
2カム22,23間に第3カム24を挟むようにして一
体に設けられる。而して第1〜第3カム22〜24は,
図4で示すようなカムプロフィルをそれぞれ有する。す
なわち第1および第2カム22,23は相互に交差する
カムプロフィルを有するものであり,第3カム24は,
第1および第2カム22,23よりも弁リフト量および
開角を小さくしたカムプロフィルを有する。
【0010】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27は,第1および第2自
由ロッカアーム26,27間に駆動ロッカアーム25を
挟むようにして相互に隣接配置され,カム軸21よりも
下方で機関本体Eに回転自在に支承される共通なロッカ
アーム軸28に揺動自在に支承される。しかも第1およ
び第2自由ロッカアーム26,27に個別に対応して第
1および第2カム22,23がカム軸21に設けられ,
駆動ロッカアーム25に対応して第3カム24がカム軸
21に設けられる。
【0011】駆動ロッカアーム25には,両吸気弁V,
V側に延びる二股状の連結腕部25aが一体に設けられ
ており,該連結腕部25aには,各吸気弁V,Vの上端
に当接し得るタペットねじ29,29が進退可能に螺着
される。一方,両吸気弁V,Vの上部には鍔部30,3
0が設けられており,これらの鍔部30,30と機関本
体Eとの間には吸気弁V,Vを囲繞する弁ばね31…が
それぞれ介装されており,弁ばね31…により,両吸気
弁V,Vは閉弁方向すなわち上方に向けて付勢されてい
る。さらに駆動ロッカアーム25は,機関本体Eとの間
に設けられるロストモーション機構(図示せず)によ
り,第3カム24に接触する方向に弾発付勢されてい
る。
【0012】駆動ロッカアーム25ならびに第1および
第2自由ロッカアーム26,27は,それらの連結およ
び連結解除の組合せを連結切換手段321 で切換えられ
るものであり,該連結切換手段321 は,駆動ロッカア
ーム25に摺動自在に嵌合される切換ピン33と,該切
換ピン33を軸方向一側に付勢する付勢力を発揮可能と
して第1自由ロッカアーム26に配設される第1付勢機
構341 と,前記切換ピン33を軸方向他側に付勢する
付勢力を発揮可能として第2自由ロッカアーム27に配
設される第2付勢機構351 とを備える。
【0013】駆動ロッカアーム25には,ロッカアーム
軸28と平行なガイド孔36が両端を開放させて穿設さ
れており,このガイド孔36に円柱状の切換ピン33が
摺動自在に嵌合される。而して該切換ピン33の軸方向
長さL1 は,第1および第2自由ロッカアーム26,2
7の駆動ロッカアーム25への対向側面間の間隔L2
りも小さく設定される。
【0014】第1自由ロッカアーム26には,前記ガイ
ド孔36に対応した有底のガイド穴37がロッカアーム
軸28と平行に穿設されており,第1付勢機構34
1 は,ガイド穴37の閉塞端との間に形成される油圧室
38に一端を臨ませた切換ピストン39がガイド穴37
に摺動自在に嵌合されて成る。該切換ピストン39は,
ガイド穴37に摺動自在に嵌合される大径部39aの油
圧室38とは反対側に,切換ピン33に当接する小径部
39aが同軸にかつ一体に連設されて成るものであり,
切換ピストン39の軸方向長さは,油圧室38の容積を
図3で示すように最小とする位置まで切換ピストン39
が摺動している状態で,該切換ピストン39の他端が第
1自由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム25間
からガイド穴39側に引っ込んだ位置に在るように設定
される。また第1自由ロッカアーム26には油圧室38
に連通する連通路40が穿設され,ロッカアーム軸28
に設けられた油路41(図1参照)が,第1自由ロッカ
アーム26の揺動状態にかかわらず前記連通路40すな
わち油圧室38に常時連通する。
【0015】第2自由ロッカアーム27には,駆動ロッ
カアーム25のガイド孔36に対応する有底のガイド穴
42がロッカアーム軸28と平行にして設けられてお
り,第2付勢機構351 は,該ガイド穴42に摺動自在
に嵌合される規制部材43と,ガイド穴42の閉塞端お
よび規制部材43間に縮設される戻しばね44とを備え
