JP2002266614A - オーバヘッドカム型v型エンジン - Google Patents

オーバヘッドカム型v型エンジン

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JP2002266614A JP2001066738A JP2001066738A JP2002266614A JP 2002266614 A JP2002266614 A JP 2002266614A JP 2001066738 A JP2001066738 A JP 2001066738A JP 2001066738 A JP2001066738 A JP 2001066738A JP 2002266614 A JP2002266614 A JP 2002266614A
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    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクト化が可能でクランクケース内のス
ペース効率の良いオーバヘッドカム型V型エンジンを提
供する。 【解決手段】 クランク室351を貫通するように配設さ
れたクランク軸24と、クランク室の上部に配設された2
つの気筒の頭部にそれぞれ配設されたカム軸(302等)
と、クランク室を貫通するように配設された中間軸301
と、中間軸にクランク軸の回転を伝動するチェーンを収
容するチェーン室360aと、中間軸の回転を一方の気筒の
カム軸に伝動するチェーンを収容する第1のチェーント
ンネル319と、中間軸の回転を他方の気筒のカム軸に伝
動するチェーンを収容する第2のチェーントンネルと、
オイル溜まり40から潤滑油を各気筒の頭部に供給する強
制給油手段(43等)と、一方の気筒の頭部から第1のチ
ェーントンネル319とクランク室351とを通ってオイル溜
まり40に至るように形成された第1の潤滑油帰還経路
と、他方の気筒の頭部から第2のチェーントンネルとチ
ェーン室360aとを通ってオイル溜まり40に至るように形
成された第2の潤滑油帰還経路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーバヘッドカム
型V型エンジンに関し、特に気筒頭部からオイル溜りに
至る潤滑油帰還経路を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の不整地走行車用のオーバヘ
ッドカム(Over-head Cam)型エンジンの構成を示す断面
図である。
【0003】図7に示すように、このエンジンはクラン
クケース101を有し、該クランクケース101にはクランク
室101aが形成されている。そして、クランク室101aにそ
の内部が連通するようにして、クランクケース101の上
端から上方に延びるように気筒102が配設されている。
また、クランク室101aを水平方向に貫通するようにクラ
ンク軸103が配設され、そのクランク軸103のクランク室
101a内に収容された部分に気筒102の内部を往復動する
ピストン104がコンロッドを介して連結されている。一
方、気筒102の頭部102aには吸気弁及び排気弁(図示せ
ず)をカム(図示せず)で駆動するカム軸105が配設さ
れている。そして、カム軸105の一端及びクランク軸103
のクランク室101a外への突出部分103aにそれぞれ配設さ
れたスプロケット107,106間に、クランク軸103の回転を
カム軸105に伝動してこれを回転駆動するためのカムチ
ェーン108が巻き掛けられている。このカムチェーン108
は、気筒102の側部に形成されたカムチェーントンル109
とこれに連続するようにクランクケース101の側部にク
ランク室101aと壁を隔てて形成されたチェーン室101bに
収容されている。そして、このチェーン室101b及び上記
クランク室101aの下端に連通するようにオイル室(図示
せず)がクランクケース101内に形成されている。そし
て、オイル室内に溜まった潤滑油を上記気筒102の頭部1
02aに配設されたカム軸105等に供給するようオイルポン
プ及び油路(図示せず)が配設されている。なお、符号
110は、クランク軸103のチェーン室101bを貫通してさら
にその外部へと延びる端部に付設されたベルトコンバー
タを示している。このベルトコンバータ110は、運転者
による車両の変速操作を容易にするためのものである。
【0004】このように構成されたオーバヘッドカムエ
ンジンでは、気筒の頭部102aに供給された潤滑油によっ
てカム軸105等が潤滑され、その潤滑を終えた潤滑油が
チェーントンル109及びチェーン室101bを通ってオイル
室に戻る。これにより、カム軸105等の強制潤滑が遂行
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
オーバヘッドカムエンジンのカム軸構造を、互いに反対
方向に傾斜した2つの気筒を有するV型エンジンに適用
