JP3363041B2 - 自動取引装置 - Google Patents

自動取引装置

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JP3363041B2
JP3363041B2 JP28855896A JP28855896A JP3363041B2 JP 3363041 B2 JP3363041 B2 JP 3363041B2 JP 28855896 A JP28855896 A JP 28855896A JP 28855896 A JP28855896 A JP 28855896A JP 3363041 B2 JP3363041 B2 JP 3363041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等で使用
される自動取引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動取引装置では、紙幣を紙幣収納庫か
ら1枚ずつ繰り出し、これを接客口まで搬送して顧客に
払い出したり、接客口に投入された紙幣を1枚ずつ取り
込み、これを紙幣収納庫まで搬送して該紙幣収納庫に収
納する動作が行われている。このような動作において、
複数枚の紙幣を搬送する場合、個々の紙幣の搬送速度を
高速にするとともに、繰り出し間隔を短くすれば、短時
間で多くの枚数の紙幣を搬送できることになり、紙幣の
入出金の処理にかかる時間の短縮が図れることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】紙質が良い紙幣である
と、高速搬送を行っても紙詰まりや集積不良等の障害が
発生することはない。また、疲労度が著しく高い紙幣
は、汚れ等を検知することで見つけ出すことができ、こ
の段階で損券としてリジェクトしてしまえば、後は自動
取引装置内で搬送されることはなく、障害の原因にはな
らない。
【0004】しかしながら、紙質によっては、いたみや
すい紙幣もあり、正損鑑別で損券と鑑別されないもので
も、実際には切れ目が入っていたりして、高速で搬送す
ると紙詰まりや集積不良等の障害が発生しやすくなる。
複数枚の紙幣を連続して高速で搬送する場合、先行する
紙幣で障害が発生すると、後続する紙幣がこれに突っ込
み、障害の度合いが大きくなってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、紙幣を収納する複数の収納庫と、利用
からの紙幣の投入を受けるとともに、利用者に対して
紙幣を払い出す接客口と、前記収納庫と収納庫の間、あ
るいは収納庫と接客口の間で紙幣を搬送する搬送手段
と、前記収納庫あるいは接客口から紙幣を繰り出し、前
記搬送手段に送り込む繰り出し手段と、紙幣を鑑別する
鑑別手段と、前記鑑別手段で紙幣の金種を鑑別させ、搬
送されている紙幣が特定金種の紙幣であると鑑別される
と、前記搬送手段を制御して搬送速度を減速するととも
に、前記繰り出し手段を制御して紙幣繰り出し速度を
する制御手段を備えた自動取引装置において、前記制
御手段は、入出金動作時は前記鑑別手段で特定金種が鑑
別されても前記搬送速度及び前記繰り出し速度を減速せ
ず、補充回収時に前記鑑別手段で特定金種が鑑別された
ときは前記搬送速度及び前記繰り出し速度を減速するよ
う制御することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自動取引装置の実
施の形態の一例を示すブロック図、図2は図1のブロッ
ク図に示す制御構成で制御される紙幣入出金装置の一例
を示す機構図であり、まず、図2を用いて紙幣入出金装
置の説明を行う。図2において、1は接客口で、入金紙
幣の一括投入を受けるとともに装置内部から紙幣を1枚
ずつ受けて集積する集積スペースと、前記集積スペース
から紙幣を1枚ずつに分離して繰り出すとともに該集積
スペースに紙幣を1枚ずつ送り込んで集積させる分離集
積機構を備えた投入受け渡し部2と、装置内部から入金
に適さない紙幣を1枚ずつ受けて集積する集積スペース
と、該集積スペースに紙幣を1枚ずつ送り込んで集積さ
せる集積機構を備えた入金リジェクト部3から構成され
る。
【0007】4は紙幣の金種、真偽、正損等を鑑別する
鑑別部である。5a〜5cは入出金ユニットで、集積し
ている紙幣を1枚ずつに分離して繰り出すとともに、紙
幣を1枚ずつ取り込んで集積する分離集積機構を備え
る。6a〜6cは紙幣収納庫で、出金用の紙幣や顧客が
入金した紙幣を収納する。ここで、複数の紙幣収納庫6
a〜6cを設けることで、金種毎に分けて紙幣を収納可
能である。なお、前記入出金ユニット5a〜5cには、
紙幣収納庫6a〜6cに収納する紙幣を集積状態で一時
保留し、集積している紙幣を一括して各紙幣収納庫6a
〜6cに収納する一時保留機構が備わっている。
【0008】7は補充回収カセットで、前記紙幣収納庫
6a〜6cに対して補充するための紙幣を収納するとと
もに、該紙幣収納庫6a〜6cから回収した紙幣を収納
する。また、この補充回収カセット7には、集積状態で
収納された紙幣を1枚ずつに分離して繰り出すととも
に、紙幣を1枚ずつ取り込んで集積状態に収納する分離
繰り出し機構を備える。
【0009】8はリジェクトカセットで、紙幣収納庫6
a〜6cおよび補充回収カセット7から繰り出した紙幣
のなかで、顧客への出金に適さない紙幣を収納するリジ
ェクト紙幣収納部9と、接客口1より顧客が取り忘れた
紙幣を収納する取り忘れ紙幣収納部10を備える。ま
た、前記両収納部9,10に対して紙幣を1枚ずつ取り
込んで集積状態に収納する集積機構を備える。
【0010】11は上記各構成間を結ぶ紙幣搬送路であ
る。ここで、この紙幣搬送路11においては、紙幣を正
逆双方向に搬送可能となっており、これに対応して、前
記鑑別部4も、正逆どちらの方向に紙幣が搬送されてい
ても鑑別が可能となっている。次に、上記図2で説明し
た構成の紙幣入出金装置を制御する構成を図1を用いて
説明する。
【0011】21は紙幣入出金装置全体を制御する制御
部である。22は搬送モータで、前記紙幣搬送路11に
おいて紙幣を搬送する図示しないローラやベルト等を駆
動するモータ群である。23は分離集積モータで、前記
接客口1,入出金ユニット5a〜5c,補充回収カセッ
ト7において紙幣を分離繰り出しあるいは集積する図示
しない分離集積機構に設けられるローラやベルト等を駆
動するモータ群である。
【0012】前記制御部21は、上位側となる自動取引
装置の制御部からの命令を受け、搬送モータ22や分離
集積モータ23、さらには、図示しない他のモータやア
クチュエータ等を駆動して、紙幣の入出金処理を行うも
のである。ここで、制御部21は、搬送モータ22と分
離集積モータ23の速度を可変制御可能となっており、
この可変制御は、鑑別部4での鑑別結果に応じて行う場
と、紙幣収納庫6a〜6cのなかで、特定金種の紙幣
が収納してある紙幣収納庫から紙幣を出金する場合に行
われる。
【0013】以下に、本発明の自動取引装置の動作の第
1の実施の形態について説明する。ここで、この自動取
引装置内の紙幣入出金装置で取り扱う紙幣は、韓国紙幣
とする。韓国紙幣のなかで、千ウォン紙幣は紙質が悪
く、いたみやすい。図3は疲労度の高い千ウォン紙幣の
一例を示す説明図で、千ウォン紙幣は紙質が悪くいたみ
やすいため、疲労度が高い千ウォン紙幣には、紙幣中央
部に長手方向の切れ目31が入った紙幣が多く見られ
る。このような紙幣を紙幣入出金装置で取り扱うと、切
れ目から紙幣が裂ける等して紙幣搬送路11における紙
詰まりが発生したり、集積時に先行する紙幣の切れ目に
後続する紙幣が入り込み、後続する紙幣の集積時の勢い
で紙幣がカールしたり正規の位置から飛び出したりして
集積不良が発生する等の障害が発生する可能性がある。
【0014】以下に、このようないたみやすい紙幣を障
害を発生させることなく取り扱う動作について説明す
る。まず、図4を用いて補充動作の場合より説明する。
ここで、図4は補充動作時の紙幣の流れを示す説明図で
ある。補充回収カセット7内にセットされた紙幣は分離
集積モータ23により駆動される図示しない分離集積機
構により1枚ずつ繰り出される。繰り出された紙幣は、
搬送モータ22により駆動される紙幣搬送路11により
矢印で示す経路を搬送される。紙幣搬送路11を搬送さ
れる紙幣は、鑑別部4で真偽および金種鑑別を行い、金
種毎に入出金ユニット5a〜5cに振り分けられる。こ
こで、搬送される紙幣が鑑別部4で千ウォン紙幣と鑑別
されると、制御部21は搬送モータ22と分離集積モー
タ23の速度を落とす。例えば、通常は搬送モータ22
の速度は1800mm/秒、分離集積モータ23の速度
は12枚/秒とする。これに対して、千ウォン紙幣の場
合は、搬送モータ22の速度は1400mm/秒、分離
集積モータ23の速度は8枚/秒に落とす。
【0015】このように、分離集積モータ23の速度を
落とすことで、後続する紙幣の繰り出し速度を遅くし
て、走行する紙幣間隔が広くなるようにし、集積する際
に、先行する紙幣と後続する紙幣が接触する度合いを低
減する。これにより、先行する紙幣がいたんでいてもし
切れ目が入っていても、後続する紙幣がこの切れ目に入
り込むことを防止し、先行する紙幣の切れ目に後続する
紙幣が入り込んで飛び出したりカールしたりするのを防
ぐ。また、搬送モータ22の速度を落とすことで、いた
みやすい特定金種の紙幣にかかる負担を減らし、万一、
先行する紙幣の切れ目に後続する紙幣が入り込んだとし
ても、搬送速度が遅いことから紙幣の運動エネルギーを
低減させることで、飛び出し量やカールの度合いを低減
させ、障害の程度を軽くすることが可能となる。
【0016】ここで、搬送モータ22の速度が1800
mm/秒、分離集積モータ23の速度が12枚/秒の通
常時の紙幣間隔は、 となる。
【0017】これに対して、搬送モータ22の速度が1
400mm/秒、分離集積モータ23の速度が8枚/秒
の千ウォン紙幣の紙幣間隔は、 となる。
【0018】次に、図5を用いて入金動作の場合を説明
する。ここで、図5は入金動作時の紙幣の流れを示す説
明図である。接客口1の投入受渡し部2に顧客により投
入された紙幣は、分離集積モータ23により駆動される
図示しない分離集積機構により1枚ずつ繰り出される。
繰り出された紙幣は、搬送モータ22により駆動される
紙幣搬送路11により矢印で示す経路を搬送される。紙
幣搬送路11を搬送される紙幣は、鑑別部4で真偽およ
び金種鑑別を行い、入金に適すると鑑別された紙幣は金
種毎に入出金ユニット5a〜5cに振り分けられる。ま
た、鑑別部4で入金に適さないと鑑別された紙幣は入金
リジェクト部3へ集積され顧客に返却される。ここで、
搬送される紙幣が鑑別部4で千ウォン紙幣と鑑別される
と、制御部21は搬送モータ22と分離集積モータ23
の速度を落とす。なお、この速度は前記補充動作の場合
と同じとする。
【0019】次に、図6を用いて出金動作の場合を説明
する。ここで、図6は出金動作時の紙幣の流れを示す説
明図である。各紙幣収納庫6a〜6cから顧客の支払い
要求の金種,枚数に応じた紙幣が、分離集積モータ23
により駆動される図示しない分離集積機構を備えた入出
金ユニット5a〜5cにより1枚ずつ繰り出される。
【0020】繰り出された紙幣は、搬送モータ22によ
り駆動される紙幣搬送路11により矢印で示す経路を搬
送される。紙幣搬送路11を搬送される紙幣は、鑑別部
4で真偽,金種および正損鑑別を行い、出金に適すると
鑑別された紙幣は接客口1の投入受渡し部2に集積され
る。また、出金に適さないと鑑別された紙幣は、リジェ
クトカセット8のリジェクト紙幣収納部9へ収納され
る。
【0021】紙幣収納庫6a〜6cは金種毎に紙幣を収
納することとしているが、例えば、紙幣収納庫6aと6
bには万ウォン紙幣が収納され、紙幣収納庫6cには千
ウォン紙幣が収納されるものとすると、制御部21は、
紙幣収納庫6a,6bから紙幣を出金するときは、搬送
モータ22および分離集積モータ23を通常の速度で駆
動するように制御し、これに対して、紙幣収納庫6cか
ら出金するときは、搬送モータ22および分離集積モー
タ23の速度を前記補充時と同様に落とす。
【0022】例えば、顧客により5万5千ウォンの支払
い要求がある場合は、制御部21は、まず搬送モータ2
2および分離集積モータ23を通常の速度で駆動するよ
