JPH07330659A - 純粋グレードのアクリル酸の製造方法 - Google Patents

純粋グレードのアクリル酸の製造方法

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JPH07330659A
JPH07330659A JP7155565A JP15556595A JPH07330659A JP H07330659 A JPH07330659 A JP H07330659A JP 7155565 A JP7155565 A JP 7155565A JP 15556595 A JP15556595 A JP 15556595A JP H07330659 A JPH07330659 A JP H07330659A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 10ppm未満の残留アルデヒドレベルを有
する純粋グレードのアクリル酸を製造する連続方法を提
供する。 【構成】 アクロレイン及びフルフラールを選択的に減
少させる際に、二つの群のアミンを、逐次的及び連続的
に施し、マレイン酸及び無水マレイン酸不純物の存在下
で有利に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アクリル酸を精製する方法に関
する。更に詳しくは、本発明は、極めて低いレベルの残
留アルデヒドを含む純粋グレードのアクリル酸を提供す
る連続方法に関する。
【0002】プロピレンの接触酸化によるアクリル酸の
製造においては、まず最初に、更なる精製の前のアクリ
ル酸(AA)水溶液中においてAA及び酸化副生成物が
得られる。「抽出/蒸留工程」においては、AA水溶液
を好適な有機溶媒で抽出してAA抽出物を得、これを次
に共沸蒸留及び脱水して、抽出物から水を除去し、有機
溶媒を再循環のために回収する。他の精製工程である
「直接蒸留工程」においては、水溶液抽出工程を省略し
て、共沸蒸留及び脱水を、AA水溶液に直接施す。いず
れの方法によっても、得られる脱水AA又は「粗」AA
は、酢酸、マレイン酸及び無水マレイン酸のような酸不
純物を含み、また、アクロレイン、フルフラール及びベ
ンズアルデヒドのようなアルデヒド不純物、並びに他の
酸化副生成物を含んでいる。酢酸を分別蒸留によって脱
水AAから除去して、他の成分を未だ含んでいる低酢酸
AA(粗AAとも称する)を与えることができる。抽出
工程においては、マレイン酸及び他の酸不純物の一部が
排水に放出されるので、高価な排水処理の必要が生じ
る。直接蒸留法においては、これらの同様の不純物が、
廃棄有機油となり、これらはその燃料価のために燃焼さ
せることができる。而して、どちらの方法も商業的に実
施されているが、直接蒸留法は、これを用いると相当レ
ベルのマレイン酸及び無水マレイン酸を含むAAを精製
する困難性を上昇させるにも拘わらず、より新しいプラ
ントには好ましいものである。本発明は、どちらの方法
と共にも用いることができ、直接蒸留法に特に有利であ
る。
【0003】粗AA(CAA)の従来の分別蒸留法は、
マレイン酸及び無水マレイン酸並びにテレフタル酸のよ
うな他の高沸点不純物のほとんどを除去することがで
き、アクリレートエステル又はいくつかのポリマーを製
造するための出発物質として有用な蒸留AAを提供す
る。しかしながら、従来の分別蒸留法のみでは、蒸留A
Aから得られるポリマーよりも高い平均分子量を有する
ポリマーを製造するのに有用な純粋グレードのアクリル
酸(PGAA)に必要なレベルにまでアルデヒドを減少
させるのには有効ではない。残留不純物、特にアルデヒ
ドは、重合反応に影響を与えるので、PGAAを得るた
めには、抽出/蒸留法又は直接蒸留法のいずれからのC
AAも、従来の分別蒸留法によって達成されるよりも高
度に精製しなければならない。即ち、アルデヒド単体レ
ベルを、約10ppm以下、より好ましくは5ppm以
下、最も好ましくは1ppm以下にしなければならな
い。このようなアルデヒドレベルを有するPGAAは、
例えば、超吸収ポリマー、及び油田掘削泥用の分散剤と
して、及び凝集剤として有効なポリマーを製造するのに
有用である。
【0004】アミン又は類似の化合物の存在下でAAを
蒸留することによってアルデヒドをAA中でppmレベ
ルに減少させることができることが知られている。例え
ば、U.S.Research Disclosure
No.167066においては、粗製又は蒸留アクリ
ル酸を少量のフロログルシノール、o−フェニレンジア
ミン又はアニリンで処理することによって、フルフラー
ルを1ppm未満に減少させることが開示されている。
これらのアミンは、フルフラールとコンプレックスを形
成するか又はこれを分解して生成物を与え、これを次に
分別蒸留によって分離することができる。米国特許第
3,725,208号(208特許)においては、以下
の化合物:スルフリル酸、ヒドラジン、フェニルヒドラ
ジン、アニリン、モノエタノールアミン、エチレンジア
ミン又はグリシンの少なくとも一つを、バッチ法で、ア
ルデヒドを含む部分精製(おそらく予め蒸留されてい
る)「粗製グレード」のアクリル酸に加え、得られた混
合物を、分別蒸留の前に70℃で3時間加熱すると、減
少したレベルのアルデヒドを含むAA蒸留物が得られる
ことが開示されている。米国特許第4,828,652
号(652特許)においては、粗製グレードのAAの
「技術的グレード」(おそらく蒸留グレード)の分別蒸
留の前に、アミノグアニジン又はその塩を、アルデヒド
1モル当たり1〜3モルの比で、少なくとも1〜1.5
時間の残留時間で用いると、有効であることが教示され
ている。
【0005】しかしながら、上記記載のアルデヒド減少
方法には問題点がある。例えば、公知の方法は、652
特許において開示されているように、粗製グレードのA
A又は粗AAの蒸留グレードへの所謂単一又は単ショッ
トのアミン添加を用いており、蒸留の前に相当な残留時
間を必要とした。この特許は、また、ヒドラジン又はヒ
ドラジン水溶液の添加を包含する従前の方法は、5pp
m以下のフルフラール含量を達成するためには、アルデ
ヒド1モルあたり約4モルの過剰のヒドラジン、及び特
別の蒸留条件を必要とした。更に、これらの条件下で
は、蒸留カラムは副生成物によって被覆されるようにな
