JP3357791B2 - 光半導体集積回路 - Google Patents

光半導体集積回路

Info

Publication number
JP3357791B2
JP3357791B2 JP18212096A JP18212096A JP3357791B2 JP 3357791 B2 JP3357791 B2 JP 3357791B2 JP 18212096 A JP18212096 A JP 18212096A JP 18212096 A JP18212096 A JP 18212096A JP 3357791 B2 JP3357791 B2 JP 3357791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
semiconductor
region
layer
cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18212096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1027895A (ja
Inventor
強 高橋
敏幸 大古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP18212096A priority Critical patent/JP3357791B2/ja
Publication of JPH1027895A publication Critical patent/JPH1027895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3357791B2 publication Critical patent/JP3357791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光半導体集積回路
に関するもので、例えば異なる周波数、650nmと7
80nmの光ビームを1つの領域で検出する光半導体集
積回路に関するものである
【0002】
【従来の技術】例えば特開平07−073505号に
は、4つの光素子が平面的に2行2列でマトリックス状
に配置されている光ICPD1、PD2、PD3および
PD4が開示されている。つまり図2は、光検出ICで
半導体基板にホトダイオードが作り込まれている。この
フォトダイオードは、所定の電圧が逆バイアスで印加さ
れ、光の照射を受けたとき、光の量に応じて光電流が流
れるものである。つまりこの光電流の大きさや受けた量
を知ることができる。
【0003】つまり光ビームスポット1が、この2行2
列のほぼ中央に位置し、4つの光フォトダイオードの出
力が同じであれば、中央に位置していることが確認でき
る。当然ずれれば、この4つの出力のバランスが崩れ、
位置がずれていることを確認できる。一方、光ICは、
ホトダイオード以外にTr等が組み込まれ、目的を達成
するために所定の回路を実現している。図2では、4つ
のフォトダイオードダイオードが形成された領域以外2
に形成される。
【0004】一方、特開平02−142181号のよう
な1段エピタキシャル層の光IC(図7)が公知であ
る。つまり1層のエピタキシャル層2内にフォトダイオ
ード3とTr4が組み込まれていた。ここでフォトダイ
オード3の応答速度を上げるためには、光の波長に応じ
てエピタキシャル層の厚みを変える必要があった。とこ
ろが、厚くするためにフォトダイオード3のエピタキシ
ャル層2に空乏化しない部分が生じ、この空乏化しない
所に発生した光キャリアーは、走行時間が長くなり、応
答速度が遅くなる問題があった。またTr側は、コレク
タ抵抗の増大につながり、やはり応答速度が遅くなる問
題があった。
【0005】それを解決するために、図8のような構造
のものが開発された。つまりフォトダイオード3のエピ
タキシャル層は、高比抵抗で厚くすることで、接合容量
を低減し、且つTr4の部分は、低比抵抗で薄くする必
要がある。つまり高比抵抗の2段のエピタキシャル層
5、6にすることで、光の波長に応じた充分な膜厚にで
きると同時に空乏化しない部分を少なくすることができ
る。また一層目のエピタキシャル層5と2層目のエピタ
キシャル層6の間に埋込み層7を設けることでコレクタ
抵抗を低減できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、最近の動向で
は、マルチメディアの進歩により、1台のコンピュータ
により、CD−ROMで音声も映像も取り出せ、またこ
のディスクに音声や映像を書き込むことも可能な時代に
なってきており、光素子の検出する波長も複数種類を扱
う傾向となってきている。
【0007】従って、演算回路となるTrも組み込まれ
た図8のようなフォトダイオードを光の波長に応じて別
々のICに実装し、この複数のICを1つの装置に実装
し、異なる波長の光が別々のICに到達するように駆動
系も別々に形成すれば前記要求を満足させることができ
る。しかしこれでは光IC、駆動系共に多数必要であ
り、コスト的に問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は斯上した課題に
鑑みてなされ、第1に、光素子の配置領域の中点を介
し、実質等しい中心角をもって少なくとも3個の分割領
域に分け、更にこの分割領域を実質等しい中心角を持っ
て2分割し、この2分割した領域に異なる波長を検出す
る2つの光素子を形成することで解決するものである。
このような構成とすれば、図1のように異なる構造のフ
ォトダイオードを夫々上下左右に配置することができ
る。記号の末尾LとHは、検出波長を示し、長い方を
L、短い方をHで示している。つまり長い波長のビーム
スポットが当たれば、PD1L、PD2L、PD3Lお
よびPD4Lを動作させ、短い波長のビームスポットが
当たった時には、PD1H、PD2H、PD3Hおよび
PD4Hを動作させる。従ってビームスポットの光源か
ら異なる波長のビームを発光し、このビームを本光半導
体集積回路で検出すれば、駆動系もICも簡略化でき、
これらを組み込んだ装置のコスト低減を達成できる。
【0009】一方、分割領域を3つに分けても検出可能
であるが、前記分割領域を、2行2列に配置すれば、4
個の分割領域が夫々更に2つに分けられるので、長い波
長を検出するフォトダイオードが上下左右に4個、短い
波長の光を検出するフォトダイオードが上下左右にに4
個配置されるため、ビームのズレを容易に検出できる。
つまり夫々が上下の素子で比較し、左右の素子で比較で
き、演算回路が容易となる。
【0010】第3に、配置領域を、実質方形形状または
円形状とし、第1の分離領域および第2の分離領域で囲
まれた第1〜第4の分割領域夫々に2種類の光素子を配
置することで解決するもので、前述の如く、演算回路も
容易となり無駄のない配置領域を形成できる。第4に、
(図3を参照)長い波長を検出する光素子は、半導体基
板、半導体層およびカソード領域でPIN型の光素子を
構成し、短い波長を検出する光素子は、前記半導体基板
と第1の半導体層の間または前記第1の半導体層と前記
第2の半導体層の間に形成された一導電型のアノード埋
込み層と、前記第2の半導体層に形成された逆導電型の
カソード領域と有するPIN型に構成して解決するもの
である。つまり長い波長の検出のためには、第1および
第2の半導体層の膜厚を最適にし、短い波長の検出のた
めに、どちらか一方の半導体層下層にアノード領域とな
る埋込み層を設ければ、活性領域の厚みを調整できる。
しかもアノード埋込み層と半導体基板がアノードと成る
ため、分離領域を使ってアノードを取り出せ、アノード
電極が兼用でき、ICの簡略化が可能となる。
【0011】第5に、(図3のPDnL、図4のPDn
H′参照)短い波長を検出する光素子は、第1の半導体
層と第2の半導体層との間に形成された逆導電型のカソ
ード埋込み層と、第2の半導体層表面に形成された一導
電型のアノード領域とを有して解決するもので、前述と
同様に第2の半導体層下層に設けているので、活性領域
の膜厚を調整でき、短い波長の光検出に適する構造にす
ることができる。
【0012】第6に、(図5のPDnLと図3のPDn
H参照)アノード領域、半導体層およびカソード埋込み
層で長い波長用のPIN型の光素子を構成し、短い波長
を検出する光素子は、半導体基板と第1の半導体層の間
または第1の半導体層と第2の半導体層の間に形成され
たアノード埋込み層と、前記第2の半導体層に形成され
たカソード領域と有するように構成して解決するもので
あり、2層の半導体層およびカソード埋込み層の膜厚の
調整で、図1の配置にしても、異なる両方の光を検出す
ることができる。
【0013】第7に、(図5PDnH参照)短い波長を
検出する光素子は、第1の半導体層と前記第2の半導体
層との間に形成された逆導電型のカソード埋込み層と、
前記第2の半導体層表面に形成されたアノード領域とで
構成して解決するもので、特に第2の半導体層の膜厚お
よびカソード埋込み層の厚みにより、図1の配置にして
も、異なる両方の光を検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施の形態
を図面を参照しながら詳細に説明する。図1のホトダイ
オードPD1、PD2、PD3およびPD4の近傍には
これらの出力を演算する手段が組み込まれている。また
従来例の図8でも説明したように、演算回路の1要素、
つまりTrがフォトダイオードと一緒にICに組み込ま
れているが、ここでは省略している。
【0015】まず光検出素子の平面的配置について説明
する。ICの一部には、光検出用の光素子がまとめて1
領域に設けられ、図面では実線10で示される外側の正
方形が相当し、これを配置領域10とした。この配置領
域10は、円形でも良い。この配置領域10は、4つの
分割領域11,12,13,14に分割される。この分
割領域を4つとしたのは、ビームスポットSの上下左右
の微妙な移動を容易に演算検出するためであり、演算系
の複雑さを考えなければ図6のように3つの分割領域に
しても良いし、5個以上に配置しても良い。
【0016】この配置領域11,12,13,14は、
更に2つに分割され、夫々の領域には短い光を検出する
光素子、長い光を検出する光素子が配置される。つまり
第1の配置領域11は、2つに分割され、例えば長い光
(780nm)を検出するPD1L、短い光(650n
m)を検出するPD1Hが形成されている。ここでL
は、長い波長の光用で、Hは短い波長の光用であること
を示す。同様に、第2の配置領域12には、PD2L、
PD2Hが配置され、第3の配置領域13にはPD3
L、PD3Hが、更に第4の配置領域14には、PD4
L、PD4Hが配置されている。
【0017】つまり中点Oを中心にして、中心角45度
づつ直角二等辺三角形が8つ形成されている。従って長
い波長用の光検出用として光素子が上下左右に、短い波
長の光検出用として光素子が上下左右に配置されてい
る。本発明の特徴は、3つ以上の分割領域(好ましくは
4つ)に夫々前述した二種類の光素子を配置することに
ある。つまり波長の長いビームスポットSが当たれば、
長い波長用のフォトダイオードPDnL(n≧3)が光
を検出し、演算により微妙な上下左右の移動を検出す
る。また波長の短いビームスポットSが当たれば、短い
波長用のフォトダイオードPDnH(n≧3)が光を検
出し、演算により微妙な上下移動を検出する。当然ビー
ムスポットSの中心が配置領域の中点Oと一致すれば、
ビームスポットは中央に来ており、ビームスポットと連
動している手段の位置検出が可能となる。ここで図1
は、n=4となる。
【0018】図1では、短い波長の光検出に於いては、
PD1LとPD3Lの出力を比較し、左右のズレを検出
し、PD2LとPD4Lの出力を比較し上下のズレを検
出している。ところで光素子を図1のように形成する場
合、分離が必要となる。つまり符号10の示している外
側実線とフォトダイオードの境界にある実線は、分離領
域であり、ここでは半導体層表面から基板に到達するP
+型の分離領域で形成されるが、溝(トレンチ)加工を
したもの、LOCOSを形成したLOCOS分離であっ
ても可能である。
【0019】一方、図6のように分割領域61,62,
63に分割し、それぞれを実質半分に分割し、短い波長
用、長い波長用の光素子を配置しても良い。この場合、
図1のような2行2列のものと異なり、比較演算が複雑
になる。もしも配置領域(図6では配置領域が円である
ため、これを図1のように矩形にするか、図1の配置領
域を図6のように円形にする必要があるが)の面積が同
一で有れば、8個に分けたものよりも6個に分けた方が
ここの光素子の面積を広く取れ、出力を大きくすること
ができる。
【0020】また図1も図6も分割領域を均等に2分割
して光素子を配置しているが、長い波長の方が光電流に
大きく寄与するため、長い波長検出用の光素子の面積を
若干少なくして配置することもできる。更には、図1や
図6では、光素子を交互配置しているが、交互配置でな
くとも良い。つまり図9や図10のような配置で良く、
基本的には、各分割領域を2つに分けた最小の三角形、
図1では11,12,13,14を夫々2つに分けた直
角2等辺三角形のどちらか一方に設けて有れば良く、交
互でもランダムに設けてあっても良い。必要条件は、光
素子が上下左右に各1個形成されることである。
【0021】続いて、短い波長用の光素子と長い波長用
の光素子の構造を説明する。図3から参照すれば、20
はP型の単結晶シリコン半導体基板、21は基板20上
に気相成長法により形成したI型(実質真性である)の
第1の半導体層、23は第1の半導体層21上に気相成
長法により形成したI型(実質真性である)の第2の半
導体層である。ここで実質真性としたのは、本来真性で
半導体層を積層しても、基板のP型不純物が拡散されて
非常に低濃度のP型になったり、チャンバーの汚染具合
によりP型或いはN型にもなる。しかし極めて低濃度で
あればフォトダイオードの空乏層は広がるので実質問題
ではない。
【0022】基板20は一般的なバイポーラICのもの
(2〜4Ω・cm)より不純物濃度が低い40〜60Ω
・cmの比抵抗のものを用いる。第1の半導体層21は
ノンドープで積層することにより、積層時で1000〜
1500Ω・cm、拡散領域を形成するための熱処理を
与えた後の完成時で200〜1500Ω・cmの比抵抗
を有する。第2の半導体層23も同様に完成時で200
〜1500Ω・cmの比抵抗を有する。通常のバイポー
ラICで用いる半導体層の比抵抗は0.5〜2.0Ω・
cmである。
【0023】第1と第2の半導体層21,23は、両者
を完全に貫通するP+型分離領域24によってホトダイ
オードPDnL形成部分とPDnH形成部分に分離され
る。もちろん配置領域の外にはNPNTr形成部分が電
気的に分離される。この分離領域24は、基板20表面
から上下方向に拡散した第1の分離領域25と、第1と
第2の半導体層21,23の境界から上下方向に拡散し
た第2の分離領域26と、第2の半導体層23表面から
形成した第3の分離領域27から成り、3者が連結する
ことで第1と第2の半導体層22,23を島状の領域に
分離する。
【0024】また右側のPDnHに於いて、半導体基板
20と第1の半導体層21との間(ここでは第1の半導
体層21と第2の半導体層23の間であっても良
い。)には、P+型のアノード埋込み層28が形成さ
れ、これと一体となるように分離領域が、第2の半導体
層23表面からアノード埋込み層28に到達している。
また、別途、分離領域の内側にするP+型のアノード取
り出し領域が設けられてもよい。更にはアノード埋込み
層の上層で第2の半導体層23の表面には、N+型の第
1のカソード領域30が設けられている。またPDnL
に於いて、アイランド表面23には、N+型のカソード
領域31が設けられている。
【0025】PDnL側では、基板20、第1、第2の
半導体層21,23およびカソード領域31で、PIN
型のフォトダイオードが形成され、PDnH側では、埋
込み層28、第1、第2の半導体層21,23およびカ
ソード領域30でPIN型のフォトダイオードが構成さ
れる。従って、PDn側の長い波長用のものは、半導体
層21,23の膜厚設定で光の届く範囲および光キャリ
アの発生する領域の調整ができ良好な出力が得られ、且
つPDnH側の短い波長用のものは、基板21と第1の
半導体層21の間、または半導体層21と半導体層23
の間のどちらかを選択すること、埋込み層の上下方向の
拡散長さを調整することで、短い波長用のものが実現で
きる。
【0026】更に、PDnLのアノードである基板20
と埋込み層28は接触しているし、また分離領域とも接
触しているので、両フォトダイオードのアノードは、兼
用することができる。従って別々にアノードを設けるの
と異なりICチップの面積を縮小させることができる。
つまりアノード電極32は、共用で、カソード電極3
3,34は、ビームが代わったことを示すデータを基に
スイッチSWが左右の端子を選択するようにすれば、左
右のフォトダイオードを選択することができる。
【0027】また図3のPDnHは、図4の右側の素子
PDnH′に置き換えることが可能である。このPDn
H′は、N+型の埋込み層40が第1の半導体層21と
第2の半導体層23の間に設けられ、アノード領域41
が第2の半導体層表面に形成されている。またカソード
の取り出しのためにN+型のカソード取り出し領域42
が半導体層23表面から埋込み層40まで到達してい
る。ここでカソード埋込み層は、その上下方向の拡散長
さによっては、半導体基板21と第1の半導体層21の
間に設けても良い。
【0028】図3および図4は、PDnL側の基板20
をアノードとして使用しているが、逆に半導体層表面に
アノード領域を形成しても良い。これを示したものが図
5である。PDnL側は、半導体基板20と第1の半導
体層21との間にカソード埋込み層50が形成され、第
1の半導体層23の表面にアノード領域51が形成され
ている。またカソードを取り出すために、カソード取り
出し領域52が半導体層23表面からカソード埋込み層
50にまで到達されている。ここで取り出し領域52
は、表面から一度に拡散しても良いし、分離領域のよう
に、第1、第2の半導体層の間および表面の2ヶ所から
拡散して連結させても良い。右側のPDnHは、図4の
ものと同じであるので、説明は省略する。
【0029】どちらにしても、フォトダイオードとして
活用する半導体層の膜厚、埋込み層の位置および埋込み
層の上下の拡散深さの調整で、短い波長のものと長い波
長のものを隣り合わせで形成できる。従って、図1のよ
うな交互配置のフォトダイオードを実現でき、異なった
波長のビームそれぞれを位置ズレ検出することができ
る。
【0030】また図4、図5のPDnL側は、アノード
となる半導体基板は、GNDに落とされているのが一般
的で、半導体基板20とカソード埋込層40との間は逆
バイアスされるため、空乏層が生じてカソードとGND
との間に容量が発生するが、第1の半導体層21を真性
で採用しているため、空乏層の広がりが大きく、この容
量値は小さくなる。従って、この光素子の動作、特に応
答速度を向上させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明によれば、
長い波長の光検出用と短い波長の光検出用の光素子が1
つの配置領域に形成されるため、2種類のビームスポッ
トが当たっても、1つの配置領域にて検出が可能とな
る。また両波長用のICを1つにまとめることが可能と
なり、コストの低減が可能となる。更には2種類のビー
ムが1つのレーザーから出力され、且つ1つの配置領域
で検出が可能となるので、駆動系、光学系とも簡単にな
る。
【0032】また同じ中心角で3つの分割領域にしたも
のが、上下左右の位置検出可能な最小単位であり、上下
左右の位置検出出力を大きく取る事ができる。また4つ
の分割領域にすれば、上下で比較、左右の光素子で比較
することができるため、位置検出の演算回路は容易とな
る。また図3から図5のように、長い波長用の光素子P
DnL側は、半導体基板をアノード、第2の半導体層表
面のN型領域をカソードとして、また半導体基板と第1
の半導体層の間のN型埋込み層をカソード、第2の半導
体層表面のP型領域をアノードとして用い、光電流とし
て寄与できる領域(第1,第2の半導体層)をフルに活
用でき、また半導体層の膜厚の調整により波長に適した
膜厚とすることができる。
【0033】また短い波長用の光素子PDnHは側は、
基板と第1の半導体層の間、第1の半導体層と第2の半
導体層の間にアノードまたはカソード用の埋込み層を設
け、この位置および上下方向の拡散深さにより、光電流
の寄与する膜厚に調整することができる。従って、この
ような構造とすれば、図1のような2種類の光を1つの
配置領域で検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明した光半導体集積回
路の平面図である。
【図2】従来例の光半導体集積回路を示す平面図であ
る。
【図3】図1に用いられるフォトダイオードの断面図で
ある。
【図4】図1に用いられるフォトダイオードの断面図で
ある。
【図5】図1に用いられるフォトダイオードの断面図で
ある。
【図6】本発明の他の実施の形態を説明した光半導体集
積回路の平面図である。
【図7】従来の光半導体集積回路の断面図である。
【図8】従来の光半導体集積回路の断面図である。
【図9】図1のフォトダイオードの配置を説明する平面
図である。
【図10】図1のフォトダイオードの配置を説明する平
面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−275861(JP,A) 特開 平7−183563(JP,A) 特開 平2−260657(JP,A) 特開 昭56−60054(JP,A) 特開 平7−57271(JP,A) 特開 平9−180246(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 G11B 7/13 H01L 31/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に半導体層が積層され、光
    検出用の光素子が組み込まれる光半導体集積回路におい
    て、 波長の異なる光を検出する2種類の前記光素子の配置領
    域は、所定の面積を有した一領域にまとめて設けられ、
    この一領域の中点を介して実質等しい中心角をもって少
    なくとも3個の分割領域に分けられ、更に前記分割領域
    を実質等しい中心角を持って2分割し、この2分割した
    領域に異なる波長を検出する2つの光素子を形成するこ
    とを特徴とした光半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記分割された領域は、前記中点をセン
    ターにして2行2列状に配置される請求項1記載の光半
    導体集積回路。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の半導体層に2種類の光素
    子が隣接して形成された配置領域と、 この配置領域は、実質方形状または円形状をなし、この
    配置領域を囲んで形成され、半導体層表面から前記半導
    体基板にまで到達する一導電型の第1の分離領域と、 前記配置領域の実質中点を始点にして前記第1の分離領
    域に到達し、且つ前記半導体層表面から前記半導体基板
    にまで到達し、前記中点で交わるところの中心角が実質
    等しく設けられた4本の第2の分離領域と、 前記第1の分離領域および第2の分離領域で囲まれた第
    1〜第4の分割領域と、 前記第1〜第4の分割領域を更に2分割したアイランド
    に設けられた前記2種類の光素子とを有し、 前記中点をセンターとしてビームスポットが当てられ、
    短い波長が当てられた場合は、前記光素子の一方からそ
    の出力が取り出され、長い波長が当てられた場合は、
    記光素子の他方からその出力が取り出されることを特徴
    とした光半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記2種類の光素子は、一導電型の半導
    体基板と、前記半導体基板上に積層され、実質真性の第
    1の半導体層と、この第1の半導体層上に積層され、実
    質真性の第2の半導体層と、前記分離領域に囲まれたア
    イランドに相当する前記第2の半導体層に形成された逆
    導電型のカソード領域とを有し、前記半導体基板、前記
    半導体層および前記カソード領域でPIN型を構成した
    長い波長を検出する光素子と、前記半導体基板と第1の
    半導体層の間または前記第1の半導体層と前記第2の半
    導体層の間に形成された一導電型のアノード埋込み層
    と、前記第2の半導体層に形成された逆導電型のカソー
    ド領域でPIN型を構成した短い波長を検出する光素子
    とからなる請求項第3記載の光半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記2種類の光素子は、一導電型の半導
    体基板と、前記半導体基板上に積層され、実質真性の第
    1の半導体層と、この第1の半導体層上に積層され、実
    質真性の第2の半導体層と、前記分離領域に囲まれたア
    イランドに相当する前記第2の半導体層に形成された逆
    導電型のカソード領域とを有し、前記半導体基板、前記
    半導体層および前記カソード領域でPIN型を構成した
    長い波長を検出する光素子と、前記第1の半導体層と前
    記第2の半導体層との間に形成された逆導電型のカソー
    ド埋込み層と、前記第2の半導体層表面に形成された一
    導電型のアノード領域と、前記第2の半導体層表面から
    前記カソード埋込み層に到達したカソード取り出し領域
    PIN型を構成した短い波長を検出する光素子とから
    る請求項3記載の光半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記2種類の光素子は、一導電型の半導
    体基板と、前記半導体基板上に積層され、実質真性の第
    1の半導体層と、この第1の半導体層上に積層され、実
    質真性の第2の半導体層と、前記分離領域に囲まれたア
    イランドに相当する前記第2の半導体層に形成された一
    導電型のアノード領域と、前記半導体基板と前記第1の
    半導体層との間に形成された逆導電型のカソード埋込み
    層と、前記第2の半導体層表面から前記カソード埋込み
    層に到達する逆導電型のカソード取り出し領域とを有
    し、前記アノード領域、前記半導体層および前記カソー
    ド埋込み層でPIN型を構成した長い波長を検出する光
    素子と、前記半導体基板と第1の半導体層の間または前
    記第1の半導体層と前記第2の半導体層の間に形成され
    た一導電型のアノード埋込み層と、前記第2の半導体層
    に形成された逆導電型のカソード領域でPIN型を構成
    した短い波長を検出する光素子とからなる請求項3記載
    の光半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記2種類の光素子は、一導電型の半導
    体基板と、前記半導 体基板上に積層され、実質真性の第
    1の半導体層と、この第1の半導体層上に積層され、実
    質真性の第2の半導体層と、前記分離領域に囲まれたア
    イランドに相当する前記第2の半導体層に形成された一
    導電型のアノード領域と、前記半導体基板と前記第1の
    半導体層との間に形成された逆導電型のカソード埋込み
    層と、前記第2の半導体層表面から前記カソード埋込み
    層に到達する逆導電型のカソード取り出し領域とを有
    し、前記アノード領域、前記半導体層および前記カソー
    ド埋込み層でPIN型を構成した長い波長を検出する光
    素子と、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との
    間に形成された逆導電型のカソード埋込み層と、前記第
    2の半導体層表面に形成された一導電型のアノード領域
    と、前記第2の半導体層表面から前記カソード埋込み層
    に到達したカソード取り出し領域でPIN型を構成した
    短い波長を検出する光素子とからなる請求項3記載の光
    半導体集積回路。
JP18212096A 1996-07-11 1996-07-11 光半導体集積回路 Expired - Fee Related JP3357791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18212096A JP3357791B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 光半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18212096A JP3357791B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 光半導体集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1027895A JPH1027895A (ja) 1998-01-27
JP3357791B2 true JP3357791B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=16112687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18212096A Expired - Fee Related JP3357791B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 光半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3357791B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3970380B2 (ja) * 1997-05-21 2007-09-05 シャープ株式会社 半導体レーザ装置
JPH1146010A (ja) * 1997-05-27 1999-02-16 Hamamatsu Photonics Kk アバランシェフォトダイオード
JP2002100060A (ja) * 2000-09-27 2002-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 記録再生装置用受光素子と受光回路
JP4641104B2 (ja) * 2001-02-05 2011-03-02 浜松ホトニクス株式会社 半導体光検出装置
JP2004047569A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Sharp Corp 受光素子および回路内蔵型受光装置および光ディスク装置
KR20050001077A (ko) * 2003-06-27 2005-01-06 삼성전기주식회사 수광소자 및 증폭소자가 일체 형성된 반도체 장치 및 그제조방법
KR102062840B1 (ko) 2014-10-31 2020-02-11 삼성전자주식회사 양안 시차를 이용한 물체 위치 검출 장치 및 그 장치의 동작 방법
JP2018156984A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 株式会社東芝 光検出素子
JP6836486B2 (ja) 2017-09-20 2021-03-03 浜松ホトニクス株式会社 位置検出センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1027895A (ja) 1998-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4568392B2 (ja) 太陽電池配列
JP5405512B2 (ja) 半導体光検出素子及び放射線検出装置
JP3317942B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3357791B2 (ja) 光半導体集積回路
US7375340B2 (en) Packaging structure for imaging detectors
JP2010278045A (ja) 光半導体装置
US4907054A (en) Matrix of photosensitive elements combining a phototransistor with a storage capacitor
JPH0747878Y2 (ja) 太陽電池セル
JP2003282848A (ja) 半導体装置
JP2002083995A (ja) 多波長フォトダイオード
US6504153B1 (en) Semiconductor infrared detecting device
JP2001085731A (ja) 光電圧生成器
US6060761A (en) Lateral type transistor
US6459109B2 (en) Semiconductor position sensor
US20050001231A1 (en) Light receiving element and light receiving device incorporating circuit and optical disc drive
JP2003243656A (ja) 電流検出機能付mos型電界効果トランジスタ
JP2005045125A (ja) 光検出素子の製造方法
JPH1012852A (ja) 光半導体集積回路
JP3669204B2 (ja) 赤外線イメージセンサ
JP3449590B2 (ja) 回路内蔵受光素子
JP3441405B2 (ja) 半導体赤外線検出素子
JP3794606B2 (ja) 受光素子用接合容量
JPH0682817B2 (ja) イメ−ジセンサ
JPH07288311A (ja) 半導体集積回路
JP3086514B2 (ja) 光半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121004

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131004

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees