JP3357853B2 - 二重舵装置 - Google Patents

二重舵装置

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JP3357853B2 JP36441998A JP36441998A JP3357853B2 JP 3357853 B2 JP3357853 B2 JP 3357853B2 JP 36441998 A JP36441998 A JP 36441998A JP 36441998 A JP36441998 A JP 36441998A JP 3357853 B2 JP3357853 B2 JP 3357853B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵性能に優れた
二重舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】舵軸を中心に回動可能な主舵板の後部に
回動自在に支持したヒンジ軸に副舵板を取り付けるとと
もに、副舵板と主舵板との間にリンク機構を設け、主舵
板の回動で副舵板がリンク機構に拘束され、主舵板と異
なる角度で回動するようにした舵装置は、所謂、フラッ
プ舵として知られている。この場合、副舵板(フラッ
プ)は、主舵板の振れを更に増す方向に振れるので、高
揚力を発生させる舵装置として定評がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、船舶がオー
トパイロットで航走しているとき等の目標方向に対する
修正操舵のようなときには、このような高揚力舵で操舵
すると、目標方向を過ぎてしまい、これを修正するため
に常にジクザクに振れながら航走する状態になる。この
ため、燃料の無駄消費、目的地到達の遅れ、乗り心地の
悪さ、機器の消耗といった事態を生じさせている。本発
明は、このような課題を解決するものであり、高揚力、
低揚力両方出せるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、舵軸を中心に回動可能な主舵板の後部に回動自在に
支持したヒンジ軸に副舵板を取り付け、ヒンジ軸を副舵
板の上方に延ばしてここに前部がフォーク溝に形成され
ているリンクフォークを取り付けるとともに、フォーク
溝に位置1定して設けられるリンクピンを挿入したリン
ク機構を設け、主舵板の回動で副舵板をリンク機構に拘
束される主舵板と異なる角度で回動させるフラップ舵機
能を発揮させる舵装置において、主舵板の頂部に舵軸を
貫通させてその下面が船体の底壁の下面とほぼ同じライ
ンに設定された舵頭盤を設けるとともに、リンク機構を
舵頭盤の上方船体内に設け、フラップ舵機能を維持させ
つつ、副舵板を単独で回動可能にしたことを特徴とする
二重舵装置を提供する。
【0005】以上の二重舵装置によれば、オートパイロ
ット航走時のように低揚力でよいときには、主舵板を舵
角0に固定して副舵板のみ操舵すればよいし、離接岸時
や緊急事態回避時のように高揚力を要求されるときに
は、リンクピンの位置を固定してフラップ舵機能を発揮
させればよい。更に、この場合においても、副舵板を主
舵板の舵角に対して増大する方向或いは低減させる方向
にも操舵できるから、揚力をどのようにも調整できる。
加えて、副舵板を操舵するリンク機構等は舵頭盤の上方
の船体内に設けられているから、水の抵抗が極めて少な
い高効率の舵装置を具現できる
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、水
の抵抗を極力少なくするために舵板を船底から直ぐに覗
かせたものを例にとって図面を参照して説明する。図1
は本発明に係る二重舵装置の一部断面側面図、図2は平
面図、図3は図2のA−A断面図であるが、この二重舵
装置は、主舵板10と副舵板12とから構成される。主
舵板10の頂部には平面視円形の舵頭盤14が設けられ
ており、舵頭盤14は船体の底壁16に軸受18によっ
て回転自在に支持されている。
【0007】この場合、舵頭盤14の下面、則ち、主舵
板10の頂部は底壁16の下面とほぼ同じライン設定さ
れており、加えて、副舵板12を操舵する後述のリンク
機構等は舵頭盤14の上方の船体内に設けられている。
従って、リンク機構等は水中に存在しておらず、水の抵
抗が極めて少ない高効率の舵装置を具現している。主舵
板10にはこれと一体化される舵軸20が舵頭盤14の
中心を貫通して縦設されており、その上方露出部分に主
舵板を回動させる主舵板駆動機構(図示省略)が取り付
けられている。
【0008】主舵板10の後部にはヒンジ軸22が同じ
く舵頭盤14を突き抜けて回動自在に縦設されており、
このヒンジ軸22に副舵板12が主舵板10の後方に連
続する状態で取り付けられている。この場合の副舵板1