る。規制部材43は,ガイド穴42に摺動自在に嵌合さ
れる有底円筒部43aと,該有底円筒部43aの閉塞端
に同軸に連接されて切換ピン33に当接される小径軸部
43bとから成る。またガイド穴42の閉塞端には開放
孔45が穿設される。
【0016】次に前記参考例の作用について説明する
と,油圧室38の油圧を解放した状態すなわち第1付勢
機構341 が付勢力を発揮していない状態では,第2付
勢機構351 における戻しばね44のばね付勢力によ
り,規制部材44,切換ピン33および切換ピストン3
9は油圧室38側に最大限移動した状態に在り,切換ピ
ン33の一端部は第1自由ロッカアーム26のガイド穴
37に嵌合され,切換ピン33の他端は,駆動ロッカア
ーム25のガイド孔36内で規制部材43の小径軸部4
3bに当接している。このような状態では,切換ピン3
3により第1自由ロッカアーム26および駆動ロッカア
ーム25が連結されるが,ガイド孔36内への挿入状態
に在る前記小径軸部43bが駆動ロッカアーム25およ
び第2自由ロッカアーム27の相対揺動を許容するので
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
は連結解除状態にある。したがって両吸気弁V,Vは,
第1カム22のカムプロフィルに応じた特性で開閉作動
せしめられる。
【0017】次いで油圧室38に第2付勢機構351
おける戻しばね44のばね力に打ち勝つだけの比較的低
圧の油圧を作用せしめると,切換ピストン39は,戻し
ばね44を圧縮しつつ駆動ロッカアーム25および第2
自由ロッカアーム27間を連結するように切換ピン33
を押圧していく。而して切換ピン33の軸方向長さL1
が,第1および第2自由ロッカアーム26,27の駆動
ロッカアーム25への対向側面間の間隔L2 よりも小さ
く設定されていることにより,第1付勢機構341 の付
勢力発揮に応じて切換ピン33は,第1自由ロッカアー
ム26および駆動ロッカアーム25間を連結した状態か
ら,駆動ロッカアーム25を第1および第2自由ロッカ
アーム26,27のいずれとも連結しない状態を経て,
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
間を連結する状態へと移動していくことになる。この切
換ピン33の移動が,各カム22〜24のベース円部に
より各ロッカアーム25〜27が静止している間に終了
しないときには,各カム22〜24が1回転する間だけ
駆動ロッカアーム25が両自由ロッカアーム26,27
のいずれとも連結されていない状態が生じ,両吸気弁
V,Vは第3カム24のカムプロフィルに応じた特性で
開閉駆動されることになる。
【0018】次いで切換ピン33が第2自由ロッカアー
ム27のガイド穴42に嵌合すると,駆動ロッカアーム
25および第2自由ロッカアーム27間が連結された状
態となり,両吸気弁V,Vは第2カム23のカムプロフ
ィルに応じた特性で開閉駆動されるようになる。
【0019】このように,連結切換手段321 による連
結および連結解除の切換作動時には,第1および第2自
由ロッカアーム26,27がともに駆動ロッカアーム2
5に連結される状態が生じることが回避され,第1およ
び第2カム22,23が相互に交差するカムプロフィル
を有していても,吸気弁V,Vにバルブジャンプ等の異
常挙動が生じることはない。しかも連結切換手段321
による連結および連結解除の切換作動途中で,駆動ロッ
カアーム25が第1および第2自由ロッカアーム26,
27のいずれとも連結されていない状態が生じたときに
は,第3カム24により吸気弁V,Vが駆動されるの
で,吸気弁V,Vが休止してしまうことはない。
【0020】図は本発明の第実施例を示すものであ
り,上記参考例に対応する部分には同一の参照符号を付
す。
【0021】図示しない吸気弁に連動,連結された駆動
ロッカアーム25と,該駆動ロッカアーム25の両側に
隣接配置される第1および第2自由ロッカアーム26,
27との連結および連結解除の組合せは連結切換手段6
1 で切換えられるものであり,相互に交差するカムプ
ロフィルを有する第1および第2カム22,23が第1
および第2自由ロッカアーム26,27にそれぞれ対応
