JPS63130495A

JPS63130495A - 二重反転プロペラ式推進装置

Info

Publication number: JPS63130495A
Application number: JP27828486A
Authority: JP
Inventors: Tetsuji Hoshino; 徹二星野
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1986-11-21
Filing date: 1986-11-21
Publication date: 1988-06-02
Anticipated expiration: 2009-12-07
Also published as: JPH0698953B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、船舶のプロペラ式推進装置に関し、特にその
後流中の回転成分を抑制してその推進効率を高めるよう
にした、二重反転プロペラ式推進装置に関する６〔従来の技術〕従来船舶に備えられる二重反転プロペラ式推進装置は、
第４図に示すように構成されており、船尾部１には、内
側軸１５の後端に装着される後方プロペラ１３と、上記
内側軸１５を覆う外側軸１４の後端に装着される前方プ
ロペラ１２とが配設される。

内側軸１５の前端は傘歯車１８に固着され、外側軸１４
の前端は傘歯車１７に固着されており、これらの傘歯車
１７．１８はそれぞれ小傘歯車１６ａおよび１６ｂの双
方と噛合する。これによって、小傘歯車１６ａの回転に
より傘歯車１７．１８は相互に逆方向へ同速度で回転す
ることになる。

また、小傘歯車１６ａは傘歯車２１ａ、２１ｂを介し主
８！１９の駆動軸と連結される。

なお、第４図で符号２０はラダーを示す。

上述の構成により、主機１９の駆動力が傘歯車２１ａ、
２１ｂおよび小全歯ＩＬ１６ａを通じて傘歯車１７．１
ａに伝達され、内側軸１５と外側軸１４とが相互に逆方
向へ同速度で回転する。

このようにして、前方プロペラ１２と後方プロペラ１３
とが相互に逆方向へ同速度で回転するので、前方プロペ
ラ１２によって生じるプロペラ後流中の回転成分が、後
方プロペラ１３の回転により相殺されで、プロペラ後流
中に散逸する流れの回転エネルギーが吸収される。

これによって、上記二重反転プロペラ式推進装置のプロ
ペラ推進効率が向上して、同一の船速に対する主機１９
の出力が小さくてすむことになる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述の従来の二重反転プロペラ式推進装
置では、前方プロペラ１２の回転数と後方プロペラ１３
の回転数とが同一回転数に固定されているので、様々な
船舶の航走状態においてプロペラ後流中の回転成分を完
全に吸収することができず、多少の回転成分がプロペラ
後流中に残ることになる。

特に、前方プロペラ１２と後方プロペラ１３とのマツチ
ングが良好でない場合には、後方プロペラ１３により流
れの回転エネルギーが十分に吸収されず、プロペラ推進
効率が低下するという問題点がある。

本発明は、上述の問題点を解決をしようとするもので、
様々な競走状態においてプロペラ後流中の回転流成分を
十分に吸収でき、プロペラ推進効率を高めることができ
るようにした、二重反転プロペラ式推進装置を提供する
ことを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

このため、本発明の二重反転プロペラ式推進装置は、二
重反転プロペラを構成する後方プロペラおよび前方プロ
ペラと、上記後方プロペラを装着された内側軸と、上記
前方プロペラを装着されて上記内側軸を覆うように配設
された外側軸と、上記の内側軸と外側軸とを反転機構を
介し互いに逆向きに回転駆動しうる主機とをそなえると
ともに、上記の後方プロペラおよび前方プロペラの少な
くとも一方のピッチを変更しうるピッチ変更機構をそな
え、上記後方プロペラの後方にプロペラ後流中の回転成
分を検出しうる検出器が設けられるとともに、同検出器
からの検出信号により上記ピッチ変更？ｊ！　ｌｅｔを
制御しうるプロペラピッチ制御器が設けられたことを特
徴としている。

〔作　用〕

上述の本発明の二重反転プロペラ式推進装置では、上記
検出器によってプロペラ後流中の回転成分が検出され、
同検出器からの検出信号に基づき上記プロペラピンチ制
御器により、上記ピッチ変更機構が制御される。

〔実施例〕

以下、図面により本発明の一実施例としての二重反転ブ
ロベフ式推進装置について説明すると、ｍｉ図はその模
式的な側面図、第２図はその回転流検出器を示す正面図
、第３図はそのピッチ変更ｌＳ！構を示す側断面図であ
る。

