JP3370442B2 - 写真処理装置の搬送ラック - Google Patents
写真処理装置の搬送ラックInfo
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- JP3370442B2 JP3370442B2 JP17650994A JP17650994A JP3370442B2 JP 3370442 B2 JP3370442 B2 JP 3370442B2 JP 17650994 A JP17650994 A JP 17650994A JP 17650994 A JP17650994 A JP 17650994A JP 3370442 B2 JP3370442 B2 JP 3370442B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローラによって感光材
料を搬送しながら処理する写真処理装置に係り、特に写
真処理装置に設けられる写真処理装置の搬送ラックに関
する。
料を搬送しながら処理する写真処理装置に係り、特に写
真処理装置に設けられる写真処理装置の搬送ラックに関
する。
【0002】
【従来の技術】撮影等によって画像露光された長尺の写
真フィルム(例えばネガフィルム)は、現像処理されて
撮影画像が顕像化された後、この画像に印画紙を露光し
て写真プリントが作成される。このネガフィルムを現像
処理する自動現像機等の写真処理装置では、現像液、漂
白液、定着液、水洗水などの処理液を処理槽に貯留し
て、ネガフィルムをこれらの処理槽の間を搬送して処理
するようになっている。
真フィルム(例えばネガフィルム)は、現像処理されて
撮影画像が顕像化された後、この画像に印画紙を露光し
て写真プリントが作成される。このネガフィルムを現像
処理する自動現像機等の写真処理装置では、現像液、漂
白液、定着液、水洗水などの処理液を処理槽に貯留し
て、ネガフィルムをこれらの処理槽の間を搬送して処理
するようになっている。
【0003】この自動現像装置には、ネガフィルムの先
端にフィルムリーダを設けて、このフィルムリーダを先
頭にしてネガフィルムを引っ張るように搬送するものが
ある。しかし、フィルムリーダのネガフィルムの先端へ
の貼り付け作業、また、現像処理の終了したネガフィル
ムからのフィルムリーダの除去作業が煩雑であるため、
ネガフィルムを搬送する搬送ラックにネガフィルムに蛇
行が生じないように幅方向の両端部を案内するガイドを
設け、フィルムリーダを用いることなくネガフィルムの
搬送を可能とした自動現像装置がある。
端にフィルムリーダを設けて、このフィルムリーダを先
頭にしてネガフィルムを引っ張るように搬送するものが
ある。しかし、フィルムリーダのネガフィルムの先端へ
の貼り付け作業、また、現像処理の終了したネガフィル
ムからのフィルムリーダの除去作業が煩雑であるため、
ネガフィルムを搬送する搬送ラックにネガフィルムに蛇
行が生じないように幅方向の両端部を案内するガイドを
設け、フィルムリーダを用いることなくネガフィルムの
搬送を可能とした自動現像装置がある。
【0004】図9には、従来の自動現像装置の搬送ラッ
クに設けているガイド200を示している。このガイド
200は、ネガフィルム40の幅寸法に合わせて対で設
けられており、ネガフィルム40の幅方向の両端部が入
り込むガイド溝202が形成された断面形状が略コ字状
となっている。ネガフィルム40は、幅方向の両端部が
それぞれガイド溝202内に離脱しないように入り込ん
でいるため、蛇行が生じることなく、所定の搬送路に沿
って案内されるようになっている。
クに設けているガイド200を示している。このガイド
200は、ネガフィルム40の幅寸法に合わせて対で設
けられており、ネガフィルム40の幅方向の両端部が入
り込むガイド溝202が形成された断面形状が略コ字状
となっている。ネガフィルム40は、幅方向の両端部が
それぞれガイド溝202内に離脱しないように入り込ん
でいるため、蛇行が生じることなく、所定の搬送路に沿
って案内されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ネガフ
ィルムが案内搬送されるときにガイドのエッジ部分にネ
ガフィルムが擦れてしまい、ネガフィルムの端部が損傷
してしまうことがある。ネガフィルムの幅方向の端部に
は、パーフォレーションが形成されており、また、DX
コードやコマ番号の表示が設けられており、ネガフィル
ムの端部が擦れるとパーフォレーションが損傷したり、
DXコード、コマ番号の表示が消えてしまうと言う問題
がある。
ィルムが案内搬送されるときにガイドのエッジ部分にネ
ガフィルムが擦れてしまい、ネガフィルムの端部が損傷
してしまうことがある。ネガフィルムの幅方向の端部に
は、パーフォレーションが形成されており、また、DX
コードやコマ番号の表示が設けられており、ネガフィル
ムの端部が擦れるとパーフォレーションが損傷したり、
DXコード、コマ番号の表示が消えてしまうと言う問題
がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、フィルムリーダを用いることなく長尺の写真フ
ィルムを安定した状態で案内すると共に、写真フィルム
を損傷させることのない写真処理装置の搬送ラックを提
供することを目的とする。また、一定の幅寸法の写真フ
ィルムのみでなく、異なる幅寸法の写真フィルムの処理
も可能とする写真処理装置の搬送ラックを提供すること
を目的とする。
であり、フィルムリーダを用いることなく長尺の写真フ
ィルムを安定した状態で案内すると共に、写真フィルム
を損傷させることのない写真処理装置の搬送ラックを提
供することを目的とする。また、一定の幅寸法の写真フ
ィルムのみでなく、異なる幅寸法の写真フィルムの処理
も可能とする写真処理装置の搬送ラックを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る写真処理
装置の搬送ラックは、写真フィルムを処理液に浸漬して
処理する写真処理装置に設けられ、ローラによって挟持
搬送する前記写真フィルムをガイド部によって案内する
写真処理装置の搬送ラックであって、前記ガイド部が、
前記写真フィルムの幅方向の両端面に対向して設けられ
た幅ガイドと、前記写真フィルムの乳剤面の幅方向の中
央部のみをガイドするガイド面が設けられた中央ガイド
と、前記写真フィルムのバック面の幅方向の両端部のみ
をガイドするガイド面が設けられた端部ガイドと、を有
し、前記中央ガイドが処理液を写真フィルムの乳剤面に
向けて噴出するスリット孔を有することを特徴とする。
装置の搬送ラックは、写真フィルムを処理液に浸漬して
処理する写真処理装置に設けられ、ローラによって挟持
搬送する前記写真フィルムをガイド部によって案内する
写真処理装置の搬送ラックであって、前記ガイド部が、
前記写真フィルムの幅方向の両端面に対向して設けられ
た幅ガイドと、前記写真フィルムの乳剤面の幅方向の中
央部のみをガイドするガイド面が設けられた中央ガイド
と、前記写真フィルムのバック面の幅方向の両端部のみ
をガイドするガイド面が設けられた端部ガイドと、を有
し、前記中央ガイドが処理液を写真フィルムの乳剤面に
向けて噴出するスリット孔を有することを特徴とする。
【0008】請求項2に係る写真処理装置の搬送ラック
は、写真フィルムを処理液に浸漬して処理する写真処理
装置に設けられ、ローラによって挟持搬送する前記写真
フィルムをガイド部によって案内する写真処理装置の搬
送ラックであって、前記ガイド部が、前記写真フィルム
の幅方向の両端面に対向するガイド面が設けられた幅ガ
