JP2022088152A - 操船システムおよび船舶 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動操船モードへの遷移操作の操作性を向上させることが可能な操船システムおよび船舶を提供する。【解決手段】この操船システム100cは、船外機100bの推進力を変化させる推進力操作と、船外機を駆動させて船舶を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付けるジョイスティック4と、自動操船モードにおいて、船外機100bを自動で駆動させて船舶を移動させる制御を行う制御部5と、を備え、制御部5は、ジョイスティック4に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。【選択図】図1
Description
この発明は、操船を行う操船システムおよび船舶に関する。
従来、操船を行う操船システムおよび船舶が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、エンジンの回転数を調整可能な制御モードにより操船を行う制御装置を備える船舶が開示されている。また、船舶は、上記制御モードにおいて、回転数を上下させるUPボタンおよびDOWNボタンを有するリモコンボックスを備えている。リモコンボックスは、UPボタンおよびDOWNボタンに加えて、スロットルの開度およびシフト状態を切り換える操作を受けるレバー操作部を有している。
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1に記載されたような船外機では、リモコンボックスのDOWNボタンを押すことにより、エンジンの回転数を調整可能な制御モードに遷移するように構成されており、操作パネルに設けられた専用の遷移ボタンを押すことによっても、上記制御モードに遷移するように構成されている場合が考えられる。上記特許文献1の船外機がこのように構成されていた場合、上記制御モードに遷移する際には、最初にDOWNボタンを押す必要があるが、上記制御モードに遷移する前において、上記制御モードで回転数を大きくしたいという意思を操作者が有している場合がある。このような場合、最初にDOWNボタンを押して上記制御モードに遷移させる必要があるが、回転数を大きくしたいという意思から最初からUPボタンを直感的に押してしまうことがある。このため、上記制御モードへの遷移操作のしやすさ(操作性)が低くなるという不都合がある。また、操作パネルにより上記制御モードに遷移する際には、操作パネルが比較的離れた位置に配置されている場合には、操作パネルまで手を伸ばす必要が生じる。この場合にも、上記制御モードへの遷移操作のしやすさ(操作性)が低くなるという不都合がある。以上のことを考慮して、従来より上記制御モードへの遷移操作の操作性を向上させることが求められている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、自動操船モードへの遷移操作の操作性を向上させることが可能な操船システムおよび船舶を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明の第1の局面による操船システムは、推進機の推進力を変化させる推進力操作と、推進機を駆動させて船舶を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子と、自動操船モードにおいて、推進機を自動で駆動させて船舶を移動させる制御を行う制御部と、を備え、制御部は、操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。
この第1の局面による操船システムでは、上記のように、推進力操作および転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子と、自動操船モードにおいて、推進機を自動で駆動させて船舶を移動させる制御を行う制御部とを設け、制御部を、操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成する。これによって、推進力操作および転舵操作を行うことが可能な操作子に対して遷移操作を行うことができるようになる。すなわち、推進力操作および転舵操作と、遷移操作とを共通の装置(操作子)により行うことができる。したがって、操作子の操作時に遷移操作を行おうとした場合、従来のように操作パネルに手を伸ばす必要がなくなる。また、操作子自体に対して遷移操作を行うため、従来のように回転数のDOWNボタンに対して遷移操作を行う必要性をなくすことができる。これらにより、自動操船モードへの遷移操作のしやすさ(操作性)が低くなることを抑制することができる。以上により、自動操船モードへの遷移操作の操作性を向上させることができる。
上記第1の局面による操船システムにおいて、好ましくは、制御部は、自動操船モードと、推進力操作および転舵操作を操作子が受け付け可能となる操作子モードとを判別可能に構成され、操作子モードが解除された状態で、自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。このように構成すれば、操作子モードを確実に解除した上で、自動操船モードに遷移させることができる。
この場合、好ましくは、推進機の中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるリモコンレバーをさらに備え、制御部は、操作子モードが解除され、かつ、リモコンレバーにより操作される全ての推進機が同じ前進状態または後進状態に切り換えられることに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。このように構成すれば、操作子モードを確実に解除するとともに、リモコンレバーにより操作される全ての推進機を同じ前進状態または後進状態に確実に切り換えた上で、自動操船モードに遷移させることができる。
上記第1の局面による操船システムにおいて、好ましくは、操作子は、操作者に把持されて操作されるスティック部と、スティック部を支持するスティック支持部とを含むジョイスティックであり、制御部は、スティック部を傾けること、および、スティック部を捩ることの少なくとも一方を含む遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ジョイスティックに対する遷移操作を、スティック部を傾けること、および、スティック部を捩ることの少なくとも一方により行うことができるので、遷移操作を直感的に行うことができる。これにより、自動操船モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
上記第1の局面による操船システムにおいて、好ましくは、自動操船モードは、推進機の駆動部の回転数または船舶の船速を調整するスピードコントロールモードと、船舶の目標方位を保持する目標方位保持モードと、船舶の直線状の目標進路を保持する目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む。このように構成すれば、スピードコントロールモードと、目標方位保持モードと、目標進路保持モードとの少なくとも1つへの遷移操作の操作性を向上させることができる。
この場合、好ましくは、操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、制御部は、自動操船モードがスピードコントロールモードを含む場合、スティック部を前後方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、スピードコントロールモードへの遷移操作を、船舶が移動する前後方向に沿うように、スティック部を前後方向に傾けることにより行うことができるので、遷移操作を直感的に行うことができる。これにより、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
上記操作子がジョイスティックである構成において、好ましくは、制御部は、スピードコントロールモードに遷移した後において、遷移操作と同様に、スティック部を前後方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、回転数または船速を示すスピード設定値を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、スピードコントロールモードへの遷移操作と、スピードコントロールモードにおける調整操作とを同様の操作態様により行うことができる。すなわち、スピードコントロールモードへの遷移操作の後において引き続き同様の操作によりスピードコントロールモードにおける調整操作を行うことができる。その結果、操作者が調整操作の操作方法を容易に把握することができるので、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