しようとすると、クランク軸に2つの気筒のカム軸駆動
用のスプロケットを2個設ける必要があり、その分クラ
ンク軸が長くなり、エンジンの幅が大きくなってしま
う。そこで、クランク軸から中間軸を介して2つの気筒
のカム軸を駆動するようにしたカム軸駆動構造がある。
このカム軸駆動構造では、クランク軸の上方にクランク
室を貫通するように中間軸が設けられるとともにその両
方のクランク室外への突出部分に各気筒のカム軸駆動用
のスプロケットがそれぞれ設けられ、クランク軸には中
間軸駆動用のスプロケットが1個設けられる。その結
果、スプロケットが1個省略される分エンジンの幅を小
さくできることになる。
【0006】しかし、このカム軸駆動構造において、上
記従来例のように、チェーン室からオイル室に繋がるオ
イル通路を設けると、クランク室の両側部にオイル通路
を形成する必要があり、そのため、クランクケースが大
きくなり、ひいてはエンジンが大型化する。また、クラ
ンクケース内のスペースを有効利用できない。
【0007】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、コンパクト化が可能でクランクケ
ース内のスペース効率の良いオーバヘッドカム型V型エ
ンジンを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るオーバヘッドカム型V型エンジンは、
クランク室を有するクランクケースと、上記クランク室
を貫通するように配設されたクランク軸と、上記クラン
ク室の上部に上記クランク軸の軸方向から見て該クラン
ク軸の軸心から上方にV字状に延びる仮想線上にそれぞ
れ位置するように配設された2つの気筒と、各気筒の頭
部にそれぞれ配設されたカム軸と、上記クランク軸の上
方に上記クランク室を貫通するように配設された中間軸
と、上記クランク室の側部に隣接して形成され、上記中
間軸の一端側にて該中間軸に上記クランク軸の回転をチ
ェーンを介して伝動する伝動手段を収容するチェーン室
と、上記中間軸の他端側にて該中間軸の回転を一方の上
記気筒のカム軸にチェーンを介して伝動する伝動手段を
収容する第1のチェーントンネルと、上記中間軸の一端
側にて該中間軸の回転を他方の上記気筒のカム軸にチェ
ーンを介して伝動する伝動手段を収容する第2のチェー
ントンネルと、上記クランクケースの下部に形成され
た、潤滑油を溜めるためのオイル溜まりと、各カム軸が
潤滑されるように上記オイル溜まりから潤滑油を各気筒
の頭部に供給する強制給油手段と、一方の上記気筒の頭
部に供給された潤滑油が上記第1のチェーントンネルと
上記クランク室とを通って上記オイル溜まりに流下する
ように形成された第1の潤滑油帰還経路と、他方の上記
気筒の頭部に供給された潤滑油が上記第2のチェーント
ンネルと上記チェーン室とを通って上記オイル溜まりに
流下するように形成された第2の潤滑油帰還経路とを備
えたものである(請求項1)。ここで、本明細書におい
て、「上方」とは真上方向のみならず斜め上方向をも意
味する。
【0009】かかる構成とすると、潤滑油帰還経路がク
ランク室の内部を利用する分、クランクケース内のスペ
ースが節約されるため、クランクケースのスペース効率
が良くなる。また、エンジンをコンパクト化することが
できる。
【0010】この場合、上記気筒は、スカート部を有す
るとともに該スカート部が上記クランク室に挿入される
ようにして配設されてなり、上記第1のチェーントンネ
ルから上記クランク室への潤滑油の流入孔が該クランク
室内面の上記気筒のスカート部の周面に対向する部分に
開口してなるものとしてもよい(請求項2)。
【0011】かかる構成とすると、潤滑油が流入孔から
クランク室内へ勢いよく流入しても、気筒のスカート部
に当たって該クランク室の内方に進むのが阻止される。
そのため、クランク室の内方に位置するクランク軸に潤
滑油がかかってその温度が上昇するのを防止することが
できる。
【0012】また、上記クランク室の内面に、上記第1
のチェーントンネルから上記クランク室への潤滑油の流
入孔から流入する潤滑油を該クランク室内に収容された
クランク軸の回転領域を避けて上記オイル溜りの方へ案
内するように潤滑油案内部材が配設されたものとしても
よい(請求項3)。
【0013】かかる構成とすると、流入孔から流入する
潤滑油をそのクランクウエブやクランクピンにかからな
いようにしてオイル溜りの方へ案内することができる。
その結果、潤滑油の温度が上昇するのをより効果的に防
止することができる。
【0014】また、上記の場合、上記第1のチェーント
ンネルが上記一方の気筒の頭部から延びて上記クランク
ケースの上記中間軸の他端を含む部分で終端するように
形成され、上記クランク軸の、上記クランク室から上記
中間軸の他端側に突出した部分に、該クランク室に隣接
してベルトコンバータが設けられ、該ベルトコンバータ
を冷却するための外気吸入通路が上記第1のチェーント
ンネルの終端部に隣接するように形成されてなるものと
