JPH08240896A - 感光材料処理装置及びシート状材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置及びシート状材料処理装置

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JPH08240896A
JPH08240896A JP4547995A JP4547995A JPH08240896A JP H08240896 A JPH08240896 A JP H08240896A JP 4547995 A JP4547995 A JP 4547995A JP 4547995 A JP4547995 A JP 4547995A JP H08240896 A JPH08240896 A JP H08240896A
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JP
Japan
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processing
photosensitive material
sheet
processing liquid
liquid
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JP4547995A
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Akio Kashino
昭雄 樫野
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理槽中で起こる感光材料又はシート状材料
に対する現像抑制現象をなくし、迅速処理がコンパクト
な構成によって可能になる自動機等処理装置を提供す
る。 【構成】 感光材料又はシート状材料を処理する処理液
を収容する処理槽と、前記処理槽内で感光材料又はシー
ト状材料の搬送経路に沿って感光材料又はシート状材料
を搬送する搬送手段と、前記処理槽内の処理液に速度を
与える処理液流動手段とを有する感光材料処理装置又は
シート状材料処理装置において、前記処理液流動手段に
よって速度を与えられた前記処理槽内の処理液が、前記
搬送手段によって前記搬送経路上を搬送される感光材料
又はシート状材料からみて感光材料又はシート状材料の
表面上で、相対的に80mm/sec以上の速度を有するこ
とを特徴とする感光材料処理装置又はシート状材料処理
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真フィルム、プリン
ト、感光性印刷版、感熱性シート等の感光材料やシート
状材料の現像処理、定着処理、安定化処理等を行う処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の一般的な感光材料の自動
現像機の内部構成の概略をその中央断面でみた形状を示
しており、感光材料2は深さの深い処理槽100内の一点
鎖線で示される感光材料の搬送経路を搬送ローラRによ
って挟持されながら搬送される。このように、従来、感
光材料の現像処理装置のような感光材料の処理装置は、
感光材料を十分かつ処理むらのないように処理を行うよ
うに、感光材料が処理槽から排出されるまでに充分な現
像がされるように処理時間が長くなってしまっていた。
【0003】また、感光材料を処理する際に化学的処理
による反応生成物が感光材料2の表面に滞留して抑制物
質が発生し、感光材料の表面に抑制層が形成される。こ
の抑制層が感光材料の表面に新しい処理液を供給するこ
とを阻害し、現像処理の迅速化の妨げ、処理むらの原因
となっていた。
【0004】そこで、処理槽内を搬送される感光材料2
に接触する搬送ローラRの本数を増加させることによっ
て、搬送ローラRによる感光材料2に対する表面接触で
表面抑制層の破壊を行い、感光材料2の表面に新しい処
理液を供給し、感光材料2の現像処理速度の効率化、及
び処理むらの防止を図っていた。しかしながら、搬送ロ
ーラの本数を増やすと、高価格で大型の装置となってし
まう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題に対し、
