JP3145549B2 - 写真フィルム集積装置 - Google Patents

写真フィルム集積装置

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JP3145549B2
JP3145549B2 JP28664493A JP28664493A JP3145549B2 JP 3145549 B2 JP3145549 B2 JP 3145549B2 JP 28664493 A JP28664493 A JP 28664493A JP 28664493 A JP28664493 A JP 28664493A JP 3145549 B2 JP3145549 B2 JP 3145549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルム処理装置
によって処理された写真フィルムを集積するための写真
フィルム集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の写真処理装置、例えば自動現像に
おいて、現像処理及び乾燥処理されるネガフィルムに
は、先端部にリーダを称される比較的腰の強い合成樹脂
板がテープ等を介して貼付けられており、このリーダに
設けられた等ピッチの孔と装置内に設けられたスプロケ
ットとを嵌合させることにより現像処理及び乾燥処理時
にネガフィルムを案内搬送するようになっている(リー
ダ搬送方式)。また、前記処理が終了し排出口から排出
されるネガフィルムは、リーダをフック等に引っかける
ことにより、吊り下げ状態で保持するようにしている。
【0003】ところで、このリーダは次工程(焼付処理
等)には不要であるため、ネガフィルムから離脱させる
必要があり、作業効率の低下を招いている。
【0004】このため、近年ではリーダを用いずにネガ
フィルムを案内搬送する自動現像機が提案されている
(リーダレス搬送方式)。これによれば、各処理が終了
した後にリーダとネガフィルムとの離脱のための作業を
省くことができ、作業効率の向上を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記リ
ーダレス搬送方式では、作業効率が向上する反面、排出
口から排出されるネガフィルムを従来のリーダ搬送方式
のようにリーダをフックに引っかけて集積することがで
きない。このため、ネガフィルムを収容箱等に乱雑に投
下せざるを得ない状況となっている。このような、保存
では、ネガフィルム同士が擦れ合って傷を付けたり、ネ
ガイフィルムの処理順序が狂い、一連の処理の一括した
管理が行えなくなるという問題点が生じる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、リーダを不要
として作業効率を向上すると共に処理が終了した写真フ
ィルムを処理順に整理し、保持することができる写真フ
ィルム集積装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、写真フィルム処理装置によって処理された写真フィ
ルムを集積するための写真フィルム集積装置であって、
処理装置本体の最下流側に設けられた排出ローラに挟持
搬送されて排出される前記写真フィルムの移動軌跡上に
形成され、前記写真フィルムを当該写真フィルムの幅方
向を案内しながら受け入れる広口の受入部と、前記受入
部に受け入れられた写真フィルムを肉厚方向の所定の位
置に案内すると共に前記写真フィルムの集積支持面とな
り得る案内部材と、前記案内部材又は案内部材に集積さ
れた写真フィルムによって案内されて搬送される前方に
立設され、前記写真フィルムの幅方向両端部に形成され
たパーフォレーションに挿入可能な一対の係合ピンと、
前記案内部材に対向した配設され、写真フィルムの搬送
に応じてこの写真フィルムを係合ピンが前記パーフォレ
ーションに挿入される肉厚方向へ案内する案内面及び写
真フィルムの先端部と当接され係合ピンのパーフォレー
ションへの挿入状態を保持する保持面を備え、前記係合
ピンの先端との間に狭口の隙間形成された押込み部材
と、を有している。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、処理装置本体
から写真フィルムが排出される場合、写真フィルムは水
平方向又は水平方向に対して下向きに傾斜された状態で
排出される。これは、写真フィルムの腰の強さと自重や
カール癖との釣合いによるものであり、写真フィルムの
種類によって傾斜角度は異なるものの、水平方向に対し
て下向きの傾斜自体は起こり得る。例えば、傾斜角度を
一致させるために、処理装置本体の最下流側に写真フィ
ルムの搬送方向を変えることができる部材を配設するこ
とにより、写真フィルムの種類、カール癖のつき具合に
拘らず、ある一定の範囲内の傾斜角度で排出させること
ができる。
【0009】この排出される写真フィルム移動軌跡上に
は、受入部が配置されている。この受入部は比較的広口
とされているため、排出されてくる写真フィルムの傾斜
角度がある程度異なっていても、この写真フィルムの先
端を確実に受け入れることができる。
【0010】受入部に受け入れられた写真フィルムは、
案内部材又は既に集積された写真フィルムによって係合
ピンと押込み部材との比較的狭口の隙間に案内される。
すなわち、案内部材と押込み部材とが対向配置されてい
るため、最初の挿入時の肉厚方向の位置が多少ずれてい
ても、写真フィルムの搬送により、写真フィルムがその
表裏面が案内され、前記狭口の隙間に案内される。この
隙間に案内された写真フィルムは案内面によって写真フ
ィルムの肉厚方向へ移動される。この移動と写真フィル
ム自体の搬送とにより、写真フィルムに形成されたパー
フォレーションと係合ピンとが一致され、係合ピンがパ
ーフォレーションへ挿入される。この挿入状態で、写真
フィルムの先端部が保持面に至っており、前記係合ピン
のパーフォレーションへの挿入状態が保持される。これ
により、写真フィルムの先端部が係合ピンによって保持
されるため、順次処理装置本体から送り出されてくる写
真フィルムは、所謂ループを描きながら排出され、最終
端が処理装置本体から排出されると、写真フィルムは先
端部が係合ピンに保持された吊り下げ状態で保持され
る。以上を繰り返すことにより、複数本の写真フィルム
を処理順に集積保持することができる。
【0011】このように、写真フィルムに形成されたパ
ーフォレーションを適用して、吊り下げるようにしたた
め、従来必要であったリーダがなくても、確実に写真フ
ィルムを処理順に整然と集積保持することができる。
【0012】
【実施例】図1には、本実施例に係る自動現像機10が
示されている。
【0013】自動現像機10は、その外側がフレーム1
2によって被覆され、遮光されている。また、フレーム
12の下方は、複数の支持脚14によって床面16上に
支持されている。
【0014】フレーム12の底部からは複数の立壁18
が立設され、現像槽20、漂白槽22、定着槽24、水
洗槽26、28及び安定槽30が形成され、それぞれの
槽に処理液が貯留されている(以下、必要に応じ総称し
て処理槽32という。)。
【0015】処理槽32(現像槽20)の図1の左側に
はフィルム装填部34が設けられている。フィルム装填
部34には、パトローネ36が保持される保持部38が
設けられ、この保持部38に保持されたパトローネ36
から引き出されたネガフィルム40がローラ対42に挟
持され、かつローラ46に巻き掛けられて処理槽32へ
搬送されるようになっている。保持部38の下流側には
カッタ44が配置されており、パトローネ36からネガ
フィルム40が全て引き出されると、カッタ44が作動
して切断するようになっている。
【0016】処理槽32には、それぞれ処理ラック33
が配置されており、この処理ラック33は上方の一部を
除き、各処理液中に浸漬された状態で配置されている。
【0017】処理ラック33には、図1の現像槽20に
二点鎖線で示したように、ネガフィルム40の幅方向両
端部を案内するガイド溝33Aが形成されている。この
ガイド溝33Aは、図示は省略したが、他の処理槽32
に配置された処理ラック33にも設けられている。この
ガイド溝33Aに沿ってネガフィルム40は各処理槽3
2内を略U字状に案内されることになる。
【0018】また、処理ラック33の液面近傍、底部近
傍及びこれらの中間部にはそれぞれ大径ローラ45Aと
一対の小径ローラ45Bとによって構成される搬送ロー
ラ45が配置されており、前記ガイド溝33Aに沿って
送り込まれてくるネガフィルム40を挟持し、搬送力を
付与するようになっている。
【0019】底部に位置する搬送ローラ45の大径ロー
ラ45A回りにはさらに2個のローラ45Cが配置され
ており、ネガフィルム40を安定してターンさせること
ができるようになっている。
【0020】処理ラック33の上方、すなわち液面より
も上に位置する部分にはクロスオーバー部とされ、隣合
う2個の処理ラック33の出口側と入口側とにそれぞれ
設けられた搬送ローラ47によって構成されている。こ
れらの搬送ローラ47はそれぞれ大径ローラと小径ロー
ラとで構成され、次の処理ラック33へ確実にネガフィ
ルム40を受け渡すようになっている。
【0021】これにより、ネガフィルム40は搬送ロー
ラ45から搬送力を受けながらガイド溝33Aに案内さ
れ、各処理槽32内を略U字状に搬送されながら、各処
理液によって処理され、安定槽30から排出され、次工
程の乾燥部56へ受け渡されるようになっている。
【0022】安定槽30の下方には空間部が形成され、
ヒータ50と送風機52とが配設され、温風供給手段を