イドと、前記写真フィルムの乳剤面の幅方向の中央部の
みをガイドするガイド面が設けられた第1の中央ガイド
と、前記写真フィルムのバック面の幅方向の中央部のみ
をガイドするガイド面が設けられた第2の中央ガイド
と、を有し、前記第1中央ガイドが処理液を写真フィル
ムの乳剤面に向けて噴出するスリット孔を有することを
特徴とする。
は、写真フィルムを処理液に浸漬して処理する写真処理
装置に設けられ、ローラによって挟持搬送する前記写真
フィルムをガイド部によって案内する写真処理装置の搬
送ラックであって、前記ガイド部が、前記写真フィルム
の幅方向の両端面に対向するガイド面が設けられた幅ガ
イドと、前記写真フィルムの乳剤面の幅方向の中央部の
みをガイドするガイド面が設けられた第1の中央ガイド
と、前記写真フィルムのバック面の幅方向の中央部のみ
をガイドするガイド面が設けられた第2の中央ガイド
と、を有し、前記第1中央ガイドが処理液を写真フィル
ムの乳剤面に向けて噴出するスリット孔を有することを
特徴とする。
【0009】請求項3に係る写真処理装置の搬送ラック
は、請求項1又は請求項2の写真処理装置の搬送ラック
であって、前記写真フィルムを挟持するローラの挟持力
が、前記写真フィルムの幅方向の一端側より他端側が大
きいことを特徴とする。
は、請求項1又は請求項2の写真処理装置の搬送ラック
であって、前記写真フィルムを挟持するローラの挟持力
が、前記写真フィルムの幅方向の一端側より他端側が大
きいことを特徴とする。
【0010】請求項4に係る写真処理装置の搬送ラック
は、請求項1から請求項3の何れかの写真処理装置の搬
送ラックであって、前記中央ガイドのガイド面の中心線
平均粗さRaが5.0μm以下、最大高さRMAX が50
μm以下であることを特徴とする。
は、請求項1から請求項3の何れかの写真処理装置の搬
送ラックであって、前記中央ガイドのガイド面の中心線
平均粗さRaが5.0μm以下、最大高さRMAX が50
μm以下であることを特徴とする。
【0011】請求項5に係る写真処理装置の搬送ラック
は、請求項4の写真処理装置の搬送ラックであって、前
記中央ガイドの表面の前記中心線粗さRaが3.0μm
以下、前記最大高さRMAX が30μm以下、より好まし
くは前記中心線粗さRaが1.0〜0.1μm、前記最
大高さRMAX が10〜1μmであることを特徴とする。
は、請求項4の写真処理装置の搬送ラックであって、前
記中央ガイドの表面の前記中心線粗さRaが3.0μm
以下、前記最大高さRMAX が30μm以下、より好まし
くは前記中心線粗さRaが1.0〜0.1μm、前記最
大高さRMAX が10〜1μmであることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の写真処理装置の搬送ラックで
は、幅ガイドによって写真フィルムの蛇行を防止すると
共に、中央ガイドと端部ガイドによって異なる位置で写
真フィルムを挟むようにして案内する。これによって、
ガイドが写真フィルムの同一位置に接触して、写真フィ
ルムの表面を傷めるのを防止している。
は、幅ガイドによって写真フィルムの蛇行を防止すると
共に、中央ガイドと端部ガイドによって異なる位置で写
真フィルムを挟むようにして案内する。これによって、
ガイドが写真フィルムの同一位置に接触して、写真フィ
ルムの表面を傷めるのを防止している。
【0013】また、写真フィルムの乳剤面は、処理液に
浸漬されると膨潤して傷つき難くなり、この面に中央ガ
イドを対向させることにより、画像が記録されていて
も、傷が生じ難く、本発明の目的の達成により好まし
い。さらに、フィルム現像を行なうに十分な現像活性を
得るため、処理液を乳剤面に向けて噴出する構造となっ
ている。
浸漬されると膨潤して傷つき難くなり、この面に中央ガ
イドを対向させることにより、画像が記録されていて
も、傷が生じ難く、本発明の目的の達成により好まし
い。さらに、フィルム現像を行なうに十分な現像活性を
得るため、処理液を乳剤面に向けて噴出する構造となっ
ている。
【0014】請求項2に記載の写真処理装置の搬送ラッ
クでは、第1及び第2の中央ガイドが写真フィルムの幅
方向の中央部を両側から挟むようにして案内する。写真
フィルムの幅方向の端部をガイド溝に入り込ませて案内
するガイドでは、写真フィルムの幅方向の中央部が湾曲
すると、ガイドの角に写真フィルムが押し付けられるこ
とにより傷が生じ易いが、写真フィルムの幅方向の中央
部を両面側から挟むようにすることにより、写真フィル
ムがガイドのエッジ部分に擦られながら搬送されるのを
防止している。また、フィルム現像を行なうに十分な現
像活性を得るため、処理液を乳剤面に向けて噴出する構
造となっている。
クでは、第1及び第2の中央ガイドが写真フィルムの幅
方向の中央部を両側から挟むようにして案内する。写真
フィルムの幅方向の端部をガイド溝に入り込ませて案内
するガイドでは、写真フィルムの幅方向の中央部が湾曲
すると、ガイドの角に写真フィルムが押し付けられるこ
とにより傷が生じ易いが、写真フィルムの幅方向の中央
部を両面側から挟むようにすることにより、写真フィル
ムがガイドのエッジ部分に擦られながら搬送されるのを
防止している。また、フィルム現像を行なうに十分な現
像活性を得るため、処理液を乳剤面に向けて噴出する構
造となっている。
【0015】請求項3に記載の写真処理装置の搬送ラッ
クでは、写真フィルムを挟持するローラが、写真フィル
ムの幅方向の両側で挟持力が異なるようにしている。挟
持力が異なると、挟持力の弱い側へ向けて写真フィルム
を送り出し、一端側の幅ガイドに沿って写真フィルムを
搬送させることができ、幅ガイドの間隔寸法より狭い幅
寸法の写真フィルムを搬送することができる。
クでは、写真フィルムを挟持するローラが、写真フィル
ムの幅方向の両側で挟持力が異なるようにしている。挟
持力が異なると、挟持力の弱い側へ向けて写真フィルム
を送り出し、一端側の幅ガイドに沿って写真フィルムを
搬送させることができ、幅ガイドの間隔寸法より狭い幅
寸法の写真フィルムを搬送することができる。
【0016】請求項4に記載の写真処理装置の搬送ラッ
クでは、中央ガイドの表面粗さを、中心線粗さRaが
5.0μm以下、最大高さRMAX が50μm以下として
いる。この表面粗さでは、処理液によって膨潤した写真
フィルムに接触して傷付けてしまっても、乾燥処理の終
了した写真フィルムに残った傷は極めて小さく、例え
ば、この写真フィルムから写真プリントを作成したとき
に、写真プリントに現れて仕上がりを損ねてしまうこと
がない。
クでは、中央ガイドの表面粗さを、中心線粗さRaが
5.0μm以下、最大高さRMAX が50μm以下として
いる。この表面粗さでは、処理液によって膨潤した写真
フィルムに接触して傷付けてしまっても、乾燥処理の終
了した写真フィルムに残った傷は極めて小さく、例え
ば、この写真フィルムから写真プリントを作成したとき
に、写真プリントに現れて仕上がりを損ねてしまうこと
がない。
【0017】請求項5に記載の写真処理装置では、中心
線粗さRaが3.0μm以下、最大高さRMAX が30μ
以下とすることにより、膨潤した写真フィルムと接触し
ても、写真フィルムを乾燥処理することにより、実質的
に傷は目立たなくなる。
線粗さRaが3.0μm以下、最大高さRMAX が30μ
以下とすることにより、膨潤した写真フィルムと接触し
ても、写真フィルムを乾燥処理することにより、実質的
に傷は目立たなくなる。
【0018】また、中心線粗さRaが1.0μm以下、
最大高さRMAX が10μm以下であれば、膨潤した乳剤