上記スティック部を前後方向に傾ける調整操作に基づいてスピード設定値を調整する構成において、好ましくは、制御部は、スピードコントロールモードに遷移した後において、スティック部を前方に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、スピード設定値を大きくする制御を行い、スティック部を後方に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、スピード設定値を小さくする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部により、前方により早く進みたいという操作者の感覚に合わせて、スティック部を前方に傾けてスピード設定値を大きくすることができる。また、制御部により、前方により遅く進みたいという操作者の感覚に合わせて、スティック部を後方に傾けてスピード設定値を小さくすることができる。したがって、調整操作をより直感的に行うことができる。これにより、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
上記自動操船モードがスピードコントロールモードと目標方位保持モードと目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む構成において、好ましくは、操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、制御部は、自動操船モードが目標方位保持モードを含む場合、スティック部を捩る遷移操作が行われたことに基づいて、目標方位保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、目標方位保持モードへの遷移操作を、船舶が転舵する回転方向に沿うように、スティック部を捩ること(回転させること)により行うことができる。このため、目標方位保持モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
この場合、好ましくは、制御部は、目標方位保持モードに遷移した後において、遷移操作と同様に、スティック部を捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標方位を示す方位設定値を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、目標方位保持モードへの遷移操作と、目標方位保持モードにおける調整操作とを同様の操作態様により行うことができる。すなわち、目標方位保持モードへの遷移操作の後において引き続き同様の操作により目標方位保持モードにおける調整操作を行うことができる。その結果、操作者が調整操作の操作方法を容易に把握することができるので、目標方位保持モードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
上記自動操船モードがスピードコントロールモードと目標方位保持モードと目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む構成において、好ましくは、操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、制御部は、自動操船モードが目標進路保持モードを含む場合、スティック部を左右方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、目標進路保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、目標進路保持モードへの遷移操作を、スティック部を左右方向に傾けるという簡易な操作により行うことができるので、目標進路保持モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
この場合、好ましくは、制御部は、目標進路保持モードに遷移した後において、遷移操作と同様に、スティック部を左右方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、直線状の目標進路の位置を示す進路設定値を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、目標進路保持モードへの遷移操作と、目標進路保持モードにおける調整操作とを同様の操作態様により行うことができる。すなわち、目標進路保持モードへの遷移操作の後において引き続き同様の操作により目標進路保持モードにおける調整操作を行うことができる。その結果、操作者が調整操作の操作方法を容易に把握することができるので、目標進路保持モードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
上記操作子モードが解除され、かつ、全ての推進機が同じ前進状態または後進状態に切り換えられることに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となる構成において、好ましくは、制御部は、リモコンレバーにより操作される全ての推進機が中立状態から同じ前進状態または後進状態に切り換えられたことに基づいて、操作子モードを解除する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、自動操船モードへの遷移操作を行う前において、リモコンレバーにより操作される全ての推進機が中立状態から同じ前進状態または後進状態に切り換えられたことに基づいて、操作子モードを解除することができる。このため、シフトの切り換えの操作が、操作子モードを解除する操作を兼ねることができるので、遷移操作を行う前の準備段階の操作性を向上させることができる。
上記第1の局面による操船システムにおいて、好ましくは、自動操船モードに遷移したことを通知する通知部をさらに備える。このように構成すれば、通知部により、遷移操作に伴い自動操船モードに遷移したことを操作者に確実に認識させることができる。
この発明の第2の局面による船舶は、船体と、船体に取り付けられる推進機と、操船システムとを備え、操船システムは、推進機の推進力を変化させる推進力操作と、推進機を駆動させて船体を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子と、自動操船モードにおいて、推進機を自動で駆動させて船体を移動させる制御を行う制御部と、を含み、制御部は、操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。
この第2の局面による船舶では、上記のように、推進力操作および転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子と、自動操船モードにおいて、推進機を自動で駆動させて船舶を移動させる制御を行う制御部とを設け、制御部を、操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成する。これによって、推進力操作および転舵操作を行うことが可能な操作子に対して遷移操作を行うことができるようになる。すなわち、推進力操作および転舵操作と、遷移操作とを共通の装置(操作子)により行うことができる。したがって、操作子の操作時に遷移操作を行おうとした場合、従来のように操作パネルに手を伸ばす必要がなくなる。また、操作子自体に対して遷移操作を行うため、従来のように回転数のDOWNボタンに対して遷移操作を行う必要性をなくすことができる。これらにより、自動操船モードへの遷移操作のしやすさ(操作性)が低くなることを抑制することができる。以上により、自動操船モードへの遷移操作の操作性を向上させることが可能な船舶を提供することができる。
上記第2の局面による船舶において、好ましくは、制御部は、自動操船モードと、推進力操作および転舵操作を操作子が受け付け可能となる操作子モードとを判別可能に構成され、操作子モードが解除された状態で、操作子モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。このように構成すれば、制御部により、操作子モードを確実に解除した上で、自動操船モードに遷移させることができる。
この場合、好ましくは、操船システムは、推進機の中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるリモコンレバーをさらに含み、制御部は、操作子モードが解除され、かつ、リモコンレバーにより操作される全ての推進機が同じ前進状態または後進状態に切り換えられることに基づいて、操作子モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。このように構成すれば、制御部により、操作子モードを確実に解除するとともに、リモコンレバーにより操作される全ての推進機を同じ前進状態または後進状態に確実に切り換えた上で、自動操船モードに遷移させることができる。
上記第2の局面による船舶において、好ましくは、操作子は、操作者に把持されて操作されるスティック部と、スティック部を支持するスティック支持部とを含むジョイスティックであり、制御部は、スティック部を傾けること、および、スティック部を捩ることの少なくとも一方を含む遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、ジョイスティックに対する遷移操作を、スティック部を傾けること、および、スティック部を捩ることの少なくとも一方により行うことができるので、遷移操作を直感的に行うことができる。これにより、自動操船モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
上記第2の局面による船舶において、好ましくは、自動操船モードは、推進機の駆動部の回転数または船速を調整するスピードコントロールモードと、船体の目標方位を保持する目標方位保持モードと、船体の直線状の目標進路を保持する目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む。このように構成すれば、スピードコントロールモードと、目標方位保持モードと、目標進路保持モードとの少なくとも1つへの遷移操作の操作性を向上させることができる。
この場合、好ましくは、操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、制御部は、自動操船モードがスピードコントロールモードを含む場合、スティック部を前後方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、スピードコントロールモードへの遷移操作を、船舶が移動する前後方向に沿うように、スティック部を前後方向に傾けることにより行うことができるので、遷移操作を直感的に行うことができる。これにより、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
本発明によれば、上記のように、自動操船モードへの遷移操作の操作性を向上させることができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(船舶の全体構成)
図1~図9を参照して、本実施形態による操船システム100cを備えた船舶100の構成について説明する。なお、図中、FWDは、船舶100の前進方向(船体100aを基準とした前方)を示しており、BWDは、船舶100の後進方向(船体100aを基準とした後方)を示している。
図1~図9を参照して、本実施形態による操船システム100cを備えた船舶100の構成について説明する。なお、図中、FWDは、船舶100の前進方向(船体100aを基準とした前方)を示しており、BWDは、船舶100の後進方向(船体100aを基準とした後方)を示している。
図1に示すように、船舶100は、船体100aと、複数(2つ)の船外機100bと、操船システム100cとを備えている。船外機100bは、特許請求の範囲の「推進機」の一例である。
(船体の構成)
船体100aのトランサムには、複数の船外機100bが取り付けられている。すなわち、船舶100は、複数の船外機100bを有する船外機艇として構成されている。
船体100aのトランサムには、複数の船外機100bが取り付けられている。すなわち、船舶100は、複数の船外機100bを有する船外機艇として構成されている。
(船外機の構成)
図2に示すように、船外機100bは、エンジン10と、プロペラ11と、シフトアクチュエータ12と、ECU(エンジンコントロールユニット)13とを含んでいる。エンジン10は、特許請求の範囲の「駆動部」の一例である。
図2に示すように、船外機100bは、エンジン10と、プロペラ11と、シフトアクチュエータ12と、ECU(エンジンコントロールユニット)13とを含んでいる。エンジン10は、特許請求の範囲の「駆動部」の一例である。
エンジン10は、内燃機関であり、燃料を燃焼させて、クランクシャフト(図示せず)を回転させることにより、駆動力を発生させるように構成されている。そして、エンジン10は、発生させた駆動力により、プロペラ11を回転させるように構成されている。
シフトアクチュエータ12は、操船システム100cの後述するリモコンレバー3を前進位置FP、ニュートラル位置(中立位置)NP、および、後進位置RPのいずれかに切り換える操作に基づいて、船外機100bの「シフト状態」を前進状態(F)、ニュートラル状態(N)、および、後進状態(R)のいずれかに切り換えるように構成されている(図4参照)。
上記「シフト状態」とは、ドライブシャフト14aからプロペラシャフト14bへの駆動力の伝達状態であり、前進状態(F)ではプロペラ11が船体100aを前進させる所定方向に回転し、後進状態(R)ではプロペラ11が船体100aを後進させる所定方向とは逆方向に回転し、ニュートラル状態(N)ではプロペラ11が回転しない。
ECU13は、Central Processing Unit(CPU)およびメモリを含む制御回路である。ECU13は、操船システム100cの指令に基づいて、エンジン10の駆動およびシフトアクチュエータ12の駆動を制御するように構成されている。ECU13は、メモリ内に記憶されたプログラムを実行することにより各種の駆動制御処理を行うように構成されている。
(操船システムの構成)
図3に示すように、操船システム100cは、船舶100(図1参照)の操船を行うシステムである。すなわち、操船システム100cは、操作者の各種操作部に対する操作に基づいて、複数の船外機100bの駆動を制御するシステムである。
図3に示すように、操船システム100cは、船舶100(図1参照)の操船を行うシステムである。すなわち、操船システム100cは、操作者の各種操作部に対する操作に基づいて、複数の船外機100bの駆動を制御するシステムである。
ここで、操船システム100cによる船舶100の操船モードには、船外機100bを自動で駆動させて船舶100を移動させる「自動操船モード」がある。
また、操船システム100cによる船舶100の操船モードには、自動操船モードではない状態で、ジョイスティック4により船舶100の操船を行う「ジョイスティックモード」がある。なお、以下では自動操船モードおよびジョイスティックモードではない通常の操船モードを「通常操船モード」と記載する。ジョイスティック4は、特許請求の範囲の「操作子」の一例である。ジョイスティックモードは、特許請求の範囲の「操作子モード」の一例である。
自動操船モードには、「スピードコントロールモード」、「目標方位保持モード(ヘディングホールド)」および「目標進路保持モード(コースホールド)」の3種類のモードがある。
スピードコントロールモードは、船外機100bのエンジン10の回転数または船舶100の速度を一定に維持する操船モードである。スピードコントロールモードでは、操作者により所定の調整操作が行われたことに基づいて、エンジン10の回転数を示すスピード設定値を調整する制御が行われる。
なお、操船システム100cは、通常操船モードにおいてリモコンレバー3によりエンジン10の回転数を調整することも可能であるが、スピードコントロールモードではリモコンレバー3よりもエンジン10の回転数をより細かく調整(微調整)することが可能である。
目標方位保持モードは、船舶100(図1参照)の目標方位TD(図7)を保持する操船モードである。目標方位保持モードでは、風や波などにより船舶100が流された場合、船舶100の目標方位の先に位置するポイントは変動するが、目標方位は変わらず保持される。目標方位保持モードでは、操作者により所定の調整操作が行われたことに基づいて、目標方位を示す方位設定値を調整する制御が行われる。
目標進路保持モードは、船舶100の直線状の目標進路TC(図8参照)を保持する操船モードである。目標進路保持モードでは、風や波などにより船舶100が流された場合(直線状の目標進路TCから船舶100が外れた場合)、直線状の目標進路に復帰する所定の制御が行われる。目標進路保持モードでは、操作者により所定の調整操作が行われたことに基づいて、直線状の目標進路TCの位置を示す進路設定値を調整する制御が行われる。
操船システム100cは、ステアリング2と、リモコンレバー3と、ジョイスティック4と、制御部5と、表示部Dとを備えている。なお、表示部Dは、特許請求の範囲の「通知部」の一例である。
〈操船システムの「ステアリング」の構成〉
ステアリング2は、船外機100bを駆動させて船舶100を転舵させる転舵操作を受け付ける操作部である。すなわち、ステアリング2は、船舶100を転舵させる船外機100bの舵角を指示するように構成されている。
ステアリング2は、船外機100bを駆動させて船舶100を転舵させる転舵操作を受け付ける操作部である。すなわち、ステアリング2は、船舶100を転舵させる船外機100bの舵角を指示するように構成されている。
〈操船システムの「リモコンレバー」の構成〉
図4に示すように、リモコンレバー3は、左舷の船外機100b(図3参照)に対する操作を受け付けるレバー部3aと、右舷の船外機100bに対する操作を受け付けるレバー部3bとを含んでいる。レバー部3aおよび3bは、前後方向に傾倒可能に構成されている。すなわち、左舷および右舷の船外機100bは、個別に駆動が操作されるように構成されている。なお、リモコンレバー3は、図示しない所定の操作ボタンを押すことにより、一方のレバー部3a(レバー部3b)によって、左舷および右舷の両方の船外機100bを同様に駆動させることも可能である。
図4に示すように、リモコンレバー3は、左舷の船外機100b(図3参照)に対する操作を受け付けるレバー部3aと、右舷の船外機100bに対する操作を受け付けるレバー部3bとを含んでいる。レバー部3aおよび3bは、前後方向に傾倒可能に構成されている。すなわち、左舷および右舷の船外機100bは、個別に駆動が操作されるように構成されている。なお、リモコンレバー3は、図示しない所定の操作ボタンを押すことにより、一方のレバー部3a(レバー部3b)によって、左舷および右舷の両方の船外機100bを同様に駆動させることも可能である。
リモコンレバー3は、船外機100bの中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるように構成されている。
詳細には、レバー部3a(3b)は、前方に所定角度だけ傾倒した位置から、後方に所定角度だけ傾倒した位置までの範囲が、プロペラ11を停止させるニュートラル位置NPである。レバー部3a(3b)は、ニュートラル位置NPよりも前方にさらに傾倒した範囲が、船舶100を前進させる前進位置FPである。レバー部3a(3b)は、ニュートラル位置NPよりも後方にさらに傾倒した範囲が、船舶100を後進させる後進位置RPである。
したがって、リモコンレバー3は、レバー部3a(3b)の傾倒角度を変化させることにより、船外機100bの中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるように構成されている。
〈操船システムの「ジョイスティック」の構成〉
図5に示すように、ジョイスティック4は、船外機100b(図3参照)の推進力を変化させる推進力操作と、船外機100bを駆動させて船舶100を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付けるように構成されている。すなわち、ジョイスティック4は、概して、ステアリング2およびリモコンレバー3の両方の操作機能を兼ねる装置である。
図5に示すように、ジョイスティック4は、船外機100b(図3参照)の推進力を変化させる推進力操作と、船外機100bを駆動させて船舶100を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付けるように構成されている。すなわち、ジョイスティック4は、概して、ステアリング2およびリモコンレバー3の両方の操作機能を兼ねる装置である。
ジョイスティック4は、操作者に把持されて操作されるスティック部40と、スティック部40を支持するスティック支持部41とを含んでいる。
スティック支持部41には、ジョイスティックボタン42が設けられている。ジョイスティックボタン42が押圧操作された場合、通常操船モードから、推進力操作および転舵操作をジョイスティック4が受け付け可能となるジョイスティックモードに遷移する制御が行われる。ジョイスティック4には、ジョイスティックモードであることを示すために、ジョイスティックモードの間に継続して点灯するランプ42aが設けられている。
なお、ジョイスティックモードに遷移する前提として、図4に示すリモコンレバー3のレバー部3aおよび3bが、中立位置にあることが必要である。また、ジョイスティックモードは、リモコンレバー3のレバー部3aおよび3bが同じ前進位置FPまたは同じ後進位置RPに切り換えられて、全ての船外機100bが同じ前進状態または同じ後進状態に切り換えられることによって、制御部5(図3参照)により解除される。
図4に示すスティック部40は、直上に延びる基準位置Pから、前後、左右および斜め方向に傾倒するように操作可能に構成されている。そして、操船システム100c(図3参照)は、ジョイスティックモードにおいて、スティック部40の傾倒した方向に、船体100a(図1参照)の向きを保持しながら船舶100を移動させるように構成されている。なお、スティック部40は、内部に付勢部材を含んでおり、操作者がスティック部40から手を離した場合に、基準位置Pに復帰するように構成されている。
また、スティック部40は、基準位置Pから、時計回り方向および反時計回り方向に捩るように操作可能に構成されている。そして、操船システム100cは、ジョイスティックモードにおいて、スティック部40の捩られた方向に、船舶100を転舵させるように構成されている。
ジョイスティック4は、ジョイスティックモードが解除された状態でも所定の操作を受け付け可能に構成されている。
詳細には、ジョイスティック4は、「スピードコントロールモード」、「目標方位保持モード」および「目標進路保持モード」の各モードに遷移するための遷移操作を受け付け可能に構成されている。また、ジョイスティック4は、上記の各モードへの遷移後において、各モードにおける所定の設定値の調整操作を受け付け可能に構成されている。
なお、自動操船モード(スピードコントロールモード、目標方位保持モードおよび目標進路保持モード)の各モードに遷移するための前提として、リモコンレバー3(図4参照)により操作される全ての船外機100bが同じ前進状態または同じ後進状態に切り換えられることが必要である。すなわち、自動操船モードの各モードに遷移するための前提として、ジョイスティックモードが解除されていること(中立状態ではないこと)が必要である。
〈操船システムの「制御部」の構成〉
図1に示す制御部5は、Central Processing Unit(CPU)およびメモリを含む制御回路である。
図1に示す制御部5は、Central Processing Unit(CPU)およびメモリを含む制御回路である。
制御部5は、自動操船モードにおいて、船外機100bを自動で駆動させて船舶100を移動させる制御を行うように構成されている。制御部5は、ジョイスティック4に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。
なお、制御部5は、自動操船モードと、推進力操作および転舵操作をジョイスティック4が受け付け可能となるジョイスティックモードとを判別可能に構成され、ジョイスティックモードが解除された状態で、自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。
また、制御部5は、ジョイスティックモードが解除され、かつ、リモコンレバー3により操作される全ての船外機100bが同じ前進状態または同じ後進状態に切り換えられることに基づいて、自動操船モード(スピードコントロールモード、目標方位保持モードおよび目標進路保持モード)に遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。
制御部5は、ジョイスティック4のスティック部40を傾けること、および、スティック部40を捩ることを含む遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。遷移操作の詳細については、以下の自動操船モードの各モードに対する説明中に記載する。
〈スピードコントロールモードについて〉
図1に示す制御部5は、スティック部40(図5参照)を前後方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている。
図1に示す制御部5は、スティック部40(図5参照)を前後方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている。
具体的には、制御部5は、スティック部40を基準位置P(図5参照)から前方(または後方)に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている。
制御部5は、スピードコントロールモードに遷移した後において、スピードコントロールモードへの遷移操作と同様に、スティック部40を前後方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、エンジン10の回転数を示すスピード設定値を調整する制御を行うように構成されている。
