JPH0527359Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0527359Y2 JPH0527359Y2 JP1985103270U JP10327085U JPH0527359Y2 JP H0527359 Y2 JPH0527359 Y2 JP H0527359Y2 JP 1985103270 U JP1985103270 U JP 1985103270U JP 10327085 U JP10327085 U JP 10327085U JP H0527359 Y2 JPH0527359 Y2 JP H0527359Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rudder
- flap
- main
- drive device
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 2
- 239000013535 sea water Substances 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、スクリユープロペラ(舶用推進器)
の軸心に略一致させてラダーバルブを前記プロペ
ラ後方の主舵に装着した構成の舵であつて、推進
効率の向上に寄与すると共にフラツプ(補助舵)
自体の効果を高めるように意図されたフラツプ付
舵に関する。
の軸心に略一致させてラダーバルブを前記プロペ
ラ後方の主舵に装着した構成の舵であつて、推進
効率の向上に寄与すると共にフラツプ(補助舵)
自体の効果を高めるように意図されたフラツプ付
舵に関する。
(従来の技術)
フラツプ付舵は通常の単板舵に比べ、舵効き性
能に優れ、場合によつては操舵力の減少に寄与す
るなどの利点があることから、特に、高い操船能
力が要求される一部の船舶に利用されている。
能に優れ、場合によつては操舵力の減少に寄与す
るなどの利点があることから、特に、高い操船能
力が要求される一部の船舶に利用されている。
従来のフラツプ付舵は、一般に第5図〜第7図
に表されるような構造様式のものが多い。これは
基本的には、主舵21、舵軸22、フラツプ23
などの構成部材で構成されており、これに加えて
第2の舵軸24が船体に取付けられていて、舵軸
22が動かされる主舵21が動き、これに追動す
るように第2の舵軸24を介してフラツプ23が
第7図のような形で動かされるようになつてい
る。
に表されるような構造様式のものが多い。これは
基本的には、主舵21、舵軸22、フラツプ23
などの構成部材で構成されており、これに加えて
第2の舵軸24が船体に取付けられていて、舵軸
22が動かされる主舵21が動き、これに追動す
るように第2の舵軸24を介してフラツプ23が
第7図のような形で動かされるようになつてい
る。
(考案が解決しようとする課題)
しかしながら、上述の従来のフラツプ付舵によ
れば、次のような課題があつた。
れば、次のような課題があつた。
第2の舵軸24を別途船体に取付ける必要が
あるため、艤装工事が複雑となる。
あるため、艤装工事が複雑となる。
主舵21とフラツプ23との相関(つまり、
相互の取付け仕様)が構造上、幾何学的な制約
を受けるため、最適な機能を発揮しうるような
構成とすることが難しい。
相互の取付け仕様)が構造上、幾何学的な制約
を受けるため、最適な機能を発揮しうるような
構成とすることが難しい。
従来構成のフラツプ付舵は大型機になると力
量的な制約を受け、充分にその機能を発揮し得
ない。
量的な制約を受け、充分にその機能を発揮し得
ない。
(課題を解決するための手段)
本考案は上述の点に鑑み考案されたものであつ
て、従来のフラツプ付舵のように、フラツプを主
舵に支持させ、主舵の動きに追動してフラツプが
動くように構成したものとは異なり、フラツプを
新たに配設した独立のフラツプ駆動装置によつて
駆動するようにしたことにより、第2の舵軸を不
用とし、かつ主舵とフラツプとの相関を全く自由
に選択できるようにした新規なフラツプ付舵を提
供しようとするものである。
て、従来のフラツプ付舵のように、フラツプを主
舵に支持させ、主舵の動きに追動してフラツプが
動くように構成したものとは異なり、フラツプを
新たに配設した独立のフラツプ駆動装置によつて
駆動するようにしたことにより、第2の舵軸を不
用とし、かつ主舵とフラツプとの相関を全く自由
に選択できるようにした新規なフラツプ付舵を提
供しようとするものである。
(実施例)
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
明する。
第1図は本考案のフラツプ付舵の舵部を推進器
軸心で水平に切断した水平断面図、第2図は同じ
く本考案のフラツプ付舵の舵部を推進器軸心で垂
直に切断した側断面図、第3図は船尾側からみた
背面図、第4図は作動状況を説明する平面図であ
る。
軸心で水平に切断した水平断面図、第2図は同じ
く本考案のフラツプ付舵の舵部を推進器軸心で垂
直に切断した側断面図、第3図は船尾側からみた
