JP3363961B2 - 自動車のグローブボックス支持構造 - Google Patents

自動車のグローブボックス支持構造

Info

Publication number
JP3363961B2
JP3363961B2 JP20488193A JP20488193A JP3363961B2 JP 3363961 B2 JP3363961 B2 JP 3363961B2 JP 20488193 A JP20488193 A JP 20488193A JP 20488193 A JP20488193 A JP 20488193A JP 3363961 B2 JP3363961 B2 JP 3363961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glove box
support structure
instrument panel
striker
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20488193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0754526A (ja
Inventor
圭一 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP20488193A priority Critical patent/JP3363961B2/ja
Publication of JPH0754526A publication Critical patent/JPH0754526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363961B2 publication Critical patent/JP3363961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のインストルメ
ントパネルに設けられるグローブボックスの支持構造の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室前部には、車幅方向に延び
るインストルメントパネルが設けられており、このイン
ストルメントパネルの下部の助手席前方には、小物を収
容するためのグローブボックスが開閉自在に設けられて
いる。
【0003】そして、例えば、実開昭62−17636
1号公報に開示されているように、グローブボックスの
リッドに設けられた操作ノブと一体に動くフックと係合
して、グローブボックスを閉位置に係止するストライカ
が上記インストルメントパネルに垂設され、さらにはグ
ローブボックスを開位置に係止するストッパが上記イン
ストルメントパネルに突設されている。
【0004】一方、従来より、車両衝突時の安全性を高
めるために、シートベルト、エアバッグさらにはニープ
ロテクタにより乗員保護を図る工夫がなされている。上
記ニープロテクタは、シートに着座した乗員の前方に位
置するインストルメントパネル下部に設けられる部材で
あって、車両衝突時に乗員の膝から入力される衝撃荷重
により変形して衝撃吸収を図るように構成されている。
【0005】上記ニープロテクタにその衝撃吸収機能を
十分に発揮させるためには、十分なニープロテクタ配設
スペースを確保することが必要であるが、助手席前方に
位置するインストルメントパネル下部には、グローブボ
ックスが設けられるために、十分なニープロテクタ配設
スペースを確保することができなくなる。
【0006】そのため従来、グローブボックスのリッド
を繊維強化樹脂により形成して、リッド自体に衝撃吸収
機能を持たせて、乗員の保護を図ることも提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、グローブボ
ックスのリッドは、本来極めて軽量な材料で形成されて
いたが、これを繊維強化樹脂により形成して、リッド自
体に衝撃吸収機能を持たせるようにした場合、グローブ
ボックス全体の重量が増加して、グローブボックスが閉
状態にあるときに、これを支持しているストライカに大
きい荷重がかかることになる。
【0008】さらに最近では、運転席側のみでなく、助
手席側にもエアバッグを設けた車両も実用化されている
が、、助手席側にエアバッグを設ける場合、上記インス
トルメントパネルに、エアバッグを収容する開口部を上
記グローブボックスの上方位置に設けることになり、そ
の分、グローブボックスのストライカを支持しているイ
ンストルメントパネルの支持剛性が低下することにな
る。
【0009】以上の理由から、グローブボックスの重量
によってインストルメントパネルが変形し、これに伴い
グローブボックスを支持しているストライカが下方へ移
動して、閉位置にあるグローブボックスのリッドが開き
気味になり、見栄えが悪くなるという問題が生じた。
【0010】さらに、グローブボックスを開位置に係止
するストッパがインストルメントパネルに設けられてい
る場合についても、同様の問題があった。
【0011】一方、グローブボックスの前上方には、両
端部が車体に固定されて車幅方向に延びる高い剛性を有
するステアリング支持メンバが設けられているから、グ
ローブボックス支持部材の支持剛性を高めるためには、
上記支持部材を適当な連結部材を介して上記ステアリン
グ支持メンバに連結すれば良いと思われるが、そのよう
にすると、グローブボックス支持部材の支持剛性が高く
なり過ぎて、グローブボックスの衝撃吸収機能を低下さ
せる欠点があった。
【0012】上述の事情に鑑み、本発明は、グローブボ
ックスを閉位置または開位置に支持するストライカ等の
支持部材の支持剛性を適度に高め、グローブボックスの
衝撃吸収機能をも向上させたグローブボックス支持構造
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるグローブボ
ックス支持構造は、上記インストルメントパネル内に設
けられた空調用ダクトに、ストライカ等の支持部材が連
結部材を介して連結されてなることを特徴とするもので
ある。
【0014】上記グローブボックスは、衝撃吸収機能を
有する繊維強化樹脂により形成されるのが好ましい。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明によれば、ストライカ
あるいはストッパ等のグローブボックス支持部材が連結