詳細には、制御部5は、スピードコントロールモードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから前方に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、スピード設定値を大きくする制御を行うように構成されている。その結果、エンジン10の回転数が大きくなる。また、制御部5は、スピードコントロールモードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから後方に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、スピード設定値を小さくする制御を行うように構成されている。その結果、エンジン10の回転数が小さくなる。
この際、一例ではあるが、制御部5は、スティック部40を前方に(後方に)傾けた状態の継続時間が大きくなるのに伴い、スピード設定値を段階的に大きくする(小さくする)ように構成されていてもよい。
なお、図6に示すように、スピードコントロールモードに遷移した場合、表示部Dは、スピードコントロールモードに遷移したことを所定の表示により操作者に対して通知するように構成されている。表示部Dは、たとえば、タッチパネルにより構成されている。
具体的な一例として、スピードコントロールモードに遷移した場合、表示部Dは、表示画面内に「スピードコントロールモード」という文字を表示するように構成されている。また、表示部Dは、操作者による調整操作により設定された現在のスピード設定値(エンジン10の回転数[rpm])を表示するように構成されている。また、表示部Dは、現在の実際のエンジン10の回転数を表示するように構成されていてもよい。
〈目標方位保持モードについて〉
図1に示す制御部5は、スティック部40(図5参照)を捩る遷移操作が行われたことに基づいて、目標方位保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。
図1に示す制御部5は、スティック部40(図5参照)を捩る遷移操作が行われたことに基づいて、目標方位保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。
具体的には、制御部5は、スティック部40を基準位置P(図5参照)から時計回り方向(または反時計回り方向)に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、目標方位保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。
制御部5は、目標方位保持モードに遷移した後において目標方位保持モードへの遷移操作と同様に、スティック部40を捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標方位TD(図7参照)を示す方位設定値を調整する制御を行うように構成されている。
詳細には、制御部5は、目標方位保持モードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから時計回り方向に捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標方位TDを右舷側に変更する制御を行うように構成されている。また、制御部5は、目標方位保持モードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから反時計回り方向に捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標方位TDを左舷側に変更する制御を行うように構成されている。
この際、一例ではあるが、制御部5は、スティック部40を時計回り方向に(反時計回り方向)捩った状態の継続時間が大きくなるのに伴い、目標方位TDを段階的により右舷側に向ける(より左舷側に向ける)ように構成されていてもよい。
なお、図7に示すように、目標方位保持モードに遷移した場合、表示部Dは、目標方位保持モードに遷移したことを所定の表示により操作者に対して通知するように構成されている。
具体的な一例として、目標方位保持モードに遷移した場合、表示部Dは、表示画面内に「目標方位保持モード」という文字を表示するように構成されている。また、表示部Dは、目標方位保持モードにおいて、船舶100と目標方位TDとを平面的に見た模式的な態様を表示するように構成されていてもよい。なお、表示部Dに表示された目標方位TDに対して傾斜した破線は、目標方位TDを調整した場合の目標方位を示している。
〈目標進路保持モードについて〉
図1に示す制御部5は、スティック部40(図5参照)を左右方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、目標進路保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。
図1に示す制御部5は、スティック部40(図5参照)を左右方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、目標進路保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。
具体的には、制御部5は、スティック部40を基準位置P(図5参照)から右方向(または左方向)に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、目標進路保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。
制御部5は、目標進路保持モードに遷移した後において、目標進路保持モードへの遷移操作と同様に、スティック部40を左右方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、直線状の目標進路TC(図8参照)の位置を示す進路設定値を調整する制御を行うように構成されている。
詳細には、制御部5は、目標進路保持モードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから右方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、直線状の目標進路TCを右舷に所定距離だけオフセットするように構成されている。また、制御部5は、目標進路保持モードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから左方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、直線状の目標進路TCを左舷に所定距離だけオフセットするように構成されている。
この際、一例ではあるが、制御部5は、基準位置Pから右方向に(左方向に)傾ける調整操作を繰り返すことにより、右舷(左舷)への目標進路TCのオフセット量を段階的に大きくするように構成されていてもよい。
また、目標進路保持モードでは、目標方位保持モードと同様に、目標進路TCが向かう先の方位を変更することも可能である。すなわち、制御部5は、目標進路保持モードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから時計回り方向に捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標進路TCが向かう先の方位を右舷側に変更する制御を行うように構成されている。また、制御部5は、目標方位保持モードに遷移した後において、スティック部40を基準位置Pから反時計回り方向に捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標進路TCが向かう先の方位を左舷側に変更する制御を行うように構成されている。
なお、図8に示すように、目標進路保持モードに遷移した場合、表示部Dは、目標進路保持モードに遷移したことを所定の表示により操作者に対して通知するように構成されている。
具体的な一例として、目標進路保持モードに遷移した場合、表示部Dは、表示画面内に「目標進路保持モード」という文字を表示するように構成されている。また、表示部Dは、目標進路保持モードにおいて、船舶100と目標進路TCとを平面的に見た模式的な態様を表示するように構成されていてもよい。なお、表示部Dに表示された目標進路TCと平行な破線は、オフセットした場合の目標進路を示している。
(制御部による自動操船モードへの遷移制御)
図9を参照して、制御部5により実行される自動操船モード(スピードコントロールモード、目標方位保持モードおよび目標進路保持モード)への遷移制御について説明する。
図9を参照して、制御部5により実行される自動操船モード(スピードコントロールモード、目標方位保持モードおよび目標進路保持モード)への遷移制御について説明する。
ステップS1において、すべての船外機100bが同じ前進状態、または、すべての船外機100bが同じ後進状態にあるか否かが判断される。すなわち、レバー部3aおよび3bが前進位置FPにある状態、および、レバー部3aおよび3bが後進位置RPにある状態のいずれかの状態にあるか否かが判断される。そして、すべての船外機100bが同じ前進状態、または、すべての船外機100bが同じ後進状態にあると判断された場合、ステップS2に進み、すべての船外機100bが同じ前進状態、または、すべての船外機100bが同じ後進状態にあると判断されない場合、ステップS1が繰り返される。
次に、ステップS2において、スティック部40が前後方向に傾斜されたか否かが判断される。そして、スティック部40が前後方向に傾斜されたと判断された場合、ステップS3に進み、スティック部40が前後方向に傾斜されたと判断されない場合、ステップS4に進む。
次に、ステップS3において、通常操船モードからスピードコントロールモードに遷移する制御が行われる。以上により、遷移制御が完了する。
次に、ステップS4において、スティック部40が捩られたか否かが判断される。そして、スティック部40が捩られたと判断された場合、ステップS5に進み、スティック部40が前後方向に捩られたと判断されない場合、ステップS6に進む。
次に、ステップS5において、通常操船モードから目標方位保持モードに遷移する制御が行われる。以上により、遷移制御が完了する。
次に、ステップS6において、スティック部40が左右方向に傾斜されたか否かが判断される。そして、スティック部40が左右方向に傾斜されたと判断された場合、ステップS7に進み、スティック部40が前後方向に傾斜されたと判断されない場合、ステップS2に戻る。
次に、ステップS7において、通常操船モードから目標進路保持モードに遷移する制御が行われる。以上により、遷移制御が完了する。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、推進力操作および転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子(ジョイスティック4)と、自動操船モードにおいて、船外機100bを自動で駆動させて船舶100を移動させる制御を行う制御部5とを設け、制御部5を、操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成する。これによって、推進力操作および転舵操作を行うことが可能な操作子に対して遷移操作を行うことができるようになる。すなわち、推進力操作および転舵操作と、遷移操作とを共通の装置(操作子)により行うことができる。したがって、操作子の操作時に遷移操作を行おうとした場合、従来のように操作パネルに手を伸ばす必要がなくなる。また、操作子自体に対して遷移操作を行うため、従来のように回転数のDOWNボタンに対して遷移操作を行う必要性をなくすことができる。これらにより、自動操船モードへの遷移操作のしやすさ(操作性)が低くなることを抑制することができる。以上により、自動操船モードへの遷移操作の操作性を向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部5は、自動操船モードと、推進力操作および転舵操作を操作子(ジョイスティック4)が受け付け可能となる操作子モード(ジョイスティックモード)とを判別可能に構成され、操作子モードが解除された状態で、自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。これによって、操作子モードを確実に解除した上で、自動操船モードに遷移させることができる。
本実施形態では、上記のように、船外機100bの中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるリモコンレバー3をさらに備え、制御部5は、操作子モード(ジョイスティックモード)が解除され、かつ、リモコンレバー3により操作される全ての船外機100bが同じ前進状態または後進状態に切り換えられることに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている。これによって、操作子モードを確実に解除するとともに、リモコンレバー3により操作される全ての船外機100bを同じ前進状態または後進状態に確実に切り換えた上で、自動操船モードに遷移させることができる。
本実施形態では、上記のように、操作子は、操作者に把持されて操作されるスティック部40と、スティック部40を支持するスティック支持部41とを含むジョイスティック4であり、制御部5は、スティック部40を傾けること、および、スティック部40を捩ることの少なくとも一方を含む遷移操作が行われたことに基づいて、自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている。これによって、ジョイスティック4に対する遷移操作を、スティック部40を傾けること、および、スティック部40を捩ることの少なくとも一方により行うことができるので、遷移操作を直感的に行うことができる。これにより、自動操船モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、自動操船モードは、船外機100bのエンジン10の回転数または船舶100の船速を調整するスピードコントロールモードと、船舶100の目標方位TDを保持する目標方位保持モードと、船舶100の直線状の目標進路TCを保持する目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む。これによって、スピードコントロールモードと、目標方位保持モードと、目標進路保持モードとの少なくとも1つへの遷移操作の操作性を向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、操作子は、スティック部40と、スティック支持部41とを含むジョイスティック4であり、制御部5は、自動操船モードがスピードコントロールモードを含む場合、スティック部40を前後方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている。これによって、スピードコントロールモードへの遷移操作を、船舶100が移動する前後方向に沿うように、スティック部40を前後方向に傾けることにより行うことができるので、遷移操作を直感的に行うことができる。これにより、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部5は、スピードコントロールモードに遷移した後において、遷移操作と同様に、スティック部40を前後方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、回転数または船速を示すスピード設定値を調整する制御を行うように構成されている。これによって、スピードコントロールモードへの遷移操作と、スピードコントロールモードにおける調整操作とを同様の操作態様により行うことができる。すなわち、スピードコントロールモードへの遷移操作の後において引き続き同様の操作によりスピードコントロールモードにおける調整操作を行うことができる。その結果、操作者が調整操作の操作方法を容易に把握することができるので、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部5は、スピードコントロールモードに遷移した後において、スティック部40を前方に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、スピード設定値を大きくする制御を行い、スティック部40を後方に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、スピード設定値を小さくする制御を行うように構成されている。これによって、制御部5により、前方により早く進みたいという操作者の感覚に合わせて、スティック部40を前方に傾けてスピード設定値を大きくすることができる。また、制御部5により、前方により遅く進みたいという操作者の感覚に合わせて、スティック部40を後方に傾けてスピード設定値を小さくすることができる。したがって、調整操作をより直感的に行うことができる。これにより、スピードコントロールモードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、操作子は、スティック部40と、スティック支持部41とを含むジョイスティック4であり、制御部5は、自動操船モードが目標方位保持モードを含む場合、スティック部40を捩る遷移操作が行われたことに基づいて、目標方位保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。