背面図、第4図は作動状況を説明する平面図であ
る。
図面において、1はスクリユープロペラ(推進
器)であつて、このプロペラ軸心に略一致させて
ラダーバルブ2がスクリユープロペラ1後方の主
舵3に装着されている。4は主軸3上に固着され
た舵軸である。5は前記ラダーバルブ2内に配設
したフラツプ駆動装置で、主舵3に支持固定さ
れ、このフラツプ駆動装置5の駆動により主軸3
とは独立して駆動するフラツプ6が主舵3にフラ
ツプ支持軸7を介して装着されている。
器)であつて、このプロペラ軸心に略一致させて
ラダーバルブ2がスクリユープロペラ1後方の主
舵3に装着されている。4は主軸3上に固着され
た舵軸である。5は前記ラダーバルブ2内に配設
したフラツプ駆動装置で、主舵3に支持固定さ
れ、このフラツプ駆動装置5の駆動により主軸3
とは独立して駆動するフラツプ6が主舵3にフラ
ツプ支持軸7を介して装着されている。
実施例では、フラツプ駆動装置5に、フラツプ
駆動用サーボシリンダ9とロータリーピストン1
0とからなるロータリー式サーボモータを使用し
ており、滑動面の海水中の露出を防止すると共に
全体のスペースを小さく抑え、また、ロータリー
ピストン10をフラツプ駆動用サーボシリンダ9
に内包してフラツプ6の回転力を発生せしめるよ
うにしている。
駆動用サーボシリンダ9とロータリーピストン1
0とからなるロータリー式サーボモータを使用し
ており、滑動面の海水中の露出を防止すると共に
全体のスペースを小さく抑え、また、ロータリー
ピストン10をフラツプ駆動用サーボシリンダ9
に内包してフラツプ6の回転力を発生せしめるよ
うにしている。
なお、フラツプ駆動装置5としては、ロータリ
ー式サーボモータに代えて一対のピストン式サー
ボモータを並設し、クランク機構を介してフラツ
プ6を駆動するようにしてもよい。
ー式サーボモータに代えて一対のピストン式サー
ボモータを並設し、クランク機構を介してフラツ
プ6を駆動するようにしてもよい。
前記ラダーバルブ2は通常、スクリユープロペ
ラ1との相関で推進効率の向上に寄与するとされ
ているものである。図中8は後流の旋回成分を圧
力に変換し推進効率を向上する機能を果たすラダ
ーバルブフインであつて、ラダーバルブ2の周囲
に突設されている。11は圧油導入管であつて、
舵軸4を通して船内の圧油源14から挿入される
圧油をフラツプ駆動装置5に導入するためのもの
で、図示はしてないが、舵軸4の船体内軸端には
圧油の回転継手を介して船内配管に接続されてい
る。12は制御弁であつて、フラツプ駆動装置5
を制御するものであり、サーボバルブなどが使用
され、制御方法は図示しないが、通常の作動方法
と同様、命令とロータリーピストン10の偏差に
応じて、制御弁12を操作するものである。13
は圧油ポンプである。
ラ1との相関で推進効率の向上に寄与するとされ
ているものである。図中8は後流の旋回成分を圧
力に変換し推進効率を向上する機能を果たすラダ
ーバルブフインであつて、ラダーバルブ2の周囲
に突設されている。11は圧油導入管であつて、
舵軸4を通して船内の圧油源14から挿入される
圧油をフラツプ駆動装置5に導入するためのもの
で、図示はしてないが、舵軸4の船体内軸端には
圧油の回転継手を介して船内配管に接続されてい
る。12は制御弁であつて、フラツプ駆動装置5
を制御するものであり、サーボバルブなどが使用
され、制御方法は図示しないが、通常の作動方法
と同様、命令とロータリーピストン10の偏差に
応じて、制御弁12を操作するものである。13
は圧油ポンプである。
(作用)
本考案は上述のように構成されているので、フ
ラツプは主舵の動きに制約されることなく、フラ
ツプ駆動装置によつて駆動するために、主舵とは
独立して自動に動かすことができる。
ラツプは主舵の動きに制約されることなく、フラ
ツプ駆動装置によつて駆動するために、主舵とは
独立して自動に動かすことができる。
(考案の効果)
本考案は以上のような構成・作用を有するもの
であつて、次のような効果を奏する。
であつて、次のような効果を奏する。
(1) 大型機になつても力量的な制約を受けること
が少ない。
が少ない。
(2) フラツプ駆動装置をラダーバルブ内に配設し
ているので、フラツプを駆動するための機構の
存在による舵としての抵抗増加や機能低下の心
配がない。
ているので、フラツプを駆動するための機構の
存在による舵としての抵抗増加や機能低下の心
配がない。
(3) 本考案のフラツプ付舵におけるフラツプは、
フラツプ駆動装置によつて自由に動かされるた
め、従来の主舵よりも慣性力が小さくて即応性
の優れた舵となり得るので、オートパイロツト
運転時などに、この即応性によつてエネルギー
損失を増加することなく、従来のものよりも優
れた直進性を期待できる。つまり、フラツプだ
けで保償動作が可能となる。
フラツプ駆動装置によつて自由に動かされるた
め、従来の主舵よりも慣性力が小さくて即応性
の優れた舵となり得るので、オートパイロツト
運転時などに、この即応性によつてエネルギー