してカム軸21に設けられ,第1および第2カム22,
23よりも弁リフト量および開角を小さくしたカムプロ
フィルの第3カム24が駆動ロッカアーム25に対応し
てカム軸21に設けられる。
【0022】連結切換手段651 は,第1油圧室66に
一端を臨ませるとともに駆動ロッカアーム25に他端側
を嵌合することを可能として第1自由ロッカアーム26
に摺動自在に嵌合される第1切換ピストン67と,第1
切換ピストン67の他端に当接されて駆動ロッカアーム
25に摺動自在に嵌合される第1規制部材68と,第1
規制部材68との当接を可能として駆動ロッカアーム2
5に摺動自在に嵌合される第2規制部材691 と,第1
および第2規制部材68,691 を相互に離間させる方
向のばね力を発揮して両規制部材68,691 間に介設
される戻しばね70と,駆動ロッカアーム25への嵌合
を可能とした一端を第2規制部材691に当接させると
ともに他端を第2油圧室72に臨ませて第2自由ロッカ
アーム27に摺動自在に嵌合される第2切換ピストン7
1 とを備える。
【0023】しかも第1切換ピストン67および第1規
制部材68は,第2切換ピストン711 および第2規制
部材691 よりも大径に形成されており,第1切換ピス
トン67の第1油圧室66に臨む受圧面積は,第2切換
ピストン711 の第2油圧室72に臨む受圧面積よりも
大きく設定される。
【0024】この第1実施例によると,第1および第2
油圧室66,72の油圧をともに解放している状態で
は,戻しばね70のばね力により,第1切換ピストン6
7および第1規制部材68の当接面は第1自由ロッカア
ーム26および駆動ロッカアーム25間に在り,第2切
換ピストン711 および第2規制部材691 の当接面は
駆動ロッカアーム25および第2自由ロッカアーム27
間に在る。したがって各ロッカアーム25〜27は連結
解除状態に在り,駆動ロッカアーム25に連動,連結さ
れている吸気弁は,第3カム24のカムプロフィルに応
じた特性で開閉駆動される。
【0025】次いで第2油圧室72の油圧を解放した状
態で第1油圧室66に油圧を作用すると,第1切換ピス
トン67は,戻しばね70のばね力に抗して第1規制部
材68を第2規制部材691 に当接するまで押圧し,第
1自由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム25間
が第1切換ピストン67で連結されることになり,駆動
ロッカアーム25に連動,連結された吸気弁は第1カム
22のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動される。
【0026】さらに第1油圧室66の油圧を解放した状
態で第2油圧室72に油圧を作用すると,第2切換ピス
トン711 は,戻しばね70のばね力に抗して第2規制
部材691 を第1規制部材68に当接するまで押圧し,
第2自由ロッカアーム27および駆動ロッカアーム25
間が第2切換ピストン711 で連結されることになり,
駆動ロッカアーム25に連動,連結された吸気弁は第2
カム23のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動され
る。
【0027】このような連結切換手段651 において,
第1および第2油圧室66,72にともに油圧が作用し
た場合を想定すると,第1および第2切換ピストン6
7,712 には,油圧室66,72の容積を増大させる
方向に移動させようとする油圧力がそれぞれ作用する
が,第1切換ピストン67の第1油圧室66に臨む受圧
面積は第2切換ピストン711 の第2油圧室72に臨む
受圧面積よりも大きいので,第1油圧室66側から第1
切換ピストン67に働く油圧力の方が大きく,したがっ
て,第1自由ロッカアーム26および駆動ロッカアーム
25間が連結されるが,駆動ロッカアーム25および第
2自由ロッカアーム27間は連結されない。すなわち第
1および第2自由ロッカアーム26,27がともに駆動
ロッカアーム25に連結される状態が生じるのを回避す
ることができ,吸気弁にバルブジャンプ等の異常挙動が
生じるのを確実に防止することができる。