処理液に感光材料の搬送方向に対して直交する方向でか
つ感光材料の表面に沿った方向に40mm/sec〜60mm
/secの速度を与えたが、画像にむらができるという問
題が生じた。
【0006】本発明は、上記のような感光材料やシート
状材料を処理液で処理する処理装置の欠点を解決し、処
理後の画質を維持しながら迅速処理を行う処理装置の提
供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、感光材料
又はシート状材料を処理する処理液を収容する処理槽
と、前記処理槽内で感光材料又はシート状材料の搬送経
路に沿って感光材料又はシート状材料を搬送する搬送手
段と、前記処理槽内の処理液に速度を与える処理液流動
手段とを有する感光材料処理装置又はシート状材料処理
装置において、前記処理液流動手段によって速度を与え
られた前記処理槽内の処理液が、前記搬送手段によって
前記搬送経路上を搬送される感光材料又はシート状材料
からみて感光材料又はシート状材料の表面上で、相対的
に80mm/sec以上の速度を有することを特徴とする感
光材料処理装置又はシート状材料処理装置、或いは感光
材料又はシート状材料を処理する処理液を収容する処理
槽と、前記処理槽内で感光材料又はシート状材料の搬送
経路に沿って感光材料又はシート状材料を搬送する搬送
手段と、前記処理槽内の処理液に速度を与える処理液流
動手段とを有する感光材料処理装置又はシート状材料処
理装置において、前記処理液流動手段によって各処理槽
内の感光材料又はシート状材料の処理液中での搬送経路
上前半部分の感光材料又はシート状材料の表面上で処理
液に速度を与えることを特徴とする感光材料処理装置又
はシート状材料処理装置によって達成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例として、感光材料の現
像装置を説明するが、シート状材料に関しても同様な態
様をとることができる。
【0009】図1はX線フィルムの自動現像装置1の搬
送方向に断面をとった概略構成図である。処理槽は感光
材料2の搬送方向に沿って図面左から現像槽3、定着槽
4、水洗槽5が配置されている。それぞれの槽の中には
現像液3A、定着液4A、水洗水又は安定液5Aが収容
されている。感光材料2の搬送経路は一点鎖線で示され
ており、現像装置1の入口側からR1からR8で示された搬
送ローラによって感光材料2が搬送経路上を搬送され
る。そして、搬送経路の上部には上面搬送案内部3B、
4B、5Bが設けられ、各処理槽は開閉動作できる蓋部
材6によって覆われている。
【0010】図2は本発明の一実施例で、(a)図の処
理槽10は処理槽3,4,5の中の何れでもよく、処理
槽を上方から見た図であり、処理槽10内には、処理液
が収容されている。感光材料2は図の紙面下から上に向
かって搬送経路上を搬送される。処理液には、感光材料
の表面に沿った方向に速度を与える。501は、処理槽
の底面内壁である。(b)図は、(a)図のx-x断面の
形状を示している。(a)図のように処理液に速度を与
えた場合は、(b)図に示されるように紙面の手前から
垂直方向に処理液に速度を与えられている。
【0011】(a)図に実線で示されるように、感光材
料の搬送方向に直交する方向である図の右から左に向か
う方向に処理液に速度を与える場合の感光材料からみた
処理液の相対的な速度は、感光材料の搬送速度をV1
処理液の速度をV2とすると、図3に示すような大きさ
と方向を有するVで表される。処理液に与える速度の方
向は、図2の(a)図の実線で示される感光材料2の搬
送方向に対して直交する方向でかつ感光材料の表面に沿
った方向に限らず、感光材料2の表面に沿った方向であ
ればよい。感光材料の搬送方向とは逆向きである図2の
(a)図の上から下に向かう方向でかつ感光材料の表面
に沿った方向に処理液に速度を与えた場合、図2の
(a)図の実線で示される方向に速度を与えた場合と同
じだけの感光材料からみた処理液の速度Vを得るために
は、図2の(a)図に示す場合よりも処理液に与える速
度を小さくすることができる。
【0012】処理液に速度を与えるための処理液流動手
段には、処理液の吹き出し口と吸い込み口を用いること
ができ、図2の(a)図の実線の方向に処理液に速度を