った。208特許は、アニリン、モノエタノールアミン
及びエチレンジアミンのようなアミンを、開示された条
件下で用いることができることが開示されているが、最
低の残留アルデヒド含量はヒドラジン又はフェニルヒド
ラジンによってのみ得られており、低アルデヒドレベル
を達成するためには高レベル及び長残留時間が必要であ
った。更なる問題点は、マレイン酸及び無水マレイン酸
が存在する場合に起こる。これらを合わせたレベルがC
AA中で約0.1重量%を超える場合には、バッチ又は
連続法のいずれにおいても用いられる過剰のアミンによ
って大きな固形物の形成が起こる可能性がある。これら
の固形物は、装置を汚し、洗浄のための中断を引き起こ
す可能性がある。更に、アミンと無水マレイン酸との競
合反応のために、無水マレイン酸との反応がフルフラー
ル及びベンズアルデヒドとの反応よりも動力学的に好都
合であるので、過剰量のアミンを加える必要がある。無
水マレイン酸との反応は、CAAを予め蒸留することに
よって避けることができるが、これはコストのかかる工
程であり、排除した方が有益であろう。更に、CAAを
蒸留しながらアミンを分別蒸留カラムの頂部又は頂部付
近のみに加えると更なる問題が生じることが分かった。
即ち、この方法でアミンを添加すると、CAAが約10
ppmを超えるアクロレインを含む場合には、カラム内
において、過剰のポリマー及び他の固形物が形成され
る。
【0006】而して、CAAが、アルデヒドのみなら
ず、上記の示した典型的な不純物、特にマレイン酸及び
無水マレイン酸を含む場合に、CAAからPGAAを製
造する効率的な方法、特に連続方法の必要性がある。本
発明者らは、相当なレベルのアクロレイン、フルフラー
ル及びマレイン酸及び無水物を含むCAA中のアルデヒ
ドを減少させる、経済的な連続方法を見出した。本方法
によれば、無水マレイン酸を除去するためにCAAを予
め蒸留する必要なしに、10ppm未満の単体残留アル
デヒドを有するPGAAが得られ、1ppm未満のアル
デヒドを有するPGAAを得ることができる。本発明の
特徴は、また、以下に示すように、AAの予備源と関連
する初期の処理工程に適用可能であるという点である。
更に、本発明方法によれば、ポリマー及び他の固形物に
よる装置の汚染が防止される。本発明方法によれば、ま
た、公知の方法と比較して、高価なアミンの使用量が最
小になり、新たな廃棄物質の生成が最小になる。
【0007】広範には、本発明方法は、PGAAの製造
における連続工程の異なる点で二つの選択されたアミン
の群を用いる。一態様においては、一方の選択されたア
ミンの群(A群)からの1以上のアミンをCAAに加え
て、粗アクリル酸供給流を与える。CAA供給流内にお
いて、A群アミンは、アクロレイン及び他の「軽質」ア
ルデヒド(AAよりも低い沸点のアルデヒド)と速やか
に反応して、それらをカラム中の揮発化から有効に除去
する。CAA供給流は、分別蒸留カラムに送られて蒸留
される。カラムの分別力によって、マレイン酸、無水マ
レイン酸及びテレフタル酸のようなより高沸点の成分
が、カラムの底部付近に残留する。CAA供給流の蒸留
と同時に、他の選択されたアミンの群(B群)からの1
以上のアミンのアミン供給流を、カラムの頂部又は頂部
付近に導入して、残留している揮発性のアルデヒド、特
にフルフラール、及び無水マレイン酸の全ての除去を容
易にする。得られる蒸留物(重合安定剤を含ませてもよ
い)はPGAAである。
【0008】より詳しくは、純粋グレードのアクリル酸
(PGAA)の連続製造方法であって、以下の工程: (a)最終蒸留カラムに、25〜100℃の温度で、 (i)粗アクリル酸;及び (ii)(i)構造式(I):
【化10】 (式中、X1 及びX2 は、H、NR2 、OR、Cl及び
Rからなる群から選択され、Rは、H又はC1 〜C6
ルキルから選択される)の第1級アリールアミン; (ii)構造式:R2 −NH−NH2 (式中、R2 は、
H、フェニル、4−ニトロフェニル又は2,4−ジニト
ロフェニルから選択される)のヒドラジン、場合によっ
てはその水和物; (iii)構造式(II):
【化11】 (式中、R3 は、H又はC1 〜C6 アルキレンアミンか
ら選択され、R4 はC1〜C6 アルキレンアミンであ
る)のアルキレンポリアミン;及び (iv)構造式(III):
【化12】 (式中、R5 は、H、R又はR4 から選択される)の化
合物、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒ
スチジン及びメチオニンからなる群から選択されるα−
アミノ酸;からなる群から選択される、粗アクリル酸中
のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全モ
ル数を基準として0.1〜2.0のモル比の最小有効レ
ベルの、1以上のA群アミン;を含む粗アクリル酸供給
流を供給し; (b)同時に、最終蒸留カラムの上部に、粗アクリル酸
中のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全
モル数を基準として0.01〜1.0のモル比の最小有
効レベルの、o−、m−、p−フェニレンジアミン、4
−ニトロフェニルヒドラジン及び2,4−ジニトロフェ
ニルヒドラジンからなる群から選択される1以上のB群
アミンを含むアミン供給流を供給し;そして (c)最終蒸留カラムを通して、粗アクリル酸供給流を
分別蒸留して、10ppm未満の残留単体アルデヒド含
量を有するPGAAを留去する;工程を含むことを特徴
とする方法が提供される。
【0009】連続方法は、また、A群からのアミンを、
CAAを製造する際に用いられる予備カラム、例えば共
沸蒸留カラム又は酢酸除去カラムに加えることによって
も行うことができる。得られるCAAは最終蒸留カラム
に送られ、一方、B群からの同時供給アミンはこの最終
蒸留カラムの上部に送られて、PGAAが留去される。
【0010】上記に記載したように、CAAは脱水した
AAであり、通常は以下の酸及びアルデヒドを以下に示
す重量で含んでいる。例えば、アクロレインが数ppm
〜約300ppmの範囲、ベンズアルデヒド及びフルフ
ラールが、それぞれ約200〜400ppmの範囲、マ
レイン酸及び無水マレイン酸が合計で約1.0重量%以
下(マレイン酸として測定)、及び他の成分、例えば酢