してもよい(請求項4)。
【0015】かかる構成とすると、クランクケース内部
のスペースを有効利用してベルトコンバータの冷却用外
気吸入通路をコンパクトに形成することができ、さら
に、ベルトコンバータの側方への突出量を小さくするこ
とができるので、エンジンの幅を小さくすることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 実施の形態1 図1は本発明の実施の形態に係るオーバヘッドカム型V
型エンジンの構造を模式的に示す左側面図、図2は図1
のII−II切断線に沿った断面図、図3は右クランクケー
スの左方視図、図4は図1のV型エンジンのクランク軸
からカム軸への回転伝動機構を示す左側面図、図5は図
4のV−V切断線に沿った断面図、図6は前気筒のチェー
ントンネルの構造を示す部分切欠右側面図である。図1
及び図4は説明を分かり易くするため透視的に描いてあ
る。また、図4においてチェーントンネルはカムチェー
ンが延在する平面で切断した断面を示している。また、
図3には、説明を判りやすくするためにクランクケース
内の部品を除去した状態がを示されている。
【0017】本実施の形態ではオーバヘッドカム型V型
エンジン(以下、単にV型エンジンという)としてベル
トコンバータが付設されたものを例示している。このV
型エンジンは、本実施の形態では騎乗四輪型不整地走行
車に搭載され、クランク軸が車両の幅方向を向くように
設置される。図1、図4のX方向は該騎乗四輪型不整地
走行車の前方向を示している。
【0018】まず、V型エンジン11の概略の構成を説明
する。
【0019】図1に示すように、V型エンジン11におい
ては、クランク軸24がクランクケース23を左右方向(紙
面厚み方向)に貫通するように配設され、前気筒21及び
後気筒22がクランクケース23の前部の上部にそれぞれ前
後に傾斜するように配設されている。前気筒21及び後気
筒22は、各々のシリンダライナ401の軸心202,203が、側
面視において、クランク軸24の軸心201から上方にV字
状に延びるように配設されている。側面視における前気
筒21及び後気筒22のシリンダライナの軸心202,203の交
角、すなわち、前気筒21と後気筒22との挟み角αは、本
実施の形態では90度である。これは、V型エンジン11の
振動をなるべく少なくするためである。
【0020】前気筒21のピストン27のコンロッド28、及
び後気筒22のピストン29のコンロッド30は、それぞれク
ランク軸24に連結されている。そして、クランク軸24の
後方に変速機の入力軸35が該クランク軸24に平行に配設
され、該変速機の入力軸35とクランク軸24との間にベル
トコンバータ31が介設されている。すなわち、クランク
軸24の一端に駆動プーリ32が配設され、変速機の入力軸
35に被駆動プーリ33が配設され、両プーリ32,33間に図
示されないベルトが巻掛けられている。そして、変速機
の入力軸35の下方に前後方向に延びるように出力軸39が
配設され、該出力軸39と変速機の入力軸35との間が変速
機34によって接続されている。すなわち、変速機の入力
軸35の下方に、変速用中間軸36、リバース用アイドル軸
38、及びベベルギア軸37が、それぞれクランク軸24に平
行に配設され、入力軸35も含めたこれら4つの軸が、こ
れらに配設されたギア群34aによって変速比及び回転方
向を変化可能なように相互に連結されている。
【0021】一方、前気筒21及び後気筒22には吸気弁及
び排気弁(図示せず)を駆動するためのカム軸302,303が
ぞれぞれ配設されている。また、前気筒21及び後気筒22
のピストン27,29がその中を往復動するシリンダライナ4
01の内部空間はクランクケース23の内部空間に連通して
おり、各コンロッド28,30とクランク軸24との連結部は
クランクケース23内に収容されている。また、変速機34
もクランクケース23内に収容されている。クランクケー
ス23の底部23cには、オイル溜り40が形成され、クラン
クケース23の左側面(図面手前側の面)にオイルポンプ
43が配設されている。そして、入口がオイル溜り40中に
位置し、出口がオイルポンプ43の吸入口43aに連通する
ようにオイル通路41が配設されている。オイル通路41の
入口部には一次フィルタ42が配設されている。オイルポ
ンプ43の吐出口43bには第1の油路45が接続され、該第
1の油路45に二次フィルタ46が接続され、該二次フィル
タ46にメインギャラリー47が接続されている。そして、
メインギャラリー47から、クランク軸24の左端部を支持
する第2の軸受け26に至るように第2の油路49が形成さ
れ、さらに、後述するように、この第2の軸受け26から
各コンロッド28,30とクランク軸24との連結部に至るよ
うに第3の油路69(図2参照)が形成されている。ま
た、メインギャラリー47から前気筒21及び後気筒22の頭
部21a,22aのカム軸302,303に至るように油路(図示せ
ず)が形成されている。これにより、オイル溜り40の潤
