JP2001033924A - 感光材料現像装置 - Google Patents
感光材料現像装置Info
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- JP2001033924A JP2001033924A JP11204473A JP20447399A JP2001033924A JP 2001033924 A JP2001033924 A JP 2001033924A JP 11204473 A JP11204473 A JP 11204473A JP 20447399 A JP20447399 A JP 20447399A JP 2001033924 A JP2001033924 A JP 2001033924A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理ムラを生じさせることなく感光材料を現
像処理できる感光材料現像装置を得る。 【解決手段】 現像タンク44の浅部48の底板48B
にパイプ56の流入端56Aが接続されている。パイプ
56は二股に分岐し、一方の流出端56Bは深部46の
底板46Bに、他方の流出端56Cは深部46の側板4
6Sに接続されている。現像処理液Lの液面に設けられ
た案内板は、現像処理液Lの摩擦角が40°以上となる
ように材料が選択されている。感光材料Pが現像処理液
Lに進入するときに、常に攪拌された状態の現像処理液
Lが感光材料Pの先端部に接するので感光材料Pのいわ
ゆる先端ムラが解消される。現像処理液Lが界面近傍に
おいて攪拌された場合にも、微小な気泡が発生して現像
処理液L内に入り込んでしまうことがないのでスジムラ
が解消される。
像処理できる感光材料現像装置を得る。 【解決手段】 現像タンク44の浅部48の底板48B
にパイプ56の流入端56Aが接続されている。パイプ
56は二股に分岐し、一方の流出端56Bは深部46の
底板46Bに、他方の流出端56Cは深部46の側板4
6Sに接続されている。現像処理液Lの液面に設けられ
た案内板は、現像処理液Lの摩擦角が40°以上となる
ように材料が選択されている。感光材料Pが現像処理液
Lに進入するときに、常に攪拌された状態の現像処理液
Lが感光材料Pの先端部に接するので感光材料Pのいわ
ゆる先端ムラが解消される。現像処理液Lが界面近傍に
おいて攪拌された場合にも、微小な気泡が発生して現像
処理液L内に入り込んでしまうことがないのでスジムラ
が解消される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料現像装置
に関し、さらに詳しくは、例えばハロゲン化銀写真感光
材料を短時間で迅速に現像処理するための感光材料現像
装置に関する。
に関し、さらに詳しくは、例えばハロゲン化銀写真感光
材料を短時間で迅速に現像処理するための感光材料現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5には、従来の感光材料現像装置の一
例が部分的に示されている(特開平10−207031
号参照)。
例が部分的に示されている(特開平10−207031
号参照)。
【0003】この感光材料現像装置では、漂白部112
を構成する漂白槽114にラック116が液浸されてお
り、ラック116の搬送ローラ118に沿って感光材料
が漂白されながら搬送される。また、漂白槽114の外
側にはパイプ120とポンプ122とによって循環路が
形成されており、漂白槽114内の漂白液が、漂白槽1
14の上部から循環路を通って槽内の下部へと送られて
循環される。
を構成する漂白槽114にラック116が液浸されてお
り、ラック116の搬送ローラ118に沿って感光材料
が漂白されながら搬送される。また、漂白槽114の外
側にはパイプ120とポンプ122とによって循環路が
形成されており、漂白槽114内の漂白液が、漂白槽1
14の上部から循環路を通って槽内の下部へと送られて
循環される。
【0004】ところで、この図5に示したものは感光材
料現像装置の漂白部112であるが、一般に、感光材料
現像装置の現像部においても、現像槽の外側に形成され
た循環路(パイプやポンプ等で構成されている)によっ
て、現像槽内の現像液が、現像槽の上部から下部へと送
られて循環されるようになっている。
料現像装置の漂白部112であるが、一般に、感光材料
現像装置の現像部においても、現像槽の外側に形成され
た循環路(パイプやポンプ等で構成されている)によっ
て、現像槽内の現像液が、現像槽の上部から下部へと送
られて循環されるようになっている。
【0005】しかし、このように、処理槽内の処理液を
循環路によって槽内の上部から下部へ送ると、上部(処
理液の界面部)の循環率が、これ以外の部分(非界面
部)よりも低下し、界面部では非界面部と比較して、相
対的に処理液が攪拌されていないことになる。処理液の
界面部は、感光材料が処理液に最初に浸入する部分であ
るため、特に、感光材料を短時間で迅速に処理する場合
には、現像部において、界面部分での循環率の低下に起
因する処理ムラ(感光材料の先端部分に生じるいわゆる
先端ムラ)が生じてしまうことがある。
循環路によって槽内の上部から下部へ送ると、上部(処
理液の界面部)の循環率が、これ以外の部分(非界面
部)よりも低下し、界面部では非界面部と比較して、相
対的に処理液が攪拌されていないことになる。処理液の
界面部は、感光材料が処理液に最初に浸入する部分であ
るため、特に、感光材料を短時間で迅速に処理する場合
には、現像部において、界面部分での循環率の低下に起
因する処理ムラ(感光材料の先端部分に生じるいわゆる
先端ムラ)が生じてしまうことがある。
【0006】このような現像部での処理ムラを解消する
ためには、例えば、現像液の界面部分を積極的に攪拌す
ることが考えられる。しかし、単に界面部分を攪拌する
と、現像液内に微小な気泡を巻きこんでしまい、この気
泡が搬送ローラ等に付着するため、搬送ローラによる感
光材料の搬送時に、感光材料に搬送ローラの長手方向に
沿った処理ムラ(いわゆるスジムラ)が生じてしまうお
それがある。
ためには、例えば、現像液の界面部分を積極的に攪拌す
ることが考えられる。しかし、単に界面部分を攪拌する
と、現像液内に微小な気泡を巻きこんでしまい、この気
泡が搬送ローラ等に付着するため、搬送ローラによる感
光材料の搬送時に、感光材料に搬送ローラの長手方向に
沿った処理ムラ(いわゆるスジムラ)が生じてしまうお
それがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、処理ムラを生じさせることなく感光材料を現像
処理できる感光材料現像装置を得ることを課題とする。
考慮し、処理ムラを生じさせることなく感光材料を現像
処理できる感光材料現像装置を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、感光材料の現像処理液が収容された処理液収容槽
と、前記現像処理液の液面に設けられ前記感光材料を現
像処理液内へ案内する案内部材と、前記現像処理液の界
面部において現像処理液を攪拌させる攪拌手段と、を有
し、前記処理液収容槽とこの処理液収容槽内の部材及び
前記案内部材のうち前記現像処理液と接触している接触
部分の少なくとも一部に現像処理液の接触角が40°以
上の部材を用いることを特徴とする。
は、感光材料の現像処理液が収容された処理液収容槽
と、前記現像処理液の液面に設けられ前記感光材料を現
像処理液内へ案内する案内部材と、前記現像処理液の界
面部において現像処理液を攪拌させる攪拌手段と、を有
し、前記処理液収容槽とこの処理液収容槽内の部材及び
前記案内部材のうち前記現像処理液と接触している接触
部分の少なくとも一部に現像処理液の接触角が40°以
上の部材を用いることを特徴とする。
【0009】攪拌手段によって、現像処理液が界面部に
おいて攪拌されるので、感光材料のいわゆる先端ムラが
解消される。
おいて攪拌されるので、感光材料のいわゆる先端ムラが
解消される。
【0010】また、処理液収容槽と処理液収容槽内の部
材及び案内部材のうち、現像処理液と接触している接触
部分の少なくとも一部に、現像処理液の接触角が40°
以上の部材が用いられている。このように接触角を設定
することで、攪拌部材によって現像処理液を攪拌して
も、現像処理液内への気泡の巻き込みが阻止される。こ
のため、気泡が処理液収容槽内の他の部材(搬送ローラ
等)に付着することもなく、いわゆるスジムラが解消さ
れる。
材及び案内部材のうち、現像処理液と接触している接触
部分の少なくとも一部に、現像処理液の接触角が40°
以上の部材が用いられている。このように接触角を設定
することで、攪拌部材によって現像処理液を攪拌して
も、現像処理液内への気泡の巻き込みが阻止される。こ
のため、気泡が処理液収容槽内の他の部材(搬送ローラ
等)に付着することもなく、いわゆるスジムラが解消さ
れる。
【0011】このように、先端ムラとスジムラの双方を
解消することで、特に感光材料を短時間で迅速に処理す
る場合でも、処理ムラを生じさせることなく感光材料を
現像することができる。
解消することで、特に感光材料を短時間で迅速に処理す
る場合でも、処理ムラを生じさせることなく感光材料を
現像することができる。
【0012】なお、現像処理液の接触角が40°以上と
されている部材は、処理液収容槽や処理収容槽内の部材
及び案内部材のいずれであっても気泡の巻き込みを低減
できるが、特に、請求項2に記載のように、案内部材の
現像処理液と接触している接触部分において接触角が4
0°以上とされているように構成することで、感光材料
が現像処理液内に進入する領域及びその近傍で、効果的
に現象処理液内への気泡の巻き込みを阻止できる。
されている部材は、処理液収容槽や処理収容槽内の部材
及び案内部材のいずれであっても気泡の巻き込みを低減
できるが、特に、請求項2に記載のように、案内部材の
現像処理液と接触している接触部分において接触角が4
0°以上とされているように構成することで、感光材料
が現像処理液内に進入する領域及びその近傍で、効果的
に現象処理液内への気泡の巻き込みを阻止できる。
【0013】また、攪拌手段としては、上記したように
現像処理液を界面部において攪拌させることが可能であ
ればその構成は特に限定されず、例えば、攪拌手段を処
理液収容槽に別途設けるようにしてもよいが、請求項3
に記載のように、現像処理液の界面部の循環率がこれ以
外の非界面部の循環率以上となるように現像処理液を循
環させる循環手段として構成してもよい。すなわち、一
般的な感光材料現像装置では、処理液収容槽内の外部に
現像処理液を上方から下方へと送って循環させる循環手
段(パイプやポンプ等)が設けられているので、この循
環手段の構成を請求項3に記載ように変更するだけで、
請求項1又は請求項2の攪拌手段を構成することが可能
となる。
現像処理液を界面部において攪拌させることが可能であ
ればその構成は特に限定されず、例えば、攪拌手段を処
理液収容槽に別途設けるようにしてもよいが、請求項3
に記載のように、現像処理液の界面部の循環率がこれ以
外の非界面部の循環率以上となるように現像処理液を循
環させる循環手段として構成してもよい。すなわち、一
