JP2020049960A - 船外機のチルト・トリムシステム - Google Patents

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徳良 市川
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    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt

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Abstract

【課題】本発明は、チルト・トリム動作を行わせるための操作の利便性を向上させることを目的とする。【解決手段】コントローラは、操作スイッチの操作を示す信号を操作スイッチから受信する。コントローラは、操作が所定時間内に複数回行われたかを判定する。コントローラは、操作が所定時間内に複数回行われたときには、設定された動作範囲内で船外機のチルト・トリム動作を自動的に継続する自動制御モードにてチルト・トリム装置を制御する。コントローラは、船外機が動作範囲の上限又は下限に達するとチルト・トリム装置を停止させる。コントローラは、動作範囲を設定するための設定信号を受信すると、設定信号に応じて動作範囲を変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、船外機のチルト・トリムシステムに関する。
従来、船舶に取り付けられた船外機をチルト・トリム動作させるためのチルト・トリム装置が知られている。チルト・トリム装置は、例えば、左右方向に延びるチルト軸と、モータとを含む。モータが駆動されることで、船外機がチルト軸回りに回転する。それにより、船外機の下部が上昇又は下降するようにチルト・トリム動作が行われる。
船外機、或いは操船席には、チルト・トリム装置を操作するための操作スイッチが設けられている。操作スイッチは例えば押しボタンスイッチであり、オペレータは、操作スイッチを押すことで、船外機のチルト・トリム動作を操作することができる。
特開2014−024501号公報
従来のチルト・トリム装置では、船外機をチルト・トリム動作させるときに、オペレータは、操作スイッチを押し続ける必要があるため面倒である。本発明は、チルト・トリム動作を行わせるための操作の利便性を向上させることを目的とする。
第1の態様に係る船外機のチルト・トリムシステムは、チルト・トリム装置と、操作スイッチと、コントローラとを含む。チルト・トリム装置は、船外機をチルト・トリム動作させる。操作スイッチは、チルト・トリム装置を操作するためのスイッチである。コントローラは、チルト・トリム装置と操作スイッチとに接続される。コントローラは、以下の処理を行うようにプログラムされている。コントローラは、操作スイッチの操作を示す信号を操作スイッチから受信すると、操作が所定時間内に複数回行われたかを判定する。コントローラは、操作が所定時間内に複数回行われたときには、自動制御モードにてチルト・トリム装置を制御する。自動制御モードでは、コントローラは、設定された動作範囲内で船外機のチルト・トリム動作を自動的に継続するように、チルト・トリム装置を制御する。コントローラは、船外機が動作範囲の上限又は下限に達するとチルト・トリム装置を停止させる。コントローラは、動作範囲を設定するための設定信号を受信すると、設定信号に応じて動作範囲を変更する。
第2の態様に係る方法は、船外機をチルト・トリム動作させるチルト・トリム装置の制御方法である。当該方法は、以下の処理を含む。第1の処理は、チルト・トリム装置の操作スイッチの操作を示す信号を受信することである。第2の処理は、操作が所定時間内に複数回行われたかを判定することとである。第3の処理は、操作が所定時間内に複数回行われたときには、設定された動作範囲内で船外機のチルト・トリム動作を自動的に継続する自動制御モードにてチルト・トリム装置を制御することである。第4の処理は、船外機が動作範囲の上限又は下限に達するとチルト・トリム装置を停止させることである。第5の処理は、動作範囲を設定するための設定信号を受信すると、設定信号に応じて動作範囲を変更することである。
本発明によれば、オペレータが操作スイッチの操作を継続して行わなくても、自動制御モードにてチルト・トリム動作を自動的に継続させることができる。また、船外機は設定された動作範囲の上限又は下限に達するとチルト・トリム動作が自動的に停止し、動作範囲は設定信号によって任意に変更可能である。それにより、チルト・トリム動作を行わせるための操作の利便性を向上させることができる。
