JP3364330B2 - 感光材料処理装置のラック構造 - Google Patents

感光材料処理装置のラック構造

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JP3364330B2 JP19968894A JP19968894A JP3364330B2 JP 3364330 B2 JP3364330 B2 JP 3364330B2 JP 19968894 A JP19968894 A JP 19968894A JP 19968894 A JP19968894 A JP 19968894A JP 3364330 B2 JP3364330 B2 JP 3364330B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、感光材料の搬送方向を
案内すると共に処理液が貯留された複数の処理槽内へ順
次浸漬して処理する感光材料処理装置のラック構造に関
する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カメラ
等によって撮像露光されて、潜像が形成された露光済感
光材料は、現像処理装置によって処理されて顕像化され
る。 【0003】現像処理装置は、現像液、定着液、安定液
及び水洗水等が貯留された処理液槽と、乾燥部とから構
成されており、感光材料は現像、定着、安定、水洗及び
乾燥の順に処理されていく。 【0004】ここで、感光材料は一定の間隔で配置され
た一対の側板にガイドされながら搬送されるため、蛇行
等を起こすことなく安定して搬送することができる。 【0005】ところが、この一定の間隔で配置された一
対の側板では、幅寸法の異なる感光材料を搬送すること
ができない。感光材料の先端にリーダを取付ければよい
が、リーダの着脱工程の増加や次工程(プリンタ等)へ
の連続処理を考慮すると、リーダレス搬送が好ましい。 【0006】このため、従来、複数幅の感光材料を同一
の装置で搬送可能にすることが提案されている。 【0007】例えば、上記各処理を施すための処理槽
に、感光材料を案内するためのラックを配設している
が、このラックのそれぞれに、感光材料の縁ガイドをそ
の幅に応じて移動させるガイド幅変更手段を設けること
が提案されている(特開平1−205166号公報参
照)。 【0008】このガイド幅変更手段によるガイド幅の変
更は、複雑な機構であり、各処理槽全体に亘って変更す
るのに手間がかかるという問題点がある。 【0009】また、適用される感光材料の最小幅寸法よ
りも短い幅寸法をローラ対で挟持し、感光材料の幅方向
両端部を各処理槽の両側壁に設けた案内溝に案内させ、
この案内溝の所定箇所に駆動ローラを配した構造が提案
されている(実公昭39−21664号公報参照)。 【0010】この案内溝による構造では、感光材料の幅
寸法に合わせた適正なガイドが行えず、搬送する感光材
料のサイズ(幅寸法)が限られるという不具合がある。 【0011】案内溝を感光材料の幅寸法に応じて、別経
路で複数設けることも考えられるが、案内溝の選択及び
選択された後の導入構造等が複雑となり、好ましくな
い。 【0012】また、上記従来構造では、ローラ部分でガ
イド溝が分断されることになり、カール癖のついた感光
材料や腰の強い感光材料等が搬送されると、この分断さ
れたガイド溝部分で搬送路を脱落し、所謂ジャミングの
原因となっている。すなわち、ガイド溝を分断すること
は、安定した搬送を損なうことになる。 【0013】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の少
なくとも一方の幅方向端部を連続したガイド溝で案内す
ることができ、簡単な構造で幅寸法の異なる感光材料を
安定して案内搬送することができる感光材料処理装置の
ラック構造を得ることが目的である。 【0014】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料の搬送方向を案内すると共に処理液が貯留
された複数の処理槽へ順次浸漬して処理する感光材料処
理装置のラック構造であって、感光材料を挟持して搬送
力を付与する複数のローラ対の一端を軸支し、前記感光