与えるためには、処理液の吹き出し口81と吸い込み口82
は処理槽の感光材料2の搬送方向に対して横方向である
図面の右と左に設けることができる。
【0013】図4は感光材料からみた処理液の相対的な
速度Vを変化させたときの現像時間の変化を表したグラ
フである。感光材料からみた処理液の相対的な速度Vが
80mm/sec以上になると、現像時間は大幅に減縮され
る。さらに、感光材料からみた処理液の相対的な速度V
を感光材料の搬送経路上全体で80mm/sec以上にする
と、画質が安定した状態を維持しながら迅速な処理が行
える。
【0014】ここで現像時間とは、コニカ製自動現像機
SRX-501、コニカ製処理剤XD-SR、XF-SR、コニカ製フィ
ルムSRG(感光材料の両面に乳剤塗布)により、現像温
度35℃、現像時間15秒、処理液の感光材料2の表面上で
の速度45mm/secのとき、濃度(透過濃度)1.5に仕上
がるような露光量E0を決定し、 各機器での評価におい
て同一処理剤、同一フィルムにE0の露光を行って、現
像温度を35℃とし、処理液の速度変化およびローラ面数
の変化から濃度1.5が得られる時間とする。ここで、感
光材料の乳剤塗布面と接触するローラ面数とは、感光材
料の乳剤の塗布されている側の面とローラとの各処理槽
内処理液中での接触回数である。1本のローラで感光材
料の乳剤塗布面に2度接触する場合は、ローラ面数2と
し、乳剤が塗布されていない側の感光材料の面と接触す
るローラは、ローラ面数として換算しない。
【0015】大型機としてコニカ製SRX-501、中型機とし
て同SRX-251、小型機として同SRX-101を用いた。小型機
はローラ面数6、感光材料の搬送速度450mm/min、中
型機はローラ面数16、感光材料の搬送速度1100mm/mi
n、大型機はローラ面数28、感光材料の搬送速度2500m
m/minである。
【0016】処理液の速度V2は、図5に示すように感
光材料の搬送経路上(図の一点鎖線)の点Pに流速計S
を固定し、測定する。点Pは、測定内容により感光材料
の搬送経路上を移動可能である。流速計はアレック電子
株式会社製の電磁流速計ACM-250を用いた。測定した処
理液の速度V2と感光材料の搬送速度V1から図3のよう
に感光材料からみた処理液の相対的な速度Vを求める。
【0017】感光材料の搬送方向に直交する方向でかつ
感光材料の表面に沿った方向に処理液に速度を与えた場
合、処理槽内の感光材料の搬送方向に対して横方向両端
部で、処理液の速度に20%の差が生じることから、図6
は、小型機、中型機、大型機において、感光材料からみ
た処理液の相対的な速度が44mm/secから36mm/sec
に減少した場合(速度変化ΔVa)と、110mm/secか
ら90mm/secに減少した場合(速度変化ΔVb)の濃度
変化を表したグラフである。ここで、小型機で感光材料
からみた処理液の速度を36mm/secから44mm/secに
変化させたときの濃度変化をΔD1、90mm/secから11
0mm/secに変化させたときの濃度変化をΔD2、大型
機で感光材料からみた処理液の速度を36mm/secから4
4mm/secに変化させたときの濃度変化をΔD3とす
る。小型機では、ローラ面数が大型機と比べて少なく、
感光材料とローラとの接触による抑制層の破壊があまり
行われないため、ΔD1はΔD2やΔD3の約2倍になっ
ている。しかし、ΔD2はΔD3とほぼ同程度になってい
る。これらを感光材料からみた処理液の速度変化に対す
る濃度変化率でみると、(ΔD1/ΔVa)は(ΔD3
ΔVa)の約2倍、(ΔD2/ΔVb)は(ΔD3/Δ
a)の2/5倍、(ΔD2/ΔVb)は(ΔD1/Δ
a)の約1/5倍となっている。感光材料からみた処
理液の速度が80mm/sec以上の場合の小型機の濃度変
化率は、80mm/sec以下の場合の大型機の濃度変化率
の2/5倍、かつ、80mm/sec以下の場合の小型機の
濃度変化率の1/5倍となっていることから、ローラ面
数を大きくしなくても感光材料からみて感光材料の表面
上で、相対的に80mm/sec以上の速度を処理液に与え
ることにより、画質を維持したまま迅速な処理が行える
ことがわかる。
【0018】図7〜図9は図2と同様の形状の処理槽で
