JP3068263B2 - 自動車のニープロテクター構造 - Google Patents
自動車のニープロテクター構造Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の衝突時に作用
する衝撃荷重から乗員を保護する自動車のニープロテク
ター構造に関するものである。
する衝撃荷重から乗員を保護する自動車のニープロテク
ター構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば実開平３−１６５５２号公
報に示されるように、自動車の前部シートに着座した乗
員の膝部の前方にプロテクタープレートを設置するとと
もに、このプロテクタープレートをステアリング支持メ
ンバに取付けられたＵ字状のプロテクターブラケットに
よって支持し、自動車の衝突時に乗員の膝がプロテクタ
ープレートに当接した場合に、上記プロテクターブラケ
ットを変形させることにより、衝突時の衝撃荷重を吸収
して乗員の膝部を保護するようにした自動車のニープロ
テクター構造が知られている。また、上記ニープロテク
ターを助手席側に配設する場合に、この助手席の前方に
設置されたグローブボックスの表面を覆うグローブリッ
ドをプロテクタープレートとして利用することが行われ
ている。
報に示されるように、自動車の前部シートに着座した乗
員の膝部の前方にプロテクタープレートを設置するとと
もに、このプロテクタープレートをステアリング支持メ
ンバに取付けられたＵ字状のプロテクターブラケットに
よって支持し、自動車の衝突時に乗員の膝がプロテクタ
ープレートに当接した場合に、上記プロテクターブラケ
ットを変形させることにより、衝突時の衝撃荷重を吸収
して乗員の膝部を保護するようにした自動車のニープロ
テクター構造が知られている。また、上記ニープロテク
ターを助手席側に配設する場合に、この助手席の前方に
設置されたグローブボックスの表面を覆うグローブリッ
ドをプロテクタープレートとして利用することが行われ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにグローブ
リッドをプロテクタープレートとして利用する場合、通
常、グローブリッドの裏側において、乗員の膝部に対向
する位置に左右一対のニープロテクタブラケットが設置
され、この両ニープロテクタブラケットの間にグローブ
ボックス本体が配設されるようになっている。このた
め、上記プロテクターブラケットの存在によってグロー
ブボックス本体の大きさが制限され、グローブボックス
の容量を十分に確保することができないという問題があ
る。
リッドをプロテクタープレートとして利用する場合、通
常、グローブリッドの裏側において、乗員の膝部に対向
する位置に左右一対のニープロテクタブラケットが設置
され、この両ニープロテクタブラケットの間にグローブ
ボックス本体が配設されるようになっている。このた
め、上記プロテクターブラケットの存在によってグロー
ブボックス本体の大きさが制限され、グローブボックス
の容量を十分に確保することができないという問題があ
る。
【０００４】なお、グローブボックスの容量を十分に確
保するため、グローブリッドの横幅寸法を大きく設定
し、その外側辺部に対向させてプロテクターブラケット
を配設することも考えられるが、この場合には、乗員の
膝部のセンター位置と、プロテクターブラケットの設置
位置とが車幅方向にずれ、車両の衝突時に乗員の膝部か
らプロテクタープレートに入力される衝撃荷重を上記プ
ロテクターブラケットに効果的に伝達することができ
ず、このプロテクターブラケットを変形させることによ
る衝撃吸収作用を十分に得られないことがある。
保するため、グローブリッドの横幅寸法を大きく設定
し、その外側辺部に対向させてプロテクターブラケット
を配設することも考えられるが、この場合には、乗員の
膝部のセンター位置と、プロテクターブラケットの設置
位置とが車幅方向にずれ、車両の衝突時に乗員の膝部か
らプロテクタープレートに入力される衝撃荷重を上記プ
ロテクターブラケットに効果的に伝達することができ
ず、このプロテクターブラケットを変形させることによ
る衝撃吸収作用を十分に得られないことがある。
【０００５】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、自動車の衝突時に作用する衝撃荷重を
効果的に吸収して乗員の膝部を保護することができると
ともに、グローブボックスの容量を十分に確保すること
ができる自動車のニープロテクター構造を提供すること
を目的としている。
れたものであり、自動車の衝突時に作用する衝撃荷重を