材料の幅方向一端部を収容して所定の搬送路に沿って案
内する連続したガイド溝を備えた一方の側板と、複数の
ローラ対の他端を軸支する固定板と、一方の側板と固定
板との間に設けられ、前記複数のローラ対が遊嵌可能な
貫通孔並びに前記感光材料の幅方向他端部を収容して所
定の搬送路に沿って案内するガイド溝を備えた移動板
と、前記移動板と前記一方の側板を平行状態に維持した
まま、移動板を一方の側板に対して接離方向に移動可能
に支持する支持手段と、前記移動板又は前記固定板に設
けられ、前記固定板又は前記移動板に係止可能な爪部材
と、前記移動板を前記固定板から離反する方向へ付勢す
る付勢手段と、前記付勢手段の付勢力による前記移動板
の前記一方の側板方向への移動を制限するストッパ部材
と、を有することを特徴とする。 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【作用】請求項1に記載の発明によれば、一方の側板は
連続したガイド溝を備えているため、感光材料の幅方向
の少なくとも一端部は、この連続したガイド溝から逸脱
することがなく、安定して搬送することができる。 【0020】ここで、移動板は支持手段によって一方の
側板に対して接離方向に移動可能に支持されている。こ
のとき、移動板には、複数のローラ対に対応して、貫通
孔が設けられており、前記移動時に複数のローラ対はこ
の貫通孔に遊嵌されるため、前記移動板と複数のローラ
対とが干渉することはない。 【0021】また、例えば、移動板に爪部材を取付け
る。この爪部材は、固定板に係止可能とされる。このた
め、爪部材が固定板に係止されることによって、固定板
の第1の位置を決めることができる。また、付勢手段に
よって、移動板を固定板から離反する方向に付勢する。
これにより、爪部材が非係止状態であると、移動板はこ
の付勢手段の付勢力で固定板から離反する方向に移動す
る。この移動範囲内の所定の位置にストッパ部材を配置
することにより、このストッパ部材で移動が制限された
移動板の位置が第2の位置となる。なお、ストッパ部材
の位置を移動可能とすれば、3種類以上の位置に移動板
を位置決めすることができる。このように、移動可能な
移動板を少なくとも2種類の間隔寸法位置で係止するこ
とができる。従って、移動板を所望の位置に配置するこ
とによって、感光材料の幅寸法に適した間隔寸法を得る
ことができ、感光材料は一方の側板及び移動板のガイド
溝(一方の側板では連続したガイド溝)に案内され、蛇
行することなく、安定して搬送される。 【0022】また、移動板を固定板に対して移動させる
ことにより、複数のローラ対の軸支は確実となる。ま
た、移動板を前記一方の側板と固定板との間で移動させ
ることになり、所望の位置への位置決めが容易となる。 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【実施例】図1には、本実施例に適用した自動現像装置
10が示されている。この自動現像装置10は、その外
側がフレーム14によって囲われて内部が遮光されてい
る。また、フレーム14の下部には複数の支持脚が配置
が設けられて床面から支持されている。 【0029】フレーム14の底部からは複数の立壁18
が立設され、現像槽20、漂白槽22、定着槽24、水
洗槽26、28及び安定槽30が形成され、それぞれの
槽に処理液が貯留されている(以下総称するときには
「処理部32」という)。 【0030】処理部32の図1紙面左側には、フィルム
装填部34が設けられている。このフィルム装填部34
には、パトローネ36が装填されて保持される保持部3
8が設けられている。この保持部38に装填されて保持
されたパトローネ36からネガフィルム12は先端部か
ら引き出されてローラ対40、42によって挟持搬送さ
れる(図1の矢印A方向に搬送)。 【0031】ローラ対40、42の間には、ネガフィル
ム12の幅方向の両端部をそれぞれ搬送方向に沿って案
内する一対のガイド溝60が設けられると共に、フィル
ムセンサ62及びカッタ44が配置されている。 【0032】図1に示されるように、処理部32のそれ
ぞれの処理槽内には、処理ラック33が配置されてい
