JPH0616172A - アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶 - Google Patents
アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶Info
- Publication number
- JPH0616172A JPH0616172A JP4194873A JP19487392A JPH0616172A JP H0616172 A JPH0616172 A JP H0616172A JP 4194873 A JP4194873 A JP 4194873A JP 19487392 A JP19487392 A JP 19487392A JP H0616172 A JPH0616172 A JP H0616172A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bow
- hull
- bow valve
- pitching
- ship
- Prior art date
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
Abstract
(57)【要約】
【目的】 航行中における船体のピッチング（縦揺れ）
を減少させるアンチピッチング手段をそなえた船舶に関
し、特に造波抵抗軽減用の船首バルブを可動的に設けて
アンチピッチングの機能も持たせるようにしたものであ
る。 【構成】 船体１に造波抵抗減少用船首バルブ２をそな
えた船舶において、船首バルブ２が、その後端周縁部を
ベローズ８を介し可動的に船体１に結合されるととも
に、船体１のピッチングに際し船首バルブ２を上下に傾
動させて船体１の減揺を行なうための駆動機構Ｄが、船
首バルブ２と船体１との間に架設されたことを特徴とし
ている。
を減少させるアンチピッチング手段をそなえた船舶に関
し、特に造波抵抗軽減用の船首バルブを可動的に設けて
アンチピッチングの機能も持たせるようにしたものであ
る。 【構成】 船体１に造波抵抗減少用船首バルブ２をそな
えた船舶において、船首バルブ２が、その後端周縁部を
ベローズ８を介し可動的に船体１に結合されるととも
に、船体１のピッチングに際し船首バルブ２を上下に傾
動させて船体１の減揺を行なうための駆動機構Ｄが、船
首バルブ２と船体１との間に架設されたことを特徴とし
ている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、航行中における船体の
ピッチング（縦揺れ）を減少させるアンチピッチング手
段をそなえた船舶に関し、特に造波抵抗軽減用の船首バ
ルブを可動的に設けてアンチピッチングの機能も持たせ
るようにした、アンチピッチング兼用可動船首バルブ付
き船舶に関する。
ピッチング（縦揺れ）を減少させるアンチピッチング手
段をそなえた船舶に関し、特に造波抵抗軽減用の船首バ
ルブを可動的に設けてアンチピッチングの機能も持たせ
るようにした、アンチピッチング兼用可動船首バルブ付
き船舶に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の船舶において、その航行中におけ
るピッチングを減少させるための手段としては、図６お
よび図８に示すようなものがあり、船首部および船尾部
の水面における両側部に、それぞれフィン10を突設し
て、水平な回動軸12を介し水流11に対し所要の迎角θを
与えることにより揚力ＦLを発生させ、これにより船体
のピッチング時の縦傾斜を復元させることが行なわれて
いる。また、図７に示すように、船首部のフィン10のた
めに、船底下方へストラット１aを突き出し、同ストラ
ット１aの下端部にフィン10を回動制御可能に設けるこ
とも提案されている。さらに、図９に示すように、フィ
ン10にフラップ10aを設けて、その揚力係数の改善をは
かるようにしたものもある。
るピッチングを減少させるための手段としては、図６お
よび図８に示すようなものがあり、船首部および船尾部
の水面における両側部に、それぞれフィン10を突設し
て、水平な回動軸12を介し水流11に対し所要の迎角θを
与えることにより揚力ＦLを発生させ、これにより船体
のピッチング時の縦傾斜を復元させることが行なわれて
いる。また、図７に示すように、船首部のフィン10のた
めに、船底下方へストラット１aを突き出し、同ストラ
ット１aの下端部にフィン10を回動制御可能に設けるこ
とも提案されている。さらに、図９に示すように、フィ
ン10にフラップ10aを設けて、その揚力係数の改善をは
かるようにしたものもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の船舶では、図６に示すものの場合、船体のピッ
チングに際して船首部が上昇すると、船首部のフィン10
が波面上方に露出することがあり、次の瞬間に船首部の
下降に伴って同フィン10は波面に激しく衝突し損傷を起
こす恐れがある。また、図７に示す船舶では、船首部の
フィン10が船底下方に突出したストラット１aの下端に
設けられるため、ピッチングに際してフィン10が波面上
方に露出することはないが、船体のメンテナンス等に際
してドックに入る場合、ドック底部にストラット１aお
よびフィン10を収容する凹所を形成しておかなければな
らないという不具合がある。
な従来の船舶では、図６に示すものの場合、船体のピッ
チングに際して船首部が上昇すると、船首部のフィン10
が波面上方に露出することがあり、次の瞬間に船首部の
下降に伴って同フィン10は波面に激しく衝突し損傷を起
こす恐れがある。また、図７に示す船舶では、船首部の
フィン10が船底下方に突出したストラット１aの下端に
設けられるため、ピッチングに際してフィン10が波面上
方に露出することはないが、船体のメンテナンス等に際
してドックに入る場合、ドック底部にストラット１aお
よびフィン10を収容する凹所を形成しておかなければな
らないという不具合がある。
【０００４】本発明は、上述のような問題点の解消をは
かろうとするもので、造波抵抗減少用の船首バルブを上
下に傾動制御可能に設けて、アンチピッチング手段を兼
ねるようにすることにより、船底下方への突出物を不要
にしながら波浪に対しても十分な強度を保持できるよう
にした、アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶
を提供することを目的とする。
かろうとするもので、造波抵抗減少用の船首バルブを上
下に傾動制御可能に設けて、アンチピッチング手段を兼
ねるようにすることにより、船底下方への突出物を不要
にしながら波浪に対しても十分な強度を保持できるよう
にした、アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のアンチピッチング兼用可動船首バルブ付き
船舶は、船首部の水面下に造波抵抗減少用船首バルブを
そなえた船舶において、上記船首バルブが、その後端周
縁部をベローズを介し可動的に船体に結合されるととも
に、船体のピッチングに際し上記船首バルブを上下に傾
動させて船体の減揺を行なうための駆動機構が、上記船
首バルブと船体との間に架設されたことを特徴としてい
る。
め、本発明のアンチピッチング兼用可動船首バルブ付き
船舶は、船首部の水面下に造波抵抗減少用船首バルブを
そなえた船舶において、上記船首バルブが、その後端周
縁部をベローズを介し可動的に船体に結合されるととも
に、船体のピッチングに際し上記船首バルブを上下に傾
動させて船体の減揺を行なうための駆動機構が、上記船
首バルブと船体との間に架設されたことを特徴としてい
る。
【０００６】また、本発明のアンチピッチング兼用可動
船首バルブ付き船舶は、上記駆動機構が、上記船首バル
ブ内に水平に固定された駆動軸と、同駆動軸に鉛直に固
着されたチラーと、同チラーの先端部に伸縮端を取付け
られるようにして船体側に装着された流体圧式伸縮装置
とで構成されたことを特徴としている。さらに、本発明
のアンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶は、上
記船首バルブの両側に、アンチピッチング用フィンが装
備されていることを特徴としている。
船首バルブ付き船舶は、上記駆動機構が、上記船首バル
ブ内に水平に固定された駆動軸と、同駆動軸に鉛直に固
着されたチラーと、同チラーの先端部に伸縮端を取付け
られるようにして船体側に装着された流体圧式伸縮装置
とで構成されたことを特徴としている。さらに、本発明
のアンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶は、上
記船首バルブの両側に、アンチピッチング用フィンが装
備されていることを特徴としている。
【０００７】
【作用】上述の本発明のアンチピッチング兼用可動船首
バルブ付き船舶では、波浪中を航行している際に、ピッ
チングを生じて船首部が上方へ持ち上げられる過程で
は、船首バルブが先端を斜め下方へ向けて傾斜した状態
に保たれ、これにより船首部の上昇を抑制する作用が行
なわれる。また、船体のピッチングに伴って、逆に船首
部が下方へ押し下げられる過程では、船首バルブが先端
を斜め上方へ向けて傾斜した状態に保たれ、これにより
船首部の下降を抑制する作用が行なわれる。
バルブ付き船舶では、波浪中を航行している際に、ピッ
チングを生じて船首部が上方へ持ち上げられる過程で
は、船首バルブが先端を斜め下方へ向けて傾斜した状態
に保たれ、これにより船首部の上昇を抑制する作用が行
なわれる。また、船体のピッチングに伴って、逆に船首
部が下方へ押し下げられる過程では、船首バルブが先端
を斜め上方へ向けて傾斜した状態に保たれ、これにより
船首部の下降を抑制する作用が行なわれる。
【０００８】上述の船首バルブの傾動のための、駆動機
構として、前述の流体圧式伸縮装置が用いられる場合
は、同装置によりチラーを介して水平な駆動軸の回動制
御が行なわれ、同駆動軸を固定された船首バルブが、そ
の後端のベローズの部分で屈曲し傾動する作用を行な
う。また、船首バルブにアンチピッチング用フィンが装
備されている場合は、船首バルブの傾動に伴って上記フ
ィンの迎角もピッチングの抑制に適するように自動的に
変わり、傾動した船首バルブと相まって、効率よくアン
チピッチング作用が行なわれる。
構として、前述の流体圧式伸縮装置が用いられる場合
は、同装置によりチラーを介して水平な駆動軸の回動制
御が行なわれ、同駆動軸を固定された船首バルブが、そ
の後端のベローズの部分で屈曲し傾動する作用を行な
う。また、船首バルブにアンチピッチング用フィンが装
備されている場合は、船首バルブの傾動に伴って上記フ
ィンの迎角もピッチングの抑制に適するように自動的に
変わり、傾動した船首バルブと相まって、効率よくアン
チピッチング作用が行なわれる。
【０００９】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶について
説明すると、図１は、船首バルブおよびその近傍の船体
部分の内部を示す側面図、図２は図１のＡ−Ａ矢視断面
図、図３および図４はいずれも図１の船首バルブの作用
状態を示す船体側面図であり、図５は上記船首バルブに
アンチピッチング用フィンを装着した変形例を示す船首
部側面図である。
アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶について
説明すると、図１は、船首バルブおよびその近傍の船体
部分の内部を示す側面図、図２は図１のＡ−Ａ矢視断面
図、図３および図４はいずれも図１の船首バルブの作用
状態を示す船体側面図であり、図５は上記船首バルブに
アンチピッチング用フィンを装着した変形例を示す船首
部側面図である。
【００１０】図１〜４に示すように、船体１において、
船首部の水面下に、船体１の航走時の造波抵抗を減少さ
せるための船首バルブ２が設けられており、船首バルブ
２の後端周縁部が、ベローズ８を介し船体１に可動的に
結合されている。そして、船体のピッチングに際し船首
バルブ２を上下に傾動させて船体の減揺を行なうための
駆動機構Ｄが、船体１と船首バルブ２との間に架設され
ている。駆動機構Ｄは、船首バルブ２の内部に水平に固
定された駆動軸３と、同駆動軸３において上下にそれぞ
れ突出するように鉛直に固着されたチラー４とをそなえ
るとともに、同チラー４の上下の先端部にそれぞれ伸縮
端をピン５aで枢着されるようにしながら船体側にピン
５bで基端を枢着された上下一対の油圧シリンダ５,５を
そなえて構成されている。
船首部の水面下に、船体１の航走時の造波抵抗を減少さ
せるための船首バルブ２が設けられており、船首バルブ
２の後端周縁部が、ベローズ８を介し船体１に可動的に
結合されている。そして、船体のピッチングに際し船首
バルブ２を上下に傾動させて船体の減揺を行なうための
駆動機構Ｄが、船体１と船首バルブ２との間に架設され
ている。駆動機構Ｄは、船首バルブ２の内部に水平に固
定された駆動軸３と、同駆動軸３において上下にそれぞ
れ突出するように鉛直に固着されたチラー４とをそなえ
るとともに、同チラー４の上下の先端部にそれぞれ伸縮
端をピン５aで枢着されるようにしながら船体側にピン
５bで基端を枢着された上下一対の油圧シリンダ５,５を
そなえて構成されている。
【００１１】そして、駆動軸３は、船体１の前方への突
出部１bに、軸受６および軸シール７を介して水密に支
承されている。本実施例のアンチピッチング兼用可動船
首バルブ付き船舶は、上述のように構成されているの
で、この船舶が波浪中を航行している際に、ピッチング
を生じて船首部が上方へ持ち上げられる過程では、図３
に示すように、船首バルブ２が先端を斜め下方へ向けて
角度αだけ傾斜した状態に保たれ、これにより、航走状
態で船首バルブ２に働く下向きの力で船首部の上昇を抑
制する作用が行なわれる。
出部１bに、軸受６および軸シール７を介して水密に支
承されている。本実施例のアンチピッチング兼用可動船
首バルブ付き船舶は、上述のように構成されているの
で、この船舶が波浪中を航行している際に、ピッチング
を生じて船首部が上方へ持ち上げられる過程では、図３
に示すように、船首バルブ２が先端を斜め下方へ向けて
角度αだけ傾斜した状態に保たれ、これにより、航走状
態で船首バルブ２に働く下向きの力で船首部の上昇を抑
制する作用が行なわれる。
【００１２】また、図４に示すように、逆に船首部が下
方へ押し下げられる過程では、船首バルブ２が先端を斜
め上方へ向けて傾斜した状態に保たれ、これにより、航
走状態で船首バルブ２に働く上向きの力で船首部の下降
を抑制する作用が行なわれるのであり、このようにして
船体のピッチングが的確に抑制されるようになる。その
際、流体圧式伸縮装置としての油圧シリンダ５は、その
伸縮作用によりチラー４を介して駆動軸３の回動制御を
行ない、同駆動軸３を固定された船首バルブ２が、その
後端のベローズ８の部分で屈曲し傾動する作用を行な
う。なお、船体１のピッチングを検出するセンサーを設
け、同センサーからの検出信号により油圧シリンダ５を
自動的に制御することも可能である。
方へ押し下げられる過程では、船首バルブ２が先端を斜
め上方へ向けて傾斜した状態に保たれ、これにより、航
走状態で船首バルブ２に働く上向きの力で船首部の下降
を抑制する作用が行なわれるのであり、このようにして
船体のピッチングが的確に抑制されるようになる。その
際、流体圧式伸縮装置としての油圧シリンダ５は、その
伸縮作用によりチラー４を介して駆動軸３の回動制御を
行ない、同駆動軸３を固定された船首バルブ２が、その
後端のベローズ８の部分で屈曲し傾動する作用を行な
う。なお、船体１のピッチングを検出するセンサーを設
け、同センサーからの検出信号により油圧シリンダ５を
自動的に制御することも可能である。
【００１３】また、図５に示すように、船首バルブ２の
両側にそれぞれアンチピッチング用フィン10が装備され
ている場合は、船首バルブ２の傾動に伴ってフィン10の
迎角もピッチングの抑制に適するように自動的に変わ
り、傾動した船首バルブ２と相まって、効率よくアンチ
ピッチング作用が行なわれるようになる。なお、フィン
10は船首バルブ２に固定的に設けられるほか、迎角制御
可能に可動的に設けられてもよい。さらに、上述の船首
バルブ２は、この船舶の航行中に、船体１の造波抵抗を
減少させるという本来の作用を行なうことはいうまでも
ない。
両側にそれぞれアンチピッチング用フィン10が装備され
ている場合は、船首バルブ２の傾動に伴ってフィン10の
迎角もピッチングの抑制に適するように自動的に変わ
り、傾動した船首バルブ２と相まって、効率よくアンチ
ピッチング作用が行なわれるようになる。なお、フィン
10は船首バルブ２に固定的に設けられるほか、迎角制御
可能に可動的に設けられてもよい。さらに、上述の船首
バルブ２は、この船舶の航行中に、船体１の造波抵抗を
減少させるという本来の作用を行なうことはいうまでも
ない。
【００１４】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のアンチ
ピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶によれば、次の
ような効果が得られる。 (1) 造波抵抗減少用の船首バルブを利用して、その上下
の傾動作用により、船体の航行時におけるピッチングを
的確に抑制することが可能となり、強度的にも従来のフ
ィンと比べて有利になる。 (2) 船首バルブの駆動機構として、船首バルブ内に水平
に固定された駆動軸と、同駆動軸に鉛直に固着されたチ
ラーと、同チラーの先端部に伸縮端を取付けられるよう
にして船体側に装備された流体圧式伸縮装置とをそなえ
ることにより、簡素な構造で船首バルブの傾動制御を適
切に行なうことが可能になる。 (3) 上述の可動式船首バルブの両側にアンチピッチング
用フィンを装備することにより、船体のピッチングを抑
制する作用が一層効率よく行なわれるようになる。な
お、このフィンは、小型のものにして強度的に有利なも
のとすることができる。 (4) 上述の船首バルブは、その本来の機能である船体の
造波抵抗を減少させる作用を、アンチピッチングの作用
と同時に行なうことができる。
ピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶によれば、次の
ような効果が得られる。 (1) 造波抵抗減少用の船首バルブを利用して、その上下
の傾動作用により、船体の航行時におけるピッチングを
的確に抑制することが可能となり、強度的にも従来のフ
ィンと比べて有利になる。 (2) 船首バルブの駆動機構として、船首バルブ内に水平
に固定された駆動軸と、同駆動軸に鉛直に固着されたチ
ラーと、同チラーの先端部に伸縮端を取付けられるよう
にして船体側に装備された流体圧式伸縮装置とをそなえ
ることにより、簡素な構造で船首バルブの傾動制御を適
切に行なうことが可能になる。 (3) 上述の可動式船首バルブの両側にアンチピッチング
用フィンを装備することにより、船体のピッチングを抑
制する作用が一層効率よく行なわれるようになる。な
お、このフィンは、小型のものにして強度的に有利なも
のとすることができる。 (4) 上述の船首バルブは、その本来の機能である船体の
造波抵抗を減少させる作用を、アンチピッチングの作用
と同時に行なうことができる。
【図１】本発明の一実施例としてのアンチピッチング兼
用可動船首バルブ付き船舶における船首バルブおよびそ
の近傍の船体部分の内部を示す側面図である。
用可動船首バルブ付き船舶における船首バルブおよびそ
の近傍の船体部分の内部を示す側面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図３】,
【図４】図１の船舶における船首バルブの作用状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図５】図１の船首バルブにフィンをそなえた変形例を
示す船首部側面図である。
示す船首部側面図である。
【図６】従来のアンチピッチング用フィンをそなえた船
舶の側面図である。
舶の側面図である。
【図７】従来のアンチピッチング用フィンをそなえた船
舶の他の例を示す側面図である。
舶の他の例を示す側面図である。
【図８】従来のアンチピッチング用フィンを示す斜視図
である。
である。
【図９】従来のアンチピッチング用フィンの他の例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
１ 船体 １a ストラット １b 船体の突出部 ２ 可動船首バルブ ３ 駆動軸 ４ チラー（tiller） ５ アクチュエータ ５a,５b ピン ６ 軸受 ７ 軸シール ８ ベローズ 10 フィン 10a フラップ 11 水流 12 駆動軸 Ｄ 駆動機構
Claims (3)
- 【請求項１】 船首部の水面下に造波抵抗減少用船首バ
ルブをそなえた船舶において、上記船首バルブが、その
後端周縁部をベローズを介し可動的に船体に結合される
とともに、船体のピッチングに際し上記船首バルブを上
下に傾動させて船体の減揺を行なうための駆動機構が、
上記船首バルブと船体との間に架設されたことを特徴と
する、アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶。 - 【請求項２】 上記駆動機構が、上記船首バルブ内に水
平に固定された駆動軸と、同駆動軸に鉛直に固着された
チラーと、同チラーの先端部に伸縮端を取付けられるよ
うにして船体側に装着された流体圧式伸縮装置とで構成
されたことを特徴とする、請求項１に記載のアンチピッ
チング兼用可動船首バルブ付き船舶。 - 【請求項３】 上記船首バルブの両側に、アンチピッチ
ング用フィンが装備されていることを特徴とする、請求
項１または２に記載のアンチピッチング兼用可動船首バ
ルブ付き船舶。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4194873A JPH0616172A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4194873A JPH0616172A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0616172A true JPH0616172A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16331732
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4194873A Withdrawn JPH0616172A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | アンチピッチング兼用可動船首バルブ付き船舶 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0616172A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7146925B1 (en) * | 2003-01-24 | 2006-12-12 | Lockheed Martin Corporation | Apparatus for varying vessel hull geometry and vessels made therewith |
| US7374145B2 (en) | 2003-03-12 | 2008-05-20 | Jtekt Corporation | Reservoir tank having a bracket integrated therewith |
| JP2010105576A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Akiyoshi Ishii | 揚力発生部の格納が可能な船体運動コントロール装置 |
| JP2010137833A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Akiyoshi Ishii | 船首バルブ装置 |
| JP2010155494A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Akiyoshi Ishii | 船体周り流れ制御システム |
| JP2012148627A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Akiyoshi Ishii | 外面形状が変更可能な船体 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4194873A patent/JPH0616172A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7146925B1 (en) * | 2003-01-24 | 2006-12-12 | Lockheed Martin Corporation | Apparatus for varying vessel hull geometry and vessels made therewith |
| US7374145B2 (en) | 2003-03-12 | 2008-05-20 | Jtekt Corporation | Reservoir tank having a bracket integrated therewith |
| JP2010105576A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Akiyoshi Ishii | 揚力発生部の格納が可能な船体運動コントロール装置 |
| JP2010137833A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Akiyoshi Ishii | 船首バルブ装置 |
| JP4598854B2 (ja) * | 2008-12-15 | 2010-12-15 | 石井 昭良 | 船首バルブ装置 |
| JP2010155494A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Akiyoshi Ishii | 船体周り流れ制御システム |
| JP2012148627A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Akiyoshi Ishii | 外面形状が変更可能な船体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |