JP3127354B2 - エンジンにおけるチェーンテンショナーの支持構造 - Google Patents

エンジンにおけるチェーンテンショナーの支持構造

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JP3127354B2
JP3127354B2 JP08020299A JP2029996A JP3127354B2 JP 3127354 B2 JP3127354 B2 JP 3127354B2 JP 08020299 A JP08020299 A JP 08020299A JP 2029996 A JP2029996 A JP 2029996A JP 3127354 B2 JP3127354 B2 JP 3127354B2
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雅和 山嵜
健佐 中村
文則 川島
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
の駆動力をシリンダブロックの下方に設けた補機に伝達
する無端チェーンにチェーンテンショナーで張力を与え
るエンジンに関し、特にそのチェーンテンショナーの支
持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるエンジンは、特開昭61−149
660号公報により公知である。このようなエンジンの
チェーンテンショナーは、一般にアルミニューム系材料
製のクランクケースに支持したチェーン当接部材を押圧
手段により無端チェーンに当接させて張力を与えるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
チェーンテンショナーは、そのチェーン当接部材をアル
ミニューム系材料製のクランクケースに支持しているの
で、その支持部の強度が不足して耐久性が低下する問題
がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、特別の補強部材を用いることなく、チェーンテンシ
ョナーのチェーン当接部材の支持強度を向上させること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、クランクシャフトの
駆動力をシリンダブロックの下方に設けた補機に伝達す
る無端チェーンにチェーンテンショナーで張力を与える
エンジンにおいて、前記シリンダブロックの下面に固定
されるアルミニューム系材料製のロアブロックにクラン
クシャフトを支持する鉄系材料製のベアリングキャップ
を埋設するとともに、このベアリングキャップに前記チ
ェーンテンショナーのチェーン当接部材を支持したこと
を特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記チェーンテンショナーが油圧式
であり、このチェーンテンショナーにオイルを供給する
油路を前記ロアブロックに前記ベアリングキャップを避
けて形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の2−
2線断面図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の
4−4線拡大矢視図(二次バランサー装置の下面図)、
図5は図4の5−5線矢視図、図6は図4の6−6線断
面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は図2の8−
8線断面図、図9は図2の9−9線断面図、図10は図
7の10−10線断面図、図11は図10の11−11
線断面図、図12は図7の要部拡大図である。
【0009】図1〜図3に示すように、本実施例のエン
ジンEはクランクシャフト1が水平方向に配置され、且
つ4本のシリンダ軸線2…が略鉛直方向に配置された直
列4気筒エンジンである。エンジン本体はシリンダヘッ
ド3と、シリンダヘッド3の下面に結合されたシリンダ
ブロック4と、シリンダブロック4の下面に結合された
ロアブロック5と、ロアブロック5の下面に結合された
オイルパン6とを備える。シリンダブロック4の下面に
形成した5個のジャーナル支持部41 〜45 とロアブロ
ック5の上面に形成した5個のジャーナル支持部51
5 との間に、クランクシャフト1の#1〜#5ジャー
ナル部11 〜15 が挟持されて回転自在に支持される。
【0010】ロアブロック5の下面にはトロコイドポン
プよりなるオイルポンプ7と、エンジンEの二次振動を
低減する二次バランサー装置8とが設けられており、こ
れらオイルポンプ7及び二次バランサー装置8はオイル