効果的に吸収して乗員の膝部を保護することができると
ともに、グローブボックスの容量を十分に確保すること
ができる自動車のニープロテクター構造を提供すること
を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、助手席の前方
に配設されたグローブリッドからなるプロテクタープレ
ートと、グローブボックスの上方に配設されて車幅方向
に伸びるステアリング支持メンバと、上記プロテクター
プレートに入力された衝撃荷重を支持する左右一対のプ
ロテクターブラケットとを有する自動車のニープロテク
ター構造において、上記プロテクターブラケットに、一
端部が上記ステアリング支持メンバに固着される所定幅
の基部と、この基部の他端部に設けられた所定幅の折り
曲げ部と、この折り曲げ部から斜めに延びる所定幅の傾
斜部とを設け、このプロテクターブラケットの幅方向セ
ンター位置を、助手席に乗員が普通の状態で着座した場
合における膝部中心の平均的位置に対して車幅方向の外
方側にオフセットさせて配置するとともに、プロテクタ
ープレートの閉止時に、プロテクタープレートの側辺部
を上記プロテクターブラケットの幅方向のセンター位置
近傍に連結する連結部材を設け、プロテクタープレート
の開放時に、上記連結部材によるプロテクタープレート
とプロテクターブラケットとの連結状態が解除されるよ
うに構成したものである。
に配設されたグローブリッドからなるプロテクタープレ
ートと、グローブボックスの上方に配設されて車幅方向
に伸びるステアリング支持メンバと、上記プロテクター
プレートに入力された衝撃荷重を支持する左右一対のプ
ロテクターブラケットとを有する自動車のニープロテク
ター構造において、上記プロテクターブラケットに、一
端部が上記ステアリング支持メンバに固着される所定幅
の基部と、この基部の他端部に設けられた所定幅の折り
曲げ部と、この折り曲げ部から斜めに延びる所定幅の傾
斜部とを設け、このプロテクターブラケットの幅方向セ
ンター位置を、助手席に乗員が普通の状態で着座した場
合における膝部中心の平均的位置に対して車幅方向の外
方側にオフセットさせて配置するとともに、プロテクタ
ープレートの閉止時に、プロテクタープレートの側辺部
を上記プロテクターブラケットの幅方向のセンター位置
近傍に連結する連結部材を設け、プロテクタープレート
の開放時に、上記連結部材によるプロテクタープレート
とプロテクターブラケットとの連結状態が解除されるよ
うに構成したものである。
【０００７】
【作用】上記構成の本発明によれば、左右のプロテクタ
ーブラケットの設置間隔を大きく取り、その間に配設さ
れるグローブボックス本体の幅寸法を大きくすることに
より、グローブボックスの容量を十分に確保することが
できる。そして上記プロテクタープレートと、プロテク
ターブラケットとが連結部材によって相連結されている
ため、自動車の衝突時に、プロテクタープレートの側方
移動が規制されて乗員の膝部からプロテクタープレート
に入力される衝撃荷重が上記プロテクターブラケットに
確実に伝達されることになる。
ーブラケットの設置間隔を大きく取り、その間に配設さ
れるグローブボックス本体の幅寸法を大きくすることに
より、グローブボックスの容量を十分に確保することが
できる。そして上記プロテクタープレートと、プロテク
ターブラケットとが連結部材によって相連結されている
ため、自動車の衝突時に、プロテクタープレートの側方
移動が規制されて乗員の膝部からプロテクタープレート
に入力される衝撃荷重が上記プロテクターブラケットに
確実に伝達されることになる。
【０００８】
【実施例】図１は、インストルメントパネル１に設置さ
れた本発明に係る自動車のニープロテクター構造の実施
例を示し、上記インストルメントパネル１には、車幅方
向の中央部にコンソールボックス２が設置されるととも
に、車体の左側に位置する助手席側の前方にグローブボ
ックス３が設置されている。このグローブボックス３
は、図２に示すように、物品収納用の空間部を有するグ
ローブボックス本体４と、このグローブボックス本体４
の表面側に設置されたグローブリッド５と、上記グロー
ブボックス本体４の下端部外面に突設された左右一対の
支持軸（図示せず）とを備え、この支持軸を支点にして
グローブボックス本体４が揺動変位して閉止位置から開
放位置に移行するように構成されている。
れた本発明に係る自動車のニープロテクター構造の実施
例を示し、上記インストルメントパネル１には、車幅方
向の中央部にコンソールボックス２が設置されるととも
に、車体の左側に位置する助手席側の前方にグローブボ
ックス３が設置されている。このグローブボックス３