酸及びテレフタル酸である。AA水溶液及びAA抽出物
はCAAに先立つAA源であり、CAAと同様の酸及び
アルデヒド及び水を含んでいる。
【0011】CAA(又は他のAA源)供給流の製造に
おいて、A群アミンを、CAA(又は他のAA源)に、
生のままか、又は、好適な溶媒、例えば水又はプロピオ
ン酸、ヘキサン酸又は吉草酸のような飽和カルボン酸中
の溶液として加えることができる。A群アミンは、上記
に記載され、更にここで定義されるアミンから選択され
る。第1級アリールアミンの構造式(I)のR−アルキ
ル基は、C1 〜C6 アルキル、即ち、1〜6個の炭素原
子を有する任意の異性体形態のアルキル基、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−、イソ−又
はsec−ブチル、ヘキシル及びこれらの異性体であ
る。二置換第1級アリールアミン、例えばジアミノトル
エン及びジメチルアニリンもまた有効である。R2 −N
H−NH2のヒドラジン(又は水和物)が定義されてい
る。水和物は、取扱いにおける容易性及び安全性の点で
有利である。アルキレンポリアミンのC1 〜C6 アルキ
レン基、R3 及びR4 は、1〜6個の炭素原子を有し、
例えばメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘ
キシレン及びこれらの異性体であり、第1級アミンを有
している。構造式(II)のアルキレンポリアミンの例
としては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン及
びジプロピレントリアミンが挙げられる。α−アミノ酸
は記載されている通りである。
【0012】A群アミンは、CAA又はCAAに先立つ
他のAA源中に存在しているアクロレイン及び他の軽質
アルデヒドと、速やかに且つ実質的に不可逆的に反応す
るように選択される。ほとんどのA群アミンは、CAA
又は他のAA源が蒸留カラムに導かれるのと同時に、ア
ミンと順次反応する。また、当該技術において公知の方
法、例えば連続供給ライン中のバッファータンクを用い
ることによって供給を行って、残留時間を延長すること
ができる。フェニレンジアミンのような比較的高価なア
ミンがA群に含まれているが、アニリン、o−メチルア
ニリン、ヒドラジン水和物、ジエチレントリアミン、リ
シン、メチオニン及びグリシンのようなより安価なアミ
ンを用いることが好ましく、これらはアクロレインと共
に用いると特に有効である(ブチルアミンのようなアル
キルアミンは、低い反応速度を有することが見出され、
例えばアニリン及び他の「迅速反応」アミンよりも高い
使用レベルが必要であるので、A群アミンとして挙げら
れていない。)。概して、70℃以下の温度で液体であ
るこれらのA群アミン及びそれらの混合物が使用し易
い。コスト、効率、入手容易性及び取扱いの容易性の理
由により、本発明において用いるのに好ましいA群のア
ミンとしては、アニリン、o−、m−及びp−メチルア
ニリン、ヒドラジン及びヒドラジン水和物、ジエチレン
トリアミン、グリシン、リシン及びメチオニンが挙げら
れる。それらのコスト及びアクロレイン不純物を減少さ
せる効率のために、アニリン、o−メチルアニリン、ヒ
ドラジン、ヒドラジン水和物がより好ましく、アニリン
が最も好ましい。
【0013】CAAを最終蒸留カラムに供給するのと同
時に、B群の1以上のアミンを、生のままか又はA群ア
ミン添加に関して上記したような溶液として、同じカラ
ムの上部に供給する。即ち、カラムの頂部又は上部30
%の範囲内で、常にCAA供給流よりも上部に供給す
る。有効なB群アミンは上記に記載したものであり、フ
ルフラールと、速やかに且つ実質的に不可逆的に反応す
るように選択される。好ましいB群アミンは、それらの
コスト、入手容易性同じ効率の点から、メタ−フェニレ
ンジアミン、4−ニトロフェニルヒドラジン及び2,4
−ジニトロフェニルヒドラジンが挙げられ、これらの中
で、メタ−フェニレンジアミンが最も好ましい。5pp
m未満の残留単体アルデヒドレベルを有するPGAAが
好ましいアミンを用いて速やかに得られ、1ppm未満
のものは最も好ましいアミンを用いて得られる。
【0014】同様の方法で同じアミン群を用いる本発明
の他の態様においては、1以上のA群アミンを、AA
源、例えばAA水溶液に加えてAA源供給流を形成し
て、これを共沸蒸留カラムに送る。脱水後、得られるC
AAは、低いアクロレイン含量(10ppm未満)を有
し、乾燥している。AA源は、抽出物、即ち好適な有機
溶媒で抽出したAA水溶液であってもよく、得られるA
A抽出物は、アクリル酸水溶液の代わりに共沸脱水カラ
ムに送られる。また、いずれかのAA源をカラムに供給
しながら、A群アミンを共沸脱水カラムに別の流れとし
て供給することもできる。得られる低アクロレインCA
A(脱水したもの)は、場合によっては、次に酢酸除去
のための他の分別蒸留カラムに送られて低酢酸含量
(2,000ppm未満)を有する低アクロレインCA
Aを得るか、あるいは最終蒸留カラム、即ち高純度アク
リル酸蒸留カラムに直接送られて、ここで上記記載の工
程(b)及び(c)が行われる。A群アミンをAA水溶
液又は抽出物に加えることの利点は、いずれかの溶液が
マレイン酸をその無水物形態で含まず、したがってA群
アミンが無水マレイン酸との反応によって消費されるこ
とがないという点である。
【0015】而して、純粋グレードのアクリル酸(PG
AA)の連続製造方法であって、以下の工程:(a)第
1の蒸留カラムに、25〜100℃の温度で、(i)ア
クリル酸水溶液及びアクリル酸抽出物からなる群から選
択されるアクリル酸源;アクリル酸源中のアルデヒド及
びマレイン酸及び無水マレイン酸の全モル数を基準とし
て0.1〜2.0のモル比の最小有効レベルの、上記の
(a)−(ii)において記載されているものと同じA
群アミンから選択される、1以上のA群アミン;を含む
アクリル酸源供給流を供給し;(b)アクリル酸源供給
流を脱水して、10ppm未満のアクロレイン含量を有
する低アクロレイン粗アクリル酸を与え;(c)場合に
よっては、低アクロレイン粗アクリル酸から酢酸を留去
して、減少された酢酸レベルを有する低アクロレイン粗
アクリル酸を与え;(d)次に、最終蒸留カラムに、