形成し、ダクト54を介して処理槽32の下流側に位置
する乾燥部56へ温風を供給している。
【0023】乾燥部56では、ガイドローラ48及びガ
イド部材49によって略U字状に案内搬送し、この搬送
中に温風にさらすことにより、ネガフィルム40を乾燥
する構成となっている。
【0024】乾燥部56による乾燥処理が終了したネガ
フィルム40は、ローラ対64に挟持されるようなって
いる。ローラ対64は駆動力によって回転され、この回
転力によってネガフィルム40は排出部66へと送り出
されるようになっている。
【0025】図2乃至図5には、自動現像機10の排出
部66の詳細が示されている。前記ローラ対64の下流
側、かつフレーム12の側面に形成された排出口12A
よりも外側には、ローラ対68が配設されている。これ
らのローラ対64、68のネガフィルム挟持点を結ぶ線
は、略水平線F(図2の二点鎖線参照)とされており、
この結果、ネガフィルム40は、乳剤面を下向きにした
略水平状態で排出されるようになっている。
【0026】乾燥後のネガフィルム40は通常乳剤面側
にカールするため、下流側のローラ対68から排出され
た後は、自重及びカール方向、すなわち前記水平線Fよ
りも下向きに傾斜される移動軌跡を形成することになる
(水平線Fに対して約45°の傾斜)。この移動軌跡延
長上には、ネガクリップ100が配設されている。ネガ
クリップ100は、排出口12Aが形成されたフレーム
12に取付けられたネガフィルム収容箱70の外側の側
壁70Aにブラケット72を介して取付けられている。
【0027】ネガクリップ100は、排出口12Aから
排出されるネガフィルム40の先端部を保持して集積す
る役目を有している。
【0028】ネガクリップ100の本体プレート102
は、ネガフィルム40の搬送方向に直交する方向の両端
部が互いに平行に屈曲されて脚板104が形成されてい
る。本体プレート102は、そのプレート主面106が
前記ネガフィルム40の移動軌跡延長上に一致するよう
に約45°傾斜された状態で配設されている。なお、こ
の傾斜角度は適用されるネガフィルム40の種類によっ
て異なり、ネガフィルム40の腰の強さ(ローラ対68
から水平に排出しようとする力に相当)とカール癖や自
重(ローラ対から下方向に向けて排出しようとする力に
相当)との釣合いによって決まるものであり、一義的に
決まるものではない。従って、水平状態(0°)から9
0°の範囲で角度調整可能とするのが好ましい。なお、
実験によれば、実質的には5°〜60°の範囲であれ
ば、ほとんどのネガフィルム40に対応させることが可
能である。
【0029】また、脚板104に挟まれたプレート主面
106の幅寸法は、ネガフィルム40の幅寸法よりも若
干広い寸法とされ、ネガフィルム40はこのプレート主
面106上に挿入されるようになっている。
【0030】プレート主面106からは、一対の係合ピ
ン108、110が突出形成されている。この係合ピン
108、110は、ネガフィルム40の幅方向両端部に
形成されるパーフォレーション40Aに対応されてい
る。すなわち、係合ピン108、110のピッチ寸法
は、パーフォレーション40Aのネガフィルム幅方向ピ
ッチ寸法と一致されており、パーフォレーション40A
はこの係合ピン108、110に対応すると挿入される
ことになる。
【0031】脚板104には、ネガフィルム40の挿入
先端側端部近傍に互いに同軸上となる円孔112が形成
され、シャフト114が掛け渡されている。シャフト1
14の軸方向両端部にはリング溝114Aが形成されて
おり、このリング溝114AにEリング116が係合さ
れることによって、軸線方向の移動が阻止されている。
【0032】前記シャフト114の軸線方向中間部は、
押込みプレート118の両側面を貫通する貫通孔120
に挿通されており、この押込みプレート118を回転可
能に支持している。押込みプレート118の幅寸法は、
前記プレート主面106の幅寸法よりも狭く、脚板10
4との間に隙間が形成され、シャフト114が露出され
ている。この露出されたシャフト114の一方にはねじ
りコイルばね122が取付けられており、このねじりコ
イルばね122の一端は前記押込みプレート118の側
面に形成された小孔124に係止され、他端は脚板10
4の端面に係止されている。このため、押込みプレート
118は、シャフト114の中心にネガフィルム40の
挿入側端部がプレート主面に接触する方向(図2の反時
計回り方向)に回転するように付勢されている。
【0033】なお、前記シャフト114の近傍のプレー
ト主面106上には、略L字型に形成されたガイドプレ
ート126が取付けられており、その立設部126Aに
前記押込みプレート118の幅寸法よりも若干広い幅の
切欠部126Bが形成されている。このガイドプレート
