JP3350612B2 - テンショナアーム及びチエーンガイド - Google Patents

テンショナアーム及びチエーンガイド

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JP3350612B2
JP3350612B2 JP08331395A JP8331395A JP3350612B2 JP 3350612 B2 JP3350612 B2 JP 3350612B2 JP 08331395 A JP08331395 A JP 08331395A JP 8331395 A JP8331395 A JP 8331395A JP 3350612 B2 JP3350612 B2 JP 3350612B2
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tensioner arm
oil
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arm
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BorgWarner Morse TEC Japan KK
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0872Sliding members

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン内部のチェー
ンに適正な緊張力を与えるテンショナアーム、及びチェ
ーンの走行位置を規制するするチェーンガイドに関し、
詳細には、これらテンショナアーム及びチェーンガイド
の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の動弁装置の駆動に用
いられるタイミングシステムにおいては、タイミングチ
ェーンの緩み側にテンショナアームをテンショナととも
に配設し、張り側にチェーンガイドを配設している。
【0003】これらテンショナアーム,チェーンガイド
の本体は、一般にアルミ等の金属製部材で構成されてお
り、重量軽減,材料低減のためにその背面側(チェーン
当接側と逆側)に凹部が形成されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その一方、V型エンジ
ン等のタイミングシステムにおいては、テンショナアー
ム,チェーンガイドが斜め方向に配置されるため、運転
中に飛散したエンジンオイルが背面側の凹部内に溜まり
やすい。
【0005】この凹部内に溜まったオイルはエンジン内
を循環しないため、特にエンジンを長期間停止させるよ
うな場合に、オイルの性状が劣化する場合がある。
【0006】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、エンジンオイルの性状の劣化を防止できるテ
ンショナアーム及びチェーンガイドを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテンショナ
アームは、エンジン内部に設けられるチェーンに緊張力
を付加するためのテンショナアームにおいて、該テンシ
ョナアームの背面側に、貫通孔からなるオイル逃がし部
を設けたことを特徴としている。
【0008】前記オイル逃がし部は、前記テンショナア
ームの背面側からチェーン当接側に貫通する貫通孔から
構成されているのが好ましい。
【0009】前記オイル逃がし部は、前記テンショナア
ームの背面側から側壁側に貫通する貫通孔から構成され
ているのが好ましい。
【0010】本発明に係るチェーンガイドは、エンジン
内部に設けられるチェーンの走行位置を規制するための
チェーンガイドにおいて、該チェーンガイドの背面側
、貫通孔からなるオイル逃がし部を設けたことを特徴
としている。
【0011】前記オイル逃がし部は、前記チェーンガイ
ドの背面側からチェーン当接側に貫通する貫通孔から構
成されているのが好ましい。
【0012】前記オイル逃がし部は、前記チェーンガイ
ドの背面側から側壁側に貫通する貫通孔から構成されて
いるのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明に係るテンショナアームによれば、オイ
ルを逃がすための貫通孔からなるオイル逃がし部を該テ
ンショナアームの背面側に設けたので、テンショナアー
ムの背面側にオイルが長時間溜まるのを防止でき、これ
によりエンジンオイルの性状の劣化を防止できる。
【0014】本発明に係るチェーンガイドによれば、オ
イルを逃がすための貫通孔からなるオイル逃がし部を該
チェーンガイドの背面側に設けたので、チェーンガイド
の背面側にオイルが長時間溜まるのを防止でき、これに
よりエンジンオイルの性状の劣化を防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図8は本発明の一実施例によるテ
ンショナアーム及びチェーンガイドを説明するための図
であり、図1は本実施例が適用されたV型エンジンのタ
イミングシステムを示す図、図2は本テンショナアーム
の平面図、図3はその正面図、図4は本チェーンガイド
の平面図、図5はその正面図、図6は本実施例(テンシ
ョナアーム)の作用効果を説明するための図、図7は図
3のVII-VII 線断面図、図8は図3のVIII-VIII 線断面
図である。
【0016】図1に示すように、このタイミングシステ
ム1は、クランクシャフト2上に固着された2つのドラ
イブスプロケット3,3と、カムシャフト4,5にそれ
ぞれ固着されたドリブンスプロケット6,7と、各スプ
ロケット3,6間に巻き掛けられたタイミングチェーン
8と、各スプロケット3,7間に巻き掛けられたタイミ
ングチェーン9とを備えている。なお、図1中の矢印は
クランクシャフト2の回転方向を示している。
【0017】タイミングチェーン8,9の各緩み側には
タイミングチェーンに緊張力を付加するためのテンショ
ナアーム10,20が、各張り側にはタイミングチェー
ンの走行位置を規制するすなわちタイミングチェーンを
ガイドするためのチェーンガイド30,40がそれぞれ
配置されている。
【0018】テンショナアーム10,20は、例えばア
ルミダイキャスト製のアームボディ(本体)11と、そ
のチェーン当接側に装着されたゴム製またはナイロン等
の樹脂製のシュー(摺動部材)12とをそれぞれ備えて
いる。アームボディ11の一端に形成された孔には、該
アームボディ11を回動自在に支持するボルト13が挿
入されている。該ボルト13は本エンジンの側壁部にね
じ止め固定されている。アームボディ11の他端側の側
方には油圧テンショナ15が配設され、その押圧軸15
aはアームボディ11をチェーン当接側に押圧してい
る。
【0019】チェーンガイド30,40は、テンショナ
アーム10,20と同様に、例えばアルミダイキャスト
製のガイドボディ(本体)31と、そのチェーン当接側
に装着されたゴム製またはナイロン等の樹脂製のシュー
32とをそれぞれ備えている。ガイドボディ31は、そ
の両端部の孔に挿入されたボルト33により本エンジン
の側壁部に固定されている。
【0020】テンショナアーム20のアームボディ11
には、図2,図3,図7及び図8に示すように、長手方
向に延びる凹部21がその背面側(チェーン当接側と逆
側)に形成されている。すなわちアームボディ11は、
シュー12が装着される底壁部22と、その幅方向両端
部から立ち上がる側壁部23,23とから構成されてい
る。またアームボディ11の一端部寄りには、底壁部2
2に連続して厚肉部24が形成されており、この厚肉部
24及び両側壁部23,23を貫通して、ボルト13
(図1)挿入用の孔25が形成されている。さらにアー
ムボディ11の長手方向略中央部には補強用のリブ26
が設けられている。
【0021】テンショナアーム20のシュー12には、
アームボディ11側に突出する突起部27が3個所に形
成されており、アームボディ11の底壁部22には該各
突起部27が係止し得る係止孔22aが3個所に形成さ
れている。シュー12をアームボディ11に装着する際
には、シュー12の一端部12bをアームボディ11の
端部に係止させるとともに、シュー全体をアームボディ
底壁部22の湾曲面22bに装着する。このとき、シュ
ー12の各突起部27をアームボディ11側の対応する
各係止孔22a内に係止させて、各突起部27の先端を
溶着する(図8参照)。これにより、シュー12がアー
ムボディ11に固定されることになる。またシュー12
には、タイミングチェーン9が走行可能に係合し得る係
合凹部12aが形成されている。
【0022】テンショナアーム20のアームボディ11
及びシュー12には、貫通孔28,29が形成されてい
る。
【0023】貫通孔28は、厚肉部24,リブ26,両
側壁部23,23及び底壁部22で囲まれる凹部(リブ
26を挟んで図3左側の凹部)21内に溜まるエンジン
オイルをタイミングチェーン9側に逃がすためのもので
あり、厚肉部24の立ち上がり開始部分の底壁部22に
形成されている。またこの貫通孔28の形成個所は、テ
ンショナアーム20の取付位置(図1,図6参照)にお
いて、該テンショナアームに対するタイミングチェーン
9の進入個所に位置している。
【0024】貫通孔29は、リブ26,両側壁部23,
23及び底壁部22で囲まれる凹部(リブ26を挟んで
図3右側の凹部)21内に溜まるエンジンオイルをタイ
ミングチェーン9側に逃がすためのものであり、リブ2
6下部の底壁部22に形成されている。
【0025】このように、貫通孔28,29は、テンシ
ョナアーム20の取付位置において各凹部21内の最も
低い位置に形成されている。
【0026】なお、テンショナアーム10については、
前記貫通孔28,29が形成されていない点を除けば、
前記テンショナアーム20と同様の構成であり、ここで
は説明を省略する。
【0027】チェーンガイド30のガイドボディ31に
は、前記テンショナアーム10,20のアームボディ1
1と同様に、長手方向に延びる凹部41がその背面側に
形成されており(図4,図5参照)、これによりガイド
ボディ31は、シュー32が装着される底壁部42と、
その幅方向両端部から立ち上がる側壁部43,43とか
ら構成されている。ガイドボディ41の各端部寄りに
は、底壁部42に連続して厚肉部44a,44bがそれ
ぞれ形成されており、該各厚肉部44a,44b及び両
側壁部43,43には、ボルト33(図1)挿入用の孔
45が形成されている。
【0028】なお、図4,図5では示されていないが、
シュー32には係止用の突起部が、ガイドボディ31に
は該突起部が係止し得る係止孔が形成されている。テン
ショナアーム10,20の場合と同様に、各突起部をガ
イドボディ側の対応する各係止孔内に係止させ、該各突
起部の先端を溶着することにより、シュー32がガイド
ボディ31に固定される。
【0029】またチェーンガイド30のガイドボディ3
1及びシュー32には、テンショナアーム20と同様
に、エンジンオイルの逃がし孔である貫通孔48,49
が形成されている。
【0030】貫通孔48は、前記厚肉部44a,両側壁
部43,43及び底壁部42で囲まれる凹部41内に溜
まるエンジンオイルをタイミングチェーン8側に逃がす
ためのものであり、厚肉部44aの立ち上がり部近傍に
形成されている。貫通孔49は、両厚肉部44a,44
b,両側壁部43,43及び底壁部42で囲まれる凹部
41内に溜まるエンジンオイルをタイミングチェーン8
側に逃がすためのものであり、厚肉部44bの立ち上が
り開始部分の底壁部42に形成されている。すなわち、
各貫通孔48,49は、チェーンガイド30の取付位置
において(図1参照)、各凹部41内の最も低い位置に
形成されている。
【0031】なお、チェーンガイド40については、前
記貫通孔48,49が形成されていない点を除けば、前
記チェーンガイド30と同様の構成であり、ここでは説
明を省略する。
【0032】次に本実施例の作用効果について説明す
る。タイミングシステム1の作動中に飛散したエンジン
オイルは、テンショナアーム20,チェーンガイド30
の各背面側の各凹部21,41内に進入する。この状態
を図6を用いて説明する。なお、図6ではテンショナア
ーム20を例にとっているが、チェーンガイド30にお
いても同様であり、ここではテンショナアーム20につ
いてのみ説明する。また同図において9aはタイミング
チェーン9を構成するリンクプレートを示している。
【0033】リブ26の下側,上側の各凹部21内に溜
まるオイルLは、該各凹部21内の最下位置に形成され
た各貫通孔28,29を通ってタイミングチェーン9側
に滴下する。これにより、テンショナアーム20の背面
側の凹部21内にオイルが長時間溜まるのを防止して、
オイルをエンジン内に循環させることができ、この結
果、オイルの性状の劣化を防止できる。
【0034】その一方、一般にV型エンジンの場合、テ
ンショナアームの摺動部とタイミングチェーンとの間に
はオイルが供給されにくいため、従来においては、シュ
ーが著しく摩耗したり、シュー及びタイミングチェーン
間のフリクションが大きくなりすぎたりすることがあっ
たが、本実施例では、オイルが各貫通孔28,29から
シュー12とタイミングチェーン9との間に供給される
ので、従来のような不具合を解消できる。
【0035】また、一般に、タイミングチェーン9の進
入個所においてシュー12の摩耗は進行しやすいが、上
述のように、貫通孔28のシュー12側の開口がタイミ
ングチェーン9の進入個所に位置しており、このためシ
ュー12の摩耗の進行を抑制できる。
【0036】〔第1の変形例〕 前記実施例では、テンショナアーム20,チェーンガイ
ド30の背面側に形成される各凹部21,41が断面矩
形状のものを示したが(図7,図8参照)、本発明の適
用はこれに限定されず、図9に示すようなくさび状の凹
部51であってもよい。
【0037】図9は前記実施例の図7に相当する図であ
り、すなわちこの第1の変形例をテンショナアーム20
に適用した場合を示しており、図7中の符号と同一符号
は同一または相当部分を示している。なお、チェーンガ
イド30についても全く同様に適用できるので、ここで
はテンショナアーム20側についてのみ説明する。
【0038】図9において、くさび状の凹部51は下方
にいくに従い幅寸法wが小さくなっており、凹部51内
に進入したオイルが下方に集まりやすくなっている。こ
れにより、凹部51内のオイルを各貫通孔28,29に
容易に導くことができ、各貫通孔28,29からのオイ
ルの排出を円滑に行える。
【0039】〔第2の変形例〕 前記実施例及び第1の変形例では、テンショナアーム2
0,チェーンガイド30のオイル逃がし用の各貫通孔が
アームボディ11,ガイドボディ31の各底壁部22,
42に形成された例を示したが、本発明の適用はこれに
限定されず、図10ないし図12に示すように、両側壁
部23,23に貫通孔58,59を形成するようにして
もよい。
【0040】図10,図11及び図12は前記実施例の
図2,図3,図7にそれぞれ相当しており、すなわちこ
の第2の変形例をテンショナアーム20に適用した場合
を示しており、対応する図中の同一符号は同一または相
当部分を示している。なお、チェーンガイド30につい
ても全く同様に適用できるので、ここではテンショナア
ーム20側についてのみ説明する。
【0041】各図において、貫通孔58は厚肉部24の
立ち上がり開始部分の両側壁部23,23に形成されて
おり、貫通孔59はリブ26下部の両側壁部23,23
に形成されている。またアームボディ11の底壁部52
はその幅方向中央部が盛り上がっており(図12参
照)、これにより、凹部21内に進入したオイルを各貫
通孔58,59に容易に導くことができ、各貫通孔5
8,59からのオイルの排出を円滑に行える。
【0042】なお、テンショナアーム20,チェーンガ
イド30の背面側に溜まるオイルを逃がすためのオイル
逃がし部として、以下のような構成を採用するようにし
てもよい。
【0043】例えば図13に示すように、アームボディ
11を、底壁部60とその中央部から立ち上がる立壁部
61とからなる断面逆T型の部材から構成するようにし
てもよい。この場合には、テンショナアーム20の背面
側にはオイルが溜まるような凹部が形成されないため、
テンショナアーム20の形状自体がオイル逃がし部を構
成することになる。
【0044】また、アームボディ11の断面形状はこの
逆T型に限らず、I型であってもよい。いずれの場合に
おいてもアームボディ11全体の軽量化にも寄与でき
る。なお、ここで、図13は前記実施例の図7に相当す
る図であり、すなわちこの第3の変形例をテンショナア
ーム20に適用した場合を示しており、図7中の符号と
同一符号は同一または相当部分を示している。またチェ
ーンガイド30についても全く同様に適用できるので、
ここでは説明を省略する。
【0045】さらに図14に示すように、アームボディ
11を、底壁部62と、チェーン当接側においてその幅
方向両端部から下方に張り出す側壁部63,63とから
構成するようにしてもよい。この場合には、アームボデ
ィ11の凹部64がチェーン当接側に形成され、該凹部
64内にチェーン9が収容されることになる。なお、図
14はテンショナアーム20を例にとって説明している
が、このような断面形状は、チェーンガイド30のガイ
ドボディ31についても同様に適用できる。
【0046】図15は、このような断面形状を有するテ
ンショナアーム20及びチェーンガイド30を図1のタ
イミングシステムに適用した例を示している。この場合
には、テンショナアーム20,チェーンガイド30の各
背面側には、底壁部62の平坦面が配置されて、オイル
が溜まるような凹部が形成されないため、図13の場合
と同様に、テンショナアーム20の形状自体がオイル逃
がし部を構成することになる。
【0047】また、この場合には、図15に示すよう
に、各側壁部63の大部分がチェーン8,9の巻き掛け
内側空間内に配置されることにより、巻き掛け外側空間
においてテンショナアーム20及びチェーンガイド30
の占有量を小さくでき、他部品のレイアウト設計上の自
由度が増す。とくにテンショナアーム20及びチェーン
ガイド30を一般に剛性の高いアルミダイキャスト製に
した場合には、樹脂製にした場合に比較して断面積を小
さくできるため、全体の小型化が可能であり、巻き掛け
外側空間における占有量をさらに小さくできる。
【0048】なお、図15のテンショナアーム10及び
チェーンガイド40についても同様の断面形状を採用し
た場合には、このタイミングシステム全体においてテン
ショナアーム及びチェーンガイドのチェーン巻き掛け外
側空間における占有量をさらに小さくできる。また、こ
のとき、テンショナアーム10及びチェーンガイド40
のチェーン当接側に凹部が配置されることにより、エン
ジン内に飛散したオイルが該凹部内に収集されやすくな
り、これによりシュー12の潤滑性を向上でき、チェー
ンの摩耗を抑制できる。この場合において、シュー12
の側壁部に切欠き等を形成するようにすれば、チェーン
走行部または係合凹部12a内へのオイルの導入をさら
に容易に行えるようになる。
【0049】また、例えば図16及び図17に示すよう
に、アームボディ11の中央寄りの厚肉部70を平坦状
の緩やかな傾斜面とするとともに、リブ26の後面(図
14右側面)71を厚肉部70と略同方向に傾斜する傾
斜面とすることにより、オイル逃がし部を構成するよう
にしてもよい。
【0050】ここで、図16,図17はそれぞれ前記実
施例の図3,図6に相当する図であり、対応する図中の
同一符号は同一または相当部分を示している。なおチェ
ーンガイド30についても全く同様に適用できるので、
ここではテンショナアーム20側についてのみ説明す
る。
【0051】テンショナアーム20を取付位置(図1参
照)に配置したとき、図17に示すように、厚肉部70
は水平位置またはこれより若干下方に傾斜した位置に配
置される(リブ26の後面71についても同様)。この
ため、テンショナアーム20の背面側の凹部内に進入し
たオイルは、図17中の矢印に示すように、厚肉部70
の傾斜面を通って下方に移動し、さらに厚肉部24を通
って外部に排出されることになる。このようにして、背
面側の凹部内にオイルが溜まるのを防止できる。
【0052】〔他の適用例〕 前記実施例ならびに第1およびの変形例では、本発
明がV型エンジンのタイミングシステムに適用された例
を示したが、本発明の適用はV型エンジンに限定されな
い。
【0053】図18は、本発明が直列DOHCエンジン
のタイミングシステムに適用された例を示している。図
18において、80はクランクシャフトで、81,82
はカムシャフトであり、ドライブスプロケット83及び
ドリブンスプロケット84,85の周囲にはタイミング
チェーン86が巻き掛けられている。そして、タイミン
グチェーン86の緩み側にはテンショナアーム87及び
テンショナ88が配置され、張り側にはチェーンガイド
89が配置されている。これらテンショナアーム87,
テンショナ88,チェーンガイド89はそれぞれ図1の
テンショナアーム10,テンショナ15,チェーンガイ
ド40と同様の構成を有している。
【0054】ドリブンシャフト84,85の間には、タ
イミングチェーン86をガイドするためのチェーンガイ
ド90が配置されている。このチェーンガイド90の長
手方向中央部には、その背面側凹部内に進入するオイル
を逃がすための貫通孔91が形成されている。チェーン
ガイド90は水平方向に配置されているので、背面側凹
部内にオイルが溜まりやすいが、貫通孔91により該凹
部内のオイルを容易に排出できる。
【0055】また図19は、本発明が前記タイミングシ
ステム(図18)のみならず、バランサドライブにも適
用された例を示している。なお、図19において、図1
8中の符号と同一符号は同一または相当部分を示してい
る。
【0056】図において、バランサシャフト95,96
の各ドリブンスプロケット97,98及びドライブスプ
ロケット99間にはバランサチェーン100が巻き掛け
られており、該バランサチェーン100の緩み側にはテ
ンショナアーム101及びテンショナ102が、張り側
にはチェーンガイド103が配置されている。そしてド
リブンスプロケット95,96間には、バランサチェー
ン100をガイドするためのチェーンガイド104が配
置されている。
【0057】このチェーンガイド104には、その背面
側凹部内に進入するオイルを逃がすための貫通孔10
5,106が形成されている。チェーンガイド104は
水平方向に配置されているので、チェーンガイド90と
同様にその背面側凹部内にオイルが溜まりやすいが、貫
通孔105,106により該凹部内のオイルの排出を容
易に行える。
【0058】さらに、その他の適用例としては、直列エ
ンジンにおいてエンジンが傾斜して車載されているとき
のタイミングシステムに適用される場合や、オイルポン
プやジェネレータ等の補機類の駆動用チェーンに適用さ
れる場合などがある。これらいずれの場合においても、
本発明は、テンショナアームやチェーンガイドが傾斜し
た状態でまたは水平状態で配置されるときに効果的に作
用するものである。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明に係るテンショナア
ーム及びチェーンガイドによれば、貫通孔からなるオイ
ル逃がし部を背面側に設けたので、背面側にオイルが長
時間溜まるのを防止でき、これによりオイルの性状の劣
化を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるテンショナアーム及び
チェーンガイドが適用されたV型エンジンのタイミング
システムを示す図。
【図2】前記テンショナアームの平面図。
【図3】前記テンショナアームの正面図。
【図4】前記チェーンガイドの平面図。
【図5】前記チェーンガイドの正面図。
【図6】前記実施例(テンショナアーム)の作用効果を
説明するための図。
【図7】図3のVII-VII 線断面図。
【図8】図3のVIII-VIII 線断面図。
【図9】本発明の第1の変形例を示す図7に相当する
図。
【図10】本発明の第2の変形例を示す図2に相当する
図。
【図11】本発明の第2の変形例を示す図3に相当する
図。
【図12】本発明の第2の変形例を示す図7に相当する
図。
【図13】本発明の第3の変形例を示す図7に相当する
図。
【図14】本発明の第3の変形例を示す図7に相当する
図。
【図15】前記第3の変形例(図14)によるテンショ
ナアーム及びチェーンガイドが適用されたV型エンジン
のタイミングシステムを示す図1に相当する図。
【図16】本発明の第4の変形例を示す図3に相当する
図。
【図17】本発明の第4の変形例を示す図6に相当する
図。
【図18】本発明が直列DOHCエンジンのタイミング
システムに適用された例を示す図。
【図19】本発明が直列DOHCエンジンのタイミング
システム及び補機類の駆動システムに適用された例を示
す図。
【符号の説明】
1 タイミングシステム 8,9 タイミングチェーン 10,20 テンショナアーム 30,40 チェーンガイド 12,32 シュー 15 テンショナ 21,41 凹部 22,42 底壁部 23,43 側壁部 28,29,48,49 貫通孔(オイル逃がし孔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン内部に設けられるチェーンに緊
    張力を付加するためのテンショナアームにおいて、該テ
    ンショナアームの背面側に、貫通孔からなるオイル逃が
    し部を設けたことを特徴とするテンショナアーム。
  2. 【請求項2】 エンジン内部に設けられるチェーンの走
    行位置を規制するためのチェーンガイドにおいて、該チ
    ェーンガイドの背面側に、貫通孔からなるオイル逃がし
    部を設けたことを特徴とするチェーンガイド。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記オイル逃がし部
    は、前記テンショナアームの背面側からチェーン当接側
    に貫通する貫通孔から構成されていることを特徴とする
    テンショナアーム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記オイル逃がし部
    は、前記テンショナアームの背面側から側壁側に貫通す
    る貫通孔から構成されていることを特徴とするテンショ
    ナアーム。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記オイル逃がし部
    は、前記チェーンガイドの背面側からチェーン当接側に
    貫通する貫通孔から構成されていることを特徴とするチ
    ェーンガイド。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記オイル逃がし部
    は、前記チェーンガイドの背面側から側壁側に貫通する
    貫通孔から構成されていることを特徴とするチェーンガ
    イド。
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