(i)低アクロレイン粗アクリル酸を供給し、(ii)
同時に、最終蒸留カラムの上部に、o−、m−、p−フ
ェニレンジアミン、4−ニトロフェニルヒドラジン及び
2,4−ジニトロフェニルヒドラジンからなる群から選
択される、低アクロレイン粗アクリル酸中のアルデヒド
及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全モル数を基準と
して0.01〜1.0のモル比の最小有効レベルの、1
以上のB群アミンを含むアミン供給流を供給し;そして
(e)最終蒸留カラムを通して低アクロレイン粗アクリ
ル酸を分別蒸留して、10ppm未満の残留単体アルデ
ヒド含量を有するPGAAを留去する;工程を含むこと
を特徴とする方法が提供される。
【0016】同様の方法で同じアミン群を用いる本発明
の他の態様においては、1以上のA群アミンを、高レベ
ル(2,000ppm以上)の酢酸を有するCAAに加
える。この高酢酸含有CAA供給流を、酢酸蒸留カラ
ム、即ちその蒸留によって酢酸をCAAから有効に減少
させるのに用いられる蒸留カラムに供給することができ
る。A群で処理したCAAを蒸留することによって、低
アクロレイン(この時点で低酢酸でもある)CAAが得
られる(A群アミンは、高酢酸CAAをカラムに供給し
ながら、別の流れとして酢酸除去カラムに供給すること
ができる。)。次に、低アクロレインCAAを、最終蒸
留カラム、即ち高純度アクリル酸蒸留カラムに供給し
て、ここで上述した最終蒸留工程を行う。
【0017】而して、純粋グレードのアクリル酸(PG
AA)の連続製造方法であって、以下の工程:(a)酢
酸蒸留カラムに、25〜100℃の温度で、(i)高酢
酸含有粗アクリル酸;(ii)高酢酸含有粗アクリル酸
中のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全
モル数を基準として0.1〜2.0のモル比の最小有効
レベルの、上記(a)−(ii)において記載されたも
のと同じA群アミンから選択される1以上のA群アミ
ン;を含む供給流を供給し;(b)供給流から酢酸を留
去して、2,000ppm未満の酢酸含量及び10pp
m未満のアクロレイン含量を有する低アクロレイン粗ア
クリル酸を与え;(c)次に、最終蒸留カラムに、
(i)低アクロレイン粗アクリル酸を供給し、(ii)
同時に、最終蒸留カラムの上部に、o−、m−、p−フ
ェニレンジアミン、4−ニトロフェニルヒドラジン及び
2,4−ジニトロフェニルヒドラジンからなる群から選
択される、低アクロレイン粗アクリル酸中のアルデヒド
及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全モル数を基準と
して0.01〜1.0のモル比の最小有効レベルの、1
以上のB群アミンを含むアミン供給流を供給し;そして
(d)最終蒸留カラムを通して低アクロレイン粗アクリ
ル酸を分別蒸留して、10ppm未満の残留単体アルデ
ヒド含量を有するPGAAを留去する;工程を含むこと
を特徴とする方法が提供される。
【0018】例えばAAの水性源か高酢酸含有CAAの
いずれかを用いるこれらの方法の利点は、アクロレイン
及び他の軽質アルデヒドがAA精製工程の初期に除去さ
れるという点であり、AAが精製されながら重合する傾
向が減少し、更なる処理における重合開始剤のレベルを
減少させることができるという更なる利点もある。而し
て、A群を、PGAAを与える最終分別蒸留カラムに供
給する前に連続方法工程においてアクリル酸を部分的に
精製するのに、且つ、アクリル酸が精製されながら重合
するという傾向のいくらかを防ぐのに、有効に用いるこ
とができる。
【0019】上記に記載の第1の態様において用いられ
るものと同じ好ましいA群及びB群アミンが、水溶液を
源とするAA及び高酢酸CAAの本発明の態様において
好ましい。10ppm未満の、好ましくは5ppm未
満、最も好ましくは1ppm未満の残留単体アルデヒド
を有するPGAAを、記載された方法から得ることがで
き、好ましいアミンを用いれば5ppm未満は容易に達
成され、より好ましいものを用いれば1ppm未満が達
成される。
【0020】本発明の蒸留は全て、減圧下、通常は20
0mmHg未満で、150℃以下、好ましくは約100
℃未満に保持されたカラム底温度を用いて行われて、A
Aのポリマーとしての損失が最小にされる。A群アミン
を、記載のようにCAA又は他のAA源に加える場合に
は、AA含有供給流の温度は、25℃以上、好ましくは
40℃以上で100℃以下の温度でなければならず、4
0〜80℃の範囲の温度が好ましい。これらの温度にお
いては、25℃以下の温度よりも、固形物の生成がより
少ない。
【0021】本発明の連続方法は「バッチ」方法とは区
別される。後者においては、固定量のCAA又はAA源
を、蒸留ユニットに充填し、固定量のアミンと反応させ
て(単一又は単ショットアミン添加によって)アルデヒ
ド含量を減少させて、次に蒸留して固定量の精製生成物
を得る。バッチ法は、充填、反応、蒸留及び清浄に必要
な時間のために、本発明の連続方法よりも生産性が低い
という特徴を有する。本発明の連続方法は、また、「バ
ッチ及び連続法の複合方法」からも区別される。後者に
おいては、アルデヒド含量を減少させるためのアミンに
よるCAA又はAA源の処理がバッチ反応器において第
1に行われ、次に、予備処理されたCAA又は他の源が
蒸留カラムに連続的に供給される。後者の方法は、本発
明の連続方法では不必要な更なる反応容器及び保存容器
を必要とする。
【0022】蒸留カラムの供給流に加える(又はカラム
それ自体に直接加える)1以上のA群アミンの「最小有
効レベル」は、蒸留カラム又はA群アミン処理流が供給
される他のユニットから得られる流出物(例えば留出
液)のアクロレイン含量を測定することによって決定さ
れる(A群アミンを最終蒸留工程の前のプロセス中に加
える態様においては、アクロレイン含量は、その中にA
群処理流が供給される、ユニットによって生成された主
AA含有流、例えば塔底流中で測定される。)。いずれ
の場合においても、A群アミンは、測定されるアクロレ
インレベルが10ppmを下回るまで、ユニットの供給
源に加えられる。アクロレインレベルを10ppm未満
に減少させるのに必要なA群アミンのレベルは、A群ア
