JPH09273406A - 船外機用エンジンのオイル戻し構造 - Google Patents

船外機用エンジンのオイル戻し構造

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JPH09273406A
JPH09273406A JP8111188A JP11118896A JPH09273406A JP H09273406 A JPH09273406 A JP H09273406A JP 8111188 A JP8111188 A JP 8111188A JP 11118896 A JP11118896 A JP 11118896A JP H09273406 A JPH09273406 A JP H09273406A
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crankcase
oil
engine
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正哲 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船外機用エンジンにおいて、クランク軸の軸
受部を潤滑した後でクランク軸の回転に連れ回りするオ
イルを、スムーズにクランク室の底部に流すことによ
り、オイルパンへのオイルの戻しを効率良く行う。 【解決手段】 クランク軸26が上下方向となるように
縦方向に各気筒が配列され、シリンダブロック15とク
ランクケース16により画成されるクランク室25内
に、シリンダブロック側に形成された半割り状の軸受構
成部分71と、クランクケース側に形成された半割り状
の軸受構成部分72により、クランク軸26を挟持する
ように、ジャーナル軸受部70が上下方向に間隔をおい
て形成されている船外機用エンジンにおいて、クランク
室25内の各ジャーナル軸受部70のクランクケース側
軸受構成部分72に対して、シリンダと対向するクラン
クケース16の壁部に近接して、上下方向に連通するオ
イル戻し孔74をそれぞれ形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型船舶に搭載さ
れる船外機のエンジンに関し、特に、そのようなエンジ
ンおける潤滑オイルの戻し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】小型船舶に搭載される船外機には、クラ
ンク軸が上下方向となるように縦方向に各気筒を配列さ
せたエンジンが、船外機上部のトップカウリング内に収
納されており、そのような船外機のエンジンでは、シリ
ンダブロックとクランクケースにより画成されるクラン
ク室の内部において、シリンダブロック側に一体成形さ
れた半割り状の軸受構成部分と、クランクケース側に一
体成形された半割り状の軸受構成部分により、上下方向
に間隔をおいてジャーナル軸受部が形成され、それらの
ジャーナル軸受部によって、両方の軸受構成部分で挟持
されるように、クランク軸が軸支されている。
【0003】一方、上記のような船外機用エンジンにお
けるクランク軸ジャーナル軸受部の潤滑については、オ
イルポンプによりエンジン下方のオイルパンから吸い上
げた潤滑オイルが、シリンダブロック側のメインオイル
通路からシリンダブロック側軸受構成部分に形成された
オイル通路を通して各ジャーナル軸受部に供給されてい
て、各ジャーナル軸受部を潤滑したオイルは、クランク
室の底部からオイルパンに戻されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の船外機用エンジンでは、各ジャーナル軸受部を
潤滑してから下方に落下するオイルの大部分は、クラン
ク軸の回転に連れ回されて、クランクケース側の壁面に
付着してから、該壁面を伝ってクランク室の底部に流れ
るが、該クランクケース側の壁面からは、ジャーナル軸
受部のクランクケース側軸受構成部分が、上下方向に間
隔をおいて一体的に形成されているため、それらの軸受
構成部分により、該壁面を伝うオイルの流れが止められ
て、クランク室底部へのスムーズなオイルの戻りが阻害
されるというような問題を生じることとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、クランク軸が上下方向となるように縦方向に各気筒
が配列され、シリンダブロックとクランクケースにより
画成されるクランク室内に、シリンダブロック側に形成
された半割り状の軸受構成部分と、クランクケース側に
形成された半割り状の軸受構成部分により、クランク軸
を挟持するように、ジャーナル軸受部が上下方向に間隔
をおいて形成されている船外機用エンジンにおいて、ク