般的な感光材料現像装置では、処理液収容槽内の外部に
現像処理液を上方から下方へと送って循環させる循環手
段(パイプやポンプ等)が設けられているので、この循
環手段の構成を請求項3に記載ように変更するだけで、
請求項1又は請求項2の攪拌手段を構成することが可能
となる。
【0014】また、請求項3の循環手段の具体的構成と
しては、請求項4に記載のように、界面部と非界面部と
を連通するパイプと、この連通管に設けられ非界面部か
ら界面部へ現像処理液を送るポンプと、を有するように
構成することができる。これにより、簡単な構成で、現
像処理液を界面部において攪拌させることが可能とな
る。
しては、請求項4に記載のように、界面部と非界面部と
を連通するパイプと、この連通管に設けられ非界面部か
ら界面部へ現像処理液を送るポンプと、を有するように
構成することができる。これにより、簡単な構成で、現
像処理液を界面部において攪拌させることが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には,本発明の一実施形態の
感光材料現像装置10が示されている。この感光材料現
像装置10は、プリンタ部12、プロセッサ部14及び
排出部16によって構成されている。
感光材料現像装置10が示されている。この感光材料現
像装置10は、プリンタ部12、プロセッサ部14及び
排出部16によって構成されている。
【0016】プリンタ部12は、未露光の感光材料Pが
ロール状に装填される装填部18を有しており、送り出
しローラ20によって、ロール状の感光材料Pが順次送
り出される。そして、カッタ22によって所定の長さに
切断されたのち、ガイド24に沿って裏印字部26に送
られる。感光材料Pは裏印字部26で所定の裏印字が施
された後、さらにガイド24に沿って露光部28に送ら
れる。露光部28では、レーザー露光ユニット30によ
って感光材料Pに所定の画像が露光され、感光材料Pに
潜像が形成される。その後、感光材料Pは振り分け部3
2によって振り分けられた後、プロセッサ部14に送ら
れる。
ロール状に装填される装填部18を有しており、送り出
しローラ20によって、ロール状の感光材料Pが順次送
り出される。そして、カッタ22によって所定の長さに
切断されたのち、ガイド24に沿って裏印字部26に送
られる。感光材料Pは裏印字部26で所定の裏印字が施
された後、さらにガイド24に沿って露光部28に送ら
れる。露光部28では、レーザー露光ユニット30によ
って感光材料Pに所定の画像が露光され、感光材料Pに
潜像が形成される。その後、感光材料Pは振り分け部3
2によって振り分けられた後、プロセッサ部14に送ら
れる。
【0017】プロセッサ部14には、感光材料Pの搬送
方向に沿って(図1左側から右側へと)順に、発色現像
部34、漂白定着部36及び水洗部38が設けられてい
る。感光材料Pはこれらの各処理部を順に通過すること
で、その表面の潜像が現像され、さらに定着化、安定化
される。
方向に沿って(図1左側から右側へと)順に、発色現像
部34、漂白定着部36及び水洗部38が設けられてい
る。感光材料Pはこれらの各処理部を順に通過すること
で、その表面の潜像が現像され、さらに定着化、安定化
される。
【0018】このように画像が形成された感光材料P
は、さらに排出部16へと送られ、乾燥部40で乾燥さ
れた後、集積部42に集積される。
は、さらに排出部16へと送られ、乾燥部40で乾燥さ
れた後、集積部42に集積される。
【0019】図2に示すように、発色現像部34は、所
定量の現像処理液Lが収容された現像タンク44を有し
ている。現像タンク44は深部46と浅部48とを有す
る略逆L字状に形成されており、深部46には、一対の
平行な板材によって構成されたラック50が配設されて
いる。ラック50の板材の間には、上下方向に沿って複
数の搬送ローラ52が回転可能に掛け渡されている。図
1にも示すように、感光材料Pは、これらの搬送ローラ
52によって現像タンク44内を下方に送られると共
に、最も下の搬送ローラ52によってが搬送方向を上方
へと反転され、さらに搬送ローラ52によって上方へと
送られる。
定量の現像処理液Lが収容された現像タンク44を有し
ている。現像タンク44は深部46と浅部48とを有す
る略逆L字状に形成されており、深部46には、一対の
平行な板材によって構成されたラック50が配設されて
いる。ラック50の板材の間には、上下方向に沿って複
数の搬送ローラ52が回転可能に掛け渡されている。図
1にも示すように、感光材料Pは、これらの搬送ローラ
52によって現像タンク44内を下方に送られると共
に、最も下の搬送ローラ52によってが搬送方向を上方
へと反転され、さらに搬送ローラ52によって上方へと
送られる。
【0020】現像タンク44の浅部48の底板48Bに
は、フィルタ54が固定されており、このフィルタ54
に、底板48Bを貫通してパイプ56の流入端56Aが
接続されている。パイプ56は中間部において二股に分
岐しており、一方の流出端56Bは、深部46の底板4
6Bに接続されている。これに対し、他方の流出端56
Cは深部46の側板46Sに接続されており、現像タン
ク44内の現像処理液Lの界面部(表面の近傍部分)に
位置するようになっている。
は、フィルタ54が固定されており、このフィルタ54
に、底板48Bを貫通してパイプ56の流入端56Aが
接続されている。パイプ56は中間部において二股に分
岐しており、一方の流出端56Bは、深部46の底板4
6Bに接続されている。これに対し、他方の流出端56
Cは深部46の側板46Sに接続されており、現像タン
ク44内の現像処理液Lの界面部(表面の近傍部分)に