実施形態に係る船外機の制御システムが搭載された船舶を示す斜視図である。 船外機の側面図である。 船外機の制御システムを示す模式図である。 チルト・トリム装置を制御するための処理を示すフローチャートである。 コントローラによって実行される自動制御モードにおける処理を示すフローチャートである。 動作範囲を設定するための処理を示すフローチャートである。 設定画面の一例を示す図である。 変形例に係る船外機の制御システムを示す模式図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る船外機2の制御システムが搭載された船舶1を示す斜視図である。船外機2は、船舶1の船尾に取り付けられる。船外機2は、船舶1を推進させる推進力を発生させる。本実施形態では、船外機2の数は1つであるが、2つ以上の船外機2が船舶1に搭載されてもよい。
船舶1は、操船席3を含む。操船席3には、ステアリング部材4と、第1リモコン装置5と、第2リモコン装置6とが配置されている。ステアリング部材4は、オペレータが船舶1の旋回方向を操作するための部材である。ステアリング部材4は、例えば、ステアリングホイールである。第1リモコン装置5は、オペレータが船速を調整するための装置である。第1リモコン装置5は、オペレータが船舶の前進と後進とを切り換えるための装置である。第2リモコン装置6については後述する。
図2は、船外機2の側面図である。船外機2は、船外機本体10とブラケット11とを含む。船外機本体10は、ブラケット11を介して船舶1に取り付けられる。船外機本体10は、エンジン12と、ドライブ軸13と、プロペラ軸14と、シフト機構15とを含む。
エンジン12は、船舶1を推進させる推進力を発生させる。エンジン12は、クランク軸16を含む。クランク軸16は鉛直方向に延びている。ドライブ軸13は、クランク軸16に接続されている。ドライブ軸13は、鉛直方向に延びている。プロペラ軸14は、前後方向に延びている。プロペラ軸14は、シフト機構15を介して、ドライブ軸13に接続されている。プロペラ軸14には、プロペラ17が接続される。
シフト機構15は、ドライブ軸13からプロペラ軸14へ伝達される動力の回転方向を切り換える。シフト機構15は、例えば、複数のギアと、ギアの噛み合いを変更するクラッチと、を含む。
ブラケット11は、チルト・トリム軸18とステアリング軸19とを含む。チルト・トリム軸18は、左右方向に延びている。ブラケット11は、チルト・トリム軸18回りに回転可能に、船外機本体10を支持する。ステアリング軸19は、鉛直方向に延びている。ブラケット11は、ステアリング軸19回りに回転可能に、船外機本体10を支持する。
図3は、船外機2の制御システム100を示す模式図である。図3に示すように、船外機2の制御システム100は、コントローラ21を含む。コントローラ21は、CPUなどのプロセッサ210と、RAMやROMなどのメモリ211とを含む。コントローラ21は、船外機2を制御するためのプログラム及びデータを記憶している。コントローラ21は、上述したステアリング部材4、第1リモコン装置5、及び第2リモコン装置6と有線、或いは無線により通信可能に接続されている。
ステアリング部材4は、中央位置から左右に回転可能である。ステアリング部材4は、ステアリング部材4の位置を示す操作信号をコントローラ21に出力する。第1リモコン装置5は、スロットル部材22を含む。スロットル部材22は、例えば、スロットルレバーである。スロットル部材22は、ゼロ操作位置から前進方向と後進方向とに操作可能である。第1リモコン装置5は、スロットル部材22の位置を示す操作信号をコントローラ21に出力する。
コントローラ21は、スロットル部材22の操作量を示す信号を、第1リモコン装置5から受信する。コントローラ21は、スロットル部材22の操作量に応じて、エンジン回転速度を増減させるように、エンジン12に指令信号を出力する。従って、オペレータは、スロットル部材22を操作することで、船舶1の船速を調整することができる。
船外機2の制御システム100は、ステアリング装置26を含む。ステアリング装置26は、ステアリング軸19回りに船外機本体10を回転させることで、船外機本体10を左右方向に旋回させる。ステアリング装置26は、例えば油圧ポンプと油圧シリンダとを含む。或いは、ステアリング装置26は、電動モータなどの他のアクチュエータを含んでもよい。
コントローラ21は、ステアリング部材4の操作量、及び操作方向を示す信号をステアリング部材4から受信する。コントローラ21は、ステアリング部材4の操作量、及び操作方向に応じて、船外機本体10を左右方向に旋回させるように、ステアリング装置26に指令信号を出力する。従って、オペレータは、ステアリング部材4を操作することで、船舶1の進行方向を調整することができる。
第2リモコン装置6は、入力装置27とディスプレイ28とを含む。入力装置27は、オペレータによる操作を示す信号を出力する。入力装置27は、例えばタッチパネルであり、ディスプレイ28上に表示されるソフトウェアキーの操作を検出する。或いは、入力装置27は、ハードキーを含み、ハードキーの操作を検出してもよい。ディスプレイ28は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、或いはOLED(Organic Light Emitting Diode)のディスプレイである。或いは、ディスプレイ28は他の方式のものであってもよい。ディスプレイ28は、コントローラ21からの指令信号に応じた画面を表示する。
船外機1の制御システム100は、警報装置29を含む。警報装置29は、コントローラ21からの指令信号に応じて、所定の警告情報を出力する。警報装置29は例えばスピーカーを含み、警告情報は、スピーカーから発せられるブザー音などの警報音である。或いは、警報装置29は、例えば回転灯などの警告灯であり、警告情報は警告灯から発せられる光であってもよい。
船外機1の制御システム100は、チルト・トリム装置25を含む。チルト・トリム装置25は、チルト・トリム軸18回りに船外機本体10を回転させることで、船外機本体10を上下方向に傾動させる。チルト・トリム装置25は、例えば電動モータを含む。或いは、チルト・トリム装置25は、油圧モータなどの他のアクチュエータを含んでもよい。
船外機1の制御システム100は、位置センサ31を含む。位置センサ31は、チルト・トリム動作中の船外機1の位置(以下、「チルト・トリム位置」と呼ぶ)を検出する。チルト・トリム位置は、例えば船外機1のチルト・トリム角であり、チルト・トリム動作によって変更される船外機1の高さを示す。位置センサ31は、チルト・トリム位置を示す信号をコントローラ21に出力する。
船外機1の制御システム100は、PTTスイッチ23を含む。PTTスイッチ23は、船外機1をチルト・トリム動作させるための操作スイッチである。PTTスイッチ23は、例えば、船外機本体10に配置されている。或いは、PTTスイッチ23は、第1リモコン装置5などの他の装置に配置されてもよい。
PTTスイッチ23は、UPボタン230とDNボタン231とを含む。UPボタン230は、船外機1を上昇させるために操作される。DNボタン231は、船外機1を降下させるために操作される。PTTスイッチ23は、モーメンタリスイッチである。すなわち、UPボタン230とDNボタン231とはそれぞれ、押されている間は操作状態となり、操作を示す信号を出力する。UPボタン230とDNボタン231とはそれぞれ、押されていない間は非操作状態に維持される。
PTTスイッチ23が操作されると、PTTスイッチ23の操作を示す信号が、コントローラ21に出力される。コントローラ21は、PTTスイッチ23の操作に応じて、チルト・トリム装置25を制御する。
以下、コントローラ21によって実行されるチルト・トリム装置25を制御するための処理について説明する。図4は、チルト・トリム装置25を制御するための処理を示すフローチャートである。
ステップS101では、コントローラ21は、PTTスイッチ23の操作を示す信号を受信したかを判定する。コントローラ21がPTTスイッチ23から操作を示す信号を受信していないときには、チルト・トリム装置25は停止した状態に維持される。コントローラ21がPTTスイッチ23から操作を示す信号を受信すると、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、コントローラ21は、PTTスイッチ23の操作が所定時間内に複数回行われたかを判定する。ここでは、コントローラ21は、PTTスイッチ23の操作を示す信号を断続的、且つ、所定時間内に複数回、受信したときに、PTTスイッチ23の操作が所定時間内に複数回行われたと判定する。詳細には、コントローラ21は、UPボタン230が所定時間内に複数回以上、操作されたかを判定する。また、コントローラ21は、DNボタン231が所定時間内に複数回以上、操作されたかを判定する。例えば、コントローラ21は、1秒間に2回以上の操作が行われたかを判定する。
