JP3668548B2 - エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造 - Google Patents

エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダブロックの下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンに関し、特にそのバランサーシャフトの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるエンジンは、実公昭61−36828号公報により公知である。前記エンジンはシリンダブロックの両側壁に固定された軸受体(バランサーシャフト支持部材)を備えており、この軸受体にバランサーシャフトが支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、シリンダブロックの両側壁を接続するように軸受体を固定しているので、前記両側壁に作用する荷重が直接軸受体に伝達されてバランサーシャフトの支持剛性が不足する問題がある。これを回避するには軸受体を大型化して剛性を高めれば良いが、このようにすると重量の増加を招く結果となる。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、バランサーシャフト支持部材を大型化することなくバランサーシャフトの支持剛性を高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、シリンダブロックの下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンにおいて、クランクシャフトのジャーナル部を支持するベアリングキャップを有するロアブロックを前記シリンダブロックの両側壁に当接させるとともに、このロアブロックの下面に前記バランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を当接させ、これらロアブロック及びバランサーシャフト支持部材を、該ロアブロック及びバランサーシャフト支持部材を上下に貫通する共通のボルトでシリンダブロックに共締めし、このボルトの、ロアブロックとバランサーシャフト支持部材とに跨がる挿通孔を前記バランサーシャフトのジャーナル部に給油する油路として利用したことを特徴とする。
【0006】
また請求項2に記載された発明は、シリンダブロックの下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンにおいて、クランクシャフトのジャーナル部を支持するベアリングキャップを有するロアブロックを前記シリンダブロックの両側壁に固定するとともに、このロアブロックの下面に前記バランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を固定し、前記ロアブロック及びバランサーシャフト支持部材の合わせ面に形成した凹部に前記バランサーシャフトを駆動する無端チェーンに給油するオイルジェットを配置し、このオイルジェットに給油する油路を、前記バランサーシャフトのジャーナル部に給油すべく前記バランサーシャフト支持部材に形成した油路に連通させたことを特徴とする。
【0007】
また請求項3に記載された発明は、シリンダブロックの下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンにおいて、クランクシャフトのジャーナル部を支持する鉄系材料製のベアリングキャップを埋設したアルミニューム系材料製のロアブロックをアルミニューム系材料製の前記シリンダブロックの両側壁に固定するとともに、このロアブロックの下面に前記バランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を固定し、前記ロアブロックが結合される前記シリンダブロックの前記ベアリングキャップ対向面に、前記バランサーシャフトのジャーナル部に給油する油路から分岐してクランクシャフトのジャーナル部に給油する油路を形成したことを特徴とする。
【0008】
また請求項4に記載された発明は、シリンダブロックの下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンにおいて、クランクシャフトのジャーナル部を支持する鉄系材料製のベアリングキャップを埋設したアルミニューム系材料製のロアブロックをアルミニューム系材料製の前記シリンダブロックの両側壁に当接させるとともに、このロアブロックの下面に前記バランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を当接させ、これらロアブロック及びバランサーシャフト支持部材を共通のボルトでシリンダブロックに共締めしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図12は本発明の第1実施例を示すもので、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の4−4線拡大矢視図(二次バランサー装置の下面図)、図5は図4の5−5線矢視図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は図2の8−8線断面図、図9は図2の9−9線断面図、図10は図7の10−10線断面図、図11は図10の11−11線断面図、図12は図7の要部拡大図である。
