JP2529080Y2 - 船首構造 - Google Patents
船首構造Info
- Publication number
- JP2529080Y2 JP2529080Y2 JP1990401936U JP40193690U JP2529080Y2 JP 2529080 Y2 JP2529080 Y2 JP 2529080Y2 JP 1990401936 U JP1990401936 U JP 1990401936U JP 40193690 U JP40193690 U JP 40193690U JP 2529080 Y2 JP2529080 Y2 JP 2529080Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bow
- fin
- valve
- ship
- fins
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
Landscapes
- Toys (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、船首バルブにフィンを
設けた船首構造に関し、特に、フィンを船の縦揺れ防止
手段として使用しない場合のフィンの取り扱い技術に関
する。
設けた船首構造に関し、特に、フィンを船の縦揺れ防止
手段として使用しない場合のフィンの取り扱い技術に関
する。
【０００２】
【従来の技術】船舶において船酔いの有無や乗り心地の
良し悪しは、船体の動揺により生ずる加速度、特に縦揺
れの加速度に大きく影響される。又、縦揺れを減少され
ることは、波浪中において船体の受ける抵抗の増加を抑
制することにもなり、船舶の省エネルギー化に寄与す
る。このため、船首構造としてフィンを設けることは従
来から行われている。
良し悪しは、船体の動揺により生ずる加速度、特に縦揺
れの加速度に大きく影響される。又、縦揺れを減少され
ることは、波浪中において船体の受ける抵抗の増加を抑
制することにもなり、船舶の省エネルギー化に寄与す
る。このため、船首構造としてフィンを設けることは従
来から行われている。
【０００３】しかしフィンを設けると、その船幅方向へ
の張り出しにより、船の接岸時やアンカリング作業時に
フィンが障害となる。又従来の固定されたフィンは、追
波中では船の動揺を抑制せずむしろ動揺を大きくする。
更に平水中においては縦揺れ防止のためのフィンは必要
でなく、フィンの抵抗によって船体の推進性能の低下を
招く。
の張り出しにより、船の接岸時やアンカリング作業時に
フィンが障害となる。又従来の固定されたフィンは、追
波中では船の動揺を抑制せずむしろ動揺を大きくする。
更に平水中においては縦揺れ防止のためのフィンは必要
でなく、フィンの抵抗によって船体の推進性能の低下を
招く。
【０００４】このような諸問題に対して、フィンが縦揺
れ防止のために必要でないときには、船体内に格納する
ようにした装置が提案されている（実開昭６３−１５６
８９７号公報参照）。しかしこのような方法によれば、
装置が複雑且つ大型化し、又船首部のように船体スペー
スが狭い場所では、このような格納装置の設置場所を確
保することが困難である。
れ防止のために必要でないときには、船体内に格納する
ようにした装置が提案されている（実開昭６３−１５６
８９７号公報参照）。しかしこのような方法によれば、
装置が複雑且つ大型化し、又船首部のように船体スペー
スが狭い場所では、このような格納装置の設置場所を確
保することが困難である。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】本考案は従来技術に於
ける上記問題を解決し、請求項１の考案は、フィンが船
の接岸時やアンカリング作業時などに障害にならない船
首構造を提供することを課題とし、請求項２の考案は、
上記に加えて、船の走行中に縦揺れ防止のためにフィン
が必要でない場合に、フィンを舵の補助として使用する
ことができる船首構造を提供することを課題とする。
ける上記問題を解決し、請求項１の考案は、フィンが船
の接岸時やアンカリング作業時などに障害にならない船
首構造を提供することを課題とし、請求項２の考案は、
上記に加えて、船の走行中に縦揺れ防止のためにフィン
が必要でない場合に、フィンを舵の補助として使用する
ことができる船首構造を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するために、請求項１の考案は、断面が船首尾方向の軸
を中心とする円形であり、前記軸を中心として第１位置
と該第１位置から所定角度回転した第２位置との間で船
体に対して回動可能に取り付けられた船首バルブと、該
船首バルブが前記第１位置にあるときに該船首バルブか
ら船の幅方向に延設され翼面が水平に近い方向に向いて
いるフィンと、前記船首バルブを回動させる回動手段
と、を有することを特徴とし、請求項２の考案は、前記
フィンは前記翼面が船首尾方向に対して傾斜可能なよう
に取り付けられ、該フィンを傾斜させる傾斜手段を設け
たことを特徴とする。
するために、請求項１の考案は、断面が船首尾方向の軸
を中心とする円形であり、前記軸を中心として第１位置
と該第１位置から所定角度回転した第２位置との間で船
体に対して回動可能に取り付けられた船首バルブと、該
船首バルブが前記第１位置にあるときに該船首バルブか
ら船の幅方向に延設され翼面が水平に近い方向に向いて
いるフィンと、前記船首バルブを回動させる回動手段
と、を有することを特徴とし、請求項２の考案は、前記
フィンは前記翼面が船首尾方向に対して傾斜可能なよう
に取り付けられ、該フィンを傾斜させる傾斜手段を設け
たことを特徴とする。
【０００７】
【作用】請求項１の考案によれば、上記の如き構成にす
るので、船首バルブの第１位置では、バルブに取り付け
たフィンの翼面は水平に近い方向に向いていて船幅方向
に延設されているため、フィンは減揺効果を発揮し、回
動手段により船首バルブを所定角度回転させた第２位置
に回動させたときには、所定角度を例えば４５°乃至９
０°にすることにより、フィンは船幅方向にそれ程張り
出さず、船の接岸時やアンカリング作業時の障害になら
ないと共に、追波時にはフィンが船の動揺を大きくする
ことがなく、更に平水中の走行において回動により上方
に位置するフィンが部分的に水上に突き出すことになれ
ば、推進抵抗を減少させることにもなる。
るので、船首バルブの第１位置では、バルブに取り付け
たフィンの翼面は水平に近い方向に向いていて船幅方向
に延設されているため、フィンは減揺効果を発揮し、回
動手段により船首バルブを所定角度回転させた第２位置
に回動させたときには、所定角度を例えば４５°乃至９
０°にすることにより、フィンは船幅方向にそれ程張り
出さず、船の接岸時やアンカリング作業時の障害になら
ないと共に、追波時にはフィンが船の動揺を大きくする
ことがなく、更に平水中の走行において回動により上方
に位置するフィンが部分的に水上に突き出すことになれ
ば、推進抵抗を減少させることにもなる。
【０００８】請求項２の考案によれば、上記に加えて、
フィンを傾斜させる傾斜手段を設けるので、船首バルブ
を第２位置にしてフィンを適当な角度だけ傾斜させるこ
とにより、補助的にフィンを船の舵として使用すること
が可能となる。この場合、フィンが船首部に設けられて
いるので、有効に舵としての作用をなす。
フィンを傾斜させる傾斜手段を設けるので、船首バルブ
を第２位置にしてフィンを適当な角度だけ傾斜させるこ
とにより、補助的にフィンを船の舵として使用すること
が可能となる。この場合、フィンが船首部に設けられて
いるので、有効に舵としての作用をなす。
【０００９】
【実施例】図１は本考案を適用した実施例の船首構造の
説明図であり、同図（ａ）は側面を示し同図（ｂ）は正
面を示す。
説明図であり、同図（ａ）は側面を示し同図（ｂ）は正
面を示す。
【００１０】断面が船首尾方向の軸Ｙを中心とする円形
である船首バルブ１は、船体２に対して軸Ｙを中心とし
て回動可能に取り付けられている。そして船首バルブ１
には、船の幅方向（図１（ｂ）のＸ方向）にフィン３が
延設されている。図１では、船首バルブ１が第１位置に
あり、従ってフィン３は翼面が水平方向に向いていて、
船の縦揺れを抑制することができる状態にある。なおフ
ィン３を、流入する水流の方向に合わせて傾斜させ、ピ
ッチを船幅Ｘ方向に変化させた形状にすることも可能で
ある。翼面が水平に近い方向とはこのような方向を含
む。符号４は船首バルブ１を回動させる回動手段として
のバルブ駆動モータである。又符号５は、フィン３の翼
面を船首尾方向から傾斜させる傾斜手段としてのフィン
駆動モータである。
である船首バルブ１は、船体２に対して軸Ｙを中心とし
て回動可能に取り付けられている。そして船首バルブ１
には、船の幅方向（図１（ｂ）のＸ方向）にフィン３が
延設されている。図１では、船首バルブ１が第１位置に
あり、従ってフィン３は翼面が水平方向に向いていて、
船の縦揺れを抑制することができる状態にある。なおフ
ィン３を、流入する水流の方向に合わせて傾斜させ、ピ
ッチを船幅Ｘ方向に変化させた形状にすることも可能で
ある。翼面が水平に近い方向とはこのような方向を含
む。符号４は船首バルブ１を回動させる回動手段として
のバルブ駆動モータである。又符号５は、フィン３の翼
面を船首尾方向から傾斜させる傾斜手段としてのフィン
駆動モータである。
【００１１】図２は船首バルブ１を所定角度として９０
°回転させた場合の第２位置の状態を示す。この状態で
は、フィン３が垂直方向を向くため、船の接岸時やアン
カリング作業時の邪魔にならない。又、走行中の追波時
において、フィン３が鉛直方向の揚力を発生しないので
フィン３は、船体の動揺に悪影響を及ぼすこともない。
更に、フィン３の上部が水上に突出するので、推進抵抗
を減少させることにもなる。
°回転させた場合の第２位置の状態を示す。この状態で
は、フィン３が垂直方向を向くため、船の接岸時やアン
カリング作業時の邪魔にならない。又、走行中の追波時
において、フィン３が鉛直方向の揚力を発生しないので
フィン３は、船体の動揺に悪影響を及ぼすこともない。
更に、フィン３の上部が水上に突出するので、推進抵抗
を減少させることにもなる。
【００１２】但し、所定角度は必ずしも９０°である必
要はなく、係船やアンカリング作業の方法、フィンの大
きさ、船体の動揺に対するフィンの影響の程度等によっ
ては、例えば所定角度を４５°位にすることも可能であ
る。
要はなく、係船やアンカリング作業の方法、フィンの大
きさ、船体の動揺に対するフィンの影響の程度等によっ
ては、例えば所定角度を４５°位にすることも可能であ
る。
【００１３】図３は、船首バルブ１を第２位置に回動さ
せた状態でフィン駆動モータ５を作動させて、フィン３
を微小角度傾斜させた状態を示す。船の走行中にこのよ
うな操作をすれば、フィン３が舵としての効果を発揮
し、図示しない船の舵の補助としてフィン３を使用する
ことができる。追波時に舵の利きの悪い場合等には特に
有効になる。
せた状態でフィン駆動モータ５を作動させて、フィン３
を微小角度傾斜させた状態を示す。船の走行中にこのよ
うな操作をすれば、フィン３が舵としての効果を発揮
し、図示しない船の舵の補助としてフィン３を使用する
ことができる。追波時に舵の利きの悪い場合等には特に
有効になる。
【００１４】
【考案の効果】以上の如く本考案によれば、請求項１の
考案においては、回動手段により船首バルブを第１位置
から第２位置まで回動させることにより、平水中や追波
中においてフィンが抵抗になったり船の動揺に悪影響を
与えるような場合にこれを減少又は回避することがで
き、船の接岸時やアンカリング作業時にはフィンが邪魔
にならないようにすることができる。
考案においては、回動手段により船首バルブを第１位置
から第２位置まで回動させることにより、平水中や追波
中においてフィンが抵抗になったり船の動揺に悪影響を
与えるような場合にこれを減少又は回避することがで
き、船の接岸時やアンカリング作業時にはフィンが邪魔
にならないようにすることができる。
【００１５】請求項２の考案によれば、船首バルブを第
２位置にして傾斜手段によりフィンを適当な角度に傾斜
させることにより、舵の補助として船の保針、転針に用
いることができる。
２位置にして傾斜手段によりフィンを適当な角度に傾斜
させることにより、舵の補助として船の保針、転針に用
いることができる。
【図１】本考案を適用した実施例の船首構造の説明図
で、（ａ）は側面図、（ｂ）は正面図であり、船首バル
ブが第１位置にある状態を示す。
で、（ａ）は側面図、（ｂ）は正面図であり、船首バル
ブが第１位置にある状態を示す。
【図２】上記と同様の図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は
正面図であり、船首バルブが第２位置にある状態を示
す。
正面図であり、船首バルブが第２位置にある状態を示
す。
【図３】図２と同様の図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は
正面図、（ｃ）は平面図であり、船首バルブが第２位置
にありフィンを傾斜させた状態を示す。
正面図、（ｃ）は平面図であり、船首バルブが第２位置
にありフィンを傾斜させた状態を示す。
１ 船首バルブ ２ 船体 ３ フィン ４ バルブ駆動モータ（回動手段） ５ フィン駆動モータ（傾斜手段）
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−156897（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭39−8465（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (2)
- 【請求項１】 断面が船首尾方向の軸を中心とする円形
であり、前記軸を中心として第１位置と該第１位置から
所定角度回転した第２位置との間で船体に対して回動可
能に取り付けられた船首バルブと、該船首バルブが前記
第１位置にあるときに該船首バルブから船の幅方向に延
設され翼面が水平に近い方向に向いているフィンと、前
記船首バルブを回動させる回動手段と、を有することを
特徴とする船首構造。 - 【請求項２】 前記フィンは前記翼面が船首尾方向に対
して傾斜可能なように取り付けられ、該フィンを傾斜さ
せる傾斜手段を設けたことを特徴とする請求項１に記載
の船首構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990401936U JP2529080Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 船首構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990401936U JP2529080Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 船首構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0491598U JPH0491598U (ja) | 1992-08-10 |
| JP2529080Y2 true JP2529080Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=31879952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990401936U Expired - Lifetime JP2529080Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 船首構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2529080Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010105576A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Akiyoshi Ishii | 揚力発生部の格納が可能な船体運動コントロール装置 |
| JP4598854B2 (ja) * | 2008-12-15 | 2010-12-15 | 石井 昭良 | 船首バルブ装置 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP1990401936U patent/JP2529080Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0491598U (ja) | 1992-08-10 |
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