JP2001187598A - 船舶推進システム用のチルト−トリムサブシステム - Google Patents
船舶推進システム用のチルト−トリムサブシステムInfo
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- JP2001187598A JP2001187598A JP2000374062A JP2000374062A JP2001187598A JP 2001187598 A JP2001187598 A JP 2001187598A JP 2000374062 A JP2000374062 A JP 2000374062A JP 2000374062 A JP2000374062 A JP 2000374062A JP 2001187598 A JP2001187598 A JP 2001187598A
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H20/00—Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
- B63H20/08—Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
- B63H20/10—Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボート推進システム用のチルト−トリムサブ
システム(100)及び方法を提供する。 【解決手段】 ボートのトランソムに船尾ブラケット
(41)を取り付ける。スイベルブラケット(51)
が、ほぼ水平な軸線を中心として回転するように船尾ブ
ラケットに対して枢動可能に支持されている。サブシス
テムは、船尾ブラケットによって枢動可能に支持された
少なくとも一つのカム(102)を持つチルト及びトリ
ムアッセンブリを含む。カムは、少なくとも、カムとス
イベルブラケットとの間が所定のトリム角度範囲内で駆
動接触している場合に、スイベルブラケットに、所定の
チルト角度範囲内の回転速度と比べて比較的低い回転速
度を加えるように形成されている。
システム(100)及び方法を提供する。 【解決手段】 ボートのトランソムに船尾ブラケット
(41)を取り付ける。スイベルブラケット(51)
が、ほぼ水平な軸線を中心として回転するように船尾ブ
ラケットに対して枢動可能に支持されている。サブシス
テムは、船尾ブラケットによって枢動可能に支持された
少なくとも一つのカム(102)を持つチルト及びトリ
ムアッセンブリを含む。カムは、少なくとも、カムとス
イベルブラケットとの間が所定のトリム角度範囲内で駆
動接触している場合に、スイベルブラケットに、所定の
チルト角度範囲内の回転速度と比べて比較的低い回転速
度を加えるように形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概ね、船用の(船
舶用の)推進システムに関し、更に詳細には、ほぼ水平
な平面内で操舵可能であり且つほぼ垂直な平面内でチル
ト可能な(すなわち、傾けることができる)推進ユニッ
トを含む船外機に関する。
舶用の)推進システムに関し、更に詳細には、ほぼ水平
な平面内で操舵可能であり且つほぼ垂直な平面内でチル
ト可能な(すなわち、傾けることができる)推進ユニッ
トを含む船外機に関する。
【0002】本発明は、更に、推進ユニットを、プロペ
ラが水中にある通常の下走行位置と、水上で近付くこと
ができるように(水上でのアクセスが可能なように)プ
ロペラが配置された傾斜させた又は持ち上げた位置との
間で、動力でチルトすなわち傾斜させ(tiltin
g)/トリムすなわち調整又は微調整する(trimm
ing)ためのチルト/トリムサブシステム(チルト及
びトリムサブシステム)に関する。
ラが水中にある通常の下走行位置と、水上で近付くこと
ができるように(水上でのアクセスが可能なように)プ
ロペラが配置された傾斜させた又は持ち上げた位置との
間で、動力でチルトすなわち傾斜させ(tiltin
g)/トリムすなわち調整又は微調整する(trimm
ing)ためのチルト/トリムサブシステム(チルト及
びトリムサブシステム)に関する。
【0003】
【従来の技術】モータボート等の比較的小型の船舶は、
一般的には、チルト−トリムサブシステムを使用する。
周知のチルト−トリムサブシステムは、代表的には、ス
イベルブラケット(回り継ぎ手ブラケット)を比較的大
きな角度に亘って揺動させて、船外機の下部分を水の液
面高さの上方に持ち上げるか、或いは、逆に船外機を水
の液面高さの下に下げるためのチルトシリンダユニット
を含む。このようなサブシステムは、船外機の下部分が
水中にある場合にスイベルブラケットを比較的小さな角
度に亘って回動(角度方向に移動)させて、船外機をト
リム(調整又は微調整)するための別個のトリムシリン
ダユニットを更に含む。チルト−トリムサブシステムの
一つの望ましい特徴は、調整中即ちトリム中の回転速度
を低くして、所定のトリム角度範囲に亘る推進ユニット
の移動中に当該推進ユニットを水中に長期間に亘って保
持し、その後、推進ユニットを水から一杯又は十分に傾
斜させた位置に到達するまでより迅速に持ち上げること
である。
一般的には、チルト−トリムサブシステムを使用する。
周知のチルト−トリムサブシステムは、代表的には、ス
イベルブラケット(回り継ぎ手ブラケット)を比較的大
きな角度に亘って揺動させて、船外機の下部分を水の液
面高さの上方に持ち上げるか、或いは、逆に船外機を水
の液面高さの下に下げるためのチルトシリンダユニット
を含む。このようなサブシステムは、船外機の下部分が
水中にある場合にスイベルブラケットを比較的小さな角
度に亘って回動(角度方向に移動)させて、船外機をト
リム(調整又は微調整)するための別個のトリムシリン
ダユニットを更に含む。チルト−トリムサブシステムの
一つの望ましい特徴は、調整中即ちトリム中の回転速度
を低くして、所定のトリム角度範囲に亘る推進ユニット
の移動中に当該推進ユニットを水中に長期間に亘って保
持し、その後、推進ユニットを水から一杯又は十分に傾
斜させた位置に到達するまでより迅速に持ち上げること
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】残念なことに、従来の
チルト−トリムサブシステムは、上文中に述べたよう
に、推進ユニットのチルト−トリム必要条件を満たすた
めに、別個のチルトシリンダユニット及びトリムシリン
ダユニットを使用することを必要とするか或いはかなり
複雑な機械的構造を使用することを必要とする。かくし
て、推進ユニットのチルト−トリム必要条件を満たすこ
とができる単一のシリンダ/ピストンサブアッセンブリ
を提供するのが望ましい。更に、このサブアッセンブリ
について、調整中(すなわち、トリム中)の回転速度
を、一杯に上方に傾斜(チルト)させた位置に至るまで
使用される回転速度と比べて比較的低くするのが望まし
い。チルト−トリムサブシステムは、キットの形態で設
置でき且つ多くの時間及び費用を掛けずに使用できる、
低価格で複雑でない機械的設備を提供できなければなら
ない。
チルト−トリムサブシステムは、上文中に述べたよう
に、推進ユニットのチルト−トリム必要条件を満たすた
めに、別個のチルトシリンダユニット及びトリムシリン
ダユニットを使用することを必要とするか或いはかなり
複雑な機械的構造を使用することを必要とする。かくし
て、推進ユニットのチルト−トリム必要条件を満たすこ
とができる単一のシリンダ/ピストンサブアッセンブリ
を提供するのが望ましい。更に、このサブアッセンブリ
について、調整中(すなわち、トリム中)の回転速度
を、一杯に上方に傾斜(チルト)させた位置に至るまで
使用される回転速度と比べて比較的低くするのが望まし
い。チルト−トリムサブシステムは、キットの形態で設
置でき且つ多くの時間及び費用を掛けずに使用できる、
低価格で複雑でない機械的設備を提供できなければなら
ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】概括的に述べると、本発
明は、ボートの推進システム用のチルト−トリムサブシ
ステムを提供することによって以上の必要を満たす。推
進システムは、ボートのトランソム(船尾梁)に取り付
けられた船尾ブラケットを含む。
明は、ボートの推進システム用のチルト−トリムサブシ
ステムを提供することによって以上の必要を満たす。推
進システムは、ボートのトランソム(船尾梁)に取り付
けられた船尾ブラケットを含む。
【0006】スイベルブラケットが、ほぼ水平な軸線を
中心として回転できるように、船尾ブラケットに対して
枢動可能に支持されている。サブシステムは、船尾ブラ
ケットによって枢動可能に支持された少なくとも一つの
カムを持つチルト及びトリムアッセンブリを含む。カム
は、少なくとも、カムとスイベルブラケットとが所定の
トリム角度範囲内で駆動接触している場合、スイベルブ
ラケットの回転速度(換言すれば、スイベルブラケット
に加える回転速度)を、所定のチルト角度範囲内の回転
速度と比べて比較的低く(または、比較的遅く)するよ
うに形成されている。
中心として回転できるように、船尾ブラケットに対して
枢動可能に支持されている。サブシステムは、船尾ブラ
ケットによって枢動可能に支持された少なくとも一つの
カムを持つチルト及びトリムアッセンブリを含む。カム
は、少なくとも、カムとスイベルブラケットとが所定の
トリム角度範囲内で駆動接触している場合、スイベルブ
ラケットの回転速度(換言すれば、スイベルブラケット
に加える回転速度)を、所定のチルト角度範囲内の回転
速度と比べて比較的低く(または、比較的遅く)するよ
うに形成されている。
【0007】本発明は、更に、ボートのトランソム(船
尾梁)に取り付けられた船尾ブラケットを持つ船舶用推
進システムを提供することによって以上の必要を満た
す。スイベルブラケットが、ほぼ水平な軸線を中心とし
て回転するように、船尾ブラケットに対して枢動可能に
支持されている。推進システムは、さらに、船尾ブラケ
ットによって枢動可能に支持された少なくとも一つのカ
ムを持つチルト及びトリムアッセンブリを含む。カム
は、少なくとも、カムとスイベルブラケットとが所定の
トリム角度範囲内で駆動接触している場合、スイベルブ
ラケットの回転速度(換言すれば、スイベルブラケット
に加える回転速度)を、所定のチルト角度範囲内の回転
速度と比べて比較的低く(または、比較的遅く)するよ
うに形成されている。
尾梁)に取り付けられた船尾ブラケットを持つ船舶用推
進システムを提供することによって以上の必要を満た
す。スイベルブラケットが、ほぼ水平な軸線を中心とし
て回転するように、船尾ブラケットに対して枢動可能に
支持されている。推進システムは、さらに、船尾ブラケ
ットによって枢動可能に支持された少なくとも一つのカ
ムを持つチルト及びトリムアッセンブリを含む。カム
は、少なくとも、カムとスイベルブラケットとが所定の
トリム角度範囲内で駆動接触している場合、スイベルブ
ラケットの回転速度(換言すれば、スイベルブラケット
に加える回転速度)を、所定のチルト角度範囲内の回転
速度と比べて比較的低く(または、比較的遅く)するよ
うに形成されている。
【0008】また、本願発明は、ボートのトランソムに
取り付けられた船尾ブラケット41を使用し、更に、ほ
ぼ水平な軸線を中心として回転できるように前記船尾ブ
ラケットに対して枢動可能に支持されたスイベルブラケ
ット51を使用する、ボート推進システム用のチルト−
トリムサブシステム100であって、前記船尾ブラケッ
トによって枢動可能に支持された少なくとも一つのカム
102を持つチルト及びトリムアッセンブリを備えてお
り、前記カムは、少なくとも、当該カムと前記スイベル
ブラケットとが所定のトリム角度範囲内で駆動接触して
いる場合、前記スイベルブラケットに、所定のチルト角
度範囲内の回転速度と比べて比較的低い回転速度を加え
ることができるように形成されているチルト−トリムサ
ブシステム100を提供するものである。
取り付けられた船尾ブラケット41を使用し、更に、ほ
ぼ水平な軸線を中心として回転できるように前記船尾ブ
ラケットに対して枢動可能に支持されたスイベルブラケ
ット51を使用する、ボート推進システム用のチルト−
トリムサブシステム100であって、前記船尾ブラケッ
トによって枢動可能に支持された少なくとも一つのカム
102を持つチルト及びトリムアッセンブリを備えてお
り、前記カムは、少なくとも、当該カムと前記スイベル
ブラケットとが所定のトリム角度範囲内で駆動接触して
いる場合、前記スイベルブラケットに、所定のチルト角
度範囲内の回転速度と比べて比較的低い回転速度を加え
ることができるように形成されているチルト−トリムサ
ブシステム100を提供するものである。
【0009】前記スイベルブラケットは、少なくとも前
記所定のトリム角度範囲内で前記カムの対応する面と摺
動可能に接触するように位置決めされた一つ又はそれ以
上のローラー118を有することができる。
記所定のトリム角度範囲内で前記カムの対応する面と摺
動可能に接触するように位置決めされた一つ又はそれ以
上のローラー118を有することができる。
【0010】前記チルト及びトリムアッセンブリは、シ
リンダ及びピストンサブアッセンブリ110を更に有す
ることができる。前記シリンダ及びピストンサブアッセ
ンブリは、その一端が、カム支持スタッド104によっ
て枢動可能に支持されており、前記カム支持スタッド1
04は、前記船尾ブラケットの一対の側壁間で前記水平
軸線とほぼ平行に延ばすことができる。
リンダ及びピストンサブアッセンブリ110を更に有す
ることができる。前記シリンダ及びピストンサブアッセ
ンブリは、その一端が、カム支持スタッド104によっ
て枢動可能に支持されており、前記カム支持スタッド1
04は、前記船尾ブラケットの一対の側壁間で前記水平
軸線とほぼ平行に延ばすことができる。
【0011】前記シリンダ及びピストンサブアッセンブ
リは、前記カム支持スタッドによって支持された前記一
端とは反対側のその他端を、前記スイベルブラケットに
よって枢動可能に支持することができる。
リは、前記カム支持スタッドによって支持された前記一
端とは反対側のその他端を、前記スイベルブラケットに
よって枢動可能に支持することができる。
【0012】少なくとも一つのカムを前記カム支持スタ
ッドの一端から延ばすようにしてもよい。前記サブシス
テムは、前記カム支持スタッドの一端とは反対側の他端
から延びる別のカム103を更に有することができる。
ッドの一端から延ばすようにしてもよい。前記サブシス
テムは、前記カム支持スタッドの一端とは反対側の他端
から延びる別のカム103を更に有することができる。
【0013】前記カム支持スタッド及びこのスタッドか
ら延びる夫々のカムは、一体的に構成することができ
る。前記カム支持スタッドから延びる前記夫々のカム
は、前記カム支持スタッドの夫々の端部にボルト止めす
ることができる。
ら延びる夫々のカムは、一体的に構成することができ
る。前記カム支持スタッドから延びる前記夫々のカム
は、前記カム支持スタッドの夫々の端部にボルト止めす
ることができる。
【0014】前記船尾ブラケット側壁の各々は、前記カ
ム支持スタッドに取り付けられた夫々の枢動ピンを受け
入れるための夫々のスロット(例えば114)を有する
ことができる。
ム支持スタッドに取り付けられた夫々の枢動ピンを受け
入れるための夫々のスロット(例えば114)を有する
ことができる。
【0015】夫々のスロットは、弧状又は円弧状のスロ
ットから構成することができる。前記弧状のスロットの
両端は、前記カムが前記所定のトリム角度範囲内で移動
するための角度限度を夫々画定することができる。
ットから構成することができる。前記弧状のスロットの
両端は、前記カムが前記所定のトリム角度範囲内で移動
するための角度限度を夫々画定することができる。
【0016】前記シリンダ−ピストンサブアッセンブリ
を加圧流体に応答するようにして、ピストンを引込み位
置から少なくとも部分的に伸長した位置まで伸長させ、
それによって、前記スイベルブラケットを、前記カムを
介して前記所定のトリム角度範囲内で比較的低い回転速
度で駆動することができる。
を加圧流体に応答するようにして、ピストンを引込み位
置から少なくとも部分的に伸長した位置まで伸長させ、
それによって、前記スイベルブラケットを、前記カムを
介して前記所定のトリム角度範囲内で比較的低い回転速
度で駆動することができる。
【0017】前記ピストンを、前記部分的に伸長した位
置から十分に伸長した位置まで更に伸長できるようにし
て、前記スイベルブラケットを前記所定のチルト角度範
囲内で比較的速い回転速度で直接的に駆動することがで
きる。
置から十分に伸長した位置まで更に伸長できるようにし
て、前記スイベルブラケットを前記所定のチルト角度範
囲内で比較的速い回転速度で直接的に駆動することがで
きる。
【0018】また、本願発明は、ボートのトランソムに
取り付けられた船尾ブラケット(41)を使用し、更
に、ほぼ水平な軸線を中心として回転できるように前記
船尾ブラケットに対して枢動可能に支持されたスイベル
ブラケット(51)を使用する、ボート推進システムの
チルト−トリムを制御する方法であって、前記船尾ブラ
ケットによって枢動可能に支持された少なくとも一つの
カム(102)を持つチルト及びトリムアッセンブリを
提供する工程と、少なくとも、前記カムと前記スイベル
ブラケットとが所定のトリム角度範囲内で駆動接触して
いるときに、前記スイベルブラケットに所定のチルト角
度範囲内での回転速度と比べて比較的低い回転速度を加
えるようにカムを形成する工程とを含む方法を提供する
ものである。
取り付けられた船尾ブラケット(41)を使用し、更
に、ほぼ水平な軸線を中心として回転できるように前記
船尾ブラケットに対して枢動可能に支持されたスイベル
ブラケット(51)を使用する、ボート推進システムの
チルト−トリムを制御する方法であって、前記船尾ブラ
ケットによって枢動可能に支持された少なくとも一つの
カム(102)を持つチルト及びトリムアッセンブリを
提供する工程と、少なくとも、前記カムと前記スイベル
ブラケットとが所定のトリム角度範囲内で駆動接触して
いるときに、前記スイベルブラケットに所定のチルト角
度範囲内での回転速度と比べて比較的低い回転速度を加
えるようにカムを形成する工程とを含む方法を提供する
ものである。
【0019】前記方法において、少なくとも前記所定の
トリム角度範囲内で、前記カムの対応する面と接触する
ように位置決めされた摺動可能な手段を前記スイベルブ
ラケットに設ける工程を更に備えるようにしてもよい。
トリム角度範囲内で、前記カムの対応する面と接触する
ように位置決めされた摺動可能な手段を前記スイベルブ
ラケットに設ける工程を更に備えるようにしてもよい。
【0020】前記チルト及びトリムアッセンブリは、シ
リンダ及びピストンサブアッセンブリ(110)を更に
含んでいてもよい。前記方法は、前記船尾ブラケットの
一対の側壁間で前記水平軸線とほぼ平行に延びるカム支
持スタッド(104)によって一端が枢動可能に支持さ
れるように前記シリンダ及びピストンサブアッセンブリ
を構成する工程を更に備えることができ、前記シリンダ
及びピストンサブアッセンブリは、更に、前記カム支持
スタッドによって支持された前記一端とは反対側の他端
を、前記スイベルブラケットによって枢動可能に支持さ
れるように構成することができる。
リンダ及びピストンサブアッセンブリ(110)を更に
含んでいてもよい。前記方法は、前記船尾ブラケットの
一対の側壁間で前記水平軸線とほぼ平行に延びるカム支
持スタッド(104)によって一端が枢動可能に支持さ
れるように前記シリンダ及びピストンサブアッセンブリ
を構成する工程を更に備えることができ、前記シリンダ
及びピストンサブアッセンブリは、更に、前記カム支持
スタッドによって支持された前記一端とは反対側の他端
を、前記スイベルブラケットによって枢動可能に支持さ
れるように構成することができる。
【0021】前記方法は、前記シリンダ−ピストンサブ
アッセンブリの前記ピストンを、引込み位置から、少な
くとも部分的に伸長した位置まで伸長できるようにし
て、前記スイベルブラケットを前記カムを介して前記所
定のトリム角度範囲内で比較的低い回転速度で駆動でき
るようにした工程を更に備えることができる。
アッセンブリの前記ピストンを、引込み位置から、少な
くとも部分的に伸長した位置まで伸長できるようにし
て、前記スイベルブラケットを前記カムを介して前記所
定のトリム角度範囲内で比較的低い回転速度で駆動でき
るようにした工程を更に備えることができる。
【0022】前記ピストンを、前記部分的に伸長した位
置から十分に伸長した位置まで更に伸長できるようにし
て、前記スイベルブラケットを前記所定のチルト角度範
囲内で比較的速い回転速度で直接的に駆動することがで
きる。
置から十分に伸長した位置まで更に伸長できるようにし
て、前記スイベルブラケットを前記所定のチルト角度範
囲内で比較的速い回転速度で直接的に駆動することがで
きる。
【0023】本発明の特徴及び利点は、本発明の以下の
詳細な説明を添付図面を参照して読むことによって明ら
かになるであろう。本発明の一実施例を詳細に説明する
前に、本発明の用途は、以下の説明に記載した、又は、
添付図面に示す構成要素の構造及び配置の詳細に限定さ
れないということを理解すべきである。本発明は、他の
実施例が可能であり、様々な方法で実施でき且つ実行で
きる。更に、本明細書中で使用した言い回しや用語は説
明の目的で使用されるものであって、限定としてみなす
べきではないということを理解すべきである。
詳細な説明を添付図面を参照して読むことによって明ら
かになるであろう。本発明の一実施例を詳細に説明する
前に、本発明の用途は、以下の説明に記載した、又は、
添付図面に示す構成要素の構造及び配置の詳細に限定さ
れないということを理解すべきである。本発明は、他の
実施例が可能であり、様々な方法で実施でき且つ実行で
きる。更に、本明細書中で使用した言い回しや用語は説
明の目的で使用されるものであって、限定としてみなす
べきではないということを理解すべきである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、標準的な推進ユニット1
3を持つ船外機11の形態の例示の従来技術の船舶用推
進システムを図示している。推進ユニット13は、その
下端に、回転可能に取り付けられたプロペラ15を有し
ている。プロペラ15は、プロペラシャフト17によっ
て駆動され、ボート25を所望の方向に推進するスラス
ト(推力)を発生する。船外機11は、更に、ボート2
5のトランソム(船尾梁)23に対して水平平面及び垂
直平面の両方で枢動できるように、推進ユニット13を
枢動可能に取り付けるための手段21を含む。これによ
り、推進ユニット13をトランソム23に対して水平平
面で枢動させることによって、推進ユニット13を水平
平面内で操舵移動することができる。また、推進ユニッ
ト13をトランソム23に対して垂直平面で枢動させる
ことによって、駆動推進を行うためにプロペラ15が完
全に水中にある最下位置と、プロペラ15に水上で近付
くことができる持ち上げ位置との間で、推進ユニット1
3を垂直平面内で移動させることができる。
3を持つ船外機11の形態の例示の従来技術の船舶用推
進システムを図示している。推進ユニット13は、その
下端に、回転可能に取り付けられたプロペラ15を有し
ている。プロペラ15は、プロペラシャフト17によっ
て駆動され、ボート25を所望の方向に推進するスラス
ト(推力)を発生する。船外機11は、更に、ボート2
5のトランソム(船尾梁)23に対して水平平面及び垂
直平面の両方で枢動できるように、推進ユニット13を
枢動可能に取り付けるための手段21を含む。これによ
り、推進ユニット13をトランソム23に対して水平平
面で枢動させることによって、推進ユニット13を水平
平面内で操舵移動することができる。また、推進ユニッ
ト13をトランソム23に対して垂直平面で枢動させる
ことによって、駆動推進を行うためにプロペラ15が完
全に水中にある最下位置と、プロペラ15に水上で近付
くことができる持ち上げ位置との間で、推進ユニット1
3を垂直平面内で移動させることができる。
【0025】推進ユニット13を枢動可能に取り付ける
(すなわち、枢着する)ための前記手段21は、ボート
25のトランソム23に固定状態に取り付けることがで
きるトランソムブラケット手段31を含む。推進ユニッ
ト13を枢着するための手段21は、更に、上端43を
持つ船尾ブラケット41と、ボートのトランソム23の
後方に配置された第1枢動手段即ち上枢動手段45とを
含む。第1枢動手段即ち上枢動手段45は、船尾ブラケ
ット41の上端43をトランソムブラケット手段31に
連結しており、これによって、船尾ブラケット41が、
第1の枢動軸線即ち上枢動軸線47を中心として枢動で
きるようになっている。第1枢動軸線即ち上枢動軸線4
7は、トランソムブラケット手段31がボートに取り付
けられている場合、水平となっている。推進ユニット1
3を枢着するための手段21は、さらに、スイベルブラ
ケット51と、下枢動手段即ち第2枢動手段53とを含
んでいる。下枢動手段即ち第2枢動手段53は、第1枢
動手段45よりも下でスイベルブラケット51を船尾ブ
ラケット41に連結しており、これによって、スイベル
ブラケット51が、第1枢動軸線即ち上枢動軸線47と
平行な第2枢動軸線即ち下枢動軸線55を中心として、
船尾ブラケット41に対して枢動できるようになってい
る。
(すなわち、枢着する)ための前記手段21は、ボート
25のトランソム23に固定状態に取り付けることがで
きるトランソムブラケット手段31を含む。推進ユニッ
ト13を枢着するための手段21は、更に、上端43を
持つ船尾ブラケット41と、ボートのトランソム23の
後方に配置された第1枢動手段即ち上枢動手段45とを
含む。第1枢動手段即ち上枢動手段45は、船尾ブラケ
ット41の上端43をトランソムブラケット手段31に
連結しており、これによって、船尾ブラケット41が、
第1の枢動軸線即ち上枢動軸線47を中心として枢動で
きるようになっている。第1枢動軸線即ち上枢動軸線4
7は、トランソムブラケット手段31がボートに取り付
けられている場合、水平となっている。推進ユニット1
3を枢着するための手段21は、さらに、スイベルブラ
ケット51と、下枢動手段即ち第2枢動手段53とを含
んでいる。下枢動手段即ち第2枢動手段53は、第1枢
動手段45よりも下でスイベルブラケット51を船尾ブ
ラケット41に連結しており、これによって、スイベル
ブラケット51が、第1枢動軸線即ち上枢動軸線47と
平行な第2枢動軸線即ち下枢動軸線55を中心として、
船尾ブラケット41に対して枢動できるようになってい
る。
【0026】船外機11は、スイベルブラケット51
と、スイベルブラケット51に連結された推進ユニット
13とを、下水平枢動軸線55を中心として及び上水平
枢動軸線47を中心として変位させるための手段を更に
含む。図1でわかるように、このような手段は、一つ又
はそれ以上のチルト液圧シリンダ−ピストンサブアッセ
ンブリ65を含む。チルト液圧シリンダ−ピストンサブ
アッセンブリ65の一端69はトランソムブラケット手
段31に枢動可能に連結(枢着)されており、他端70
は船尾ブラケット41に枢動可能に連結(枢着)されて
いる。更に、スイベルブラケット51と、スイベルブラ
ケット51に連結された推進ユニット13とを枢動させ
るための手段は、一つ又はそれ以上のトリムシリンダ−
ピストンサブアッセンブリ71を含む。トリムシリンダ
−ピストンサブアッセンブリ71の一端75は任意の適
当な手段で船尾ブラケット41に枢動可能に連結(枢
着)されており、他端76は任意の適当な手段でスイベ
ルブラケット51に枢動可能に連結(枢着)されてい
る。かくして、上述のように、現在入手可能な代表的な
船外機は、一般的に、推進ユニットを枢動するための別
個のトリムピストン/シリンダサブアッセンブリ及びチ
ルトピストン/シリンダサブアッセンブリを備えてい
る。詳細には、前記トリムサブアッセンブリを作動させ
ると、ボートのトランソムに対するエンジンの角度位置
を変化させることによってエンジンのトリム(調整)を
行うことができる。前記チルトサブアッセンブリを作動
させると、角度を一杯に上方にチルト(傾斜)させた位
置まで更に変化させることができる。
と、スイベルブラケット51に連結された推進ユニット
13とを、下水平枢動軸線55を中心として及び上水平
枢動軸線47を中心として変位させるための手段を更に
含む。図1でわかるように、このような手段は、一つ又
はそれ以上のチルト液圧シリンダ−ピストンサブアッセ
ンブリ65を含む。チルト液圧シリンダ−ピストンサブ
アッセンブリ65の一端69はトランソムブラケット手
段31に枢動可能に連結(枢着)されており、他端70
は船尾ブラケット41に枢動可能に連結(枢着)されて
いる。更に、スイベルブラケット51と、スイベルブラ
ケット51に連結された推進ユニット13とを枢動させ
るための手段は、一つ又はそれ以上のトリムシリンダ−
ピストンサブアッセンブリ71を含む。トリムシリンダ
−ピストンサブアッセンブリ71の一端75は任意の適
当な手段で船尾ブラケット41に枢動可能に連結(枢
着)されており、他端76は任意の適当な手段でスイベ
ルブラケット51に枢動可能に連結(枢着)されてい
る。かくして、上述のように、現在入手可能な代表的な
船外機は、一般的に、推進ユニットを枢動するための別
個のトリムピストン/シリンダサブアッセンブリ及びチ
ルトピストン/シリンダサブアッセンブリを備えてい
る。詳細には、前記トリムサブアッセンブリを作動させ
ると、ボートのトランソムに対するエンジンの角度位置
を変化させることによってエンジンのトリム(調整)を
行うことができる。前記チルトサブアッセンブリを作動
させると、角度を一杯に上方にチルト(傾斜)させた位
置まで更に変化させることができる。
【0027】図2は、本発明の特徴を具体化したチルト
−トリムサブシステム100の具体的な実施例を示す。
図2に示すように、チルト−トリムサブシステム100
は、船尾ブラケット41によって支持されたカム支持ス
タッド104の一端から延びる少なくとも一つのカム1
02を含む。カム支持スタッド104は、船尾ブラケッ
ト41の夫々の側壁106(一方を図2に示す)間に夫
々の枢動スタッド108によって枢動可能に取り付けら
れている(枢着されている)。駆動されるべき負荷の大
きさに応じて、負荷が更に対称をなして分配されるよう
に、別のカム103がカム支持スタッド104の関連す
る反対端から同様に延びているのがよいということは理
解されよう。カム102及び103は、カム支持スタッ
ド104とともに一体的に構成できる(一体の本体を備
えることができる)ということもまた理解されよう。こ
れは、周知の鋳造技術を使用して行うことができる。別
の態様では、カム102及び103の各々を個々の部品
に構成し(カム102及び103の各々を別体に構成
し)、ボルト又は二つの構成要素を互いに機械的に取り
付けるための任意の他の手段を使用して、前記個々の部
品(すなわち、別体に形成されたカム102及び10
3)をカム支持スタッド104に夫々取り付けることも
できる。
−トリムサブシステム100の具体的な実施例を示す。
図2に示すように、チルト−トリムサブシステム100
は、船尾ブラケット41によって支持されたカム支持ス
タッド104の一端から延びる少なくとも一つのカム1
02を含む。カム支持スタッド104は、船尾ブラケッ
ト41の夫々の側壁106(一方を図2に示す)間に夫
々の枢動スタッド108によって枢動可能に取り付けら
れている(枢着されている)。駆動されるべき負荷の大
きさに応じて、負荷が更に対称をなして分配されるよう
に、別のカム103がカム支持スタッド104の関連す
る反対端から同様に延びているのがよいということは理
解されよう。カム102及び103は、カム支持スタッ
ド104とともに一体的に構成できる(一体の本体を備
えることができる)ということもまた理解されよう。こ
れは、周知の鋳造技術を使用して行うことができる。別
の態様では、カム102及び103の各々を個々の部品
に構成し(カム102及び103の各々を別体に構成
し)、ボルト又は二つの構成要素を互いに機械的に取り
付けるための任意の他の手段を使用して、前記個々の部
品(すなわち、別体に形成されたカム102及び10
3)をカム支持スタッド104に夫々取り付けることも
できる。
【0028】液圧流体又は空気圧流体等の加圧流体に応
じて作動できるシリンダ/ピストンサブアッセンブリ1
10が、下方の枢動ピン(下枢動ピン)112によって
カム支持スタッド104に枢動可能に支持されている。
枢動ピン(ピボットピン)112は、更に、船尾ブラケ
ット41の側壁に形成されたほぼ弧状のスロット114
内に延びている。スロット114の夫々の端部は、カム
支持スタッド104の回転を、従ってカム102の回転
を制限できるということは理解されよう。シリンダ/ピ
ストンサブアッセンブリ110の反対端は、上方の枢動
ピン(上枢動ピン)116によってスイベルブラケット
51に枢動可能に取り付けられている(枢着されてい
る)。スイベルブラケット51は、少なくとも、カムと
スイベルブラケットとの間が好ましくは所定のトリム
(調整)角度範囲内で駆動接触している場合に、カム1
02の面又は表面に摺動可能に載る1つ又は複数のロー
ラー又はベアリング118を更に含む。ベアリング11
8と接触するカムの面又は表面の湾曲(又は曲率)は、
スイベルブラケットに加える回転速度が、所定のチルト
角度範囲内でピストンによって直接的に加えられること
ができる回転速度と比べて比較的低速であるように、周
知の機械設計技術を使用して選択できるということは当
業者には理解されよう。上文中で示されたように、所定
のトリム角度範囲に亘る移動中、推進ユニット13(図
1参照)を水中に長期間に亘って保持する上で、及び、
その後、推進ユニット13を水からより迅速に持ち上げ
て一杯に上方に傾斜(チルト)させた位置にする上で、
トリム中の(すなわち、調整中の)回転速度が低速であ
るということが望ましい特徴である。
じて作動できるシリンダ/ピストンサブアッセンブリ1
10が、下方の枢動ピン(下枢動ピン)112によって
カム支持スタッド104に枢動可能に支持されている。
枢動ピン(ピボットピン)112は、更に、船尾ブラケ
ット41の側壁に形成されたほぼ弧状のスロット114
内に延びている。スロット114の夫々の端部は、カム
支持スタッド104の回転を、従ってカム102の回転
を制限できるということは理解されよう。シリンダ/ピ
ストンサブアッセンブリ110の反対端は、上方の枢動
ピン(上枢動ピン)116によってスイベルブラケット
51に枢動可能に取り付けられている(枢着されてい
る)。スイベルブラケット51は、少なくとも、カムと
スイベルブラケットとの間が好ましくは所定のトリム
(調整)角度範囲内で駆動接触している場合に、カム1
02の面又は表面に摺動可能に載る1つ又は複数のロー
ラー又はベアリング118を更に含む。ベアリング11
8と接触するカムの面又は表面の湾曲(又は曲率)は、
スイベルブラケットに加える回転速度が、所定のチルト
角度範囲内でピストンによって直接的に加えられること
ができる回転速度と比べて比較的低速であるように、周
知の機械設計技術を使用して選択できるということは当
業者には理解されよう。上文中で示されたように、所定
のトリム角度範囲に亘る移動中、推進ユニット13(図
1参照)を水中に長期間に亘って保持する上で、及び、
その後、推進ユニット13を水からより迅速に持ち上げ
て一杯に上方に傾斜(チルト)させた位置にする上で、
トリム中の(すなわち、調整中の)回転速度が低速であ
るということが望ましい特徴である。
【0029】図3のA乃至Cは、図2に示すチルト−ト
リムサブアッセンブリの夫々の作動の詳細を集合的に
(すなわち、ひとまとめにして)示す。図3Aに示すよ
うに、サブアッセンブリ110のピストンが実質的に引
っ込められた状態では、ベアリング118は、スイベル
ブラケット51を所定のトリム位置に亘って駆動するカ
ム面の上部分に配置されている。図3Bは、部分的に伸
長した位置に達した、サブアッセンブリ110のピスト
ンを示す。この場合、カム102は、図3Aに示す初期
位置と図3Bに示す中間位置との間を延びる所定のトリ
ム角度範囲に亘って回転し、ベアリング118は、カム
駆動面の下端から持ち上げかけられている。図3Cは、
推進ユニットを上方に十分に(又は一杯に)傾斜(チル
ト)させる、十分に(又は一杯に)延ばされた位置のピ
ストンを示す。上述のように、カム102及び関連した
構成要素を使用することにより、単一のシリンダ/ピス
トンサブアッセンブリを使用して、トリム範囲での移動
速度を低速にでき、チルト範囲での移動速度を高速にで
きるということは理解されよう。これにより推進システ
ム構造の信頼性を更に向上させることができ且つ推進シ
ステム構造を更に低価格にでき、推進システム構造を新
型のボートに容易に組み込むことができ、あるいは、交
換キットの一部として現存のモデルに後付けできる。
リムサブアッセンブリの夫々の作動の詳細を集合的に
(すなわち、ひとまとめにして)示す。図3Aに示すよ
うに、サブアッセンブリ110のピストンが実質的に引
っ込められた状態では、ベアリング118は、スイベル
ブラケット51を所定のトリム位置に亘って駆動するカ
ム面の上部分に配置されている。図3Bは、部分的に伸
長した位置に達した、サブアッセンブリ110のピスト
ンを示す。この場合、カム102は、図3Aに示す初期
位置と図3Bに示す中間位置との間を延びる所定のトリ
ム角度範囲に亘って回転し、ベアリング118は、カム
駆動面の下端から持ち上げかけられている。図3Cは、
推進ユニットを上方に十分に(又は一杯に)傾斜(チル
ト)させる、十分に(又は一杯に)延ばされた位置のピ
ストンを示す。上述のように、カム102及び関連した
構成要素を使用することにより、単一のシリンダ/ピス
トンサブアッセンブリを使用して、トリム範囲での移動
速度を低速にでき、チルト範囲での移動速度を高速にで
きるということは理解されよう。これにより推進システ
ム構造の信頼性を更に向上させることができ且つ推進シ
ステム構造を更に低価格にでき、推進システム構造を新
型のボートに容易に組み込むことができ、あるいは、交
換キットの一部として現存のモデルに後付けできる。
【0030】本発明の好ましい実施例を示し且つ説明し
たけれども、こうした実施例は例として提供されたに過
ぎないということは明らかである。当業者は、本発明か
ら逸脱することなく、多くの変形、変更、及び交換を思
い付くであろう。従って、本発明は、特許請求の範囲の
精神及び範囲のみによって限定されるように意図されて
いる。
たけれども、こうした実施例は例として提供されたに過
ぎないということは明らかである。当業者は、本発明か
ら逸脱することなく、多くの変形、変更、及び交換を思
い付くであろう。従って、本発明は、特許請求の範囲の
精神及び範囲のみによって限定されるように意図されて
いる。
【図1】図1は、従来技術のチルト/トリムサブシステ
ムを組み込んだ例示の船外機の側面図である。
ムを組み込んだ例示の船外機の側面図である。
【図2】図2は、本発明のチルト/トリムサブシステム
の例示の実施例の斜視図である。
の例示の実施例の斜視図である。
【図3】図3(図3A、図3B及び図3C)は、図2の
チルト/トリムサブシステムの作動に関する例示の詳細
を集合的に示す、三つの側面図である。
チルト/トリムサブシステムの作動に関する例示の詳細
を集合的に示す、三つの側面図である。
41 船尾ブラケット 51 スイベルブラケット 100 チルト−トリムサブシステム(すなわち、チル
ト及びトリムサブシステム) 102、103 カム 104 カム支持スタッド 106 側壁 108 枢動スタッド 110 シリンダ/ピストンサブアッセンブリ(すなわ
ち、シリンダ及びピストンサブアッセンブリ) 112 下枢動ピン 114 円弧状のスロット 116 上枢動ピン 118 ベアリング
ト及びトリムサブシステム) 102、103 カム 104 カム支持スタッド 106 側壁 108 枢動スタッド 110 シリンダ/ピストンサブアッセンブリ(すなわ
ち、シリンダ及びピストンサブアッセンブリ) 112 下枢動ピン 114 円弧状のスロット 116 上枢動ピン 118 ベアリング
Claims (20)
- 【請求項1】 ボートのトランソムに取り付けられた船
尾ブラケット(41)を使用し、更に、ほぼ水平な軸線
を中心として回転できるように前記船尾ブラケットに対
して枢動可能に支持されたスイベルブラケット(51)
を使用する、ボート推進システム用のチルト−トリムサ
ブシステム(100)であって、 前記船尾ブラケットによって枢動可能に支持された少な
くとも一つのカム(102)を持つチルト及びトリムア
ッセンブリを備えており、 前記カムは、少なくとも、当該カムと前記スイベルブラ
ケットとが所定のトリム角度範囲内で駆動接触している
場合、前記スイベルブラケットに、所定のチルト角度範
囲内の回転速度と比べて比較的低い回転速度を加えるこ
とができるように形成されている、チルト−トリムサブ
システム。 - 【請求項2】 前記スイベルブラケットは、少なくとも
前記所定のトリム角度範囲内で前記カムの対応する面と
摺動可能に接触するように位置決めされた一つ又はそれ
以上のローラー(118)を有する、請求項1に記載の
サブシステム。 - 【請求項3】 前記チルト及びトリムアッセンブリは、
シリンダ及びピストンサブアッセンブリ(110)を更
に有する、請求項1に記載のサブシステム。 - 【請求項4】 前記シリンダ及びピストンサブアッセン
ブリは、その一端が、カム支持スタッド(104)によ
って枢動可能に支持されており、前記カム支持スタッド
(104)は、前記船尾ブラケットの一対の側壁間を前
記水平軸線とほぼ平行になるように横切っている、請求
項3に記載のサブシステム。 - 【請求項5】 前記シリンダ及びピストンサブアッセン
ブリは、前記カム支持スタッドによって支持された前記
一端とは反対側のその他端が、前記スイベルブラケット
によって枢動可能に支持されている、請求項4に記載の
サブシステム。 - 【請求項6】 少なくとも一つのカムが前記カム支持ス
タッドの一端から延びている、請求項5に記載のサブシ
ステム。 - 【請求項7】 前記カム支持スタッドの一端とは反対側
の他端から延びる別のカム(103)を更に備えてい
る、請求項6に記載のサブシステム。 - 【請求項8】 前記カム支持スタッド及びこのスタッド
から延びる夫々のカムが一体の本体を備えている、請求
項7に記載のサブシステム。 - 【請求項9】 前記カム支持スタッドから延びる前記夫
々のカムは、前記カム支持スタッドの夫々の端部にボル
ト止めされている、請求項7に記載のサブシステム。 - 【請求項10】 前記船尾ブラケット側壁の各々は、前
記カム支持スタッドに取り付けられた夫々の枢動ピンを
受け入れるための夫々のスロット(例えば114)を有
する、請求項4に記載のサブシステム。 - 【請求項11】 前記夫々のスロットは、弧状のスロッ
トを備えている、請求項10に記載のサブシステム。 - 【請求項12】 前記弧状のスロットの両端は、前記カ
ムが前記所定のトリム角度範囲内で移動するための角度
限度を夫々画定する、請求項11に記載のサブシステ
ム。 - 【請求項13】 前記シリンダ−ピストンサブアッセン
ブリは、前記スイベルブラケットを前記カムを介して前
記所定のトリム角度範囲内で比較的低い回転速度で駆動
するため、ピストンを引込み位置から少なくとも部分的
に伸長した位置まで伸長できるように加圧流体に応答す
る、請求項3に記載のサブシステム。 - 【請求項14】 前記ピストンは、前記スイベルブラケ
ットを前記所定のチルト角度範囲内で比較的速い回転速
度で直接的に駆動するため、前記部分的に伸長した位置
から一杯に伸長した位置まで更に伸長できる、請求項1
3に記載のサブシステム。 - 【請求項15】 ボートのトランソムに取り付けられた
船尾ブラケット(41)を使用し、更に、ほぼ水平な軸
線を中心として回転できるように前記船尾ブラケットに
対して枢動可能に支持されたスイベルブラケット(5
1)を使用する、ボート推進システムのチルト−トリム
を制御する方法であって、 前記船尾ブラケットによって枢動可能に支持された少な
くとも一つのカム(102)を持つチルト及びトリムア
ッセンブリを提供する工程と、 少なくとも、前記カムと前記スイベルブラケットとが所
定のトリム角度範囲内で駆動接触しているときに、前記
スイベルブラケットに所定のチルト角度範囲内での回転
速度と比べて比較的低い回転速度を加えるようにカムを
形成する工程とを備えている、方法。 - 【請求項16】 少なくとも、前記所定のトリム角度範
囲内で、前記カムの対応する表面と接触するように位置
決めされた摺動可能な手段を前記スイベルブラケットに
設ける工程を更に備えている、請求項15に記載の方
法。 - 【請求項17】 前記チルト及びトリムアッセンブリ
は、シリンダ及びピストンサブアッセンブリ(110)
を更に含む、請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 前記船尾ブラケットの一対の側壁間を
前記水平軸線とほぼ平行に横切るカム支持スタッド(1
04)によって一端が枢動可能に支持されるように前記
シリンダ及びピストンサブアッセンブリを構成する工程
を更に備え、 前記シリンダ及びピストンサブアッセンブリは、更に、
前記カム支持スタッドによって支持された前記一端とは
反対側の他端が、前記スイベルブラケットによって枢動
可能に支持されるように構成されている、請求項17に
記載の方法。 - 【請求項19】 前記スイベルブラケットを前記カムを
介して前記所定のトリム角度範囲内で比較的低い回転速
度で駆動するため、前記シリンダ−ピストンサブアッセ
ンブリの前記ピストンを、引込み位置から少なくとも部
分的に伸長した位置まで伸長できるようにした工程を更
に備えている、請求項17に記載の方法。 - 【請求項20】 前記ピストンは、前記スイベルブラケ
ットを前記所定のチルト角度範囲内で比較的速い回転速
度で直接的に駆動するため、前記部分的に伸長した位置
から一杯に伸長した位置まで更に伸長できる、請求項1
9に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/458,284 US6220905B1 (en) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | Tilt-trim subsystem for marine propulsion systems |
US09/458284 | 1999-12-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001187598A true JP2001187598A (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=23820156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000374062A Pending JP2001187598A (ja) | 1999-12-10 | 2000-12-08 | 船舶推進システム用のチルト−トリムサブシステム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6220905B1 (ja) |
JP (1) | JP2001187598A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040175997A1 (en) * | 2003-03-03 | 2004-09-09 | Bruce Johnson | Apparatus and method for tilting and trimming a boat motor |
US7662005B2 (en) * | 2003-03-14 | 2010-02-16 | Brian Provost | Outboard motor with reverse shift |
US6921305B2 (en) * | 2003-03-14 | 2005-07-26 | Brian Provost | Outboard motor |
US8858279B1 (en) | 2011-05-31 | 2014-10-14 | Brp Us Inc. | Tilt/trim and steering bracket assembly for a marine outboard engine |
US8851944B1 (en) | 2012-12-20 | 2014-10-07 | Brp Us Inc. | Marine engine hydraulic system |
US10214271B1 (en) * | 2016-09-27 | 2019-02-26 | Brunswick Corporation | Systems and methods for monitoring underwater impacts to marine propulsion devices |
US10933963B2 (en) | 2017-09-01 | 2021-03-02 | Brp Us Inc. | Method for controlling a trim-tilt angle of a marine propulsion unit |
JP2020049960A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-04-02 | ヤマハ発動機株式会社 | 船外機のチルト・トリムシステム |
JP2022018645A (ja) * | 2020-07-16 | 2022-01-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 船外機 |
US20240343370A1 (en) * | 2023-04-14 | 2024-10-17 | Volvo Penta Corporation | Propulsion system for a marine vessel |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1053083A (en) | 1975-04-24 | 1979-04-24 | Charles B. Hall | Hydraulically powered marine propulsion tilting system with automatic let-down assembly |
US4504237A (en) | 1980-07-09 | 1985-03-12 | Outboard Marine Corporation | Outboard motor with dual trim and tilt axes |
US4362513A (en) | 1980-07-28 | 1982-12-07 | Outboard Marine Corporation | Dual pivot outboard motor with trim and tilt toggle linkage |
US4384856A (en) | 1980-07-28 | 1983-05-24 | Outboard Marine Corporation | Lateral support arrangement for outboard motor with separate tilt and trim axes |
US4354848A (en) | 1980-07-28 | 1982-10-19 | Outboard Marine Corporation | Outboard motor with tilt linkage including pivot link |
US4373921A (en) | 1980-07-28 | 1983-02-15 | Outboard Marine Corporation | Outboard motor with sequentially operating tilt and trim means |
US4363629A (en) | 1980-09-02 | 1982-12-14 | Outboard Marine Corporation | Hydraulic system for outboard motor with sequentially operating tilt and trim means |
US4498871A (en) | 1981-04-10 | 1985-02-12 | Outboard Marine Corporation | Hydraulic system for marine propulsion device with sequentially operating tilt and trim means |
US4395239A (en) | 1981-04-10 | 1983-07-26 | Outboard Marine Corporation | Hydraulic system for marine propulsion device with sequentially operating tilt and trim means |
US4449945A (en) | 1981-08-17 | 1984-05-22 | Outboard Marine Corporation | Outboard motor mounting arrangement |
US4551105A (en) | 1983-12-19 | 1985-11-05 | Outboard Marine Corporation | Marine propulsion device with tilt and trim means with fluid filtering |
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US5195914A (en) | 1991-02-25 | 1993-03-23 | Outboard Marine Corporation | Two-stage tilt cylinder mechanism for marine propulsion stern bracket assembly |
US5372528A (en) | 1991-10-17 | 1994-12-13 | Kabushiki Kaisha Showa Seisakusho | Tilting and trimming mechanism for outboard engine |
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-
1999
- 1999-12-10 US US09/458,284 patent/US6220905B1/en not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-12-08 JP JP2000374062A patent/JP2001187598A/ja active Pending
Also Published As
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---|---|
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