あり、処理液の吹き出し口と吸い込み口を必要に応じて
適宜設けることができる。図7では、処理槽51内の処
理液に実線のように感光材料2の搬送方向に対して直交
する方向でかつ感光材料2の表面に沿った方向の二方向
である図の左から右に向かう方向と図の右から左に向か
う方向に吹き出し口83から吹き出し、吸い込み口84に吸
い込ませるように処理液を流し感光材料からみて感光材
料の表面上で、相対的に80mm/sec以上の速度Vを有
するように処理液に速度を与えており、画質が安定した
状態を維持しながら迅速な処理が行える。また、このよ
うに処理液に感光材料の搬送経路上で感光材料の搬送方
向に対して直交する方向でかつ感光材料の表面に沿った
方向である図7のような方向に速度V2を与えることに
より、さらに画質の向上が得られ、迅速な処理が行え
る。また、処理槽の内壁付近での処理液の滞溜を防止す
るために処理槽内壁512を凹面にしたり、湾曲させる
とよい。
【0019】図8は、処理槽52内に処理液の吹き出し
口851,852と吸い込み口861,862をそれぞれ2個ずつ有
し、吹き出し口851,852からでた処理液の方向は逆向き
に対向しており、感光材料2からみた処理液の相対的な
速度を感光材料の搬送経路上で80mm/sec以上にする
ことにより、感光材料の搬送経路上での処理液の滞留と
その滞留による濃度むらを緩和することができるととも
に迅速な処理が行える。
【0020】図9は、処理槽53の処理液の吹き出し口
と吸い込み口の数を増やし、吹き出し口と吸い込み口間
のとなり合う処理液の速度方向が逆向きになるように、
処理液の吹き出し口871,872,873,874と吸い込み口88
1,882,883,884を設け、感光材料からみた処理液の相
対的な速度Vを感光材料の搬送経路上で80mm/sec以
上にしており、図8のように処理液の吹き出し口851,8
52と吸い込み口861,862を設けた場合に比べ、感光材料
の搬送方向に対して横方向である図の左右方向に処理液
の速度の変動が少ないため、画質の安定な状態を維持し
ながら迅速処理が行える。尚、図7〜10における51
1,521,531,541は処理槽の底面内壁であ
る。
【0021】図10は、例えば処理槽54の処理液の吹
き出し口891,892又は893,894の2個より吹き出した処
理液が吸い込み口を901又は902の1個で兼用し、それぞ
れ処理槽の感光材料2の搬送方向に対して横方向である
図の左右方向の中央付近に処理液の吹き出し口891,89
2,893,894を処理槽の横方向の端部に向けて吹き出す
ように配置し、感光材料からみた処理液の相対的な速度
Vを感光材料の搬送経路上で80mm/sec以上にした場
合である。この場合、処理槽の横方向の端部付近での処
理液の速度の変動を低く抑えることができ、処理液が処
理槽の横方向の端部付近で滞留することを防止できると
ともに迅速な処理が行える。
【0022】図11は、処理槽の他の実施例の概要図
で、(a)は側断面図、(b)は正面断面図、(c)は
上面図である。処理液の吹き出し口91付近から吸い込み
口92付近にかけて仕切り板9を設けることにより、処理
槽51内の処理液の吹き出し口91から出た処理液が吸い込
み口92に到達するまでに拡散することによる処理液の速
度減少を防止している。
【0023】図12は、感光材料の処理液内搬送中にお
いて、処理液に速度を与えるタイミングを変化させた場
合の感光材料の濃度変化を表したグラフである。各処理
槽の処理液内での感光材料の搬送経路上全体で処理液に
速度を与えた場合の感光材料の濃度変化を実線L(0−
1)、感光材料の搬送経路上かつ液面から各処理槽の感
光材料の処理液中での搬送経路長の3分の1の間中感光
材料の表面上で処理液が速度を有するように速度を与え
た場合の濃度変化を破線L(0−1/3)、感光材料の搬
送経路上かつ液面から各処理槽の感光材料の処理液中で
の搬送経路長の3分の1の箇所から3分の2の箇所まで
の間中感光材料の表面上で処理液が速度を有するように
速度を与えた場合の濃度変化を点線L(1/3−2/3)、同
様に3分の2の箇所から感光材料の出口側である感光材
料の搬送経路上かつ液面までの間中感光材料の表面上で
処理液が速度を有するように速度を与えた場合の濃度変