位置するようになっている。
【0021】また、パイプ56の流入端56Aと分岐部
分との間にはポンプ58が設けられており、このポンプ
58とパイプ56とで、本発明の循環手段60が構成さ
れている。ポンプ58が駆動されると、図2に矢印Fで
示すように、パイプ56内を流入端56Aから流出端5
6B、56Cへと現像処理液Lが送られ、全体として、
現像処理液Lが現像タンク44内及びパイプ56内を循
環される。このとき、一方の流出端56Cが現像タンク
44内の現像処理液Lの界面部に位置していることによ
り、界面部における現像処理液Lの循環率が、非界面部
(界面部以外の部分)の循環率以上となる。
分との間にはポンプ58が設けられており、このポンプ
58とパイプ56とで、本発明の循環手段60が構成さ
れている。ポンプ58が駆動されると、図2に矢印Fで
示すように、パイプ56内を流入端56Aから流出端5
6B、56Cへと現像処理液Lが送られ、全体として、
現像処理液Lが現像タンク44内及びパイプ56内を循
環される。このとき、一方の流出端56Cが現像タンク
44内の現像処理液Lの界面部に位置していることによ
り、界面部における現像処理液Lの循環率が、非界面部
(界面部以外の部分)の循環率以上となる。
【0022】なお、ラック50とフィルタ54との間に
はヒータ62が設けられており、現像処理液Lの温度
を、感光材料Pの現像処理に最適な所定の温度に維持し
ている。
はヒータ62が設けられており、現像処理液Lの温度
を、感光材料Pの現像処理に最適な所定の温度に維持し
ている。
【0023】図3には、現像タンク44の上部(現像処
理液Lの液面近傍)が拡大して示されている。現像タン
ク44の上部には、感光材料Pの搬送方向に沿って(矢
印A方向)順に案内ローラ64、搬送ローラ66、案内
ローラ68、案内部材70及び搬送ローラ52が設けら
れている(なお、図2では案内ローラ64、搬送ローラ
66、案内ローラ64の図示を省略している)。これら
の案内ローラ64、搬送ローラ66、案内ローラ68、
及び搬送ローラ52や、現像タンク44内のその他の部
材(案内部材70を除く)を、以下「タンク内部材」と
総称する。
理液Lの液面近傍)が拡大して示されている。現像タン
ク44の上部には、感光材料Pの搬送方向に沿って(矢
印A方向)順に案内ローラ64、搬送ローラ66、案内
ローラ68、案内部材70及び搬送ローラ52が設けら
れている(なお、図2では案内ローラ64、搬送ローラ
66、案内ローラ64の図示を省略している)。これら
の案内ローラ64、搬送ローラ66、案内ローラ68、
及び搬送ローラ52や、現像タンク44内のその他の部
材(案内部材70を除く)を、以下「タンク内部材」と
総称する。
【0024】プリンタ部12から送られてきた感光材料
Pは、案内ローラ64によって搬送方向を斜め下方へと
変換され、搬送ローラ66によって挟持されながら搬送
される。さらに感光材料Pは、案内ローラ68によって
下方へと案内され、案内部材70に至る。
Pは、案内ローラ64によって搬送方向を斜め下方へと
変換され、搬送ローラ66によって挟持されながら搬送
される。さらに感光材料Pは、案内ローラ68によって
下方へと案内され、案内部材70に至る。
【0025】案内部材70は、図4にも示すように、対
向して配置された2枚の案内板72によって構成されて
おり、それぞれの案内板72は、上部が現像処理液Lの
液面LSよりも上方に位置し、下部が現像処理液L内に
浸漬されるように、所定の位置に取り付けられている。
また、案内板72はそれぞれ、下方に向かって次第に接
近するように取り付けられている。これにより、搬送ロ
ーラ66によって搬送された感光材料Pの先端が案内板
72に当たって下方へと案内され、感光材料Pが現像処
理液Lの液面LSに対して略垂直に進入するようになっ
ている。
向して配置された2枚の案内板72によって構成されて
おり、それぞれの案内板72は、上部が現像処理液Lの
液面LSよりも上方に位置し、下部が現像処理液L内に
浸漬されるように、所定の位置に取り付けられている。
また、案内板72はそれぞれ、下方に向かって次第に接
近するように取り付けられている。これにより、搬送ロ
ーラ66によって搬送された感光材料Pの先端が案内板
72に当たって下方へと案内され、感光材料Pが現像処
理液Lの液面LSに対して略垂直に進入するようになっ
ている。
【0026】現像タンク44の内壁44Sとタンク内部
材のうち、液面LSに位置する部分及び、現像タンク4
4内の案内板72は、現像処理液Lの接触角が所定の角
度θとなるように、現像処理液Lの組成との関係等から
材料が選択されている(図3及び図4参照)。この接触
角θは、現像処理液Lが界面近傍において攪拌された場
合にも、微小な気泡が発生して現像処理液L内に入り込
んでしまうことがないように設定されており、かかる観
点からは40°以上とされていることが好ましい。
材のうち、液面LSに位置する部分及び、現像タンク4
4内の案内板72は、現像処理液Lの接触角が所定の角
度θとなるように、現像処理液Lの組成との関係等から
材料が選択されている(図3及び図4参照)。この接触
角θは、現像処理液Lが界面近傍において攪拌された場
合にも、微小な気泡が発生して現像処理液L内に入り込
んでしまうことがないように設定されており、かかる観
点からは40°以上とされていることが好ましい。
【0027】なお、本発明で規定する接触角とは、部材
表面に現像処理液Lの液滴を置いて、30秒後にこの液
滴が部材表面に接する界面における液滴外郭の接線が、
部材表面との間でなす内側の角度である。