第１図に示すように、船尾部１には、内側軸５の後端に
装着される後方プロペラ３と、上記内側軸５を覆う外側
軸４の後端に装着される前方プロペラ２とが配設される
。

内側軸５の前端は全歯、ＴＴ１８に固着され、外側軸４
の前端は全歯Ｉａ７に固着されており、これらの傘歯車
７．８はそれぞれ小全歯１１６ａおよび６ｂの双方と噛
合する。これによって、小傘歯車６ａの回転により、傘
歯車７．８は相互に逆方向へ同速度で回転することにな
る。

また、小全歯１１１６　ａは、傘歯車２１ａ、２１ｂを
介し主８！９の駆動軸と連結される。

そして、前方プロペラ２は船体前方から見て時計回り方
向へ回転し、後方プロペラ３は船体前方から見て反時計
回り方向へ回転する。

ところで、第２図に示すように、内側軸５および後方プ
ロペラ３のプロペラボス４５は中空に形成されており、
作動ロッド３７はこの内側軸５により覆われる。

また、上記傘歯車８よりさらに前方で内側軸５に対し固
着される円筒状のシリング３６内において、上記作動ロ
ッド３７の前端がピストン３８に接続される。

シリング３６の側胴部には、船体に固定された油溝リン
グ４１　、４２が配設され、同シリング３６のシリンダ
室は、ピストン３８により油室２３と油室２４とに隔て
られる。

各々の油溝リング４１．４２の内側には油溝４１１＋、
４２ｂが形成されており、シリング３６の側面に形成さ
れたボー）４１ｃ、４２ｃを通じて油溝４１ｂ、４２ｂ
がそれぞれ油室２３，２４と連通する。

そして、上記油溝４１ｂ、４２ｂには、油圧ポンプ３５
（第３図参照）からの油圧パイプ３９．４０が接続され
る。

なお、シリング３６は内側軸５とともに回転するが、こ
のときシリング３６の側胴部はシール４１ａ１４２ａと
摺動し、このシール４１．ａ−４２ａにより油溝４１ｂ
、４２ｂ内の液密が保たれる。

また、作動ロッド３７の後端には、プロペラポス４５内
において円板部材５０が装着される。この円板部材５０
の側面には、その前縁と後縁とにおいて７ランジ４６が
形成されており、この一対の７ランジ４６間には溝５１
が形成される。

プロペラポス４５には、複数のプロペラ翼４９が、内側
軸５と垂直に配設される回転軸４７を介して装着されて
おり、同回松紬４７のまわりに回動してピンチを変更で
きるようになっている。

また、回転軸４７の内側端面には、回転軸４７の回転中
心から偏心してピン４８が突設されており、このピン４
８は上記円板部材５０のｓ５１と係合する。

一方、後方プロペラ３より後方のラダー固定部１０ａの
前縁には、ｆｊＳ３図に示すように、放射状に設けられ
た複数のフィン３２を有する回転流検出器が設けられる
。なお、第１，３図で符号１０ｂはラダー可動部を示す
。

これらのフィン３２は、回転計３３の回転軸に装着され
たボス部３１に固設されでおり、前方からの流れに対し
では迎角がＯとなるように配設される。

この回転計３３は、プロペラピッチ制御器３４と接続さ
れ、このプロペラピッチ制御器３４は油圧ポンプ３５と
接続される。そして、この油圧ポンプ３５は、プロペラ
ピッチ制御器３４からの制御信号によって、油圧パイプ
３９．４０を通じシリング３６の油室２３，２４のどち
らか一方へ選択的に圧油を供給できるようになっている
。

なお、ＰｊＳｌ、３図で符号１０ｂはラダー可動部を示
す。

本発明の二重反転プロペラ式推進装置は上述のごとく構
成されているので、船舶の航走時に、プロペラ後流中に
回転成分が存在すると、フィン３２がその回転力により
回転し、その回転方向および回転速度が回転計３３で検
出される。

この検出信号を受けたプロペラピッチ制御器３４は、油
圧ポンプ３５へ制御信号を出力し、この制御信号により
、油圧ポンプ３５は油圧パイプ３９．４０を通じシリン
グ３６の油室２３．２４内へ選択的圧油を供給する。

これによって、ビス（ン３８が、ｔｌＳ２図に示す左右
方向へ移動し、これにともない円板部材５０がプロペラ
ボス４５内で＠５１とピン４８との係合状態を保ちつつ
第２図に示す左右方向へ移動する。

すると、プロペラ翼４９が回転軸４７のまわりに回動し
て、後方プロペラ３のプロペラピッチが変更される。

そしてフィン３２が、船体前方から見で時計回り方向へ
回転する場合には、プロペラピッチ制御器からの制御信
号により、船体前方から見て反時計回り方向へ回転する
後方プロペラ３のピッチが増大される。

また、フィン３２が、船体前方から見て反時計回り方向
へ回転する場合には、プロペラピッチ制御器からの制御
信号により、後方プロペラ３のピッチが減少される。　
　。

このようにして、上述の本発明の二重反転プロペラ式推
進装置では、様々な航走状態において、常時プロペラ後
流中の回転成分が回転計３３で検出され、その回転成分
がなくなるように後方プロペラ３のプロペラピッチが変
更されるので、プロベラ後流中に散逸１する流れの回転
エネルギーがなくなって、プロペラ推進効率が向上する
のである。

なお、本発明の二重反転プロペラ式推進装置では、プロ
ペラピッチ制御器３４によって、前方プロペラ２と後方
プロペラ３との両方のプロペラピッチが変更制御される
ようになっていてもよい。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明の二重反転プロペラ式推進
装置によれば、二重反転プロペラを構成する後方プロペ
ラおよび前方プロペラと、上記後方プロペラを装着され
た内側軸と、上記前方プロペラを装着されて上記内側軸
を覆うように配設された外側軸と、上記の内側軸と外側
軸とを反較機構を介し互いに逆向きに回転駆動しうる主
機とをそなえるとともに、上記の後方プロペラおよび前
方プロペラの少なくとも一方のピッチを変更しうるピッ
チ変更ｍ構をそなえ、上記後方プロペラの後方にプロペ
ラ後流中の回転成分を検出しうる検出器が設けられると
ともに、同検出器からの検出信号により上記ピッチ変更
機構を制御しうるプロペラピッチ制御器が設けられると
いう簡素な構成で、プロペラ後流中の回転成分を完全に
吸収することができ、プロペラ推進効率が著しく改苫さ
れ、船舶の運動性能の向上や燃費の低減に大さく寄与し
うるのである。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明の一実施例としての二重反転プロペ
ラ式推進装置を示すもので、第１図はその模式的な側面
図、第２図はその回転流検出器を示す正面図、第３図は
そのビ・ンチ変更Ｗ１構を示す側断面図であり、第４図
は従来の二重反転プロペラ式推進装置を示す模式的な側
面図である。１・・船尾部、２・・前方プロペラ、３・・後方プロペ
ラ、４・・外側軸、５・・内側軸、Ｇａ＋６ｂ・・小傘
歯車、７，８・・傘歯車、９・・主機、１０ａ・・ラダ
ー固定部、１０ｂ・・ラダー可動部、２１ａ、２１ｂ・
・傘歯車、２３，２４−−油室、３１・・ボス部、３２
・・フィン、３３・・回献計、３４・・プロペラピッチ
制御器、３５・・油圧ポンプ、３６・・シリング、３７
・・作動ロッド、３８・・ピストン、３９．４０・・油
圧パイプ、４１．４２・・油溝りング、４１ａ＝４２ａ
・・シール、４１ｂ、４２ｂ−−油溝、４１ｃ、４２ｃ
・・ボート、４５・・プロペラポス、４Ｇ・・７ランノ
、４７・・回転軸、４８・・ピン、４９・・プロペラ翼
、５０・・円板部材、５１・・溝。復代理人　弁理士　飯　沼　義　彦第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

二重反転プロペラを構成する後方プロペラおよび前方プ
ロペラと、上記後方プロペラを装着された内側軸と、上
記前方プロペラを装着されて上記内側軸を覆うように配
設された外側軸と、上記の内側軸と外側軸とを反転機構
を介し互いに逆向きに回転駆動しうる主機とをそなえる
とともに、上記の後方プロペラおよび前方プロペラの少
なくとも一方のピッチを変更しうるピッチ変更機構をそ
なえ、上記後方プロペラの後方にプロペラ後流中の回転
成分を検出しうる検出器が設けられるとともに、同検出
器からの検出信号により上記ピッチ変更機構を制御しう
るプロペラピッチ制御器が設けられたことを特徴とする
、二重反転プロペラ式推進装置。