損失を増加することなく、従来のものよりも優
れた直進性を期待できる。つまり、フラツプだ
けで保償動作が可能となる。
(4) 本考案のフラツプ付舵において、フラツプ駆
動装置としてロータリー式サーボモータを使用
する場合は、従来のように海水中に滑動面が露
出するところがない。従つて、フラツプを駆動
するための機構に海洋生成物が付着して機構に
支障を来すおそれがない。
動装置としてロータリー式サーボモータを使用
する場合は、従来のように海水中に滑動面が露
出するところがない。従つて、フラツプを駆動
するための機構に海洋生成物が付着して機構に
支障を来すおそれがない。
第1図は本考案のフラツプ付舵の舵部を推進器
軸心で水平に切断した水平断面図、第2図は同じ
く本考案のフラツプ付舵の舵部を推進器軸心で垂
直に切断した側断面図、第3図は船尾側からみた
背面図、第4図は作動状況を説明する平面図、第
5図〜第7図は従来のフラツプ付舵の要部構造を
示すもので、第5図は平面図、第6図は正面図、
第7図はフラツプが動作した状態を示す平面図で
ある。 1……スクリユープロペラ、2……ラダーバル
ブ、3……主舵、4……舵軸、5……フラツプ駆
動装置、6……フラツプ、7……フラツプ支持
軸、8……ラダーバルブフイン、9……フラツプ
駆動用サーボシリンダ、10……ロータリーピス
トン、11……圧油導入源、12……制御弁、1
3……圧油ポンプ、14……船体、21……主
舵、22……舵軸、23……フラツプ、24……
第2の舵軸、25……ロツド、26……ガイド。
軸心で水平に切断した水平断面図、第2図は同じ
く本考案のフラツプ付舵の舵部を推進器軸心で垂
直に切断した側断面図、第3図は船尾側からみた
背面図、第4図は作動状況を説明する平面図、第
5図〜第7図は従来のフラツプ付舵の要部構造を
示すもので、第5図は平面図、第6図は正面図、
第7図はフラツプが動作した状態を示す平面図で
ある。 1……スクリユープロペラ、2……ラダーバル
ブ、3……主舵、4……舵軸、5……フラツプ駆
動装置、6……フラツプ、7……フラツプ支持
軸、8……ラダーバルブフイン、9……フラツプ
駆動用サーボシリンダ、10……ロータリーピス
トン、11……圧油導入源、12……制御弁、1
3……圧油ポンプ、14……船体、21……主
舵、22……舵軸、23……フラツプ、24……
第2の舵軸、25……ロツド、26……ガイド。
Claims (1)
- プロペラ軸心に略一致させてラダーバルブをプ
ロペラ後方の主舵に装着した構成において、前記
ラダーバルブ内に主舵に支持固定されたフラツプ
駆動装置を配設し、該フラツプ駆動装置により駆
動するフラツプを主舵に装着したことを特徴とす
るフラツプ付舵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985103270U JPH0527359Y2 (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985103270U JPH0527359Y2 (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6211099U JPS6211099U (ja) | 1987-01-23 |
JPH0527359Y2 true JPH0527359Y2 (ja) | 1993-07-12 |
Family
ID=30975671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985103270U Expired - Lifetime JPH0527359Y2 (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0527359Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH081197Y2 (ja) * | 1989-08-18 | 1996-01-17 | 太陽技研株式会社 | 船舶フラップ舵のフラップ駆動機構 |
JP4301748B2 (ja) * | 2001-06-29 | 2009-07-22 | 三菱重工業株式会社 | 船舶の推進装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS568798U (ja) * | 1979-07-03 | 1981-01-26 |
-
1985
- 1985-07-05 JP JP1985103270U patent/JPH0527359Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS568798U (ja) * | 1979-07-03 | 1981-01-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6211099U (ja) | 1987-01-23 |
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