うに制御して、紙幣収納庫6aもしくは6bからの万ウ
ォン紙幣の繰り出しおよび搬送を行い、接客口1の投入
受渡し部2に5枚の万ウォン紙幣を集積させる。投入受
渡し部2に5枚の万ウォン紙幣が集積すると、制御部2
1は搬送モータ22および分離集積モータ23の速度を
落とし、紙幣収納庫6cからの千ウォン紙幣の繰り出し
および搬送を行い、投入受渡し部2に5枚の千ウォン紙
幣を集積させて、先に集積させた万ウォン紙幣とともに
顧客に払い出す。
【0023】次に、図7を用いて回収動作の場合を説明
する。ここで、図7は回収動作時の紙幣の流れを示す説
明図である。分離集積モータ23により駆動される図示
しない分離集積機構を備えた入出金ユニット5a〜5c
により、各紙幣収納庫6a〜6cから順に紙幣が1枚ず
つ繰り出される。
【0024】繰り出された紙幣は、搬送モータ22によ
り駆動される紙幣搬送路11により矢印で示す経路を搬
送される。紙幣搬送路11を搬送される紙幣は、鑑別部
4で真偽および金種鑑別を行い、補充回収カセット7に
収納する。また、鑑別不可の場合は、リジェクトカセッ
ト8のリジェクト紙幣収納部9へ収納する。ここで、紙
幣収納庫6aと6bには万ウォン紙幣が収納され、紙幣
収納庫6cには千ウォン紙幣が収納されるものとする
と、制御部21は、紙幣収納庫6a,6bから紙幣を回
収するときは、搬送モータ22および分離集積モータ2
3を通常の速度で駆動するように制御し、これに対し
て、紙幣収納庫6cから回収するときは、搬送モータ2
2および分離集積モータ23の速度を補充時と同様に落
とす。
【0025】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態の動作では、紙質等の関係でいたみやす特定金
種の紙幣を扱う時は、搬送モータおよび分離集積モータ
の速度を落とすことにより、紙幣の搬送速度を落とすと
ともに紙幣間隔を広げることとしたので、いたみやすい
紙幣にかかる負担を低減させるとともに、いたんでいる
可能性がある先行する紙幣に後続する紙幣が衝突するこ
とを防ぎ、障害の発生を防ぐことができる。また、搬送
速度を落とすことで、万一先行する紙幣に後続する紙幣
が衝突しても、紙幣に与えるダメージが少なくなり、障
害の度合いを軽減することが可能となる。
【0026】さらに、出金動作や回収動作時は、紙幣収
納庫からの繰り出し動作時から搬送速度および分離速度
を遅くするので、障害の発生を未然に防ぐことが可能と
なる。次に、本発明の第2の実施の形態の動作について
説明する。なお、自動取引装置に搭載される紙幣入出金
装置の構成は図2で説明したものと同じとする。また、
これを制御する構成は図1で説明したものと同じとする
が、制御部21の制御機能が以下に説明するように異な
るものである。
【0027】すなわち、上述した第1の実施の形態で
は、いたみやすい特定金種の紙幣、例えば韓国の千ウォ
ン紙幣を取り扱う場合には、実際の疲労度とは関係なく
搬送速度および分離速度を遅くしたものであるが、いた
んでいる可能性が高い疲労度の高い紙幣は、汚れを鑑別
部4に設けた透過センサや反射センサで検知することで
見つけ出すことが可能である。
【0028】よって、入金動作時と補充動作時は、投入
受渡し部2もしくは補充回収カセット7から繰り出した
紙幣を鑑別部4で鑑別した際、金種が千ウォンでかつ疲
労度が高いと鑑別されると、制御部21は搬送モータ2
2と分離集積モータ23の速度を落とす。また、出金動
作時と回収動作時は、千ウォン紙幣が収納されている紙
幣収納庫6cから紙幣を繰り出す時、制御部21は搬送
モータ22と分離集積モータ23の速度を通常の速度と
し、繰り出された紙幣を鑑別部4で鑑別した際、疲労度
が高いと鑑別されると、制御部21は搬送モータ22と
分離集積モータ23の速度を落とす。
【0029】これにより、千ウォン紙幣のうち、実際に
いたんでいる可能性が高い疲労度の高い紙幣に対しての
み搬送速度と分離速度を落とすこととしたので、疲労度
の高い紙幣を高速かつ短い間隔で搬送することに起因す
る障害の発生を防ぎつつ、取引時間の短縮を実現可能と