面に接触しても、乳剤面に傷を与えてしまうことがな
く、中心線粗さRaが0.1μm以上、最大高さRMAX
が1μm以上であれば、成形が容易であり、成形コスト
を上昇させてしまうことがない。
最大高さRMAX が10μm以下であれば、膨潤した乳剤
面に接触しても、乳剤面に傷を与えてしまうことがな
く、中心線粗さRaが0.1μm以上、最大高さRMAX
が1μm以上であれば、成形が容易であり、成形コスト
を上昇させてしまうことがない。
【0019】
【実施例】図1には、写真処理装置として本実施例に適
用した自動現像装置10が示されている。この自動現像
装置10は、機枠12によって囲われて内部が遮光され
た複数の処理槽20が設けられている。それぞれの処理
槽20は、図1の紙面左側から順に、現像液を貯留する
現像槽22、漂白液を貯留する漂白槽24、定着液を貯
留する定着槽26、それぞれに水洗水を貯留する水洗槽
28、30及び安定浴液を貯留する安定浴槽32とし
て、処理部34を構成している。
用した自動現像装置10が示されている。この自動現像
装置10は、機枠12によって囲われて内部が遮光され
た複数の処理槽20が設けられている。それぞれの処理
槽20は、図1の紙面左側から順に、現像液を貯留する
現像槽22、漂白液を貯留する漂白槽24、定着液を貯
留する定着槽26、それぞれに水洗水を貯留する水洗槽
28、30及び安定浴液を貯留する安定浴槽32とし
て、処理部34を構成している。
【0020】また、自動現像装置10には、機枠12に
処理部34の図1紙面左側に突出し蓋部36によって内
部が遮光されたフィルム装填部38を備えている。この
フィルム装填部38には、蓋部36を開いて露光済の写
真フィルム(以下「ネガフィルム40」と言う)をロー
ル状に巻き取って収容しているパトローネ42が装填さ
れるようになっている。なお、ネガフィルム40として
は、135フィルムと呼ばれる35mm幅の一般的な幅寸
法であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の
透明支持体の一方の面に乳剤が塗布された感光面(乳剤
面)が形成されたものを用いている。
処理部34の図1紙面左側に突出し蓋部36によって内
部が遮光されたフィルム装填部38を備えている。この
フィルム装填部38には、蓋部36を開いて露光済の写
真フィルム(以下「ネガフィルム40」と言う)をロー
ル状に巻き取って収容しているパトローネ42が装填さ
れるようになっている。なお、ネガフィルム40として
は、135フィルムと呼ばれる35mm幅の一般的な幅寸
法であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の
透明支持体の一方の面に乳剤が塗布された感光面(乳剤
面)が形成されたものを用いている。
【0021】このフィルム装填部38には、上下に配置
されたガイド板44、複数の搬送ローラ対46及びカッ
タ48が設けられており、搬送ローラ対46によってネ
ガフィルム40を挟持してパトローネ42から引出し、
処理部34へ送り込むようになっている。また、カッタ
48は、ネガフィルム40の後端を所定の位置で切断し
てパトローネ42から切り離すようになっている。
されたガイド板44、複数の搬送ローラ対46及びカッ
タ48が設けられており、搬送ローラ対46によってネ
ガフィルム40を挟持してパトローネ42から引出し、
処理部34へ送り込むようになっている。また、カッタ
48は、ネガフィルム40の後端を所定の位置で切断し
てパトローネ42から切り離すようになっている。
【0022】処理部34のそれぞれの処理槽20内に
は、搬送ラック50が配設されている。この搬送ラック
50には、大径のローラ52が上下方向に沿って複数配
置され、それぞれのローラ52との間でネガフィルム4
0を挟持して搬送する小径のローラ54が設けられ、ロ
ーラ52、54の間でネガフィルム40を案内するガイ
ド部56を備えている。処理槽20内に送り込まれたネ
ガフィルム40は搬送ラック50によって略U字状に案
内搬送されて処理液に浸漬される。また、搬送ラック5
0には、上流側の処理槽20又はフィルム装填部38か
ら送り込まれたネガフィルム40を引き入れるガイド部
58、下流側の処理槽20へネガフィルム40を送り出
すガイド部60が設けられている。
は、搬送ラック50が配設されている。この搬送ラック
50には、大径のローラ52が上下方向に沿って複数配
置され、それぞれのローラ52との間でネガフィルム4
0を挟持して搬送する小径のローラ54が設けられ、ロ
ーラ52、54の間でネガフィルム40を案内するガイ
ド部56を備えている。処理槽20内に送り込まれたネ
ガフィルム40は搬送ラック50によって略U字状に案
内搬送されて処理液に浸漬される。また、搬送ラック5
0には、上流側の処理槽20又はフィルム装填部38か
ら送り込まれたネガフィルム40を引き入れるガイド部
58、下流側の処理槽20へネガフィルム40を送り出
すガイド部60が設けられている。
【0023】なお、本実施例では、フィルム装填部38
から乳剤面が図1の紙面下方側となるようにネガフィル
ム40を送り出し、それぞれの処理槽20では、乳剤面
側が搬送ラック50の外方へ向けられた状態でネガフィ
ルム40が搬送される。
から乳剤面が図1の紙面下方側となるようにネガフィル
ム40を送り出し、それぞれの処理槽20では、乳剤面
側が搬送ラック50の外方へ向けられた状態でネガフィ
ルム40が搬送される。
【0024】処理部34の紙面右側には、ガイド64と
ターンローラ部66等が設けられた乾燥ラック67を備
えた乾燥部62が設けられている。この乾燥部62に
は、乾燥風を発生させる乾燥ファン68と図示しないヒ
ータを備えており、乾燥部62内の空気を乾燥ファン6
8によって乾燥ダクト70を介して乾燥風としてチャン
バー72へ送り込むようになっている。
ターンローラ部66等が設けられた乾燥ラック67を備
えた乾燥部62が設けられている。この乾燥部62に
は、乾燥風を発生させる乾燥ファン68と図示しないヒ
ータを備えており、乾燥部62内の空気を乾燥ファン6
8によって乾燥ダクト70を介して乾燥風としてチャン
バー72へ送り込むようになっている。
【0025】このため、乾燥部62へ送り込まれたネガ
フィルム40は、乾燥ラック67によって案内搬送され
ながら、チャンバー72にから噴出される乾燥風によっ
て乾燥処理されて、機外へ排出される。
フィルム40は、乾燥ラック67によって案内搬送され
ながら、チャンバー72にから噴出される乾燥風によっ
て乾燥処理されて、機外へ排出される。
【0026】図2には、搬送ラック50の概略構成を示
している。この搬送ラック50の底部(図2に紙面下
側)には、処理槽20の底部に挿入される連結管74が
突設されている。この連結管74には、中間部に循環ポ
ンプ76が設けられた配管78の一端が連結されてい
る。この配管78の他端は、処理槽20内の上部に開口
しており、循環ポンプ76の作動によって処理槽20内
の処理液が吸引されるようになっている。
している。この搬送ラック50の底部(図2に紙面下
側)には、処理槽20の底部に挿入される連結管74が
突設されている。この連結管74には、中間部に循環ポ
ンプ76が設けられた配管78の一端が連結されてい
る。この配管78の他端は、処理槽20内の上部に開口
しており、循環ポンプ76の作動によって処理槽20内
の処理液が吸引されるようになっている。
【0027】搬送ラック50には、一対の側板80(図
4(A)、図4(B)参照)の間には、チャンバー82
が設けられている。このチャンバー82は、ローラ52
の間に上下方向に沿って配置されている。また、搬送ラ
ック50には、一対の側板80(図2では図示省略)の
間に略U字状のネガフィルム40の搬送路を囲うように
ダクト84が設けられている。このダクト84には、前
記連結管74が開口し、チャンバー82に対向してネガ
フィルム40の搬送路へ向けて突出されたチャンバー8
6が設けられている。また、循環ポンプ76が設けられ
た配管78の他端は、搬送ラック50のチャンバー82
にも連結されている(図示省略)。
4(A)、図4(B)参照)の間には、チャンバー82
が設けられている。このチャンバー82は、ローラ52
の間に上下方向に沿って配置されている。また、搬送ラ
ック50には、一対の側板80(図2では図示省略)の
間に略U字状のネガフィルム40の搬送路を囲うように
ダクト84が設けられている。このダクト84には、前
記連結管74が開口し、チャンバー82に対向してネガ
フィルム40の搬送路へ向けて突出されたチャンバー8
6が設けられている。また、循環ポンプ76が設けられ
た配管78の他端は、搬送ラック50のチャンバー82
にも連結されている(図示省略)。
【0028】図2及び図3に示されるように、チャンバ
ー86には、ネガフィルム40の搬送幅方向の中央部に
多数のスリット孔88が形成されており、チャンバー8
2には、ネガフィルム12の搬送幅方向の両端側に、多
数のスリット孔90が穿設されている。
ー86には、ネガフィルム40の搬送幅方向の中央部に
多数のスリット孔88が形成されており、チャンバー8
2には、ネガフィルム12の搬送幅方向の両端側に、多
数のスリット孔90が穿設されている。
【0029】このため、循環ポンプ76の作動によって
処理槽20内及びチャンバー82内の処理液が吸引され
て、ダクト84を介してチャンバー86へ供給される。
チャンバー86に供給された処理液は、スリット孔88
からチャンバー82、86の間を搬送されるネガフィル
ム40の表面へ向けて噴出される。また、チャンバー8
2には、循環ポンプ76の吸引力によってネガフィルム
40の搬送路近傍の処理液がスリット孔90から吸引さ
れる。これによって、処理槽20内の処理液の循環を行
うと共に、スリット孔88から噴出する寄り液によって
ネガフィルム40の処理の促進を図っている。
処理槽20内及びチャンバー82内の処理液が吸引され
て、ダクト84を介してチャンバー86へ供給される。
チャンバー86に供給された処理液は、スリット孔88
からチャンバー82、86の間を搬送されるネガフィル
ム40の表面へ向けて噴出される。また、チャンバー8
2には、循環ポンプ76の吸引力によってネガフィルム
40の搬送路近傍の処理液がスリット孔90から吸引さ
れる。これによって、処理槽20内の処理液の循環を行
うと共に、スリット孔88から噴出する寄り液によって
ネガフィルム40の処理の促進を図っている。
【0030】なお、配管78には、循環ポンプ76に加
えて、処理液を所定の温度に加熱するヒータ、処理液中
の浮遊物を除去するためのフィルタ等が設けられてお
り、処理液を循環しながら浮遊物の除去を行うと共に、
ネガフィルム40を最適な状態で処理可能な所定の温度
範囲に維持している。
えて、処理液を所定の温度に加熱するヒータ、処理液中
の浮遊物を除去するためのフィルタ等が設けられてお
り、処理液を循環しながら浮遊物の除去を行うと共に、
ネガフィルム40を最適な状態で処理可能な所定の温度
範囲に維持している。
【0031】ところで、チャンバー86のスリット孔8
8が設けられたネガフィルム搬送路側の面は、ネガフィ
ルム40の幅方向の中央部に対向しガイド部56を構成
する中央ガイド92となっている。この中央ガイド92
は、ネガフィルム40との接触面積を減らすために所定
の表面粗さで円滑に仕上げられた凹凸が形成されている
(図示省略)。また、ネガフィルム40の搬送路の幅方
向の両側には、中央ガイド92と共にガイド部56を構
成する断面形状が略L字状のガイド94が設けられてい
る。
8が設けられたネガフィルム搬送路側の面は、ネガフィ
ルム40の幅方向の中央部に対向しガイド部56を構成
する中央ガイド92となっている。この中央ガイド92
は、ネガフィルム40との接触面積を減らすために所定
の表面粗さで円滑に仕上げられた凹凸が形成されている
(図示省略)。また、ネガフィルム40の搬送路の幅方
向の両側には、中央ガイド92と共にガイド部56を構
成する断面形状が略L字状のガイド94が設けられてい
る。
【0032】図3及び図4Aに示されるように、ガイド
94には、搬送されるネガフィルム40の中央ガイド9
2と反対側の面に沿って端部ガイドとなる突起部96が
設けられており、突起部96がネガフィルム40の幅方
向の端部で、中央ガイド92と反対側の面に対向してい
る。また、ガイド94の基部94Aは、幅ガイドとして
ネガフィルム40の幅方向の端面と対向し、ネガフィル
ム40の幅寸法より僅かに広い間隔となるように配置さ
れている。
94には、搬送されるネガフィルム40の中央ガイド9
2と反対側の面に沿って端部ガイドとなる突起部96が
設けられており、突起部96がネガフィルム40の幅方
向の端部で、中央ガイド92と反対側の面に対向してい
る。また、ガイド94の基部94Aは、幅ガイドとして
ネガフィルム40の幅方向の端面と対向し、ネガフィル
ム40の幅寸法より僅かに広い間隔となるように配置さ
れている。
【0033】このため、ローラ52、54に挟持されて
搬送されるネガフィルム40は、ガイド94の基部94
Aによって蛇行が阻止されながら、幅方向の中央部で処
理液によって膨潤する乳剤面側に対向する中央ガイド9
2と、幅方向の端部で乳剤面と反対側の面(バック面)
に対向する突起部96によって案内されるようになって
いる。
搬送されるネガフィルム40は、ガイド94の基部94
Aによって蛇行が阻止されながら、幅方向の中央部で処
理液によって膨潤する乳剤面側に対向する中央ガイド9
2と、幅方向の端部で乳剤面と反対側の面(バック面)
に対向する突起部96によって案内されるようになって
いる。
【0034】図4(A)及び図4(B)に示されるよう
に、搬送ラック50に設けたローラ52、56は、それ
ぞれ軸受98を介して側板80に回転可能に支持されて
いる。また、軸受98の間には、コイルバネ100又は
コイルバネ102が巻き掛けられており、コイルバネ1
00、102によって軸受98を互いに接近する方向へ
付勢して、ローラ52、54の間に所定の挟持力を付与
している。
に、搬送ラック50に設けたローラ52、56は、それ
ぞれ軸受98を介して側板80に回転可能に支持されて
いる。また、軸受98の間には、コイルバネ100又は
コイルバネ102が巻き掛けられており、コイルバネ1
00、102によって軸受98を互いに接近する方向へ
付勢して、ローラ52、54の間に所定の挟持力を付与
している。
【0035】コイルバネ100とコイルバネ102では
付勢力が異なっており、通常、ローラ52、54の間に
は、軸線方向の両側にコイルバネ100を設けている
が、同一の搬送ラック50には、一方にコイルバネ10
0を設けて他方にコイルバネ100より付勢力の小さい
102を設け、ローラ52、54の間の挟持力が軸線方
向の一端側が他端側より大きくしたものを設けている。
なお、処理部34の中では、ネガフィルム40の幅方向
の端部の同一側にコイルバネ102を設けるようにして
いる。
付勢力が異なっており、通常、ローラ52、54の間に
は、軸線方向の両側にコイルバネ100を設けている
が、同一の搬送ラック50には、一方にコイルバネ10