る。この処理ラック33は、それぞれ上方の一部分を除
いて処理液に浸漬されている。 【0033】これらの処理ラック33には、液面近傍、
底部近傍及びこれらの中間部に、大径ローラ45Aとこ
の大径ローラ45Aに対向する小径ローラ45B又は大
径ローラ45Aによって構成される搬送ローラ45が配
置されている。また、それぞれの搬送ローラ45の間に
は、ネガフィルム12の幅方向の両端部を案内するガイ
ド溝72が対で配置されている(図1では一方のみ図
示)。 【0034】なお、図2に示される如く、処理ラック3
3の底部に配置された大径ローラ45Aの周囲には、複
数個の小径ローラ45Bが配置されると共に、これらの
小径ローラ45Bの軸端部分にガイド溝72を形成し
て、ネガフィルム12を大径ローラ45Aの周面に沿っ
て安定した状態で案内して反転させる搬送ローラ74を
構成している。 【0035】また、図3に示されるように、処理ラック
33の上部、すなわち処理液の液面上方のクロスオーバ
ー部76の互いに隣接する処理ラック33には、出口側
の搬送ローラ78とガイド溝80A及び入り口側の搬送
ローラ82とガイド溝82Bとが対向されている。搬送
ローラ78は、大径ローラ45Aと小径ローラ45Bと
が所定の角度で傾斜されて対向されており、処理液中か
ら送り出されたネガフィルム12の搬送方向を変えて水
平方向に沿って隣接する搬送ローラ82へ向けて送り出
すようになっている。このとき、大径ローラ45Aと小
径ローラ45Bによってネガフィルム12の表面に付着
している処理液がスクイズされて槽内へ回収されるよう
になっている。 【0036】また、搬送ローラ82は、大径ローラ45
Aと小径ローラ45Bとが略上下に配置され、搬送ロー
ラ78から送り込まれたネガフィルム12の先端部を送
り出すようになっている。このとき、大径ローラ45A
の周囲に沿って設けられたガイド溝80Bによってネガ
フィルム12は下方へ向けられて処理液中へ送り込まれ
るようになっている。 【0037】このように、ネガフィルム12は、処理ラ
ック33によって各処理槽内及び隣接する処理槽の間を
湾曲されながら搬送されて、最終の安定槽30から排出
されると乾燥部56へ受け渡されるようになっている。 【0038】乾燥部56には、安定槽30の下方にヒー
タ50と送風機52とによって構成される温風供給手段
が設けられており、この温風供給手段によって発生され
た温風がダクト54を介して乾燥風として乾燥部56へ
送り込まれる。乾燥部56では、処理部32から送りこ
まれたネガフィルム12をガイド溝49によって下方に
向けて搬送した後、ターンローラ48によって上方へ向
けて反転させ、さらにガイド溝49によって排出口14
Aへ案内して、自動現像装置10の機外へ送り出すよう
になっている。このとき、乾燥部56内を搬送されるネ
ガフィルム12は温風供給手段から供給される温風にさ
れされて乾燥されるようになっている。 【0039】上記構成の自動現像装置10は、所謂リー
ダレス搬送方式が適用された自動現像装置10であり、
ネガフィルム12は、リーダがなくとも各ガイド溝に案
内されて確実に各処理槽内を通過するようになってい
る。 【0040】以下、図4に従い、処理ラック33の詳細
な構造を説明する。図4には、処理ラック33の上部
(下部のターンローラ48近傍は図示省略)が示されて
いる。 【0041】一方の側板100には、前記ガイド溝72
が途切れることなく形成され、ネガフィルム12は、こ
のガイド溝72に沿って案内される。なお、図4の奥側
のガイド溝72ではネガフィルム12が上から下へ搬送
され、手前側のガイド溝ではネガフィルム12が下から
上へ搬送されるようになっている。 【0042】この一方の側板100及びこの側板100
と対となる他方の側板102のそれぞれの所定の箇所に
は、円孔104が設けられ、ステー106の一端部が挿
通されている。ステー106の端部には、それぞれ2個
のリング溝106Aが形成されており、これらのリング
溝106A間に一方の側板100が配置された状態で、
E型止め輪108をリング溝106Aに係合されてい
る。 【0043】これにより、一対の側板100、102は