【0028】本発明の第2実施例として,図に示すよ
うに,第1自由ロッカアーム26の両側に隣接して駆動
ロッカアーム25,25が配置され,駆動ロッカアーム
25,25に関して第1自由ロッカアーム26と反対側
に隣接して第2自由ロッカアーム27,27が配置され
るようにしてもよく,その場合,隣接配列方向中央部の
第1自由ロッカアーム26に,第1油圧室66を共通と
した第1切換ピストン67,67が摺動自在に嵌合され
るようにして,2組の連結切換手段651 ,651 が配
設されるようにしてもよい。
【0029】ところで,第1,第2および第3カム2
2,23,24のカムプロフィルの組合せは,図7及び
図8でそれぞれ示すようなものであってもよい。
【0030】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0031】たとえば本発明を排気弁の動弁装置に適用
することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項の発明によれば,
第1,第2カムのカムプロフィルが相互に交差する動弁
装置であっても,駆動ロッカアームに第1及び第2自由
ロッカアームが共に連結されるダブル連結状態が生じる
のを確実に回避できるので,上記第1,第2カムのプロ
フィル交差と両自由ロッカアームのダブル連結状態とに
関係して機関弁にバルブジャンプ等の異常挙動が生じる
のを効果的に防止することができ,また第1,第2油圧
室の油圧解放により駆動ロッカアームに両自由ロッカア
ームが共に連結されない状態となっても,駆動ロッカア
ームに対応した第3カムにより機関弁を支障なく開閉駆
動することができる。
【0033】また上記ダブル連結状態を回避するに当た
っては,特に駆動ロッカアーム及び第1自由ロッカアー
ム間を連結する第1切換ピストンの受圧面積と,駆動ロ
ッカアーム及び第2自由ロッカアーム間を連結する第2
切換ピストンの受圧面積とを単に異ならせるだけでよ
く,第1,第2油圧室への供給油圧の大きさを相異なら
せる等の特別な油圧調整をしないで上記ダブル連結状態
を確実に回避できるため,それら油圧室への供給油圧の
制御も極力簡素化でき,それにより,コスト節減を図り
ながら,所期の効果(バルブジャンプ等の異常挙動防
止)を確実に達成することができる。
【0034】また特に請求項2の発明によれば,第1自
由ロッカアームに対応する第1カムの最大リフト量を,
第2自由ロッカアームに対応する第2カムのそれよりも
大きくし,第1切換ピストンの外径を第2切換ピストン
のそれよりも大きくしたので,連結作動時に機関弁に対
する荷重負担が比較的大きくなる第1切換ピストンの方
が,同荷重負担が比較的小さくなる第2切換ピストンよ
りも大径化されることで,第1切換ピストンの連結剛性
を十分に確保することができ,しかも第2切換ピストン
の小径化により第2自由ロッカアームの小型軽量化が図
られる。また大径化された第1切換ピストンの受圧面積
を前述の如く比較的大きく設定しているため,該第1切
換ピストンに大きな段差部を設けずとも必要な受圧面積
の確保が可能となり,それだけ切換ピストンの形状を単
純化し,加工性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の縦断側面図である。
【図2】図1の2−2線矢視平面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】カムプロフィルの組合せを示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の図3に対応した断面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例の横断平面図である。
【図7】カムプロフィルの組合せの変形例を示す図であ
る。
【図8】カムプロフィルの組合せの変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
