JPH0612212Y2 - エンジンのチェーンケース装置 - Google Patents
エンジンのチェーンケース装置Info
- Publication number
- JPH0612212Y2 JPH0612212Y2 JP1988148722U JP14872288U JPH0612212Y2 JP H0612212 Y2 JPH0612212 Y2 JP H0612212Y2 JP 1988148722 U JP1988148722 U JP 1988148722U JP 14872288 U JP14872288 U JP 14872288U JP H0612212 Y2 JPH0612212 Y2 JP H0612212Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- side chain
- chain case
- engine
- idler sprocket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/0065—Shape of casings for other machine parts and purposes, e.g. utilisation purposes, safety
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/18—DOHC [Double overhead camshaft]
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのチェーンケース装置に関する。
(従来の技術) 自動車用エンジン等では高性能化をはかるため、シリン
ダヘッド上に2本のカムシャフトを備えるとともに、吸
排気弁を別々に駆動するDOHCエンジンが普及してい
る。
ダヘッド上に2本のカムシャフトを備えるとともに、吸
排気弁を別々に駆動するDOHCエンジンが普及してい
る。
従来のDOHCエンジンとして、例えば第3図に示すよ
うに、各カムシャフト41とクランクシャフト42の間
に回転自在なアイドラスプロケット(中間ギア)43を
備え、このアイドラスプロケット43に掛け回されるチ
ェーン44,45を介してクランクシャフト42からカ
ムシャフト41へ駆動力を伝達するものがある(特開昭
60-50208号公報参照)。
うに、各カムシャフト41とクランクシャフト42の間
に回転自在なアイドラスプロケット(中間ギア)43を
備え、このアイドラスプロケット43に掛け回されるチ
ェーン44,45を介してクランクシャフト42からカ
ムシャフト41へ駆動力を伝達するものがある(特開昭
60-50208号公報参照)。
シリンダヘッド46の上部にロッカカバー47と、シリ
ンダヘッド46の前部にヘッド側チェーンケース48
と、シリンダブロック49の前部にブロック側チェーン
ケース50とをそれぞれ設けて、アイドラスプロケット
43と第一チェーン44および第二チェーン45を収装
するチェーン室51を画成している。
ンダヘッド46の前部にヘッド側チェーンケース48
と、シリンダブロック49の前部にブロック側チェーン
ケース50とをそれぞれ設けて、アイドラスプロケット
43と第一チェーン44および第二チェーン45を収装
するチェーン室51を画成している。
(考案が解決しようとする課題) アイドラスプロケット43と各カムシャフト41の間に
掛け回される第二チェーン45はアイドラスプロケット
43とクランクシャフト42の間に掛け回される第一チ
ェーン44に対してエンジン前方にオフセットされてい
る関係上、第二チェーン45およびアイドラスプロケッ
ト43等を覆うヘッド側チェーンケース48はエンジン
前方に突出し、カムシャフト41の下方とアイドラスプ
ロケット43の下方に段部52,53がそれぞれ形成さ
れているため、この段部52,53にオイルパンに戻さ
れる潤滑油が滞留し、オイルパンに潤滑油が枯渇してオ
イルポンプの吸い上げ不良を来す原因になるという問題
点があった。
掛け回される第二チェーン45はアイドラスプロケット
43とクランクシャフト42の間に掛け回される第一チ
ェーン44に対してエンジン前方にオフセットされてい
る関係上、第二チェーン45およびアイドラスプロケッ
ト43等を覆うヘッド側チェーンケース48はエンジン
前方に突出し、カムシャフト41の下方とアイドラスプ
ロケット43の下方に段部52,53がそれぞれ形成さ
れているため、この段部52,53にオイルパンに戻さ
れる潤滑油が滞留し、オイルパンに潤滑油が枯渇してオ
イルポンプの吸い上げ不良を来す原因になるという問題
点があった。
本考案は、こうした従来の問題点を解決することを目的
とする。
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案では、シリンダヘッドに
回転自在なアイドラスプロケットを備え、このアイドラ
スプロケットとクランクシャフト間に掛け回される第一
チェーンと、アイドラスプロケットとカムシャフト間に
掛け回される第二チェーンを備え、この第二チェーンが
第一チェーンよりエンジン前方にオフセットして配置さ
れたエンジンにおいて、シリンダヘッドの上部に設けら
れるロッカカバーと、シリンダヘッドの前部に設けられ
るヘッド側チェーンケースおよび、シリンダブロックの
前部に設けられるブロック側チェーンケースとをそれぞ
れ介して前記アイドラスプロケットと第一チェーンおよ
び第二チェーンを収装するチェーン室を画成し、ヘッド
側チェーンケースのブロック側チェーンケースに対する
接合フランジをロッカカバーに対する接合フランジより
エンジン前方にオフセットして配置するとともに、ブロ
ック側チェーンケースにはヘッド側チェーンケースから
段差なく連続し、かつエンジン後方に向けて傾斜する傾
斜部を形成した。
回転自在なアイドラスプロケットを備え、このアイドラ
スプロケットとクランクシャフト間に掛け回される第一
チェーンと、アイドラスプロケットとカムシャフト間に
掛け回される第二チェーンを備え、この第二チェーンが
第一チェーンよりエンジン前方にオフセットして配置さ
れたエンジンにおいて、シリンダヘッドの上部に設けら
れるロッカカバーと、シリンダヘッドの前部に設けられ
るヘッド側チェーンケースおよび、シリンダブロックの
前部に設けられるブロック側チェーンケースとをそれぞ
れ介して前記アイドラスプロケットと第一チェーンおよ
び第二チェーンを収装するチェーン室を画成し、ヘッド
側チェーンケースのブロック側チェーンケースに対する
接合フランジをロッカカバーに対する接合フランジより
エンジン前方にオフセットして配置するとともに、ブロ
ック側チェーンケースにはヘッド側チェーンケースから
段差なく連続し、かつエンジン後方に向けて傾斜する傾
斜部を形成した。
(作用) 上記構成に基づき、ヘッド側チェーンケースのブロック
側チェーンケースに対する接合フランジをロッカカバー
に対する接合フランジよりエンジン前方にオフセットし
て配置することにより、ヘッド側チェーンケースの内壁
面を上方に向けることが回避され、ヘッド側チェーンケ
ースに潤滑油を滞留させることがなく、速やかに流下さ
せられる。
側チェーンケースに対する接合フランジをロッカカバー
に対する接合フランジよりエンジン前方にオフセットし
て配置することにより、ヘッド側チェーンケースの内壁
面を上方に向けることが回避され、ヘッド側チェーンケ
ースに潤滑油を滞留させることがなく、速やかに流下さ
せられる。
ブロック側チェーンケースの傾斜部はヘッド側チェーン
ケースから段差なく連続し、かつエンジン後方に向けて
傾斜していることにより、ブロック側チェーンケースに
沿って流れる潤滑油には常に重力がその流れ方向に働く
ので速やかに流下させることができ、オイルポンプの吸
い上げ不良等を防止できる。
ケースから段差なく連続し、かつエンジン後方に向けて
傾斜していることにより、ブロック側チェーンケースに
沿って流れる潤滑油には常に重力がその流れ方向に働く
ので速やかに流下させることができ、オイルポンプの吸
い上げ不良等を防止できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図,第2図にそれぞれ示すように、シリンダヘッド
1には吸排気弁をそれぞれ駆動する2本のカムシャフト
3が設けられ、各カムシャフト3の前端にはカムスプロ
ケット4,5がそれぞれ連結され、カムスプロケット
4,5の下方にはアイドラスプロケット8がアイドラシ
ャフト10を介して回転自在に設けられ、シリンダブロ
ック2のクランクシャフト6にクランクスプロケット7
が連結される。クランクスプロケット7とアイドラスプ
ロケット8には第一チェーン11が掛け回され、各カム
スプロケット4,5とアイドラスプロケット8には二連
の第二チェーン12が掛け回され、各カムシャフト3に
アイドラスプロケット8を中継してクランクシャフト6
から回転力が伝達される。
1には吸排気弁をそれぞれ駆動する2本のカムシャフト
3が設けられ、各カムシャフト3の前端にはカムスプロ
ケット4,5がそれぞれ連結され、カムスプロケット
4,5の下方にはアイドラスプロケット8がアイドラシ
ャフト10を介して回転自在に設けられ、シリンダブロ
ック2のクランクシャフト6にクランクスプロケット7
が連結される。クランクスプロケット7とアイドラスプ
ロケット8には第一チェーン11が掛け回され、各カム
スプロケット4,5とアイドラスプロケット8には二連
の第二チェーン12が掛け回され、各カムシャフト3に
アイドラスプロケット8を中継してクランクシャフト6
から回転力が伝達される。
第一チェーン11がシリンダブロック2の前壁2aに所
定の間隙をもち、第二チェーン12はこの第二チェーン
11に所定の間隙をもつようにエンジン前方にオフセッ
トして掛け回される。
定の間隙をもち、第二チェーン12はこの第二チェーン
11に所定の間隙をもつようにエンジン前方にオフセッ
トして掛け回される。
アイドラスプロケット8の同軸上にはディストリビュー
タ21を駆動するための駆動ギア22が連結される。
タ21を駆動するための駆動ギア22が連結される。
なお、23は第二チェーン12に所定の付勢力で押し付
けられるテンショナー、24,25はそれぞれ第二チェ
ーン12のまわりに固定的に取付けられるガイドであ
る。27は第一チェーン11に所定の付勢力で押し付け
られるテンショナー、26は第一チェーン11に沿って
取付けられるガイドである。
けられるテンショナー、24,25はそれぞれ第二チェ
ーン12のまわりに固定的に取付けられるガイドであ
る。27は第一チェーン11に所定の付勢力で押し付け
られるテンショナー、26は第一チェーン11に沿って
取付けられるガイドである。
シリンダヘッド1には最前列の左右軸受部16,17を
互いに連結するアーチ部18が一体的に形成され、アイ
ドラスプロケット8および第一チェーン11がこのアー
チ部18の内奥に配置されるようにする。
互いに連結するアーチ部18が一体的に形成され、アイ
ドラスプロケット8および第一チェーン11がこのアー
チ部18の内奥に配置されるようにする。
シリンダブロック2とシリンダヘッド1の前部には別体
で設けられるブロック側チェーンケース13とヘッド側
チェーンケース14がそれぞれ取付けられ、シリンダヘ
ッド1の上部にはヘッド側チェーンケース14にかけて
ロッカカバー15が取付けられ、これらによって第一チ
ェーン11および第二チェーン12を覆うチェーン室2
9が画成される。
で設けられるブロック側チェーンケース13とヘッド側
チェーンケース14がそれぞれ取付けられ、シリンダヘ
ッド1の上部にはヘッド側チェーンケース14にかけて
ロッカカバー15が取付けられ、これらによって第一チ
ェーン11および第二チェーン12を覆うチェーン室2
9が画成される。
ヘッド側チェーンケース14はアイドラスプロケット8
および駆動ギア22を所定の間隙をもって覆うようにエ
ンジン前方に突出させるがヘッド側チェーンケース14
のブロック側チェーンケース13に対する接合フランジ
33をロッカカバー15に対する接合フランジ34より
エンジン前方にオフセットして配置する。
および駆動ギア22を所定の間隙をもって覆うようにエ
ンジン前方に突出させるがヘッド側チェーンケース14
のブロック側チェーンケース13に対する接合フランジ
33をロッカカバー15に対する接合フランジ34より
エンジン前方にオフセットして配置する。
ブロック側チェーンケース13は、ヘッド側チェーンケ
ース14に接続してエンジン後方に向けて傾斜する傾斜
部31と、第一チェーン11に対してほぼ平行に所定の
間隙をもって対峙する垂直部32とを有している。
ース14に接続してエンジン後方に向けて傾斜する傾斜
部31と、第一チェーン11に対してほぼ平行に所定の
間隙をもって対峙する垂直部32とを有している。
傾斜部31はヘッド側チェーンケース14に対する接合
フランジ33から所定角度でシリンダブロック2の前壁
2aに向けて所定角度で断面直線状に傾斜させる。傾斜部
31の下端は所定角度で折れて垂直部32の上端と接続
する。
フランジ33から所定角度でシリンダブロック2の前壁
2aに向けて所定角度で断面直線状に傾斜させる。傾斜部
31の下端は所定角度で折れて垂直部32の上端と接続
する。
なお、ヘッド側チェーンケース14にはディストリビュ
ータ21を取付けるブラケット部35が、ブロック側チ
ェーンケース13にはウォータポンプを収装するケーシ
ング部36がそれぞれ一体的に形成される。
ータ21を取付けるブラケット部35が、ブロック側チ
ェーンケース13にはウォータポンプを収装するケーシ
ング部36がそれぞれ一体的に形成される。
次に作用について説明する。
エンジン運転中はクランクシャフト2の回転に伴いアイ
ドラスプロケット8を介して第一チェーン11と第二チ
ェーン12が循環して、各カムシャフト3が回転駆動さ
れる。
ドラスプロケット8を介して第一チェーン11と第二チ
ェーン12が循環して、各カムシャフト3が回転駆動さ
れる。
エンジン運転中は図示しないオイルポンプから吐出する
潤滑油が各カムシャフト3の各軸受部とシリンダヘッド
1上の動弁系を潤滑した後にシリンダヘッド上からアー
チ部18の下方を通ってチェーン室29に導かれるとと
もに、チェーン室29の上部では軸受部17の下部に開
口する給油孔35から潤滑油が第二チェーン12に向け
て噴出される。
潤滑油が各カムシャフト3の各軸受部とシリンダヘッド
1上の動弁系を潤滑した後にシリンダヘッド上からアー
チ部18の下方を通ってチェーン室29に導かれるとと
もに、チェーン室29の上部では軸受部17の下部に開
口する給油孔35から潤滑油が第二チェーン12に向け
て噴出される。
このようにしてヘッド側チェーンケース14内に流入し
た潤滑油の一部はシリンダヘッド1の前壁1aからシリン
ダブロック2の前壁2aに沿って流下し、一部は第二チェ
ーン12とカムスプロケット4,5とアイドラスプロケ
ット8および第一チェーン11に付着してこれらを潤滑
するとともに、カムスプロケット4,5やアイドラスプ
ロケット8や駆動ギア22の高速回転によって飛散して
ヘッド側チェーンケース14とブロック側ケース13に
付着する。
た潤滑油の一部はシリンダヘッド1の前壁1aからシリン
ダブロック2の前壁2aに沿って流下し、一部は第二チェ
ーン12とカムスプロケット4,5とアイドラスプロケ
ット8および第一チェーン11に付着してこれらを潤滑
するとともに、カムスプロケット4,5やアイドラスプ
ロケット8や駆動ギア22の高速回転によって飛散して
ヘッド側チェーンケース14とブロック側ケース13に
付着する。
ヘッド側チェーンケース14のブロック側チェーンケー
ス13に対する接合フランジ33をロッカカバー15に
対する接合フランジ34よりエンジン前方にオフセット
して配置することにより、ヘッド側チェーンケース14
の内壁面を上方に向けることが回避され、ヘッド側チェ
ーンケース14に潤滑油を滞留させることがなく、速や
かにブロック側チェーンケース13へと流下させること
ができる。
ス13に対する接合フランジ33をロッカカバー15に
対する接合フランジ34よりエンジン前方にオフセット
して配置することにより、ヘッド側チェーンケース14
の内壁面を上方に向けることが回避され、ヘッド側チェ
ーンケース14に潤滑油を滞留させることがなく、速や
かにブロック側チェーンケース13へと流下させること
ができる。
このとき、ブロック側チェーンケース13にはヘッド側
チェーンケース14に対して段差なく所定角度で接続す
る傾斜部31が設けられているため、潤滑油がヘッド側
チェーンケース14からブロック側チェーンケース13
に沿って流下する過程においても、潤滑油には常に重力
が流れ方向に働き、速やかに流下する。これにより、チ
ェーンケース13,14の内壁面に潤滑油が滞留するこ
とがなく、潤滑油がオイルパンへと速やかに戻されるの
で、オイルポンプの吸い上げ不良を来すことを防止でき
る。
チェーンケース14に対して段差なく所定角度で接続す
る傾斜部31が設けられているため、潤滑油がヘッド側
チェーンケース14からブロック側チェーンケース13
に沿って流下する過程においても、潤滑油には常に重力
が流れ方向に働き、速やかに流下する。これにより、チ
ェーンケース13,14の内壁面に潤滑油が滞留するこ
とがなく、潤滑油がオイルパンへと速やかに戻されるの
で、オイルポンプの吸い上げ不良を来すことを防止でき
る。
また、図示しないシリンダとピストンの隙間からクラン
ク室に吹き抜けたブローバイガスがチェーン室29を通
り、ロッカカバー15内を経て吸気管に還流されるよう
になっているが、所定角度で傾斜する傾斜部31により
チェーン室29の断面積が徐々に大きくなっているた
め、ガス流動を円滑にし、ブローバイガスの換気効果を
高めることができる。
ク室に吹き抜けたブローバイガスがチェーン室29を通
り、ロッカカバー15内を経て吸気管に還流されるよう
になっているが、所定角度で傾斜する傾斜部31により
チェーン室29の断面積が徐々に大きくなっているた
め、ガス流動を円滑にし、ブローバイガスの換気効果を
高めることができる。
(考案の効果) 以上の通り本考案によれば、シリンダヘッドに回転自在
なアイドラスプロケットを備え、このアイドラスプロケ
ットとクランクシャフト間に掛け回される第一チェーン
と、アイドラスプロケットとカムシャフト間に掛け回さ
れる第二チェーンを備え、この第二チェーンが第一チェ
ーンよりエンジン前方にオフセットして配置されたエン
ジンにおいて、シリンダヘッドの上部に設けられるロッ
カカバーと、シリンダヘッドの前部に設けられるヘッド
側チェーンケースおよび、シリンダブロックの前部に設
けられるブロック側チェーンケースとをそれぞれ介して
前記アイドラスプロケットと第一チェーンおよび第二チ
ェーンを収装するチェーン室を画成し、ヘッド側チェー
ンケースのブロック側チェーンケースに対する接合フラ
ンジをロッカカバーに対する接合フランジよりエンジン
前方にオフセットして配置するとともに、ブロック側チ
ェーンケースにはヘッド側チェーンケースから段差なく
連続し、かつエンジン後方に向けて傾斜する傾斜部を形
成したため、ロッカカバーや各チェーンケースに付着し
た潤滑油が速やかにオイルパンへと流下し、オイルポン
プからの吸い上げが不良になることを防止して、エンジ
ン各部への潤滑油の供給を安定させることができ、また
各チェーンおよびスプロケットに対するチェーンケース
の間隙を適正にしてエンジンのコンパクト化がはかれ
る。
なアイドラスプロケットを備え、このアイドラスプロケ
ットとクランクシャフト間に掛け回される第一チェーン
と、アイドラスプロケットとカムシャフト間に掛け回さ
れる第二チェーンを備え、この第二チェーンが第一チェ
ーンよりエンジン前方にオフセットして配置されたエン
ジンにおいて、シリンダヘッドの上部に設けられるロッ
カカバーと、シリンダヘッドの前部に設けられるヘッド
側チェーンケースおよび、シリンダブロックの前部に設
けられるブロック側チェーンケースとをそれぞれ介して
前記アイドラスプロケットと第一チェーンおよび第二チ
ェーンを収装するチェーン室を画成し、ヘッド側チェー
ンケースのブロック側チェーンケースに対する接合フラ
ンジをロッカカバーに対する接合フランジよりエンジン
前方にオフセットして配置するとともに、ブロック側チ
ェーンケースにはヘッド側チェーンケースから段差なく
連続し、かつエンジン後方に向けて傾斜する傾斜部を形
成したため、ロッカカバーや各チェーンケースに付着し
た潤滑油が速やかにオイルパンへと流下し、オイルポン
プからの吸い上げが不良になることを防止して、エンジ
ン各部への潤滑油の供給を安定させることができ、また
各チェーンおよびスプロケットに対するチェーンケース
の間隙を適正にしてエンジンのコンパクト化がはかれ
る。
第1図は本考案の一実施例を示すエンジンの正面図、第
2図は同図A−A線に沿う縦断面図である。第3図は従
来例を示すエンジンの縦断面図である。 1…シリンダヘッド、2…シリンダブロック、3…カム
シャフト、4,5…カムスプロケット、6…クランクシ
ャフト、8…アイドラスプロケット、11…第一チェー
ン、12…第二チェーン、13…ブロック側チェーンケ
ース、14…ヘッド側チェーンケース、15…ロッカカ
バー、18…アーチ部、29…チェーン室、31…傾斜
部、33,34…接合フランジ。
2図は同図A−A線に沿う縦断面図である。第3図は従
来例を示すエンジンの縦断面図である。 1…シリンダヘッド、2…シリンダブロック、3…カム
シャフト、4,5…カムスプロケット、6…クランクシ
ャフト、8…アイドラスプロケット、11…第一チェー
ン、12…第二チェーン、13…ブロック側チェーンケ
ース、14…ヘッド側チェーンケース、15…ロッカカ
バー、18…アーチ部、29…チェーン室、31…傾斜
部、33,34…接合フランジ。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダヘッドに回転自在なアイドラスプ
ロケットを備え、このアイドラスプロケットとクランク
シャフト間に掛け回される第一チェーンと、アイドラス
プロケットとカムシャフト間に掛け回される第二チェー
ンを備え、この第二チェーンが第一チェーンよりエンジ
ン前方にオフセットして配置されたエンジンにおいて、
シリンダヘッドの上部に設けられるロッカカバーと、シ
リンダヘッドの前部に設けられるヘッド側チェーンケー
スおよび、シリンダブロックの前部に設けられるブロッ