化を一点鎖線L(2/3−1)、感光材料の表面上で処理
液に速度を与えない場合の濃度変化を二点鎖線L(0−
0)で示している。
【0024】例えば、濃度2に達するのに必要な時間は
L(0−1/3)やL(1/3−2/3)はL(2/3−1)に比べ
て小さく、感光材料の処理液中での搬送経路上の後半部
分よりも前半部分の感光材料の表面上で処理液に速度を
与えたほうが、迅速な処理が行える。さらに、L(0−
1/3)はL(1/3−2/3)に比べて濃度2に達するのに必
要な時間を大幅に小さくすることができる。これは、感
光材料の搬送経路上かつ液面から感光材料の処理液中で
の搬送経路長の3分の1の間の感光材料の表面上で処理
液に速度を与えることにより、感光材料の表面上に抑制
層が形成される前に感光材料の表面に処理液を供給する
ことができるためである。また、感光材料の搬送経路上
かつ液面から感光材料の処理液中での搬送経路長の3分
の1の間中感光材料の表面上で処理液に速度を与えた場
合の濃度変化は、処理液中での感光材料の表面上全体で
処理液に速度を与えた場合の濃度変化に近く、迅速な処
理が行える。以上のようなタイミングで、搬送経路上を
搬送される感光材料からみて感光材料の表面上で、相対
的に80mm/sec以上の速度を処理液に与えることによ
り、より迅速な処理が行える。
【0025】図13は感光材料からみた感光材料の表面
上での処理液の相対的な速度Vが80mm/secの場合と4
0mm/secの場合でのローラ面数の変化による現像時間
の変化を表したグラフである。感光材料からみた感光材
料の表面上での処理液の相対的な速度Vが40mm/sec
の場合にはローラ面数(ローラ面数)/(感光材料1枚
あたりの乳剤塗布面数)が増加するにしたがって現像時
間が減少するのに対し、感光材料からみた感光材料表面
上での処理液の相対的な速度が80mm/secの場合は、
ローラ面数によらず、現像時間が小さい。このグラフか
ら感光材料からみた感光材料の表面上での処理液の相対
的な速度Vを80mm/sec以上にすると、感光材料から
みた感光材料の表面上での処理液の相対的な速度が現像
時間の短縮にかなり寄与することがわかる。また、感光
材料からみた感光材料の表面上での処理液の速度が40m
m/secの場合には、ローラ面数が18で現像時間が小さ
くなり安定するのに対し、感光材料からみた感光材料の
表面上での処理液の相対的な速度が80mm/secの場合
には、感光材料と接触するローラ面数が18以下でも現像
時間が小さく安定しており、感光材料からみた処理液の
相対的な速度を感光材料の表面上で80mm/sec以上、
かつローラ面数を18以下とすることによって、迅速な処
理の行える小型な処理装置が得られる。
【0026】このように、処理液に感光材料2からみて
感光材料の表面上で相対的に80mm/sec以上の速度を
有するように速度を与えると、処理液によって抑制層が
破壊され、新しい処理液が感光材料2の表面に供給され
るようになり、画質は安定した状態を維持しながら、処
理の迅速化が図れる。また、抑制層の破壊を感光材料か
らみた処理液の相対的な速度を大きくすることによって
行うので、ローラ面数を少なくすることができ、安価で
小型な装置にすることができる。
【0027】以上の実施例は、処理液の吹き出し口及び
吸い込み口を有していても有していなくても、処理液が
所定の速度を持つようにすれば、吹き出し口と吸い込み
口が対になっていなくてもよく、また、吹き出し口のみ
で吸い込み口がなくてもよい。また、感光材料からみて
感光材料の表面上で相対的に80mm/sec以上の速度を
処理液が有せば、画質を維持した状態で迅速処理を行え
るが、より画質を向上させるためには、処理液が感光材
料の搬送方向に対して直交する方向でかつ感光材料の表
面に沿った方向に速度成分を有するようにするのがよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、処理槽
内の処理液を感光材料又はシート状材料からみて感光材
料又はシート状材料の表面上で相対的に80mm/sec以
上の速度にすることによって、処理液が感光材料又はシ
ート状材料の表面に形成された抑制層を破壊するから、
画質を維持したまま迅速処理の行える感光材料又はシー