0を設けて他方にコイルバネ100より付勢力の小さい
102を設け、ローラ52、54の間の挟持力が軸線方
向の一端側が他端側より大きくしたものを設けている。
なお、処理部34の中では、ネガフィルム40の幅方向
の端部の同一側にコイルバネ102を設けるようにして
いる。
【0036】コイルバネ100、102が設けられたロ
ーラ52、54に挟持されたネガフィルム40は、挟持
力の小さい側のガイド94側に接近するようにローラ5
2、54から送り出され、コイルバネ102を設けた側
のガイド94に接近した状態で搬送させることができる
ようになっている。
ーラ52、54に挟持されたネガフィルム40は、挟持
力の小さい側のガイド94側に接近するようにローラ5
2、54から送り出され、コイルバネ102を設けた側
のガイド94に接近した状態で搬送させることができる
ようになっている。
【0037】次に本実施例の作用を説明する。自動現像
装置10では、フィルム装填部38に装填されたパトロ
ーネ42からネガフィルム40を引出して、処理部34
へ送り込む。処理部34へ送り込まれたネガフィルム4
0は、それぞれの処理槽20内に設けられた搬送ラック
50に案内搬送され、現像液、漂白液、定着液、水洗水
及び安定浴液に浸漬されて、現像、漂白、定着、水洗及
び安定浴処理が施される。
装置10では、フィルム装填部38に装填されたパトロ
ーネ42からネガフィルム40を引出して、処理部34
へ送り込む。処理部34へ送り込まれたネガフィルム4
0は、それぞれの処理槽20内に設けられた搬送ラック
50に案内搬送され、現像液、漂白液、定着液、水洗水
及び安定浴液に浸漬されて、現像、漂白、定着、水洗及
び安定浴処理が施される。
【0038】処理部34で処理されたネガフィルム40
は、次に乾燥部62へ送り込まれ、乾燥ラック67によ
って案内搬送されながら、乾燥ファン68と図示しない
ヒータによって発生れた乾燥風がチャンバー72から吹
き付けられて乾燥処理されて、自動現像装置10の機外
へ排出される。
は、次に乾燥部62へ送り込まれ、乾燥ラック67によ
って案内搬送されながら、乾燥ファン68と図示しない
ヒータによって発生れた乾燥風がチャンバー72から吹
き付けられて乾燥処理されて、自動現像装置10の機外
へ排出される。
【0039】ところで、それぞれの処理槽20内に設け
た搬送ラック50では、ローラ52、54の間をガイド
部56によって案内しながらネガフィルムを搬送してい
る。このガイド部56では、ガイド94の基部94Aに
よってネガフィルム40の幅方向の移動を規制して蛇行
を抑えている。また、ネガフィルム40の乳剤面の幅方
向の中央部に対向する中央ガイド92と、ネガフィルム
40のバック面の幅方向の両端部に対向するガイド94
の突起部96によって、ネガフィルム40が互い離間す
る方向へ移動して搬送路からずれてしまうのを防止して
いる。
た搬送ラック50では、ローラ52、54の間をガイド
部56によって案内しながらネガフィルムを搬送してい
る。このガイド部56では、ガイド94の基部94Aに
よってネガフィルム40の幅方向の移動を規制して蛇行
を抑えている。また、ネガフィルム40の乳剤面の幅方
向の中央部に対向する中央ガイド92と、ネガフィルム
40のバック面の幅方向の両端部に対向するガイド94
の突起部96によって、ネガフィルム40が互い離間す
る方向へ移動して搬送路からずれてしまうのを防止して
いる。
【0040】これによって、自動現像装置10では、ネ
ガフィルム40を各処理槽20内の所定の搬送路に沿っ
て安定した状態で搬送することができる。
ガフィルム40を各処理槽20内の所定の搬送路に沿っ
て安定した状態で搬送することができる。
【0041】ここで、ガイド部56によってネガフィル
ム40を案内する搬送ラック50と、図9に示されるガ
イド200によってネガフィルム40を案内する搬送ラ
ックを用いて、同一規格のネガフィルム(富士写真フイ
ルム(株)製、SG400)の処理を行って、発色濃度
を測定した結果、ガイド200を用いたときには、幅方
向の両端部で増感が生じて、発色濃度にムラが現れたの
に対して、本実施例のガイド部56が設けられた搬送ラ
ック50を用いたときには、幅方向に沿った発色濃度が
略均一となった。
ム40を案内する搬送ラック50と、図9に示されるガ
イド200によってネガフィルム40を案内する搬送ラ
ックを用いて、同一規格のネガフィルム(富士写真フイ
ルム(株)製、SG400)の処理を行って、発色濃度
を測定した結果、ガイド200を用いたときには、幅方
向の両端部で増感が生じて、発色濃度にムラが現れたの
に対して、本実施例のガイド部56が設けられた搬送ラ
ック50を用いたときには、幅方向に沿った発色濃度が
略均一となった。
【0042】これは、ガイド200を用いたときには、
ネガフィルム40の幅方向の両端部がガイド200のガ
イド溝202の開口側のエッジに接触しているために生
じたものである。これに対して、ガイド部56では、ネ
ガフィルム40と接触するエッジ部分がなく、また、ネ
ガフィルム40の幅方向の中央部が対向する中央ガイド
92から離間する方向へ移動しようとしても、突起部9
6がこの移動を抑えるのみで、乳剤面が中央ガイド92
に擦れた状態で搬送されてしまうことがなく、ネガフィ
ルム40に部分的に増感を生じさせてしまうことがな
い。
ネガフィルム40の幅方向の両端部がガイド200のガ
イド溝202の開口側のエッジに接触しているために生
じたものである。これに対して、ガイド部56では、ネ
ガフィルム40と接触するエッジ部分がなく、また、ネ
ガフィルム40の幅方向の中央部が対向する中央ガイド
92から離間する方向へ移動しようとしても、突起部9
6がこの移動を抑えるのみで、乳剤面が中央ガイド92
に擦れた状態で搬送されてしまうことがなく、ネガフィ
ルム40に部分的に増感を生じさせてしまうことがな
い。
【0043】また、中央ガイド92は、ネガフィルム4
0の乳剤面側で画像が記録されている部分に対向してい
る。処理液に浸漬されたネガフィルム40の乳剤面は、
処理液の滲み込みによって膨潤している。このため、中
央ガイド92の表面が所定以内の粗さであれば、ネガフ
ィルム40の乳剤面側は処理液に浸漬されて膨潤してい
るため、中央ガイド92と接触しても傷が付きにくくな
っている。また、ネガフィルム40が中央ガイド92と
接触して多少の傷が生じたとしても、乾燥処理すると乳
剤面の収縮によって傷が小さくなり、このネガフィルム
40に記録された画像を印画紙に露光して写真プリント
を作成したときに、写真プリントの画像にこの傷が現れ
て写真プリントの仕上がりを損ねてしまうことがない。
0の乳剤面側で画像が記録されている部分に対向してい
る。処理液に浸漬されたネガフィルム40の乳剤面は、
処理液の滲み込みによって膨潤している。このため、中
央ガイド92の表面が所定以内の粗さであれば、ネガフ
ィルム40の乳剤面側は処理液に浸漬されて膨潤してい
るため、中央ガイド92と接触しても傷が付きにくくな
っている。また、ネガフィルム40が中央ガイド92と
接触して多少の傷が生じたとしても、乾燥処理すると乳
剤面の収縮によって傷が小さくなり、このネガフィルム
40に記録された画像を印画紙に露光して写真プリント
を作成したときに、写真プリントの画像にこの傷が現れ
て写真プリントの仕上がりを損ねてしまうことがない。
【0044】図5乃至図7には、表面形状及び表面の粗
さを変えて成形した複数の中央ガイド92(チャンバー
82の表面、以下「ガイドa〜f」とする)の表面粗さ
Ra及び最大高さRMAX を測定したときの断面曲線図を