126は、押込みプレート118は前記ねじりコイルば
ね122の付勢力によって回転する回転量を制限する役
目を有しており、押込みプレート118が切欠部126
Bに収容された状態で回転が阻止されるようになってい
る(プレート主面106と略平行状態)。この結果、押
込みプレート118のネガフィルム挿入側端部と、プレ
ート主面106との間には隙間が形成されることにな
り、この隙間からネガフィルム40が挿入されるように
なっている。
【0034】押込みプレート118のプレート主面10
6との対向面には段差が形成されている。すなわち、ネ
ガフィルム40の挿入側端部の約1/4程度の肉厚寸法
が小さくなるように切削されており、この厚肉部118
Aと薄肉部118Bとの間の段差間は傾斜面118Cに
よって連続され、この傾斜面118Cが前記係合ピン1
08、110と対向するようになっている。
【0035】プレート主面106のネガフィルム挿入側
端部には略く字型に屈曲された板ばね128が取付けら
れている。板ばね128の屈曲先端は前記係合ピン10
8、110の先端部まで延長されており、ネガフィルム
40がプレート主面106と押込みプレート118との
隙間の何れの位置から挿入されても、ネガフィルム40
は板ばね128に案内されて、係合ピン108、110
の先端部と傾斜面118Cとの極めて狭い隙間へ至るこ
とができる。
【0036】このため、ネガフィルム40がさらに挿入
されると、ネガフィルム40の先端が傾斜面118Cに
案内されてプレート主面106に接近することになる
が、ネガフィルム40が係合ピン108、110によっ
て押さえられている間は、係合ピン108、110上で
の接近は阻止される。ここで、係合ピン108、110
とパーフォレーション40Aとが一致すると、、係合ピ
ン108、110によるネガフィルム40の押えが解除
されるため、ネガフィルム40の腰の強さによってパー
フォレーション40Aが、係合ピン108、110にお
ける押込みプレート118の厚肉部118Aの延長線G
(図4参照)の位置まで挿入されることになる。このた
め、ネガフィルム40は、係合ピン108、110によ
って抜け止めが施され、保持されるようになっている。
【0037】以下に本実施例の作用を説明する。フィル
ム装填部34の保持部38にパトローネ36がセットさ
れ、ネガフィルム40の先端が引き出されると、ネガフ
ィルム40はローラ対42に挟持されて搬送される。ネ
ガフィルム40は、ガイドローラ46に巻き掛けられて
現像槽20へ送り込まれる。その後、ネガフィルム40
はガイド溝33Aに案内され、かつ搬送ローラ45によ
って搬送力を付与されて、各処理槽32内を略U字状に
搬送され、現像、漂白、定着、水洗及び安定の各処理が
なされ、乾燥部56へと至る。
【0038】ここで、ネガフィルム40の全てがパトロ
ーネ36から引き出されると、カッタ44が作動され、
ネガフィルム40はパトローネ36から分離される。
【0039】乾燥部56では、ネガフィルム40がガイ
ドローラ48及びガイド部材49によって略U字状に搬
送されている間に温風にさらされ、乾燥される。
【0040】乾燥後のネガフィルム40は、ローラ対6
4によって、排出口12Aから排出され、排出口12A
の外側に配設されたローラ対68に挟持される。このた
め、ネガフィルム40が排出口12Aから排出される際
には、乳剤面が下向きとなって略水平状態へ排出される
ことになる。
【0041】ここで、下流側のローラ対68を通過した
本実施例に適用されたネガフィルム40は、自重及びカ
ール癖によって約45°下向きに傾斜された状態で送り
出される。この約45°の傾斜方向に沿ってネガクリッ
プ100が配設されており、この結果、ネガフィルム4
0の先端部は、ネガクリップ100のプレート主面10
6と押込みプレート118との間の比較的広い隙間に案
内される。なお、上記角度は限定されるものではなく、
適用されるネガフィルム40によってネガクリップ10
0の傾斜角度を5°〜60°の範囲で変更すればよい。
【0042】この隙間に案内されたネガフィルム40
は、板ばね128に当接し、この板ばね128に案内さ
れて、係合ピン108、110と傾斜面118Cとの間
の比較的狭い隙間へ移動される。すなわち、比較的広い
隙間で確実にネガフィルム40をネガクリップ100内
に収容することができ、かつ板ばね128によって比較
的狭い隙間に確実に案内することができる。
【0043】傾斜面118Cに当接したネガフィルム4
0の先端部は、この傾斜面118Cに案内されて、厚肉
部118Aへ至る。すなわち、ネガフィルム40の搬送
方向に若干下向きに方向転換されることになる。しか
し、この状態では、係合ピン108、110とパーフォ
レーション40Aとが対応していないため、ネガフィル
ム40の先端部のみが屈曲された状態で、係合ピン10
8、110によって傾斜面118C方向に押え付けられ
る。ネガフィルム40がさらに搬送され、パーソレーシ
ョン40Aが係合ピン108、110と一致すると(図
6参照)、係合ピン108、110によるネガフィルム
40の押えつけが解除され、ネガフィルム40は自身の
腰の強さによって略直線(平面)上に戻る。すなわち、
係合ピン108、110の厚肉部118Aの延長線Gと
交差する高さ位置までパーフォレーション40Aが入り
込む。この結果、ネガフィルム40は、係合ピン10
8、110によって保持される。
【0044】ネガフィルム40がさらに排出口12Aが
送り出されると、ネガフィルム40は湾曲され、ネガフ
ィルム収容箱70内に収容され、最後端がローラ対68
から離脱されると、ネガフィルム40はネガフィルム収
容箱70内に吊り下げ状態で収容されることになる。
【0045】これを繰り返すことにより、係合ピン10
8、110に保持された複数のネガフィルム40を集積
保持することができる(図7参照)。
【0046】また、集積されたネガフィルム40を取り
出す場合には、押込みプレート118をねじりコイルば
ね122の付勢力に抗してシャフト114を中心に回転
させることによって、係合ピン108、110と傾斜面
118Cとの間の隙間が大きく開かれるため、容易にネ
ガフィルム40を係合ピン108、110から取り外す
ことができる(図5の想像線参照)。
【0047】このように、ネガフィルム40に形成され
たパーフォレーション40Aを適用して保持するため、
保持が確実となり、脱落するような不具合を生じるよう
なことはない。
【0048】また、ネガフィルム40を排出順に集積す
ることができるため、次工程での処理時に改めて照合す
るといった作業が不要となる。
【0049】なお、本実施例では、ネガクリップ100
を約45°傾斜させて配設したが、ネガフィルム40の
腰の強さ、カール癖に基づいて最適な角度を選択すれば
よい。
【0050】また、本実施例では自動現像機10の排出
部66としてネガクリップ100を配設したが、自動現
像機10に限らず、プリンタ等の他の処理装置の排出部
としても適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真フィ
ルム集積装置は、リーダを不要として作業効率を向上す
ると共に処理が終了した写真フィルムを処理順に整理
し、保持することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像機の概略構成図であ
る。
【図2】本実施例に係るネガクリップの分解斜視図であ
る。
【図3】図2のIII線矢視正面図であるる。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】ネガフィルムが保持されたときの図4に対応す
る正面図である。
【図6】ネガフィルムが保持されたときの図5に対応す
る断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像機(処理装置) 40 ネガフィルム(写真フィルム) 100 ネガクリップ 102 プレート本体(受入部) 104 脚板(受入部) 108、110 係合ピン 118 押込みプレート(押込み部材、受入部) 118A 厚肉部(保持面) 118C 斜面部(案内面) 128 板ばね(案内部材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルム処理装置によって処理され
    た写真フィルムを集積するための写真フィルム集積装置
    であって、 処理装置本体の最下流側に設けられた排出ローラに挟持
    搬送されて排出される前記写真フィルムを当該写真フィ
    ルムの幅方向を案内しながら受け入れる広口の受入部
    と、 前記受入部に受け入れられた写真フィルムを肉厚方向の
    所定の位置に案内すると共に前記写真フィルムの集積支
    持面となり得る案内部材と、 前記案内部材又は案内部材に集積された写真フィルム
    よって案内されて搬送される前方に立設され、前記写真
    フィルムの幅方向両端部に形成されたパーフォレーショ
    ンに挿入可能な一対の係合ピンと、前記案内部材に対向した配設され、 写真フィルムの搬送
    に応じてこの写真フィルムを係合ピンが前記パーフォレ
    ーションに挿入される肉厚方向へ案内する案内面及び写
    真フィルムの先端部と当接され係合ピンのパーフォレー
    ションへの挿入状態を保持する保持面を備え、前記係合
    ピンの先端との間に狭口の隙間形成された押込み部材
    と、 を有する写真フィルム集積装置。
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