2の翼面積は、主舵板10の翼面積よりもかなり小さく
してある
【0009】そして、ヒンジ軸22に、主舵板10が回
動したときに副舵板12の回動を制御するリンク機構2
4が設けられている。本例のリンク機構24は、リンク
フォーク26やリンクピン28から構成される。このう
ち、リンクフォーク26は、後部がヒンジ軸22に固定
され、前部に前端が開口するフォーク溝30が形成され
たものである。リンクピン28は、フォーク溝30に挿
入されているものであり、その上部と下部を、両端が底
壁16等に固定されるブラケット32で船軸と直角な方
向(以下、左右方向という)に架設された上部支持板3
4と下部支持板36とで左右方向に摺動可能に支持され
るものである。
【0010】具体的には、上部支持板34及び下部支持
板36にそれぞれ長孔38、40を左右方向に形成して
おき、リンクピン28をこの長孔38、40に挿通して
上面と下面とに当板42a、42b、44a、44bを
あてがったものである。このような当板42a、42
b、44a、44bを用いるのは、リンクピン28の摺
動性を高めるためである。一方、上部支持板34の端側
等には油圧シリンダ46、48を取り付け、そのロッド
46a、48aを当板42a、42bに枢着しておく。
尚、本例の場合、底壁16等に固定される後部ブラケッ
ト50で上部支持板34を支持してその剛性強化を図っ
ている。
【0011】図4は以上の構成によって副舵板12を回
動させる場合の説明図であるが、今、油圧シリンダ4
6、48を伸縮させれば(一方が伸長すれば、他方はこ
れと同期して縮短する。このように油圧シリンダ46、
48を二つ使用するのは、その出力に余裕を持たせるた
めであり、勿論、一つであってもよい)、リンクピン2
8が中立位置(a)からある位置(b)まで移動し、こ
れに伴ってリンクフォーク26はヒンジ軸22を中心に
回動するから、副舵板12は主舵板19とは独立に舵角
αだけ回動する。
【0012】これに対して、リンクピン28を中立位置
(a)に固定して主舵板10を回動させると、従来のフ
ラップ舵として作動する。図5はこれを示す説明図であ
るが、舵軸20を駆動して主舵板10を舵角βだけ回動
させると、ヒンジ軸22は中立位置(c)からある位置
(d)に移動するから、副舵板12はある位置(d)と
リンクピン28を結ぶ舵角γで回動する。この場合、油
圧シリンダ46、48を作動させて副舵板12のみを回
動させることもできるから、例えば、舵角δに回動させ
ることも可能である。
【0013】図6はリンクピン28を動かす他の例の要
部平面図、図7は要部側面図であるが、本例のものは、
底壁16等から起立する支柱52に回動板54を回動可
能に取り付け、回動板54からリンクピン28を垂下さ
せてリンクフォーク26のフォーク溝30に挿入させた
ものであり、回動板54を油圧シリンダ46、48で回
動させるようにしたものである。本例によれば、リンク
ピン28を移動させる構造が簡単になる利点がある。
【0014】図8はヒンジ軸22を回動させて副舵板1
2を操舵する更に他の例の要部一部断面側面図である
が、本例のものは、舵頭盤14上に軸受56でヒンジ軸
22を回動自在に保持する取付材58を取り付け、油圧
モータ等の回転型原動機60を取付材58に取り付けて
ヒンジ軸22を直接回動させるようにしたものであり、
リンク機構を実質的に不要にしたものである。これによ
り、回転型原動機60に駆動指令を与えると、副舵板1
2は所望の角度に回動する。
【0015】ところで、一般的なフラップ舵は、主舵板
10の舵角に対して副舵板12は約2倍の舵角で回動さ
れるから、本例のもので通常のフラップ舵機能を発揮さ
せるには、上記の関係になるように主舵板10の舵角に
対して回転型原動機60の回転角を出力することにな
る。勿論、副舵板12はこれ以外の角度で回動させても
よい。尚、副舵板12をある角度回動させたときには、
水の抵抗等によってもその角度を維持する必要があるか
ら、回転型原動機60はブレーキ付きのものを採用する
ことになる。減速機構としてウォーム機構を用いれば、
負荷側からの逆転はなくなる。
【0016】この他、本例のものは、主舵板10の後部
に何個かのブラケット62を後延させ、これで副舵板1
2を回動自在に支持するようにしている。又、上記した
ヒンジ軸22は上下方向に何個かに分割されていて、組
立の容易さを確保している。更に、主舵板10及び副舵
板12の前後幅は下方に行くほど狭くして強度面を考慮
している。この他、副舵板12には、水平に張り出す何
個かの端板64が設けられており、強度の確保と水の層
流化を図っている。
【0017】以上の各例によれば、副舵板(以下、副舵
という)12のみを回動させて低揚力の舵の機能を発揮
させることも可能であるし、主舵板(以下、主舵とい