これによって、目標方位保持モードへの遷移操作を、船舶100が転舵する回転方向に沿うように、スティック部40を捩ること(回転させること)により行うことができる。このため、目標方位保持モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部5は、目標方位保持モードに遷移した後において、遷移操作と同様に、スティック部40を捩る調整操作が行われたことに基づいて、目標方位を示す方位設定値を調整する制御を行うように構成されている。これによって、目標方位保持モードへの遷移操作と、目標方位保持モードにおける調整操作とを同様の操作態様により行うことができる。すなわち、目標方位保持モードへの遷移操作の後において引き続き同様の操作により目標方位保持モードにおける調整操作を行うことができる。その結果、操作者が調整操作の操作方法を容易に把握することができるので、目標方位保持モードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、操作子は、スティック部40と、スティック支持部41とを含むジョイスティック4であり、制御部5は、自動操船モードが目標進路保持モードを含む場合、スティック部40を左右方向に傾ける遷移操作が行われたことに基づいて、目標進路保持モードに遷移する制御を行うように構成されている。これによって、目標進路保持モードへの遷移操作を、スティック部40を左右方向に傾けるという簡易な操作により行うことができるので、目標進路保持モードへの遷移操作の操作性をより向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部5は、目標進路保持モードに遷移した後において、遷移操作と同様に、スティック部40を左右方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、直線状の目標進路の位置を示す進路設定値を調整する制御を行うように構成されている。これによって、目標進路保持モードへの遷移操作と、目標進路保持モードにおける調整操作とを同様の操作態様により行うことができる。すなわち、目標進路保持モードへの遷移操作の後において引き続き同様の操作により目標進路保持モードにおける調整操作を行うことができる。その結果、操作者が調整操作の操作方法を容易に把握することができるので、目標進路保持モードへの遷移操作の操作性をより一層向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、制御部5は、リモコンレバー3により操作される全ての船外機100bが中立状態から同じ前進状態または後進状態に切り換えられたことに基づいて、操作子モード(ジョイスティックモード)を解除する制御を行うように構成されている。これによって、自動操船モードへの遷移操作を行う前において、リモコンレバー3により操作される全ての船外機100bが中立状態から同じ前進状態または後進状態に切り換えられたことに基づいて、操作子モードを解除することができる。このため、シフトの切り換えの操作が、操作子モードを解除する操作を兼ねることができるので、遷移操作を行う前の準備段階の操作性を向上させることができる。
本実施形態では、上記のように、自動操船モードに遷移したことを通知する表示部Dをさらに備える。これによって、表示部Dにより、遷移操作に伴い自動操船モードに遷移したことを操作者に確実に認識させることができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の駆動部を備える推進機として、エンジンを備える船外機を船体に取り付けた例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、駆動部を備える推進機として、電動モータを備える電動推進機を船体に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、ジョイスティックにより、「スピードコントロールモード」、「目標方位保持モード」および「目標進路保持モード」の3つのモードへの遷移操作を行うように構成した例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、「スピードコントロールモード」、「目標方位保持モード」および「目標進路保持モード」のうちのいずれか1つ、または、いずれか2つのモードへの遷移操作を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の「自動操船モード」には、「スピードコントロールモード」と、「目標方位保持モード」と、「目標進路保持モード」とが含まれる例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、「自動操船モード」には、船舶を所定のポイントを通過するように移動させる「トラックポイントモード」や、船舶をジグザク状(スパイラル状)に移動させる「移動モード」、船舶の位置を保持する「セットポイントモード」などの種々のモードが含まれていてもよい。
また、上記実施形態では、「スピードコントロールモード」においてエンジンの回転数を調整する制御を行うように制御部を構成した例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、「スピードコントロールモード」において船速を調整する制御を行うように制御部を構成してもよい。
また、上記実施形態では、自動操船モードへの遷移操作を、ジョイスティックに対して行うように構成した例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、自動操船モードへの遷移操作を、ジョイスティックだけではなく、リモコンレバーや、付属の操作パネルなどに対しても行えるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、「スピードコントロールモード」に遷移する遷移操作を、ジョイスティックのスティック部を前後方向に傾斜させる操作とした例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、「スピードコントロールモード」に遷移する遷移操作を、ジョイスティックのスティック部を左右方向に傾斜させる操作、または、捩る操作などとしてもよい。この場合、「スピードコントロールモード」に遷移する遷移操作と、他のモードへの遷移操作とが重複しないようにする必要がある。
また、上記実施形態では、「目標方位保持モード」に遷移する遷移操作を、ジョイスティックのスティック部を捩る操作とした例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、「目標方位保持モード」に遷移する遷移操作を、ジョイスティックのスティック部を左右方向に傾斜させる操作、または、前後方向に傾斜させる操作などとしてもよい。この場合、「目標方位保持モード」に遷移する遷移操作と、他のモードへの遷移操作とが重複しないようにする必要がある。
また、上記実施形態では、「目標進路保持モード」に遷移する遷移操作を、ジョイスティックのスティック部を左右方向に傾斜させる操作とした例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、「目標進路保持モード」に遷移する遷移操作を、ジョイスティックのスティック部を前後方向に傾斜させる操作、または、捩る操作などとしてもよい。この場合、「目標進路保持モード」に遷移する遷移操作と、他のモードへの遷移操作とが重複しないようにする必要がある。
また、上記実施形態では、ジョイスティックに対する1度の遷移操作を、前方に傾ける操作、後方に傾ける操作、左方向に傾ける操作、右方向に傾ける操作、時計回りに捩る操作、および、反時計回りに捩る操作などのように、1回の傾斜操作または1回の捩り操作とした例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、ジョイスティックに対する1度の遷移操作を、前後方向に繰り返し所定回数だけ傾ける操作や、左右方向に繰り返し所定回数だけ傾ける操作などの一連の操作としてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の通知部を、「表示部」により構成した例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、本発明の通知部を、自動操船モードに遷移したことを通知するために音声を発する「発音部」などにより構成してもよい。
また、上記実施形態では、船体に2つの船外機を取り付けた例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、船体に1つまたは3つ以上の船外機を取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
3 リモコンレバー
4 ジョイスティック(操作子)
5 制御部
10 エンジン(駆動部)
40 スティック部
41 スティック支持部
100 船舶
100a 船体
100b 船外機(推進機)
100c 操船システム
D 表示部(通知部)
TC 目標進路
TD 目標方位
4 ジョイスティック(操作子)
5 制御部
10 エンジン(駆動部)
40 スティック部
41 スティック支持部
100 船舶
100a 船体
100b 船外機(推進機)
100c 操船システム
D 表示部(通知部)
TC 目標進路
TD 目標方位
Claims (20)
- 推進機の推進力を変化させる推進力操作と、前記推進機を駆動させて船舶を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子と、
自動操船モードにおいて、前記推進機を自動で駆動させて前記船舶を移動させる制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、前記自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている、操船システム。 - 前記制御部は、
前記自動操船モードと、前記推進力操作および前記転舵操作を前記操作子が受け付け可能となる操作子モードとを判別可能に構成され、
前記操作子モードが解除された状態で、前記自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている、請求項1に記載の操船システム。 - 前記推進機の中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるリモコンレバーをさらに備え、
前記制御部は、
前記操作子モードが解除され、かつ、前記リモコンレバーにより操作される全ての前記推進機が同じ前記前進状態または前記後進状態に切り換えられることに基づいて、前記自動操船モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている、請求項2に記載の操船システム。 - 前記操作子は、操作者に把持されて操作されるスティック部と、前記スティック部を支持するスティック支持部とを含むジョイスティックであり、
前記制御部は、前記スティック部を傾けること、および、前記スティック部を捩ることの少なくとも一方を含む前記遷移操作が行われたことに基づいて、前記自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の操船システム。 - 前記自動操船モードは、
前記推進機の駆動部の回転数または前記船舶の船速を調整するスピードコントロールモードと、
前記船舶の目標方位を保持する目標方位保持モードと、
前記船舶の直線状の目標進路を保持する目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の操船システム。 - 前記操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、
前記制御部は、前記自動操船モードが前記スピードコントロールモードを含む場合、前記スティック部を前後方向に傾ける前記遷移操作が行われたことに基づいて、前記スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている、請求項5に記載の操船システム。 - 前記制御部は、前記スピードコントロールモードに遷移した後において、前記遷移操作と同様に、前記スティック部を前後方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、前記回転数または前記船速を示すスピード設定値を調整する制御を行うように構成されている、請求項6に記載の操船システム。
- 前記制御部は、前記スピードコントロールモードに遷移した後において、
前記スティック部を前方に傾ける前記調整操作が行われたことに基づいて、前記スピード設定値を大きくする制御を行い、
前記スティック部を後方に傾ける前記調整操作が行われたことに基づいて、前記スピード設定値を小さくする制御を行うように構成されている、請求項7に記載の操船システム。 - 前記操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、
前記制御部は、前記自動操船モードが前記目標方位保持モードを含む場合、前記スティック部を捩る前記遷移操作が行われたことに基づいて、前記目標方位保持モードに遷移する制御を行うように構成されている、請求項5に記載の操船システム。 - 前記制御部は、前記目標方位保持モードに遷移した後において、前記遷移操作と同様に、前記スティック部を捩る調整操作が行われたことに基づいて、前記目標方位を示す方位設定値を調整する制御を行うように構成されている、請求項9に記載の操船システム。
- 前記操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、
前記制御部は、前記自動操船モードが前記目標進路保持モードを含む場合、前記スティック部を左右方向に傾ける前記遷移操作が行われたことに基づいて、前記目標進路保持モードに遷移する制御を行うように構成されている、請求項5に記載の操船システム。 - 前記制御部は、前記目標進路保持モードに遷移した後において、前記遷移操作と同様に、前記スティック部を左右方向に傾ける調整操作が行われたことに基づいて、前記直線状の前記目標進路の位置を示す進路設定値を調整する制御を行うように構成されている、請求項11に記載の操船システム。
- 前記制御部は、前記リモコンレバーにより操作される前記全ての前記推進機が前記中立状態から同じ前記前進状態または前記後進状態に切り換えられたことに基づいて、前記操作子モードを解除する制御を行うように構成されている、請求項3に記載の操船システム。
- 前記自動操船モードに遷移したことを通知する通知部をさらに備える、請求項1~13のいずれか1項に記載の操船システム。
- 船体と、
前記船体に取り付けられる推進機と、
操船システムとを備え、
前記操船システムは、
前記推進機の推進力を変化させる推進力操作と、前記推進機を駆動させて前記船体を転舵させる転舵操作との両方の操作を受け付ける操作子と、
自動操船モードにおいて、前記推進機を自動で駆動させて前記船体を移動させる制御を行う制御部と、を含み、
前記制御部は、前記操作子に対する遷移操作が行われたことに基づいて、前記自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている、船舶。 - 前記制御部は、
前記自動操船モードと、前記推進力操作および前記転舵操作を前記操作子が受け付け可能となる操作子モードとを判別可能に構成され、
前記操作子モードが解除された状態で、前記操作子モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている、請求項15に記載の船舶。 - 前記操船システムは、前記推進機の中立状態と前進状態と後進状態とを切り換えるリモコンレバーをさらに含み、
前記制御部は、
前記操作子モードが解除され、かつ、前記リモコンレバーにより操作される全ての前記推進機が同じ前記前進状態または前記後進状態に切り換えられることに基づいて、前記操作子モードに遷移する制御を行うことが可能となるように構成されている、請求項16に記載の船舶。 - 前記操作子は、操作者に把持されて操作されるスティック部と、前記スティック部を支持するスティック支持部とを含むジョイスティックであり、
前記制御部は、前記スティック部を傾けること、および、前記スティック部を捩ることの少なくとも一方を含む前記遷移操作が行われたことに基づいて、前記自動操船モードに遷移する制御を行うように構成されている、請求項15~17のいずれか1項に記載の船舶。 - 前記自動操船モードは、
前記推進機の駆動部の回転数または船速を調整するスピードコントロールモードと、
前記船体の目標方位を保持する目標方位保持モードと、
前記船体の直線状の目標進路を保持する目標進路保持モードとの少なくとも1つを含む、請求項15~18のいずれか1項に記載の船舶。 - 前記操作子は、スティック部と、スティック支持部とを含むジョイスティックであり、
前記制御部は、前記自動操船モードが前記スピードコントロールモードを含む場合、前記スティック部を前後方向に傾ける前記遷移操作が行われたことに基づいて、前記スピードコントロールモードに遷移する制御を行うように構成されている、請求項19に記載の船舶。
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