JP3359368B2 - アクリル系モノマー水溶液中の不純物の減少方法 - Google Patents

アクリル系モノマー水溶液中の不純物の減少方法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/50Use of additives, e.g. for stabilisation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノマー水溶液中の不
純物を減少させる方法に関する。特に、本発明は、プロ
トアネモニンが不純物として存在するモノマー水溶液中
の、プロトアネモニンとしても知られている、5−メチ
レン−2(5H)−フラノンの量を減少させる方法に関
する。
【0002】
【発明の背景】あるモノマーの生成において、普通は所
望のモノマーを生成するために適した触媒の存在下に、
エチレン性不飽和炭化水素は酸化される。例えば、アク
リル酸を生成するための一つの方法は、触媒の存在下に
プロピレンまたはアクロレインの気相酸化による。同様
に、メタクリル酸はイソブチレン、tert−ブタノー
ル、tert−ブチルメチルエーテル、メタクロレイン
またはイソブチルアルデヒドの気相酸化により生成する
ことができる。これらの方法によって生じる生成物はモ
ノマーの水溶液であり、望ましくない副生物によって汚
染されている。次いで、モノマー水溶液は適当な溶媒を
使用して抽出されてモノマーを回収する。モノマーを含
有する有機相は次いで溶媒分離工程で溶媒をストリップ
されてモノマー生成物を得る。次いで、低沸騰性不純物
はモノマー生成物から蒸留される。最後に、モノマー生
成物は蒸留されて高沸点不純物を分離する。
【0003】モノマー生成物中のいくつかの不純物とし
てはアクロレイン、メタクロレイン、プロピオン酸、酢
酸、アセトアルデヒド、マレイン酸、安息香酸、テレフ
タル酸、およびトルイル酸が挙げられる。これらの副生
物、または不純物は、生成物に色を付与しまたは重合禁
止剤として作用することができる。追加の処理工程、普
通は蒸留がこれらの不純物を減少または除去するために
必要とされ、それにより純粋なモノマー生成物を製造す
るコストを増大する。
【0004】アクリル酸およびメタクリル酸のような生
成モノマー中に副生物として生成された不純物の一つが
プロトアネモニン:
【0005】
【化2】 である。
【0006】この技術分野では、モノマー溶液中のプロ
トアネモニンの量を減少させる効率がよくてコスト的に
有効な方法を長い間捜し求めてきた。気相酸化によって
生じるモノマー溶液を処理すること、抽出されたモノマ
ー/溶媒混合物を処理すること、および氷状モノマーを
処理することの三つの一般的なアプローチが明らかにな
った。
【0007】モノマー水溶液を処理することにより副生
物を減少させる代表的な方法は、特開昭62−4521
9号公報に記載されている。その中に記載されている方
法は、抽出を行う前に重亜硫酸アルカリ金属または重亜
硫酸アンモニウムのような、重亜硫酸塩でアクリル酸水
溶液を処理することを必要とする。特開昭62−452
19号公報は、この方法はアクロレイン、プロピオン
酸、酢酸、アセトアルデヒド、一酸化炭素、炭酸ガス、
マレイン酸並びに安息香酸およびテレフタル酸のような
芳香族酸の量を減少させるために有効であることを開示
している。これらの参考文献は、プロトアネモニン量の
減少を開示または示唆していない。
【0008】抽出されたモノマー/溶媒混合物を処理す
ることにより副生物を減少させる代表的な方法は、ヨー
ロッパ特許第102642号明細書に記載されている。
その中に開示されている方法は、抽出されたメタクリル
酸/溶媒混合物を重亜硫酸アルカリ金属または重亜硫酸
アンモニウムのような亜硫酸塩水溶液で処理し、続いて
分離工程を必要としている。ヨーロッパ特許第1026
42号明細書は、この方法はメタクリル酸中のプロトア
ネモニンの量を減少させるために有効であることを開示
している。この参考文献はモノマー水溶液を処理するこ
とによるプロトアネモニン量の減少を開示または示唆し
ていない。
【0009】特開昭61−218556号公報は、抽出
されたアクリル酸/溶媒混合物または氷状アクリル酸を
処理して不純物の量を低下させる方法を開示している。
特開昭64−4505号公報は、抽出されたメタクリル
酸/溶媒混合物または氷状メタクリル酸を処理して不純
物の量を低下させる方法を開示している。これらの参考
文献は、モノマー水溶液中へ導入される重亜硫酸塩の添
加後の、抽出されたモノマー/溶媒混合物または氷状モ
ノマーへのヒドラジン化合物の添加が、モノマー生成物
中のアクロレイン、プロピオン酸、酢酸、ギ酸、アセト
アルデヒド、ホルムアルデヒド、酸化炭素類、マレイン
酸、フルフラール、プロトアネモニン、および安息香酸
およびテレフタル酸のような芳香族酸を更に減少させる
ことを開示している。これらの参考文献は、モノマー水
溶液を処理することによるプロトアネモニン量の減少を
開示または示唆していない。
【0010】特公昭56−41614号公報は、気相酸
化によって生成するアクリル酸水溶液、抽出されたアク
リル酸/溶媒混合物、または氷状アクリル酸を処理する
ことによりアクリル酸中のプロトアネモニンの量を減少
させる方法を開示している。その中に開示されている方
法は、亜硝酸塩、酸化窒素またはニトロソベンゼン、お
よび重合禁止剤の添加されている溶液の0.5〜1重量
%の添加を必要としている。
【0011】米国特許第3,725,208号明細書
は、氷状アクリル酸を処理してアルデヒド不純物の量を
減少させる方法を教示している。この特許は、硫酸、ヒ
ドラジン、フェニルヒドラジン、アニリン、モノエタノ
ールアミン、エチレンジアミンまたはグリシンの氷状ア
クリル酸への添加、続いて蒸留は、アクリル酸中のアル
デヒド不純物の量の減少を生じることを開示している。
【0012】米国特許第3,893,895号明細書
は、氷状1、2−不飽和カルボン酸を処理して不純物と
して存在するカルボニル化合物の量を減少させる方法を
教示している。カルボニル化合物としてはアクロレイ
ン、ホルムアルデヒド、メタクロレイン、クロトンアル
デヒド、アセトアルデヒド、ヘキセン−2−アル、アセ
トンおよびフルフラールが挙げられる。米国特許第3,
893,895号の開示によれば、1,2−不飽和カル
ボン酸中のこれらの化合物の量は、氷状酸をアミンで処
理して混合物を蒸留することにより減少させられる。有
用であるとして開示されているアミンは、無機アミン、
第一級および第二級脂肪族並びに芳香族アミン、例えば
ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、1,2−エタノール
アミン、1,2−エチレンジアミン、オクチルアミン、
1,3−プロパノールアミン、1,2−プロパノールア
ミン、オクタデシルアミン、p−フェニレンジアミン、
o−フェニレンジアミン、1,2−ジアニリノエタン、
αナフチルアミン、βナフチルアミン、p−メチルアニ
リン、o−メチルアニリン、N−メチルアニリン、セミ
−カルバジド、フェニルヒドラジン、および2,4−ジ
メチルアニリンがある。この参考文献は、プロトアネモ
ニン量の減少を開示または示唆していない。
【0013】
【発明の概要】本発明の目的は、次式:
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
水素、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、フェニルまたはメトキシフェニルから選ばれる同じ
または異なる基であり、ただしR1 、R2 、R3 および
4 の少なくとも1個は水素であり;R5 、R6 、R7
およびR8 は水素、メチル、エチル、n−プロピル、i
so−プロピル、メトキシまたはエトキシより選ばれる
同じまたは異なる基であり、ただしR5 、R6 、R7
よびR8 の少なくとも1個は水素である)を有する1種
類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミン、および
それらの塩の有効量をモノマー水溶液に添加することに
より、モノマー水溶液中のプロトアネモニンの量を減少
させる方法を提供することである。
【0016】本発明の別の目的は、アクリル酸水溶液お
よびメタクリル酸水溶液中のプロトアネモニンの量を、
1種類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミン(上
記のI)をこれらの溶液にプロトアネモニンの量を減少
させるために有効な量で添加することによって減少させ
ることである。
【0017】
【発明の詳細な記述】1種類またはそれ以上のパラ−フ
ェニレンジアミン(上記のI)をモノマー水溶液に添加
することは、プロトアネモニンの量を減少させる。式I
の好ましいパラ−フェニレンジアミンは、R1 、R2
3 およびR4 の少なくとも2個が水素であってR5
6 、R7 およびR8 の少なくとも2個が水素であるも
のである。本発明に有用なパラ−フェニレンジアミンの
例としては、1,4−フェニレンジアミン(以後p−P
Dとして引用する)、N,N−ジメチル−1,4−フェ
ニレンジアミン、N−(4−メトキシフェニル)−1,
4−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−1,4−
フェニレンジアミン、2−メトキシ−N4 −フェニル−
1,4−フェニレンジアミンおよび2−メトキシ−1,
4−フェニレンジアミンが挙げられる。
【0018】1種類またはそれ以上のパラ−フェニレン
ジアミン(上記のI)の塩もまた、プロトアネモニンの
量を減少させるためにモノマー水溶液に添加してもよ
い。適当な塩としては、それらのハロゲン化水素塩、硫
酸塩および硫酸水素塩、例えば1,4−フェニレンジア
ミン塩酸塩、1,4−フェニレンジアミン二塩酸塩、N
−(4−メトキシフェニル)−1,4−フェニレンジア
ミン塩酸塩、N,N−ジメチル−1,4−フェニレンジ
アミン塩酸塩、N,N−ジメチル−1,4−フェニレン
ジアミン硫酸塩および2−メトキシ−1,4−フェニレ
ンジアミン硫酸塩水和物が挙げられる。別のやりかたで
特に述べられなければ、パラ−フェニレンジアミンの塩
は、部分的または完全な塩であってよく、すなわちジア
ミン中のアミンの一方または両方が塩であってよい。
【0019】パラ−フェニレンジアミン(上記のI)
は、その融点次第で、固体または液体のどちらかであ
る、それらの純粋な形で使用することができる。更に、
本発明に有用なパラ−フェニレンジアミンは、溶液とし
て使用することができる。溶液は、水、酸および塩基水
溶液、および有機溶媒を包含する適当な溶媒中に1種類
またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミン(上記の
I)を溶解することにより生成することができる。1種
類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミンを精製さ
れるモノマーの試料中に溶解することが望ましい。1種
類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミン(上記の
I)がモノマーに溶解されるときは、結果として生じる
溶液は、パラ−フェニレンジアミンがモノマーと反応で
きる程度を最小にするために迅速にモノマー水溶液に添
加されるべきである。好ましくは、1種類またはそれ以
上のパラ−フェニレンジアミン(上記のI)は、固体ま
たは水溶液として使用される。
【0020】1種類またはそれ以上のパラ−フェニレン
ジアミン(上記のI)は、例えば、アクリル酸またはメ
タクリル酸の水溶液のような、プロトアネモニンで汚染
されたモノマー水溶液に添加される。撹拌に続いて1種
類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミンを添加す
ることが有益である。モノマー水溶液は、モノマーが約
10〜約95重量%の範囲に及びうる。好ましくは、モ
ノマー水溶液は、モノマーが約15〜約90重量%、最
も好ましくはモノマーが約20〜約65重量%である。
【0021】パラ−フェニレンジアミンとモノマー水溶
液の相対的な量のために、本発明の好ましい方法は、1
種類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミン(上記
のI)をモノマー水溶液に添加することである。しかし
ながら、1種類またはそれ以上のパラ−フェニレンジア
ミン(上記のI)をプロトアネモニンで汚染されたモノ
マー水溶液と接触させる他の方法が当業者には明白であ
ろう。これらの他の方法は本発明の中に包含されて、機
能的に追加に相当すると考えられる。
【0022】1種類またはそれ以上のパラ−フェニレン
ジアミン(上記のI)は、モノマー水溶液の沸点までの
温度で水性モノマー系に添加できる。好ましくは、1種
類またはそれ以上のパラ−フェニレンジアミン(上記の
I)は、温度約10〜約90℃で、最も好ましくは約2
0〜約60℃でモノマー水溶液に添加される。これらの
