JPH055118Y2 - - Google Patents

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JPH055118Y2
JPH055118Y2 JP1986062182U JP6218286U JPH055118Y2 JP H055118 Y2 JPH055118 Y2 JP H055118Y2 JP 1986062182 U JP1986062182 U JP 1986062182U JP 6218286 U JP6218286 U JP 6218286U JP H055118 Y2 JPH055118 Y2 JP H055118Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フラツプ舵の改良に係り、詳しく
は、3枚の舵板で構成され、構造が簡単で、大き
な舵力が発揮されるマリナー型の2段フラツプ舵
に関するものである。
〔従来の技術〕
フラツプ舵は、流水の方向を効果的に変化さ
せ、大きな舵力を得ることを目的とし、主舵の後
部に設けたフラツプが主舵の旋回動作に連動して
回動され、主舵よりも大きな舵角が得られるよう
になつている。
例えば、主舵が35度ないし45度転舵されると、
フラツプは略90度転舵する。フラツプを回動させ
る機構は、一般に、船体側に設けられたフラツプ
の回動中心とフラツプとが伸縮自在なシリンダ機
構により連結されて構成される。これは、主舵の
転舵角の如何により、フラツプにおけるピストン
ロツドの連結端と船体側のフラツプの中心位置間
の距離が変化するので、その変化をピストンロツ
ドの出入動作で吸収しつつフラツプを回動させる
ためである。
ところが、このようなフラツプ舵にあつては、
上記のシリンダなどの、フラツプを回動させる転
向機構が、主舵およびフラツプの外部の、海水に
没する位置に設けられる。そのため、その部分
に、往々にして藻や貝類などの海洋生物が強固に
付着して、その伸縮動作を不能ならしめ、フラツ
プの回動のみならず、主舵の旋回動作をも困難に
することがある。
そこで、フラツプの回動機構を簡素化し、海洋
生物などが付着しても、作動不能になるようなこ
とのない、フラツプ舵が提案されている。それ
は、上記のようなシリンダ機構に代えて、リンク
機構を採用したものである。リンク機構は、一対
のロツドとこれを連結するピン軸により構成さ
れ、海水に没して使用されても良好で確実な作動
が期待される。
〔考案が解決しようとする課題〕
フラツプ舵などは、通常、舵への流入速度を増
し、舵の力を強めるべく推進器後流中で作動され
る。ところが、上記のような従来のフラツプ舵に
あつては、主舵およびフラツプが推進器後流中に
没するような状態で作動するにもかかわらず、望
ましい舵力が得られないことがある。
すなわち、舵角が大きくなると、第3図に示す
ように、主舵17の流水18に対する仰角19が
増大するので、主舵17の前端部に入る流水18
が整流されず背面にまわる。したがつて、主舵1
7の背面部において剥離現象20が生じて流れが
乱れ、推進力が低下したり、フラツプ21の回動
によつても流水18が整流されないまま、後方へ
流過することになるからである。
このような難点を解消するものとして、いわゆ
るマリナー型舵と称される半平衡吊舵にフラツプ
を設けたものがある。これは、主舵の上半部に設
けた吊持部の前側に、船体側に固定されたラダー
ホーンを設け、流入水を主舵に沿わせるようにし
たものである。
しかし、上記のラダーホーンは主舵の上半部の
みに対応する大きさのものであり、主舵の下半部
には、直接推進器後流が当たることになる。した
がつて、主舵の下半部では、やはり、前記したよ
うに、流水に乱れが生じ、良好な舵力を期待でき
ない場合がある。
ところで、特開昭51−106992号公報には、主舵
の後端に、直列配置の2つの副舵を取り付けた例
が開示されている。第1副舵は主舵の後部で、第
2副舵は、第1副舵の後部で回動可能となつてい
る。
しかし、副舵は主舵に比べて著しく短く、主舵
が大きい転舵角をとる場合には、上記した第3図
の場合と同様に、主舵の背面で流れの剥離が生じ
ることになる。一方、転舵のためには、副舵を独
立して操舵できるようにしているが、操舵装置が
複数になつて複雑化したり大型化する難点があ
る。
なお、特開昭54−151294号公報には、主舵の前
部に船首側舵板を取り付け、その船首側舵板が主
舵のとる転舵角に付随して動くことなく常に水流
に対して平行となるようにした装置が記載されて
いる。しかし、主舵の後部には連結された船尾側
舵板は、主舵の操舵機関とは別の装置によつて駆
動されるようになつており、結局は少なくとも2
つの操舵装置が必要で、前述した例と同じく操舵
装置が複雑化したり大型化する難点がある。ま
た、各舵板のための操舵装置は舵面近くの水流の
中に位置することになり、変向された流れを乱す
ことにもなる。
本考案はこのような事情を考慮してなされたも
ので、主舵の操舵装置以外には操舵のための駆動
機構を設けることなく、主舵の転舵動作に追従し
て、その後部に装着された他の舵面の自動的な転
舵を可能にし、流れを乱さない操舵機構の構造の
簡素化を図ると共に、良好な舵力を発揮させるこ
とができる2段フラツプ舵を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、主舵の前後に取り付けられて該主舵
に対する角度を変えることができる2つの舵板を
備え、直列に連続して配置される3枚の舵板より
なるフラツプ舵に適用される。
その特徴とするところは、第1図および第2図
(a)を参照して、船体4に搭載された転舵装置から
下方へ延びる舵軸5によつて転舵される主舵2の
前端に配置され、舵に流入する流れを整流するた
めに船体4の前後方向に沿わされかつ上下方向に
は柱状をなす船首側舵板1が、その上部を船体底
部に固定して取り付けられる。主舵2は、船体4
に固定した船首側舵板1の後端で支承される舵軸
5を介して回動自在に取り付けられる。その主舵
2の後端にヒンジ6を介して主舵2に回動自在な
船尾側舵板3が連結され、この船尾側舵板3は、
その上端の固定点14と船体底面に設けた枢軸部
11との間でリンク機構7を介して連結される。
そして、主舵2の転舵動作において舵軸5を中心
としたヒンジ6の回動半径が、枢軸部11を中心
とした固定点14の回動半径よりも大きくなるよ
うに、枢軸部11が舵軸5よりも後方に位置して
取り付けられ、舵軸5を回動させると、主舵2の
転舵角α(第2図b参照)よりも大きな舵角βが
船尾側舵板3に与えられるようになつている。
〔作用〕
船体4側に固定された常に流れの方向に沿つた
船首側舵板1により、推進器後流が分離整流され
る。その後、舵軸5に取り付けた主舵2によつ
て、主舵2が転舵した状態においても、剥離現象
が回避されやすくなる。
船尾側舵板3と連結するリンク機構7の船体固
定側の枢軸部11は、舵軸5を中心としたヒンジ
6の回動半径が、枢軸部11を中心とした固定点
14の回動半径よりも大きくなるように舵軸5よ
りも後方に取り付けられているので、舵軸5を介
して主舵2が転舵されるとき、主舵2の転舵角α
よりも大きな舵角βが船尾側舵板3に与えられ
る。したがつて、主舵2を通過した流れの方向を
さらに大きく変え、舵の効きが良好なものとな
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、直列に連続して配置される3
枚の舵板のうち船首側舵板が推進器後流に沿つた
ごとくの配置で船体に固定されているので、その
船首側舵板により、主舵に流入する流れを予め整
流することができる。それゆえ、主舵の背面で剥
離する現象も抑制され、舵の効きが向上する。主
舵の後部に位置する船尾側舵板がリンク機構を介
して主舵よりも大きく舵角され、主舵に沿つた流
れをさらに大きく変向して、大きい舵力を発揮さ
せることができる。
船尾側舵板の変向は、主舵の転舵に伴い作動す
る船尾側舵板と船体底部との間に位置したリンク
機構でなされ、リンク機構が舵面を通過する流れ
を阻害することはない。また、そのリンク機構に
よつて船尾側舵板の転舵が可能であり、船尾側舵
板のための転舵装置を主舵と独立して設ける必要
もない。したがつて、転舵装置の複雑化や大型化
は回避され、コンパクトな2段フラツプ舵とする
ことができる。
〔実施例〕
以下に、本考案をその実施例に基づいて詳細に
説明する。
本実施例の2段フラツプ舵は、第1図に示すよ
うに、船首側に設けられる舵板1と、中間に設け
られる舵板2と、船尾側に設けられる舵板3と
が、直列に連続して配置されている。
上記舵板1はラダーホーンと称され、第2図a
およびbに示すように、前方部が尖頭状の断面形
状をなし、整流効果を向上させるために船体4の
下部に設けられる。すなわち、船体4に搭載され
た図示しない転舵装置から下方へ延びる舵軸5に
よつて転舵される主舵2の前端に船首側舵板1が
配置され、舵に流入する流れを整流するために船
体4の前後方向に沿わされかつ上下方向には柱状
をなして、その上部が船体底部に固定して取り付
けられている。
舵板2は主舵と称され、翼型の断面形状をな
し、舵軸5に固定され、転舵装置により舵軸5を
介して転舵操作される。主舵2の前端は、舵軸5
を介して船首側舵板1の後端に連結される。すな
わち、主舵2は、船体4に固定した船首側舵板1
の後端で支承される舵軸5を介して、回動自在に
取り付けられている。
舵板3はフラツプと称され、主舵2の後端にヒ
ンジ6を介して回動自在に連結され、その上端が
回動手段としてのリンク機構7を介して船体4と
連結され、主舵2の転舵により、上記舵軸5の転
舵角よりも大きな舵角に回動されるようになつて
いる。すなわち、この船尾側舵板3は、その上端
の固定点14と船体底面に設けた枢軸部11との
間で次に述べるリンク機構7を介して連結されて
いる。
そのリンク機構7は、一対のロツド8,9の各
一端がピン10で垂直方向に回動自在に連結され
ている。そのロツド8の他端は、船体4の下部に
固設された枢軸部11に対して水平面内で回転す
る支軸12にピン13を介して上下方向に回転自
在に枢着される一方、ロツド9の他端が船尾側舵
板に固着された支持部材14にボルト15を介し
て枢着されている。
なお、上記した機構から分かるように、主舵2
が転舵されると、船尾側舵板3は第2図aの状態
から第2図bの状態まで変化する。その間は、ピ
ン10とボルト15との相対位置関係が変わる
が、ピン10,13で上下に回動して交差角を変
えることができるロツド8,9によつて、その長
さ変化が吸収される。
ところで、主舵2が転舵装置により舵軸5を介
