JPH0314479Y2 - - Google Patents

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JPH0314479Y2
JPH0314479Y2 JP585185U JP585185U JPH0314479Y2 JP H0314479 Y2 JPH0314479 Y2 JP H0314479Y2 JP 585185 U JP585185 U JP 585185U JP 585185 U JP585185 U JP 585185U JP H0314479 Y2 JPH0314479 Y2 JP H0314479Y2
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hull
ship
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water line
vertical member
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軽量荷物を運搬する自動車運搬船等
の船舶に関し、特にその係船性能の改善をはかつ
た船舶に関する。
〔従来の技術〕
一般に、軽量荷物を運搬する船舶、たとえば自
動車運搬船は、第6,7図に示すように、積載自
動車台数をできるだけ多くするために、吃水線付
近よりも上方では船首から船尾まで船幅一杯の箱
型に近い形状を有している。これに対し、吃水線
付近よりも下方では船速との関係により、吃水線
上の船体形状に比べ、やせた船型となつている。
なお、第6図において、符号1は船体、3はプ
ロペラ、4は舵、5は満載吃水線、6は空荷吃水
線を示している。
また、第6図中の一点鎖線2は船体1の外板が
下方へ向つて船体中心線側に弯曲し始めた点を結
んで示している。
さらに、第6図中のAPは船尾垂線位置、FPは
船首垂線位置を示しており、船体1の船長方向位
置を示すべく、APを0、FPを10として、APと
FPとの間を船長方向に沿い10等分し、それぞれ
の位置をイタリツク数字1〜9で示す。
一方、第7図においては、船体1の接岸状態が
示されていて、その左半分には、第6図に示す位
置AP(0),1,5における船体横断面形状が複
合して示され、その右半分には第6図に示す位置
5,8,9,FP(10)における船体横断面形状が
複合して示されている。
また、第7図中において、符号7,8はそれぞ
れ満載状態の船体1に対応するフエンダー設備,
岸壁を示し、符号7′,8′はそれぞれ空荷状態の
船体1に対応するフエンダー設備,岸壁を示して
いる。
第6,7図に示すような形状を有する船舶で
は、その船体1を岸壁8,8′に係船した際、満
載あるいは空荷のいずれの状態であつても、船体
中央部分(第6図に示す位置3〜7の付近)がフ
エンダー設備7,7′に当接して、船体1は接岸
される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の船舶では、そ
の係船時に、第6図に示す位置2よりも後部や位
置8よりも前部における船体1の形状が、第7図
に示すように、やせているために、この付近の船
体1は、フエンダー設備7,7′に当接すること
ができず、岸壁8,8′から離れた状態になる。
したがつて、風波等により、船体1が動揺した
場合、位置2よりも後部あるいは位置8よりも前
部の船体1が岸壁8,8′上に乗り上げることが
あり、船体1の外板を破損する原因となつてい
る。
また、船体1の航走時に風波等により船体1の
動揺が大きくなると、動揺に対処する手段が何ら
施されていないため、乗員および貨物に支障をき
たすという問題点もある。
本考案は、上述の問題点の解決をはかろうとす
るもので、航走時における船体の動揺を抑制する
とともに、船体の岸壁への乗り上げを防止して、
その係船性能の向上をはかつた、船舶を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため本考案の船舶は、船体外板を船幅一杯
よりも内方へ配設された船体部分において、その
船側外板部に上記船幅よりも外方に突出すること
なく下方へ延在して満載吃水線付近に至る垂直部
材と、満載吃水線よりもやや上方において上記垂
直部材の下端を上記船体外板へ結合した連結部材
とが設けられて、同連結部材が船体の航走時に復
原力を生じるための翼部材として形成されている
ことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の船舶では、その係船時に、垂直
部材が岸壁に当接するようになり、船体の岸壁へ
の乗り上げが防止される。
また、航走時には、連結部材において発生する
揚力により、船体の横揺れおよび縦揺れに対し復
原力が増加し、その動揺を抑制できる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の一実施例としての船
舶について説明すると、第1図はその側面図、第
2図はその船体各位置における横断面形状を示す
複合図、第3図はその垂直部材および連結部材を
拡大して示す横断面図、第4図は同垂直部材およ
び連結部材を示す斜視図、第5図a〜dはその連
結部材の作用を説明するための模式図である。
なお、図中において既述の符号は従来のものと
ほぼ同様の部分を示している。
また、第1図において、APは船尾垂線位置、
FPは船首垂線位置を示しており、船体1の船長
方向位置を示すべく、APを0、FPを10として、
APとFPとの間を船長方向に沿い10等分し、それ
ぞれの位置をイタリツク数字1〜9で示す。
さらに、第2図において、その左半部には、第
1図に示す位置AP(0),1,5における船体横
断面形状が複合して示され、その右半部には第1
図に示す位置5,8,9,FP(10)における船体
横断面形状が複合して示されている。
第1,2図に示すように、船体1は、一点鎖線
2よりも上方では船首から船尾まで船幅一杯の箱
型に近い形状を有するとともに、一点鎖線2より
も下方ではやせた船型となつている。
なお、この一点鎖線2は船体1の外板が下方へ
向つて船体中心線側に弯曲し始めた点を結んだも
のである。また、第1図において、符号3はプロ
ペラ、4は舵、5は満載吃水線、6は空荷吃水線
を示す一方、第2図においては、船体1の接岸状
態が示されていて、符号7,8はそれぞれ満載状
態の船体1に対応するフエンダー設備,岸壁を示
し、符号7′,8′はそれぞれ空荷状態の船体1に
対応するフエンダー設備,岸壁を示している。
ところで、第1,2図に示すように、船体1の
前後左右4ケ所の、船体外板を船幅一杯よりも内
方へ配設された船体部分(第1図に示す位置1,
8付近の一点鎖線2近傍)において、付加構造物
Aが取り付けられている。
この付加構造物Aは、第1〜4図に示すよう
に、船側外板部に船幅よりも外方に突出すること
なく下方へ延在して満載吃水線5付近に至る垂直
部材9と、満載吃水線5よりもやや上方において
垂直部材9と船体1の外板とを部材11を介し水
平に結合する連結部材10とから構成されてい
る。
そして、連結部材10は、船体1の航走時にお
ける同船体1の動揺に対し復原力を発生させるべ
く、第4図および第5図aに示すように、適当な
迎角θを有する翼部材として形成されている。
なお、付加構造物Aは、船体1の形状のやせ具
合と吃水とに応じてあまり大型にならないように
形成される一方、その取り付け位置は、船体後部
においては第1図に示す位置1〜2、船体前部に
おいては第1図に示す位置7〜9の付近として限
定するものではない。
本考案の船舶は上述のごとく構成されているの
で、船体1を岸壁8,8′に係船した場合、満載
あるいは空荷のいずれの状態であつても、船体中
央部分(第1図に示す位置3〜7の付近)がフエ
ンダー設備7,7′に当接するとともに、船体1
の前後部においては、付加構造物Aの垂直部材9
がフエンダー設備7,7′に当接するよになるの
で、船体1を確実に接岸させることができる。し
たがつて、風波等により船体1が動揺しても、船
体1が岸壁8,8′上に乗り上げることはなく、
その係船性能を高めることができる。
一方、船体1の航走時には、付加構造物Aの連
結部材10において、前進速度等により波を受け
るので揚力が発生する。この揚力により、船体1
の横揺れおよび縦揺れに対し復原力が増加し、そ
の動揺を抑制できる。
すなわち、第5図aに示すように、連結部材1
0には、同図右方向に速度Vで船体1が航走して
いる時、揚力Lが速度Vに対し垂直上向きに生じ
る。なお、第5図a中の符号Dは連結部材10の
受ける抗力、Fは抗力Dと揚力Lとの合力を示
す。
そして、第5図bに示すように、船体中心線か
ら揚力Lの着力点までの距離をとすると、船体
1に作用する復原モーメントはL×で表わされ
る。
したがつて、船体1が右舷側に傾斜し、付加構
造物Aが没水すると、同構造物Aの連結部材10
により、揚力が生じ船体1の右舷を持ち上げる復
原モーメントが作用することになる。
また、第5図cに示すように、船体1が船首ト
リム状態になると、船首部に設置した付加構造物
Aが没水し、同構造物Aによつて揚力Lが発生す
る一方、第5図dに示すように、船体1が船尾ト
リム状態になると、船尾部に設置した付加構造物
Aが没水し、同構造物Aによつて揚力Lが発生す
るので、船体1の縦揺れを抑制できる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の船舶によれば、
船体外板を船幅一杯よりも内方へ配設された船体
部分において、その船側外板部に上記船幅よりも
外方に突出することなく下方へ延在して満載吃水
線付近に至る垂直部材と、満載吃水線よりもやや
上方において上記垂直部材の下端を上記船体外板
へ結合した連結部材とが設けられて、同連結部材
が船体の航走時に復原力を生じるための翼部材と
して形成されるという簡素な構造で、係船時に
は、吃水が変化しても船体が岸壁上に乗り上がる
ことなく、同船体を確実に且つ安全に係船できる
ので、その係船性能を大幅に高めることができ
る。
また、連結部材において発生する揚力により、
船体の横揺れおよび縦揺れが抑制されるので、船
体を極めて安定した状態で航走させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案の一実施例としての船舶を
示すもので、第1図はその側面図、第2図はその
船体各位置における横断面形状を示す複合図、第
3図はその垂直部材および連結部材を拡大して示
す横断面図、第4図は垂直部材および連結部材を
示す斜視図、第5図a〜dはその連結部材の作用
を説明するための模式図であり、第6,7図は従
来の船舶を示すもので、第6図は側面図、第7図
はその船体各位置における横断面形状を示す複合
図である。 1……船体、2……一点鎖線、3……プロペ
ラ、4……舵、5……満載吃水線、6……空荷吃
水線、7,7′……フエンダー設備、8,8′……
岸壁、9……垂直部材、10……連結部材、11
……部材、A……付加構造物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 船体外板を船幅一杯よりも内方へ配設された船
    体部分において、その船側外板部に上記船幅より
    も外方に突出することなく下方へ延在して満載吃
    水線付近に至る垂直部材と、満載吃水線よりもや
    や上方において上記垂直部材の下端を上記船体外
    板へ結合した連結部材とが設けられて、同連結部
    材が船体の航走時に復原力を生じるための翼部材
    として形成されていることを特徴とする、船舶。
JP585185U 1985-01-18 1985-01-18 Expired JPH0314479Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP585185U JPH0314479Y2 (ja) 1985-01-18 1985-01-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP585185U JPH0314479Y2 (ja) 1985-01-18 1985-01-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61122198U JPS61122198U (ja) 1986-08-01
JPH0314479Y2 true JPH0314479Y2 (ja) 1991-03-29

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ID=30482746

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JPS61122198U (ja) 1986-08-01

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