滑油が、オイル通路41の入口からオイルポンプ43に吸入
され、オイルポンプ43の吐出口43bから吐出され、二次
フィルタ46を経て潤滑が必要な各場所にそれぞれ供給さ
れる。これらオイル通路41、オイルポンプ43、各フィル
タ42,46、及び各場所に至る油路が強制給油手段を構成
している。
【0022】そして、前気筒21及び後気筒22の各頭部21
a,22aに供給された潤滑油は、後で詳述するように、 チ
ェーントンネル319,320(図4参照)及びクランクケー
ス23を経てオイル溜り40に帰還する。また、その他の場
所に供給された潤滑油は、クランクケース23内を滴下し
てオイル溜り40に溜まる。以上のようにして、潤滑油の
強制循環構造が構築されている。
【0023】次に、各部の構造を説明する。
【0024】図2に示すように、クランクケース23は、
左右割りであり、左クランクケース23aと右クランクケ
ース23bとが接合されることにより形成されている。
【0025】図3及び図1に示すように、クランクケー
ス23内には、隔壁358により区画されて、クランク軸24
を収容するクランク室351、変速機34を収容する変速機
室352、及びオイル溜り40が形成されるオイル室353が形
成されている。クランク室351、変速機室352、及びオイ
ル室353は、クランクケース23の、それぞれ、上部の前
部、上部の後部、及び下部に形成され、隔壁358に設け
られた連通部358a,358b,358c,358dによって互いに連通
している。符号354,356,357,359は、それぞれ、クラン
ク軸24、入力軸35、変速用中間軸36、及びリバース用ア
イドル軸38の貫通孔(正確にはそれらの軸受け取付孔)
を示している。このように、V型エンジン11ではクラン
クケースと変速機ケースとが一体型化されている。な
お、符号355は、後述するカム軸への回転伝動機構の中
間軸301(図4参照)を支持する貫通孔を示す。
【0026】変速機室352内には、変速機34が、その入
力軸、変速用中間軸、及びリバース用アイドル軸が各々
の貫通孔356,357,359に軸受けとともにそれぞれ嵌挿さ
れるようにして収容されている。
【0027】図2及び図3に示すように、オイル室353
の下部にはオイル通路41が形成され、その入口に一次フ
ィルタ42が配設され、その出口がオイルポンプ43の吸入
口43aに連通している。また、オイル室353にはオイル溜
り40が形成されている。このオイル溜り40の油面402
は、車体が傾いてV型エンジン11が傾いても、溜まった
潤滑油がクランク室351内のクランク軸24(クランクウ
エブ53等)にかからないような高さに設定されている。
【0028】図1及び図2に示すように、クランク軸24
は、クランクケース23のクランク室351を左右方向に貫
通するように配設されている。クランクケース23の右側
壁及び左側壁のクランク軸24貫通部分には、それぞれ、
第1の軸受け25及び第2の軸受け26が配設されている。
クランク軸24は、第1の軸受け25及び第2の軸受け26に
よって、クランクケース23に対し回動自在に保持されて
いる。第1の軸受け25は複列玉軸受けで構成され、第2
の軸受け26はすべり軸受けで構成されている。
【0029】クランク室351内には、クランクウエブ5
3、クランクピン52、及びコンロッドの大端部28a,30a等
が収容され、該クランクピン52に、前気筒21のピストン
のコンロッド28の大端部28a及び後気筒22のピストン29
のコンロッド30の大端部30aが、それぞれ、軸受け54,55
を介して連結されている。
【0030】クランク軸24の右端部24aにはベルトコン
バータ31が付設されている。詳述すると、ベルトコンバ
ータ31は、クランク室351の右側壁を挟んでクランクケ
ース23の内部と隔絶されて配設されている。そして、ク
ランク軸24の第1の軸受け25から右方に突出した部分
に、ベルトコンバータ31の主軸56が一体状に接続され、
該主軸56に駆動プーリ32が配設されている。そして、駆
動プーリ32と被駆動プーリ33との間にベルト71が巻掛け
られている。ベルトコンバータ31はクランクケース23の
右側面に配設されたベルトコンバータカバー50によって
覆われている。
【0031】そして、駆動プーリ32は、固定側シーブ32
aがクランクケース23に隣接して主軸56に固定され、か
つ可動側シーブ32bが固定側シーブ32aの外方(右方)に
位置し、主軸56に一体的に回転可能でその軸方向に移動
可能に取り付けられるようにして、配設されている。そ
して、固定側シーブの背面32a'がファンを形成するよう
な形状に形成されている。一方、第1の軸受け25の支持
ボス23dをの取り巻くように空間323が形成され、その外
方(右方)がプレート322で仕切られ、それにより、上
記ファンへの外気吸入通路が形成されている。これによ
り、該ファンによって外気吸入通路323から外気が吸入
されベルトコンバータ31が冷却される。また、クランク
ケース23の右側面のクランク軸24貫通部分の周囲に、ベ
ルトコンバータ31内への潤滑油の侵入を防止するシール
72が配設されている。
【0032】一方、クランク軸24の左端部24bには、内
側から順に、第1のスプロケット57、ポンプ駆動軸用ス
プロケット59、ジェネレータ51、及びリコイルスタータ
61が取り付けられている。第1のスプロケット57は、後
述するように、中間軸チェーン58及び中間軸301(図4
参照)等を介して前気筒21及び後気筒22のカム軸302,30
3を駆動するためのものである。
【0033】オイルポンプ43は、クランクケース23の左
側面下部に配設されており、ポンプ駆動軸44によって駆
動される。オイルポンプ43の吐出口43bは第1の油路45
(図1参照)に連通している。ポンプ駆動軸44にはスプ
ロケット64が配設され、該スプロケット64とクランク軸
24のポンプ駆動軸用スプロケット59との間にチェーン65
が巻掛けられており、これにより、ポンプ駆動軸44がク
ランク軸24によって駆動される。なお、符号67は、ポン
プ駆動軸44に同軸に取り付けられたウォータポンプを示
す。また、符号62は、クランクケース23の左側面に配設
され中間軸用スプロケット57、ポンプ駆動軸用スプロケ
ット59、ジェネレータ51、及びオイルポンプ43を覆うジ
ェネレータカバーを、符号63は、ジェネレータカバー62
に一体的に配設されリコイルスタータ61を覆うリコイル
スタータカバー63をそれぞれ示す。そして、ジェネレー
タカバー62で覆われた空間がチェーン室360aを含む補機
室360を構成している。
【0034】図2に示すように、第2の軸受け26は、ク
ランクケース23の左側壁のクランク軸24の貫通部分23c
に配設され、該貫通部分23cに第2の油路49(図1参
照)が開口している。そして、該貫通部分23cから第2
の軸受け26の内部及びクランク軸24の内部を通って前気
筒及び後気筒の各コンロッド28,30の大端部連結部80の
軸受け54,55に至るように第3の油路69が形成されてい
る。また、図示しないが、各気筒の頭部に配設されたカ
ム軸に強制的に給油するため、上記貫通部分23cから前
気筒21及び後気筒22の各頭部21a,22aに至るように油路
が形成されている。
【0035】次に、前気筒21及び後22の各頭部21a,22a
に供給される潤滑油の帰還経路について詳しく説明す
る。
【0036】まず、クランク軸からカム軸への回転伝動
機構を説明する。
【0037】図3、図4、図5に示すように、クランク
軸24のクランク室351から左方に突出した部分24bには、
第2の軸受け26に隣接して第1のスプロケット58が配設
されている。クランク室351の上部には該クランク室351
を貫通するように中間軸301が配設されている。中間軸3
01は、クランク軸24の上方にかつ前気筒21と後気筒22と
の挟み角αの中心面205上に中心軸204が位置するよう
に、該クランク軸24と平行に配設され、クランク室351
の両側壁に固設された一対の軸受け321によって回動自
在に支持されている。中間軸301のクランク室351から右
方に突出した部分には第5のスプロケット304aが配設さ
れている。また、中間軸301のクランク室351から左方に
突出した部分には、一体的に形成された第6のスプロケ
ット304b及び第2のスプロケット305が並ぶように配設
されている。これら第5、第6のスプロケット304a,304
bは、第2のスプロケット305より小さい外径に形成され
ている。そして、クランク軸24の第1のスプロケット57
と中間軸301の第2のスプロケット305との間に中間軸チ
ェーン58が巻掛けられている。これら第1のスプロケッ
ト57、第2のスプロケット305、及び中間軸チェーン58
はチェーン室360a(補機室360)内に収容されている。
【0038】一方、前気筒21の頭部21aには、前気筒カ
ム軸302が、後気筒22の頭部22aには後気筒カム軸303
が、それぞれ配設されている。各気筒のカム軸302,303
は、それぞれ、クランク軸24に平行になるように配設さ
れている。図4〜図6に示すように、前気筒カム軸302
には第3のスプロケット306が、後気筒カム軸303には第
4のスプロケット307がそれぞれ配設されている。第3
のスプロケット306は、前気筒カム軸302の右端に配設さ
れている。そして、クランクケース23の第5のスプロケ
ット304a配設部から前気筒21の右側部を通ってその頭部
21aの第3のスプロケット306配設部に至るように第1の
チェーントンネル319が形成されている。この第1のチ
ェーントンネル319を通って、第1のカムチェーン308
が、中間軸301の第5のスプロケット304aと前気筒カム
軸29の第3のスプロケット306との間に巻掛けられてい
る。なお、第1のチェーントンネル319は、図5及び図
6から明らかなように、その終端部の下方に第1の軸受
け25の支持ボス23d及び外気吸入通路323が位置するよう