温度範囲は、気相酸化によって生じるモノマー水溶液が
加熱または冷却されることを必要としないために好まし
い。その温度は、パラ−フェニレンジアミンがプロトア
ネモニンと反応する速度に影響する。より高い温度で
は、反応は10分〜2時間で完了するが、より低い温度
は3〜10時間を必要とする。
【0023】1種類またはそれ以上のパラ−フェニレン
ジアミン(上記のI)は、プロトアネモニンの量を減少
させるために有効な量でモノマー水溶液に添加される。
一般に、パラ−フェニレンジアミンは、存在するプロト
アネモニンの量に基づいて約0.3〜約400モル当量
の量で添加される。プロトアネモニンは、普通は約5〜
400ppmの量でモノマー水溶液中に存在する。好ま
しくは、パラ−フェニレンジアミンは、存在するプロト
アネモニンの量に基づいて約0.5〜約300、最も好
ましくは約0.7〜約200モル当量の量でモノマー溶
液に添加される。有効と考えられるパラ−フェニレンジ
アミンは、不純物としてプロトアネモニンを含有するモ
ノマー水溶液に添加されるとき、パラ−フェニレンジア
ミン対プロトアネモニンのモル比が30:1以下である
とき10%またはそれ以上を、パラ−フェニレンジアミ
ン対プロトアネモニンのモル比が30:1以下であると
き好ましくは20%またはそれ以上を減少させるもので
ある。
【0024】次の手順を、アクリル酸の32重量%水溶
液中に存在するプロトアネモニンの量を減少させる場合
に、いろいろな型のフェニレンジアミンのさまざまな量
の有効性を評価するために使用した。
【0025】機械的撹拌機、凝縮器および加熱用マント
ルを備え付けた5リットル丸底フラスコに、プロピレン
の気相酸化により合成されたアクリル酸水溶液3.0リ
ットルを添加した。溶液のアクリル酸含量は32重量%
であった。アクリル酸水溶液のプロトアネモニン(PT
A)量を高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)によっ
て測定し、モノマー水溶液に基づくppmで報告する。
アクリル酸水溶液を激しく撹拌し、温度を予め定められ
たレベルに維持した。撹拌されているアクリル酸水溶液
にフェニレンジアミンを添加した。3時間後、プロトア
ネモニン量をHPLCにより測定した。この手順を続け
るいくつかの試験のデータを下記の表1に記載する。
【0026】
【表1】 (注)1.p−PDは1重量%水溶液として添加した。 2.1,3−フェニレンジアミンをp−PDの代わりに
使用した。 3.パラ−アニシジンをp−PDの代わりに使用した。
【0027】表1のデータは、さまざまな温度でのモノ
マー水溶液に対する、固体および水溶液として、p−P
Dを添加することの結果としてのプロトアネモニンの量
の減少を示す。p−PDは広範囲の相対的な量および広
い温度範囲にわたるプロトアネモニンの量を減少させる
ことに有効である。データはまた、メタ−置換フェニレ
ンジアミン、1,3−フェニレンジアミンはモノマー水
溶液中のPTAを減少させることに有効でなかったこと
を示す。また、パラ−置換モノアミンであるパラ−アニ
シジンは、モノマー水溶液中のPTAの量を減少させる
ことに効果のないことを示す。
【0028】表2に記載するデータは、モノマー水溶液
の濃度の効果を示し、各実施例の温度が24℃であった
ことを除いて、表1に記載する実施例と同じやり方で行
った。下記の、表2に報告される濃度は、水溶液中の濃
度である。水性モノマー濃度は、脱イオン水で希釈する
こと、またはプロピレンの気相酸化によって合成された
水性アクリル酸に氷状アクリル酸を添加することにより
調整した。濃度100%で行った表2の実施例は、氷状
アクリル酸だけを使用して行った。
【0029】
【表2】 (注)4.1,3−フェニレンジアミンをp−PDの代
わりに使用した。
【0030】表2に記載するデータは、さまざまな濃度
のモノマー水溶液中のPTAの量を減少させることにお
けるp−PDの有効性を示す。氷状モノマーにおいて
は、p−PDはPTAの量を減少させることに有効では
ない。データはまたメタ−置換フェニレンジアミン、
1,3−フェニレンジアミンは氷状モノマー中のPTA
の量を減少させることに有効でなかったことを示す。
【0031】表3に記載するデータは、モノマー水溶液
中のPTAの量に対するいくつかの置換フェニレンジア
ミン化合物(ジアミン)の効果を示す。表3に記載する