して転舵操作されると、船尾側舵板3は主舵2に
追従して上記支軸12を中心にして回動される。
一方、主舵2の後端に設けられたヒンジ6の舵軸
5を中心とする回動半径は、枢軸部11に支承さ
れた支軸12を中心とするボルト15の取付部の
それより常に大きい。
すなわち、主舵2の転舵動作において舵軸5を
中心としたヒンジ6の回動半径が、枢軸部11を
中心とした固定点14の回動半径よりも大きくな
るように、枢軸部11が舵軸5よりも後方に位置
して取り付けられている。したがつて、舵軸5を
回動させると、主舵2の転舵角α(第2図b参照)
よりも大きな舵角βを船尾側舵板3に与えること
ができるようになつている。ちなみに、主舵2が
35度転舵されると、船尾側舵板3は例えば90度転
舵される。
一方、船首側舵板1は、主舵2の下端まで延び
ているので、2段フラツプ舵の任意の横切断面
は、第2図aなどに示すごとく、転舵状態の如何
を問わず、船首側舵板1と主舵2および船尾側舵
板3は、常に連続した配置状態になる。よつて、
転舵状態では、第2図bに示すように、推進器後
流Aは、まず、船首側舵板1によつて左右に分離
整流され、その後に、主舵2の両側面を流過する
こととなる。したがつて、前記したような、従来
のマリナー型舵に見られる主舵背面の剥離現象は
回避され、推進器後流が充分に整流されて変向さ
れるので、推進力をそれ程低下させることなく、
舵の効きが良好となる。
上記したリンク機構7は、船尾側舵板3と船体
4の底部との間に位置しており、リンク機構7が
舵面に沿う流れを乱すこともない。そして、船尾
側舵板3がリンク機構7を介して舵軸5の回動に
つれて動作するので、船尾側舵板3を転舵するた
めの操舵装置を独立して設ける必要もなく、2段
フラツプ舵のコンパクト化や簡素化が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の2段フラツプ舵の実施例を示
す側面図、第2図aは転舵しない状態で、第1図
の−線矢視図、第2図bは船尾側舵板が90度
転舵した状態図、第3図は従来のマリナー型フラ
ツプ舵の下半部の横切断面図を示す。 1……船首側舵板(ラダーホーン)、2……主
舵、3……船尾側舵板(フラツプ)、4……船体、
5……舵軸、6……ヒンジ、7……リンク機構、
11……枢軸部、14……固定点(支持部材)、
α……転舵角、β……舵角。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 主舵の前後に取り付けられて該主舵に対する角
    度を変えることができる2つの舵板を備え、直列
    に連続して配置される3枚の舵板よりなるフラツ
    プ舵において、 船体に搭載された転舵装置から下方へ延びる舵
    軸によつて転舵される主舵の前端に配置され、舵
    に流入する流れを整流するために船体の前後方向
    に沿わされかつ上下方向には柱状をなす船首側舵
    板が、その上部を船体底部に固定して取り付けら
    れ、 前記主舵は、船体に固定した上記船首側舵板の
    後端で支承される前記舵軸を介して回動自在に取
    り付けられ、 上記主舵の後端にヒンジを介して該主舵に回動
    自在な船尾側舵板が連結され、 上記船尾側舵板は、その上端の固定点と船体底
    面に設けた枢軸部との間でリンク機構を介して連
    結され、 前記主舵の転舵動作において前記舵軸を中心と
    した前記ヒンジの回動半径が、前記枢軸部を中心
    とした前記固定点の回動半径よりも大きくなるよ
    うに、該枢軸部が前記舵軸よりも後方に位置して
    取り付けられ、上記舵軸を回動させると、前記主
    舵の転舵角よりも大きな舵角が船尾側舵板に与え
    られるようになつていることを特徴とする2段フ
    ラツプ舵。
JP1986062182U 1986-04-23 1986-04-23 Expired - Lifetime JPH055118Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51106992A (ja) * 1975-03-13 1976-09-22 Hitachi Shipbuilding Eng Co Senpakunokaji
JPS54151294A (en) * 1978-05-10 1979-11-28 Jastram Werke Rudder for shipping and floating device

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51106992A (ja) * 1975-03-13 1976-09-22 Hitachi Shipbuilding Eng Co Senpakunokaji
JPS54151294A (en) * 1978-05-10 1979-11-28 Jastram Werke Rudder for shipping and floating device

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JPS62172700U (ja) 1987-11-02

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