21・・・カム軸 22・・・第1カム 23・・・第2カム 24・・・第3カム 25・・・駆動ロッカアーム 26・・・第1自由ロッカアーム 27・・・第2自由ロッカアーム65 1 ・・・連結切換手段 33・・・切換ピン 67・・・第1切換ピストン 68・・・第1規制部材 69 1 ・・・第2規制部材 70・・・戻しばね 71 1 ・・・第2切換ピストン V・・・機関弁としての吸気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関弁(V)に連動,連結された駆動ロ
    ッカアーム(25)と,前記機関弁(V)に対して自由
    となることを可能として駆動ロッカアーム(25)の両
    側に隣接配置される第1および第2自由ロッカアーム
    (26,27)と,相互に交差するカムプロフィルをそ
    れぞれ有するとともに両自由ロッカアーム(26,2
    7)に個別に対応してカム軸(21)に設けられる第1
    および第2カム(22,23)と,駆動ロッカアーム
    (25)の両自由ロッカアーム(26,27)に対する
    連結および連結解除を切換可能な連結切換手段(6
    1 )とを備える内燃機関の動弁装置において, 第1および第2カム(22,23)よりも弁リフト量お
    よび開角を小さくしたカムプロフィルを有する第3カム
    (24)が駆動ロッカアーム(25)に対応してカム軸
    (21)に設けられ, 連結切換手段(651 ,652 )は,第1油圧室(6
    6)に一端を臨ませるとともに,該第1油圧室(66)
    への導入油圧に応じて駆動ロッカアーム(25)に他端
    側が嵌合することを可能として第1自由ロッカアーム
    (26)に摺動自在に嵌合される第1切換ピストン(6
    7)と,その第1切換ピストン(67)の他端に当接さ
    れて駆動ロッカアーム(25)に摺動自在に嵌合される
    第1規制部材(68)と,その第1規制部材(68)と
    の当接を可能として駆動ロッカアーム(25)に摺動自
    在に嵌合される第2規制部材(69 1 )と,第1および
    第2規制部材(68,69 1 )を相互に離間させる方向
    のばね力を発揮して両規制部材(68,69 1 )間に介
    設される戻しばね(70)と,第2油圧室(72)に一
    端を臨ませるとともに,該第2油圧室(72)への導入
    油圧に応じて駆動ロッカアーム(25)に他端側が嵌合
    することを可能として第2自由ロッカアーム(27)に
    摺動自在に嵌合され,且つ第2規制部材(69 1 )に当
    接される第2切換ピストン(71 1 )とを備えていて,
    第1,第2油圧室(66,72)の油圧を共に解放して
    いる状態では,戻しばね(70)のばね力により,第1
    切換ピストン(67)および第1規制部材(68)の当
    接面が第1自由ロッカアーム(26 )および駆動ロッカ
    アーム(25)間に,また第2切換ピストン(71 1
    および第2規制部材(69 1 )の当接面が駆動ロッカア
    ーム(25)および第2自由ロッカアーム(27)間に
    それぞれ在って,各ロッカアーム(25〜27)相互を
    連結解除状態とするようにし, 駆動ロッカアーム(25)が第1及び第2自由ロッカア
    ーム(26,27)に対し共に連結されてしまう状態を
    回避するために,第1切換ピストン(67)の第1油圧
    室(66)に臨む受圧面積を第2切換ピストン(7
    1 )の第2油圧室(72)に臨む受圧面積よりも大き
    くした ことを特徴とする,内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 第1自由ロッカアーム(26)に対応す
    る第1カム(22)の最大リフト量を,第2自由ロッカ
    アーム(27)に対応する第2カム(23)のそれより
    も大きくし,第1切換ピストン(67)の外径を第2切
    換ピストン(71 1 )のそれよりも大きくしたことを特
    徴とする,請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
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