う)10と副舵12とによる高揚力のフラップ舵の機能
を発揮させることも可能である。従って、求められる舵
機能に応じてその選択をすればよいことになる。低揚力
の舵はオートパイロット航走等に最適であるのは上述し
たが、図9にその操作フローを示す。
【0018】これによると、副舵による航走を選択した
場合、主舵の舵角を0にしてオートパイロットをonに
する。すると、主舵の舵角が0であり、オートパイロッ
トがonであることを条件に副舵の駆動機構(油圧シリ
ンダ)のみを作動させて航走する。従って、船体は、副
舵の低揚力を受けて目標方向に向かうのにジクザク航走
したりしない。
【0019】一方、何らかの緊急操舵指令が発せられて
高揚力の操舵性能が要求される場合、主舵が操舵されて
いることを条件に副舵を中立位置に戻すとともに、副舵
の駆動機構をoffにする。同時に、主舵の駆動機構を
onにするとともに、オートパイロットがoffになっ
ていることを条件にして主舵の転舵による操舵を可能に
する。従って、船体は、主舵と副舵とによる高揚力を受
けて鋭敏な舵取りができる。加えて、この場合、副舵の
駆動機構をonにして副舵を操舵することもできるか
ら、この揚力を更に調整することも可能である。尚、以
上の操作フローにおいて、の操作は自動的に行なわ
れ、それ以外の操作は手動で行なう。
【0020】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、則ち、オートパイロット航走時のように低揚力でよ
いときには、主舵板を舵角0に固定して副舵板のみ操舵
することで、ジクザク航走が廃され、コースキーピング
性が増す。一方、離接岸時や緊急事態回避時のときに
は、主舵と副舵とによるフラップ舵として作用させるこ
とで、高揚力を発揮し、舵取り性能が高まる。加えて、
副舵板を操舵するリンク機構等は舵頭盤の上方の船体内
に設けられているから、水の抵抗が極めて少ない高効率
の舵装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す二重舵装置の一部断面側面
図である。
【図2】本発明の一例を示す二重舵装置の一部断面平面
図である。
【図3】本発明の一例を示す図2のA A断面図であ
る。
【図4】本発明の一例を示す二重舵装置の作動状況を示
す説明図である。
【図5】本発明の一例を示す二重舵装置の作動状況を示
す説明図である。
【図6】本発明の他の一例を示す二重舵装置の要部平面
図である。
【図7】本発明の他の一例を示す二重舵装置の要部側面
図である。
【図8】本発明の他の一例を示す二重舵装置の要部一部
断面側面図である。
【図9】本発明の他の一例を示す二重舵装置の操作フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 主舵板 12 副舵板 14 舵頭板 16 底壁 20 舵軸 22 ヒンジ軸 24 リンク機構 26 リンクフォーク 28 リンクピン 30 フォーク溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−169400(JP,A) 特開 昭53−109390(JP,A) 実開 昭59−181000(JP,U) 特表 平8−504142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 25/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵軸を中心に回動可能な主舵板の後部に
    回動自在に支持したヒンジ軸に副舵板を取り付け、ヒン
    ジ軸を副舵板の上方に延ばしてここに前部がフォーク溝
    に形成されているリンクフォークを取り付けるととも
    に、フォーク溝に位置固定して設けられるリンクピンを
    挿入したリンク機構を設け、主舵板の回動で副舵板をリ
    ンク機構に拘束される主舵板と異なる角度で回動させる
    フラップ舵機能を発揮させる舵装置において、主舵板の
    頂部に舵軸を貫通させてその下面が船体の底壁の下面と
    ほぼ同じラインに設定された舵頭盤を設けるとともに、
    リンク機構を舵頭盤の上方船体内に設け、フラップ舵機
    能を維持させつつ、副舵板を単独で回動可能にしたこと
    を特徴とする二重舵装置。
  2. 【請求項2】 リンクピンを動かしてリンクフォークを
    ヒンジ軸を中心に回動させることで副舵板を回動させる
    請求項1に記載の二重舵装置。
  3. 【請求項3】 ヒンジ軸を直接回動させることで副舵板
    を回動させる請求項1に記載の二重舵装置。
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