実施例は、各実施例の温度が24℃であったことを除い
て、表1に記載する実施例と同じやり方で行った。
【0032】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【0033】表3に記載するデータは、式(上記のI)
のパラ−置換フェニレンジアミンは、モノマー水溶液中
のPTAの量を減少することに首尾一貫して有効である
ことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ネルソン イバン クィロス アメリカ合衆国ペンシルバニア州ノース ウェールズ,ポロ ドライブ 129 (56)参考文献 特開 昭49−51217(JP,A) 特開 平1−199932(JP,A) 特開 平1−100143(JP,A) 特開 平1−96146(JP,A) 特開 昭63−162652(JP,A) 特開 昭47−17714(JP,A) 特開 昭59−44337(JP,A) 特開 昭59−48437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 57/07

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは、水素、メチ
    ル、エチル、n−プロピル、iso−プロピルまたはメ
    トキシフェニルから選ばれる同じまたは異なる基であ
    り、ただしR、R、RおよびRの少なくとも1
    個は水素であり;R、R、RおよびRは水素、
    メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、メ
    トキシまたはエトキシより成る群から選ばれる同じまた
    は異なる基であり、ただしR、R、RおよびR
    の少なくとも1個は水素である)を有する1種類または
    それ以上のパラ−フェニレンジアミン、およびそれらの
    塩の有効量を プロピレンもしくはアクロレインの気相触媒酸化で調製
    された、プロトアネモニンを含むアクリル酸の水溶液、
    または イソブチレン、tert−ブタノール、tert−ブチ
    ルメチルエーテル、メタクロレインもしくはイソブチル
    アルデヒドの気相触媒酸化で調製された、プロトアネモ
    ニンを含むメタクリル酸の水溶液に添加することを特徴
    とする、前記アクリル酸の水溶液または前記メタクリル
    酸の水溶液中のプロトアネモニンの濃度を減少させる方
  2. 【請求項2】 R、R、RおよびRの少なくと
    も2個が水素である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 R、R、RおよびRの少なくと
    も2個が水素である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 パラ−フェニレンジアミンが1,4−フ
    ェニレンジアミン、N−(4−メトキシフェニル)−
    1,4−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−1,
    4−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−1,4−
    フェニレンジアミン、2−メトキシ−N−フェニル−
    1,4−フェニレンジアミン、2−メトキシ−1,4−
    フェニレンジアミンまたはそれらのハロゲン化水素塩、
    硫酸塩または硫酸水素塩から選ばれる、請求項1に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 パラ−フェニレンジアミンがアクリル酸
    の水溶液またはメタクリル酸の水溶液中に、該アクリル
    酸の水溶液または該メタクリル酸の水溶液中に存在する
    プロトアネモニンの量に基づいて約0.3〜約400当
    量の量で添加する、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アクリル酸の水溶液またはメタクリル酸
    の水溶液の、アクリル酸またはメタクリル酸が約10〜
    約95重量%である、請求項1に記載の方法。
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