表面に現像処理液Lの液滴を置いて、30秒後にこの液
滴が部材表面に接する界面における液滴外郭の接線が、
部材表面との間でなす内側の角度である。
【0028】上記したように、接触角θを40°以上に
する手段としては、例えば、部材を撥水化する方法や、
現像処理液Lの表面張力を上げる方法等がある。接触角
θを40°以上にできれば、いずれの方法でもよいが、
両者を併用することが好ましい、部材を撥水化する方法
としては、部材の材質をテフロン(商品名)等の撥水材
料に変更したり、フッ化グラファイト等の撥水剤で表面
処理したりする方法が挙げられる。
する手段としては、例えば、部材を撥水化する方法や、
現像処理液Lの表面張力を上げる方法等がある。接触角
θを40°以上にできれば、いずれの方法でもよいが、
両者を併用することが好ましい、部材を撥水化する方法
としては、部材の材質をテフロン(商品名)等の撥水材
料に変更したり、フッ化グラファイト等の撥水剤で表面
処理したりする方法が挙げられる。
【0029】また、接触角θの上限は、80°以下であ
ることが好ましく、60°以下であることがさらに好ま
しい。すなわち、接触角θを40°以上80°以下、さ
らに好ましくは60°以下とすることによって、いわゆ
る処理ムラが改善されるだけでなく、現像処理液Lの結
晶這い上がりも抑止され、感光材料Pへの傷や汚れも防
止することができる。なお、これらの接触角θの値は、
いずれも室温25℃の測定条件で測定したものである。
ることが好ましく、60°以下であることがさらに好ま
しい。すなわち、接触角θを40°以上80°以下、さ
らに好ましくは60°以下とすることによって、いわゆ
る処理ムラが改善されるだけでなく、現像処理液Lの結
晶這い上がりも抑止され、感光材料Pへの傷や汚れも防
止することができる。なお、これらの接触角θの値は、
いずれも室温25℃の測定条件で測定したものである。
【0030】次に、本実施形態の感光材料現像装置10
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0031】図1に示すように、装填部18に装填され
た未露光の感光材料Pは、カッタ22で所定の長さに切
断された後、プリンタ部12内を搬送されながら、順に
裏印字部26で裏印字され、露光部28において潜像が
形成され、プロセッサ部14に至る。
た未露光の感光材料Pは、カッタ22で所定の長さに切
断された後、プリンタ部12内を搬送されながら、順に
裏印字部26で裏印字され、露光部28において潜像が
形成され、プロセッサ部14に至る。
【0032】プロセッサ部14内では、図3に示すよう
に、感光材料Pは、案内ローラ64、搬送ローラ66及
び案内ローラ68によって案内されつつ現像タンク44
内へ搬送される。ここで、図2に示すように、現像タン
ク44内の現像処理液Lは、循環手段60(パイプ56
及びポンプ58)によって循環されており、しかも、パ
イプ56の一方の流出端56Cが現像処理液Lの界面近
傍に位置していることで、界面部における現像処理液L
の循環率が、非界面部(界面部以外の部分)の循環率以
上とされている。これにより、感光材料Pが現像処理液
Lに進入するときに、常に攪拌された状態の現像処理液
Lが感光材料Pの先端部に接することとなり、感光材料
Pのいわゆる先端ムラが解消される。
に、感光材料Pは、案内ローラ64、搬送ローラ66及
び案内ローラ68によって案内されつつ現像タンク44
内へ搬送される。ここで、図2に示すように、現像タン
ク44内の現像処理液Lは、循環手段60(パイプ56
及びポンプ58)によって循環されており、しかも、パ
イプ56の一方の流出端56Cが現像処理液Lの界面近
傍に位置していることで、界面部における現像処理液L
の循環率が、非界面部(界面部以外の部分)の循環率以
上とされている。これにより、感光材料Pが現像処理液
Lに進入するときに、常に攪拌された状態の現像処理液
Lが感光材料Pの先端部に接することとなり、感光材料
Pのいわゆる先端ムラが解消される。
【0033】また、現像タンク44の内壁44Sとタン
ク内部材のうち、液面LSに位置する部分及び、現像タ
ンク44内の案内板72は、図4に示すように、現像処
理液Lの接触角が所定の角度θとなるように、現像処理
液Lの組成との関係を考慮して材料が選択されており、
上記したように、現像処理液Lが界面近傍において攪拌
された場合にも、微小な気泡が発生して現像処理液L内
に入り込んでしまうことがない。このため、例えば感光
材料Pを短時間で迅速処理するような場合であっても、
気泡が搬送ローラ52等の別部材に付着していわゆるス
ジムラを発生させることがない。
ク内部材のうち、液面LSに位置する部分及び、現像タ
ンク44内の案内板72は、図4に示すように、現像処
理液Lの接触角が所定の角度θとなるように、現像処理
液Lの組成との関係を考慮して材料が選択されており、
上記したように、現像処理液Lが界面近傍において攪拌
された場合にも、微小な気泡が発生して現像処理液L内
に入り込んでしまうことがない。このため、例えば感光
材料Pを短時間で迅速処理するような場合であっても、
気泡が搬送ローラ52等の別部材に付着していわゆるス
ジムラを発生させることがない。
【0034】このように、処理ムラ(先端ムラ及びスジ
ムラ)を発生させることなく現像処理された感光材料P
は、その後、漂白定着部36、水洗部38及び乾燥部4
0を順次に通過し、集積部42に集積される。
ムラ)を発生させることなく現像処理された感光材料P
は、その後、漂白定着部36、水洗部38及び乾燥部4
0を順次に通過し、集積部42に集積される。
【0035】なお、上記説明では、本発明の攪拌手段の