示している。なお、ガイドa〜fは、旭化成(株)製の
変成ポリフェニレンエーテル樹脂(商品名;ザイロン)
を用いて成形し、(株)東京精密製の表面粗さ形状測定
機サーフコム575A型を用い、JIS B 0601
(1982)に準拠して測定した断面曲線を示してい
る。なお、ガイドの材質はこれに限定するものではな
い。
さを変えて成形した複数の中央ガイド92(チャンバー
82の表面、以下「ガイドa〜f」とする)の表面粗さ
Ra及び最大高さRMAX を測定したときの断面曲線図を
示している。なお、ガイドa〜fは、旭化成(株)製の
変成ポリフェニレンエーテル樹脂(商品名;ザイロン)
を用いて成形し、(株)東京精密製の表面粗さ形状測定
機サーフコム575A型を用い、JIS B 0601
(1982)に準拠して測定した断面曲線を示してい
る。なお、ガイドの材質はこれに限定するものではな
い。
【0045】測定条件は以下の通りである。
* カットオフ値 0.8mm
* 測定長さ 1.00〜5.00mm
* 測定スピード ネガフィルムの搬送幅方向に沿って
0.3mm/sec また、各図では、縦軸に高さを示し、横軸に測定方向
(ネガフィルム40の搬送幅方向)の長さを示し、それ
ぞれ任意の倍率としている。また、各図中のP点は測定
表面の平均線を示している。
0.3mm/sec また、各図では、縦軸に高さを示し、横軸に測定方向
(ネガフィルム40の搬送幅方向)の長さを示し、それ
ぞれ任意の倍率としている。また、各図中のP点は測定
表面の平均線を示している。
【0046】表1には、ガイドa〜ガイドhのそれぞれ
の表面粗さRa、最大高さRMAX の測定結果及びそれぞ
れのガイドa〜hを用いてネガフィルム40を処理した
ときの仕上がりの評価を示している。なお、表1では、
ガイドa、b、c、d、e、fがそれぞれ図5(A)、
図5(B)、図6(A)、図6(B)、図7(A)、図
7(B)の測定結果を示し、ガイドg、hは、同様の部
材を用いて表面粗さを変えて同一の方法で測定したもの
の一部を示しており断面曲線図は省略している。
の表面粗さRa、最大高さRMAX の測定結果及びそれぞ
れのガイドa〜hを用いてネガフィルム40を処理した
ときの仕上がりの評価を示している。なお、表1では、
ガイドa、b、c、d、e、fがそれぞれ図5(A)、
図5(B)、図6(A)、図6(B)、図7(A)、図
7(B)の測定結果を示し、ガイドg、hは、同様の部
材を用いて表面粗さを変えて同一の方法で測定したもの
の一部を示しており断面曲線図は省略している。
【0047】
【表1】
評価 ◎;極めて良好、○;良好、×;不良
ここで、ガイドc、dを用いたときには、各処理液に浸
漬したネガフィルム40の乳剤面には、傷等は見られ
ず、究めて良好な結果となっている。また、ガイドa、
b、e、fを用いたときには、膨潤したネガフィルム4
0の乳剤面に僅かに擦り痕(微細な傷)が見られたが、
乾燥処理した後に、このネガフィルム40に記録された
画像を印画紙へ焼付けて得られた写真プリントには、傷
等は見られない良好な仕上がりとなっている。
漬したネガフィルム40の乳剤面には、傷等は見られ
ず、究めて良好な結果となっている。また、ガイドa、
b、e、fを用いたときには、膨潤したネガフィルム4
0の乳剤面に僅かに擦り痕(微細な傷)が見られたが、
乾燥処理した後に、このネガフィルム40に記録された
画像を印画紙へ焼付けて得られた写真プリントには、傷
等は見られない良好な仕上がりとなっている。
【0048】これに対して、ガイドg、hを用いたとき
には、ネガフィルム40に記録された画像を印画紙へ焼
付けて得られた写真プリントに傷痕が見られている。す
なわち、中心線粗さRaを5.0μm以上、最大高さR
MAX を50μm以上とした場合、ネガフィルム40の表
面に傷が付いて残るばかりでなく、このネガフィルム4
0から得た写真プリントにも傷が現れてしまっている。
には、ネガフィルム40に記録された画像を印画紙へ焼
付けて得られた写真プリントに傷痕が見られている。す
なわち、中心線粗さRaを5.0μm以上、最大高さR
MAX を50μm以上とした場合、ネガフィルム40の表
面に傷が付いて残るばかりでなく、このネガフィルム4
0から得た写真プリントにも傷が現れてしまっている。
【0049】このように、ガイドの中心線粗さ及び最大
高さは、小さいほどネガフィルム40に傷を付けにくい
ために好ましいが、中心線粗さRaを0.1μm、最大
高さRMAX を1.0μm以下となるようにガイドを成形
することは難しく、成形コストを上昇させてしまう。こ
のため、このましいガイドの表面粗さは、中心線粗さR
aが5.0μm以下、最大高さRMAX が50μm以下で
あり、これによって、ネガフィルム40に記録された画
像から得られる写真プリントに実質的に肉眼で見出され
る傷が現れることがないの適用が可能である。
高さは、小さいほどネガフィルム40に傷を付けにくい
ために好ましいが、中心線粗さRaを0.1μm、最大
高さRMAX を1.0μm以下となるようにガイドを成形
することは難しく、成形コストを上昇させてしまう。こ
のため、このましいガイドの表面粗さは、中心線粗さR
aが5.0μm以下、最大高さRMAX が50μm以下で
あり、これによって、ネガフィルム40に記録された画
像から得られる写真プリントに実質的に肉眼で見出され
る傷が現れることがないの適用が可能である。
【0050】また、ガイドの表面粗さは、中心線粗さR
aが3.0μm以下、最大高さRMA X が30μm以下で
あることにより、写真プリントにネガフィルム40の傷
が現れることがないのでより好ましい。さらに好ましく
は、中心線粗さRaが1.0〜0.1μm、最大高さR
MAX が10〜1μmであり、このように仕上げたガイド
を用いることにより、成形コストを抑えることができる
と共にネガフィルム40の乳剤面に傷を付けることがな
い。
aが3.0μm以下、最大高さRMA X が30μm以下で
あることにより、写真プリントにネガフィルム40の傷
が現れることがないのでより好ましい。さらに好ましく
は、中心線粗さRaが1.0〜0.1μm、最大高さR
MAX が10〜1μmであり、このように仕上げたガイド
を用いることにより、成形コストを抑えることができる
と共にネガフィルム40の乳剤面に傷を付けることがな
い。
【0051】なお、中央ガイド92は、ネガフィルム4
0と接触する部分が所定の表面粗さで仕上げられ、突出
したエッジ部分がネガフィルム40と接触しないもので
あれば、表面形状として種々の適用が可能である。例え
ば、多数のコロを配置したもの、波板状に形成したも
の、所定間隔で凸部を設けたもの等を用いることができ
る。また、中央ガイド92は、上流側のローラ52、5
4の間から下流側のローラ52、54の間に掛けて連続
して設けたものでなく、所定の間隔ピッチで設けてもよ
い。
0と接触する部分が所定の表面粗さで仕上げられ、突出
したエッジ部分がネガフィルム40と接触しないもので
あれば、表面形状として種々の適用が可能である。例え
ば、多数のコロを配置したもの、波板状に形成したも
の、所定間隔で凸部を設けたもの等を用いることができ
る。また、中央ガイド92は、上流側のローラ52、5
4の間から下流側のローラ52、54の間に掛けて連続
して設けたものでなく、所定の間隔ピッチで設けてもよ
い。
【0052】一方、自動現像装置10の搬送ラック50
には、複数箇所のローラ52、54の間でコイルバネ1
00、102を用いて軸線方向の両端に付与する挟持力
を変えている。これによって、ネガフィルム40は挟持
力の弱い側のガイド94に沿いながら搬送される。この
ため、図4(B)に示すように、ネガフィルム40と幅
寸法の異なる所謂110フィルム(以下「ネガフィルム
40A」とする)を処理したときには、このネガフィル
ム40Aが、挟持力の弱い側のガイド94に沿って蛇行
することなく安定して搬送させることができる。
には、複数箇所のローラ52、54の間でコイルバネ1
00、102を用いて軸線方向の両端に付与する挟持力
を変えている。これによって、ネガフィルム40は挟持
力の弱い側のガイド94に沿いながら搬送される。この
ため、図4(B)に示すように、ネガフィルム40と幅
寸法の異なる所謂110フィルム(以下「ネガフィルム
40A」とする)を処理したときには、このネガフィル
ム40Aが、挟持力の弱い側のガイド94に沿って蛇行
することなく安定して搬送させることができる。
【0053】すなわち、ネガフィルム40を挟持して搬
送するローラ52、54の間で軸線方向に沿った両側の
挟持力を変えることにより、基部94Aの間隔によって
設定している幅寸法より小さい幅寸法であれば本実施例
の搬送ラック50を用いて搬送して処理ができる。この
ローラ52、54で挟持力を変える方法としては、例え
ば一方のローラの外径寸法を一端側より他端側を僅かに
小さくするなど種々の適用が可能である。
送するローラ52、54の間で軸線方向に沿った両側の
挟持力を変えることにより、基部94Aの間隔によって
設定している幅寸法より小さい幅寸法であれば本実施例
の搬送ラック50を用いて搬送して処理ができる。この
ローラ52、54で挟持力を変える方法としては、例え
ば一方のローラの外径寸法を一端側より他端側を僅かに
小さくするなど種々の適用が可能である。
【0054】従来のガイド溝202を設けたガイド20
0では、幅寸法が異なる場合、一方の端部は、ガイド2
00によって案内されるが、他方の端部が不安定となっ
てしまうが、ガイド部56では、ネガフィルム40の一
方の端部をガイド94に沿って案内し、中央ガイド92
と突起部96によって他方の端部が不安定な状態となっ
てしまうのを抑えている。このため、ネガフィルム4
0、40Aのみならず、例えば実開平4−109758
号公報に記載される如き、幅寸法が20〜30mmの写真
フィルムの処理も可能となる。
0では、幅寸法が異なる場合、一方の端部は、ガイド2
00によって案内されるが、他方の端部が不安定となっ
てしまうが、ガイド部56では、ネガフィルム40の一
方の端部をガイド94に沿って案内し、中央ガイド92
と突起部96によって他方の端部が不安定な状態となっ
てしまうのを抑えている。このため、ネガフィルム4
0、40Aのみならず、例えば実開平4−109758
号公報に記載される如き、幅寸法が20〜30mmの写真
フィルムの処理も可能となる。
【0055】なお、本発明としては、図8(A)及び図
8(B)に示される如き、ガイド部120をガイド部5
6に代えて用いることができる。
8(B)に示される如き、ガイド部120をガイド部5
6に代えて用いることができる。
【0056】このガイド部120は、ネガフィルム40
の幅方向の両端面に対向するガイド122がネガフィル
ム40の幅寸法に合わせて設けられている。また、チャ
ンバー86にチャンバー82を対向接近させて配置し、
チャンバー86の表面の中央ガイド92を第1の中央ガ
イドとし、チャンバー82の表面を第2の中央ガイドと
なる中央ガイド124としている。これによって、ネガ
フィルム40は、ガイド122によって蛇行が抑えられ
ながら、中央ガイド92、124によって搬送ラック5
0内を所定の搬送路に沿って案内される。
の幅方向の両端面に対向するガイド122がネガフィル
ム40の幅寸法に合わせて設けられている。また、チャ
ンバー86にチャンバー82を対向接近させて配置し、
チャンバー86の表面の中央ガイド92を第1の中央ガ
イドとし、チャンバー82の表面を第2の中央ガイドと
なる中央ガイド124としている。これによって、ネガ
フィルム40は、ガイド122によって蛇行が抑えられ
ながら、中央ガイド92、124によって搬送ラック5
0内を所定の搬送路に沿って案内される。
【0057】このようなガイド部120においても、特
にエッジ部分がネガフィルム40と接触することがない
ので、ネガフィルム40に増感部分や傷等が生じるのを
防止することができる。このとき、チャンバー86のス
リット孔88から噴出する処理液がネガフィルム40の
表面に沿って回り込んでチャンバー82のスリット孔9
0へ流れ込む。この処理液によってネガフィルム40と
中央ガイド92、124とが接触し続けるのを防ぎ、傷
の発生を効果的に抑えることができる。
にエッジ部分がネガフィルム40と接触することがない
ので、ネガフィルム40に増感部分や傷等が生じるのを
防止することができる。このとき、チャンバー86のス
リット孔88から噴出する処理液がネガフィルム40の
表面に沿って回り込んでチャンバー82のスリット孔9
0へ流れ込む。この処理液によってネガフィルム40と
中央ガイド92、124とが接触し続けるのを防ぎ、傷
の発生を効果的に抑えることができる。
【0058】また、軸線方向に沿って挟持力の異なるロ
ーラ52、54を用いることにより、例えばネガフィル
ム40Aを処理するときには、ネガフィルム40Aの幅
方向の一端をガイド122に沿って案内し、中央ガイド
92、124によって幅方向のネガフィルム40Aの他
端部を案内し、幅寸法の異なるネガフィルム40Aであ
っても安定した状態で案内搬送することができる。
ーラ52、54を用いることにより、例えばネガフィル
ム40Aを処理するときには、ネガフィルム40Aの幅
方向の一端をガイド122に沿って案内し、中央ガイド
92、124によって幅方向のネガフィルム40Aの他
端部を案内し、幅寸法の異なるネガフィルム40Aであ
っても安定した状態で案内搬送することができる。
【0059】なお、本実施例では、ネガフィルム40を
用いて説明したが、本発明を適用した写真処理装置によ
って処理される写真フィルムはこれに限定するものでは
なく、ポジフィルム等の写真フィルムであってもよく、
前記した如く、幅寸法の異なる写真フィルムの処理も可
能である。
用いて説明したが、本発明を適用した写真処理装置によ
って処理される写真フィルムはこれに限定するものでは
なく、ポジフィルム等の写真フィルムであってもよく、
前記した如く、幅寸法の異なる写真フィルムの処理も可
能である。
【0060】また、本実施例では、写真処理装置として
ネガフィルム40の現像から乾燥処理までを行う自動現
像装置10を用いて説明したが、例えば、現像処理の終
了したネガフィルム40の画像に応じて印画紙を露光す
る画像露光工程と、画像露光の終了した印画紙を現像処
理する工程とを一体で設けたものであってもよい。
ネガフィルム40の現像から乾燥処理までを行う自動現
像装置10を用いて説明したが、例えば、現像処理の終
了したネガフィルム40の画像に応じて印画紙を露光す
る画像露光工程と、画像露光の終了した印画紙を現像処
理する工程とを一体で設けたものであってもよい。
【0061】また、本発明の搬送ラックを適用した写真
処理装置では、写真フィルムの幅方向の両端部を傷めて
しまうことがないので、例えば、特許出願公表平4−5
02518号公報に示される如き、種々の情報の記録用
の磁気層を備えたフィルムの処理も可能である。本発明
の搬送ラックでは、ガイドが情報を記録している磁気層
を傷めて磁気情報の記録及び読み取りが困難となってし
まうことがなく、このようなフィルムの処理に好適であ
る。
処理装置では、写真フィルムの幅方向の両端部を傷めて