ランク室内の各ジャーナル軸受部のクランクケース側軸
受構成部分に対して、シリンダと対向するクランクケー
スの壁部に近接して、上下方向に連通するオイル戻し孔
がそれぞれ形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】また、上記の請求項1に記載した船外機用
エンジンのオイル戻し構造において、上記の請求項2に
記載したように、各クランクケース側軸受構成部分のオ
イル戻し孔が、クランクケースの上側もしくは下側から
各クランクケース側軸受構成部分を上下方向に貫通して
から、上側もしくは下側の貫通孔を閉蓋することにより
形成されていることを特徴とするものである。
【0007】また、上記の請求項1に記載した船外機用
エンジンのオイル戻し構造において、上記の請求項3に
記載したように、各クランクケース側軸受構成部分のオ
イル戻し孔が、シリンダと対向するクランクケース壁部
の外側から各クランクケース側軸受構成部分を部分的に
鋳抜いてから、該壁部の外側から鋳抜き部分を閉蓋する
ことにより形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】さらに、上記の請求項1乃至3に記載した
船外機用エンジンのオイル戻し構造において、上記の請
求項4に記載したように、クランク軸の回転により連れ
回されたオイルをクランク軸の側から分離するためのガ
イドプレートが、オイル戻し孔を横切るように、クラン
クケースの壁部から所定の間隔を置いて設置されている
ことを特徴とするものである。
【0009】さらにまた、上記の請求項1乃至4に記載
した船外機用エンジンのオイル戻し構造において、上記
の請求項5に記載したように、各ジャーナル軸受部のシ
リンダブロック側軸受構成部分に対しても、上下方向に
連通するオイル戻し孔がそれぞれ形成されていることを
特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の船外機用エンジン
のオイル戻し構造の実施形態について図面に基づいて説
明する。
【0011】図1は、本発明のオイル戻し構造を適用し
たエンジンが搭載されている船外機の右舷側から見た外
観を示すもので、船外機1は、トップカウリング2とア
ッパーケース3とロアーケース4により構成されるハウ
ジング内に各部品が収納されており、トップカウリング
2は、アッパーカウル2aとボトムカウル2bとエアダ
クトカバー2cにより構成され、アッパーケース3は、
その上部がエプロン5によって覆われていて、ロアーケ
ース4に対してプロペラ6が装着され、取付部材7を介
して、船体8の後尾板に対して上下および左右回動可能
に取り付けられるものである。
【0012】図2〜図4は、船外機1のハウジング内部
における各部品の設置状態を示すもので、図2は、右舷
側から見たトップカウリング2の内部を示し、図3は、
その上方から見た状態を示し、図4は、右舷側から見た
アッパーケース4の内部を示すものである。
【0013】船外機1には、図2または図3に示すよう
に、縦方向に各気筒が配列された4サイクル4気筒のL
型エンジン10が、ボトムカウル2bとアッパーケース
3の間に設置されたエキゾーストガイド11の上面に固
定され、上面側がカバー部材12で覆われた状態で、上
部のトップカウリング2内に収納されている。
【0014】エンジン10は、その本体部分が、ヘッド
カバー13と、シリンダヘッド14と、シリンダボディ
とクランク室の一部を構成するシリンダブロック15
と、クランクケース16を船体の前後方向に沿って一体
的に連結することにより構成されていて、クランクケー
ス16の側が前部となり、ヘッドカバー13の側が後部
となるように配置されている。
【0015】シリンダヘッド14には、各気筒の吸・排
気バルブ17,18が装着され、各バルブ17,18を
駆動するためのカム軸20,21が、それぞれ回転軸線
方向が上下方向となるように、ヘッドカバー13に覆わ
れたカムキャップ22とシリンダヘッド14の軸受部分
により軸支されていて、各カム軸20,21の上端部に
は、それぞれカムプーリー23,24が固定されてい
る。
【0016】シリンダブロック15の前部とクランクケ
ース16によって画成されているクランク室25には、
回転軸線方向が上下方向となるようにクランク軸26が
配置されており、このクランク軸26に対して、その上
端部にフライホイール27が固定され、フライホイール
27の下方にタイミングプーリー30が固定されてい
て、タイミングプーリー30と各カムプーリー23,2
4とに渡って、クランク軸26の回転を吸・排気バルブ
17,18のカム軸20,21に伝動させるためのタイ
ミングベルト28が掛け渡されている。
【0017】なお、タイミングベルト28に対しては、
その弛みを防ぐためのアイドラー29が配置されてお
り、アイドラー29は、ガスを封入したガスシリンダー
によるテンショナー(図示せず)によって、常にタイミ
ングベルト28を内側に押圧する方向に付勢されてい
る。
【0018】エンジン10の前方左側には、クランクケ
ース16の前面に一体的に連結された状態で、吸気経路
の空気導入部となるサージタンク31が設置されてお
り、サージタンク31から延びる吸気通路32は、スロ
ットル部33を介して、シリンダヘッド14の左側部分
に上下方向で間隔をおいて形成された各気筒の吸気ポー
ト34にそれぞれ接続されている。
【0019】シリンダヘッド14の右側部分には、各気
筒の燃焼室に接続する各排気ポート35が上下方向で間
隔をおいて形成されており、各排気ポート35に対し
て、それらを一本に集合させてエンジン本体の下方に排
気ガスを排出するための排気通路36が、シリンダ37
の右側でシリンダブロック15に一体的に形成されてい
て、シリンダブロック15内で上下方向に延びる排気通
路36は、その下端がエキゾーストガイド11の排気通
路11aに接続されている。
【0020】なお、上記のエンジン10には、エンジン
本体内に設けられたオイル通路40に対して、クランク
軸26の下端近傍に、エキゾーストガイド11の下方に
配置されたオイルパンから潤滑オイルを吸い上げるため
のオイルポンプ38が設けられており、シリンダブロッ
ク15の中程に、オイルポンプ38により吸い上げられ
たオイルを濾過するためのオイルフィルター39が設け
られている。
【0021】また、エンジン本体内に設けられた冷却水
による冷却経路に対して、シリンダブロック15の上部
に、シリンダおよび燃焼室周りの温度に応じて冷却水の
排出量を制御するためのサーモスタットバルブ41が設
けられ、シリンダブロック15の下部に、冷却経路内の
水圧が所定以上とならないように該冷却経路から冷却水
を逃がすためのプレッシャーバルブ42が設けられてい
る。
【0022】さらに、エンジン10に対して、その吸気
側に、船体8内に設置された燃料タンク(図示せず)か
らエンジン10に燃料を送給するための燃料ポンプ43
が配置されており、その排気側に、エンジン本体の冷却
経路から冷却水の一部を取り出してトップカウリング2
の放水口45からパイロット水として放水するためのパ
イロット水送水管44が接続されている。
【0023】トップカウリング2の下方に位置するアッ
パーケース3には、図4に示すように、エンジン10か
ら戻される冷却水を一時的に受け止める水溜め部50が
画成されており、該水溜め部50と隔離された状態で、
エンジン10のクランク軸26に上端を連結させたドラ
イブ軸51が、その下端部がロアーケース4内に延びる
ように、上下方向に貫通されている。
【0024】アッパーケース3内を通るドライブ軸51
のロアーケース4近傍には、ドライブ軸51の回転に連
動して駆動されるウォーターポンプ52が設置されてお
り、該ウォーターポンプ52には、図示していないが、
下方に向かって、ロアーケース4内の吸水口に延びる冷
却水吸入管が接続され、上方に向かって、アッパーケー
ス3内を通ってエンジン10に延びる冷却水送給管53
が接続されている。
【0025】一方、アッパーケース3の水溜め部50に
は、エキゾーストガイド11の下面に密着して、その上
面開放部がエキゾーストガイド11の下面によって閉鎖
されるように、有底のオイルパン54が設置されてお
り、該オイルパン54には、その底部の中央付近からオ
イルパン54内の空間部を上下に貫通する筒状の排気管
挿通部54aが一体的に立設されている。
【0026】また、水溜め部50のオイルパン54下方
には、その上面開放部が排気管挿通部54aを含むオイ
ルパン54の下面により覆われるように、底壁に排気ガ
ス排出口55aを設けたマフラー(排気ガス膨張室)5
5が設置されており、該マフラー55の内部空間は、排
気ガス排出口55aを介して、ロアーケース4内に画成
された排気通路(図示せず)に連通されている。
【0027】オイルパン54の排気管挿通部54aに
は、エキゾーストガイド11の排気通路11aに接続さ
れる排気管56が取り付けられており、排気管56の下
端は、オイルパン54より下方に突出してマフラー55
内に開口されていて、該マフラー55の内部空間は、排
気管56とエキゾーストガイド11の排気通路11aを
介して、エンジン10の排気通路36と連通されてい
る。
【0028】オイルパン54の内部には、オイルパン5
4内に溜まったオイルを吸入してエンジン10のオイル
ポンプ38に送り込むためのサクションパイプ57が、