ト状材料処理装置が得られる。
【0029】また、各処理槽内の感光材料又はシート状
材料の処理液中での搬送経路上前半部分の感光材料又は
シート状材料の表面上で処理液に速度を与えることによ
り、処理の迅速化が図れ、各処理槽内の感光材料又はシ
ート状材料の処理液中での搬送経路上前半部分の感光材
料又はシート状材料の表面上で感光材料又はシート状材
料からみて相対的に80mm/sec以上の速度を与えるこ
とにより、感光材料又はシート状材料の表面状に抑制層
が形成される前に感光材料又はシート状材料の表面上に
処理液が供給されるので、処理の迅速化が図れる。各処
理槽内の感光材料又はシート状材料の搬送経路上かつ液
面から感光材料又はシート状材料の処理液中での搬送経
路長の3分の1の間に処理液に感光材料又はシート状材
料からみて相対的に80mm/sec以上の速度を与えるこ
とにより迅速な処理が行える。また、各処理槽内の感光
材料又はシート状材料の搬送経路上かつ液面から感光材
料又はシート状材料の処理液中での搬送経路長の3分の
1の間中処理液に感光材料又はシート状材料からみて相
対的に80mm/sec以上の速度を与えることによりさら
に迅速な処理が行える。
【0030】さらに、処理槽内の処理液に感光材料又は
シート状材料からみて感光材料又はシート状材料の表面
上で相対的に80mm/sec以上の速度を与え、処理液中
での感光材料又はシート状材料とローラとの接触面数を
18以下とすることにより、小型な装置で迅速な処理が行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の一実施例の概要図。
【図2】本発明の処理装置の1つの処理槽の概要図で
(a)はその上面図で(b)は(a)のx−x断面図。
【図3】感光材料又はシート状材料に対する処理液流速
度である合成流速を表すベクトル図。
【図4】合成流速と現像時間の関係を表すグラフ。
【図5】処理槽内の処理液流速の測定手段を示す断面
図。
【図6】合成流速と現像濃度の関係を示すグラフ。
【図7】処理槽内の処理液の流路を示す一実施例の上面
図。
【図8】処理槽内の処理液の流路を示す一実施例の上面
図。
【図9】処理槽内の処理液の流路を示す一実施例の上面
図。
【図10】処理槽内の処理液の流路を示す一実施例の上
面図。
【図11】処理槽内の処理液の流路を示す一実施例の三
面図で(a)は側断面図、(b)は正面断面図、(c)
は上面図。
【図12】処理液に速度を与えるタイミングと現像進行
性(濃度)との関係を示すグラフ。
【図13】ローラ接触面数と現像時間の関係を示すグラ
フ。
【図14】従来の処理槽を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 自動現像機 2 感光材料 3 現像槽 4 定着槽 5,51 安定槽 6 蓋部材 3B,4B,5B 上面搬送案内部 9 仕切り板 R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8 搬
送ローラ 81,91,851,852,871,872 吹き出
し口 873,874,891,892,893,894 吹
き出し口 82,92,861,862,881 吸い込み口 882,883,884,901,902 吸い込み口

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理する処理液を収容する処
    理槽と、前記処理槽内で感光材料の搬送経路に沿って感
    光材料を搬送する搬送手段と、前記処理槽内の処理液に
    速度を与える処理液流動手段とを有する感光材料処理装
    置において、 前記処理液流動手段によって速度を与えられた前記処理
    槽内の処理液が、前記搬送手段によって前記搬送経路上
    を搬送される感光材料からみて感光材料の表面上で、相
    対的に80mm/sec以上の速度を有することを特徴とす
    る感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 感光材料を処理する処理液を収容する処
    理槽と、前記処理槽内で感光材料の搬送経路に沿って感
    光材料を搬送する搬送手段と、前記処理槽内の処理液に
    速度を与える処理液流動手段とを有する感光材料処理装
    置において、 前記処理液流動手段によって各処理槽内の感光材料の処
    理液中での搬送経路上前半部分の感光材料の表面上で処
    理液に速度を与えることを特徴とする感光材料処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記処理液流動手段によって各処理槽内
    の感光材料の処理液中での搬送経路上前半部分の感光材
    料の表面上で処理液に速度を与えることを特徴とする請
    求項1に記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理液流動手段によって感光材料の
    搬送経路上かつ液面から各処理槽内の感光材料の処理液
    中での搬送経路長の3分の1の間の感光材料の表面上で
    処理液に速度を与えることを特徴とする請求項3に記載
    の感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理液流動手段によって感光材料の
    搬送経路上かつ液面から各処理槽内の感光材料の処理液
    中での搬送経路長の3分の1の間中感光材料の表面上で
    処理液に速度を与えることを特徴とする請求項3に記載
    の感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理槽内の処理液中で前記感光材料
    の乳剤塗布側の面1面あたりの搬送手段との接触数が各
    処理槽内で18以下であることを特徴とする請求項1に記
    載の感光材料処理装置。
  7. 【請求項7】 シート状材料を処理する処理液を収容す
    る処理槽と、前記処理槽内でシート状材料の搬送経路に
    沿ってシート状材料を搬送する搬送手段と、前記処理槽
    内の処理液に速度を与える処理液流動手段とを有するシ
    ート状材料処理装置において、 前記処理液流動手段によって速度を与えられた前記処理
    槽内の処理液が、前記搬送手段によって前記搬送経路上
    を搬送されるシート状材料からみてシート状材料の表面
    上で、相対的に80mm/sec以上の速度を有することを
    特徴とするシート状材料処理装置。
  8. 【請求項8】 シート状材料を処理する処理液を収容す
    る処理槽と、前記処理槽内でシート状材料の搬送経路に
    沿ってシート状材料を搬送する搬送手段と、 前記処理槽内の処理液に速度を与える処理液流動手段と
    を有するシート状材料処理装置において、 前記処理液流動手段によって各処理槽内のシート状材料
    の処理液中での搬送経路上前半部分のシート状材料の表
    面上で処理液に速度を与えることを特徴とするシート状
    材料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記処理液流動手段によって各処理槽内
    のシート状材料の処理液中での搬送経路上前半部分のシ
    ート状材料の表面上で処理液に速度を与えることを特徴
    とする請求項7に記載のシート状材料処理装置。
  10. 【請求項10】 前記処理液流動手段によってシート状
    材料の搬送経路上かつ液面から各処理槽内のシート状材
    料の処理液中での搬送経路長の3分の1の間のシート状
    材料の表面上で処理液に速度を与えることを特徴とする
    請求項9に記載のシート状材料処理装置。
  11. 【請求項11】 前記処理液流動手段によってシート状
    材料の搬送経路上かつ液面から各処理槽内のシート状材
    料の処理液中での搬送経路長の3分の1の間中シート状
    材料の表面上で処理液に速度を与えることを特徴とする
    請求項9に記載のシート状材料処理装置。
  12. 【請求項12】 前記処理槽内の処理液中で前記シート
    状材料の乳剤塗布側の面1面あたりの搬送手段との接触
    数が各処理槽内で18以下であることを特徴とする請求項
    7に記載のシート状材料処理装置。
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