ミンに関する「最小有効レベル」として定義される。最
小有効レベルよりも高いA群アミン最小有効レベルは、
通常、残留アクロレインのより低いレベル、例えば5及
び1ppmを達成するために必要であるが、すべてのA
群アミンの使用レベルは、上記に記載した範囲内であ
る。
【0023】全ての態様において最終蒸留カラムの上部
に加えられるB群アミンの最小有効レベルは、最終蒸留
カラムの留出物のフルフラール含量を測定することによ
って決定される。次に、増加したレベルのB群アミン
を、測定されるフルフラールレベルが10ppmになる
まで、最終蒸留カラムに加える。フルフラールレベルを
10ppm未満にちょうど減少させるのに必要なB群ア
ミンのレベルが、B群アミンに関する「最小有効レベ
ル」として定義される。本発明のいずれの態様において
も、B群アミンの最小有効レベルは、A群アミンに関す
る最小有効レベルが決定された後に、A群アミンを供給
し続けながら決定される。通常、残留フルフラールのよ
り低いレベル、例えば5及び1ppmを達成するために
最小有効レベルよりも高いB群アミンの最小有効レベル
が必要であるが、B群アミンの使用レベルは、上記に記
載した範囲内である。本発明の全ての態様から得られる
PGAAは、10ppmよりも低い残留単体アルデヒド
含量を有する。
【0024】(実施例) (概要)実施例及び比較例においては、以下の略号を用
いる。CAA=粗アクリル酸;HQ=ヒドロキノン;M
eHQ=ヒドロキノンのモノメチルエーテル;mPD=
m−フェニレンジアミン;PTZ=フェノチアジン。組
成の分析のために、アクロレイン、ベンズアルデヒド及
びフルフラールに関してガスクロマトグラフィーを用
い、マレイン酸及び無水マレイン酸に関して高性能液ク
ロマトグラフィーを用い、どちらの方法も1ppm未満
の感度であった。分析方法は全ての無水物を酸に転化す
るのでマレイン酸及び無水マレイン酸の結果を合わせ
た。マレイン酸及び無水マレイン酸に関する結果を「マ
レイン酸/無水物」として報告する(マレイン酸/無水
物を留出物に関して報告する場合には、蒸気圧のデータ
から、ごく僅かなマレイン酸が、アクリル酸が塔頂から
留去されるカラムにおいて塔頂から留去されることが分
かっているので、おそらくは無水マレイン酸として存在
する。)。アミンをCAA又は他のAA源に加える場合
には、加える量は、供給流を加えるユニットの供給流中
で測定されるアクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフ
ラール及びマレイン酸/無水物の全モル量に対するアミ
ンのモル比として表される。蒸留例の場合には、留出物
の分析値は、通常、定常操作中に1時間毎に採取された
試料の2以上の分析値の平均値である。100ppmを
超える分析値は二つの大きな形状に丸くした。
【0025】示されたレベルのアミンを、実施例におい
て示されているppmレベルで以下の不純物:アクロレ
イン、ベンズアルデヒド、フルフラール及び無水マレイ
ン酸を加えたPGAAの保存溶液のアリコートに加える
ことによってスクリーニング試験を行った(表I〜Vに
おいては、アクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフラ
ール及びマレイン酸/無水物は、それぞれ、A、B、F
及びMの記号で示し、結果はppmである。)。アミン
を含むアリコートを、23〜25℃で30分間攪拌し、
次に直ちに分析した。23〜25℃で約5日後に、アミ
ンを含むアリコートを再分析した。対照試料は、アミン
を加えない添加試料である。
【0026】スクリーニング試験に関する以下の基準を
用いて、本発明におけるA群アミン又はB群アミンのい
ずれかとしてどのアミンが有用であるかを評価した。2
以下のアミンのモル比でアクロレインを10ppm未満
に減少させる場合には、アミンが有用なA群アミンであ
ると判断した。アクロレインの減少が30分以内に起こ
った場合には、アミンは特に有効であると判断した。A
群アミンとして有用なアミンについては、ベンズアルデ
ヒド及び/又はフルフラールのレベルを減少させる必要
はない。(i)1.0未満のアミンのモル比でフルフラ
ールのレベルを30分以内に50%以上減少させること
が示され、(ii)(1.0未満のアミンモル比で)フ
ルフラールとの不可逆反応が示され、約5日後に、対照
試料中のフルフラールが初期レベルの70%未満になっ
た場合には、アミンがB群アミンとして有用であると判
断した。
【0027】(実施例1:A群アミンがアニリンであ
り、B群アミンがmPDであるPGAAの製造)スチー
ム加熱再沸騰器を取り付けた1インチの15トレーOl
dershawカラムを用いた。85ppmのアクロレ
イン、220ppmのベンズアルデヒド、240ppm
のフルフラール及び7200ppmのマレイン酸/無水
物を含むCAAを、熱交換器を通すことによって予備加
熱した。アニリン(モル比0.5)を流れている予備加
熱CAAに加え、流れているCAA供給流を、「ポッ
ト」即ちカラムの底の容器に供給している間、所望温度
に保持した。カラムに関する操作条件は、塔頂圧=約3
5mmHg;CAA速度=約211g/時;還流比=約
1.6;留出物として除去される全供給流の割合=約8
6%;CAA供給流温度=約50℃;ポット温度=約8
3℃;塔頂温度=約65℃であった。重合を抑制するた
めに、CAA速度を基準として以下のレベルの抑制剤を
供給した:再沸騰器に対して約0.5重量%の空気;凝
集器に対して約0.1重量%のMeHQ;トレー11
(底から頂部に向かって番号付けられている)に対して
約0.03重量%のPTZ及び約0.06重量%のH
Q。同時に、mPDをトレー15、つまりカラムの頂部
に加えた(モル比0.08)。7時間の間、定常条件
で、PGAAの留出物は、一貫して、1ppm未満のア
クロレイン、ベンズアルデヒド及びフルフラールのそれ
ぞれ、及び2ppmのマレイン酸/無水物を含んでい
た。ポットへの供給ライン中又はポット中での固形物の
形成に関連する問題はなく、またカラム中におけるポリ
マー又は他の固形物の問題もなかった。
【0028】(実施例2:A群アミンがヒドラジン水和
物でありB群アミンがmPDであるPGAAの製造) (i)ヒドラジン水和物をアニリンの代わりにポットに
供給し(モル比0.5)、(ii)mPD(モル比0.