一定の間隔寸法、かつ互いに平行状態で保持される。 【0044】前記搬送ローラ45は、その回転軸45C
がこの一対の側板100、102にそれぞれ軸支されて
いる(なお、軸受を介して軸支してもよい。)。ここ
で、ローラ本体の両端面はそれぞれ一対の側板100、
102の面にほぼ密着された状態となっている。 【0045】一対の側板100、102の間には、移動
板110が配設されている。この移動板110は、前記
他方の側板102の補助的な役目を持つ板であり、この
ため、以下この移動板110に対して前記他方の側板1
02を固定板102と称する。 【0046】移動板110には、前記ステー106が挿
通された側板100、固定板102の円孔104と同軸
上に大径の円孔(図示省略)が設けられ、円筒形のカラ
ー112が嵌入されている。このカラー112の外周に
は鍔部112Aが設けられ、それぞれのカラー112の
移動板110の両面からの突出量が一定に保たれてい
る。また、移動板112には、前記搬送ローラ45が遊
嵌可能な貫通孔114が設けられている。カラー112
にはステー106が挿通されており、これにより、移動
板110は、ステー106の軸線方向に移動可能とな
る。このとき、搬送ローラ45は、貫通孔114を通過
するため、移動板110の移動時にこの移動板110と
搬送ローラ45との干渉はない。 【0047】移動板110と固定板102との間のカラ
ー112突出部には、圧縮コイルばね116が取付けら
れており、これにより移動板110は固定板102から
離反する方向に付勢されている。ステー106の中央部
には、ストッパ118が取付けられており、前記圧縮コ
イルばね116の付勢力で移動する移動板110の移動
量を制限している。このストッパ118に移動板110
が当接している状態(第1の位置)では、幅狭(図5に
示す幅寸法W2FILM )のネガフィルム12の幅方向寸法
に対応するようになっている。すなわち、この第1の位
置で、幅狭のネガフィルム12の幅方向両端部をガイド
溝72に収容することができる。 【0048】移動板110には、その側面に爪部材12
0が一体形成されている。この爪部材120は、前記固
定板102の方向に突出されており、前記圧縮コイルば
ね116の付勢力に抗して移動板110を固定板102
方向に移動させると、爪部材120が弾性変形して、そ
の先端部が固定板102に係止されるようになってい
る。この係止状態が移動板110の第2の位置とされ、
幅広(図5に示す幅寸法W1FILM )のネガフィルム12
の幅方向寸法に対応するようになっている。すなわち、
この第2の位置で、幅広のネガフィルム12の幅方向両
端部をガイド溝72に収容することができる。 【0049】以下に本実施例の作用を説明する。本実施
例の自動現像装置10では、パトローネ装填部34に装
填されたパトローネ36内の露光済のネガフィルム12
を引出して、処理部32内へ送り込む。 【0050】ここで、パトローネ36から略全量のネガ
フィルム12を引き出すと、カッタ44によってネガフ
ィルム12の後端部を切断してパトローネ36とネガフ
ィルム12とを切り離す。 【0051】処理部32では、それぞれの処理槽に配置
した処理ラック33によってネガフィルム12を湾曲さ
せながら搬送して、順にネガフィルム12を処理液に浸
漬して処理する。処理部32で処理されたネガフィルム
12は、乾燥部56へ送りこまれ、乾燥部56内で温風
にされされて乾燥処理され、自動現像装置10の機外へ
排出される。 【0052】この自動現像装置10では、処理ラック3
3にガイド溝72と搬送ローラ45、74によってネガ
フィルム12の湾曲した搬送路が形成された処理部32
へ送り込む。このとき、図3に示されるように、湾曲し
たネガフィルム12の搬送路が形成されたクロスオーバ
ー部76をネガフィルム12が通過するときについて図
2を参照しながら説明する。 【0053】クロスオーバー部76では、処理槽内から
大径ローラ45Aと小径ローラ45B(搬送ローラ7
8)の間へガイド溝72によってネガフィルム12の先
端部が案内される。このとき、ネガフィルム12の先端
部は、ガイド溝72によって湾曲されながら搬送ローラ
78の間へ案内される。この状態で、ネガフィルム12