ク側チェーンケースとをそれぞれ介して前記アイドラス
プロケットと第一チェーンおよび第二チェーンを収装す
るチェーン室を画成し、ヘッド側チェーンケースのブロ
ック側チェーンケースに対する接合フランジをロッカカ
バーに対する接合フランジよりエンジン前方にオフセッ
トして配置するとともに、ブロック側チェーンケースに
はヘッド側チェーンケースから段差なく連続し、かつエ
ンジン後方に向けて傾斜する傾斜部を形成したことを特
徴とするエンジンのチェーンケース装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988148722U JPH0612212Y2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | エンジンのチェーンケース装置 |
US07/433,894 US4944264A (en) | 1988-11-15 | 1989-11-09 | Chain casing for engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988148722U JPH0612212Y2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | エンジンのチェーンケース装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0269027U JPH0269027U (ja) | 1990-05-25 |
JPH0612212Y2 true JPH0612212Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=15459142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988148722U Expired - Lifetime JPH0612212Y2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | エンジンのチェーンケース装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4944264A (ja) |
JP (1) | JPH0612212Y2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5129375A (en) * | 1991-04-09 | 1992-07-14 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Idler attaching boss construction |
DE19511864C1 (de) * | 1995-03-31 | 1996-07-25 | Daimler Benz Ag | Brennkraftmaschine |
US5988129A (en) * | 1998-09-21 | 1999-11-23 | General Motors Corporation | Engine lubrication system |
JP3640348B2 (ja) * | 2001-05-17 | 2005-04-20 | 本田技研工業株式会社 | シリンダヘッド構造 |
KR100514834B1 (ko) * | 2002-09-27 | 2005-09-14 | 현대자동차주식회사 | V형 엔진용 타이밍 체인의 윤활 장치 |
JP4583338B2 (ja) * | 2006-06-05 | 2010-11-17 | 本田技研工業株式会社 | ベルト式伝動機構を備えるバーチカル内燃機関 |
DE102010005827A1 (de) * | 2010-01-27 | 2011-07-28 | GM Global Technology Operations LLC, ( n. d. Ges. d. Staates Delaware ), Mich. | Ölversorgungseinrichtung |
GB2485776B (en) * | 2010-11-23 | 2014-12-10 | Gm Global Tech Operations Inc | Timing device cover comprising two parts |
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