エキゾーストガイド11の下面から下方に突設されてい
る。
【0029】このサクションパイプ57は、図5に示す
ように、その吸い込み口57aから上方に真っ直ぐ延び
る管57bの上端に、その吐出口57cにまで水平方向
に拡がって上方が開放された部分57dが、エキゾース
トガイド11の下面に固定するための部分として一体的
に形成された構造を有するものである。
【0030】このような構造のサクションパイプ57に
よれば、排気管56等との配置関係からサクションパイ
プ57の吸い込み口57aの位置とエキゾーストガイド
11のオイル通路11cの下端開口位置がずれていて
も、従来のサクションパイプのように、サクションパイ
プの吸い込み口から吐出口までを屈曲した管として形成
し、該屈曲管をステーにより支える状態でエキゾースト
ガイド11の下面に固定するようなことを行う必要がな
い。
【0031】すなわち、図6に示すように、サクション
パイプ57をその固定部分57dでエキゾーストガイド
11の下面に固定するだけで、その吸い込み口57aを
適切な位置に配置し、且つ、その吐出口57cをエキゾ
ーストガイド11のオイル通路11cの開口位置に合わ
せることができる。なお、図中の符号64はエンジンマ
ウントを示し、65はマウントスペースを示すものであ
る。
【0032】オイルパン54の周壁には、オイルパン5
4を取り囲む水溜め部50の水をオーバーフローさせる
ための導水管58が一体的に形成されており、水溜め部
50の側に入水口が開口された導水管58の水通路は、
マフラー55の周壁上端外側に一体的に形成された水通
過部55bを介して、アッパーケース3の水落下口3a
に連通されている。
【0033】アッパーケース3には、水落下口3aから
ロアーケース4に続く排水通路59が下方に画成されて
いると共に、さらに、マフラー55に連通するアイドル
膨張室60が上方に画成されていて、アイドル膨張室6
0には、機外に通じる排気孔61と排水孔62が開口さ
れている。
【0034】アッパーケース3の下方に位置するロアー
ケース4には、図示していないが、アッパーケース3を
貫通したドライブ軸51の下端部が軸支されており、該
ドライブ軸51の下端部は、シフト変換ギア部を介し
て、ロアーケース4に装着されたプロペラ6の回転軸と
連結されている。
【0035】また、図示していないが、ロアーケース4
には、ウォーターポンプ52により吸い上げられる冷却
水の吸水口が設けられていると共に、アッパーケース3
のマフラー55を経て送られてきた排気ガスをプロペラ
6の回転に伴って水中に排出するための排気通路が画成
され、アッパーケース3から落下された冷却水を機外に
排出するための冷却水排出部が画成されている。
【0036】ところで、上記のような構成を有する船外
機1において、エンジン10のクランク室25内で上下
方向に延びるクランク軸26は、図7に示すように、エ
ンジン本体のシリンダブロック15とクランクケース1
6の上壁および底壁の合面にそれぞれ形成されたジャー
ナル軸受部68,69と、クランク室25の内部で上下
方向に各気筒の間隔をおいて設けられた各ジャーナル軸
受部70とによって軸支されている。
【0037】クランク室25の内部に設けられた各ジャ
ーナル軸受部70は、図8に示すように、何れも、シリ
ンダブロック15に一体成形された半割り状の各軸受構
成部分71と、クランクケース16に一体成形された半
割り状の軸受構成部分72とにより形成されており、両
軸受構成部分71,72は、クランク室25の外側から
ボルト73で一体的に連結固定される。
【0038】各ジャーナル軸受部70のシリンダブロッ
ク側軸受構成部分71には、何れも、軸受部に潤滑オイ
ルを供給するために、メインオイル通路40cから分か
れて軸受部に開口するオイル通路40dがそれぞれ形成
されている。
【0039】上記のようにクランク室25内にジャーナ
ル軸受部70が設けられている船外機用エンジン10に
おいて、本実施形態では、各ジャーナル軸受部70のク
ランクケース側軸受構成部分72に、図7〜図9に示す
ように、クランクケース16のシリンダと対向する側の
壁部に近接して、上下方向に連通するオイル戻し孔74
がそれぞれ形成されている。
【0040】それらのオイル戻し孔74は、クランクケ
ース16の上壁から各クランクケース側軸受構成部分7
2を上下方向に同軸的に貫通することにより形成されて
いて、その際にクランクケース16の上壁に貫通された
孔75は、図7に示すように、栓76により閉蓋されて
いる。
【0041】本実施形態では、さらに、各シリンダブロ
ック側軸受構成部分71に対しても、上下方向に連通す
るオイル戻し孔77がそれぞれ形成されている。
【0042】なお、クランク室25内には、クランクケ
ース16のシリンダと対向する側の壁部に対して、クラ
ンク軸26の回転により連れ回されたオイルを案内し
て、該オイルをクランク軸26の側から確実に分離する
ためのガイドプレート80が、所定の間隔を置いてクラ
ンクケース16の壁部に沿うように、ボルト81で取り
付けられている。
【0043】このガイドプレート80は、上下方向に配
置された各クランクケース側軸受構成部分72の間に入
り込むように設けられており、図8に示すように、上方
から見てガイドプレート80がオイル戻し孔74の略中
心部を横切るように、すなわち、各オイル戻し孔74の
真上をガイドプレート80が通るように、クランクケー
ス16の壁部から所定の間隔を置いて設置されている。
【0044】上記のような構成を有する本実施形態の船
外機用エンジン10によれば、各軸受部68,69,7
0を潤滑するために、エキゾーストガイド11の下方に
配置されたオイルパン54に溜められたオイルが、クラ
ンク軸26の下端近傍に設けられたオイルポンプ38の
駆動により、図7に矢印で示すように、サクションパイ
プ57で吸い上げられ、エキゾーストガイド11のオイ
ル通路11cから、シリンダブロック15に設けられた
オイル通路40aを通って、オイルポンプ38に吸入さ
れ、オイルポンプ38からシリンダブロック15側に吐
出されてから、オイル通路40bを通ってオイルフィル
ター39に送られ、オイルフィルター39で濾過されて
からメインオイル通路40cを通り、末端の各オイル通
路40dに分配されて各軸受部68,69,70に供給
される。
【0045】そして、各軸受部68,69,70に供給
されて当該部分を潤滑したオイルは、最終的には、クラ
ンク室25の底部からオイルパン54に戻されるが、そ
の際、クランク室25内において、軸受部68,70か
ら下方に落下したオイルは、一部はシリンダブロック側
軸受構成部分71のオイル戻し孔77などを通ってその
まま落下するが、その大部分はクランク軸26の回転に
連れ回されて、ガイドプレート80やその裏側のクラン
クケース16の内面に付着してから、それらを伝って下
方に流れ落ちる。
【0046】その場合、上記のように各クランクケース
側軸受構成部分72にオイル戻し孔74が設けられてい
る本実施形態の船外機用エンジンのオイル戻し構造によ
れば、クランクケース16の内面やガイドプレート80
を伝って流れ落ちるオイルは、その途中でクランクケー
ス16の内面からクランクケース側軸受構成部分72が
上下方向に間隔をおいて一体的に形成されているにもか
かわらず、各オイル戻し孔74を通ることにより、それ
らの軸受構成部分72によってその流れを止められるこ
となく、スムーズにクランク室25の底部に流れて、速
やかにオイルパン54に戻されることとなる。
【0047】なお、本実施形態では、クランクケース1
6の上壁から各クランクケース側軸受構成部分72を上
下方向に同軸的に貫通することによってオイル戻し孔7
4を形成しているため、既に成形されたクランクケース
16に対して、きわめて容易にオイル戻し孔74を形成
することができる。
【0048】以上、本発明の船外機用エンジンのオイル
戻し構造の一実施形態について説明したが、本発明は、
上記の実施形態のような具体的な構造にのみ限定される
ものではなく、例えば、シリンダブロック側軸受構成部
分71のオイル戻し孔77を省略することにより実施す
ることも可能であり、また、各クランクケース側軸受構
成部分72のオイル戻し孔74についても、上記の実施
形態のように各クランクケース側軸受構成部分72を上
下方向に貫通して形成されるものに限られるものではな
い。
【0049】すなわち、図10および図11は、本発明
の船外機用エンジンのオイル戻し構造の他の実施形態を
示すものであるが、この実施形態では、クランクケース
16のシリンダと対向する壁部の外側から各クランクケ
ース側軸受構成部分72を部分的に鋳抜いてから、該壁
部の外側から該鋳抜き部分を蓋部材78により閉蓋する
ことによって、オイル戻し孔74が形成されている。
【0050】このような他の本実施形態では、クランク
ケース16の上壁や下壁に余計な孔を設けることなく、
クランクケース16の成形時に、きわめて容易にオイル
戻し孔74を形成することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したような本発明の船外機用エ
ンジンのオイル戻し構造によれば、クランク軸の軸受部
を潤滑した後でクランク軸の回転に連れ回りするオイル
を、クランク室内のジャーナル軸受部に邪魔されること
なく、スムーズにクランク室の底部に流すことができ