なる。次に、本発明の第3の実施の形態の動作について
説明する。なお、自動取引装置に搭載される紙幣入出金
装置の構成は図2で説明したものと同じとする。また、
これを制御する構成は図1で説明したものと同じとする
が、制御部21の制御機能が以下に説明するように異な
るものである。
【0030】入金および出金動作における一回の取引あ
たりの紙幣の取扱枚数はそれ程多くなく、10枚程度が
一般的である。よって、接客口1の投入受渡し部2およ
び入出金ユニット5a〜5cの集積スペースに対し、集
積される紙幣は余裕があるため、先に集積した紙幣の表
面に後続する紙幣の搬送方向先端が接触する度合いは小
さい。
【0031】これに対して、補充および回収動作では、
取り扱う紙幣の枚数が多く、入出金ユニット5a〜5c
および補充回収カセット7の集積スペースに対し、集積
される紙幣は余裕がないため、先に集積した紙幣の表面
に後続する紙幣の搬送方向先端が接触する度合いは高
い。よって、入金と出金動作時は、取り扱う紙幣が千ウ
ォン紙幣であっても通常の搬送速度および分離速度で処
理を行い、補充と回収動作時は、取り扱う紙幣が千ウォ
ン紙幣である場合、搬送速度および分離速度を落とすも
のである。
【0032】すなわち、制御部21は、補充動作を行う
時は、まず、搬送モータ22および分離集積モータ23
を通常の速度で駆動されるよう制御し、補充回収カセッ
ト7から紙幣を繰り出す。繰り出された紙幣が紙幣搬送
路11を搬送されて鑑別部4まで搬送され、搬送されて
いる紙幣が千ウォン紙幣であると鑑別されると、制御部
21は搬送モータ22および分離集積モータ23の速度
を落とす。千ウォン紙幣以外の場合は、搬送速度および
分離速度を落とすことなく、処理を続ける。
【0033】また、回収動作を行う時は、紙幣収納庫6
a〜6cのなかで千ウォン紙幣を収納している紙幣収納
庫、例えば紙幣収納庫6cから紙幣の回収を行う時、搬
送モータ22および分離集積モータ23の速度を落とし
て駆動するように制御を行い、該紙幣収納庫6cからの
紙幣の繰り出しおよび搬送を行って、補充回収カセット
7もしくはリジェクトカセット8のリジェクト紙幣収納
部9へ収納する。紙幣収納庫6aおよび6bから紙幣の
回収を行う時は、搬送速度および分離速度を通常として
処理を行う。
【0034】以上説明した第3の実施の形態によれば、
入出金動作時には搬送速度および分離速度を落とさない
ので、取引時間の短縮が実現可能となり、補充回収動作
時には千ウォン紙幣を処理する場合のみ搬送速度および
分離速度を落とすので、障害の発生を低減することが可
能となる。次に、本発明の第4の実施の形態の動作につ
いて説明する。なお、自動取引装置に搭載される紙幣入
出金装置の構成は図2で説明したものと同じとする。ま
た、これを制御する構成は図1で説明したものと同じと
するが、制御部21の制御機能が以下に説明するように
異なるものである。
【0035】第4の実施の形態では、第3の実施の形態
と同様に、入出金動作時には搬送速度および分離速度は
落とさない。また、補充回収動作には、鑑別部4で紙幣
の疲労度を鑑別し、千ウォン紙幣でかつ疲労度の高い紙
幣を搬送するときのみ、搬送速度および分離速度を落と
す。すなわち、制御部21は、補充動作を行う時は、ま
ず、搬送モータ22および分離集積モータ23を通常の
速度で駆動されるよう制御し、補充回収カセット7から
紙幣を繰り出す。繰り出された紙幣が紙幣搬送路11を
搬送されて鑑別部4まで搬送され、搬送されている紙幣
が千ウォン紙幣でかつ疲労度が高いと鑑別されると、制
御部21は搬送モータ22および分離集積モータ23の
速度を落とす。千ウォン紙幣でかつ疲労度の高い紙幣以
外の場合は、搬送速度および分離速度を落とすことな
く、処理を続ける。
【0036】また、回収動作を行う時は、搬送モータ2
2および分離集積モータ23を通常の速度で駆動される
ように制御を行い、各紙幣収納庫6a〜6cから順に紙
幣を繰り出して回収を行う。繰り出された紙幣が紙幣搬
送路11を搬送されて鑑別部4まで搬送され、搬送され
ている紙幣が千ウォン紙幣でかつ疲労度が高いと鑑別さ