に形成されている。
【0039】また、これらの図に示してはいないが、後
気筒22の第4のスプロケット307は、後気筒カム軸303の
左端に配設されており、チェーン室360aの第6のスプロ
ケット304b配設部から後気筒22の左側部を通ってその頭
部22aの第4のスプロケット307配設部に至るように第2
のチェーントンネル320が形成されている。この第2の
チェーントンネル320を通って、第2のカムチェーン309
が、該第6のスプロケット304bと後気筒カム軸30の第4
のスプロケット307との間に巻掛けられている。これに
より、クランク軸24の回転が中間軸301を介して前気筒
カム軸302及び後気筒カム軸303に伝動され、それによ
り、各カム軸302,303が回転駆動され、各気筒21,22にお
いて吸気弁及び排気弁の開閉が行われる。なお、符号31
0〜315はチェーンを案内するチェーンガイドを、符号31
6〜318はチェーンに張力を付与するテンショナをそれぞ
れ示す。
【0040】次に、このように構築された回転伝動機構
のチェーントンネルを利用した潤滑油の帰還経路を説明
する。
【0041】図2及び図3に示すように、クランク室35
1は、クランクウエブ53及びクランクピン52を収容する
本体部351と前気筒及び後気筒のスカート部401aを収容
する第1,第2のスカート部収容部351b,351cで構成され
ている。本体部351aは、クランク軸24の軸心201を中心
に旋回するクランクウエブ53、クランクピン52、及びコ
ンロッドの大端部28a,30a等を収容するのに必要な大き
さに形成されている。本実施の形態ではできるだけクラ
ンク室351をコンパクトにするため、本体部351aは、概
ね、クランクウエブ53及びクランクピン52の合計幅より
若干広い長さ(幅)を有しクランクウエブ53及びクラン
クピン52の旋回領域(クランク軸の回転領域)の径より
若干大きい径を有する円筒形状に形成されている。図3
にクランクウエブ52の軌道(旋回直径)206を示す。そ
して、本体部351aの上面から前方斜め上方及び後方斜め
上方にそれぞれ延びてクランクケース23の上面に開口す
るように短円柱状の第1,第2のスカート部収容部351b,
351cが形成されている。前気筒21は、そのシンリンダラ
イナ401の下部401aがクランク室351の第1のスカート部
収容部351bに嵌挿されるようにして、クランクケース23
に取り付けられている。このクランク室351内嵌挿され
たシリンダライナの下部401aが前気筒のスカート部を構
成している。前気筒のスカート部401aは、その下端が側
面視においてクランクウエブの軌道206に対し僅かな隙
間を有し、かつクランク室351の第1のスカート部収容
部351bの内面に対し若干の隙間を有するように配置され
ている。そして、前気筒21は、ノックピン405によりク
ランクケース23に対して位置決めされている。なお、本
実施の形態では、シリンダライナ401が前気筒21の本体
とは別体として形成されているが、これは前気筒21の本
体と一体的に形成されていてもよい。以上の点は、後気
筒についても同様である。
【0042】一方、図6に示すように、第1のチェーン
トンネル319はクランクケース23の上部から前気筒21の
頭部21aに向かって斜め上方に延びるように形成され、
その第1のチェーントンネル319の最も低い部分であ
る、そのクランクケース23内に位置する部分の下壁に接
するように、クランク室との間の壁に油孔(流入孔)34
1が形成されている。図2及び図3に示すように、この
油孔341は、クランク室351の第1のスカート部収容部35
1bの内面の、前気筒のスカート部401の外周面に対向す
る位置に形成されている。これは、油孔341からクラン
ク室351内に流入する潤滑油が前気筒のスカート部401の
外周に当たるようにするためである。そして、クランク
室351の側壁の内面に、油孔341の開口の後縁部341aの下
部から前方下向きにクランクウエブの軌道206に一定長
沿うように円弧状の潤滑油案内リブ361が形成されてい
る。この潤滑油案内リブ361は側面視においてクランク
ウエブの軌道206との間に隙間を有するように位置し、
かつ前後方向から見て、前気筒21のスカート部401の外
周にできるだけ近い位置までクランク室23内面から突出
するように形成されている。これにより、潤滑油案内リ
ブ361が旋回するクランクウエブ53と接触せずに、油孔3
41からクランク室351内に流入し前気筒21のスカート部4
01の外周に当たって落下する潤滑油をできるだけこぼさ
ないようにして下方に導くことが可能なようになってい
る。また、クランクケース23の前壁内面とクランク室35
1及びオイル室353を形作る隔壁358との間に連通部358d,
358eが形成されている。これにより、油孔341からオイ
ル室353のオイル通路41に至る潤滑油の流下経路が形成
されている。なお、後気筒に関しては、図示していない
が、第2のチェーントンネル320からチェーン室360aを