【0011】
図1〜図3に示すように、本実施例のエンジンEはクランクシャフト1が水平方向に配置され、且つ4本のシリンダ軸線2…が略鉛直方向に配置された直列4気筒エンジンである。エンジン本体はシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の下面に結合されたシリンダブロック4と、シリンダブロック4の下面に結合されたロアブロック5と、ロアブロック5の下面に結合されたオイルパン6とを備える。シリンダブロック4の下面に形成した5個のジャーナル支持部41 〜45 とロアブロック5の上面に形成した5個のジャーナル支持部51 〜55 との間に、クランクシャフト1の#1〜#5ジャーナル部11 〜15 が挟持されて回転自在に支持される。
【0012】
ロアブロック5の下面にはトロコイドポンプよりなるオイルポンプ7と、エンジンEの二次振動を低減する二次バランサー装置8とが設けられており、これらオイルポンプ7及び二次バランサー装置8はオイルパン6内に溜まったオイルに浸漬される。オイルパン6は#1ジャーナル部11 下方が#4ジャーナル部14 下方よりも深くなっており、オイルポンプ7を配設する上で有利である。
【0013】
図4〜図6を併せて参照すると明らかなように、ロアブロック5のジャーナル支持部51 の下面に結合されたオイルポンプ7のポンプハウジング9は、5本のボルト10…で一体に結合されたポンプボディ11及びポンプカバー12の2つの部材から構成される。ポンプボディ11と反対側のポンプカバー12の表面には6本の補強リブ121a…,121bが突設される(図5参照)。これら補強リブ121a…,121bにより、後述するリヤバランサーシャフト22の支持剛性を高めることができるばかりか、オイルパン6内のオイルの波立ちによる油面変化を抑制することができる。特に、リヤバランサーシャフト22のジャーナル支持部に放射状に形成した5本の補強リブ121a…により、リヤバランサーシャフト22の支持剛性が大幅に向上する。
【0014】
ポンプボディ11は、ポンプカバー12との合わせ面に開口する吸入ポート111 と、吐出ポート112 と、ポンプ室113 とを備えており、ポンプ室113 に回転自在に支持されたアウターロータ14に噛合するインナーロータ15は、ポンプボディ11に回転自在に支持されたポンプシャフト16に結合されて駆動される。
【0015】
オイルパン6内のオイルを濾過してオイルポンプ7の吸入ポート111 に供給するオイルストレーナ17の取付フランジ171 が、ポンプカバー12をポンプボディ11に結合する前記5本のボルト10…のうちの2本によりポンプカバー12に共締めされる。またオイルポンプ7の吐出ポート112 から吐出されたオイルは、油路114 を介してシリンダブロック4に形成したオイルギャラリー13に供給され、そこからエンジンEの各部に潤滑油として供給される。
【0016】
而して、上記構成を備えたオイルポンプ7は、#1ジャーナル部11 下方でポンプボディ11を貫通する2本のボルト18,18と、#1ジャーナル部11 及び#2ジャーナル部12 間の下方、即ち振れ止めジャーナル部264 側に偏倚した位置でポンプボディ11を貫通する1本のボルト19とによって、ロアブロック5の下面に結合される。
【0017】
図3から明らかなように、オイルポンプ7をロアブロック5に固定する2本のボルト181 ,19の間であり、且つボルト181 に近接した位置に前記油路114 が形成されているため、ポンプボディ11とロアブロック5との結合面圧の高い位置に油路114 を開口させることができ、面圧確保のために固定ボルトを必要以上に増やすことなくメインギャラリー13に給油することができる。
【0018】
二次バランサー装置8はクランクシャフト1の回転数の2倍の回転数で相互に逆方向に回転するフロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22を備える。フロントバランサーシャフト21は、シャフト本体23及び一対の円筒カバー24,25から構成されており、シャフト本体23はその回転軸から偏心した一対のバランサーウエイト部231 ,232 と、両バランサーウエイト部231 ,232 間に形成された主ジャーナル部233 と、一方の軸端に形成された振れ止めジャーナル部234 と、主ジャーナル部233 に隣接して形成された駆動ヘリカルギヤ235 とを備えており、一対の円筒カバー24,25は前記回転軸線と同軸に配置されて前記一対のバランサーウエイト部231 ,232 を覆うようにシャフト本体23に固定される。
【0019】