は、図２に示すように、物品収納用の空間部を有するグ
ローブボックス本体４と、このグローブボックス本体４
の表面側に設置されたグローブリッド５と、上記グロー
ブボックス本体４の下端部外面に突設された左右一対の
支持軸（図示せず）とを備え、この支持軸を支点にして
グローブボックス本体４が揺動変位して閉止位置から開
放位置に移行するように構成されている。
【０００９】上記グローブリッド５は、ウレタンフォー
ム材からなるパッド材６と、このパッド材６の内部に配
設された基板７と、上記パッド材６の表面を覆う被覆材
８とからなり、このグローブリッド５によって助手席に
着座した乗員の膝部に対向するプロテクタープレートが
構成されている。上記グローブリッド５の側辺部には、
図３および図４に示すように、パッド材６内に埋設され
た取付け板９と、ボックス本体４の外側面に接合された
側板１０と、この側板１０の先端部から側方に突設され
た突片１１とからなる支持ブラケット１２が設けられて
いる。また、この支持ブラケット１２の取付け板９およ
び突片１１には、後述するプロテクターブラケット２１
に係合される第１係合ピン１４および第２係合ピン１５
が車体の前方側に突設されている。
ム材からなるパッド材６と、このパッド材６の内部に配
設された基板７と、上記パッド材６の表面を覆う被覆材
８とからなり、このグローブリッド５によって助手席に
着座した乗員の膝部に対向するプロテクタープレートが
構成されている。上記グローブリッド５の側辺部には、
図３および図４に示すように、パッド材６内に埋設され
た取付け板９と、ボックス本体４の外側面に接合された
側板１０と、この側板１０の先端部から側方に突設され
た突片１１とからなる支持ブラケット１２が設けられて
いる。また、この支持ブラケット１２の取付け板９およ
び突片１１には、後述するプロテクターブラケット２１
に係合される第１係合ピン１４および第２係合ピン１５
が車体の前方側に突設されている。
【００１０】上記グローブボックス３の上方には、図２
に示すように、側端部が車体のフロントピラー等に固定
されたパイプ材等からなるステアリング支持メンバ１６
が設置されるとともに、ケーシング１７内に収容された
エアバッグ１８と、このエアバッグ１８内に導入される
ガスを発生させるガス発生器１９とを有するエアバッグ
ユニット２０が設けられている。そして上記ステアリン
グ支持メンバ１６には、自動車の衝突時にグローブリッ
ド５の側辺部を支持する左右一対のプロテクターブラケ
ット２１が取り付けられている。
に示すように、側端部が車体のフロントピラー等に固定
されたパイプ材等からなるステアリング支持メンバ１６
が設置されるとともに、ケーシング１７内に収容された
エアバッグ１８と、このエアバッグ１８内に導入される
ガスを発生させるガス発生器１９とを有するエアバッグ
ユニット２０が設けられている。そして上記ステアリン
グ支持メンバ１６には、自動車の衝突時にグローブリッ
ド５の側辺部を支持する左右一対のプロテクターブラケ
ット２１が取り付けられている。
【００１１】上記プロテクターブラケット２１は、上端
部がステアリング支持メンバ１６に固着された鉛直部２
２と、この鉛直部２２の下端部に設けられた円弧状の折
り曲げ部２３と、この折り曲げ部２３から斜め上方に伸
びる傾斜部２４とを有している。上記プロテクターブラ
ケット２１の傾斜部２４の壁面には、図３および図５に
示すように、上記第１係合ピン１４が嵌入される係合孔
２５が形成されている。また、プロテクターブラケット
２１の鉛直部２２の内側辺部には、側方に突出する突部
２６が形成され、この突部２６の壁面に上記第２係合ピ
ン１５が嵌入される係合孔２７が形成されている。
部がステアリング支持メンバ１６に固着された鉛直部２
２と、この鉛直部２２の下端部に設けられた円弧状の折
り曲げ部２３と、この折り曲げ部２３から斜め上方に伸
びる傾斜部２４とを有している。上記プロテクターブラ
ケット２１の傾斜部２４の壁面には、図３および図５に
示すように、上記第１係合ピン１４が嵌入される係合孔
２５が形成されている。また、プロテクターブラケット
２１の鉛直部２２の内側辺部には、側方に突出する突部
２６が形成され、この突部２６の壁面に上記第２係合ピ
ン１５が嵌入される係合孔２７が形成されている。
【００１２】そして上記プロテクターブラケット２１
は、そのセンター位置Ｃ１が、図６に示すように、乗員
の膝部２８のセンター位置Ｃ２、つまり助手席に乗員が
普通の状態で着座した場合における膝部中心の平均的位
置に対して車幅方向の外側方にオフセットした位置に配
設され、上記プロテクターブラケット２１のセンター位
置Ｃ１の左右間隔Ｌ１が、膝部２８のセンター位置Ｃ２