の先端部は小径ローラ45Bの周面に接近し、小径ロー
ラ45Bによって小径ローラ45Bと大径ローラ45A
の間へ案内される。 【0054】ここで、ネガフィルム12には、幅狭のネ
ガフィルムと幅広のネガフィルムとがあり、これらは同
一の処理ラックで案内搬送することは、構造が複雑で困
難であった。また、一時的にネガフィルム12の幅方向
両端のガイドがなくなる構造であったため、安定した搬
送が行えなかった。 【0055】しかし、本実施例では、ネガフィルム12
の幅寸法に応じてガイド幅を調整することができ、少な
くともネガフィルム12の幅方向一方を常にガイド溝7
2に収容させておくことができるようにした。以下、幅
調整機構の手順を説明する。 【0056】まず、幅広のネガフィルム12を案内搬送
する場合には、図5の(A)に示される如く、移動板1
10を圧縮コイルばね116の付勢力に抗して固定板1
02方向に移動させる。 【0057】この移動は、移動板110に貫通孔114
を設けているため、搬送ローラ45と干渉することはな
く、また、カラー112によってステー106をガイド
しているため、円滑に移動される。 【0058】この移動で爪部材120が固定板102と
干渉すると、爪部材120が弾性変形する。さらに移動
を継続すると、爪部材120の先端が固定板102の側
面を通り過ぎ、弾性変形が解除され、爪部材120はも
との形状に復帰する。これにより、移動板110を固定
板102に爪部材120を介して係止することができ
る。この係止状態が第2の位置であり、一方の側板10
0と移動板110との間隔寸法は幅広のネガフィルム1
2の幅方向寸法と対応する(間隔寸法の方が若干狭い幅
寸法W1 )。これにより、ネガフィルム12の幅方向両
端部は、確実にガイド溝72にガイドされる。また、一
方の側板100のガイド溝72は途切れることなく、連
続して設けられているため、ネガフィルム12が正規の
搬送路を逸脱するようなことはなく、ネガフィルム12
を安定して搬送することができる。 【0059】次に、幅狭のネガフィルム12を案内搬送
する場合には、図5の(A)の状態から、爪部材120
による固定板102への係止を解除する。これは、爪部
材120の先端を弾性変形させることにより、圧縮コイ
ルばね116の付勢力が働いて、移動板110は固定板
102から離反する方向に移動する。なお、爪部材12
0の固定板102からの解除は、作業者が手作業で行っ
てもよいし、何らかの係止解除治具等を用いてもよい。
また、固定板102に爪部材解除用の移動機構を設けて
もよい。 【0060】爪部材120の係止状態が解除されると、
前述の如く移動板110は、固定板102から離反する
方向にステー106に沿って移動する。ここで、カラー
112の一方の側板側突出部がストッパー118に当接
した時点で、圧縮コイルばね116の付勢力による移動
は制限される(図5の(B)参照)。この位置が第1の
位置であり、一方の側板100と移動板110との間隔
寸法は幅狭のネガフィルム12の幅方向寸法と対応する
(間隔寸法の方が若干狭い幅寸法W2 )。これにより、
ネガフィルム12の幅方向両端部は、確実にガイド溝7
2にガイドされる。また、このときにも一方の側板10
0のガイド溝72は途切れることなく、連続して設けら
れているため、ネガフィルム12が正規の搬送路を逸脱
するようなことはなく、ネガフィルム12を安定して搬
送することができる。 【0061】このように、本実施例では、2種類の幅寸
法の異なるネガフィルム12を1個の処理ラック33に
よって、確実に案内搬送させるようにしたため、汎用性
を向上することができる。また、このとき、ネガフィル
ム12の少なくとも幅方向一端部を途切れることなく、
ガイド溝72に収容した状態を維持することができるた
め、ネガフィルム12は蛇行等を起こすことなく、安定
して搬送することができる。 【0062】なお、本実施例では、移動板110を移動
を作業者の手作業で行うようにしたが、図6に示される
如く、雄ねじが形成されたシャフト122を移動板11
0に螺合させ、このシャフト122をモータ124の駆
動力で回転(歯車126を介して)させる所謂ボールね
じ機構128を用いることにより、移動板110の移動
を容易に行うことができる。なお、この場合、圧縮コイ
ルばね116やストッパ118が無くても、例えばモー
タ124の回転数をエンコーダ等で読取るようにすれ
ば、移動板110の位置は認識可能となり、さらに移動
板110は2位置ではなく、無段階で所望の位置に位置
決めすることができる。 【0063】また、本実施例とは逆に、図7に示される
如く、移動板110を固定板102方向に圧縮コイルば
ね130で付勢しておき、固定板102と移動板110
との間にくさび型(三角柱形状)のカム132をカム駆
動装置134で抜き差しするようにすれば、このカム1
32の位置で移動板110と固定板102との間隔寸
法、すなわち、移動板110と一方の側板100との間
隔寸法を自由に変更することができる。 【0064】さらに、移動板110をステー116の軸
直角方向にスライドさせるようにしてもよい。 【0065】また、本実施例では、ネガフィルム12の
先端を通常の平坦(搬送方向に対して直角にカットされ
た状態)としたが、図8(A)乃至(C)に示される如
く、連続したガイド溝72(一方の側板100側)を先
に通過させるように、斜面や円弧状にカットすれば、搬
送の確実性を向上することができる。 【0066】 【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置のラック構造は、感光材料の少なくとも一方の
幅方向端部を連続したガイド溝で案内することができ、
簡単な構造で幅寸法の異なる感光材料を安定して案内搬
送することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施例に係る自動現像処理装置の概略構成図
である。 【図2】処理槽底部の反転部の拡大図である。 【図3】クロスオーバラック近傍の拡大図である。 【図4】処理ラックの分解斜視図である。 【図5】(A)は幅広のネガフィルムに対応させたとき
の移動板の位置、(B)は幅狭のネガフィルムに対応さ
せたときの移動板の位置を示す処理ラックの一部を示す
側面図である。 【図6】ボールねじ機構を用いて移動板を移動させる場
合の側面図である。 【図7】カム機構を用いて移動板を移動させる場合の側
面図である。 【図8】(A)乃至(C)はネガフィルムの先端部の形
状を示す平面図である。 【符号の説明】 10 自動現像装置(感光材料処理装置) 12 ネガフィルム(感光材料) 33 処理ラック 45 搬送ローラ 72 ガイド溝 100 側板(一方の側板) 102 固定板(他方の側板) 110 移動板 106 ステー(支持手段) 116 圧縮コイルばね 118 ストッパー(ストッパ部材) 120 爪部材(係止手段)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 感光材料の搬送方向を案内すると共に処
    理液が貯留された複数の処理槽へ順次浸漬して処理する
    感光材料処理装置のラック構造であって、 感光材料を挟持して搬送力を付与する複数のローラ対の
    一端を軸支し、前記感光材料の幅方向一端部を収容して
    所定の搬送路に沿って案内する連続したガイド溝を備え
    た一方の側板と、 複数のローラ対の他端を軸支する固定板と、 一方の側板と固定板との間に設けられ、前記複数のロー
    ラ対が遊嵌可能な貫通孔並びに前記感光材料の幅方向他
    端部を収容して所定の搬送路に沿って案内するガイド溝
    を備えた移動板と、 前記移動板と前記一方の側板を平行状態に維持したま
    ま、移動板を一方の側板に対して接離方向に移動可能に
    支持する支持手段と、前記移動板又は前記固定板に設けられ、前記固定板又は
    前記移動板に係止可能な爪部材と、 前記移動板を前記固定板から離反する方向へ付勢する付
    勢手段と、 前記付勢手段の付勢力による前記移動板の前記一方の側
    板方向への移動を制限するストッパ部材と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置のラック構
    造。
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