れると、制御部21は搬送モータ22および分離集積モ
ータ23の速度を落とす。千ウォン紙幣でかつ疲労度の
高い紙幣以外の場合は、搬送速度および分離速度を落と
すことなく、処理を続ける。
【0037】以上説明した第4の実施の形態によれば、
入出金動作時全ておよび補充回収動作時で紙幣の疲労度
が低い場合には搬送速度および分離速度を落とさないの
で、取引時間の短縮が実現可能となり、補充回収動作時
において千ウォン紙幣でかつ疲労度の高い紙幣を処理す
る場合のみ搬送速度および分離速度を落とすので、障害
の発生を低減することが可能となる。
【0038】上述した各実施の形態では、取り扱う紙幣
として韓国紙幣を例にとり、韓国紙幣のなかで紙質が悪
く、特にいたみやすい千ウォン紙幣を扱う処理について
説明したが、他の国の紙幣にも適用可能であり、紙質が
悪い等の理由でいたみやすい紙幣があれば、この特定金
種の紙幣に対して搬送速度および分離速度を遅くすれば
よい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、特定金
種の紙幣と鑑別されたときに搬送速度及び紙幣繰り出し
速度を減速する自動取引装置において、入出金動作時は
搬送速度及び繰り出し速度を減速せずに、補充回収時に
特定金種が鑑別されたときは搬送速度及び繰り出し速度
を減速するようようにしたので、いたみやすい紙幣にか
かる負担を低減させるとともに、先行するいたんでいる
可能性がある紙幣に後続する紙幣が衝突して障害を引き
起こすことを防ぐことができる。また、搬送速度を減速
することで、万一先行する紙幣に後続する紙幣が衝突し
ても、紙幣に与えるダメージが少なくなり、障害の度合
いを軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動取引装置の実施の形態の一例を示
すブロック図
【図2】紙幣入出金装置の一例を示す機構図
【図3】疲労度の高い千ウォン紙幣の一例を示す説明図
【図4】補充動作時の紙幣の流れを示す説明図
【図5】入金動作時の紙幣の流れを示す説明図
【図6】出金動作時の紙幣の流れを示す説明図
【図7】回収動作時の紙幣の流れを示す説明図
【符号の説明】
1 接客口 4 鑑別部 5a〜5c 入出金ユニット 6a〜6c 紙幣収納庫 7 補充回収カセット 11 紙幣搬送路 21 制御部 22 搬送モータ 23 分離集積モータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を収納する複数の収納庫と、 利用者からの紙幣の投入を受けるとともに、利用者に対
    して紙幣を払い出す接客口と、 前記収納庫と収納庫の間、あるいは収納庫と接客口の間
    で紙幣を搬送する搬送手段と、 前記収納庫あるいは接客口から紙幣を繰り出し、前記搬
    送手段に送り込む繰り出し手段と、 紙幣を鑑別する鑑別手段と、 記鑑別手段で紙幣の金種を鑑別させ、搬送されている
    紙幣が特定金種の紙幣であると鑑別されると、前記搬送
    手段を制御して搬送速度を減速するとともに、前記繰り
    出し手段を制御して紙幣繰り出し速度を減速する制御手
    段を備えた自動取引装置において、 前記制御手段は、入出金動作時は前記鑑別手段で特定金
    種が鑑別されても前記搬送速度及び前記繰り出し速度を
    減速せず、補充回収時に前記鑑別手段で特定金種が鑑別
    されたときは前記搬送速度及び前記繰り出し速度を減速
    するよう制御する ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 【請求項2】 記制御手段は、補充回収動作時に前記
    鑑別手段で紙幣の金種と疲労度を鑑別させ、搬送されて
    いる紙幣が特定金種でかつ疲労度が高いと鑑別される
    と、前記搬送手段を制御して搬送速度を減速するととも
    に、繰り出し手段を制御して後続紙幣の繰り出し速度を
    減速することを特徴とする請求項1記載の自動取引装
    置。
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