通ってオイル室353に至るように潤滑油の流下経路(第
2の潤滑油帰還経路)が形成されている。このように、
本実施の形態では、一方の潤滑油帰還経路(第1の潤滑
油帰還経路)が第1のチェーントンネル319からクラン
ク室351の内部に入るように形成され、それに伴って第
1のチェーントンネル319が中間軸301を含む位置で終端
するように形成されているので、クランク室351の第1
のチェーントンネル319が形成された壁部のクランク軸2
4の周囲部分を他の目的に利用することが可能となって
いる。具体的には、本実施の形態では、当該部分に複列
玉軸受け(第1の軸受け)25を配設し、それに伴ってク
ランク室351に近接してベルトコンバータ31を配設する
とともに複列玉軸受け25の支持ボス23dの周囲のスペー
スにベルトコンバータ31の冷却用の外気吸入通路323を
形成し、それにより、V型エンジン11の幅寸法を低減し
ている。
【0043】次に、以上のように構成されたV型エンジ
ンの気筒頭部への強制潤滑動作を説明する。
【0044】図1〜図6において、V型エンジン11が始
動されると、クランク軸24が回転し、それによりオイル
ポンプ43が駆動されてオイル溜り40の潤滑油が前気筒21
及び後気筒22の頭部21a,22aに供給される。その供給さ
れた潤滑油は、そこでカム軸302,303を潤滑した後、第
1,第2のチェーントンネル319,320を通ってオイル室35
3のオイル溜り40に流下する。これにより、気筒頭部へ
の強制潤滑動作が遂行される。この際、第1のチェーン
トンネル319を流下した潤滑油は、油孔341からクランク
室351内に流入し、その際、前気筒のシリンダスカート
部401aの外周に当たって落下する。それにより、油孔34
1から流入した潤滑油がコンロッド28、クランクピン5
2、クランクウエブ53にかかって油温が上昇するのが効
果的に防止される。そして、上記落下した潤滑油は大部
分が潤滑油案内リブ361に受け止められて下方に導かれ
る。これにより、その落下した潤滑油がクランクウエブ
53等にかかって油温が上昇するのが防止される。そし
て、上記下方に導かれた潤滑油は、矢印407で示される
ように、途中で連通部358d,358eを通って、クランクケ
ース23の前壁内面に沿うように流下し、オイル通路41に
至る。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態には限定さ
れない。
【0046】例えば、エンジンは、ベルトコンバータが
付設されないものであってもよい。
【0047】また、気筒頭部からオイル溜りに至る潤滑
油の帰還経路のうち、気筒頭部からからクランクケース
までの部分を、チェーントンネルと専用の油路とで構成
してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、オーバヘッドカム型V型エンジンのコンパク
ト化が可能でクランクケース内のスペース効率を向上で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオーバヘッドカム型
V型エンジンの構造を模式的に示す左側面図である。
【図2】図1のII−II切断線に沿った断面図である。
【図3】右クランクケースの左方視図である。
【図4】図1のV型エンジンのクランク軸からカム軸へ
の回転伝動機構を示す左側面図である。
【図5】図4のV−V切断線に沿った断面図である。
【図6】前気筒のチェーントンネルの構造を示す部分切
欠右側面図である。
【図7】従来のオーバヘッドカム型V型エンジンの構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
11 V型エンジン 21 前気筒 21a 頭部 22 後気筒 22a 頭部 23 クランクケース 23a 左クランクケース 23b 右クランクケース 23c クランクケースのクランク軸貫通部 23d 支持ボス 24 クランク軸 24a 右端部 24b 左端部 25 第1の軸受け 26 第2の軸受け 27 ピストン 28 コンロッド 28a 大端部 29 ピストン 29a 大端部 30 コンロッド 31 ベルトコンバータ 32 駆動プーリ 33 被駆動プーリ 34 変速機 34a ギア群 35 変速機の入力軸 36 変速機用中間軸 37 ベベルギア軸 38 リバース用アイドル軸 39 出力軸 40 オイル溜り 41 オイル通路 42 一次フィルタ 43 オイルポンプ 43a 吸入口 43b 吐出口 44 ポンプ駆動軸 45 第1の油路 46 二次フィルタ 47 メインギャラリー 48 油路 49 第2の油路 50 ベルトコンバータカバー 51 ジェネレータ 52 クランクピン 53 クランクウエブ 54,55 軸受け 56 主軸 57 第1のスプロケット 58 中間軸チェーン 59 ポンプ駆動軸用スプロケット 61 リコイルスタータ 62 ジェネレータカバー 63 リコイルスタータカバー 64 スプロケット 65 チェーン 67 ウォータポンプ 69 第3の油路 71 ベルト 72 シール 80 コンロッド大端部連結部 201 クランク軸の軸心 202 前気筒のシリンダライナの軸心 203 後気筒のシリンダライナの軸心 205 中心面 301 中間軸 302 前気筒カム軸 303 後気筒カム軸 304a 第5のスプロケット 304b 第6のスプロケット 305 第2のスプロケット 306 第3のスプロケット 307 第4のスプロケット 308 第1のカムチェーン 309 第2のカムチェーン 310〜315 チェーンガイド 316〜318 テンショナ 319 第1のチェーントンネル 320 第2のチェーントンネル 321 軸受け 322 プレート 323 外気吸入通路 341 油孔 351 クランク室 351a 本体部 351b,351c スカート部収容部 352 変速機室 353 オイル室 354 クランク軸貫通孔 355 中間軸貫通孔 356 入力軸貫通孔 357 変速機用中間軸貫通孔 358 隔壁 358a,358b,358c 連通部 359 リバース用アイドル軸貫通孔 360 補機室 401 シリンダライナ 401a 気筒のスカート部 402 油面 405 ノックピン 407 矢印 α 挟み角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 7/00 301 F02F 7/00 301D Fターム(参考) 3G013 AA06 AA09 AA16 AB00 BB04 BB19 BB31 BD04 BD41 BD47 3G024 AA44 AA73 BA23 DA10 DA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク室を有するクランクケースと、 上記クランク室を貫通するように配設されたクランク軸
    と、 上記クランク室の上部に上記クランク軸の軸方向から見
    て該クランク軸の軸心から上方にV字状に延びる仮想線
    上にそれぞれ位置するように配設された2つの気筒と、 各気筒の頭部にそれぞれ配設されたカム軸と、 上記クランク軸の上方に上記クランク室を貫通するよう
    に配設された中間軸と、 上記クランク室の側部に隣接して形成され、上記中間軸
    の一端側にて該中間軸に上記クランク軸の回転をチェー
    ンを介して伝動する伝動手段を収容するチェーン室と、 上記中間軸の他端側にて該中間軸の回転を一方の上記気
    筒のカム軸にチェーンを介して伝動する伝動手段を収容
    する第1のチェーントンネルと、 上記中間軸の一端側にて該中間軸の回転を他方の上記気
    筒のカム軸にチェーンを介して伝動する伝動手段を収容
    する第2のチェーントンネルと、 上記クランクケースの下部に形成された、潤滑油を溜め
    るためのオイル溜まりと、 各カム軸が潤滑されるように上記オイル溜まりから潤滑
    油を各気筒の頭部に供給する強制給油手段と、 一方の上記気筒の頭部に供給された潤滑油が上記第1の
    チェーントンネルと上記クランク室とを通って上記オイ
    ル溜まりに流下するように形成された第1の潤滑油帰還
    経路と、 他方の上記気筒の頭部に供給された潤滑油が上記第2の
    チェーントンネルと上記チェーン室とを通って上記オイ
    ル溜まりに流下するように形成された第2の潤滑油帰還
    経路とを備えたオーバヘッドカム型V型エンジン。
  2. 【請求項2】 上記気筒は、スカート部を有するととも
    に該スカート部が上記クランク室に挿入されるようにし
    て配設されてなり、 上記第1のチェーントンネルから上記クランク室への潤
    滑油の流入孔が該クランク室内面の上記気筒のスカート
    部の周面に対向する部分に開口してなる請求項1記載の
    オーバヘッドカム型V型エンジン。
  3. 【請求項3】 上記クランク室の内面に、上記第1のチ
    ェーントンネルから上記クランク室への潤滑油の流入孔
    から流入する潤滑油を該クランク室内に収容されたクラ
    ンク軸の回転領域を避けて上記オイル溜りの方へ案内す
    るように潤滑油案内部材が配設された請求項1又は2記
    載のオーバヘッドカム型V型エンジン。
  4. 【請求項4】 上記第1のチェーントンネルが上記一方
    の気筒の頭部から延びて上記クランクケースの上記中間
    軸の他端を含む部分で終端するように形成され、 上記クランク軸の、上記クランク室から上記中間軸の他
    端側に突出した部分に、該クランク室に隣接してベルト
    コンバータが設けられ、 該ベルトコンバータを冷却するための外気吸入通路が上
    記第1のチェーントンネルの終端部に隣接するように形
    成されてなる請求項1乃至3のいずれか1つの項に記載
    のオーバヘッドカム型V型エンジン。
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