て、オイルパンへのオイルの戻しを速やかに行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイル戻し構造が適用されているエン
ジンを搭載した船外機の概略を示す右舷側から見た側面
図。
【図2】図1の示した船外機のトップカウリング内部を
示す側方から見た一部断面説明図。
【図3】図2の示したトップカウリング内部の上方から
見た断面説明図。
【図4】図1の示した船外機のアッパーケース内部を示
す側方から見た断面説明図。
【図5】図4中に示したサクションパイプの断面側面
図。
【図6】図5に示したサクションパイプの配置説明図。
【図7】本発明の船外機用エンジンのオイル戻し構造の
一実施形態を示すエンジンの部分拡大断面説明図。
【図8】図7に示した実施形態におけるジャーナル軸受
部の上面説明図。
【図9】図7に示した実施形態におけるクランクケース
の正面図。
【図10】本発明の船外機用エンジンのオイル戻し構造
の他の実施形態を示すジャーナル軸受部の上面説明図。
【図11】図10に示した実施形態におけるクランクケ
ースの正面図。
【符号の説明】
1 船外機 10 エンジン 15 シリンダブロック 16 クランクケース 25 クランク室 26 クランク軸 70 クランク室内のジャーナル軸受部 71 シリンダブロック側軸受構成部分 72 クランクケース側軸受構成部分 74 (クランクケース側軸受構成部分の)オイル戻
し孔 77 (シリンダブロック側軸受構成部分の)オイル
戻し孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸が上下方向となるように縦方
    向に各気筒が配列され、シリンダブロックとクランクケ
    ースにより画成されるクランク室内に、シリンダブロッ
    ク側に形成された半割り状の軸受構成部分と、クランク
    ケース側に形成された半割り状の軸受構成部分により、
    クランク軸を挟持するように、ジャーナル軸受部が上下
    方向に間隔をおいて形成されている船外機用エンジンに
    おいて、クランク室内の各ジャーナル軸受部のクランク
    ケース側軸受構成部分に対して、シリンダと対向するク
    ランクケースの壁部に近接して、上下方向に連通するオ
    イル戻し孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする
    船外機用エンジンのオイル戻し構造。
  2. 【請求項2】 各クランクケース側軸受構成部分のオイ
    ル戻し孔が、クランクケースの上側もしくは下側から各
    クランクケース側軸受構成部分を上下方向に貫通してか
    ら、上側もしくは下側の貫通孔を閉蓋することにより形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の船外機
    用エンジンのオイル戻し構造。
  3. 【請求項3】 各クランクケース側軸受構成部分のオイ
    ル戻し孔が、シリンダと対向するクランクケース壁部の
    外側から各クランクケース側軸受構成部分を部分的に鋳
    抜いてから、該壁部の外側から鋳抜き部分を閉蓋するこ
    とにより形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の船外機用エンジンのオイル戻し構造。
  4. 【請求項4】 クランク軸の回転により連れ回されたオ
    イルをクランク軸の側から分離するためのガイドプレー
    トが、オイル戻し孔を横切るように、クランクケースの
    壁部から所定の間隔を置いて設置されていることを特徴
    とする請求項1乃至3に記載の船外機用エンジンのオイ
    ル戻し構造。
  5. 【請求項5】 各ジャーナル軸受部のシリンダブロック
    側軸受構成部分に対しても、上下方向に連通するオイル
    戻し孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至4に記載の船外機用エンジンのオイル戻し構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6918369B2 (en) 2001-12-14 2005-07-19 Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Lubrication system for engine
JP2009102993A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Yamaha Motor Co Ltd 船外機の潤滑装置

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