PTTスイッチ23の操作が所定時間内に複数回行われなかったときには、処理はステップS103に進む。例えば、操作が1回だけ所定時間以上継続して行われたときには、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、コントローラ21は、手動制御モードにてチルト・トリム装置25を制御する。手動制御モードでは、コントローラ21は、PTTスイッチ23が操作あれ続けられている間だけ、チルト・トリム装置25を動作させる。例えば、UPボタン230が操作され続けられている間には、チルト・トリム装置25を制御して、船外機1を上昇させ続ける。UPボタン230が操作されなくなり元の位置に戻ると、コントローラ21は、チルト・トリム装置25を停止させる。また、DNボタン231が操作され続けられている間には、チルト・トリム装置25を制御して、船外機1を下降させ続ける。DNボタン231が操作されなくなり元の位置に戻ると、コントローラ21は、チルト・トリム装置25を停止させる。
ただし、手動制御モードでの船外機1のチルト・トリム動作は、フルトリムインとフルチルトアウトの範囲内で行われる。フルトリムインはチルト・トリム動作の最低位置を示す。フルチルトアウトはチルト・トリム動作の最高位置を示す。手動制御モードにおいて船外機1がフルトリムインに到達すると、DNボタン231が操作されたままであっても、チルト・トリム装置25は停止する。手動制御モードにおいて船外機1がフルチルトアウトに到達すると、UPボタン230が操作されたままであっても、チルト・トリム装置25は停止する。
一方、ステップS102において、PTTスイッチ23の操作が所定時間内に複数回行われたときには、処理はステップS104に進む。すなわち、UPボタン230が所定時間内に複数回以上、操作された、又は、DNボタン231が所定時間内に複数回以上操作されたときには、処理はステップS104に進む。ステップS104では、コントローラ21は、エンジン12が駆動中であるかを判定する。コントローラ21は、例えばエンジン回転速度を検出するセンサからの信号により、エンジン12が駆動中であるかを判定する。なお、コントローラ21は、エンジン12がアイドリング状態であっても、駆動中であると判定する。
ステップS104においてエンジン12が駆動中であるときには、コントローラ21は、ステップS103において手動制御モードにてチルト・トリム装置25を制御する。ステップS104においてエンジン12が駆動中ではないとコントローラ21が判定したときには、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、コントローラ21は、自動制御モードにてチルト・トリム装置25を制御する。自動制御モードでは、コントローラ21は、設定された動作範囲内で船外機1のチルト・トリム動作を自動的に継続する。例えば、所定時間内にUPボタン230が複数回操作されたときには、コントローラ21は、UPボタン230が操作されなくなっても、船外機1を上昇させるチルト・トリム動作を設定された動作範囲内で自動的に継続する。或いは、所定時間内にDNボタン231が複数回操作されたときには、コントローラ21は、DNボタン231が操作されなくなっても、船外機1を下降させるチルト・トリム動作を設定された動作範囲内で自動的に継続する。
図5は、コントローラ21によって実行される自動制御モードにおける処理を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS201では、コントローラ21は、チルト・トリム装置25を制御して、チルト・トリム動作を開始させる。詳細には、所定時間内にUPボタン230が複数回操作されることで、自動制御モードが開始されたときには、コントローラ21は、船外機1を上昇させるチルト・トリム動作を開始させる。所定時間内にDNボタン231が複数回操作されることで、自動制御モードが開始されたときには、コントローラ21は、船外機1を下降させるチルト・トリム動作を開始させる。
ステップS202では、コントローラ21は、警報を出力する。ここでは、コントローラ21は、警報装置29に指令信号を出力して、警報装置29から警報音を出力させる。コントローラ21は、自動制御モードによるチルト・トリム動作中に、警報音を出力させる。
ステップS203では、コントローラ21は、チルト・トリム位置を検出する。ここでは、コントローラ21は、位置センサ31からの信号により、チルト・トリム位置を検出する。
ステップS204では、コントローラ21は、PTTスイッチ23の操作を示す信号を受信したかを判定する。コントローラ21がPTTスイッチ23から操作を示す信号を受信したときには、ステップS207において、コントローラ21はチルト・トリム動作を停止させる。例えば、コントローラ21は、自動制御モードによる船外機1のチルト・トリム動作中に、PTTスイッチ23の操作が1回行われたことを検出したときには、チルト・トリム装置25を停止させる。コントローラ21がPTTスイッチ23から操作を示す信号を受信していないときには、チルト・トリム動作が続けられ、処理はステップS205に進む。
ステップS205では、コントローラ21は、所定時間内の船外機1のチルト・トリム位置の変化が所定の閾値Th1以下であるかを判定する。コントローラ21は、位置センサ31からの信号により、船外機1のチルト・トリム位置の変化を取得する。所定時間と閾値Th1とは、チルト・トリム装置25やブラケット11における異物の挟み込みを検出するために適切な値に設定される。所定時間内の船外機1のチルト・トリム位置の変化が所定の閾値Th1以下であるときには、ステップS207において、コントローラ21はチルト・トリム動作を停止させる。所定時間内の船外機1のチルト・トリム位置の変化が所定の閾値Th1より大きいときには、チルト・トリム動作が続けられ、処理はステップS206に進む。
ステップS206では、コントローラ21は、チルト・トリム位置が所定の上限位置又は下限位置に到達したかを判定する。上限位置と下限位置とは、予め設定されてコントローラ21に記憶されている。上限位置と下限位置とは、フルトリムインとフルチルトアウトの範囲内に設定される。チルト・トリム位置が所定の上限位置又は下限位置に到達したときには、ステップS207においてコントローラ21はチルト・トリム動作を停止させる。それにより、コントローラ21は、自動制御モードを終了する。
なお、自動制御モードにおける船外機1の動作範囲、すなわち、上述した上限位置と下限位置とは変更可能である。コントローラ21は、入力装置27から動作範囲を設定するための設定信号を受信すると、設定信号に応じて動作範囲を変更する。図6Aは、上限位置を設定するための処理を示すフローチャートである。図6Bは、下限位置を設定するための処理を示すフローチャートである。
図6Aに示すように、ステップS301では、コントローラ21は、動作範囲を設定するための設定画面40をディスプレイ28に表示させる。図7は、設定画面40の一例を示す図である。図7に示すように、設定画面40は、上限設定ボタン41と下限設定ボタン42とを含む。
ステップS302では、コントローラ21は、上限設定操作があったかを判定する。コントローラ21は、上述した上限設定ボタン41が操作されたことを示す信号を入力装置27から受信すると、上限設定操作ありと判定する。コントローラ21が上限設定操作ありと判定したときには、処理はステップS303に進む。
ステップS303では、コントローラ21は、位置センサ31からの信号から、チルト・トリム位置を取得する。コントローラ21は、上限設定操作が行われたときの船外機1のチルト・トリム位置を取得する。そして、ステップS304において、コントローラ21は、取得された船外機1のチルト・トリム位置を上限位置として設定し、メモリ211に保存する。例えば、ユーザーは、PTTスイッチ23を操作して、船外機1をチルト・トリム動作させ、所望の位置に移動させる。なお、このときの船外機1の移動は、フルトリムインとフルチルトアウトの範囲内で行われる。そして、ユーザーが上限設定ボタン41を操作することで、コントローラ21は、そのときの船外機1のチルト・トリム位置を上限位置として設定し、メモリ211に保存する。
図6Bに示すように、ステップS401では、コントローラ21は、ステップS301と同様に、設定画面40をディスプレイ28に表示させる。ステップS402では、コントローラ21は、下限設定操作があったかを判定する。コントローラ21は、上述した下限設定ボタン42が操作されたことを示す信号を入力装置27から受信すると、下限設定操作ありと判定する。コントローラ21が下限設定操作ありと判定したときには、処理はステップS403に進む。
ステップS403では、コントローラ21は、位置センサ31からの信号から、チルト・トリム位置を取得する。コントローラ21は、下限設定操作が行われたときの船外機1のチルト・トリム位置を取得する。そして、ステップS404において、コントローラ21は、取得された船外機1のチルト・トリム位置を下限位置として設定し、メモリ211に保存する。例えば、ユーザーは、PTTスイッチ23を操作して、船外機1をチルト・トリム動作させ、所望の位置に移動させる。なお、このときの船外機1の移動は、フルトリムインとフルチルトアウトの範囲内で行われる。そして、ユーザーが下限設定ボタン42を操作することで、コントローラ21は、そのときの船外機1のチルト・トリム位置を下限位置として設定し、メモリ211に保存する。なお、チルト・トリム上限とチルト・トリム下限は、設定前はデフォルトの値を引用する。
以上説明した本実施形態に係る船外機1の制御システム100では、自動制御モードにより、PTTスイッチ23をずっと操作し続けなくても、自動でチルト・トリム動作を継続させることができる。
所定時間内のUPボタン230の操作回数によって自動制御モードと手動制御モードとが選択される。また、所定時間内のDNボタン231の操作回数によって自動制御モードと手動制御モードとが選択される。そのため、UPボタン230或いはDNボタン231によってチルト・トリム装置25の自動制御モードと手動制御モードモードとを切り替えることができる。
入力装置27により、自動制御モードでの動作範囲をフルトリムインとフルチルトアウトとの間で設定することができる。そのため、ユーザー又はディーラーが自動制御モードでの動作範囲を任意に設定することができる。
自動制御モードでのチルト・トリム動作中に、PTTスイッチ23の操作が行われると、コントローラ21は、チルト・トリム動作を停止させる。それにより、ユーザーは、PTTスイッチ23を操作することで、自動制御モードを途中で停止させることができる。
所定時間内の船外機1のチルト・トリム位置の変化が所定の閾値Th1以下であるときには、コントローラ21はチルト・トリム動作を停止させる。それにより、チルト・トリム装置25での異物の挟み込みを抑止することができる。
エンジンが駆動中であるときには、操作が所定時間内に複数回行われても、コントローラ21は、自動制御モードを開始しない。それにより、船外機1或いはチルト・トリム装置25の損傷を防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
PTTスイッチ23は、押しボタン式のスイッチに限らず、回転式、スライド式などの他の種類のスイッチであってもよい。或いは、PTTスイッチ23は、ハードキーに限らず、タッチパネルのソフトウェアキーであってもよい。自動制御モードを開始するための所定時間内でのPTTスイッチ23の操作の回数は2回に限らず、3回以上であってもよい。自動制御モードでのチルト・トリム動作の停止条件は、上述した実施形態のものに限らず、変更されてもよい。
上記の実施形態では、船舶1に搭載された入力装置27の操作によって自動制御モードでのチルト・トリム動作の動作範囲が設定されている。しかし、他の操作の操作によって自動制御モードでのチルト・トリム動作の動作範囲が設定されてもよい。図8は変形例に係る船外機1の制御システム200を示す模式図である。
図8に示すように、変形例に係る制御システム200は、外部機器300からの信号が入力される入力ポート32を含んでもよい。外部機器300は、例えばPC(Personal Computer)などのコンピュータ装置である。入力ポート32は、有線、或いは無線により、外部機器300からの信号を受信する。コントローラ21は、入力ポート32を介して、外部機器300からの信号を受信する。
外部機器300には、動作範囲を設定するためのツールソフトウェアがインストールされている。外部機器300は、上述した動作範囲を設定するための設定画面40を、外部機器300のディスプレイ28に表示させる。ユーザー或いはディーラーは、外部機器300を操作することで、上述した動作範囲の設定を行う。例えば、外部機器300は、例えばポインティングデバイスを含み、ポインティングデバイスにより上限設定ボタン41或いは下限設定ボタン42の操作が行われてもよい。外部機器300は、動作範囲の設定を示す設定信号を出力し、コントローラ21は、入力ポート32を介して設定信号を受信する。このように、外部機器300の操作によって自動制御モードでのチルト・トリム動作の動作範囲が設定されてもよい。
本発明によれば、チルト・トリム動作を行わせるための操作の利便性を向上させることができる。
1 船外機
12 エンジン
21 コントローラ
23 PTTスイッチ
25 チルト・トリム装置
29 警報装置
31 位置センサ
32 入力ポート

Claims (11)

  1. 船外機をチルト・トリム動作させるチルト・トリム装置と、
    前記チルト・トリム装置を操作するための操作スイッチと、
    前記チルト・トリム装置と前記操作スイッチとに接続されたコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記操作スイッチの操作を示す信号を前記操作スイッチから受信すると、前記操作が所定時間内に複数回行われたかを判定し、
    前記操作が所定時間内に複数回行われたときには、設定された動作範囲内で前記船外機のチルト・トリム動作を自動的に継続する自動制御モードにて前記チルト・トリム装置を制御し、
    前記船外機が前記動作範囲の上限又は下限に達すると前記チルト・トリム装置を停止させ、
    前記動作範囲を設定するための設定信号を受信すると、前記設定信号に応じて前記動作範囲を変更する、
    船外機のチルト・トリムシステム。
  2. 外部機器からの信号が入力される入力ポートをさらに備え、
    前記コントローラは、前記入力ポートを介して前記設定信号を受信する、
    請求項1に記載の船外機のチルト・トリムシステム。
  3. 前記コントローラは、前記自動制御モードによる前記船外機の前記チルト・トリム動作中に、前記操作スイッチの操作が行われたことを検出したときには、前記チルト・トリム装置を停止させる、
    請求項1に記載の船外機のチルト・トリムシステム。
  4. 前記チルト・トリム動作中の前記船外機の位置を検出するセンサをさらに備え、
    前記コントローラは、
    前記自動制御モードによる前記チルト・トリム動作中に、前記船外機の位置を示す信号を前記センサから受信し、
    所定時間内の前記船外機の位置の変化が所定の閾値以下であるときには、前記チルト・トリム装置を停止させる、
    請求項1に記載の船外機のチルト・トリムシステム。
  5. 警報装置をさらに備え
    前記コントローラは、前記自動制御モードによる前記船外機のチルト・トリム動作中には、警報を出力するように前記警報装置を制御する、
    請求項1に記載の船外機のチルト・トリムシステム。
  6. 前記船外機はエンジンを含み、
    前記コントローラは、
    前記エンジンが駆動中であるかを判定し、
    前記エンジンが駆動中であるときには、前記操作が所定時間内に複数回行われても、前記自動制御モードを開始しない、
    請求項1に記載の船外機のチルト・トリムシステム。
  7. 船外機をチルト・トリム動作させるチルト・トリム装置の制御方法であって、
    前記チルト・トリム装置の操作スイッチの操作を示す信号を受信することと、
    前記操作が所定時間内に複数回行われたかを判定することと、
    前記操作が所定時間内に複数回行われたときには、設定された動作範囲内で前記船外機のチルト・トリム動作を自動的に継続する自動制御モードにて前記チルト・トリム装置を制御することと、
    前記船外機が前記動作範囲の上限又は下限に達すると前記チルト・トリム装置を停止させることと、
    前記動作範囲を設定するための設定信号を受信すると、前記設定信号に応じて前記動作範囲を変更すること、
    を備える方法。
  8. 前記自動制御モードによる前記船外機の前記チルト・トリム動作中に、前記操作スイッチの操作が行われたことを検出したときには、前記チルト・トリム装置を停止させることをさらに備える、
    請求項7に記載の方法。
  9. 前記自動制御モードによる前記チルト・トリム動作中に、前記船外機の位置を示す信号を受信することと、
    所定時間内の前記船外機の位置の変化が所定の閾値以下であるときには、前記チルト・トリム装置を停止させること、
    をさらに備える、
    請求項7に記載の方法。
  10. 前記自動制御モードによる前記船外機のチルト・トリム動作中には、警報の指令信号を出力することをさらに備える、
    請求項7に記載の方法。
  11. 前記船外機のエンジンが駆動中であるかを判定することと、
    前記エンジンが駆動中であるときには、前記操作が所定時間内に複数回行われても、前記自動制御モードを開始しないこと、
    をさらに備える、請求項7に記載の方法。
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