例として、パイプ56とポンプ58とで構成された循環
手段60を挙げたが、攪拌手段はこれに限定されず、要
するに現像処理液Lを界面部において攪拌することがで
きるものであればよい。例えば、従来の感光材料現像装
置では、パイプ56を中間部で分岐させず、1つの流出
端56Bを底板46Bに接続している構成のものがある
ので、これに対して、現像処理液Lを界面部において攪
拌する攪拌手段を別途設けてもよい。上記したように、
パイプ56を中間部で分岐させて、流出端56Cを側板
46Sに接続する構成では、上記した従来の感光材料現
像装置のパイプに僅かな変更を加えるたけで、本発明の
攪拌手段を構成できるので、構造が複雑になったり、部
品点数が増えたりすることがない。
例として、パイプ56とポンプ58とで構成された循環
手段60を挙げたが、攪拌手段はこれに限定されず、要
するに現像処理液Lを界面部において攪拌することがで
きるものであればよい。例えば、従来の感光材料現像装
置では、パイプ56を中間部で分岐させず、1つの流出
端56Bを底板46Bに接続している構成のものがある
ので、これに対して、現像処理液Lを界面部において攪
拌する攪拌手段を別途設けてもよい。上記したように、
パイプ56を中間部で分岐させて、流出端56Cを側板
46Sに接続する構成では、上記した従来の感光材料現
像装置のパイプに僅かな変更を加えるたけで、本発明の
攪拌手段を構成できるので、構造が複雑になったり、部
品点数が増えたりすることがない。
【0036】また、本発明の案内部材としても、上記し
たような案内板72によって構成されている必要はな
く、感光材料Pを現像処理液L内へ案内すると共に現像
処理液Pとの接触部分での現像処理液の接触角が40°
以上とされていればよい。例えば、これらの条件を満た
すように構成された案内ロールであってもよい。
たような案内板72によって構成されている必要はな
く、感光材料Pを現像処理液L内へ案内すると共に現像
処理液Pとの接触部分での現像処理液の接触角が40°
以上とされていればよい。例えば、これらの条件を満た
すように構成された案内ロールであってもよい。
【0037】さらに、現像処理液Lとの接触角θを40
°以上とする部材についても、現像タンク44の内壁4
4Sとタンク内部材のうち液面LSに位置する部分及
び、現像タンク44内の案内板72の全てである必要は
ない。すなわち、これらのうちの少なくとも一部であっ
ても、現像処理液L内への気泡の巻き込みを防止するこ
とができる。特に、感光材料Pの処理ムラを解消すると
いう観点からは、感光材料Pが現像処理液Lに進入する
領域及びその近傍の部材(例えば案内板72)におい
て、現像処理液Lとの接触角θを40°以上とすること
が好ましい。
°以上とする部材についても、現像タンク44の内壁4
4Sとタンク内部材のうち液面LSに位置する部分及
び、現像タンク44内の案内板72の全てである必要は
ない。すなわち、これらのうちの少なくとも一部であっ
ても、現像処理液L内への気泡の巻き込みを防止するこ
とができる。特に、感光材料Pの処理ムラを解消すると
いう観点からは、感光材料Pが現像処理液Lに進入する
領域及びその近傍の部材(例えば案内板72)におい
て、現像処理液Lとの接触角θを40°以上とすること
が好ましい。
【0038】また、本発明において、接触角θを上記の
範囲に設定する場合には、現像槽(現像タンク44)の
少なくとも一部が、現像処理液Lとの接触各θがこの条
件を満たすような部材を選定するのが一般的である。こ
の様な部材としては、PTFE(テフロン(商品名))
やPFA(4フッ化エチレン−パーフロロアルコキシエ
チレン)等を挙げることができる。
範囲に設定する場合には、現像槽(現像タンク44)の
少なくとも一部が、現像処理液Lとの接触各θがこの条
件を満たすような部材を選定するのが一般的である。こ
の様な部材としては、PTFE(テフロン(商品名))
やPFA(4フッ化エチレン−パーフロロアルコキシエ
チレン)等を挙げることができる。
【0039】接触角θは、通常の現像液を用いて測定す
ればよいが、より具体的には、例えば、後述の実施例で
使用したカラー現像液を用いて測定すればよい。より厳
密には、本発明の感光材料現像装置10を使用するとき
の現像処理液で測定した場合の値である。
ればよいが、より具体的には、例えば、後述の実施例で
使用したカラー現像液を用いて測定すればよい。より厳
密には、本発明の感光材料現像装置10を使用するとき
の現像処理液で測定した場合の値である。
【0040】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 1.カラーペーパー(感光材料P)の作製方法 紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆してなる支持体の表
面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さら
に第一層〜第七層の写真構成層を順次塗設して、特開平
11−24217号の実施例1に示されているものと同
じ層構成のハロゲン化銀カラー写真感光材料の試料10
1を作製した。各写真構成層用の塗布液は、特開平11
−24217号の実施例1の試料111のようにして調
製した。 2.カラーペーパーへの露光及び処理条件 市販のカラーネガフィルムであるフジカラーネガティブ
フィルムSURER400(富士写真フイルム(株)
製)で、屋外晴天の中景に人物を撮影し、処理機として
富士フイルム(株)製自動現像機FP−363SC、カ
ラーネガフィルム処理処方CN−16Sとその処理剤
(いずれも富士写真フイルム(株)製)を用いて現像処
理を行った。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 1.カラーペーパー(感光材料P)の作製方法 紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆してなる支持体の表
面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さら
に第一層〜第七層の写真構成層を順次塗設して、特開平
11−24217号の実施例1に示されているものと同
じ層構成のハロゲン化銀カラー写真感光材料の試料10
1を作製した。各写真構成層用の塗布液は、特開平11
−24217号の実施例1の試料111のようにして調
製した。 2.カラーペーパーへの露光及び処理条件 市販のカラーネガフィルムであるフジカラーネガティブ
フィルムSURER400(富士写真フイルム(株)
製)で、屋外晴天の中景に人物を撮影し、処理機として
富士フイルム(株)製自動現像機FP−363SC、カ
ラーネガフィルム処理処方CN−16Sとその処理剤
(いずれも富士写真フイルム(株)製)を用いて現像処
理を行った。
【0041】現像処理されたカラーネガフィルムは、入
力機/スキャナー・イメージプロセサーSP1500
(富士写真フイルム(株)製)で画像情報を読み取り、
本発明の一実施形態に係る感光材料現像装置10(図1
参照)を用いて、レーザー露光ユニット30で前述の試
料101に露光を施し、以下の表1〜表4に示す処理工
程及び処理液でランニング処理(現像液の累積補充量
が、そのタンク容量の3倍になるまで)を行った。 (処理工程)
力機/スキャナー・イメージプロセサーSP1500
(富士写真フイルム(株)製)で画像情報を読み取り、
本発明の一実施形態に係る感光材料現像装置10(図1
参照)を用いて、レーザー露光ユニット30で前述の試
料101に露光を施し、以下の表1〜表4に示す処理工
程及び処理液でランニング処理(現像液の累積補充量
が、そのタンク容量の3倍になるまで)を行った。 (処理工程)
【0042】
【表1】
【0043】なお、表1において、補充液の量は感光材
料1m2あたりの量を示している。また、水洗過程での
水流は、4から1への向流方式とした。
料1m2あたりの量を示している。また、水洗過程での
水流は、4から1への向流方式とした。
【0044】各処理液の組成は以下の表2〜表4に示す
通りである。 (カラー現像液の組成)
通りである。 (カラー現像液の組成)
【0045】
【表2】
【0046】以上の組成に対し水を加えて、タンク液及
び補充液共に体積を1000mlとした。また、25℃
においてpHがタンク液で10.30、補充液で12.
65となるように水酸化カリウムで調整した。 (漂白定着液の組成)
び補充液共に体積を1000mlとした。また、25℃
においてpHがタンク液で10.30、補充液で12.
65となるように水酸化カリウムで調整した。 (漂白定着液の組成)
【0047】
【表3】
【0048】以上の組成に対して水を加えて、タンク液
及び補充液共に体積を1000mlとした。また、25
℃においてpHがタンク液で5.50、補充液で5.3
0となるように硝酸で調整した。 (リンス液の組成)
及び補充液共に体積を1000mlとした。また、25
℃においてpHがタンク液で5.50、補充液で5.3
0となるように硝酸で調整した。 (リンス液の組成)
【0049】
【表4】
【0050】3.処理ムラの評価法 ランニング処理終了後、フジカラーネガティブフィルム
SUPER400(富士写真フイルム(株)製)に、I
SO5800(カラーネガフィルムの感度測定法)記載
の標準C光源による照明のもとで、標準露光量でグレー
壁を撮影し、上述と同様な操作で四切サイズ(254m
m×305mm)にカットされた試料101に露光を与
え、仕上がりのカラープリントにおける壁の濃度が、3
色(B,G,R)とも0.75〜0.85となるよう調
整した。
SUPER400(富士写真フイルム(株)製)に、I
SO5800(カラーネガフィルムの感度測定法)記載
の標準C光源による照明のもとで、標準露光量でグレー
壁を撮影し、上述と同様な操作で四切サイズ(254m
m×305mm)にカットされた試料101に露光を与
え、仕上がりのカラープリントにおける壁の濃度が、3
色(B,G,R)とも0.75〜0.85となるよう調
整した。
【0051】また、以下の表5に示すように、案内板7
2の材質を順次交換することによって接触角θを変更
し、且つ、現像処理液Lの界面を攪拌しなかった場合と
攪拌した場合とで、各20枚ずつの処理を行った。尚、
上述のカラーペーパーの処理は、10℃20%の恒温恒
湿室にて行なった。
2の材質を順次交換することによって接触角θを変更
し、且つ、現像処理液Lの界面を攪拌しなかった場合と
攪拌した場合とで、各20枚ずつの処理を行った。尚、
上述のカラーペーパーの処理は、10℃20%の恒温恒
湿室にて行なった。
【0052】処理ムラの評価は、得られたカラープリン
トを下記標準で評価した。 (先端ムラ) ○・・・先端ムラの発生無し。 △・・・先端ムラが、僅かに発生(G濃度として0.0
2以内に減感)。 ×・・・先端ムラが発生(G濃度として0.02〜0.
03に減感)。 ××・・先端ムラが発生(G濃度として0.03以上に
減感)。
トを下記標準で評価した。 (先端ムラ) ○・・・先端ムラの発生無し。 △・・・先端ムラが、僅かに発生(G濃度として0.0
2以内に減感)。 ×・・・先端ムラが発生(G濃度として0.02〜0.
03に減感)。 ××・・先端ムラが発生(G濃度として0.03以上に
減感)。
【0053】(スジムラ) ○・・・スジムラの発生無し。 △・・・スジムラが、20枚中1〜5箇所発生してい
る。 ×・・・スジムラが、20枚中6〜10箇所発生してい
る。 ××・・スジムラが、20枚中11個所以上発生してい
る。
る。 ×・・・スジムラが、20枚中6〜10箇所発生してい
る。 ××・・スジムラが、20枚中11個所以上発生してい
る。
【0054】
【表5】
【0055】なお、表5において、PVCは塩ビ、PP
Sはポリフェニレンサルファイト、FEPはポリフッ化
エチレンプロピレン、PTFEはテフロン、PFAは4
フッ化エチレン パーフロロアルコキシエチレンをそれ
ぞれ示す。
Sはポリフェニレンサルファイト、FEPはポリフッ化
エチレンプロピレン、PTFEはテフロン、PFAは4
フッ化エチレン パーフロロアルコキシエチレンをそれ
ぞれ示す。
【0056】この表5から明らかなように、現像処理液
Lの界面を攪拌した場合(比較例6〜8及び実施例1、
2)には、攪拌しない場合(比較例1〜5)と比較して
先端ムラは僅かに改善傾向が見られる。しかし、スジム
ラに関しては、接触角が40°未満の場合に現像処理液
Lの界面を攪拌すると(比較例6〜8)、現像処理液L
に微小な気泡を巻き込んでしまうため、同じく接触角が
40°未満で界面を攪拌しない場合(比較例1〜3)よ
りも悪化している。これに対し、現像処理液Lの界面を
攪拌し、且つ、接触角θを40°以上とした場合(実施
例1及び2)には、先端ムラとスジムラの両者が解消さ
れていることが判る。
Lの界面を攪拌した場合(比較例6〜8及び実施例1、
2)には、攪拌しない場合(比較例1〜5)と比較して
先端ムラは僅かに改善傾向が見られる。しかし、スジム
ラに関しては、接触角が40°未満の場合に現像処理液
Lの界面を攪拌すると(比較例6〜8)、現像処理液L
に微小な気泡を巻き込んでしまうため、同じく接触角が
40°未満で界面を攪拌しない場合(比較例1〜3)よ
りも悪化している。これに対し、現像処理液Lの界面を
攪拌し、且つ、接触角θを40°以上とした場合(実施
例1及び2)には、先端ムラとスジムラの両者が解消さ
れていることが判る。
【0057】
【発明の効果】本発明では、感光材料の現像処理液が収
容された処理液収容槽と、前記現像処理液の液面に設け
られ前記感光材料を現像処理液内へ案内する案内部材
と、前記現像処理液の界面部において現像処理液を攪拌
させる攪拌手段と、を有し、前記処理液収容槽とこの処
理液収容槽内の部材及び前記案内部材のうち前記現像処
理液と接触している接触部分の少なくとも一部に現像処
理液の接触角が40°以上の部材を用いるので、特に感
光材料を短時間で迅速に処理する場合でも、処理ムラを
生じさせることなく感光材料を現像することができる。
容された処理液収容槽と、前記現像処理液の液面に設け
られ前記感光材料を現像処理液内へ案内する案内部材
と、前記現像処理液の界面部において現像処理液を攪拌
させる攪拌手段と、を有し、前記処理液収容槽とこの処
理液収容槽内の部材及び前記案内部材のうち前記現像処
理液と接触している接触部分の少なくとも一部に現像処
理液の接触角が40°以上の部材を用いるので、特に感
光材料を短時間で迅速に処理する場合でも、処理ムラを
生じさせることなく感光材料を現像することができる。
【図1】本発明の一実施形態の感光材料現像装置を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態の感光材料現像装置の発色
現像部を示す概略構成図である。
現像部を示す概略構成図である。
【図3】本発明の一実施形態の発色現像部の上部(現像
処理液の液面近傍)を示す断面図である。
処理液の液面近傍)を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の案内部材を拡大して示す
断面図である。
断面図である。
【図5】従来の感光材料現像装置を部分的に示す概略構
成図である。
成図である。
10 感光材料現像装置 44 現像タンク(処理液収容槽) 56 パイプ(循環手段、攪拌手段) 58 ポンプ(循環手段、攪拌手段) 60 循環手段(攪拌手段) 70 案内部材 72 案内板(案内部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 感光材料の現像処理液が収容された処理
液収容槽と、 前記現像処理液の液面に設けられ前記感光材料を現像処
理液内へ案内する案内部材と、 前記現像処理液の界面部において現像処理液を攪拌させ
る攪拌手段と、 を有し、 前記処理液収容槽とこの処理液収容槽内の部材及び前記
案内部材のうち前記現像処理液と接触している接触部分
の少なくとも一部に現像処理液の接触角が40°以上の
部材を用いることを特徴とする感光材料現像装置。 - 【請求項2】 前記案内部材の前記現像処理液と接触し
ている接触部分において前記接触角が40°以上とされ
ていることを特徴とする請求項1に記載の感光材料現像
装置。 - 【請求項3】 前記攪拌手段が、 前記現像処理液の界面部の循環率がこれ以外の非界面部
の循環率以上となるように現像処理液を循環させる循環
手段、 であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
感光材料現像装置。 - 【請求項4】 前記循環手段が、 前記界面部と前記非界面部とを連通するパイプと、 前記連通管に設けられ前記非界面部から前記界面部へ現
像処理液を送るポンプと、 を有することを特徴とする請求項3に記載の感光材料現
像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11204473A JP2001033924A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 感光材料現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11204473A JP2001033924A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 感光材料現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001033924A true JP2001033924A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16491123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11204473A Pending JP2001033924A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 感光材料現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001033924A (ja) |
-
1999
- 1999-07-19 JP JP11204473A patent/JP2001033924A/ja active Pending
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