しまうことがないので、例えば、特許出願公表平4−5
02518号公報に示される如き、種々の情報の記録用
の磁気層を備えたフィルムの処理も可能である。本発明
の搬送ラックでは、ガイドが情報を記録している磁気層
を傷めて磁気情報の記録及び読み取りが困難となってし
まうことがなく、このようなフィルムの処理に好適であ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の写真処理装
置の搬送ラックは、処理液に浸漬された写真フィルムに
実質的に傷を生じさせて、写真フィルム又はこの写真フ
ィルムによって得られる写真プリントの仕上がりを損ね
てしまうことがない。
置の搬送ラックは、処理液に浸漬された写真フィルムに
実質的に傷を生じさせて、写真フィルム又はこの写真フ
ィルムによって得られる写真プリントの仕上がりを損ね
てしまうことがない。
【0063】また、写真フィルムに搬送力を付与するロ
ーラの挟持力を変えることにより、異なる幅寸法の写真
フィルムの円滑な搬送が可能となり、異なる幅寸法の写
真フィルムの処理が可能となる優れた効果が得られる。
ーラの挟持力を変えることにより、異なる幅寸法の写真
フィルムの円滑な搬送が可能となり、異なる幅寸法の写
真フィルムの処理が可能となる優れた効果が得られる。
【図1】本実施例に適用したフィルムプロセッサーの概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】処理槽内の搬送ラックの概略構成を示す要部断
面図である。
面図である。
【図3】搬送ラックに設けたガイド部の要部斜視図であ
る。
る。
【図4】(A)は、ネガフィルムの搬送方向上流側から
見た搬送ラックの要部構成図、(B)はネガフィルムの
乳剤面側から見た搬送ラックの要部構成図である。
見た搬送ラックの要部構成図、(B)はネガフィルムの
乳剤面側から見た搬送ラックの要部構成図である。
【図5】(A)、(B)は、それぞれ表面粗さの測定結
果を示す断面曲線図である。
果を示す断面曲線図である。
【図6】(A)、(B)は、それぞれ表面粗さの測定結
果を示す断面曲線図である。
果を示す断面曲線図である。
【図7】(A)、(B)は、それぞれ表面粗さの測定結
果を示す断面曲線図である。
果を示す断面曲線図である。
【図8】(A)は、本発明として適用される搬送ラック
のガイド部の概略構成を示す要部斜視図、(B)は
(A)に示されるガイド部をネガフィルムの搬送方向に
沿って見た概略構成図である。
のガイド部の概略構成を示す要部斜視図、(B)は
(A)に示されるガイド部をネガフィルムの搬送方向に
沿って見た概略構成図である。
【図9】従来の搬送ラックに設けているガイドを示す概
略斜視図である。
略斜視図である。
10 自動現像装置(写真処理装置)
20 処理槽
40、40A ネガフィルム(写真フィルム)
50 搬送ラック
52、54 ローラ
56 ガイド部
92 中央ガイド(第1の中央ガイド)
94A 基部(幅ガイド)
96 突起部(端部ガイド)
100、102 コイルバネ
120 ガイド部
122 ガイド(幅ガイド)
124 中央ガイド(第2の中央ガイド)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03D 3/08
G03D 3/13
Claims (5)
- 【請求項1】 写真フィルムを処理液に浸漬して処理す
る写真処理装置に設けられ、ローラによって挟持搬送す
る前記写真フィルムをガイド部によって案内する写真処
理装置の搬送ラックであって、 前記ガイド部が、前記写真フィルムの幅方向の両端面に
対向して設けられた幅ガイドと、 前記写真フィルムの乳剤面の幅方向の中央部のみをガイ
ドするガイド面が設けられた中央ガイドと、 前記写真フィルムのバック面の幅方向の両端部のみをガ
イドするガイド面が設けられた端部ガイドと、 を有し、前記中央ガイドが処理液を写真フィルムの乳剤
面に向けて噴出するスリット孔を有することを特徴とす
る写真処理装置の搬送ラック。 - 【請求項2】 写真フィルムを処理液に浸漬して処理す
る写真処理装置に設けられ、ローラによって挟持搬送す
る前記写真フィルムをガイド部によって案内する写真処
理装置の搬送ラックであって、 前記ガイド部が、前記写真フィルムの幅方向の両端面に
対向するガイド面が設けられた幅ガイドと、 前記写真フィルムの乳剤面の幅方向の中央部のみをガイ
ドするガイド面が設けられた第1の中央ガイドと、 前記写真フィルムのバック面の幅方向の中央部のみをガ
イドするガイド面が設けられた第2の中央ガイドと、 を有し、前記第1中央ガイドが処理液を写真フィルムの
乳剤面に向けて噴出するスリット孔を有することを特徴
とする写真処理装置の搬送ラック。 - 【請求項3】 前記写真フィルムを挟持するローラの挟
持力が、前記写真フィルムの幅方向の一端側より他端側
が大きいことを特徴とする請求項1又は2の写真処理装
置の搬送ラック。 - 【請求項4】 前記中央ガイドのガイド面の中心線平均
粗さRaが5.0μm以下、最大高さRMAX が50μm
以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のい
ずれかの写真処理装置の搬送ラック。 - 【請求項5】 前記中央ガイドの表面の前記中心線粗さ
Raが3.0μm以下、前記最大高さRMAX が30μm
以下、より好ましくは前記中心線粗さRaが1.0〜
0.1μm、前記最大高さRMAX が10〜1μmである
ことを特徴とする請求項4の写真処理装置の搬送ラッ
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17650994A JP3370442B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 写真処理装置の搬送ラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17650994A JP3370442B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 写真処理装置の搬送ラック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0844033A JPH0844033A (ja) | 1996-02-16 |
JP3370442B2 true JP3370442B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=16014879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17650994A Expired - Fee Related JP3370442B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 写真処理装置の搬送ラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3370442B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP17650994A patent/JP3370442B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0844033A (ja) | 1996-02-16 |
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