2)をトレー11に供給し、(iii)CAAが、91
ppmのアクロレイン、210ppmのベンズアルデヒ
ド、250ppmのフルフラール及び6100ppmの
マレイン酸/無水物を含んでいた他は、実施例1の条件
を繰り返した。定常条件で2時間の間、PGAAの留出
物は、一貫して、1ppm未満のアクロレイン、ベンズ
アルデヒド及びフルフラールのそれぞれ、及び2ppm
のマレイン酸/無水物を含んでいた。ポット中における
固形物の形成の問題はなく、カラム中におけるポリマー
又は他の固形物の問題もなかった。CAA供給流ライン
において多少の少量の固形物が観察されたが、連続操作
を妨げないレベルであった。
【0029】(比較例1:A群又はB群アミンの添加を
行わないCAAの蒸留)比較例1においては、(i)A
群アミンをポットに供給せず、(ii)B群アミンをカ
ラムに供給せず、(iii)CAAが、66ppmのア
クロレイン、230ppmのベンズアルデヒド、270
ppmのフルフラール及び6600ppmのマレイン酸
/無水物を含んでいた他は、実施例1において記載した
ものと同様の条件を用いた。定常条件で18時間の間、
留出物は、一貫して、38ppmのアクロレイン、3p
pmのベンズアルデヒド、91ppmのフルフラール及
び70ppmのマレイン酸/無水物を含んでいた。ポッ
トへの供給ライン中又はポット中における固形物の形成
の問題はなく、カラム中のポリマー又は他の固形物の問
題もなかったが、アミン添加を行わなかったので、留出
物中の不純物のレベルは、PGAAに関して要求されて
いる値を大きく超過した。
【0030】(比較例2:A群アミンがアニリンであ
り、B群アミンを加えないCAAの蒸留)比較例2にお
いては、(i)アニリンをポットに加え(モル比0.
6)、(ii)B群アミンをカラムに加えなかった他
は、実施例1に記載したものと同様の条件を用いた。定
常条件で2時間の間、留出物は、一貫して、1ppm未
満のアクロレイン、1ppmのベンズアルデヒド、46
ppmのフルフラール及び58ppmのマレイン酸/無
水物を含んでいた。ポットへの供給ライン中又はポット
中の固形物の形成の問題はなく、カラム中のポリマー又
は他の固形物の問題もなかった。アニリンを、アクロレ
インを減少させるのに十分にポットに供給したが、満足
できるPGAAを与えるのに十分にはフルフラールは減
少しなかった。
【0031】(比較例3:A群アミンがアニリンであ
り、CAA供給流が23〜25℃であるCAAの蒸留)
比較例3においては、(i)アニリンをポットに供給し
(モル比0.6)、(ii)B群アミンをカラムに供給
せず、(iii)CAAが、91ppmのアクロレイ
ン、210ppmのベンズアルデヒド、250ppmの
フルフラール及び6100ppmのマレイン酸/無水物
を含んでおり、(iv)カラムへのCAA供給流を23
〜25℃に保持した他は、実施例1に記載したものと同
様の条件を用いた。これらの条件下では、CAA供給ラ
インが4時間後に固形物によって閉塞し、カラムが停止
した。固形物は、1 H−NMR分光計によって、アニリ
ンと無水マレイン酸との反応生成物であるN−フェニル
マレアミン酸として同定された。
【0032】(比較例4:A群アミンを用いず、B群ア
ミンがmPDであるCAAの蒸留)比較例4において
は、(i)A群アミンをポットに供給せず、(ii)m
PDをカラムに供給し(モル比0.05)、(iii)
CAAが、69ppmのアクロレイン、230ppmの
ベンズアルデヒド、270ppmのフルフラール及び8
100ppmのマレイン酸/無水物を含んでおり、(i
v)カラムへのCAA供給流を23〜25℃に保持した
他は、実施例1に記載したものと同様の条件を用いた。
これらの条件下においては、カラムにおいて、重質ポリ
マー及び他の固形物形成が起こり、30分後に停止し
た。また、留出物は、停止の直前において、63ppm
のアクロレイン、1ppm未満のベンズアルデヒド、4
ppmのフルフラール及び2ppmのマレイン酸/無水
物を含んでいた。したがって、カラムの上部にのみアミ
ンを供給することは、カラム中におけるポリマー及び他
の固形物の形成によって連続操作が妨げられるので、P
GAA製造には満足できるものではなかった。データに
よって、A群アミンをCAAに供給しないが、B群アミ
ンをカラムの上部に供給した場合には、カラム中におい
て重質ポリマー及び他の固形物の形成が起こったことが
示された。
【0033】(比較例5:不純物が加えられたPGAA
に対して第1級アルキルアミンを加えるスクリーニング
試験)比較例5においては、用いたアミンが第1級アル
キルアミンであった他は、スクリーニング試験に関して
上述した一般的な手順を用いた。結果を表Iに示す。示
されたデータによって、代表的な第1級アルキルアミン
であるn−ブチルアミン及びtert−オクチルアミン
は、有用なA群(又はB群)アミンではないことが示さ
れる。第1級アルキルアミンは、アクロレインの減少に
おいて多少の有用性を有してはいるが、PGAAの製造
においては有効ではない。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例3:不純物が加えられたPGA
A、CAA、及びアクリル酸水溶液に対して第1級アリ
ールアミンを加えるスクリーニング試験)実施例3にお
いては、(i)用いたアミンが第1級アリールアミンで
あり、(ii)アミンを、不純物が加えられたPGAA
保存試料、あるいはCAA、あるいはアクリル酸水溶液
のいずれかに加えた他は、スクリーニング試験に関して
上述した一般的な手順を用いた。表IIに示すppmレ
ベルのアクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフラール
及びマレイン酸/無水物を含むAAの源を用いた。アク
リル酸水溶液は、約35%の水を含んでいた。
【0036】上述の基準に基づいて、表IIのスクリー
ニング試験データによって、以下の第1級アリールアミ
ンがA群アミンとして有効であったことが示される:ア
ニリン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジア
ミン、1,5−ジアミノナフタレン、p−アミノフェノ
ール、p−メトキシアニリン、p−クロロアニリン、o
−メチルアニリン、m−メチルアニリン、p−メチルア
ニリン及びp−ニトロアニリン。更に、表IIによっ
て、m−フェニレンジアミンが傑出したB群アミンであ
り、p−フェニレンジアミンも有用なB群アミンであっ
たことが示される。
【0037】
【表2】
【0038】(実施例4:不純物が加えられたPGAA
へのアニリンの添加に対する温度の効果を調査するスク
リーニング試験)実施例4においては、(i)用いたア
ミンがアニリンであり、(ii)試験を23〜25℃又
は60℃のいずれかで行い、(iii)アミンを含むア
リコートを、30分後に一回だけ分析した他は、スクリ
ーニング試験に関して上述した一般的な手順を用いた。
結果を表IIIに示す。データによって、30分後にお
ける成分のアニリンとの反応速度を、高い順に並べる
と、アクロレイン>無水マレイン酸>フルフラール>ベ
ンズアルデヒドであったことが示される。この反応性の
傾向は、23〜25℃に関しても60℃に関しても同じ
であった。しかしながら、60℃においては、同レベル
のアニリンで、ベンズアルデヒド、フルフラール及び無
水マレイン酸のレベルは、23〜25℃における値より
も高かった。したがって、より低い固形物(上述で説
明)の有利性に加えて、50〜60℃のようなより高い
温度が、A群アミンをCAA又はAA源に加える際に好
ましい。
【0039】
【表3】
【0040】(実施例5:不純物が加えられたPGAA
に対してヒドラジン水和物及び2,4−ジニトロフェニ
ルヒドラジンを加えるスクリーニング試験)実施例5に
おいては、用いたアミンがヒドラジン及びその誘導体で
ある他は、スクリーニング試験に関して上述した一般的
な手順を用いた。結果を表IVに示す。データによっ
て、ヒドラジン水和物及び2,4−ジニトロフェニルヒ
ドラジンの両方がA群アミンとして有効であり、後者の
アミンは傑出したB群アミンであったことが示される。
【0041】
【表4】
【0042】(実施例6:不純物が加えられたPGAA
に対してアルキレンポリアミン又はα−アミノ酸を加え
るスクリーニング試験)実施例6においては、用いたア
ミンがアルキレンポリアミン又はα−アミノ酸のいずれ
かであった他は、スクリーニング試験に関して上述した
一般的な手順を用いた。ここでは、グリシンを水溶液中
で加えた。結果を表Vに示す。
【0043】表Vのスクリーニング試験結果によって、
ジエチレントリアミン、グリシン、リシン、アルギニン
及びヒスチジンがA群アミンとして有効であったことが
示される。
【0044】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テモテ・アレン・ヘール アメリカ合衆国テキサス州77035、ヒュー ストン、マックナイト・ストリート 5906 (72)発明者 ロバート・マイケル・メーソン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19001、 ロスリン、ヒルソープ・アベニュー 2202 (72)発明者 リタ・カリナ・アップマシス アメリカ合衆国ペンシルバニア州19454、 ノース・ウェールズ、ウッドビュー・レー ン 40

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純粋グレードのアクリル酸(PGAA)
    の連続製造方法であって、以下の工程: (a)最終蒸留カラムに、25〜100℃の温度で、 (i)粗アクリル酸;及び (ii)(i)構造式(I): 【化1】 (式中、X1 及びX2 は、H、NR2 、OR、Cl及び
    Rからなる群から選択され、Rは、H又はC1 〜C6
    ルキルから選択される)の第1級アリールアミン; (ii)構造式:R2 −NH−NH2 (式中、R2 は、
    H、フェニル、4−ニトロフェニル又は2,4−ジニト
    ロフェニルから選択される)のヒドラジン、場合によっ
    てはその水和物; (iii)構造式(II): 【化2】 (式中、R3 は、H又はC1 〜C6 アルキレンアミンか
    ら選択され、R4 はC1〜C6 アルキレンアミンであ
    る)のアルキレンポリアミン;及び (iv)構造式(III): 【化3】 (式中、R5 は、H、R又はR4 から選択される)の化
    合物、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒ
    スチジン及びメチオニンからなる群から選択されるα−
    アミノ酸;からなる群から選択される、粗アクリル酸中
    のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全モ
    ル数を基準として0.1〜2.0のモル比の最小有効レ
    ベルの、1以上のA群アミン;を含む粗アクリル酸供給
    流を供給し; (b)同時に、最終蒸留カラムの上部に、粗アクリル酸
    中のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全
    モル数を基準として0.01〜1.0のモル比の最小有
    効レベルの、o−、m−、p−フェニレンジアミン、4
    −ニトロフェニルヒドラジン及び2,4−ジニトロフェ
    ニルヒドラジンからなる群から選択される1以上のB群
    アミンを含むアミン供給流を供給し;そして (c)最終蒸留カラムを通して、粗アクリル酸供給流を
    分別蒸留して、10ppm未満の残留単体アルデヒド含
    量を有するPGAAを留去する;工程を含むことを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 A群アミンが、アニリン、o−、m−、
    p−メチルアニリン、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、
    ジエチレントリアミン、グリシン、リシン又はメチオニ
    ンから選択され、B群アミンが、m−フェニレンジアミ
    ン、4−ニトロフェニルヒドラジン又は2,4−ジニト
    ロフェニルヒドラジンから選択される請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 A群アミンが、アニリン、o−メチルア
    ニリン、ヒドラジン又はヒドラジン水和物から選択さ
    れ、B群アミンがm−フェニレンジアミンである請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 A群アミンがアニリンである請求項3に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 粗アクリル酸供給流を、40〜80℃の
    温度で最終蒸留カラムに供給する請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 純粋グレードのアクリル酸(PGAA)
    の連続製造方法であって、以下の工程: (a)第1の蒸留カラムに、25〜100℃の温度で、 (i)アクリル酸水溶液及びアクリル酸抽出物からなる
    群から選択されるアクリル酸源; (ii)(i)構造式(I): 【化4】 (式中、X1 及びX2 は、H、NR2 、OR、Cl及び
    Rからなる群から選択され、Rは、H又はC1 〜C6
    ルキルから選択される)の第1級アリールアミン; (ii)構造式:R2 −NH−NH2 (式中、R2 は、
    H、フェニル、4−ニトロフェニル又は2,4−ジニト
    ロフェニルから選択される)のヒドラジン、場合によっ