リヤバランサーシャフト22も前記フロントバランサーシャフト21と同様にシャフト本体26及び一対の円筒カバー27,28から構成されており、シャフト本体26はその回転軸線から偏心した一対のバランサーウエイト部261 ,262 と、両バランサーウエイト部261 ,262 間に形成された主ジャーナル部263 と、一方の軸端に形成された振れ止めジャーナル部264 と、主ジャーナル部263 に隣接して形成された従動ヘリカルギヤ265 とを備えており、一対の円筒カバー27,28は前記回転軸線と同軸に配置されて前記一対のバランサーウエイト部261 ,262 を覆うようにシャフト本体26に固定される。
【0020】
このように円筒カバー24,25;27,28でバランサーウエイト部231 ,232 ;261 ,262 を覆うことにより、バランサーウエイト部231 ,232 ;261 ,262 がオイルパン6内のオイルを攪拌することを防止してフロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22の回転抵抗を軽減することができる。
【0021】
図4から明らかなように、ロアブロック5の下面に結合した鉄系材料製のバランサーホルダー29に形成したギヤ室291 の内部に、フロントバランサーシャフト21の駆動ヘリカルギヤ235 とリヤバランサーシャフト22の従動ヘリカルギヤ265 とが噛合状態で収納されており、このギヤ室291 の開口部を覆ってフロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22の軸方向の移動を規制するスラストプレート31が、3本のボルト32…でバランサーホルダー29に固定される。
【0022】
駆動ヘリカルギヤ235 と従動ヘリカルギヤ265 とは、両バランサーシャフト21,22の主ジャーナル部233 ,263 及び振れ止めジャーナル部234 ,264 間に設けられており、且つ主ジャーナル部233 ,263 に近接して設けられているので、噛み合い精度が非常に良い。またスラストプレート31は一部材から構成されているので部品点数が少なくて済み、取り付けも容易である。またオイル逃がし孔311 はギヤ室291 の圧力が高い位置で、しかも下方に設けられているので、オイル逃がしに有利である。更にバランサーホルダー29を熱膨張率の小さい鉄系材料製としたことにより、両バランサーシャフト21,22の軸間距離の変化を最小限に抑えることができ、これにより両ヘリカルギヤ235 ,265 の噛合不良による異音の発生を防止することができる。
【0023】
またフロントバランサーシャフト21の振れ止めジャーナル部234 はポンプボディ11に形成した軸受孔115 に支持されるとともに、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 はポンプカバー12に形成した軸受孔122 に支持される。オイルポンプ7のポンプシャフト16とリヤバランサーシャフト22とは同軸上に配置されており、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 の軸端が臨むようにポンプカバー12に形成した油室123 は、油路124 を介してポンプシャフト16の軸端に連通している。
【0024】
このように両バランサーシャフト21,22を、その長手方向中央の主ジャーナル部233 ,263 と、軸端の振れ止めジャーナル部234 ,264 との2ヵ所で支持しているので、回転に伴う両バランサーシャフト21,22の振動を確実に防止することができる。しかも、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 をポンプカバー12の軸受孔122 に支持したので、リヤバランサーシャフト22の長さが短縮されて一層安定した支持が可能となる。更に振れ止めジャーナル部264 側に偏倚した位置でポンプボディ11をボルト19にてロアブロック5下面に結合しているので、リヤバランサーシャフト22の支持剛性が大幅に向上する。
【0025】
クランクシャフト1の#1ジャーナル部11 の断面に対応する図7から明らかなように、ロアブロック5には鉄系材料製のベアリングキャップ611 が鋳込まれており、このベアリングキャップ611 を貫通する2本のボルト62,62によってロアブロック5がシリンダブロック4の下面に結合される。ロアブロック5の下面にはオイルポンプ7のポンプボディ11が前記2本のボルト181 ,182 により固定されており、そのうち一方のボルト181 はロアブロック5を貫通してシリンダブロック4に螺入される。
【0026】
剛性の高いロアブロック5でシリンダブロック4の前後両側壁を接続することにより該シリンダブロック4の剛性が高まるだけでなく、ロアブロック5に結合されるポンプハウジング9の剛性を高めてフロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22を確実に支持することができる。また、オイルポンプ7の装着位置が異なるエンジンEの場合には、前記ボルト181 を短いボルトに交換してロアブロック5をシリンダブロック4に結合することができる。