の左右間隔Ｌ２よりも上記オフセット量だけ大きくなる
ように設定されている。
は、そのセンター位置Ｃ１が、図６に示すように、乗員
の膝部２８のセンター位置Ｃ２、つまり助手席に乗員が
普通の状態で着座した場合における膝部中心の平均的位
置に対して車幅方向の外側方にオフセットした位置に配
設され、上記プロテクターブラケット２１のセンター位
置Ｃ１の左右間隔Ｌ１が、膝部２８のセンター位置Ｃ２
の左右間隔Ｌ２よりも上記オフセット量だけ大きくなる
ように設定されている。
【００１３】このようにプロテクターブラケット２１の
センター位置Ｃ１を乗員の膝部２８のセンター位置Ｃ２
に対して外方側にオフセットさせて配設したため、上記
膝部２８のセンター位置Ｃ２の前方にプロテクターブラ
ケットのセンター位置を配設した場合に比べ、プロテク
ターブラケット２１のセンター位置Ｃ１の左右間隔Ｌ１
を広く設定することができ、これに応じて左右のプロテ
クターブラケット２１間に配設されるグローブボックス
本体４の幅寸法を大きくしてグローブボックス３の容量
を十分に確保することができる。
センター位置Ｃ１を乗員の膝部２８のセンター位置Ｃ２
に対して外方側にオフセットさせて配設したため、上記
膝部２８のセンター位置Ｃ２の前方にプロテクターブラ
ケットのセンター位置を配設した場合に比べ、プロテク
ターブラケット２１のセンター位置Ｃ１の左右間隔Ｌ１
を広く設定することができ、これに応じて左右のプロテ
クターブラケット２１間に配設されるグローブボックス
本体４の幅寸法を大きくしてグローブボックス３の容量
を十分に確保することができる。
【００１４】そしてグローブリッド５の側辺部に突設さ
れた第１，第２係合ピン１４，１５を上記プロテクター
ブラケット２１に形成された係合孔２５，２７に嵌入す
ることにより、上記グローブリッド５とプロテクターブ
ラケット２１とを相連結するように構成したため、上記
プロテクターブラケット２１のセンター位置Ｃ１を乗員
の膝部２８のセンター位置Ｃ２の外方側にオフセットさ
せたにも拘らず、車両の衝突時に乗員の膝部２８からグ
ローブリッド５に入力される衝撃荷重を上記プロテクタ
ーブラケット２１に確実に伝達し、このプロテクターブ
ラケット２１を変形させて上記衝撃荷重を効果的に吸収
することができる。
れた第１，第２係合ピン１４，１５を上記プロテクター
ブラケット２１に形成された係合孔２５，２７に嵌入す
ることにより、上記グローブリッド５とプロテクターブ
ラケット２１とを相連結するように構成したため、上記
プロテクターブラケット２１のセンター位置Ｃ１を乗員
の膝部２８のセンター位置Ｃ２の外方側にオフセットさ
せたにも拘らず、車両の衝突時に乗員の膝部２８からグ
ローブリッド５に入力される衝撃荷重を上記プロテクタ
ーブラケット２１に確実に伝達し、このプロテクターブ
ラケット２１を変形させて上記衝撃荷重を効果的に吸収
することができる。
【００１５】すなわち、上記のようにプロテクターブラ
ケット２１のセンター位置Ｃ１と、乗員の膝部２８のセ
ンター位置Ｃ２とが車幅方向にオフセットしている場合
には、上記膝部２８から入力される荷重に応じてプロテ
クターブラケット２１を旋回させるモーメントが生じる
ため、このモーメントに応じてプロテクターブラケット
２１が捩じられて傾斜状態となり易い。そして、上記プ
ロテクターブラケット２１が捩じられて傾斜面が形成さ
れると、この傾斜面に沿って上記グローブリッド５が側
方に移動して上記プロテクターブラケット２１から離間
し、上記衝撃荷重をプロテクターブラケット２１に伝達
することができなくなることがあるが、上記のように第
１，第２係合ピン１４，１５からなる連結部材によって
グローブリッド５とプロテクターブラケット２１とを相
連結するようにした場合には、グローブリッド５の側方
移動を規制してその側辺部を上記プロテクターブラケッ
ト２１に確実に当接させることができる。
ケット２１のセンター位置Ｃ１と、乗員の膝部２８のセ
ンター位置Ｃ２とが車幅方向にオフセットしている場合
には、上記膝部２８から入力される荷重に応じてプロテ
クターブラケット２１を旋回させるモーメントが生じる
ため、このモーメントに応じてプロテクターブラケット
２１が捩じられて傾斜状態となり易い。そして、上記プ
ロテクターブラケット２１が捩じられて傾斜面が形成さ
れると、この傾斜面に沿って上記グローブリッド５が側
方に移動して上記プロテクターブラケット２１から離間
し、上記衝撃荷重をプロテクターブラケット２１に伝達
することができなくなることがあるが、上記のように第
１，第２係合ピン１４，１５からなる連結部材によって
グローブリッド５とプロテクターブラケット２１とを相
連結するようにした場合には、グローブリッド５の側方
移動を規制してその側辺部を上記プロテクターブラケッ
ト２１に確実に当接させることができる。
【００１６】したがって、車両の衝突時に乗員が前方に
付勢され、その膝部２８がグローブリッド５に当接する
ことによって入力された衝撃荷重を、このグローブリッ
ド５から上記プロテクターブラケット２１に確実に伝達
することができる。この結果、プロテクターブラケット
２１の鉛直部２２がその上端部を支点にして車体の前方
側に折り曲げられるとともに、プロテクターブラケット
２１の傾斜部２４がその下端部の円弧状部２３を支点に
して車体の前方側に折り曲げられ、このプロテクターブ
ラケット２１の変形に応じて上記衝撃荷重が徐々に吸収
され、乗員の膝部２８に大きな衝撃が作用することが防
止されることになる。
付勢され、その膝部２８がグローブリッド５に当接する
ことによって入力された衝撃荷重を、このグローブリッ
ド５から上記プロテクターブラケット２１に確実に伝達
することができる。この結果、プロテクターブラケット
２１の鉛直部２２がその上端部を支点にして車体の前方
側に折り曲げられるとともに、プロテクターブラケット
２１の傾斜部２４がその下端部の円弧状部２３を支点に
して車体の前方側に折り曲げられ、このプロテクターブ
ラケット２１の変形に応じて上記衝撃荷重が徐々に吸収
され、乗員の膝部２８に大きな衝撃が作用することが防
止されることになる。
【００１７】なお、上記実施例では、プロテクターブラ
ケット２１の係合孔２５，２７に嵌入される係合ピン１
４，１５からなる連結部材によって上記グローブリッド
５をプロテクターブラケット２１に連結してグローブリ
ッドの側方移動を規制するように構成しているが、グロ
ーブリッド５およびプロテクターブラケット２１に相対
向する突片あるいはフック等を突設し、この突片等から
なる連結部材によって上記グローブリッド５をプロテク
ターブラケット２１に連結してグローブリッド５の側方
移動を規制するように構成してもよい。
ケット２１の係合孔２５，２７に嵌入される係合ピン１
４，１５からなる連結部材によって上記グローブリッド
５をプロテクターブラケット２１に連結してグローブリ
ッドの側方移動を規制するように構成しているが、グロ
ーブリッド５およびプロテクターブラケット２１に相対
向する突片あるいはフック等を突設し、この突片等から
なる連結部材によって上記グローブリッド５をプロテク
ターブラケット２１に連結してグローブリッド５の側方
移動を規制するように構成してもよい。
【００１８】また、上記衝突時に生じるモーメントによ
ってプロテクターブラケット２１が捩じられて変形する
のを防止するため、プロテクターブラケット２１の内側
辺部の板厚を大きくしてこの部分を補強し、あるいは上
記プロテクターブラケット２１の捩じり剛性を向上させ
る補強リブ等を設けた構造としてもよい。こうすれば、
車両の斜突時において乗員の膝部２８が斜め向きに上記
グローブリッド５に当接した場合等に、プロテクターブ
ラケット２１が捩じられて傾斜状態となることが防止さ
れるため、上記斜突時に作用する衝撃荷重を効果的に吸
収することができるという利点がある。
ってプロテクターブラケット２１が捩じられて変形する
のを防止するため、プロテクターブラケット２１の内側
辺部の板厚を大きくしてこの部分を補強し、あるいは上
記プロテクターブラケット２１の捩じり剛性を向上させ
る補強リブ等を設けた構造としてもよい。こうすれば、
車両の斜突時において乗員の膝部２８が斜め向きに上記
グローブリッド５に当接した場合等に、プロテクターブ
ラケット２１が捩じられて傾斜状態となることが防止さ
れるため、上記斜突時に作用する衝撃荷重を効果的に吸
収することができるという利点がある。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、グロー
ブリッドからなるプロテクタープレートに入力される衝
撃荷重を吸収するプロテクターブラケットのセンター位
置を、乗員の膝部のセンター位置に対して車幅方向の外
方側にオフセットさせたため、左右のプロテクターブラ
ケットの設置間隔を広くしてその間に配設されるグロー
ブボックス本体の幅寸法を大きくすることにより、グロ
ーブボックスの容量を十分に確保することができる。
ブリッドからなるプロテクタープレートに入力される衝
撃荷重を吸収するプロテクターブラケットのセンター位
置を、乗員の膝部のセンター位置に対して車幅方向の外
方側にオフセットさせたため、左右のプロテクターブラ
ケットの設置間隔を広くしてその間に配設されるグロー
ブボックス本体の幅寸法を大きくすることにより、グロ
ーブボックスの容量を十分に確保することができる。
【００２０】また、上記プロテクタープレートと、プロ
テクターブラケットとを連結部材によって連結すること
により、プロテクタープレートの側方移動を規制するよ
うに構成したため、上記プロテクターブラケットのセン
ター位置を、乗員の膝部のセンター位置に対して車幅方
向の外方側にオフセットさせたにも拘らず、車両の衝突
時に乗員の膝部からグローブリッドに入力される衝撃荷
重を上記プロテクターブラケットに確実に伝達すること
ができる。したがって、上記衝撃荷重に応じてプロテク
ターブラケットを変形させることにより、衝突時に衝撃
から乗員の膝部を効果的に保護することができるという
利点がある。
テクターブラケットとを連結部材によって連結すること
により、プロテクタープレートの側方移動を規制するよ
うに構成したため、上記プロテクターブラケットのセン
ター位置を、乗員の膝部のセンター位置に対して車幅方
向の外方側にオフセットさせたにも拘らず、車両の衝突
時に乗員の膝部からグローブリッドに入力される衝撃荷
重を上記プロテクターブラケットに確実に伝達すること
ができる。したがって、上記衝撃荷重に応じてプロテク
ターブラケットを変形させることにより、衝突時に衝撃
から乗員の膝部を効果的に保護することができるという
利点がある。
【図１】本発明に係る車両のニープロテクター構造が設
けられたインストルメントパネルの斜視図である。
けられたインストルメントパネルの斜視図である。
【図２】上記ニープロテクター構造の実施例を示す側面
断面図である。
断面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】グローブボックスの構成を示す斜視図である。
【図５】プロテクターブラケットの構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図６】グローブボックスの全体構成を示す平面図であ
る。
る。
３ グローブボックス ４ グローブボックス本体 ５ グローブリッド（プロプロテクタープレート） １４，１５ 係合ピン（連結部材）１６ ステアリング支持メンバ ２１ プロプロテクターブラケット ２８ 膝部 Ｃ１ プロプロテクターブラケットのセンター位置 Ｃ２ 膝部のセンター位置
Claims (1)
- 【請求項１】 助手席の前方に配設されたグローブリッ
ドからなるプロテクタープレートと、グローブボックス
の上方に配設されて車幅方向に伸びるステアリング支持
メンバと、上記プロテクタープレートに入力された衝撃
荷重を支持する左右一対のプロテクターブラケットとを
有する自動車のニープロテクター構造において、上記プ
ロテクターブラケットに、一端部が上記ステアリング支
持メンバに固着される所定幅の基部と、この基部の他端
部に設けられた所定幅の折り曲げ部と、この折り曲げ部
から斜めに延びる所定幅の傾斜部とを設け、このプロテ
クターブラケットの幅方向センター位置を、助手席に乗
員が普通の状態で着座した場合における膝部中心の平均
的位置に対して車幅方向の外方側にオフセットさせて配
置するとともに、プロテクタープレートの閉止時に、プ
ロテクタープレートの側辺部を上記プロテクターブラケ
ットの幅方向のセンター位置近傍に連結する連結部材を
設け、プロテクタープレートの開放時に、上記連結部材
によるプロテクタープレートとプロテクターブラケット
との連結状態が解除されるように構成したことを特徴と
する自動車のニープロテクター構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3208194A JP3068263B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 自動車のニープロテクター構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3208194A JP3068263B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 自動車のニープロテクター構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0550889A JPH0550889A (ja) | 1993-03-02 |
| JP3068263B2 true JP3068263B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
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