パン6内に溜まったオイルに浸漬される。オイルパン6
は#1ジャーナル部11 下方が#4ジャーナル部14
方よりも深くなっており、オイルポンプ7を配設する上
で有利である。
【0011】図4〜図6を併せて参照すると明らかなよ
うに、ロアブロック5のジャーナル支持部51 の下面に
結合されたオイルポンプ7のポンプハウジング9は、5
本のボルト10…で一体に結合されたポンプボディ11
及びポンプカバー12の2つの部材から構成される。ポ
ンプボディ11と反対側のポンプカバー12の表面には
6本の補強リブ121a…,121bが突設される(図5参
照)。これら補強リブ121a…,121bにより、後述す
るリヤバランサーシャフト22の支持剛性を高めること
ができるばかりか、オイルパン6内のオイルの波立ちに
よる油面変化を抑制することができる。特に、リヤバラ
ンサーシャフト22のジャーナル支持部に放射状に形成
した5本の補強リブ121a…により、リヤバランサーシ
ャフト22の支持剛性が大幅に向上する。
【0012】ポンプボディ11は、ポンプカバー12と
の合わせ面に開口する吸入ポート111 と、吐出ポート
112 と、ポンプ室113 とを備えており、ポンプ室1
3に回転自在に支持されたアウターロータ14に噛合
するインナーロータ15は、ポンプボディ11に回転自
在に支持されたポンプシャフト16に結合されて駆動さ
れる。
【0013】オイルパン6内のオイルを濾過してオイル
ポンプ7の吸入ポート111 に供給するオイルストレー
ナ17の取付フランジ171 が、ポンプカバー12をポ
ンプボディ11に結合する前記5本のボルト10…のう
ちの2本によりポンプカバー12に共締めされる。また
オイルポンプ7の吐出ポート112 から吐出されたオイ
ルは、油路114 を介してシリンダブロック4に形成し
たオイルギャラリー13に供給され、そこからエンジン
Eの各部に潤滑油として供給される。
【0014】而して、上記構成を備えたオイルポンプ7
は、#1ジャーナル部11 下方でポンプボディ11を貫
通する2本のボルト18,18と、#1ジャーナル部1
1 及び#2ジャーナル部12 間の下方、即ち振れ止めジ
ャーナル部264 側に偏倚した位置でポンプボディ11
を貫通する1本のボルト19とによって、ロアブロック
5の下面に結合される。
【0015】図3から明らかなように、オイルポンプ7
をロアブロック5に固定する2本のボルト181 ,19
の間であり、且つボルト181 に近接した位置に前記油
路114 が形成されているため、ポンプボディ11とロ
アブロック5との結合面圧の高い位置に油路114 を開
口させることができ、面圧確保のために固定ボルトを必
要以上に増やすことなくメインギャラリー13に給油す
ることができる。
【0016】二次バランサー装置8はクランクシャフト
1の回転数の2倍の回転数で相互に逆方向に回転するフ
ロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャ
フト22を備える。フロントバランサーシャフト21
は、シャフト本体23及び一対の円筒カバー24,25
から構成されており、シャフト本体23はその回転軸か
ら偏心した一対のバランサーウエイト部231 ,232
と、両バランサーウエイト部231 ,232 間に形成さ
れた主ジャーナル部233 と、一方の軸端に形成された
振れ止めジャーナル部234 と、主ジャーナル部233
に隣接して形成された駆動ヘリカルギヤ235 とを備え
ており、一対の円筒カバー24,25は前記回転軸線と
同軸に配置されて前記一対のバランサーウエイト部23
1 ,232を覆うようにシャフト本体23に固定され
る。
【0017】リヤバランサーシャフト22も前記フロン
トバランサーシャフト21と同様にシャフト本体26及
び一対の円筒カバー27,28から構成されており、シ
ャフト本体26はその回転軸線から偏心した一対のバラ
ンサーウエイト部261 ,262 と、両バランサーウエ
イト部261 ,262 間に形成された主ジャーナル部2
3 と、一方の軸端に形成された振れ止めジャーナル部
264 と、主ジャーナル部263 に隣接して形成された
従動ヘリカルギヤ265 とを備えており、一対の円筒カ
バー27,28は前記回転軸線と同軸に配置されて前記
一対のバランサーウエイト部261 ,262 を覆うよう
にシャフト本体26に固定される。
【0018】このように円筒カバー24,25;27,
28でバランサーウエイト部231,232 ;261
262 を覆うことにより、バランサーウエイト部2
1 ,232 ;261 ,262 がオイルパン6内のオイ
ルを攪拌することを防止してフロントバランサーシャフ
ト21及びリヤバランサーシャフト22の回転抵抗を軽
減することができる。
【0019】図4から明らかなように、ロアブロック5
の下面に結合した鉄系材料製のバランサーホルダー29
に形成したギヤ室291 の内部に、フロントバランサー
シャフト21の駆動ヘリカルギヤ235 とリヤバランサ
ーシャフト22の従動ヘリカルギヤ265 とが噛合状態
で収納されており、このギヤ室291 の開口部を覆って
フロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシ
ャフト22の軸方向の移動を規制するスラストプレート
31が、3本のボルト32…でバランサーホルダー29
に固定される。
【0020】駆動ヘリカルギヤ235 と従動ヘリカルギ
ヤ265 とは、両バランサーシャフト21,22の主ジ
ャーナル部233 ,263 及び振れ止めジャーナル部2
4,264 間に設けられており、且つ主ジャーナル部
233 ,263 に近接して設けられているので、噛み合
い精度が非常に良い。またスラストプレート31は一部
材から構成されているので部品点数が少なくて済み、取
り付けも容易である。またオイル逃がし孔311 はギヤ
室291 の圧力が高い位置で、しかも下方に設けられて
いるので、オイル逃がしに有利である。更にバランサー
ホルダー29を熱膨張率の小さい鉄系材料製としたこと
により、両バランサーシャフト21,22の軸間距離の
変化を最小限に抑えることができ、これにより両ヘリカ
ルギヤ235 ,265 の噛合不良による異音の発生を防
止することができる。
【0021】またフロントバランサーシャフト21の振
れ止めジャーナル部234 はポンプボディ11に形成し
た軸受孔115 に支持されるとともに、リヤバランサー
シャフト22の振れ止めジャーナル部264 はポンプカ
バー12に形成した軸受孔122 に支持される。オイル
ポンプ7のポンプシャフト16とリヤバランサーシャフ
ト22とは同軸上に配置されており、リヤバランサーシ
ャフト22の振れ止めジャーナル部264 の軸端が臨む
ようにポンプカバー12に形成した油室123は、油路
124 を介してポンプシャフト16の軸端に連通してい
る。
【0022】このように両バランサーシャフト21,2
2を、その長手方向中央の主ジャーナル部233 ,26
3 と、軸端の振れ止めジャーナル部234 ,264 との
2ヵ所で支持しているので、回転に伴う両バランサーシ
ャフト21,22の振動を確実に防止することができ
る。しかも、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジ
ャーナル部264 をポンプカバー12の軸受孔122
支持したので、リヤバランサーシャフト22の長さが短
縮されて一層安定した支持が可能となる。更に振れ止め
ジャーナル部264 側に偏倚した位置でポンプボディ1
1をボルト19にてロアブロック5下面に結合している
ので、リヤバランサーシャフト22の支持剛性が大幅に
向上する。
【0023】クランクシャフト1の#1ジャーナル部1
1 の断面に対応する図7から明らかなように、ロアブロ
ック5には鉄系材料製のベアリングキャップ611 が鋳
込まれており、このベアリングキャップ611 を貫通す
る2本のボルト62,62によってロアブロック5がシ
リンダブロック4の下面に結合される。ロアブロック5
の下面にはオイルポンプ7のポンプボディ11が前記2
本のボルト181 ,182 により固定されており、その
うち一方のボルト181 はロアブロック5を貫通してシ
リンダブロック4に螺入される。
【0024】剛性の高いロアブロック5でシリンダブロ
ック4の前後両側壁を接続することにより該シリンダブ
ロック4の剛性が高まるだけでなく、ロアブロック5に
結合されるポンプハウジング9の剛性を高めてフロント
バランサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト2
2を確実に支持することができる。また、オイルポンプ
7の装着位置が異なるエンジンEの場合には、前記ボル
ト181 を短いボルトに交換してロアブロック5をシリ
ンダブロック4に結合することができる。
【0025】シリンダブロック4に形成されたメインギ
ャラリー13は、シリンダブロック4の内部に形成され
た油路47 を介してロアブロック5との合わせ面に形成
された油路48 に接続される。前記油路48 は、クラン
クシャフト1の#1ジャーナル部11 の一部を囲む油溝
9 に連通して該#1ジャーナル部11 を潤滑するとと
もに、ロアブロック5と前記2本のボルト181 ,18
2 の一方のボルト18 1 の外周との間に形成された油路
7 と、ポンプボディ11との合わせ面に形成された油
路58 とを介して、ポンプボディ11に上下方向に形成
された油路11 6 に接続される。前記油路116 の下端
に接続されてポンプボディ11の内部を斜めに延びる油
路117 は、その中間部がフロントバランサーシャフト
21の軸受孔115 に臨んでおり、そこに支持される振
れ止めジャーナル部234 を潤滑する。尚、油路117
の上流端の開口は盲プラグ63で閉塞される。
【0026】このように、ボルト181 が挿通されるボ
ルト孔を利用して油路57 を形成することにより、その
油路57 の加工工数を削減することが可能となる。また
クランクシャフト1の#1ジャーナル部11 を潤滑する
ための油路48 をシリンダブロック4とロアブロック5
との合わせ面に形成したので、その油路48 の加工が容
易である。
【0027】前記ポンプボディ11の油路117 の中間
部から上向きに分岐する油路118は、ポンプボディ1
1とロアブロック5との合わせ面に配置した後述するオ
イルジェット64に接続される。また前記油路117
下流端は2本のボルト181,182 の他方のボルト1
2 の外周に形成された油路119 ,59 を介して後述
するチェーンテンショナー38に接続される。
【0028】図1及び図4から明らかなように、ポンプ
ボディ11から延出するポンプシャフト16の軸端及び
フロントバランサーシャフト21の軸端に、それぞれポ
ンプ従動スプロケット33及びバランサー従動スプロケ
ット34が固定されており、これら両スプロケット3
3,34はクランクシャフト1の軸端に固定した駆動ス
プロケット35に無端チェーン36を介して接続され
る。無端チェーン36の張り側にはチェーンガイド37
が設けられ、弛み側には油圧式のチェーンテンショナー
38が設けられる。
【0029】バランサー従動スプロケット34の歯数は
駆動スプロケット35の歯数の2分の1に設定されてお
り、またポンプ従動スプロケット33の歯数はバランサ
ー従動スプロケット34の歯数と異なるように設定され
ている。バランサー従動スプロケット34の歯数はポン
プ従動スプロケット33の歯数よりも少ない方が、オイ
ルポンプ7の性能上好ましい。またオイルポンプ7及び
フロントバランサーシャフト21を駆動する無端チェー
ン36は、カムシャフト駆動用の無端チェーン36aの
内側、つまりクランクシャフト1の#1ジャーナル部1
1 側に配置されている。
【0030】クランクシャフト1の#2ジャーナル部1
2 の断面に対応する図8から明らかなように、ロアブロ
ック5には鉄系材料製製のベアリングキャップ612
鋳込まれており、このベアリングキャップ612 を貫通
する2本のボルト62,62によってロアブロック5が
シリンダブロック4の下面に結合される。シリンダブロ
ック4に形成されたメインギャラリー13は油路47
8 を経て油溝49 に供給され、クランクシャフト1の
#2ジャーナル部12 を潤滑する。尚、クランクシャフ
ト1の#4ジャーナル部14 及び#5ジャーナル部15
に対応する断面の油路の構成は、前述した#2ジャーナ
ル部12 に対応する断面の油路の構成と実質的に同一で
ある。
【0031】クランクシャフト1の#3ジャーナル部1
3 の断面に対応する図9から明らかなように、ロアブロ
ック5には鉄系材料製のベアリングキャップ613 が鋳
込まれており、このベアリングキャップ613 を貫通す
る2本のボルト62,62によってロアブロック5がシ
リンダブロック4の下面に結合される。ロアブロック5
の下面に鉄系材料製のバランサーホルダー29を結合す
る2本のボルト30,30は、ロアブロック5に鋳込ん
だ鉄系材料製のベアリングキャップ613 を貫通してシ
リンダブロック4の前後両側壁に螺入される。このよう
に剛性の高いロアブロック5でシリンダブロック4の前
後両側壁を接続することにより該シリンダブロック4の
剛性が高まるだけでなく、ロアブロック5に結合される
バランサーホルダー29の剛性を高めてフロントバラン
サーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22を確
実に支持することができる。
【0032】シリンダブロック4に形成されたメインギ
ャラリー13は、シリンダブロック4の内部に形成され
た油路47 を介してロアブロック5との合わせ面に形成
された油路48 に接続される。前記油路48 は、クラン
クシャフト1の#3ジャーナル部13 の一部を囲む油溝
9 に連通して該#3ジャーナル部13 を潤滑するとと
もに、ベアリングキャップ613 及びバランサーホルダ
ー29を貫通する前記2本のボルト30,30の一方の
外周に形成された油路57 ,292 を介して、バランサ
ーホルダー29に水平方向に形成した潤滑油路293
連通する。この潤滑油路293 を介して、フロントバラ
ンサーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22の
主ジャーナル部233 ,263 が潤滑される。
【0033】次に、図1、図2、図10及び図11に基
づいてオイルジェット64の構造を説明する。
【0034】ロアブロック5及びポンプボディ11の合
わせ面には無端チェーン36の回転面内に開口する凹部
65が形成されており、この凹部65内に位置するよう
にオイルジェット64がポンプボディ11に螺着され
る。オイルジェット64はポンプボディ11に螺着され
るボルト部66と、このボルト部66によって固定され
るノズル部67とから構成される。ノズル部67はノッ
クピン671 によりポンプボディ11に対して位置決め
される。
【0035】ポンプボディ11に形成された前記油路1
8 は、ボルト部66の内部に設けたチェック弁68を
介してノズル部67に形成された油路672 に連通して
おり、この油路672 の下流端に第1ノズル673 及び
第2ノズル674 が形成される。第1ノズル673 は駆
動スプロケット35と無端チェーン36との噛合部を指
向しており、また第2ノズル674 はバランサー従動ス
プロケット34と無端チェーン36との噛合部を指向し
ている。上述したように、ロアブロック5及びポンプボ
ディ11の合わせ面に形成した凹部65にオイルジェッ
ト64を配置したので、他部材と干渉することなくオイ
ルジェット64をコンパクトにレイアウトすることがで
きる。
【0036】前記凹部65は鉄系材料製のベアリングキ
ャップ611 を避けた位置、即ちベアリングキャップ6
1 の下方のアルミニューム系材料製のロアブロック5
に形成されているので、その加工が容易であるだけでな
くベアリングキャップ611の剛性が低下することもな
い。更に前記凹部65はクランクシャフト1の軸線より
もフロント側にオフセットされた位置に形成されている
ので(図1参照)、オイルポンプ7よりも回転数の大き
いフロントバランサーシャフト21のバランサー従動ス
プロケット34と無端チェーン36との噛合部に充分な
量のオイルを供給することができ、しかも最大荷重が加
わるクランクシャフト1の軸線の真下位置からのオフセ
ットにより凹部65による剛性低下を最小限に抑えるこ
とができる。更に、オイルジェット64のボルト部66
が油路118 と同軸上に配置されているので、油路構成
が複雑にならず、且つ油路118 に盲栓等を設ける必要
もない。
【0037】図12は前記チェーンテンショナー38を
示すものである。チェーンテンショナー38は無端チェ
ーン36に摺接する弓状のシュー69と、このシュー6
9を無端チェーン36に向けて付勢する油圧シリンダ7
0とから構成される。シュー69を枢支するピボット7
1は、アルミニューム系材料製のロアブロック5を避け
て該ロアブロック5に鋳込まれた鉄系材料製のベアリン
グキャップ611 に支持されているため、前記ピボット
71の支持強度が高められる。またピボット71の側方
にはベアリングキャップ611 を円弧状に膨出させた膨
出部6111が設けられているので、ピボット71の支持
剛性が更に高まっている。しかも、この膨出部6111
ロアブロック5に埋設したベアリングキャップ611
抜け止め形状としても有利に作用する。
【0038】油圧シリンダ70に連なる油路59 は、ア
ルミニューム系材料製のロアブロック5と鉄系材料製の
ベアリングキャップ611 との結合面を通過せずにロア
ブロック5だけに形成されているため、油路59 の加工
が容易であるばかりか、前記結合面からのオイル漏れが
発生する虞がない。また、油圧シリンダ70がピボット
71の下方に設けられているので、油圧シリンダ70に
給油する油路59 を短縮することができる。更に、無端
チェーン36の歯飛びを防止するための円弧状のリブ1
10(図1及び図7参照)が油路117 ,119 の近傍
に、即ちフロントバランサーシャフト21の軸方向から
見て油路117 と円弧状のリブ1110とがオーバーラッ
プするように形成されているので、前記油路117 ,1
9 の形成によるポンプボディ11の剛性低下を防止し
てフロントバランサーシャフト21の支持剛性を高める
ことができる。
【0039】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0040】エンジンEを駆動すると、クランクシャフ
ト1の回転は駆動スプロケット35及び無端チェーン3
6を介してポンプ従動スプロケット33及びバランサー
従動スプロケット34に伝達される。バランサー従動ス
プロケット34の歯数は駆動スプロケット35の歯数の
2分の1に設定されているため、フロントバランサーシ
ャフト21と、このフロントバランサーシャフト21に
同一歯数の駆動ヘリカルギヤ235 及び従動ヘリカルギ
ヤ265 を介して接続されたリヤバランサーシャフト2
2とは、クランクシャフト1の2倍の回転数で相互に逆
方向に回転してエンジンEの二次振動を軽減する。また
ポンプ従動スプロケット33の歯数はバランサー従動ス
プロケット34の歯数と異なっているため、ポンプシャ
フト16は両バランサーシャフト21,22と異なる回
転数(例えば、両バランサーシャフト21,22の回転
数の2分の1)で回転する。
【0041】このように、シリンダブロック4の下方に
配置されるポンプシャフト16及びリヤバランサーシャ
フト22を同軸上に分離して配置し、各々独立に駆動し
ているので、オイルポンプ7が大型化することがなく、
しかもオイルポンプ7とリヤバランサーシャフト22と
をシリンダブロック4の下方にコンパクトに配置できる
ばかりか、リヤバランサーシャフト22の回転数と無関
係のオイルポンプ7の回転数を設定して設計自由度を維
持することができる。尚、ポンプシャフト16及びリヤ
バランサーシャフト22は厳密に同軸上に配置する必要
はないが、エンジンEのコンパクト化及び設計自由度を
考慮すると、実施例の通り同軸上に配置することが望ま
しい。
【0042】図4から明らかなように、オイルポンプ7
の吐出ポート112 に一端を連通させた給油溝125
ポンプカバー12のポンプシャフト16対向面に形成
し、この給油溝125 の他端をポンプカバー12に形成
した軸方向の油路124 に連通させているので、吐出ポ
ート112 から給油溝125 を介して供給されるオイル
は軸方向の油路124 を経て油室123 に供給され、そ
の油室123 に連なる軸受孔122 に支持したリヤバラ
ンサーシャフト22の振れ止めジャーナル部26 4 を潤
滑する。このようにポンプカバー12に油路124 を形
成したことによって、最小限の長さの油路でリヤバラン
サーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 を潤滑
することができる。
【0043】また、リヤバランサーシャフト22はその
従動ヘリカルギヤ265 がフロントバランサーシャフト
21の駆動ヘリカルギヤ235 から受ける反力によって
図4の矢印A方向に付勢される。しかしながら、ポンプ
カバー12に形成した給油溝125 及び軸方向の油路1
4 を介して油室123 に作用する油圧によってリヤバ
ランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264
軸端が矢印B方向に付勢されるため、リヤバランサーシ
ャフト22のスラスト方向の移動を規制して異音の発生
を防止することができる。
【0044】さて、図9に示すように、オイルポンプ7
からシリンダブロック4のメインギャラリー13に供給
されたオイルは、シリンダブロック4の油路47
8 、ロアブロック5の油路57 及びバランサーホルダ
ー29の油路292 を経てバランサーホルダー29の潤
滑油路293 に供給され、リヤバランサーシャフト22
及びフロントバランサーシャフト21の主ジャーナル部
263 ,233 を潤滑する。
【0045】また、図7に示すように、オイルポンプ7
からシリンダブロック4のメインギャラリー13に供給
されたオイルは、シリンダブロック4の油路47
8 、ロアブロック5の油路57 ,58 及びポンプボデ
ィ11の油路116 ,117 を経て供給され、フロント
バランサーシャフト21の振れ止めジャーナル部234
を潤滑する。
【0046】前記ポンプボディ11の油路117 の中間
部から分岐する油路118 を介してオイルジェット64
に供給されたオイルは、第1ノズル673 から駆動スプ
ロケット35と無端チェーン36との噛合部に噴射され
るとともに第2ノズル674からバランサー従動スプロ
ケット34と無端チェーン36との噛合部に噴射され、
前記噛合部の潤滑に供される。エンジン回転数が低くて
オイルポンプ7の吐出油圧が低い場合には、オイルジェ
ット64のチェック弁68が閉弁してオイルの噴射を規
制し、これにより油圧の更なる低下が防止される。前記
油路117 の下流端から分岐する油路119 ,59 を介
してチェーンテンショナー38(図12参照)供給され
たオイルは、その油圧シリンダ70を作動させてシュー
69を無端チェーン36に圧接することにより、該無端
チェーン36に所定の張力が与えられる。
【0047】このように、フロントバランサーシャフト
21の振れ止めジャーナル部234を潤滑するための油
路117 を利用してオイルジェット64及びチェーンテ
ンショナー38にオイルを供給することにより、油路の
加工工数を削減することが可能となる。
【0048】図13は本発明の第2実施例を示すもので
ある。第2実施例はポンプボディ11に形成される油路
117 が図7に示す第1実施例と逆方向に傾斜してい
る。これにより、第1実施例において必要であったポン
プボディ11の油路116 と盲プラグ63とが不要にな
り、加工工数及び部品点数が一層削減される。
【0049】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0050】例えば、実施例では油圧式のチェーンテン
ショナー38を例示したが、これをスプリング式あるい
は電磁式とすることも可能である。また無端チェーン3
6により駆動される補器は、オイルポンプ7及び二次バ
ランサー装置8に限定されるものではない。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、シリンダブロックの下面に固定されるアル
ミニューム系材料製のロアブロックにクランクシャフト
を支持する鉄系材料製のベアリングキャップを埋設する
とともに、このベアリングキャップにチェーンテンショ
ナーのチェーン当接部材を支持したので、特別の補強部
材を設けることなく、鉄系材料製で強度の高いベアリン
グキャップを利用してチェーンテンショナーのチェーン
当接部材の支持剛性を高め、チェーンテンショナーから
の異音発生を防止することができる。
【0052】また請求項2に記載された発明によれば、
前記チェーンテンショナーが油圧式であり、このチェー
ンテンショナーにオイルを供給する油路を前記ロアブロ
ックに前記ベアリングキャップを避けて形成したので、
油路の加工が容易であるばかりか、ロアブロックとベア
リングキャップとの結合面からオイルが漏れる虞がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線拡大矢視図(二次バランサー装
置の下面図)
【図5】図4の5−5線矢視図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図2の8−8線断面図
【図9】図2の9−9線断面図
【図10】図7の10−10線断面図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図7の要部拡大図
【図13】第2実施例に係る、前記図7に対応する図
【符号の説明】
1 クランクシャフト 4 シリンダブロック 5 ロアブロック 59 油路 7 オイルポンプ(補機) 8 二次バランサー装置(補機) 36 無端チェーン 38 チェーンテンショナー 611 ベアリングキャップ 69 シュー(チェーン当接部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 伸好 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−215938(JP,A) 特開 昭63−21312(JP,A) 特開 平2−217646(JP,A) 特開 平5−321982(JP,A) 実開 平4−111539(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(1)の駆動力をシリ
    ンダブロック(4)の下方に設けた補機(7,8)に伝
    達する無端チェーン(36)にチェーンテンショナー
    (38)で張力を与えるエンジンにおいて、 前記シリンダブロック(4)の下面に固定されるアルミ
    ニューム系材料製のロアブロック(5)にクランクシャ
    フト(1)を支持する鉄系材料製のベアリングキャップ
    (611 )を埋設するとともに、このベアリングキャッ
    プ(611 )に前記チェーンテンショナー(38)のチ
    ェーン当接部材(69)を支持したことを特徴とする、
    エンジンにおけるチェーンテンショナーの支持構造。
  2. 【請求項2】 前記チェーンテンショナー(38)が油
    圧式であり、このチェーンテンショナー(38)にオイ
    ルを供給する油路(59 )を前記ロアブロック(5)に
    前記ベアリングキャップ(611 )を避けて形成したこ
    とを特徴とする、請求項1記載のエンジンにおけるチェ
    ーンテンショナーの支持構造。
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