【0027】
シリンダブロック4に形成されたメインギャラリー13は、シリンダブロック4の内部に形成された油路47 を介してロアブロック5との合わせ面に形成された油路48 に接続される。前記油路48 は、クランクシャフト1の#1ジャーナル部11 の一部を囲む油溝49 に連通して該#1ジャーナル部11 を潤滑するとともに、ロアブロック5と前記2本のボルト181 ,182 の一方のボルト181 の外周との間に形成された油路57 と、ポンプボディ11との合わせ面に形成された油路58 とを介して、ポンプボディ11に上下方向に形成された油路116 に接続される。前記油路116 の下端に接続されてポンプボディ11の内部を斜めに延びる油路117 は、その中間部がフロントバランサーシャフト21の軸受孔115 に臨んでおり、そこに支持される振れ止めジャーナル部234 を潤滑する。尚、油路117 の上流端の開口は盲プラグ63で閉塞される。
【0028】
このように、ボルト181 が挿通されるボルト孔を利用して油路57 を形成することにより、その油路57 の加工工数を削減することが可能となる。またクランクシャフト1の#1ジャーナル部11 を潤滑するための油路48 をシリンダブロック4とロアブロック5との合わせ面に形成したので、その油路48 の加工が容易である。
【0029】
前記ポンプボディ11の油路117 の中間部から上向きに分岐する油路118 は、ポンプボディ11とロアブロック5との合わせ面に配置した後述するオイルジェット64に接続される。また前記油路117 の下流端は2本のボルト181 ,182 の他方のボルト182 の外周に形成された油路119 ,59 を介して後述するチェーンテンショナー38に接続される。
【0030】
図1及び図4から明らかなように、ポンプボディ11から延出するポンプシャフト16の軸端及びフロントバランサーシャフト21の軸端に、それぞれポンプ従動スプロケット33及びバランサー従動スプロケット34が固定されており、これら両スプロケット33,34はクランクシャフト1の軸端に固定した駆動スプロケット35に無端チェーン36を介して接続される。無端チェーン36の張り側にはチェーンガイド37が設けられ、弛み側には油圧式のチェーンテンショナー38が設けられる。
【0031】
バランサー従動スプロケット34の歯数は駆動スプロケット35の歯数の2分の1に設定されており、またポンプ従動スプロケット33の歯数はバランサー従動スプロケット34の歯数と異なるように設定されている。バランサー従動スプロケット34の歯数はポンプ従動スプロケット33の歯数よりも少ない方が、オイルポンプ7の性能上好ましい。またオイルポンプ7及びフロントバランサーシャフト21を駆動する無端チェーン36は、カムシャフト駆動用の無端チェーン36aの内側、つまりクランクシャフト1の#1ジャーナル部11 側に配置されている。
【0032】
クランクシャフト1の#2ジャーナル部12 の断面に対応する図8から明らかなように、ロアブロック5には鉄系材料製製のベアリングキャップ612 が鋳込まれており、このベアリングキャップ612 を貫通する2本のボルト62,62によってロアブロック5がシリンダブロック4の下面に結合される。シリンダブロック4に形成されたメインギャラリー13は油路47 ,48 を経て油溝49 に供給され、クランクシャフト1の#2ジャーナル部12 を潤滑する。尚、クランクシャフト1の#4ジャーナル部14 及び#5ジャーナル部15 に対応する断面の油路の構成は、前述した#2ジャーナル部12 に対応する断面の油路の構成と実質的に同一である。
【0033】
クランクシャフト1の#3ジャーナル部13 の断面に対応する図9から明らかなように、ロアブロック5には鉄系材料製のベアリングキャップ613 が鋳込まれており、このベアリングキャップ613 を貫通する2本のボルト62,62によってロアブロック5がシリンダブロック4の下面に結合される。ロアブロック5の下面に鉄系材料製のバランサーホルダー29を結合する2本のボルト30,30は、ロアブロック5に鋳込んだ鉄系材料製のベアリングキャップ613 を貫通してシリンダブロック4の前後両側壁に螺入される。このように剛性の高いロアブロック5でシリンダブロック4の前後両側壁を接続することにより該シリンダブロック4の剛性が高まるだけでなく、ロアブロック5に結合されるバランサーホルダー29の剛性を高めてフロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22を確実に支持することができる。
【0034】
シリンダブロック4に形成されたメインギャラリー13は、シリンダブロック4の内部に形成された油路47 を介してロアブロック5との合わせ面に形成された油路48 に接続される。前記油路48 は、クランクシャフト1の#3ジャーナル部13 の一部を囲む油溝49 に連通して該#3ジャーナル部13 を潤滑するとともに、ベアリングキャップ613 及びバランサーホルダー29を貫通する前記2本のボルト30,30の一方の外周に形成された油路57 ,292 を介して、バランサーホルダー29に水平方向に形成した潤滑油路293 に連通する。この潤滑油路293 を介して、フロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22の主ジャーナル部233 ,263 が潤滑される。
【0035】
次に、図1、図2、図10及び図11に基づいてオイルジェット64の構造を説明する。
【0036】
ロアブロック5及びポンプボディ11の合わせ面には無端チェーン36の回転面内に開口する凹部65が形成されており、この凹部65内に位置するようにオイルジェット64がポンプボディ11に螺着される。オイルジェット64はポンプボディ11に螺着されるボルト部66と、このボルト部66によって固定されるノズル部67とから構成される。ノズル部67はノックピン671 によりポンプボディ11に対して位置決めされる。
【0037】
ポンプボディ11に形成された前記油路118 は、ボルト部66の内部に設けたチェック弁68を介してノズル部67に形成された油路672 に連通しており、この油路672 の下流端に第1ノズル673 及び第2ノズル674 が形成される。第1ノズル673 は駆動スプロケット35と無端チェーン36との噛合部を指向しており、また第2ノズル674 はバランサー従動スプロケット34と無端チェーン36との噛合部を指向している。上述したように、ロアブロック5及びポンプボディ11の合わせ面に形成した凹部65にオイルジェット64を配置したので、他部材と干渉することなくオイルジェット64をコンパクトにレイアウトすることができる。
【0038】
前記凹部65は鉄系材料製のベアリングキャップ611 を避けた位置、即ちベアリングキャップ611 の下方のアルミニューム系材料製のロアブロック5に形成されているので、その加工が容易であるだけでなくベアリングキャップ611 の剛性が低下することもない。更に前記凹部65はクランクシャフト1の軸線よりもフロント側にオフセットされた位置に形成されているので(図1参照)、オイルポンプ7よりも回転数の大きいフロントバランサーシャフト21のバランサー従動スプロケット34と無端チェーン36との噛合部に充分な量のオイルを供給することができ、しかも最大荷重が加わるクランクシャフト1の軸線の真下位置からのオフセットにより凹部65による剛性低下を最小限に抑えることができる。更に、オイルジェット64のボルト部66が油路118 と同軸上に配置されているので、油路構成が複雑にならず、且つ油路118 に盲栓等を設ける必要もない。
【0039】
図12は前記チェーンテンショナー38を示すものである。チェーンテンショナー38は無端チェーン36に摺接する弓状のシュー69と、このシュー69を無端チェーン36に向けて付勢する油圧シリンダ70とから構成される。シュー69を枢支するピボット71は、アルミニューム系材料製のロアブロック5を避けて該ロアブロック5に鋳込まれた鉄系材料製のベアリングキャップ611 に支持されているため、前記ピボット71の支持強度が高められる。またピボット71の側方にはベアリングキャップ611 を円弧状に膨出させた膨出部6111が設けられているので、ピボット71の支持剛性が更に高まっている。しかも、この膨出部6111はロアブロック5に埋設したベアリングキャップ611 の抜け止め形状としても有利に作用する。
【0040】
油圧シリンダ70に連なる油路59 は、アルミニューム系材料製のロアブロック5と鉄系材料製のベアリングキャップ611 との結合面を通過せずにロアブロック5だけに形成されているため、油路59 の加工が容易であるばかりか、前記結合面からのオイル漏れが発生する虞がない。また、油圧シリンダ70がピボット71の下方に設けられているので、油圧シリンダ70に給油する油路59 を短縮することができる。更に、無端チェーン36の歯飛びを防止するための円弧状のリブ1110(図1及び図7参照)が油路117 ,119 の近傍に、即ちフロントバランサーシャフト21の軸方向から見て油路117 と円弧状のリブ1110とがオーバーラップするように形成されているので、前記油路117 ,119 の形成によるポンプボディ11の剛性低下を防止してフロントバランサーシャフト21の支持剛性を高めることができる。
【0041】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0042】
エンジンEを駆動すると、クランクシャフト1の回転は駆動スプロケット35及び無端チェーン36を介してポンプ従動スプロケット33及びバランサー従動スプロケット34に伝達される。バランサー従動スプロケット34の歯数は駆動スプロケット35の歯数の2分の1に設定されているため、フロントバランサーシャフト21と、このフロントバランサーシャフト21に同一歯数の駆動ヘリカルギヤ235 及び従動ヘリカルギヤ265 を介して接続されたリヤバランサーシャフト22とは、クランクシャフト1の2倍の回転数で相互に逆方向に回転してエンジンEの二次振動を軽減する。またポンプ従動スプロケット33の歯数はバランサー従動スプロケット34の歯数と異なっているため、ポンプシャフト16は両バランサーシャフト21,22と異なる回転数(例えば、両バランサーシャフト21,22の回転数の2分の1)で回転する。
【0043】
このように、シリンダブロック4の下方に配置されるポンプシャフト16及びリヤバランサーシャフト22を同軸上に分離して配置し、各々独立に駆動しているので、オイルポンプ7が大型化することがなく、しかもオイルポンプ7とリヤバランサーシャフト22とをシリンダブロック4の下方にコンパクトに配置できるばかりか、リヤバランサーシャフト22の回転数と無関係のオイルポンプ7の回転数を設定して設計自由度を維持することができる。尚、ポンプシャフト16及びリヤバランサーシャフト22は厳密に同軸上に配置する必要はないが、エンジンEのコンパクト化及び設計自由度を考慮すると、実施例の通り同軸上に配置することが望ましい。
【0044】
図4から明らかなように、オイルポンプ7の吐出ポート112 に一端を連通させた給油溝125 をポンプカバー12のポンプシャフト16対向面に形成し、この給油溝125 の他端をポンプカバー12に形成した軸方向の油路124 に連通させているので、吐出ポート112 から給油溝125 を介して供給されるオイルは軸方向の油路124 を経て油室123 に供給され、その油室123 に連なる軸受孔122 に支持したリヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 を潤滑する。このようにポンプカバー12に油路124 を形成したことによって、最小限の長さの油路でリヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 を潤滑することができる。
【0045】
また、リヤバランサーシャフト22はその従動ヘリカルギヤ265 がフロントバランサーシャフト21の駆動ヘリカルギヤ235 から受ける反力によって図4の矢印A方向に付勢される。しかしながら、ポンプカバー12に形成した給油溝125 及び軸方向の油路124 を介して油室123 に作用する油圧によってリヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 の軸端が矢印B方向に付勢されるため、リヤバランサーシャフト22のスラスト方向の移動を規制して異音の発生を防止することができる。
【0046】
さて、図9に示すように、オイルポンプ7からシリンダブロック4のメインギャラリー13に供給されたオイルは、シリンダブロック4の油路47 ,48 、ロアブロック5の油路57 及びバランサーホルダー29の油路292 を経てバランサーホルダー29の潤滑油路293 に供給され、リヤバランサーシャフト22及びフロントバランサーシャフト21の主ジャーナル部263 ,233 を潤滑する。
【0047】
また、図7に示すように、オイルポンプ7からシリンダブロック4のメインギャラリー13に供給されたオイルは、シリンダブロック4の油路47 ,48 、ロアブロック5の油路57 ,58 及びポンプボディ11の油路116 ,117 を経て供給され、フロントバランサーシャフト21の振れ止めジャーナル部234 を潤滑する。
【0048】
前記ポンプボディ11の油路117 の中間部から分岐する油路118 を介してオイルジェット64に供給されたオイルは、第1ノズル673 から駆動スプロケット35と無端チェーン36との噛合部に噴射されるとともに第2ノズル674 からバランサー従動スプロケット34と無端チェーン36との噛合部に噴射され、前記噛合部の潤滑に供される。エンジン回転数が低くてオイルポンプ7の吐出油圧が低い場合には、オイルジェット64のチェック弁68が閉弁してオイルの噴射を規制し、これにより油圧の更なる低下が防止される。前記油路117 の下流端から分岐する油路119 ,59 を介してチェーンテンショナー38(図12参照)供給されたオイルは、その油圧シリンダ70を作動させてシュー69を無端チェーン36に圧接することにより、該無端チェーン36に所定の張力が与えられる。
【0049】
このように、フロントバランサーシャフト21の振れ止めジャーナル部234 を潤滑するための油路117 を利用してオイルジェット64及びチェーンテンショナー38にオイルを供給することにより、油路の加工工数を削減することが可能となる。
【0050】
図13は本発明の第2実施例を示すものである。第2実施例はポンプボディ11に形成される油路117 が図7に示す第1実施例と逆方向に傾斜している。これにより、第1実施例において必要であったポンプボディ11の油路116 と盲プラグ63とが不要になり、加工工数及び部品点数が一層削減される。
【0051】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0052】
例えば、実施例ではポンプボディ11及びバランサーホルダー29をバランサーシャフト支持部材として利用しているが、バランサーシャフト支持部材はポンプボディ11やバランサーホルダー29に限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載された発明によれば、クランクシャフトのジャーナル部を支持するベアリングキャップを有するロアブロックをシリンダブロックの両側壁に当接させるとともに、このロアブロックの下面にバランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を当接させ、これらロアブロック及びバランサーシャフト支持部材を、該ロアブロック及びバランサーシャフト支持部材を上下に貫通する共通のボルトでシリンダブロックに共締めしたので、シリンダブロックに直接バランサーシャフト支持部材を固定する場合に比べてクランクシャフト及びバランサーシャフトの支持剛性を高めることができるばかりか、バランサーシャフト支持部材自体の剛性を高める必要がないので該バランサーシャフト支持部材を小型化することができる。またボルトの数を削減することができるのでスペース上有利なだけでなく、バランサーシャフト支持部材が不要の場合には短いボルトを使用するだけでシリンダブロックにロアブロックを固定することができる。しかもボルトの、ロアブロックとバランサーシャフト支持部材とに跨がる挿通孔を前記バランサーシャフトのジャーナル部に給油する油路として利用したので、専用の油路を形成する必要がなくなって加工工数を削減することができる。
【0054】
また請求項2に記載された発明によれば、クランクシャフトのジャーナル部を支持するベアリングキャップを有するロアブロックをシリンダブロックの両側壁に固定するとともに、このロアブロックの下面にバランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を固定したので、シリンダブロックに直接バランサーシャフト支持部材を固定する場合に比べてクランクシャフト及びバランサーシャフトの支持剛性を高めることができるばかりか、バランサーシャフト支持部材自体の剛性を高める必要がないので該バランサーシャフト支持部材を小型化することができる。またロアブロック及びバランサーシャフト支持部材の合わせ面に形成した凹部にバランサーシャフトを駆動する無端チェーンに給油するオイルジェットを配置し、このオイルジェットに給油する油路を、ジャーナル部に給油すべくバランサーシャフト支持部材に形成した油路に連通させたので、オイルジェットをコンパクトにレイアウトすることができるばかりか、オイルジェットに連なる油路の加工工数を削減することができる。
【0055】
また請求項3に記載された発明によれば、クランクシャフトのジャーナル部を支持する鉄系材料製のベアリングキャップを埋設したアルミニューム系材料製のロアブロックをアルミニューム系材料製のシリンダブロックの両側壁に固定するとともに、このロアブロックの下面にバランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を固定したので、シリンダブロックに直接バランサーシャフト支持部材を固定する場合に比べてクランクシャフト及びバランサーシャフトの支持剛性を高めることができるばかりか、バランサーシャフト支持部材自体の剛性を高める必要がないので該バランサーシャフト支持部材を小型化することができ、しかも鉄系材料製のベアリングキャップでクランクシャフトの支持剛性を高めながらロアブロックを軽量化することができる。またロアブロックが結合されるシリンダブロックのベアリングキャップ対向面に、バランサーシャフトのジャーナル部に給油する油路から分岐してクランクシャフトのジャーナル部に給油する油路を形成したので、クランクシャフトのジャーナル部に給油する油路の構成が容易になる。
【0056】
また請求項4に記載された発明によれば、クランクシャフトのジャーナル部を支持する鉄系材料製のベアリングキャップを埋設したアルミニューム系材料製のロアブロックをアルミニューム系材料製のシリンダブロックの両側壁に当接させるとともに、このロアブロックの下面にバランサーシャフトを支持するバランサーシャフト支持部材を当接させ、これらロアブロック及びバランサーシャフト支持部材を共通のボルトでシリンダブロックに共締めしたので、シリンダブロックに直接バランサーシャフト支持部材を固定する場合に比べてクランクシャフト及びバランサーシャフトの支持剛性を高めることができるばかりか、バランサーシャフト支持部材自体の剛性を高める必要がないので該バランサーシャフト支持部材を小型化することができ、しかも鉄系材料製のベアリングキャップでクランクシャフトの支持剛性を高めながらロアブロックを軽量化することができる。またボルトの数を削減することができるのでスペース上有利なだけでなく、バランサーシャフト支持部材が不要の場合には短いボルトを使用するだけでシリンダブロックにロアブロックを固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線拡大矢視図(二次バランサー装置の下面図)
【図5】図4の5−5線矢視図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図2の8−8線断面図
【図9】図2の9−9線断面図
【図10】図7の10−10線断面図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図7の要部拡大図
【図13】第2実施例に係る、前記図7に対応する図
【符号の説明】
1 クランクシャフト
1 ジャーナル部
3 ジャーナル部
4 シリンダブロック
8 油路
5 ロアブロック
7 油路
11 ポンプボディ(バランサーシャフト支持部材)
117 油路
118 油路
181 ボルト
21 フロントバランサーシャフト(バランサーシャフト)
22 リヤバランサーシャフト(バランサーシャフト)
233 主ジャーナル部(ジャーナル部)
234 振れ止めジャーナル部(ジャーナル部)
263 主ジャーナル部(ジャーナル部)
29 バランサーホルダー(バランサーシャフト支持部材)
30 ボルト
36 無端チェーン
611 ベアリングキャップ
613 ベアリングキャップ
64 オイルジェット
65 凹部

Claims (4)

  1. シリンダブロック(4)の下方にバランサーシャフト(21,22)を配置してなるエンジンにおいて、
    クランクシャフト(1)のジャーナル部(11 ,13 )を支持するベアリングキャップ(611 ,613 )を有するロアブロック(5)を前記シリンダブロック(4)の両側壁に当接させるとともに、このロアブロック(5)の下面に前記バランサーシャフト(21,22)を支持するバランサーシャフト支持部材(11,29)を当接させ、これらロアブロック(5)及びバランサーシャフト支持部材(11,29)を、該ロアブロック(5)及びバランサーシャフト支持部材(11,29)を上下に貫通する共通のボルト(181 ,30)でシリンダブロック(4)に共締めし、このボルト(181 ,30)の、ロアブロック(5)とバランサーシャフト支持部材(11,29)とに跨がる挿通孔を前記バランサーシャフト(21,22)のジャーナル部(234 ,233 ,263 )に給油する油路(57 )として利用したことを特徴とする、エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造。
  2. シリンダブロック(4)の下方にバランサーシャフト(21)を配置してなるエンジンにおいて、
    クランクシャフト(1)のジャーナル部(11 )を支持するベアリングキャップ(611 )を有するロアブロック(5)を前記シリンダブロック(4)の両側壁に固定するとともに、このロアブロック(5)の下面に前記バランサーシャフト(21)を支持するバランサーシャフト支持部材(11)を固定し、前記ロアブロック(5)及びバランサーシャフト支持部材(11)の合わせ面に形成した凹部(65)に前記バランサーシャフト(21)を駆動する無端チェーン(36)に給油するオイルジェット(64)を配置し、このオイルジェット(64)に給油する油路(118 )を、前記バランサーシャフト(21)のジャーナル部(234 )に給油すべく前記バランサーシャフト支持部材(11)に形成した油路(117 )に連通させたことを特徴とする、エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造。
  3. シリンダブロック(4)の下方にバランサーシャフト(21,22)を配置してなるエンジンにおいて、
    クランクシャフト(1)のジャーナル部(11 ,13 )を支持する鉄系材料製のベアリングキャップ(611 ,613 )を埋設したアルミニューム系材料製のロアブロック(5)をアルミニューム系材料製の前記シリンダブロック(4)の両側壁に固定するとともに、このロアブロック(5)の下面に前記バランサーシャフト(21,22)を支持するバランサーシャフト支持部材(11,29)を固定し、前記ロアブロック(5)が結合される前記シリンダブロック(4)の前記ベアリングキャップ(611 ,613 )対向面に、前記バランサーシャフト(21,22)のジャーナル部(234 ,233 ,263 )に給油する油路(57 )から分岐してクランクシャフト(1)のジャーナル部(11 ,13 )に給油する油路(48 )を形成したことを特徴とする、エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造。
  4. シリンダブロック(4)の下方にバランサーシャフト(21,22)を配置してなるエンジンにおいて、
    クランクシャフト(1)のジャーナル部(13 )を支持する鉄系材料製のベアリングキャップ(613 )を埋設したアルミニューム系材料製のロアブロック(5)をアルミニューム系材料製の前記シリンダブロック(4)の両側壁に当接させるとともに、このロアブロック(5)の下面に前記バランサーシャフト(21,22)を支持するバランサーシャフト支持部材(29)を当接させ、これらロアブロック(5)及びバランサーシャフト支持部材(29)を共通のボルト(30)でシリンダブロック(4)に共締めしたことを特徴とする、エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造。
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