    てはその水和物; (iii)構造式(II): 【化5】 (式中、R3 は、H又はC1 〜C6 アルキレンアミンか
    ら選択され、R4 はC1〜C6 アルキレンアミンであ
    る)のアルキレンポリアミン;及び (iv)構造式(III): 【化6】 (式中、R5 は、H、R又はR4 から選択される)の化
    合物、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒ
    スチジン及びメチオニンからなる群から選択されるα−
    アミノ酸;からなる群から選択される、アクリル酸源中
    のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイン酸の全モ
    ル数を基準として0.1〜2.0のモル比の最小有効レ
    ベルの、1以上のA群アミン;を含むアクリル酸源供給
    流を供給し; (b)アクリル酸源供給流を脱水して、10ppm未満
    のアクロレイン含量を有する低アクロレイン粗アクリル
    酸を与え; (c)場合によっては、低アクロレイン粗アクリル酸か
    ら酢酸を留去して、減少された酢酸レベルを有する低ア
    クロレイン粗アクリル酸を与え; (d)次に、最終蒸留カラムに、(i)低アクロレイン
    粗アクリル酸を供給し、(ii)同時に、最終蒸留カラ
    ムの上部に、o−、m−、p−フェニレンジアミン、4
    −ニトロフェニルヒドラジン及び2,4−ジニトロフェ
    ニルヒドラジンからなる群から選択される、低アクロレ
    イン粗アクリル酸中のアルデヒド及びマレイン酸及び無
    水マレイン酸の全モル数を基準として0.01〜1.0
    のモル比の最小有効レベルの、1以上のB群アミンを含
    むアミン供給流を供給し;そして (e)最終蒸留カラムを通して低アクロレイン粗アクリ
    ル酸を分別蒸留して、10ppm未満の残留単体アルデ
    ヒド含量を有するPGAAを留去する;工程を含むこと
    を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 A群アミンが、アニリン、o−、m−、
    p−メチルアニリン、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、
    ジエチレントリアミン、グリシン、リシン又はメチオニ
    ンから選択され、B群アミンが、m−フェニレンジアミ
    ン、4−ニトロフェニルヒドラジン又は2,4−ジニト
    ロフェニルヒドラジンから選択される請求項6に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 A群アミンが、アニリン、o−メチルア
    ニリン、ヒドラジン又はヒドラジン水和物から選択さ
    れ、B群アミンがm−フェニレンジアミンである請求項
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 アクリル酸源供給流を、40〜80℃の
    温度で第1の蒸留カラムに供給する請求項6に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 純粋グレードのアクリル酸(PGA
    A)の連続製造方法であって、以下の工程: (a)酢酸蒸留カラムに、25〜100℃の温度で、 (i)高酢酸含有粗アクリル酸; (ii)(i)構造式(I): 【化7】 (式中、X1 及びX2 は、H、NR2 、OR、Cl及び
    Rからなる群から選択され、Rは、H又はC1 〜C6
    ルキルから選択される)の第1級アリールアミン; (ii)構造式:R2 −NH−NH2 (式中、R2 は、
    H、フェニル、4−ニトロフェニル又は2,4−ジニト
    ロフェニルから選択される)のヒドラジン、場合によっ
    てはその水和物; (iii)構造式(II): 【化8】 (式中、R3 は、H又はC1 〜C6 アルキレンアミンか
    ら選択され、R4 はC1〜C6 アルキレンアミンであ
    る)のアルキレンポリアミン;及び (iv)構造式(III): 【化9】 (式中、R5 は、H、R又はR4 から選択される)の化
    合物、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒ
    スチジン及びメチオニンからなる群から選択されるα−
    アミノ酸;からなる群から選択される、高酢酸含有粗ア
    クリル酸中のアルデヒド及びマレイン酸及び無水マレイ
    ン酸の全モル数を基準として0.1〜2.0のモル比の
    最小有効レベルの、1以上のA群アミン;を含む供給流
    を供給し; (b)供給流から酢酸を留去して、2,000ppm未
    満の酢酸含量及び10ppm未満のアクロレイン含量を
    有する低アクロレイン粗アクリル酸を与え; (c)次に、最終蒸留カラムに、(i)低アクロレイン
    粗アクリル酸を供給し、(ii)同時に、最終蒸留カラ
    ムの上部に、o−、m−、p−フェニレンジアミン、4
    −ニトロフェニルヒドラジン及び2,4−ジニトロフェ
    ニルヒドラジンからなる群から選択される、低アクロレ
    イン粗アクリル酸中のアルデヒド及びマレイン酸及び無
    水マレイン酸の全モル数を基準として0.01〜1.0
    のモル比の最小有効レベルの、1以上のB群アミンを含
    むアミン供給流を供給し;そして (d)最終蒸留カラムを通して低アクロレイン粗アクリ
    ル酸を分別蒸留して、10ppm未満の残留単体アルデ
    ヒド含量を有するPGAAを留去する;工程を含むこと
    を特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 A群アミンが、アニリン、o−、m
    −、p−メチルアニリン、ヒドラジン、ヒドラジン水和
    物、ジエチレントリアミン、グリシン、リシン又はメチ
    オニンから選択され、B群アミンが、m−フェニレンジ
    アミン、4−ニトロフェニルヒドラジン又は2,4−ジ
    ニトロフェニルヒドラジンから選択される請求項10に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 A群アミンが、アニリン、o−メチル
    アニリン、ヒドラジン又はヒドラジン水和物から選択さ
    れ、B群アミンがm−フェニレンジアミンである請求項
    11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 供給流を、40〜80℃の温度で酢酸
    蒸留カラムに供給する請求項10に記載の方法。
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