部材を介して空調用ダクトに連結されているため、上記
支持部材の支持剛性が適度に高められ、かつグローブボ
ックスの組み付け精度が向上する。
【0016】また、空調用ダクトが変形しやすい構造を
有しているため、車両衝突時に乗員の膝からグローブボ
ックスのリッドに入力される衝撃荷重によって空調用ダ
クトがグローブボックスとともに容易に変形することに
より、グローブボックスの衝撃吸収機能が高められる効
果がある。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0018】図1に示すように、車室前部には左右方向
(車幅方向)に延びるインストルメントパネル1が設け
られており、このインストルメントパネル1の下部の助
手席前方には、小物を収容するためのグローブボックス
2が設けられている。インストルメントパネル1は、図
2に示すように、インナ部材1aとアウタ部材1bとに
よって構成されている。
【0019】3はグローブボックス2のリッドで、衝撃
吸収機能を有する繊維強化樹脂材で形成され、図2に示
すように、リッドインナ3aとリッドアウタ3bとが合
わさって、間に空間部が形成されている。グローブボッ
クス2の下端付近には、枢動中心をCとするヒンジ(図
示は省略)が設けられて、図1に仮想線で示すように開
くことができ、閉じたときには上端中央部をロックされ
るよう構成されている。
【0020】グローブボックス2の上方のインストルメ
ントパネル1内には空調用ダクト4が車幅方向に延長し
て設けられており、またグローブボックス2の前上方に
は、両端部が車体に固定されて車幅方向に延びるステア
リング支持メンバ5(支持メンバ)が設けられ、空調用
ダクト4の前端部がは支持部材6を介してステアリング
支持メンバ5に支持されている。さらにグローブボック
ス2の上方には、エアバッグ用インフレータ7を収容す
る開口部8が形成され、かつこの開口部8を覆うリッド
9が設けられている。
【0021】10は、グローブボックス2のリッド3を
閉位置に係止するためのストライカで、図3に示すよう
に、線材をU字状に折り曲げて形成され、横長のストラ
イカフレーム11に上部を溶接されている。ストライカ
フレーム11は、グローブボックス2の開口部の上辺部
において、インストルメントパネル1のインナ部材1a
にブラケット12を介して固定されている。
【0022】斜め下方に突出するストライカ10の下部
は、リッド3を閉じたとき、リッドインナ3aの上部に
開口したストライカ窓13に挿通されて、リッドアウタ
3bの上方中央に形成された凹陥部14に突出するよう
に構成されている。この凹陥部14内には、ロック装置
のベースとなるベース部材15が取り付けられている。
【0023】ベース部材15には、軸線方向を車幅方向
(図2の紙面に対し垂直方向)とする軸部材16が固定
され、この軸部材16に、先端が上向きに屈折してスト
ライカ10に係合する係合部17aを備えたフック17
の基端が回動自在に軸支されている。フック17は軸部
材16に装着されたコイルスプリング(図示は省略)に
よって、図2の時計方向に付勢され、フック17の係合
部17aの上端は、ストライカ10と係合した状態で、
ベース部材15から一体に延長されたカバー部材18の
下面に当接している。
【0024】上記ベース部材15に突設された軸部材1
6には、フック17とともに操作部材20が軸支されて
いる。この操作部材20は、フック17上に突出して、
下面がフック17の上面に当接する作用部20aを備え
ており、操作部材20の下端を図2の矢印Pの方向に引
くと、作用部20aが下方に回動することにより、フッ
ク17が図2の反時計方向に回動するから、係合部17
aがストライカ10から外れて、ロックが解除され、グ
ローブボックス2のリッド3を開くことができる。
【0025】一方、図3からも明らかなように、ストラ
イカフレーム11には、グローブボックス2を開位置に
係止するためのストッパ21が溶接されて、前方に突出
している。すなわち、グローブボックス2が開位置にあ
るときは、グローブボックス2の前方上端部のA点がス
トッパ21に当接することによって、グローブボックス
2は所定の開位置に係止されるようになっている。
【0026】さらに、上記ストッパ21には、連結部材
22の一端が固定されている。そして、連結部材22の
他端が空調用ダクト4の下壁部4aに固定されているこ
とにより、ストライカ10およびストッパ21が、連結
部材22を介して空調用ダクト4に連結されていること
になる。
【0027】以上の説明で明らかなように、、本実施例
では、インストルメントパネル1に支持されたストライ
カ10およびストッパ21が、連結部材22を介して空
調用ダクト4に連結されているため、上記ストライカ1
0およびストッパ21のようなグローブボックス支持部
材の支持剛性が適度に高められ、かつグローブボックス
2の組み付け精度が向上する効果がある。
【0028】また、空調用ダクト4が変形しやすい構造
を有しているため、車両衝突時に乗員の膝からグローブ
ボックス2のリッド3に入力される衝撃荷重によって空
調用ダクト4がグローブボックス2とともに容易に変形
することにより、グローブボックス2の衝撃吸収機能が
高められる効果がある。
【0029】なお、上述の実施例では、ストッパ21が
ストライカ10とともにストライカフレーム11に固定
されているが、ストッパをグローブボックス2の両側に
配置して、ストライカフレーム11にはストッパを設け
ない場合もある。その場合は、連結部材22の一端をス
トライカフレーム11に固定すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車室内前部の一部分を示す斜視図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】ストライカおよびストッパの構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 2 グローブボックス 3 グローブボックスのリッド 4 空調用ダクト 5 ステアリング支持メンバ(支持メンバ) 7 エアバッグ用インフレータ 10 ストライカ 11 ストライカフレーム 15 ベース部材 20 操作部材 21 ストッパ 22 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/12 - 65/42 E05C 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車幅方向に延びるインストルメ
    ントパネルにグローブボックスが開閉自在に設けられ、
    該グローブボックスを閉位置に支持する支持部材が上記
    インストルメントパネルに取り付けられてなるグローブ
    ボックス支持構造において、 上記インストルメントパネル内には、上記グローブボッ
    クスの車両前上方に位置し車体に固定された支持メンバ
    と、該支持メンバにその前端部を支持された空調用ダク
    が設けられ、該空調用ダクトに、上記支持部材が連
    結部材を介して連結されており、 上記連結部材は、一端が上記支持部材に固定されて、他
    端が上記空調用ダクトの、前端部より車両後方へ離間し
    た下壁部に固定されている ことを特徴とする自動車のグ
    ローブボックス支持構造。
  2. 【請求項2】 上記グローブボックスが衝撃吸収機能を
    有する繊維強化樹脂により形成されてなることを特徴と
    する請求項1記載の自動車のグローブボックス支持構
    造。
  3. 【請求項3】 上記インストルメントパネルに、エアバ
    ッグを収容する開口部が上記グローブボックスの上方位
    置に設けられてなることを特徴とする請求項1記載の自
    動車のグローブボックス支持構造。
  4. 【請求項4】 上記支持部材が、上記グローブボックス
    を閉位置に係止するストライカよりなることを特徴とす
    る請求項1乃至3の1つに記載の自動車のグローブボッ
    クス支持構造。
  5. 【請求項5】 上記支持部材には、上記グローブボック
    スを開位置に係止するストッパが設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至3の1つに記載の自動車のグロ
    ーブボックス支持構造。
JP20488193A 1993-08-19 1993-08-19 自動車のグローブボックス支持構造 Expired - Fee Related JP3363961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20488193A JP3363961B2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 自動車のグローブボックス支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20488193A JP3363961B2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 自動車のグローブボックス支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0754526A JPH0754526A (ja) 1995-02-28
JP3363961B2 true JP3363961B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=16497947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20488193A Expired - Fee Related JP3363961B2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 自動車のグローブボックス支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3363961B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4489622B2 (ja) * 2005-03-25 2010-06-23 カルソニックカンセイ株式会社 インストルメントパネル用物入装置の膝入力エネルギー吸収構造
JP4489623B2 (ja) * 2005-03-25 2010-06-23 カルソニックカンセイ株式会社 インストルメントパネル用物入装置の膝入力エネルギー吸収構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0754526A (ja) 1995-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3873565B2 (ja) 自動車用ドア
US5190314A (en) Glove box structure of vehicle
JP3873566B2 (ja) 自動車用ドア及び自動車用ドアの組立方法
US5195776A (en) Air bag installation
JP3165492B2 (ja) 自動車のエアバッグ装置
JP3405246B2 (ja) 自動車用乗員保護装置の配設構造
JP4091028B2 (ja) ドアアウタハンドル開放作動防止構造
JP3363961B2 (ja) 自動車のグローブボックス支持構造
JP2001180528A (ja) 自動車のフ−ドアンロック装置
JPH08230603A (ja) シート取付型サイドエアバッグ装置
JP2532284B2 (ja) 自動車のエアバッグ装置およびその組付方法
US5358271A (en) Structure for attaching a module cover of an air bag device for a passenger
JP3619091B2 (ja) 車両用グローブボックスの衝撃吸収構造
JP2564846Y2 (ja) 自動車のエアバッグ構造
JP3068263B2 (ja) 自動車のニープロテクター構造
JP4031963B2 (ja) サイドエアバッグの展開方向規制機構
JP3244805B2 (ja) 車両のインパネ形成方法
JP3811544B2 (ja) 蓋のヒンジ装置
JP3736312B2 (ja) アシストグリップ
JP3102188B2 (ja) ノブの収容構造
JP2003040039A (ja) グローブボックス構造
JP3098043B2 (ja) 自動車のエアバッグ装置
JPH0512449Y2 (ja)
JP3048595B2 (ja) 自動車のエアバッグ装置
JP2572601Y2 (ja) 助手席用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees