JP3168804B2 - エンジンのタイミングチェーン潤滑装置 - Google Patents

エンジンのタイミングチェーン潤滑装置

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JP3168804B2 JP35320093A JP35320093A JP3168804B2 JP 3168804 B2 JP3168804 B2 JP 3168804B2 JP 35320093 A JP35320093 A JP 35320093A JP 35320093 A JP35320093 A JP 35320093A JP 3168804 B2 JP3168804 B2 JP 3168804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動弁駆動系に使用され
るタイミングチェーンのチェーンガイドに潤滑性を持た
せたエンジンのタイミングチェーン潤滑装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの動弁駆動系の構造を図4にも
とづいて説明する。図において、エンジン1のシリンダ
ブロック2の上部には2つのシリンダヘッド、すなわ
ち、右側シリンダヘッド3および左側シリンダヘッド4
が設けられており、各シリンダヘッド3,4の上部には
シリンダヘッドカバー5,6が取付けられている。
【0003】シリンダブロック2にはクランク軸7が回
転自在に設けられており、クランク軸7の端部にはクラ
ンクスプロケット8が固定されている。クランクスプロ
ケット8はタイミングチェーン9により、右側シリンダ
ヘッド3に設けられたアイドラスプロケット10および左
側のシリンダヘッド4のカム軸11に設けられたカムスプ
ロケット12を駆動している。その回転は右回転である。
【0004】なお、クランク軸7のクランクスプロケッ
ト8の上部で、かつ、アイドラスプロケット10とカムス
プロケット12との中間には小径のアイドラスプロケット
13が回転自在に設けられている。
【0005】また、右側のシリンダヘッド3のアイドラ
スプロケット10はカムチェーン14によりカムスプロケッ
ト15,16を駆動しており、左側のシリンダヘッド4のカ
ムスプロケット12はカムチェーン17によりカムスプロケ
ット18,19を駆動している。
【0006】タイミングチェーン9はテンショナ20およ
びアジャスタ21により常時、一定の張力が加えられると
共に、チェーンガイド22および左側のシリンダヘッド4
のチェーンガイド23によりその揺動が防止される。
【0007】クランクスプロケット8の上部にはエンジ
ン1より圧送される潤滑油をクランクスプロケット8と
タイミングチェーン9との噛み合い部に向けて噴出させ
るチェーンジェット24が設けられている。
【0008】これはクランクスプロケット8とタイミン
グチェーン9との噛み込み部の摩耗を抑えて、騒音の発
生を防止するためのものである。矢印Aは潤滑油の噴出
方向を示している。
【0009】なお、図4において、アイドラスプロケッ
ト10、カムスプロケット12やシリンダブロック2の中間
に設けたアイドラスプロケット13およびクランクスプロ
ケット8と、これらのスプロケットに掛合するタイミン
グチェーン9等の外側にはチェーンカバー(図示せず)
が取付けられる。
【0010】また、シリンダブロック2の下部にはオイ
ルパン25が設けられている。このオイルパン25の内部に
はエンジン1の各部に潤滑油を圧送するオイルポンプ26
が設けられている。
【0011】オイルポンプ26のオイルポンプスプロケッ
ト27と、クランク軸7のクランクスプロケット8にはチ
ェーン28が掛合しており、クランク軸7はこのチェーン
28を介してオイルポンプ26を回転している。
【0012】なお、カムチェーンガイドの潤滑装置とし
て、特開平4-159408号公報に開示されているものがあ
る。この公報に開示されているものはカム軸とクランク
軸とに掛合させたチェーンのチェーンガイドと、カム室
とを連通するオイル孔をシリンダブロックに設けたもの
である。
【0013】また、チェンガイドの潤滑装置として、実
公昭64-3764 号公報に開示されているものがある。この
公報に開示されているものは、二条の溝を設けたチェー
ンガイドをチェーンに沿わせて配設し、オイルを上部か
らチェーンに供給するようにしたものである。
【0014】タイミングチェーンの潤滑装置として、実
開昭63-40510号公報に開示されているものがある。この
公報に開示されているものは、シリンダヘッド側からオ
イルパン側へと戻されるオイルをタイミングチェーンの
ぶれを防止するためのガイドストッパーのタイミングチ
ェーンとの摺接部に直接導くようにガイドを配設したも
のである。
【0015】また、潤滑装置として、案内部を設けてチ
ェーンとスプロケットの噛み込み部にオイルを供給する
もの(実開昭60-159810 号公報)、クランクスプロケッ
トの下部に受け皿状の突起部を設けたもの(実開昭63-1
74513 号公報)、チェーンカバーの裏面に設けた油案内
用の突起片をアイドラスプロケットの軸端に設けた中空
部に挿入したもの(実開平3-47408 号公報)、そして、
オイル供給装置として、オイルを回収して噛み込み部に
供給するもの(実開平1-166708号公報)がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、タイミングチェーンが掛合するクランクス
プロケットおよびアイドラスプロケットは共に、駆動系
全体をコンパクト化して、重量軽減を図るために小径に
してあるので、駆動荷重が大きく、このためチェーンや
スプロケットが摩耗しやすく、摩耗すると噛み込み音に
よる騒音が大きくなる問題があった。
【0017】そこで、クランクスプロケットの上部にチ
ェーンジェットを設けてクランクスプロケットとタイミ
ングチェーンとの噛み込み部に潤滑油を噴出させている
が、アイドラスプロケットとチェーンとの噛み込み部に
はチェーンジェットを設けるスペースがとれないため上
記と同様の問題が発生した。また、チェーンジェットを
設けたとしてもエンジンより潤滑油を供給する通路を設
ける必要があり、潤滑経路の複雑化および部品点数の増
加や重量の増加等の問題発生につながる虞があった。
【0018】なお、特開平4-159408号公報に開示されて
いるカムチェーンガイドの潤滑装置は、チェーンガイド
にカム室に連通するオイル孔を設けたものであるが、シ
リンダブロックにオイル孔を形成しているので、構造が
複雑になる虞がある。
【0019】また、実公昭64-3764 号公報に開示されて
いるチェーンガイドの潤滑装置は、チェーンに沿わせた
チェーンガイドの上部からオイルをチェーンに供給する
ようにしたものであるが、オイルはカムスプロケットと
チェーンの噛み込み部より下流側に供給されることに問
題がある。
【0020】また、実開昭63-40510号公報に開示されて
いるタイミングチェーンの潤滑装置は、従来設けられて
いるガイドストッパーにガイドを設けたものであるの
で、ガイドの分だけ部材が必要となる問題がある。
【0021】また、実開昭60-159810 号公報、実開昭63
-174513 号公報、実開平3-47408 号公報の潤滑装置や実
開平1-166708号公報のオイル供給装置は構造が本発明の
ものより複雑である。
【0022】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、従来のスペース内で、アイドラスプ
ロケットとタイミングチェーンとの噛み込み部に潤滑油
を供給してアイドラスプロケットとタイミングチェーン
の耐久性を向上させて、騒音の低減を図ったタイミング
チェーンの潤滑装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、クランク軸に設けたクランク
スプロケットとカム軸に設けたカムスプロケットおよび
アイドラスプロケットにタイミングチェーンを掛合さ
せ、該タイミングチェーンの側部に揺動防止のチェーン
ガイドを設けたエンジンにおいて、前記チェーンガイド
の天井部にリブを形成し、該リブと前記タイミングチェ
ーン全体を覆うチェーンカバーとの間で潤滑油の流動通
路を形成したことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明は、チェーンガイドの天井部
に形成したリブを前記アイドラスプロケットとタイミン
グチェーンとの噛み込み部まで延設したことを特徴とす
るものである。
【0025】
【作用】本発明は、以上説明したようにチェーンガイド
の天井部に形成したリブとタイミングチェーン全体を覆
うチェーンカバーとの間で潤滑油の流動通路を形成した
ので、タイミングチェーンによって飛沫した潤滑油はこ
の流動通路を、タイミングチェーンに沿って流動させる
ことが可能になる。
【0026】また、チェーンガイドに設けたリブをアイ
ドラスプロケットとタイミングチェーンとの噛み込み部
まで延設したので、このリブとチェーンカバーとによっ
て形成される流動通路が前記噛み込み部まで延びたこと
になり、タイミングチェーンによって飛沫した潤滑油を
噛み込み部まで導くことが可能になる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
つき図4と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。まず、図3によって本実施例の要部の概略を説明す
る。図3はエンジン1(図4参照)のシリンダブロック
2の上部に設けた左側シリンダヘッド4の部分を示して
いる。左側シリンダヘッド4の上部にはシリンダヘッド
カバー6が設けられている。
【0028】また、左側シリンダヘッド4の上部にはカ
ム軸11に取付けられたカムスプロケット12が設けられて
おり、さらに、左側シリンダヘッド4と右側シリンダヘ
ッド3(図4参照)の中間のシリンダブロック2の部分
にはボルト29により小径のアイドラスプロケット13が回
転自在に設けられている。
【0029】このカムスプロケット12および小径のアイ
ドラスプロケット13、そして右側シリンダヘッド3のア
イドラスプロケット10(図4参照)およびクランク軸7
のクランクスプロケット8(図4参照)にはタイミング
チェーン9が掛けられており、クランク軸7はこのタイ
ミングチェーン9を介してカムスプロケット12および小
径のアイドラスプロケット13を駆動している。
【0030】これにより小径のアイドラスプロケット13
は矢印Bのように左回転し、タイミングチェーン9はア
イドラスプロケット13側に引っ張られることになる。ま
た、カムスプロケット12はカムチェーン17により2つの
カムスプロケット18,19を駆動している。
【0031】また、タイミングチェーン9の側部にはタ
イミングチェーン9の揺動を防止するチェーンガイド30
が設けられている。このチェーンガイド30はボルト31で
左側シリンダヘッド4に固定されている。チェーンガイ
ド30はカムスプロケット12の近傍から小径のアイドラス
プロケット13の近傍まで設けられている。
【0032】チェーンガイド30の断面形状は、図1に示
すようなコ字状のものであり、このチェーンガイド30の
天井部には左側シリンダヘッド4の面に平行なリブ32が
突設されている。
【0033】リブ32はチェーンガイド30の全長に亙って
設けられている。すなわち、チェーンガイド30のカムス
プロケット12側の端部30a からアイドラスプロケット13
側の端部30b にまで形成されている。
【0034】そして、エンジン1のタイミングチェーン
9の全体はチェーンカバー33(図1参照)によって覆わ
れている。このようにチェーンガイド30の外側をチェー
ンカバー33で覆うと、リブ32とチェーンカバー33の壁部
33a とで空間が形成されることになる。この空間が潤滑
油の流動通路34になる。
【0035】本実施例は、以上説明したようにチェーン
ガイド30の天井部に形成したリブ32とエンジン1のタイ
ミングチェーン9全体を覆うチェーンカバー33の壁部33
a との間で空間を形成し、この空間で潤滑油の流動通路
34を形成したので、タイミングチェーン9によって飛沫
した潤滑油はこの流動通路34を、タイミングチェーン9
に沿って流動することになる。
【0036】そして、このリブ32とチェーンカバー33と
によって形成した流動通路34を小径のアイドラスプロケ
ット13とタイミングチェーン9との噛み込み部まで延設
したので、タイミングチェーン9によって飛沫した潤滑
油はこの流動通路34は噛み込み部まで導びくことが可能
になる。これによって噛み込み部を潤滑することができ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
エンジンのタイミングチェーン潤滑装置であるから、ア
イドラスプロケットとタイミングチェーンの噛み込み部
の摩耗が減少して耐久性が向上する。したがって、噛み
込み音が減少し騒音が低減する。
【0038】また、本発明はチェーンガイドにリブを形
成するのみで実現できるので、従来のスペースで実施が
可能であり、また、従来の部品点数で実施できるので、
重量増加の問題をも回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、図3のC−C
線に沿う断面図である。
【図2】図3のD−D線に沿う断面図である。
【図3】本発明に係るエンジンのタイミングチェーン潤
滑装置の取付部分を示す図である。
【図4】従来のタイミングチェーンによる動弁駆動系を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 7 クランク軸 8 クランクスプロケット 9 タイミングチェーン 11 カム軸 12 カムスプロケット 13 アイドラスプロケット 30 チェーンガイド 32 リブ 33 チェーンカバー 34 流動通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に設けたクランクスプロケッ
    トとカム軸に設けたカムスプロケットおよびアイドラス
    プロケットにタイミングチェーンを掛合させ、該タイミ
    ングチェーンの側部に揺動防止のチェーンガイドを設け
    たエンジンにおいて、前記チェーンガイドの天井部にリ
    ブを形成し、該リブと前記タイミングチェーン全体を覆
    うチェーンカバーとの間で潤滑油の流動通路を形成した
    ことを特徴とするエンジンのタイミングチェーン潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】 チェーンガイドの天井部に形成したリブ
    を前記アイドラスプロケットとタイミングチェーンとの
    噛み込み部まで延設したことを特徴とする請求項1記載
    のエンジンのタイミングチェーン潤滑装置。
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JP6627443B2 (ja) * 2015-11-12 2020-01-08 いすゞ自動車株式会社 カム軸駆動装置
JP6410401B2 (ja) * 2015-11-24 2018-10-24 本田技研工業株式会社 内燃機関

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